不当労働行為審査手続の手引 平成27年1月 新潟県労働委員会 は し が き この手引は、不当労働行為の審査における審査の進め方や提出書類の作成方法等につい て説明したものです。 「審問を経ないでの命令発出」や「委員による事件解決のための勧告」等、直近の労働 委員会規則改正を踏まえた内容となっているほか、4週間に1回での期日設定など審査の 迅速化を図る上で当事者から御協力いただきたい事項が記載されています。 審査事件においてはこの手引を参照の上、手続を進めてください。 なお、詳細については当委員会事務局へ問い合わせてください。 平成27年1月 目 第1 次 不当労働行為審査手続のあらまし 1 不当労働行為とは 1 2 審査の進め方 2 審査手続の流れ 2 (1) 申立て 3 (2) 答弁 3 (3) 審査 3 ア 調査 3 イ 審問 4 ウ 調書の閲覧・交付 5 エ 事件の解決のための勧告 5 (4) 命令 5 (5) 和解 6 (6) 取下げ 6 3 労働組合の資格審査 6 4 再審査申立て及び行政訴訟の提起 6 5 命令の効力 7 <調査会場着席図> 8 <審問会場着席図> 8 <立証の要点> 9 第2 審査に当たっての注意事項 1 調査・審問の期日 11 2 主任代理人の決定 11 3 陳述書の取扱い 11 4 書証の認否 11 5 判例・命令例(参考資料)の取扱い 11 6 求釈明 11 7 証人(当事者)尋問 12 8 傍聴 12 第3 提出書類 1 提出部数一覧 13 2 不当労働行為救済申立書 14 3 答弁書 21 4 代理人・補佐人申請書及び委任状 25 5 証拠(人証)申出書 27 6 書証及び証拠(書証)申出書 29 7 陳述書 30 8 不当労働行為救済申立取下書 31 9 調書の閲覧申請書 32 10 組合資格審査申請書 33 事務局 34 1 第1 1 不当労働行為審査手続のあらまし 不当労働行為とは 労働組合の自主性と労働組合活動の自由を侵害する次のような使用者の行為をいい、 労働組合法第7条でこれを禁止しています。 労働者(労働組合)が 使用者が ・労働組合の組合員であること ・労働組合に加入したり、労働組合 を結成しようとしたこと を理由に 労働者を解雇したり、その他 不利益な取扱いをすること ・労働組合の正当な行為をしたこと ・労働組合に加入しないこと ・労働組合から脱退すること ・団体交渉の申入れをした ・労働組合を結成すること ・労働組合を運営すること ・労働組合の運営に必要な経費 を にもかかわらず に対して について 労働者を雇用する条件にする こと 正当な理由もなく拒否したり 誠実な交渉をしないこと 妨害したり、干渉して組合を 弱体化させること 経理上の援助をすること ・労働委員会に不当労働行為の救済 を申し立てたこと ・労働委員会で証拠を提出したり、 を理由に 発言したこと -1- 労働者を解雇したり、その他 不利益な取扱いをすること 2 審査の進め方 審査手続の流れ 提出書類 申立て ○不当労働行為救済申立書 ○組合資格審査申請書 事務局調査 答 弁 ○答弁書 ○代理人・補佐人申請書 ○準備書面 調 査 ○書証 ○証拠(書証・人証)申出書 自主交渉 審 問※ 事件の解決のための勧告* 組合資格審査 和 和解の認定 解 取下げ 救済命令 棄却命令 却 下 要件に 要件に 適 不適合 合 ※事案の内容により、審問を開催せずに 命令を発する場合があります *審査の途中において、三者委員が適当と認めた 場合、当事者に対して勧告を行うことがあります -2- (1) 申立て 不当労働行為により、不利益を受けた労働者や団結権の侵害を受けた労働組合は、使 用者を相手として労働委員会に救済の申立てをすることができます。 ア 申立期間 申立てをすることができる期間は、行為のあった日(その行為が継続する行為であ るときは、その行為が終了した日)から1年以内です。 なお、地方公営企業等の労働関係に関する法律第12条の規定による解雇にかかる 申立期間は、解雇の日から2か月以内です。 イ 申立てに必要な書類の提出 不当労働行為救済の申立ては、原則として不当労働行為救済申立書を労働委員会に 提出して行います。労働組合が申立てを行う場合は、同時に、組合資格審査申請書を 提出することが必要です。 (2) 答弁 不当労働行為救済申立てに対し、使用者はその考えを答弁書に記載し、原則として申 立書写しの送付された日から 10 日以内に労働委員会に提出してください(労働委員会 規則第 41 条の2第2項)。 (3) 審査 審査に当たるのは公益委員の中から選任された審査委員長及び審査委員です。また、 参与委員は労働者委員・使用者委員の中から2名ずつ選ばれます。 審査の手続は、調査と審問の2段階となっています。調査は、当事者双方の主張の争 点を明らかにし、審問は不当労働行為の事実があるかどうかを明らかにするために行い ます。 調査を実施した結果、当事者間で主要な事実関係に争いがなく、容易に事実を認定で き、審問を開くことを必要としない内容の事件である場合には、審問を開催せずに結審 して命令を発出する場合もあります(労働委員会規則第 43 条第4項)。 ア 調査 申立てがあり、答弁書が提出されると、審問を円滑に進めるため、当事者の出席の もとに調査が行われます。 調査は非公開で行います。調査中、録音、写真(動画を含む。)