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2014/12/22
神戸支店
神戸市中央区海岸通 3-1-13
TEL:078-331-7024
FAX:078-393-2734
URL:http://www.tdb.co.jp/
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
メガバンクのシェア低下
~
尼崎信用金庫、三桁増
~
はじめに
政府、日本銀行が 2%の「物価安定の目標」を旗印に、量的質的金融緩和策を続けていることにより、
為替は一時 1 ドル=120 円台へと円安が進み、株価も 18000 円を超えるなど、アベノミクスによる経済
効果が顕在化している。しかし、一方では、7 月~9 月の実質 GDP が年率換算で 1.9%減となるなど、
日本経済の足元は盤石とは言い難い状況でもある。さらに、一部では量的緩和によって市場には資金
が溢れていることから、バブル経済への懸念の声も出始めている。
そのような景気の先行きが不透明な状況のなか、「中小企業金融円滑化法」の期限切れ後も、金融機
関の融資姿勢に大きな変化はないが、金融庁および金融機関が出口戦略として市場の新陳代謝を進め
る上で、円滑化法利用企業に対して転業や廃業の促進を図っている面もあり、企業と金融機関との関
係は新たな局面を迎えつつある。
帝国データバンク神戸支店では、2014 年 11 月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されて
いる企業(145 万社)のうち、兵庫県内に本店を置く企業が、メーンバンクと認識している金融機関を
抽出し、集計した。なお、今回の対象企業数は前年より 993 社増加の 4 万 9785 社。
注)本調査は「COSMOS2」に収録されている企業のデータであるため、各金融機関がメーンとして取引している実数とは
異なる。また、一企業に複数のメーンがあるケースでは、企業が最上位として認識している金融機関のみを集計した。
調査結果(要旨)
1. 兵庫県内のメーンバンク企業数最多は「三井住友銀行」の 1 万 488 社で、全企業数 4 万 9785 社の
21.1%を占め、12 年連続のトップ。以下「みなと銀行」「尼崎信用金庫」「三菱東京UFJ銀行」
と続く。なお、メガバンクのシェアは 29.2%で、前年比 0.4 ポイントの減少。
2. 対前年比増加数トップは「尼崎信用金庫」で 158 社増加の 3910 社、
シェアも 0.2 ポイント増の 7.9%。
2 位は「三井住友銀行」で 96 社の増加、3 位は「但陽信用金庫」で 50 社の増加。トップ 10 で減
少したのは、
「但馬銀行」で 30 社減、シェアも 0.2 ポイント減の 4.0%と、
「播州信用金庫」で 5
社減、シェアも 0.1 ポイント減の 3.8%となった。
3. 地区別では 10 地区に分類した中で、阪神南、阪神北、中播磨、西播磨、淡路、丹波の 6 地区が前
年同様、地場信用金庫がトップとなり、県内 11 信用金庫と信用組合は地元取引先企業との親密度
を依然高く保っている。
4.業種別にみると、7 業種すべてで 1 位を「三井住友銀行」、2 位を「みなと銀行」が独占した。3
位は業種によって「尼崎信用金庫」と「三菱東京UFJ銀行」とが分け合った。
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2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
1.兵庫県内ランキング
~トップ 10 に変化はないが、6 行でシェアがダウン~
兵庫県に本店を置く企業のメーンバンクは、三井住友銀行が調査開始以来 12 年連続で 1 位を獲得し
た。前年比 96 社増の 1 万 488 社でメーンバンクとなった。しかし、シェアは前年比 0.2 ポイント減の
21.1%。
2 位は、三井住友銀行系列の第二地方銀行みなと銀行で、40 社増加の 6285 社となったが、シェアは
0.2 ポイント減の 12.6%となった。
3 位には、尼崎信用金庫が入り、唯一の三桁増となる 158 社増の 3910 社となり、シェアは前年度比
0.2 ポイント増の 7.9%とトップ 10 で唯一シェアを伸ばした。
4 位の三菱東京UFJ銀行は 2928 社で、
前年大きく減少していたが今年は 41 社増で、
シェアも 5.9%
を維持した。
5 位は、姫路信用金庫が 26 社増の 2714 社で、シェアは前年と同じ 5.5%となった。
6 位は、兵庫県内唯一の地方銀行である但馬銀行で、地元但馬地区では圧倒的なシェアを誇るが、全
県では 30 社減の 2007 社となり、シェアも 0.2 ポイント減の 4.0%となった。
7 位は、播州信用金庫が前年同位を維持するも、前年度比 5 件減の 1915 社と 2 年連続の減少となっ
た。なお、シェアも 0.1 ポイント減の 3.8%となった。
8 位は、34 社増の 1864 社で兵庫信用金庫が入り、シェアは 0.1 ポイント減の 3.7%となった。
9 位は、22 社増の 1559 社で日新信用金庫が入った。ただし、シェアは 0.1 ポイント減の 3.1%。
10 位は、但陽信用金庫が 50 社増の 1366 社で、昨年に引き続きトップ 10 入りした。なお増加数は尼
崎信用金庫・三井住友銀行に次ぐ 3 番目だが、シェアは前年と同じ 2.7%であった。
11 位は、20 社増の 1315 社でりそな銀行が入った。シェアは 0.1 ポイント減の 2.6%となった。
12 位は、33 社増の 1269 社で西兵庫信用金庫が入った。シェアは前年と同じ 2.5%となった。
