*グローバル投資環境 No.884* ご参考資料 髙木証券投資情報部 インド金融政策会合 ~金利据え置きするも、将来の利下げが視野に 2015年2月5日作成 ▼GDP成長率(前年比%) *インド準備銀行は、2月3日に開催した定例の金融政策会 合において政策金利(レポレート)を7.75%で据え置いた。 *市中銀行の法定流動性比率(国債などでの運用を義務付 けている預金の割合)は50bp引き下げて21.5%としており、融 資の拡大を促すことで、生産活動への投資と成長の後押しを 行う。 *先月15日には臨時会合を開催し、インフレが鈍化傾向にあ ▼政策金利及びインフレ率(前年同月比,%) ることを理由に25bpの利下げを行っている(グローバル投資環 レポレート 境No860参照)。今回の定例会合は、前回の会合からの20 (政策金利) 7.75% 日弱の間に、インフレの動向及び財政の見通しについて新た な展開は見られていないため、政策金利の据え置きが適切 消費者物価 12月 5.0% であると判断された。 期間:2013年4月~2015年2月2日 *準銀は、更なる金融緩和を行うかの鍵となるのは、継続的 に物価を低下させる圧力の存在を確認するデータであるとし 期間:2013年4月 ている。また、インドの長期的な発展にとって必須ではあるが ~2015年2月2日 景気下押しとなりうる財政健全化が、どの程度進められるか にも注目しているようである。今回、法定流動性比率を引下 ▼原油価格 げたように、今後、金融緩和を行うことで景気支援を行うこと (WTI原油先物、期近物) が考えられる。モディ政権にとっては、経済・財政改革を進め る後押しとなるだろう。 ▼経常収支(10億米$) *来週9日には10-12月期GDPの発表が予定されている。準 銀は2014年の成長率はこれまでの予想を据え置き+5.5%、 2015年は+6.5%と予想、インフレ鈍化による実質的な可処分 所得の増加は個人消費の改善に繋がることを見込んでいる。 *また、経常赤字は原油安だけでなく、海外からの資金流入 ▼製造業・非製造業景況感 製造業 1月52.9 によっても縮小している。 *先月15日の利下げ以降も、通貨インドルピーは新興国通 貨の中では堅調に推移している。インフレ率の動向をしっかり 非製造業 12月51.1 と確認しながら、慎重なスタンスでの利下げが行われるので あれば、こうした傾向が継続しよう。 (インド (円) ▼為替推移 ルピー) ▼株価推移 (SENSEX30) ↑対米ドル(右軸) ルピー高 期間:2014年6月 ~2015年2月2日 ↓対円(左軸) (インド統計局及び中央銀行、Bloombergのデータより髙木証券作成) 期間:2014年6月 ~2015年2月2日 (文責:佐野) 1/1 《ご注意いただきたいこと》当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いい たします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株 式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご 利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を 上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大(税込)1.19664%【2,700円に満たない場合は2,700円(現物取 引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。外国株式を委託取 引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引によ り購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子 をお支払いいただく場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、 発行体の信用状況や財務状況によっても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損 失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為 替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時 手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、ファンドごとに設定された運用管理費(信託 報酬)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資信託への投資は、上記に加え為 替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなくなるおそれが あります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等 をよくお読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号【広告審査済】 加入協会:日本証券業協会 髙木証券インターネットホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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