2015 年 2 月 4 日（水曜日） No.15020401 JEC.Co.,LTD スマートニュース（Smart・news）株式会社日本エコノミックセンター〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町 1-11-5 3F TEL:03-3808-0611 / FAX:03-3808-0617 E-mail:[email protected] 関連動向新刊「2015 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望」--------------(1) 既刊「2015 燃料電池市場・技術の実態と将来展望」----------------(2) 既刊「2014 スマートコミュニティの実態と将来展望」--------------(3) 既刊「2015 二次電池市場・技術の実態と将来展望」----------------(4) (1)スマート・エネルギー（新エネルギー関連）〇伊藤忠株式会社（太陽光発電を都市の屋根で）同社と東芝は、環境コンサルタント大手の環境経営戦略総研と組み、駐車場と屋根の活用に特化した太陽光発電事業を 15 年 2 月に開始する。今後 2 年間で 50 ヶ所程度に発電設備を建設。電力会社の送電網の受け入れ能力に余裕がある三大都市圏を中心に展開する。都市部で再生可能エネルギーの導入が進めば、災害対策にも役立つ。太陽光発電事業を手掛ける新会社、ミドルソーラーエナジー（東京・千代田）を設立、3 社が事業資金拠出。 (2)スマート・エネルギー（新エネルギー関連） ○三菱マテリアル株式会社（バイオガス実証試験）同社は、埼玉県と共同で食品廃棄物や下水汚泥からバイオマスを製造するための実証試験を 15 年 4 月から始める。埼玉県本庄市の下水処理施設にプラントを設置、製造する。バイオガスは電力会社などへ販売を想定する。19 年 3 月期をメドに事業化を目指す。実証試験ではガスの製造に加えて地域との連係やインフラを検証する。1 日 1t の規模でバイオガスを製造し、事業化した場合は、1 日 30t 程度の生産規模を想定している。農地で肥料に。 (3)スマート・エネルギー（新エネルギー関連） ○千代田加工株式会社（天然ガスから水素分離）千代田加工は、中東などで天然ガスを産出する際、水素と二酸化炭素（CO2）を分離する技術の実証試験に 2018 年までに入り、 2 年程度で実用化する。水素を作る過程でできる CO2 は油田に注入し原油生産を増やす用途に売却できるため、その収入を生かして水素の生産コストを下げる。同社は、水素をトルエンと反応させて液化、常温・常圧で大量輸送する技術も持つ。水素の調達ルートを多様化、安定的に供給することで価格引き下げに繋げる。 (4)スマート・バッテリー（蓄電池関連） ○宇部興産株式会社（リチウムイオン電池負極材）同社は、リチウムイオン電池の主要部材である負極材向けの原料事業に参入。チタン酸リチウムと呼ぶ粉末上の材料を開発、2016 年度の事業化を目指す。リチウムイオンを素早く出入りさせることができ、高速の充放電に向く。車載向けの採用を目指す。すでに手掛けている電解液やセパレータとあわせて、電池材料を主力事業に育てる。新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成事業に採択された。電池の性能を高める技術開発を進める。 ※(注) 掲載内容による損害に付いては責任を追いません。 - 15 -