13 位は、45 社増の 1146 社で中兵庫信用金庫がみずほ銀行を抜いてランクアップした。シェアは前
年と同じ 2.3%となった。
14 位は、昨年経営統合により増加に転じたみずほ銀行が、再び減少に転じ、18 社減の 1142 社とラ
ンクダウンした。シェアも 0.1 ポイント減の 2.3%となった。
15 位は、20 社増の 1093 社で神戸信用金庫が淡路信用金庫を抜いてランクアップした。シェアは前
年と同じ 2.2%となった。
16 位は、4 年連続の減少となった淡路信用金庫が 7 社減の 1080 社となり、ランクダウンとなった。
なお、シェアは前年と同じ 2.2%となった。
17 位は、兵庫県信用組合が 15 社増の 1034 社で入り、シェアも前年同率の 2.1%を維持した。
18 位は、池田泉州銀行が前年比 44 社増の 781 社で、シェアは 0.1 ポイント増の 1.6%となった。
19 位は、前年減少していた但馬信用金庫が、8 社増の 665 社で入った。シェアは前年と同じ 1.3%。
20 位は、農協が 16 社増の 548 社で、淡陽信用組合を上回った。シェアは前年同率の 1.1%であった。
県内企業がメーンバンクに位置付ける金融機関の数は前年より 7 行増えて 120 行となった。そのう
ち 1.0%以上のシェアを有する金融機関は前年と同じ 20 行で、シェアは 90.6%と 0.6 ポイントの減少
となった。20 位以下の淡陽信用組合、関西アーバン銀行、ゆうちょ銀行、京都銀行が二桁の社数増と
なったためによるものと考えられる。
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2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
2.増減社数分析
~メガバンクのシェア低下
信用金庫は明暗
前年よりもメーンバンクとして取引先企業数を伸ばした金融機関の上位 5 行は、1 位が尼崎信用金庫
で 158 社増加、2 位は三井住友銀行で 96 社増加した。3 位は、但陽信用金庫が 50 社増、4 位は中兵庫
信用金庫が 45 社増、5 位は、池田泉州銀行の 44 社増であった。前年より減少となったのは、但馬銀行
の 30 社減、みずほ銀行の 18 社減、淡路信用金庫の 7 社減と続く。
全行ラ ンキ ング
順位
金融機関名
2013年
2014年
社数 シェア
社数 シ ェア 社数 シ ェア 増減 増減
10,392 21.3%
6,245 12.8%
10,488 21.1%
6,285 12.6%
96 ▲ 0.2
40 ▲ 0.2
順位
金融機関名
1 (1)
2 (2)
三井住友
みなと
3 (3)
尼崎信金
3,752
7.7%
3,910
7.9%
158
0.2
59 (62) 京都北都信金
4
-
5
-
1
-
4 (4)
5 (5)
三菱東京UFJ
姫路信金
2,887
2,688
5.9%
5.5%
2,928
2,714
5.9%
5.5%
41
26
0.0
0.0
(56) 南都
(56) 日生信金
6
6
-
-
5
5
-
-
▲1
▲1
-
-
6 (6)
7 (7)
但馬
播州信金
2,037
1,920
4.2%
3.9%
2,007
1,915
4.0% ▲ 30 ▲ 0.2
3.8% ▲ 5 ▲ 0.1
62 (67) 新生
(67) 大同信組
3
3
-
-
4
4
-
-
1
1
-
-
8 (8)
9 (9)
兵庫信金
日新信金
1,830
1,537
3.8%
3.2%
1,864
1,559
3.7%
3.1%
(62) 全信組連
(60) 農林中金
4
5
-
-
4
4
-
-
0
▲1
-
-
34 ▲ 0.1
22 ▲ 0.1
10 (10) 但陽信金
1,316
2.7%
1,366
2.7%
50
11 (11) りそな
12 (12) 西兵庫信金
1,295
1,236
2.7%
2.5%
1,315
1,269
2.6%
2.5%
20 ▲ 0.1
33
0.0
0.0
13 (14) 中兵庫信金
14 (13) みずほ
1,101
1,160
2.3%
2.4%
1,146
1,142
2.3%
45
0.0
2.3% ▲ 18 ▲ 0.1
(62) 印度
(56) 滋賀
2013年
2014年
社数 シェア
社数 シ ェア 社数 シ ェア 増減 増減
66 (76) 京都信金
4
6
-
-
6
6
-
-
2
0
-
-
2
-
3
-
1
-
(76) ミレ信組
(67) 紀陽
2
3
-
-
3
3
-
-
1
0
-
-
(67) 鳥取
(67) インドステイト
3
3
-
-
3
3
-
-
0
0
-
-
15 (16) 神戸信金
1,073
2.2%
1,093
2.2%
20
0.0
(67) 西京
3
-
3
-
0
-
16 (15) 淡路信金
17 (17) 兵庫県信組
1,087
1,019
2.2%
2.1%
1,080
1,034
2.2%
2.1%
▲7
15
0.0
0.0
(67) のぞみ信組
(62) 住信SBIネット
3
4
-
-
3
3
-
-
0
▲1
-
-
18 (18) 池田泉州
19 (19) 但馬信金
737
657
1.5%
1.3%
781
665
1.6%
1.3%
44
8
0.1
0.0
(60) 京都中央信金
75 (86) 西日本シティ
5
1
-
-
3
2
-
-
▲2
1
-
-
20 (20) 農協
21 (21) 淡陽信組
532
446
1.1%
0.9%
548
459
1.1%
0.9%
16
13
0.0
0.0
(86) 広島信金
(76) 百五
1
2
-
-
2
2
-
-
1
0
-
-
22 (23) 商工中金
325