撮影、通信、携帯 電話の使用はできません。 《調査会場》 調査会場着席図(8㌻上図)のとおりです。 -3- 《代理人・補佐人》 当事者は、調査及び審問において、当事者に代わるため、あるいは当事者を助け るために代理人や補佐人を選任することができます。これには審査委員長の許可が 必要です。 《主張の整理》 調査では、申立書や答弁書の説明を聞いて、それぞれの主張を明らかにし、整理 します。 《準備書面》 申立てや答弁を補充し、主張を明確にするために準備書面を提出することができ ます。 《立証準備》 主張を裏付ける証拠となる書類(「書証」)の提出、証人や当事者(本人。組合、 会社等の団体にあってはその代表者)の尋問、を申し出ることができます。 《審査計画》 審問開始前に、審査委員長が争点及び証拠、審問の期間・回数、証人の数・順序、 命令の交付予定時期等の審査計画を定めます。 イ 審問 調査が終わると審問を行います。審問は、審査委員長の指揮により、原則として公 開の場で行われます。ただし、録音、写真(動画を含む。)撮影、通信、携帯電話の 使用はできません。 なお、当事者が故意に出席を拒否したときは、一方のみの出席で審問を行うことも ありますので、出席をしないことは、不利な結果を招くことになりかねません。 《審問会場》 審問会場着席図(8㌻下図)のとおりです。 《立証》 審問では、各当事者が申立書、答弁書、準備書面で主張している事実について、 書証及び証人尋問により、裏付けを行います。 どのようなことを立証しなければならないかについては、別記立証の要点(9㌻) を参照してください。 また、平成17年1月の労働組合法改正により証人(当事者)出頭命令、物件提出 命令を申し立てることができるようになりました。申立手続等については、労働委 員会事務局までお問い合わせください。 《証人(当事者)尋問》 当事者、代理人及び補佐人は、審査委員長の許可を得て、陳述を行い、証人及び 当事者を尋問することができます。 -4- 証人への尋問は、はじめに当該証人を申請した当事者が尋問し、次に相手方当事 者が尋問します。審査委員長、審査委員及び参与委員は随時必要に応じて尋問をし ます。 当事者への尋問は、証人への尋問と同様に行います。 《最後陳述》 証拠調べが終わると当事者が最後陳述を行い、審問は終結します。 当事者は、審問の全過程を振り返り、口頭又は書面により、争点についての自己 の主張や証人(当事者)尋問の結果を整理して、総括的に陳述してください。 ウ 調書の閲覧・交付 調査及び審問の過程については、それぞれ調書が作成されます。当事者、代理人又 は補佐人はそれを閲覧したり写しの交付を請求することができます。また、記載事項 に異議を述べたときには、その旨が調書に付記されます。 なお、当委員会では、証人尋問速記録の写しについては請求がなくとも当事者に交 付しております。 エ 事件の解決のための勧告 審査の途中において、審査委員長、審査委員及び労使参与委員が適当と認めた場合、 当事者に対して事件の解決のための勧告を行うことがあります(労働委員会規則第 45 条の8)。 (4) 命令 審問が終結すると公益委員による合議に先立ち、労・使参与委員から意見陳述がなさ れます。そして、公益委員会議において、使用者の行為が不当労働行為かどうかを判定 するための合議を行い、命令を発出します。 《救済命令》 公益委員の合議により、使用者の行為が不当労働行為に該当すると認定されると、 申立人の請求する救済内容の一部又は全部を認容する命令が発せられ、その写しが当 事者に交付されます。 《棄却命令》 公益委員の合議により、使用者の行為が不当労働行為に該当しないと認定されると、 申立人の請求を棄却する命令が発せられ、その写しが当事者に交付されます。 《却下》 次に掲げる事由に該当する場合、申立てを却下する決定が発せられることがありま す(写しが当事者に交付されます)。 (ア)申立書がその記載要件を欠き、労働委員会が補正を勧告しても、補正がなされな いとき。 -5- (イ)申立人たる労働組合が、労働組合法の規定に適合する労働組合である旨の立証を しないとき。 (ウ)申立てが申立期間の経過後になされたとき。 (エ)申立人の主張する事実が不当労働行為に該当しないことが明らかなとき。 (オ)請求する救済の内容が、法令上又は事実上実現することが不可能であることが明 らかなとき。 (カ)申立人の所在が知れないとき。 (キ)申立人が、死亡又は消滅し、その申立てを承継するものがないとき。 (ク)申立人が、申立てを維持する意思を放棄したものと認められるとき。 (5) 和解 審査委員長は、適当と認めるときは、当事者に対して和解を勧めることがあります。 和解が成立した場合、申立人が不当労働行為救済申立取下書を提出するか、又は当事者 双方が和解の認定を受けることによって事件は終了します。 (6) 取下げ 申立ての事件について当事者の自主交渉により解決されたときは、申立人の不当労働 行為救済申立取下書の提出等により、事件は終了します。 なお、以上のほか、申立人は、命令書が交付されるまでの間は、申立ての全部又は一 部を、いつでも取り下げることができるので、その場合も取下書を提出してください。 