挑戦‼ - 日本青年会議所

(公社)秩父青年会議所 基本方針
理事長
笠原
義行
挑戦‼
〜徳溢れるちちぶ!自分を信じてやってんべぇ〜
【はじめに】
2012 年 12 月、安倍政権発足から 2 年が過ぎ、アベノミクス効果で株高、円安傾向、2020 年東京オ
リンピック開催招致など、景気改善の見通しの反面、世界各国の紛争、少子高齢化、消費税増税や、
TPP 問題等、まだまだ先行きの不透明感は払拭出来ずにいる昨今、日々の生活はまだまだ将来への不安
が重くのしかかっているように思います。また、経済競争の激化、IT 社会のめまぐるしい発展に伴
い、非道徳的な犯行が増加の一途を辿っているように思い、心の荒廃が叫ばれています。日本人の心
に脈々と受け継がれてきた温かい伝統や文化は人としての道、守らなければならない「徳」を説いた
儒教の教え「五常の徳」が大きく影響したと言われています。生まれながら人間に具わっている
「仁」「義」「礼」「智」、これに「信」を加えまとめられたものです。日々の生活で自然と身に付
いてきたこの「徳」が現代社会のあらゆる要因で希薄化してきているように思えてなりません。
一人ひとりに平等に与えられている時間を楽しく有意義に生きたいのは誰しも思っていることと思
います。しかし日々の忙しさから知らず識らずのうちに時間だけが過ぎていき、自分だけが良ければ
いいと言ったような自己中心的な思考が強くなり、なぜ自分が、誰が得をするのかというように心豊
かな人生を見失ってしまいがちです。
与えられた時間を笑顔が溢れ、徳溢れる豊かな日々に出来るよう、今こそ自分の人生に真剣に向か
い合い、徳とは何かを考え、英知と勇気と情熱を持ち自分を信じて行動していくことが大切だと思い
ます。
〜何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となっ
て一生を終えるのだから〜 坂本龍馬
人はなにかアクションを起こす時、いろいろな事を考え行動する生き物です。どんな意味があるの
か誰が得するか他人にどう思われるかなど様々な葛藤があり、やがて何処かに妥協点を見つけアクシ
ョンを起こす。それは時として自分に自信が持てずアクションを起こす妨げになってしまうこともあ
るのです。
青年会議所は、「奉仕」「友情」「修練」の三信条のもと、恒久不変な世界平和の実現、積極的変
化を創造する団体です。20 歳から 40 歳までと限られた時間の中で自己研鑽し、日々チャレンジ精神を
持ち積極的に行動して行くことが限りある人生を豊かにするのです。
【笑顔溢れるまちづくり】
今なお我が国日本の少子高齢化は深刻な問題の一つであり、特効薬は見つかっていない現状であり
ます。この問題はちちぶ地域も真剣に考えていかなければならない非常に大切な問題です。大滝小学
校の廃校、小鹿野町の中学校統合、これから 10 年、20 年先のちちぶ地域はどうなっていくのでしょ
う。私たちは今を生きる青年として未来を任せられた責任があります。今の日本の現状や社会、政治
情勢、教育問題などを言い訳にしている場合ではありません。今こそ jaycee としての英知と勇気と情
熱を持って行動していかなければ未来に生きる人たちに顔向けできません。
私たちはちちぶが大好きです。歴史や文化、伝統、そして自然がいっぱいのちちぶを笑顔溢れる素
晴らしい地域にし、未来を生きる市民が自信を持って住んでいけるようちちぶの魅力を再認識し、責
任と誇りを胸に発信していきます。
昨今のちちぶは各種メディアなどに取り上げられる機会が増え、再び観光地として見直されてきま
した。観光客も増加しちちぶの魅力を感じていただける機会も増えたように思います。訪れた方々に
気持ち良くちちぶを満喫していただくには市民一人ひとりのおもてなしの心が大切です。この地域で
生活していることに責任と誇りをもち、笑顔を伝えられる人材育成も私たちに課せられた使命と感じ
ます。志高い青年が集まる青年ネットワークと力を合わせると共に、行政、各種団体との連携を活用
し、ちちぶの明るい未来に向かって挑戦していきます。
【人から人へ「徳」の伝播】
〜大木が雨風でたおれないのは それより大きな根が張っているからだ 〜 新島襄
創立 50 周年近未来指針にも掲げたように、[JC 運動が理想とする「まちづくり」とは、すべての市
民を視野に入れた「人づくり」、すなわち、すべての市民を視野に入れた「人間力開発」運動である
べきです] (創立 50 周年近未来運動指針抜粋)