0.7%
325
0.7%
0
0.0
(76) 十八
2
-
2
-
0
-
23 (22) 近畿大阪
24 (24) 百十四
330
243
0.7%
0.5%
324
241
0.7%
0.5%
▲6
▲2
0.0
0.0
(76) 大分
(76) SBJ
2
2
-
-
2
2
-
-
0
0
-
-
164
*151
0.3%
0.3%
170
157
0.3%
0.3%
6
6
0.0
0.0
(76) 富山第一
(76) 名古屋
2
2
-
-
2
2
-
-
0
0
-
-
27 (27) 関西アーバン
132
0.3%
144
0.3%
12
0.0
(76) 大阪商工信金
2
-
2
-
0
-
28 (26) 中国
29 (30) ゆうちょ
144
110
0.3%
0.2%
143
123
0.3%
0.2%
▲1
13
0.0
0.0
(76) 玉島信金
(67) 日本政策投資
2
3
-
-
2
2
-
-
0
▲1
-
-
30 (29) 山陰合同
31 (31) 四国
115
104
0.2%
0.2%
119
108
0.2%
0.2%
4
4
0.0
0.0
4
0
-
-
2
1
-
-
▲2
1
-
-
32 (33) 徳島
80
0.2%
81
0.2%
1
0.0
(-) 多摩信金
0
-
1
-
1
-
(32) トマト
34 (34) 兵庫ひまわり信組
82
78
0.2%
0.2%
81
80
0.2%
0.2%
▲1
2
0.0
0.0
(86) 道銀
(86) 千葉
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
35 (35) 伊予
36 (36) 大阪協栄信組
77
64
0.2%
0.1%
78
58
0.2%
0.1%
1
▲6
0.0
0.0
(86) 横浜
(86) 八十二
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
37 (37) 大正
38 (39) 京都
58
39
0.1%
0.1%
57
55
0.1%
0.1%
▲1
16
0.0
0.0
(86) 十六
(86) 福岡
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
39 (38) 広島
47
0.1%
44
0.1%
▲3
0.0
(86) 親和
1
-
1
-
0
-
40 (42) 鳥取信金
41 (43) 近畿産業信組
34
33
0.1%
0.1%
37
35
0.1%
0.1%
3
2
0.0
0.0
(86) 鹿児島
(86) 沖縄
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
(40) 三井住友信託
43 (40) 漁協
35
35
0.1%
0.1%
35
34
0.1%
0.1%
0
▲1
0.0
0.0
(86) SMBC信託
(86) オリックス
#1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
44 (44) 大阪シティ信金
30
0.1%
28
0.1%
▲2
0.0
(86) あおぞら
1
-
1
-
0
-
45 (45) 山口
46 (45) 北陸
25
25
0.1%
0.1%
26
24
0.1%
-
1
0.0
▲ 1 ▲ 0.0
(86) シティバンク
(86) 兆豐國際商業
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
47 (48) 大阪信金
48 (47) 日本政策金融公庫
21
22
-
-
22
21
-
-
1
▲1
(86) バンコック
(86) 香川
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
49 (50) 兵庫県医療信組
50 (52) 三菱UFJ信託
51 (53) 労働金庫
13
-
13
-
0
-
(86) 小樽信金
1
-
1
-
0
-
12
9
-
-
12
11
-
-
0
2
-
-
(86) 水戸信金
(86) 飯田信金
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
(50) ジャパンネット
53 (54) みずほ信託
13
8
-
-
11
9
-
-
▲2
1
-
-
(86) 瀬戸信金
(86) 北伊勢上野信金
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
(54) 信金中央金庫
55 (56) 楽天
8
6
-
-
9
7
-
-
1
1
-
-
(86) 永和信金
(86) 日本海信金
1
1
-
-
1
1
-
-
0
0
-
-
3
-
6
-
3
-
*は旧:十三信金と摂津水都信金の企業数
(86) あすか信組
25 (25) 阿波
26 (27) 北おおさか信金
56 (67) 大阪厚生信金
※( )内は前年順位
-
-
(62) 愛媛
87 (-) ウリィ
1
-
1
-
0
-
#は旧:ソシエテジェネラル信託の企業数
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2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
なお、3 大メガバンクの合計は 1 万 4558 社で前年より 119 社の増加となったが、シェアは 0.4
ポイント減の 29.2%と連続減少となり、4 年連続の 30%割れとなった。この傾向は全国でも顕著
で、全国では 5 年連続メガバンクのシェアがダウンしている。
