別添1 仕様書

別添1
平成 27 年度佐賀県ホットコミュニケーション事業
業務委託仕様書
1
障害者ICTサポートセンターについて
(1) 障害者ICTサポートセンター(以下「センター」という。)は、佐賀市内の交
通の利便性が高い場所に設けること。
(2) センターは平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで開所すること。
(3) センターは週5日以上開所し、午前 9 時から午後 5 時までの 8 時間以上開所する
こと。
(4) センターの運営には、障害者に対する理解とICT支援に熱意を有する常勤の障
害者ICTサポートコーディネーター(以下「コーディネーター」という。)が従
事すること。また、職員はコーディネーターを含め2名以上とする。
(5) コーディネーターの資質向上のため、研修を受講させること。
(6) センターには、障害者がICTに関する相談ができるよう専用の電話回線、FA
X及び電子メールアドレスを備えること。
2
ICTボランティア養成事業について
(1) ICTボランティア養成講座(以下「養成講座」という。)の開催数は 35 人分以
上とすること。
(2) 1回当たりの養成講座は1日4時間×3日以内を基本とし、カリキュラムには次
の内容が含まれること。
① 障害者福祉の理解
② ボランティア活動の実際
③ Windows、タブレット端末等ICT機器の基礎知識・操作
④ インターネット使用
⑤ 電子メール使用
⑥ ワープロソフト使用
⑦ その他ICTボランティアとして必要な知識・技術
(3) 上肢障害や視覚障害等特殊な支援技術を必要とする障害種に対応したボランテ
ィアの養成についても積極的に取り組むこと。
(4) 養成講座は、県内各地の会場で実施すること。
(5) ICTボランティア養成講座を実施する会場は、受講生の利便性に配慮した場所
であること。また、養成定員を収容するのに適した広さ、エアコン設備その他適切
な設備を有するものであること。
(6) 養成講座には適切な講師を準備すること。また、「障害者福祉の理解」に係る講
義については、必要に応じて各大学、NPO等の障害者団体、その他専門家に講師
を依頼すること。
(7) 使用するタブレット端末及びソフト(ワープロ、表計算、ペイント、音声入力、
キッズ用総合ソフト、インターネット、メール、はがき作成ソフト等)等の機器に
ついては、受託事業者で準備を行うこと。なお、県の設備等を利用する場合は、そ
の都度協議を行うこと。また、原則としてパソコンを使用する実技では、パソコン
を1人に付き1台確保し、インターネットの使用が可能であることとする。
※パソコンは 15 台までは、県が準備するが、15 台を超えるパソコンは受託者が準
備すること。
(8) ICTボランティアのスキルに対しては、養成後もコーディネーターを中心にき
め細かなフォローを行っていくこと。
3
ICT教室実施事業について
(1) ICT教室の開催数は 100 人分(延べ数)以上とし、1回の教室は 20 人以内の
人数を対象とすること。
(2) ICT教室は、視覚障害、聴覚障害、上肢障害、その他の身体障害、知的障害、
精神障害及び難病の種別ごとにそれぞれ教室を開催するのが望ましいこと。
(3) 1回当たりのICT教室は1日4時間×2日間を基本とし、カリキュラムは次に
掲げる技能以上を習得できる内容のものとすること。
① Windows、タブレット端末等の基礎知識・操作
② インターネット使用
③ 電子メール使用
④ ワープロソフト使用
⑤ デジタルカメラ使用
⑥ ブログ作成
⑦ その他障害種別に応じた、社会参加や就労につながる内容
⑧ 佐賀県ホームページからの情報取得(講座を通じて得た、県ホームページに対
する改善要望や意見を取りまとめ、年に4回以上県に報告すること)
⑨ 電子掲示板やSNS、フェイスブックなどのインターネットによるコミュニケ
ーション講座(受講者については終了後も情報の交換や相互扶助が可能となるよ
うな配慮を行うこと)
