ブロッコリーの「幸せになるための勉強法」 第三十五話 君たちが幸せな人生を歩んでいくためには、 「生命の力」を充実させなければなりません。 「生命の 力」とは、体力・胆力・判断力・行動力・精力・能力です。現在、精神的にも肉体的にも運命的にも 苦しんでいる人は、6つの力のどれかの内容量が不足しています。この6つの力を豊富にする方法 が、前回からお話している ①「頭の中の大掃除」、②「積極的思考の養成」、③「心の防御、消極的思考 への反応調整」です。 前回は、①「頭の中の大掃除」についてお話しましたので、今回は、②「積極的思考の養成」(心の態 度を前向きに)についです。何をするんでもベストを尽くす。がむしゃらにファイトを燃やしてい く。織田信長が、豊臣秀吉をなぜ足軽から大名まで抜擢したのかと聞かれて、 「あれはのう、何をさせ ても一心じゃ。何をさせても真心じゃ。」と答えています。真心を失わない、がむしゃらなファイトが あったからこそ、豊臣秀吉は、その後、全国統一を成し遂げることができたのです。 「積極的思考の養 成の方法」は、次の5つです。 (1)自分の気持ちを検査する。これからやる勉強に対して、自分が今どんな気持ちを持ってい るのか、自分で検査します。自分の心の態度は、積極的か? 消極的か? 自分は、今、この 勉強に対して面倒くさがってはいないか。絶対にやり抜くという気持ちを持っているのか 自分に対して厳しく検査します。 (2)暗示の分析(人の言動に左右されない)。いい言葉に動かされるならば良いのですが、他 人の消極的な言葉に動かされたら、元気がなくなります。希望の中学に合格するための秘 訣は、受験が近づいたら、運の悪そうな人と付き合わないことです。運が悪い人は、すぐに 分かります。一緒にいると元気がなくなってきます。暗い顔をして、自分には甘いくせに、 周りの人や世の中に対する不平や不満ばかり言います。 「ああ疲れた。」 「頭にきちゃう。」が 口癖です。それを聞いた相手がどんな気持ちになるか、考えてはいません。次回の③で詳し く説明しますが、他人の消極的な言葉を心に入れてはなりません。同情するなんて、もって のほかです。 (3)対人精神態度(積極的な態度で人と交わる)。積極性を発揮しベストを尽くす人間になる ためには、他人の気持ちも積極的にする必要があります。自分の口から出す前に、言葉を考 えてみましょう。これから発する言葉は、相手の心に灯りをともすだろうか。元気付けるだ ろうか。正しいことだから、言っていいとは限りません。相手に対する愛情と思いやりが大 事です。顔の表情、態度も大事です。ムスッとしてはいけません。ムスッとした顔は、周りの 人を不愉快にします。それだけで犯罪です。いつも笑顔でいましょう。自分の笑顔を磨きま しょう。笑顔でさえいれば、たいていのことは、うまくいきます。 (4)取り越し苦労厳禁(当たって砕けろ)。心配するのはやめましょう。前回の①で説明した 方法で、すでに入れてしまった消極的な考えを、頭の中からすべて消去してしまいましょ う。消去に成功したなら、次回の③で説明する方法で、今後一切、消極的な考えを心の中に 入れてはなりません。どうすれば自信が持てるのか。自分の勉強に対して、尊敬の念を抱か なければなりません。漢字の確認テスト等で、満点を取り続ける。計画通りに勉強する。自 分の努力できることは、全て完璧にやる。自分で自分の勉強が誇らしく感じられるように なったなら、もう何も怖いものはありません。 (5)正義の実行(本心良心に背かない)。人間としての気品が大事です。平気でカンニングを する。宿題をごまかす。確認テストの点数をごまかす。誰も見ていなくても、神様が見てい ます。なによりも自分自身が見ています。下品さは、顔に出ます。とても優秀な頭脳を持ち ながら、レベルの低い子供や大人とのトラブルを抱えている子がいます。人間として馬鹿 にされているからです。どんなに優秀であっても、下品であれば意味がありません。どんな 時にも、正直で誠実であることが大事です。
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