3 労働組合の資格審査 申立人が労働組合である場合は、不当労働行為事件の審査と並行して、当該労働組合 が労働組合法第2条及び第5条第2項の規定に適合しているか否かについての審査が行 われます。 4 再審査申立て及び行政訴訟の提起 (1) 再審査申立て 命令に不服のある当事者は、命令書の写しの交付を受けた日から15日以内に中央労 働委員会に再審査の申立てをすることができます(労働組合法第 27 条の 15)。 -6- (2) 行政訴訟の提起 ア 使用者は、再審査を申し立てない場合、命令書の写しの交付を受けた日から30日 以内に命令の取消しの訴えを新潟地方裁判所に提起することができます(労働組合法 第 27 条の 19)。 イ 労働者又は労働組合は、命令書の写しの交付を受けた日から6か月以内に命令の取 消しの訴えを新潟地方裁判所に提起することができます(行政事件訴訟法第 14 条)。 5 命令の効力 命令は、交付の日から効力を生じ、再審査申立て又は行政訴訟を提起した場合でも、 その効力は停止しません。 再審査申立て又は行政訴訟の提起がない場合は、命令は確定します。命令確定後、労 働委員会から当事者双方に対して、履行状況の報告を求めます。命令が履行されていな いと判断された場合には、裁判所に対してその旨を通知します。 なお、確定した命令に違反した使用者には、罰則の適用があります。 -7- <調 査 担当職員 (主任) 参 与 委 員 (労 働 者 側) 申 立 会 場 事 務 審査委員長 着 席 図> 局 事 局 参 与 委 員 (使 用 者 側) 審査委員 人 務 被申立人 担当職員 (副任) <審 事 務 局 参 与 委 員 (労 働 者 側) 問 会 場 着 席 速記 担当職員 審査委員長 審査委員 事 (主任) 人 聴 務 局 参 与 委 員 (使 用 者 側) 被申立人 申 立 人 証 傍 図> 席 担当職員 (副任) -8- 別記 <立 証 の 要 点> 労働委員会は、当事者の提出した証拠を基礎として事実を認定し、不当労働行為に該当 するか否かを判断しますから、当事者がどのようなことを立証しなければならないかにつ いて説明します。 1 解雇その他不利益取扱いの事件(労働組合法第7条第1号) (1) 申立人は解雇その他の不利益取扱いが存在すること及びそれが ○ 組合に加入し、若しくは結成したこと、又は組合員であること ○ 正当な組合活動をしたこと を理由としてなされたものであることを立証しなければなりません。つまり不利益 取扱いと正当な組合活動との間の因果関係を立証しなければなりませんが、使用者 の真意を直接立証することは容易ではないので ○ 使用者に数々の反組合的言動や態度があること ○ 使用者が不利益取扱いの理由としている事実は、従前何ら処分の対象ではなか ったこと ○ 不利益取扱いを受けた者が組合活動を活発に行っていたこと ○ 不利益取扱いを受けた者に対する使用者の評価が組合結成後又は争議終了後に 大幅な変化をみせていたこと など間接的な事実によって立証することになります。 (2) 被申立人は、これに対して、 ○ 申立人の主張する事実は、存在しないこと ○ 当該者が就業規則に違反したこと ○ 当該者の勤務成績が不良であること ○ 当該者が正当でない組合活動を行ったこと ○ 当該者に対する不利益取扱いが経営上の都合によるものであること などを立証することになります。 2 団体交渉拒否事件(労働組合法第7条第2号) (1) 申立人は、団体交渉の申入れを行ったこと及びそれに対し被申立人が誠意をもっ て応じないことを立証し、 (2) 被申立人は、団体交渉に応じていること又は応じられない正当な理由が存在する ことを立証することになります。 -9- 3 支配介入事件(労働組合法第7条第3号) (1) 申立人は、組合活動に対する嫌がらせなど自主的な組合運営を妨げる使用者の行 為その他の支配介入が存在することを立証し、 (2) 被申立人は、そのような行為は存在しないこと、組合が事実を誤解していること などを立証することになります。 4 報復的不利益取扱いの事件(労働組合法第7条第4号) (1) 申立人は、不利益取扱いが存在すること それが ○ 労働者又は労働組合が労働委員会に不当労働行為救済申立てをしたこと ○ 不当労働行為事件の審査又は労働争議の調整のため労働者又は労働組合が証拠 を提出し、又は発言したこと を理由としてなされたものであることを立証し、 (2) 被申立人は、これに対し、不利益取扱いの理由が他にあることなどを立証するこ とになります。 - 10 - 第2 1 審査に当たっての注意事項 調査・審問の期日 調査・審問の期日の変更は、原則として行わないので注意してください。 調査は、原則として4週間に1回の割合で設定しますので、期日の設定に当たっては 日程調整に御協力ください。 2 主任代理人の決定 代理人が複数の場合は、主任代理人を定めてください。 3 陳述書の取扱い 証人として予定されている者は、審査委員長が必要と認めた場合、不当労働行為の成 否に直接関連のある事実について記述した陳述書を提出することができます。 なお、陳述書は書証として扱います。 4 書証の認否 相手方の提出した書証(主張している事実を裏付ける資料)については、否認又は不 知の場合のみ、その旨の申出をしてください。 その申出は、原則として書証の提出のあった調査・審問時又は次回調査・審問時まで に行わなければなりません。 