また、兵庫県下 11 信用金庫のなかでは、尼崎信用金庫をはじめ、但陽信用金庫、中兵庫信用金
庫のなど 9 行が社数増となる一方、播州信用金庫は 2 年連続の減少、淡路信用金庫は 4 年連続の
減少となった。兵庫県の信用金庫をメーンバンクとする企業数は前年より 384 社増加の 1 万 8581
社となった。なお、シェアは前年同率の 37.3%であった。
3.地区別分析
神戸市に本店を置く企業 1 万 7064 社のメーンバンク
は、1 位が三井住友銀行で、24 社増の 4946 社となった
が、シェアは 0.1 ポイント減の 29.0%となった。続い
て 2 位には系列地銀のみなと銀行が 7 社減の 3018 社で
入り、シェアは 0.2 ポイント減の 17.7%となった。3
位は、三菱東京UFJ銀行が 8 社減の 1261 社で、前年
金融機関名
順位
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 三菱東京UFJ
4 (4) 神戸信金
5 (5) 日新信金
6 (6) みずほ
7 (7) りそな
8 (8) 兵庫信金
9 (9) 但馬
10 (10) 姫路信金
※( )内は前年順位
神戸市
2013年 2014年 シェア
4,922
4,946
29.0%
3,025
3,018
17.7%
1,269
1,261
7.4%
959
975
5.7%
885
897
5.3%
734
719
4.2%
583
583
3.4%
552
567
3.3%
466
456
2.7%
394
401
2.3%
増減
24
▲7
▲8
16
12
▲ 15
0
15
▲ 10
7
同位を確保した。なお、シェアは 0.1 ポイント減の
7.4%となった。神戸市のトップ 10 では、メガバンクの一角みずほ銀行が 15 社減の 719 社となっ
たほか、但馬銀行も二桁減となる 10 社減の 456 社となった。一方、神戸信用金庫が 16 社増の 975
社、日新信用金庫が 12 社増の 897 社、兵庫信用金庫が 15 社増の 567 社と、3つの信用金庫がそ
れぞれ二桁の増加となった。メガバンクをメーンバンクとする企業数は前年比 1 社増の 6926 社に
とどまり、シェアは 0.3 ポイント減の 40.6%となった。依然として全県の水準を 10 ポイント以上
上回っており、神戸市は上場企業を含む大企業が多いためメガバンクの強い地区と言える。
阪神南地区(尼崎市・西宮市・芦屋市)の企業数は
7815 社で、トップは前年より 58 社増の 2618 社で引き
続き尼崎信用金庫となった。ただし、シェアは 0.8 ポ
イント減の 33.5%となった。2 位には、73 社の大幅増
となった三井住友銀行が 1831 社で入ったが、シェアは
0.2 ポイント減の 23.4%となった。3 位も前年同位で三
菱東京UFJ銀行が、34 社増の 919 社で入ったが、こ
阪神南
金融機関名 2013年 2014年 シェア
増減
順位
1 (1) 尼崎信金
2,560
2,618
33.5%
58
2 (2) 三井住友
1,758
1,831
23.4%
73
3 (3) 三菱東京UFJ
885
919
11.8%
34
4 (4) みなと
360
364
4.7%
4
5 (5) りそな
357
359
4.6%
2
6 (6) みずほ
192
189
2.4%
▲3
7 (7) 池田泉州
181
185
2.4%
4
8 (8) 近畿大阪
136
135
1.7%
▲1
9 (9) 北おおさか信金
*107
122
1.6%
15
10 (10) 但馬
81
80
1.0%
▲1
※( )内は前年順位
*は旧:十三信金の企業数
ちらもシェアは 0.1 ポイント減の 11.8%となった。なお、十三信用金庫と摂津水都信用金庫が合
併した北おおさか信用金庫が 15 社の二桁増で十三信用金庫時代と同じく 9 位に入った。
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4
2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
阪神北地区(伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・川
辺郡)の企業数は 3767 社で、トップには阪神南地区と
同様に尼崎信用金庫が 91 社の大幅増加となる 899 社で
入り、シェアも 0.5 ポイント増の 23.9%となった。2
位三井住友銀行、3 位池田泉州銀行をはじめトップ 10
の順位に変動はなかった。ただし、9 位のみずほ銀行
順位
金融機関名
1 (1) 尼崎信金
2 (2) 三井住友
3 (3) 池田泉州
4 (4) 三菱東京UFJ
5 (5) りそな
6 (6) みなと
7 (7) 中兵庫信金
8 (8) 但馬
9 (9) みずほ
10 (10) 近畿大阪
※( )内は前年順位
阪神北
2013年 2014年 シェア
808
899
23.9%
758
798
21.2%
471
501
13.3%
335
342
9.1%
189
206
5.5%
178
180
4.8%
93
95
2.5%
91
91
2.4%
68
66
1.8%
60
58
1.5%
増減
91
40
30
7
17
2
2
0
▲2
▲2
東播磨
2013年 2014年 シェア
864
858
19.1%
710
718
16.0%
534
557
12.4%
432
431
9.6%
352
369
8.2%
329
320
7.1%
164
167
3.7%
164
162
3.6%
118
118
2.6%
113
107
2.4%
増減
▲6
8
23
▲1
17
▲9
3
▲2
0
▲6