私たち青年には未来への責任があります。JC 活動は 40 歳までという限られた時間の中、地域のリー
ダーとしての資質を身につけることも大切です。自分自身の人間力開発はもちろん、自分を支えてく
れる家族や友人の幸せ、そして自社の安定など人生の根っこをしっかり張り巡らせ社会を視野に強く
行動していかなければなりません。まずは青年会議所メンバーとしての「徳」を私たち一人ひとりが
理解し、人としての道、道徳を胸に自信を持って挑戦していきます。やがてそれは人から人へ繋が
り、笑顔いっぱいのちちぶになり、ちちぶから日本を元気にして行けると信じて。
【次代を担う笑顔の育成】
〜感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく〜松下幸之助
今の日本は豊かな国を代表するような素晴らしい発展を遂げてきました。しかしその反面、お金で
なんでも買えるというような、なんだかさみしい心が芽生えはじめているように感じます。お腹一杯
ご飯を食べて、勉強して、テレビゲームをしたり、スポーツで汗を流してあったかいお風呂に入って
寝る。本当に幸せな世の中になりました。そんな当たり前の生活の中でつい忘れがちな気持ち、それ
は感謝ではないでしょうか。お米一粒一粒には農家のおじちゃんが汗水流して育て上げる愛情が一杯
詰まっている。そんなことを考えながら日々生活していくと自然と心が豊かになると感じます。人は
一人では生きていけません。あらゆる物や人に感謝し、そして感謝される喜びが真の幸せと感じるの
です。我が故郷(ちちぶ)に感謝し、そしてそれが郷土愛につながり、笑顔が眩しいちちぶ大好きっ子
の育成を目指します。
豊かな人生にしていくために、自分に自信が持てるよう積極的に学び、そして積極的に行動してい
く挑戦者になっていただきたく次世代を担う人材の育成を目指します。
【笑顔で紡ぐ絆】
JC 運動の一番の理解者は JC メンバーだと感じます。日々の活動の中で自然と湧いてくるなかま意識
は、互いの信頼関係を築き、後に固い絆が生まれ、生涯の友となると確信しています。時には辛く悔
しい事も支え合うなかまがいてくれるから頑張れる。愛情の反対は無関心とよく言われます。なんと
なく時を過ごし、なんとなく事業をこなし、なんとなく一年間終わってしまう。そんなさみしい団体
では明るい豊かなちちぶを創っては行けません。辛いことも悔しいことも楽しいことも共有し、共に
支え合いメンバー一丸となって笑顔溢れるちちぶを目指します。
また JC 運動を続けて行くには自分自身の仕事や家庭の安泰が必要不可欠です。自分自身、志高い青
年会議所メンバーであるために、日々自己研鑽に励み責任と誇りをもち会社や家庭を守って行かなけ
ればなりません。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、共に支え合い笑顔で紡ぐ固い
絆を深めてまいります。
また近年、青年会議所メンバーの減少も大きな課題となっています。笑顔が少なくネガティブな考
えばかりの団体では、入会していただく方々が増えることはありません。53 代続く笑顔溢れる志高い
団体、公益社団法人秩父青年会議所にひとりでも多くのなかまが増えていくよう努力しなければなり
ません。そして次代へのバトンが途絶えぬよう会員の拡大に努めます。
【結びに】
「グズグズ言ってねぇでやってんべぇや!」
私がちちぶ地域のいろいろな活動のなかで良く耳にするこのフレーズ。この言葉は、その時のシチ
ュエーションや発し方で、人それぞれ感じ方が異なる良くも悪くも心に響く言葉。何かいいかげんに
感じる時もあれば、やらなければならない使命感を奮い立たせる時もあります。2015 年度公益社団法
人秩父青年会議所は、後者の捉え方を重んじ、責任と誇りを持ってみんなの合言葉とし、ポジティブ
思考を鼓舞し積極的に行動して行きます。
2014 年度より、公益法人格移行に伴い、社団法人秩父青年会議所から公益社団法人秩父青年会議所
としてスタートし、今まで以上に公益性を重視し皆様に愛される団体を目指していかなければなりま
せん。そのためにも会員一人ひとりが「徳」を磨き、愛するもの全てのために、与え続ける心、ギブ
アンドギブで行動していきましょう。人としての最高の仕事、それは社会貢献であると感じます。愛
するちちぶ、愛する日本のため、笑顔いっぱいの社会を目指して。
以上、2015 年度公益社団法人秩父青年会議所理事長所信とさせていただきます。