否認又は不知の申出がない場合は、認めたものとして扱われます。 5 判例・命令例(参考資料)の取扱い 判例・命令例は、書証としてでなく、「参考資料」として提出してください。 なお、参考資料の右肩に、申立人の場合は参考資料甲第○号と、被申立人の場合は参 考資料乙第○号と記入し、一連番号を付してください。 6 求釈明 求釈明の申立て及び求釈明に対する回答は書面で行ってください。回答に当たっては、 審査委員長から指示された提出期限を厳守してください。 求釈明とは、主張に不明確な点がある場合、それを明らかにするよう審査委員長が当 事者に求めることをいいます。したがって、求釈明の申立てとは、相手方の主張の不明 確な点を明らかにすることを審査委員長に申し立てることで、求釈明に対する回答とは、 審査委員長から尋ねられたことに答えることです。 - 11 - 7 証人(当事者)尋問 (1) 証人尋問では、まず、証人が本人であることを確かめるため、審査委員長が人定尋 問を行います。 (2) 証人尋問を始める前に、証人から宣誓し、宣誓書に署名押印してもらいます。 (3) 証人尋問は一問一答形式で具体的かつ簡潔に行い、次に掲げる事項に注意して進め てください。 ア 当該証人を申請した当事者の行う尋問(主尋問)は、申請尋問事項の範囲を超え ないようにすること。 イ 相手方当事者の行う尋問(反対尋問)は、主尋問の範囲と関連事項の範囲を超え ないようにすること。 ウ 陳述書と同じ内容の尋問、その他、重複する尋問はしないこと。 エ 尋問は、事実の有無を明らかにすることに努め、「どう思うか」など意見や主張 にわたる尋問は行わないこと。 オ 誘導的、威嚇的、侮辱的な尋問は行わないこと。 カ その他品位を著しく傷つけるような尋問は行わないこと。 (4) 証人は、自分の知っている事実のみについて正直に答え、知らない事項については 「知らない」と答えてください。 (5) 当事者尋問は、証人尋問と同様に行います。 8 傍聴 審問は原則として公開ですので、傍聴できますが、傍聴人は次の事項を守ってくださ い。これらを守らない場合は、審査委員長に退場を命じられることがあります。 (1) 帽子、はち巻、たすき、腕章、ゼッケン等を着用しないこと。 (2) 旗、のぼり、懸垂幕、プラカード等を持ち込まないこと。 (3) シュプレヒコール、やじ、拍手等喧騒にわたる行為をしないこと。 (4) 審問中はみだりに席を離れないこと。 (5) 審問中は、写真(動画を含む。)撮影、録音、通信などを行わないこと。 (6) 審問中は、携帯電話の電源を切ること。 (7) その他審査委員長の指示に従うこと。 - 12 - 第3 提出書類 不当労働行為救済申立ては、「不当労働行為救済申立書」と「組合資格審査申請書」を 提出して行ってください。 なお、個人申立ての場合は「組合資格審査申請書」は不要です。 1 提出部数一覧 提出部数 書 類 名 提 出 者 正 本 写 し 不当労働行為救済申立書 申 立 人 1部 1部 答弁書 被申立人 1部 1部 申立人・被申立人 1部 - 準備書面 〃 1部 1部 証拠(人証)申出書(別紙「尋問事項」を添付) 〃 1部 1部 書証(陳述書以外) 〃 - 2部 証拠(書証)申出書 〃 1部 1部 陳述書 〃 1部 1部 参考資料(判例・命令例) 〃 - 2部 最後陳述書 〃 1部 1部 申 立 人 1部 - 〃 1部 - 代理人・補佐人申請書(委任状を添付) 不当労働行為救済申立取下書 組合資格審査申請書(証拠書類を添付) 注1: 2: 書証(陳述書以外)の原本は審査の際持参してください。 提出書類は、原則としてA4判の大きさ(この手引と同じ大きさ)とし、 左横書き、左とじとしてください。 - 13 - 2 不当労働行為救済申立書 (1) 不当労働行為救済申立書には、次に掲げる事項を記載し、申立人が署名又は記名押 印してください(申立の時点では代理人の許可がされていないため、代理人名での申 立はできません)。 ア 申立ての日付 イ 申立人の氏名、住所、電話番号及びFAX番号(申立人が労働組合である場合に は、その名称、代表者職氏名、主たる事務所の所在地、電話番号及びFAX番号) ウ 被申立人の氏名、住所及び電話番号(被申立人が法人である場合には、その名称、 代表者職氏名、主たる事務所の所在地及び電話番号) エ 請求する救済の内容 不当労働行為を排除し、それがなかった状態を回復するため、いかなる行為を使 用者に行わせるかについて具体的に記載する。 オ 不当労働行為を構成する具体的事実 使用者の不当労働行為の事実について、いつ、どこで、誰が、誰に対して、どの ようにして、何を行ったか明確かつ簡潔に記載する。 (2) 申立書の書き方は、15ページからの記載例を参考にしてください。 - 14 - (3) 申立書の記載例 例1 労働組合法第7条第1号の解雇事件として申し立てる場合 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 様 申立人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 甲 電話番号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 印 ○ 不当労働行為救済申立書 労働組合法第7条第1号違反について、労働委員会規則第32条により、次のと おり申し立てます。 