と 10 位の近畿大阪銀行が前年より 2 社減少となった。
東播磨地区(明石市・加古川市・高砂市・加古郡)
の企業 4472 社のメーンバンクは、1 位を三井住友銀行
が堅持したが、前年比 6 社減の 858 社で、シェアも 0.2
ポイント減の 19.1%となった。2 位は、8 社増の 718
社でみなと銀行が、3 位には、23 社増の 557 社で地元
の但陽信用金庫が入った。4 位は、同じく地元日新信
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 但陽信金
4 (4) 日新信金
5 (5) 姫路信金
6 (6) 播州信金
7 (7) 三菱東京UFJ
8 (7) 但馬
9 (9) 西兵庫信金
10 (10) 兵庫信金
※( )内は前年順位
用金庫が 1 社減の 431 社でランクインした。この地区では、トップ 10 に順位変動はなかったもの
の、但陽信用金庫や姫路信用金庫が二桁増となる一方、10 行中 5 行が前年より減少している。
北播磨地区(三木市・小野市・加西市・西脇市・加
金融機関名
順位
1 (1) みなと
2 (2) 三井住友
3 (3) 兵庫県信組
4 (4) 中兵庫信金
5 (5) 日新信金
6 (6) 農協
7 (7) 但馬
8 (8) 播州信金
9 (9) 姫路信金
10 (10) 但陽信金
※( )内は前年順位
東市・多可郡)の企業数は 3026 社で、みなと銀行が、
3 社増の 712 社でトップの座を守ったが、シェアは 0.3
ポイント減の 23.5%となった。2 位には、7 社減の 681
社で三井住友銀行が入り、3 位には、12 社増の 432 社
で兵庫県信用組合が入り、順位に変動はなかった。4 位
北播磨
2013年 2014年 シェア
709
712
23.5%
688
681
22.5%
420
432
14.3%
246
255
8.4%
187
198
6.5%
155
156
5.2%
125
128
4.2%
111
113
3.7%
98
101
3.3%
44
47
1.6%
増減
3
▲7
12
9
11
1
3
2
3
3
には、地元丹波地区に次ぐ店舗網を持つ中兵庫信用金庫が、9 社増の 255 社で入った。5 位には二
桁増となる 11 社増の 198 社で、日新信用金庫が入った。
中播磨地区(姫路市・神崎郡)の企業数は 6366 社で、
この地区の中核都市である姫路市には3つの信用金庫
が本店を構えているほか、但陽信用金庫と西兵庫信用
金庫の店舗網が密であるため、信用金庫のシェアが高
くなっている。1 位は、地元姫路信用金庫が堅持する
も 17 社減の 1610 社で、シェアも 0.3 ポイント減の
金融機関名
順位
1 (1) 姫路信金
2 (2) 播州信金
3 (3) 三井住友
4 (4) 但陽信金
5 (5) 兵庫信金
6 (6) 西兵庫信金
7 (7) みなと
8 (8) 三菱東京UFJ
9 (9) 但馬
10 (10) みずほ
※( )内は前年順位
中播磨
2013年 2014年 シェア
1,627
1,610
25.3%
880
869
13.7%
796
787
12.4%
682
701
11.0%
678
695
10.9%
512
513
8.1%
350
354
5.6%
156
161
2.5%
113
108
1.7%
81
82
1.3%
増減
▲ 17
▲ 11
▲9
19
17
1
4
5
▲5
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5
2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
25.3%となった。2 位も、地元の播州信用金庫が入ったが、こちらも 11 社減の 869 社で、シェア
も 0.1 ポイント減の 13.7%となった。3 位には、三井住友銀行が 9 社減の 787 社で入った。そし
て、4 位には、前年に引き続き地元兵庫信用金庫を抑えて 19 社増の 701 社で但陽信用金庫が入り、
シェアも 0.3 ポイント増の 11.0%とした。5 位の兵庫信用金庫は、17 社増の 695 社とし、シェア
も 0.2 ポイント増の 10.9%としたが、但陽信用金庫を逆転するには至らなかった。
西播磨地区(たつの市・相生市・赤穂市・宍粟市・
揖保郡・赤穂郡・佐用郡)の企業数は 2601 社で、宍粟
市に本店を置きエリア北部で圧倒的な強さを誇る西兵
庫信用金庫が 31 社増の 629 社で、前年に引き続き 1 位
となり、シェアも 0.5 ポイント増の 24.2%とした。2
位には、17 社増の 450 社でみなと銀行が兵庫信用金庫
を抜いてランクアップした。3 位は、4 社増の 441 社で
金融機関名
順位
1 (1) 西兵庫信金
2 (3) みなと
3 (2) 兵庫信金
4 (4) 三井住友
5 (5) 姫路信金
6 (6) 播州信金
7 (7) 農協
8 (8) 兵庫県信組
9 (9) 淡陽信組
10 (10) 中国
※( )内は前年順位
西播磨
2013年 2014年 シェア
598
629
24.2%
433
450
17.3%
437
441
17.0%
245
236
9.1%
216
231
8.9%
190
188
7.2%
80
95
3.7%
78
80
3.1%
49
55
2.1%
46
49
1.9%
増減
31
17
4
▲9
15
▲2
15
2
6
3
兵庫信用金庫が入ったが、シェアは 0.3 ポイント減の 17.0%となり、順位もダウンした。4 位の
三井住友銀行は、9 社減の 236 社で、この地域では 3 年連続の減少となった。この地区は、地元西
兵庫信用金庫に加え、姫路市に本店を構える 3 信金の店舗網が密であるために信用金庫のシェア
