学則の変更の趣旨等を記載した書類 - 大学設置室

学則の変更の趣旨等を記載した書類
(a)学則変更の内容
本学則変更の内容は、環境学部を改組し、入学定員を増やすことで、大学全体の入
学定員を 2,178 人から 2,278 人に、収容定員を 10,846 人から 11,246 人に増やす計画
である。
(単位:人)
(単位:人)
平成 26 年度
学部名
環境学部
学科名
平成 27 年度
入学
定員
収容
定員
環境学科
環境学専攻
学部名
工学部
100
400
都市環境専攻
入学
定員
収容
定員
環境システム学科
70
280
数理工学科
60
240
建築デザイン学科
70
280
学科名
小計
100
400
小計
200
800
その他(通学制)
1,728
7,346
その他(通学制)
1,728
7,346
その他(通信制)
350
3,100
その他(通信制)
350
3,100
2,178
10,846
2,278
11,246
大学全体
計
大学全体
計
(b)学則変更の必要性
工学部の設置について
本学では、平成15年度人間関係学部環境学科を開設して以来、建学の精神であ
る仏教主義に基づき「持続可能な社会」構築に向かって考察できる人材を育成して
きた。平成21年度には、環境学部環境学科へと改組し、環境学専攻において持続
可能な社会構築のために、環境関連分野の専門能力を備え、システム的思考を持っ
て社会参画できる人材を、都市環境専攻では空間造形を通して人間を考究し、建築
という行為によって時代の課題に応えうる柔軟な創作活動ができる住環境創造力を
備えた人材を育成してきた。
一方で、近年の急激なグローバル化や、高度情報化社会において、
「持続可能な社
会」構築を実現するには、より高度で専門的な能力を発揮できる人材が要求される。
「持続可能な社会」構築に向けて主体的に参画し、工学的手法により課題解決でき
る人材を養成するため、これまで環境学部で培ってきた教育研究をさらに発展・高
度化させ、工学部に改組する。
①持続可能な社会構築に向けて、環境科学の専門能力、幅広い環境関連分野の知識を
身につけ、システム的思考をもって主体的に社会参画し、一般社会を啓発できる人材
を育成する環境システム学科
②自然現象や社会現象をモデル化して理解し、システム設計に応用することができる
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人材や、大規模データから問題の本質を見抜くデータサイエンティスト等、数理工学
の専門能力を身につけ、持続可能な社会構築に向けて主体的に参画する人材を育成す
る数理工学科
③建築の分野を中心に、持続可能な社会構築に向けてデザインできる専門的能力を活
用して現代社会が直面する多様な課題を解決できる人材を育成する建築デザイン学
科
これまでの1学科2専攻体制から発展・高度化して3学科体制に充実させるが、引
き続き「持続可能な社会」構築に向け各学科において専門的な教育研究を行うため、
改組と同時に収容定員増を行う。平成26年度環境学部環境学科の入学定員100人
を、工学部環境システム学科、数理工学科、建築デザイン学科の3学科として入学定
員を100人増やし200人(収容定員は400人から800人)とする。そのうち
環境システム学科は入学定員70人(収容定員280人)、数理工学科は入学定員6
0人(収容定員240人)
、建築デザイン学科は70人(収容定員280人)とする。
(c)学則変更に伴う教育課程等の変更内容
・教育課程の変更内容
収容定員増を行うと同時に、環境学部を改組し、工学部(環境システム学科、数理工
学科、建築デザイン学科)を設置する。
環境システム学科は、環境学部環境学科環境学専攻で培ってきた教育研究を基盤とし
ており、幅広く専門科目を習得し、複雑で幅広い領域にわたる環境問題を、システム的
に捉えて解決する能力を身につけるとともに、学外機関と協働して一般社会を啓発でき
る能力を習得させることを目的に教育課程を編成している。変更前の内容と同様の生態
学、環境材料学、資源・エネルギー学などの環境科学に関する科目や、リサイクル、環
境マネジメントシステム、エネルギー・温暖化政策、調査統計法などの幅広い環境関連
科目を配置している。これらの科目で身につけた能力、知識をもとに環境に関する問題
全体を俯瞰し、問題の多様性と深まりを理解した上で、それらの変化を動的に捉え、シ
ステム的思考をもって社会貢献できるような教育課程としている。
数理工学科は、環境学部環境学科環境学専攻で培ってきた教育研究を基盤としており、
高度情報化社会で不可欠となる数理工学的手法を習得し、様々な分野で活用できるよう
にすることや、既存の問題解決能力だけでなく、表面化されていない内在した問題を顕
在化させ、解決できるようにすることを目的に教育課程を編成している。変更前の内容
と同様の情報処理やアルゴリズム、確率・統計、数理統計学等の情報や統計等の科目、
線形代数や解析学等を配置し、さらに数理工学の基幹的知識となる物理系の科目、進路
につながる展開科目として離散数理工学や確率数理工学等を配置することで、自然現象
や社会現象をモデル化して理解し、システム設計に応用できる力や、大規模データから
問題の本質を見抜くことのできる能力を身につけていく。
建築デザイン学科は、環境学部環境学科都市環境専攻で培ってきた教育研究を基盤と
しており、建築の分野を中心に現代社会が直面する多様な課題解決に向けて、本質を捉
えて分析できる論理的思考力、建築の視点から解決策を提示できるデザイン力、全体を
把握し協働できる実践力を育成することを目的に教育課程を編成している。環境学科都
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市環境専攻から引き続き1級建築士(別途2年間の実務経験を要する)、2級建築士の
国家試験受験資格が取得可能なカリキュラムとなっており、ほとんどの科目が改組前の
内容を引き継ぎ、発展させたものとなっている。
・教育方法及び履修指導方法の変更内容
改組に伴い、新たな履修モデルを設定して履修指導を行う。なお、教育方法について
大きな変更は、予定していない。
・教員組織の変更内容
環境学部で培ってきた教育研究をさらに発展・高度化させ、工学部に改組するため、
教員組織についても現在の環境学部の教員組織を基礎としている。工学部環境システム
学科には8人(うち教授5人)
、数理工学科には5人(うち教授3人)
、建築デザイン学
科には6人(うち教授6人)の教員が環境学部から異動する。その上で、平成27年度
環境システム学科に1人(うち教授0人)、数理工学科に4人(うち教授2人)、建築デ
ザイン学科に3人(うち教授0人)の専任教員を採用して、教育指導体制を充実させる。
その結果、環境システム学科に9人(うち教授5人)、数理工学科に9人(うち教授
5人)、建築デザイン学科に9人(うち教授6人)の専任教員を配置し、教育研究を推
進していく。3学科とも大学設置基準を上回る教員数を擁しており、細やかな教育・指
導を行うことが可能である。なお、全学科において、文部科学省告示第 44 号に基づい
た教員の段階的整備の予定はなく、開設年度より充実した体制で専任教員による教育を
行っていく。
以上
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