申 立 人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 被申立人 住所(主たる事務所の所在地) 甲 〒***-**** □□市□□町□番地□ 氏名(名称及び代表者職氏名) Y 株式会社 代表取締役 電話番号 第1 乙 ***-***-**** 請求する救済の内容 被申立人 Y 株式会社(以下「会社」という。)は、平成**年**月**日付け の申立人 X 労働組合(以下「組合」という。)執行委員長 甲 に対する解雇 を取り消し、原職に復帰させるとともに、解雇から原職復帰までの間に受ける はずであった賃金相当額を支払わなければならない。 - 15 - と、会社に命ぜられたい。 第2 1 不当労働行為を構成する具体的事実 会社は、平成**年**月**日設立され、現在、肩書地に本社及び工場を置き、 従業員○人、資本金○円で、○○業を営んでいる。 2 組合は、平成**年**月**日会社従業員をもって結成し、現在、組合員は○人 である。 3 組合は、平成**年**月**日会社に対し夏季一時金について団体交渉を申し入 れ、以来○回に渡り交渉を重ねてきたが、**月**日交渉が決裂した。そこで、 組合は会社に対して**月**日から24時間ストに突入する旨通告し、予定どお りこれを実施した。 しかるに会社は、スト突入の前日の**月**日、組合の執行委員長である 甲 を突如として解雇した。 4 会社は、解雇理由について「 甲 は、**月**日から**月**日までの間、上司 から注意を受けたにもかかわらず、これを無視して○回に渡り早退したこと、 及び**月**日午前**時ころ会社の許可を受けることなく休憩所において、○名 の従業員に対して社長個人を非難し、その名誉を傷つけるビラを配布した事実 があるので、就業規則第○条第○号の規定により解雇したものである」と説明 している。しかし、これは就業規則上第○条第○号に該当し、出勤停止、減給 又は譴責という軽微な処分を受けることがあるにすぎないので、会社の処分に は理由がない。むしろ処分は、スト突入直前になされたことからして組合に対 する報復としてなされたものである。 5 以上の会社の処分は、正当な組合活動を理由にしたものであり、労働組合法 第7条第1号に該当する不当労働行為である。 - 16 - 例2 労働組合法第7条第2号の団体交渉拒否事件として申し立てる場合 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 様 申立人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 甲 電話番号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 印 ○ 不当労働行為救済申立書 労働組合法第7条第2号違反について、労働委員会規則第32条により、次のと おり申し立てます。 申 立 人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 被申立人 住所(主たる事務所の所在地) 甲 〒***-**** □□市□□町□番地□ 氏名(名称及び代表者職氏名) Y 株式会社 代表取締役 電話番号 第1 乙 ***-***-**** 請求する救済の内容 被申立人 Y 株式会社(以下「会社」という。)は、平成**年**月**日に申 立人 X 労働組合(以下「組合」という。)から申し入れのあった年末一時金 に関する団体交渉に誠意をもって応じなければならない。 と、会社に命ぜられたい。 - 17 - 第2 1 不当労働行為を構成する具体的事実 会社は、平成**年**月**日設立され、現在、肩書地に本社及び工場を置き、 従業員○人、資本金○円で、○○業を営んでいる。 2 組合は、平成**年**月**日会社従業員をもって結成し、現在、組合員は○人 である。 3 組合は、会社に対し、平成**年**月**日、年末一時金一人平均2.5か月分 の要求について団体交渉を申し入れ、**月**日に団体交渉が開かれたが、実質 的交渉をなすに至らずして終了した。その後、組合は口頭で○回に渡り交渉の 再開を要求したが、会社はこれに応ぜず、現在に至っている。 4 会社は、現在の経営状態では組合の要求は容れられないので、交渉しても無 駄であると主張しているが、これは団体交渉に応じない正当な理由にならない。 5 以上の会社の団体交渉拒否は、労働組合法第7条第2号に該当する不当労働 行為である。 - 18 - 例3 労働組合法第7条第3号の支配介入事件として申し立てる場合 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 様 申立人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 甲 電話番号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 印 ○ 不当労働行為救済申立書 労働組合法第7条第3号違反について、労働委員会規則第32条により、次のと おり申し立てます。 