は中播磨地区や東播磨地区とともに高く、メガバンクのシェアは全地区中、最低水準となってい
る。
淡路地区(洲本市・淡路市・南あわじ市)の企業数
は 1707 社。1 位は、洲本市に本店を置く淡路信用金庫
が 2 社減の 664 社であった。なお、シェアは 0.5 ポイ
ント減の 38.9%となった。2 位は、7 社増の 354 社で
淡陽信用組合が入り、3 位には、9 社増の 348 社でみな
と銀行が入った。そのほか、4 位三井住友銀行、5 位徳
島銀行と順位に変動はなかった。
丹波地区(丹波市・篠山市)の企業数は 1079 社。こ
の地区の中核都市である丹波市に本店を置く中兵庫信
用金庫が 2 年連続の減少から一転、26 社増の 681 社で、
シェアも 0.5 ポイント増の 63.1%とした。2 位には三
井住友銀行が 2 社減の 112 社で、3 位にはみなと銀行
が 1 社増の 102 社で入り、順位変動はなかった。
金融機関名
順位
1 (1) 淡路信金
2 (2) 淡陽信組
3 (3) みなと
4 (4) 三井住友
5 (5) 徳島
6 (6) 農協
7 (7) 関西アーバン
8 (8) 三菱東京UFJ
9 (10) 百十四
(9) ゆうちょ
※( )内は前年順位
金融機関名
順位
1 (1) 中兵庫信金
2 (2) 三井住友
3 (3) みなと
4 (4) 兵庫県信組
5 (5) 農協
6 (6) 但馬
7 (7) 三菱東京UFJ
8 (8) りそな
9 (9) 商工中金
10 (10) みずほ
※( )内は前年順位
淡路
2013年 2014年 シェア
666
664
38.9%
347
354
20.7%
339
348
20.4%
203
197
11.5%
68
69
4.0%
18
18
1.1%
9
9
0.5%
5
5
0.3%
3
3
0.2%
4
3
0.2%
増減
▲2
7
9
▲6
1
0
0
0
0
▲1
丹波
2013年 2014年 シェア
655
681
63.1%
114
112
10.4%
101
102
9.5%
47
49
4.5%
39
44
4.1%
31
30
2.8%
14
14
1.3%
8
10
0.9%
7
6
0.6%
5
5
0.5%
増減
26
▲2
1
2
5
▲1
0
2
▲1
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特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
但馬地区(豊岡市・養父市・朝来市・美方郡)の企
業数は 1874 社で、豊岡市に本店を置く但馬銀行と但馬
信用金庫のシェアが合わせて 84.3%と依然寡占状態と
なっている。1 位の但馬銀行は 14 社減の 951 社で、シ
ェアは 0.5 ポイント減ながらも 50.7%と依然単独で過
半数を占めている。2 位の但馬信用金庫は前年比 6 社
順位
金融機関名
1 (1) 但馬
2 (2) 但馬信金
3 (3) 三井住友
4 (5) 農協
(4) みなと
6 (6) 鳥取信金
7 (6) 但陽信金
8 (6) 兵庫県信組
9 (9) 漁協
10 (10) 山陰合同
※( )内は前年順位
但馬
2013年 2014年 シェア
965
951
50.7%
623
629
33.6%
44
42
2.2%
38
39
2.1%
40
39
2.1%
34
37
2.0%
34
34
1.8%
34
29
1.5%
28
28
1.5%
16
16
0.9%
増減
▲ 14
6
▲2
1
▲1
3
0
▲5
0
0
増の 629 社で、シェアは 0.5 ポイント増の 33.6%であった。3 位は 2 社減の 42 社で三井住友銀行
だが、シェアは 2.2%に過ぎない。
4.業種別分析
全業種において 1 位三井住友銀行、2 位みなと銀行の状況に変化はなかった。
建設業では、三井住友銀行が 22 社増となったほか、みなと銀行も 30 社増となった。3 位の尼崎
信用金庫は 39 社増、4 位の姫路信用金庫が 24 社増、5 位の兵庫信用金庫が 27 社増と、アベノミ
クス効果で公共工事増加による市況改善もあって、上位 5 行を含む 10 行で二桁の増加となった。
また、前年 9 位の但陽信用金庫は 37 社増で 8 位へ、8 位だった西兵庫信用金庫は 31 社増ながらも
9 位となり、入れ替わった。小規模業者の多い建設業では地元信用金庫をメーンバンクとする傾向
が強く、メガバンクの三菱東京UFJ銀行は 11 位へランクダウンし、みずほ銀行(165 社)はラ
ンク外となり、メガバンクの比率は前年比 0.2 ポイント減の 19.7%となった。
製造業では、上位 3 行の三井住友銀行、みなと銀行、三菱東京UFJ銀行に変動はなかったが、
三井住友銀行が 16 社減となり、シェアも 0.2 ポイント減となる一方、三菱東京UFJ銀行は 18
社増で、シェアも 0.3 ポイント増となった。メガバンク比率は前年と同じ 31.8%となった。
卸売業では、1 位の三井住友銀行が 20 社減、2 位のみなと銀行が 13 社減と、ともに二桁減とな
った。一方、20 位までで増加となったのは 4 位尼崎信用金庫の 10 社増、16 位池田泉州銀行の 4
社増、18 位中兵庫信用金庫の 1 社増、20 位商工中金の 3 社増と 4 行に限られた。メガバンク比率
は前年と同じ 37.9%。
小売業では、三井住友銀行が 32 社減で、シェアも 0.3 ポイント減となり、みなと銀行も 15 社
減となったほか、4 位の三菱東京UFJ銀行も 16 社減と、それぞれ二桁減となるなど、上位 20
行のうち 15 行が前年より減少している。要因としては業種企業数が前年より減少していることに