(4) ICT教室は、障害の種別等に応じた適切な数のICTボランティアを配置し実
施すること。なお、センターでの実施が困難な場合は、県に協議の上、再委託を行
うこと。
(5) ICT教室は、県内各地の会場で開催すること。
(6) ICT教室を実施する会場は、交通等の受講生の利便性に配慮した場所であるこ
と。また、養成定員を収容するのに適した広さ、エアコン設備その他適切な設備を
有するものであること。また、車椅子利用者等が受講するICT教室を実施する会
場にあっては、上記のボランティア養成会場の条件に加え、出入口等の段差解消や
障害者が利用できるトイレの設置等、バリアフリー化対応の施設であることが望ま
しいこと。
(7) 使用するパソコン(15 台を超えるもの)及びソフト(ワープロ、表計算、ペイ
ント、キッズ用総合ソフト、はがき作成ソフト等)等の機器については、受託事業
者で準備を行うこと。なお、県の設備等を利用する場合は、その都度協議を行うこ
と。また、パソコンを使用する実技では、パソコンを1人に付き1台確保し、イン
ターネットの使用が可能であることとする。
(8) 聴覚障害者が受講する場合には手話通訳者や要約筆記者を配置する等、受講者と
の円滑なコミュニケーションが図れるよう配慮すること。また、各種障害の特性に
応じた実施体制の確保について配慮すること。
(9) 障害の種別、内容、程度に応じた入出力の機器を随時検討していくこと。
(10) ICT教室受講者について、受講後の理解度等の把握等を行うこと。
4
ICTボランティア派遣事業について
(1) ICTボランティアの派遣対象者は 60 人以上(延べ数)とし、1日2時間、一
人当たり概ね6回の派遣を基本とする。
(2) 1回に派遣するICTボランティアの数は、原則として 1 人とする。
(3) ICTボランティアの派遣を受けた場合に習得できる技能は、ICT教室による
ものに加え、できるだけ利用者の希望に添ったものとなるよう、適切な技能を有す
るボランティアを選定し、派遣を行うこと。
(4) ICTボランティアの派遣にあたっては、事前の障害者へのヒアリングに基づき
適切なアドバイスを行うものとする。
(5)ICTボランティア派遣者について、受講後の理解度等の把握等を行うこと。
5
障害者等の受講料等の取扱い等
(1) 受講料
障害者等がICT教室を受講し、又はICTボランティアの派遣を受けた場合の
受講料は、無料とする。ただし、教育に必要なテキスト代等の実費については、負
担させることができるものとする。
(2) ICTボランティアに係る旅費及び報償費
ICTボランティアが講師としてICT教室等に出席した場合、又は派遣事業に
より派遣された場合の旅費及び報償費については、サポートセンターにおいてあら
かじめ基準を設け支出すること。
(3) その他
ICTボランティアが講師としてICT教室等に出席する場合、又は派遣事業に
より派遣される場合の事故等に備えるために、事前に民間の損害補償保険に加入す
る等の適切な措置を講じるとともに、速やかに委託元に連絡を行い、報告書を提出
すること。
6
事業の周知、受講者の募集等
(1) 事業の周知、受講者の募集にあたっては、広く県内の市町に呼びかけ、行政の広
報誌、ホームページ等による周知を推進するとともに、主要な公共機関や特別支援
学校、障害者関連施設、大学、商工団体、医療機関、地域団体等に対しても積極的
な広報、参加者募集の働きかけを行うこと。また、新聞、雑誌等マスメディアを通
じた広報についても積極的に働きかけを行うこと。
(2) 市町等行政機関や障害者団体等との連携を積極的に図り、実施目標数等の達成に
努めること。
7
受講者の意見のフィードバック
事業の改善のため、センターは、事業実施の際に、講座受講者等からの意見や要
望を調査し、結果を県にフィードバックすること。
8
受講者の就労へ向けた情報管理
ICT教室や、ボランティア派遣を受けた受講者のうち、スキルの高い者又は就
労意欲の高い者など、今後就労につながると判断される者の情報は本人の了解を得
て県に提供すること。