申 立 人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 〒***-**** □□市□□町□番地□ X 労働組合 執行委員長 被申立人 住所(主たる事務所の所在地) 甲 〒***-**** □□市□□町□番地□ 氏名(名称及び代表者職氏名) Y 株式会社 代表取締役 電話番号 第1 1 乙 ***-***-**** 請求する救済の内容 被申立人 Y 株式会社(以下「会社」という。)は、申立人 X 労働組合(以 下「組合」という。)の自主的な活動を妨害したり、文書により組合幹部を非 難したり、組合員に対し組合脱退を勧めたりして、組合の運営に対して支配介 入をしてはならない。 2 会社は、本命令書交付の日から7日以内に、下記誓約書を手交しなければな - 19 - らない。 と、会社に命ぜられたい。 記 会社は貴組合の自主的な活動を妨害したり、文書により組合幹部を非難した り、組合員に対し組合脱退を勧めたりするなど貴組合の運営に対し支配介入し ましたが、今後このような支配介入の行為を行いません。 平成 年 月 日 X 労働組合 執行委員長 甲 様 Y 株式会社 代表取締役 第2 1 乙 不当労働行為を構成する具体的事実 会社は、平成**年**月**日設立され、現在、肩書地に本社及び工場を置き、 従業員○人、資本金○円で、○○業を営んでいる。 2 組合は、平成**年**月**日会社従業員をもって結成し、現在、組合員は○人 である。 3 組合は、平成**年春闘賃上げについて会社と○回に渡り団体交渉を重ねてき たが、**月**日組合の臨時大会において絶対多数によりスト権を確立した上で、 **月**日会社に対して翌**日から24時間ストに突入する旨通告した。 4 会社 A 工場長は、**月**日の朝礼の際に、当該工場の全組合員に対し、 「今組合がストをすれば会社の経営は悪化しているので、会社は事業を閉鎖し なければならないであろう。したがって、ストライキはやめてもらいたい」 と発言し、スト権の確立を妨害した。 5 会社は、スト権の確立を図ろうとした組合幹部の行動を非難する記事を、こ とさらに「○○ニュース」に記載し、これを組合員全員の家庭に送付した。 6 会社 B 労務係長は、**月**日から**月**日にかけて、その部下職員○名の 自宅を訪問して組合からの脱退を勧めた。 7 以上の会社及びその職制の行為は、組合の運営に対する支配介入であり、労 働組合法第7条第3号に該当する不当労働行為である。 - 20 - 3 答弁書 (1) 使用者は、申立書写しの送付された日から原則として10日以内に答弁書を労働委 員会に提出してください。 (2) 答弁書の記載内容 ア 答弁書には、次に掲げる事項を記載し、被申立人が署名又は記名押印してくださ い。 (ア) 答弁の日付 (イ) 被申立人の氏名、住所、電話番号及びFAX番号(被申立人が法人等団体であ る場合には、その名称、代表者職氏名、主たる事務所の所在地、電話番号及びF AX番号) (ウ) 請求する救済の内容に対する答弁 (エ) 不当労働行為を構成する具体的事実に対する答弁 申立書記載の事実について、「認める。(その事実は認める。)」「不知(その事 実は知らない。)」「否認する。(その事実は存在しない。)」等回答し、必要に応 じて被申立人の主張する事実を明確かつ簡潔に記載する。 イ 答弁書の書き方は、22ページからの記載例を参考にしてください。 - 21 - 例1 労働組合法第7条第1号の解雇ではないとする場合の記載例 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 被申立人 様 〒 ***-**** □□市□□町□番地□ Y 株式会社 印 代表取締役 乙 ○ 電 話 番 号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 答 弁 書 新労委平成**年(不)第**号㈱ Y 事件について、下記のとおり答弁します。 記 第1 「請求する救済の内容」に対する答弁 本件申立てはこれを棄却する。 との命令を求める。 第2 1 「不当労働行為を構成する具体的事実」に対する答弁 当事者について 認める。 2 ストライキ実施までの経過事実について 認める。 3 従業員 甲 の解雇について 認める。 4 解雇理由について 否認する。 被解雇者 甲 は、平素、勤務態度が悪く、再三注意を与えてきたが、反省す ることもなく、平成**年**月**日、無許可で社内休憩所において従業員○名に 対し、社長の名誉を傷つける内容のビラを配布したので、その情状重く、就業 規則第○条第○項に該当するものとして同人を解雇したものであり、申立人 X 労働組合に対する報復としてなしたものではない。 - 22 - 例2 労働組合法第7条第2号の団体交渉拒否ではないとする場合の記載例 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 被申立人 様 住所(主たる事務所の所在地) 〒***-**** □□市□□町□番地□ 氏名(名称及び代表者職氏名) Y 株式会社 印 代表取締役 乙 ○ 電 話 番 号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 答 弁 書 新労委平成**年(不)第**号㈱ Y 事件について、下記のとおり答弁します。 