よるものとみられる。メガバンク比率は 0.5 ポイント減の 25.9%。
不動産業では、1 位の三井住友銀行が前年より 52 社増となる一方、2 位のみなと銀行は 7 社減
となったため、シェアは三井住友銀行が 0.3 ポイント増、みなと銀行が 1.0 ポイント減となり、
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7
2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
全体のほぼ 4 分の 1 を三井住友銀行が占める結果となった。そのほか、尼崎信用金庫が 31 社、三
菱東京UFJ銀行が 16 社と二桁増となり、それぞれシェアを上げた。また、ランキングでは 5 社
増の日新信用金庫がりそな銀行を抜いて 6 位に入った。メガバンク比率は 0.2 ポイント増の 34.1%。
運輸・通信業では、ランキングに大きな変化はないが、1 位の三井住友銀行が 17 社、2 位のみ
なと銀行が 2 社、3 位の三菱東京UFJ銀行が 1 社と、それぞれ前年より減少しており、小売業と
同じく前年より業種企業数が前年より減少しているためとみられる。シェアは、三井住友銀行が
0.8 ポイント減、みなと銀行は前年同率、三菱東京UFJ銀行は 0.1 ポイント減となった。メガバ
ンク比率は 0.7 ポイント減の 31.5%。
サービス業では、業種全体の社数が前年の 365 社増よりさらに多い 706 社増となったことから、
1 位の三井住友銀行が 106 社、2 位のみなと銀行が 42 社、3 位の三菱東京UFJ銀行が 28 社、4
位の尼崎信用金庫が 75 社と上位 4 行は二桁増となった。ただし、シェアに関しては三井住友銀行
が 0.9 ポイント減、みなと銀行が 0.4 ポイント減、三菱東京UFJ銀行が 0.2 ポイント減とそれ
ぞれ落としているのに対し、尼崎信用金庫は 0.4 ポイント増と伸ばした。そのほか、前年 16 位だ
った中兵庫信用金庫が 32 社増で 12 位にランクアップし、同じく前年 20 位だった池田泉州銀行も
31 社増で 17 位に順位を上げた。メガバンク比率は 1.2 ポイント減の 35.3%。
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 尼崎信金
4 (4) 姫路信金
5 (5) 兵庫信金
6 (6) 播州信金
7 (7) 但馬
8 (9) 但陽信金
9 (8) 西兵庫信金
10 (11) 日新信金
11 (10) 三菱東京UFJ
12 (12) 中兵庫信金
13 (13) 淡路信金
14 (14) 神戸信金
15 (15) 兵庫県信組
16 (16) 池田泉州
17 (17) りそな
18 (18) 農協
19 (19) 但馬信金
20 (20) 淡陽信組
※( )内は前年順位
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 尼崎信金
4 (4) 三菱東京UFJ
5 (5) 但馬
6 (6) 姫路信金
7 (7) 日新信金
8 (8) 兵庫信金
9 (9) 播州信金
10 (11) りそな
11 (10) 中兵庫信金
12 (12) 兵庫県信組
13 (13) 但陽信金
14 (13) 淡路信金
15 (13) 神戸信金
16 (17) 西兵庫信金
(16) みずほ
18 (18) 但馬信金
19 (19) 池田泉州
20 (20) 淡陽信組
※( )内は前年順位
建設業
2013年 2014年
2,201
2,223
1,842
1,872
1,540
1,579
1,026
1,050
779
806
747
755
729
720
595
632
598
629
474
489
475
475
446
455
372
359
341
352
270
280
257
262
246
244
187
196
183
185
169
176
シェア
15.3%
12.9%
10.8%
7.2%
5.5%
5.2%
4.9%
4.3%
4.3%
3.4%
3.3%
3.1%
2.5%
2.4%
1.9%
1.8%
1.7%
1.3%
1.3%
1.2%
増減
22
30
39
24
27
8
▲9
37
31
15
0
9
▲ 13
11
10
5
▲2
9
2
7
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 三菱東京UFJ
4 (4) 尼崎信金
5 (5) 姫路信金
6 (6) 但馬
7 (7) 兵庫県信組
8 (8) 淡路信金
9 (9) みずほ
10 (10) 兵庫信金
11 (12) 日新信金
12 (13) りそな
(11) 播州信金
14 (15) 但陽信金
15 (14) 中兵庫信金
16 (16) 神戸信金
17 (17) 西兵庫信金
18 (18) 但馬信金
19 (19) 商工中金
20 (20) 池田泉州
※( )内は前年順位
小売業
2013年 2014年
1,123
1,091
856
841
427
435
353
337
340
335
335
333
239
230
229
229
225
219
174
182
176
176
162
161
161
157
161
156
161
153
147
146
152
146
120
119
112
112
73
72
シェア
17.9%
13.8%
7.2%
5.5%
5.5%
5.5%
3.8%
3.8%
3.6%
3.0%
2.9%
2.6%
2.6%
2.6%
2.5%
2.4%
2.4%
2.0%
1.8%
1.2%
増減
▲ 32
▲ 15
8
▲ 16
▲5
▲2
▲9
0
▲6
8
0
▲1
▲4
▲5
▲8
▲1
▲6
