別添1 障害者の在宅就業に関する 調査研究事業に係る仕様書 厚生労働省職業安定局 障害者雇用対策課 地域就労支援室 1 事業の趣旨・目的 情報通信技術の進展に伴い、就業場所や就業時間といった面での選択可能性の観 点から、在宅就業という就業形態が子育て中の女性や高齢者のみならず、障害者に とっても就業機会の拡大をもたらすものとして注目されているところである。しか し、平成 17 年の障害者の雇用の促進等に関する法律(昭和 35 年法律第 123 号)の 改正により、平成 18 年度から創設された在宅就業支援制度における在宅就業支援 団体は全国で 23 団体(平成 27 年1月末現在)にとどまっているなど、障害者の在 宅就業という形態が十分に普及しているとは言いがたい状況にある。 このため、障害者の新たな在宅就業支援の仕組み、特にインターネットを活用し た一定のITスキルを必要とする作業を中心とした支援の仕組みを検討するため、 障害者の実態や発注元となりうる企業の実態を把握する調査を実施することとす る。 2 委託業務の内容 (1) 調達名 障害者の在宅就業に関する調査研究事業 (2) 委託業務の期間 委託契約締結日~平成 28 年 3 月 31 日(予定) (3) 委託業務の概要 障害者の在宅就業に関する調査研究事業は、有識者から成る検討委員会を開催 し、新たな在宅就業の仕組みについて検討するものである。原則として、以下の 各項目どおり実施することを予定しているが、それぞれ改善すべき点があれば、 企画書で提案すること。 ① 検討委員会の運営(構成、スケジュール) 検討委員会の委員の人数は、5 人程度を目安とし、平成 27 年 6 月~平成 28 年 3 月の間に、4 回程度を目安に開催することとする。 ② 研究調査における検討内容 新たな在宅就業支援の仕組みを検討するため、以下の状況を把握し、それ ぞれの実態を踏まえた支援の在り方について検討する。 (ア) 支援対象者の状況 対象となりうる障害者がどの程度いて、どのようなITスキルを有して いるか。また、どの程度の作業が可能なのか、といった対象障害者の実態 を把握。 (イ) 発注元となりうる企業の状況 現在の情報処理産業において在宅就業に発注できる仕事があるのかど うか、またその仕事を処理するのに必要なITスキルはどの程度なのか、 といった発注元となりうる企業の実態を把握。 (ウ) 新たな在宅就業支援の在り方について 新たな在宅就業支援の仕組みを構築するために、現状を踏まえた支援の 在り方や具体的な支援方法について検討する。 ③ 委員の選定 検討委員会の委員について、厚生労働省の意向を踏まえ、障害者の在宅就 業支援に係る検討に資する学識経験者(障害者の多様な就業の在り方(在宅 就業を含む)についての研究実績がある者等)、実務経験者(障害者の在宅 雇用を先進的に進めている企業の役職者等)等から、バランス良く選定する ものとする。 ④ 検討委員会の報告 検討委員会における検討内容及び検討状況について、適宜指定された期日 までに厚生労働省に報告するものとする。 ⑤ 報告書の作成 検討委員会における検討結果について、適宜指定された期日までに厚生労 働省に報告するとともに、最終検討委員会後には報告書を700部作成する ものとする。 3 留意事項 (1) 応募の条件 受託者は、障害者の在宅就業支援に関する制度や関連施策、活用状況等につい て精通しておくこと。 (2) 業務の遂行 ① 「障害者の在宅就業に関する調査研究事業」の実施に当たっては、本仕様書 及び契約時に定める事項の実施に誠意を持って計画的かつ確実に行うこと。 ② あらかじめスケジュールを示し、経過、進捗状況等を定期的に地域就労支援 室へ報告しなければならない。 ③ 事業の実施に当たっては、地域就労支援室との連携を密に取ることとし、疑 義が生じた場合には必ず協議すること。 ④ 厚生労働省の委託を受けて実施する事業であることを踏まえ、十分な公益性 を担保すること。 ⑤ 受託者は、本委託業務を遂行するにあたり、効率的かつ効果的な運営に努め なければならない。 ⑥ 受託者は、不測の事態が発生した場合にも迅速な対応がとれる連絡体制を定 めなければならない。 ⑦ 受託者は、本委託業務に従事する者の氏名、役職及び職務内容をあらかじめ 厚生労働省に通知するものとし、当該従事者以外の者に本委託業務を行わせて はならない。 ⑧ 受託者は、本委託業務に従事する責任者及び従事する者の使用者としての法 令上のすべての責任及び監督の責任を負わなければならない。 ⑨ 本事業によって得られた情報の最終的な著作権、知的財産権、所有権及び管 理権は厚生労働省にあること。 ⑩ 本事業の全部を一括して再委託してはならない。 ⑪ 本事業の総合的な企画及び判断、並びに業務遂行管理部分を再委託してはな らない。 ⑫ 本事業の一部を再委託する場合、本事業の委託要綱の様式第15号「再委託 承認申請書」を提出しなければならない。 ⑬ 本事業の一部を再委託する場合、再委託可能な金額は、原則、契約額の1/ 2未満とする。 ⑭ 本事業の一部を再委託する場合、その最終的な責任は受託者が負う。 ⑮ 社会情勢の変化等に応じ、研究テーマの若干の追加、変更があり得ること。 (3) 個人情報等 ① 事業実施上知り得た情報については、その全てを厳重に管理すること。また、 本委託業務において入手したいかなる情報も本委託事業の遂行以外の目的に は一切使用しないこと。 ② 本委託業務に従事する者の服務等の監督及び個人情報の適切な取扱を行う ための体制及び責任者を定めなければならない。 ③ 個人情報保護規定等において、以下に掲げる事項を本委託業務の開始までに 定めなければならない。 ・個人情報の取扱に係る規定 ・個人情報の取扱状況の点検及び監査に関する規定 ・個人情報の取扱に関する責任者及び従事者の役割・責任に係る規定 ・個人情報の取扱に関する規定に違反した従事者に対する処分の内容 4 企画書作成上の留意点 (1)企画書には以下の書類を添付すること ① 本事業の業務実施体制等がわかる資料(事務局体制、障害者の就労支援に関 する有識者等との連携・協力体制等についても記載すること) ② 自己の機関に関する概要説明書 ③ 直近の収支予算書・決算書等、財務状況を把握可能な書類 ④ 自己の機関の労働行政分野に関する調査・研究等の実績がわかる資料 ⑤ 本事業実施スケジュール ⑥ 経費内訳書(見積書) 本事業を実施するために必要な経費の額(消費税及び地方消費税額を含む。) を記載した内訳書。経費区分(事業費、管理費(うち人件費)、消費税)の所 要経費を積算し、積算根拠とともに、記載すること。 (2)企画書には仕様書にある本事業の目的及び要求事項を踏まえて、以下の項目 を盛り込むこと ① 本事業を実施するための実施手順、方法 ② 本事業を円滑に進めるための提案 ③ 本事業の効果を高めるために考えられること (3)企画書はA4用紙縦置き横書きで文字サイズは10ポイント以上、枚数は5 枚以上15枚以下(表紙、目次及び4(1)添付書類を除く)とすること。た だし、図表その他の関係で前記によれない場合は、A4用紙を用いるが、文字 サイズは自由とする。また、詳細事項などを記載しきれない場合にのみ「別紙」 により説明すること。この場合、企画書本体に基本的な事項を記載した上で、 「詳細は別紙1を参照」等と記載し、当該別紙の右上に「別紙1」等と記載す ること(別紙も枚数にカウントする)。 企画書を含む全ての提出書類はA4用紙とし、片面または両面表記(企画書 を両面表記した場合は2頁とカウントする)のいずれかに統一すること(4(1) の書類については様式自由)。 (4)提出企画書は、一者につき、一企画とすること。 (5)企画書等の作成等に要する費用は、受託希望者が負担するものとすること。 (6)提出された企画書等は返却しないものとすること。 (7)提出された経費内訳書については、予算の範囲内で実施計画や市場価格等を 十分精査し、適正な価格となるよう調整することもあり得る。
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