記 第1 「請求する救済の内容」に対する答弁 本件申立てはこれを棄却する。 との命令を求める。 第2 1 「不当労働行為を構成する具体的事実」に対する答弁 当事者について 認める。 2 団体交渉の拒否について 申立人 X 労働組合(以下「組合」という。)から、年末一時金について団 体交渉の申入れがあり、これによって団体交渉が開かれたことは認める。 しかしながら、「実質的交渉をなすに至っていない」旨の組合の主張事実は 否認する。 すなわち、**月**日の団体交渉においては、組合要求案一人平均2.5か月 分を中心にして十分に討議したところである。また、**月**日には引き続き団 体交渉を行い、会社は、現在の経営状態から一人平均1か月分支給が限度であ ることを説明し、組合に了解を求めた。これに対し、組合は2.5か月を主張 し続けるので、会社は1.2か月分支給まで譲歩したが、組合はこれを不満と して交渉委員○○○○が自ら「交渉決裂宣言」を行って退席したものである。 - 23 - 例3 労働組合法第7条第3号の支配介入ではないとする場合の記載例 平成**年**月**日 新潟県労働委員会 会長 被申立人 様 〒***-**** □□市□□町□番地□ Y 株式会社 印 代表取締役 乙 ○ 電 話 番 号 ***-***-**** FAX番号 ***-***-**** 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 答 弁 書 新労委平成**年(不)第**号㈱ Y 事件について、下記のとおり答弁します。 記 第1 「請求する救済の内容」に対する答弁 本件申立てはこれを棄却する。 との命令を求める。 第2 「不当労働行為を構成する具体的事実」に対する答弁 1 当事者について 認める。 2 ストライキ突入までの経過事実について 認める。 3 A 工場長の発言について A 工場長は、**月**日、恒例の朝礼で「最近得意先の○○から大量の受注 があり、この納期を守るために残業を行うので、協力願いたい」旨の発言をし たもので、申立人 X 労働組合(以下「組合」という。)が主張するような発 言事実はない。したがって、組合が主張する「スト権の確立を妨害した」事実 は否認する。 4 「○○ニュース」の配布について 会社は、従業員の家庭向けに毎月「○○ニュース」を発行している。これに 従業員 C の記事を掲載したが、この内容は会社の厚生施設の運営に対する従 業員の要望を掲載したもので、組合が主張するように組合幹部の行動を非難す るものではない。 5 B 労務係長の家庭訪問について B 労務係長が係員の自宅を訪問した事実は認めるが、これは、部下である D が最近特に残業のため帰宅が遅くなるので、家庭の理解と協力を得るため に訪問したもので、組合が主張するように「組合からの脱退を勧める」目的で 訪問したものではなく、また、これを勧めた事実もない。 - 24 - 4 代理人・補佐人申請書及び委任状 代理人については、委任状を併せて提出すること。 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 申請人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 新労委平成 年(不)第 代 理 人 補 佐 人 申 号 請 印 ○ 書 事件について、下記の者を したから、許可願います。 代理人 補佐人 と定めま 記 代理人 ふりがな 補佐人 氏 の別 (注)1 名 職業・役職 住 所 連 絡 先 電話番号 代理人の場合は、委任状を添付してください。 2 代理人・補佐人の数は、原則として合わせて6人以内としてください。 3 代理人・補佐人の住所は、居住地又は事務所等の所在地を記入してくださ い。 - 25 - 委 任 状 住所 氏名 私(たち)は、上記の者を代理人と定め、新労委平成 年(不)第 号 事件の審査に関する一切の権限を委任します。 平成 年 月 日 住所 氏名 - 26 - 印 ○ 5 証拠(人証)申出書 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 申出人 住所(主たる事務所の所在地) 氏名(名称及び代表者職氏名) 印 ○ 証 拠(人 証)申 出 書 新労委平成 年(不)第 号 事件について、 主張を立証するため、次のとおり申し出ます。 人証の表示 整理 証人・当 ふりがな 番号 事者の別 氏 名 住 年齢 所 職 業(勤 務 先) 電話番号 1 2 3 4 5 (注)1 「職業(勤務先)」欄には、職務上の地位、組合における役職名等につい て具体的に記入すること。 2 尋問事項(別紙) 3 「証人・当事者の別」欄には、証人・当事者(本人。組合、会社等の団体 の場合にあってはその代表者。)を記入すること。 - 27 - 別 紙 尋 整理番号 証明しようとする事実 (注)1 2 問 事 項 氏名 尋問予定時間( 具 体 的 尋 証人・当事者ごとに別葉とすること。 「具体的尋問事項」欄は箇条書きにすること。 - 28 - 問 事 項 分) 6 書証及び証拠(書証)申出書 (1) 書証 申立書、答弁書に記載した事実又は主張を裏付ける資料である「書証」を提出する こと。 なお、書証は、原則としてA4判の大きさ(この手引と同じ大きさ)とし、左横書 き、左とじとし、書証の右肩に申立人の場合は甲第○号証と、被申立人の場合は乙第 ○号証と記入し、一連番号を付してください。 (2) 証拠(書証)申出書 書証には、証拠(書証)申出書を添付すること。 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 申出人 住 所(主たる事務所の所在地) 印 氏 名(名称及び代表者職氏名)○ 証 拠(書 証)申 出 書 新労委平成 年(不)第 ため、次のとおり申し出ます。 書証 番号 書証の表示 号 事件について、主張を立証する 書証の作成者 - 29 - 作 成 年月日 立証の趣旨 備考 7 陳述書 (1) 注意事項 証人の会社あるいは組合における現在の役職名、入社年月日、組合加入年月日、現 在の役職についた年月日などの記載に続き、証言する項目をあげ、その項目毎に番号 を記入してください。 (2) 記載例 甲第○号証 氏 名 生年月日 住 所 職 業 1 私は○○労組執行委員で、教宣部長を担当しています。会社では○課○係 です。入社は昭和**年**月**日、組合へは同年**月に加入しました。昭和** 年**月以来執行委員をしています。 2 私は今回解雇された E 君について、その組合活動の模様と、職場におけ る同君の組合活動に対する、職制の活動について陳述します。 (1) E 君の組合活動について 同君は執行委員で、教宣部副部長です。教宣部の業務を若い同君が事実 上全部担当し、壁新聞、チラシ、掲示等全部の立案執行を担当してくれて いました。団体交渉でも理論的に会社とわたり合う一人でした。 (2) 同君の活動に対する職制の動きについて 同君の職場は私の隣の職場で、工場内で簡単に見通すことができ、作業 の合間や午前午後の休憩時間にも話ができます。 彼は班長で課長や組長と接することがあり、その際彼の組合活動の活発 なことに、課長や組長が迷惑をしていること、もっと活動を控えないと、 ○○県工場に転勤させられるかもしれないなどといわれたことを、本人が 私の所にやって来て話しました。また、そのことで課長や組長と口論をし たこともあります。これは職場で行われたこともあり、彼の職場の二、三 の組合員も直接見聞しております。 上記の陳述は事実と相違ありません。 平成 年 月 日 氏 - 30 - 名 印 ○ 8 不当労働行為救済申立取下書 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 住 所(主たる事務所の所在地) 申立人 氏 名(名称及び代表者職氏名) 印 ○ 不当労働行為救済申立取下書 新労委平成 年(不)第 号 事件につき下記理由に より申立てを取り下げます。 記 注:理由については、自主和解、その他取下げの原因となった理由を記入し、和解協 定書写しなどを添付してください。 - 31 - 9 調書の閲覧申請書 閲 覧 申 請 書 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 住 所(主たる事務所の所在地) 申請者 氏 名(名称及び代表者職氏名) 次のとおり調書の閲覧を申請します。 1 事件名 2 閲覧する調書 3 写しの交付の有無 - 32 - 印 ○ 10 組合資格審査申請書 平成 年 月 日 新潟県労働委員会 会長 様 組合事務所所在地 組合名 代表者職氏名 資 格 印 ○ (電 話 番 号 ) (FAX番号 ) 審 査 申 請 書 当組合は、不当労働行為救済申立てのため資格審査を願いたいので、下記証拠書 類を添えて申請します。 記 1 資格審査調査表 1 組合現況調査表 2 労組法第2条関係調査表 3 労組法第5条第2項関係調査表 2 組合規約及びその附属規程(議事運営規程、選挙規程等)の写し 3 労働協約及びその附属規程の写し 4 組合役員名簿 5 組合会計関係書類(予算書、決算書等)の写し 6 会社(団体)機構(職制)一覧表 7 会社(団体)の職務権限一覧表 8 使用者証明書 9 組合組織表(連合団体の場合) 10 その他参考となる資料 - 33 - 事 務 局 委員は非常勤になっていますので、委員の仕事を整理するため事務局が設けられてい ます。 審査手続に関する質問や相談は、事務局まで御連絡ください。 名 称 所在地 新潟県労働委員会事務局総務課 〒950-8570 新潟市中央区新光町4番地1 電 話 県庁16階 調整審査第1係(025)280-5544 調整審査第2係(025)280-5546 メール [email protected] ホームページ http://www.pref.niigata.lg.jp/roudoui/ 労働委員会では、この手引でご紹介した「不当労働行為の審査」の ほ か 、 労 使 紛 争 の 解 決 に 関 し 以 下 の 業 務 を 行 っ て い ま す 。こ れ ら に つ い て 詳 し く 知 り た い 場 合 は 、 上記事務局までお問い合わせください。 ○ 労働争議のあっせん、調停、仲裁 ○ 個別労働関係紛争あっせん - 34 - 不当労働行為審査手続の手引 平成27年1月 新潟県労働委員会 - 35 -
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