▲1
0
▲1
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 尼崎信金
4 (4) 三菱東京UFJ
5 (5) 播州信金
6 (7) 日新信金
7 (6) りそな
8 (8) みずほ
9 (10) 姫路信金
(9) 兵庫信金
11 (11) 但馬
12 (12) 神戸信金
13 (13) 池田泉州
14 (14) 西兵庫信金
15 (15) 但陽信金
16 (15) 淡陽信組
17 (17) 兵庫県信組
18 (20) 関西アーバン
19 (19) 淡路信金
(18) 近畿大阪
※( )内は前年順位
製造業
2013年 2014年
1,242
1,226
627
628
444
462
399
395
359
360
220
216
211
215
198
199
193
188
187
184
176
182
172
176
184
176
147
146
150
145
140
138
118
118
102
101
100
100
81
79
シェア
20.8%
10.6%
7.8%
6.7%
6.1%
3.7%
3.6%
3.4%
3.2%
3.1%
3.1%
3.0%
3.0%
2.5%
2.5%
2.3%
2.0%
1.7%
1.7%
1.3%
増減
▲ 16
1
18
▲4
1
▲4
4
1
▲5
▲3
6
4
▲8
▲1
▲5
▲2
0
▲1
0
▲2
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 三菱東京UFJ
4 (4) 尼崎信金
5 (5) 姫路信金
6 (6) りそな
7 (7) みずほ
8 (8) 但馬
9 (9) 日新信金
10 (9) 播州信金
11 (11) 兵庫信金
12 (12) 淡路信金
13 (13) 兵庫県信組
14 (13) 神戸信金
15 (15) 西兵庫信金
16 (16) 池田泉州
17 (17) 但陽信金
18 (19) 中兵庫信金
19 (18) 但馬信金
20 (20) 商工中金
※( )内は前年順位
不動産業
2013年 2014年
801
853
501
494
328
359
199
215
136
142
104
109
106
107
102
101
86
95
88
95
81
77
70
75
53
57
51
51
34
37
34
33
31
32
25
30
29
29
30
29
シェア
24.9%
14.4%
10.5%
6.3%
4.1%
3.2%
3.1%
2.9%
2.8%
2.8%
2.2%
2.2%
1.7%
1.5%
1.1%
1.0%
0.9%
0.9%
0.8%
0.8%
増減
52
▲7
31
16
6
5
1
▲1
9
7
▲4
5
4
0
3
▲1
1
5
0
▲1
順位
金融機関名
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 三菱東京UFJ
4 (4) 尼崎信金
5 (5) 姫路信金
6 (6) 日新信金
7 (7) 兵庫信金
8 (9) みずほ
9 (8) 兵庫県信組
10 (10) 但馬
11 (11) 中兵庫信金
12 (11) 播州信金
13 (14) 但陽信金
(13) りそな
15 (15) 神戸信金
16 (16) 商工中金
17 (17) 西兵庫信金
18 (18) 淡陽信組
19 (19) 淡路信金
20 (20) 但馬信金
※( )内は前年順位
卸売業
2013年 2014年
1,775
1,755
918
905
620
620
465
475
386
379
304
299
292
283
259
242
206
204
206
197
190
189
170
170
134
134
134
132
109
109
102
106
88
87
85
86
87
84
58
61
シェア
25.0%
12.9%
8.8%
6.8%
5.4%
4.3%
4.0%
3.4%
2.9%
2.8%
2.7%
2.4%
1.9%
1.9%
1.6%
1.5%
1.2%
1.2%
1.2%
0.9%
増減
▲ 20
▲ 13
0
10
▲7
▲5
▲9
▲ 17
▲2
▲9
▲1
0
0
▲2
0
4
▲1
1
▲3
3
運輸・通信業
2013年 2014年
414
397
246
244
127
126
122
122
113
109
82
83
72
69
64
66
65
65
56
55
48
52
48
47
44
45
45
45
38
41
35
37
33
35
26
28
24
23
21
22
シェア
21.2%
13.1%
6.7%
6.5%
5.8%
4.4%
3.7%
3.5%
3.5%
2.9%
2.8%
2.5%
2.4%
2.4%
2.2%
2.0%
1.9%
1.5%
1.2%
1.2%
増減
▲ 17
▲2
▲1
0
▲4
1
▲3
2
0
▲1
4
▲1
1
0
3
2
2
2
▲1
1
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
8
2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
金融機関名
順位
1 (1) 三井住友
2 (2) みなと
3 (3) 三菱東京UFJ
4 (4) 尼崎信金
5 (5) 姫路信金
6 (6) 播州信金
7 (7) 但馬
8 (8) 兵庫信金
9 (9) 日新信金
10 (11) 但陽信金
11 (10) りそな
12 (16) 中兵庫信金
(14) 神戸信金
14 (12) 農協
15 (13) みずほ
16 (15) 西兵庫信金
17 (20) 池田泉州
18 (17) 兵庫県信組
19 (18) 淡路信金
20 (19) 但馬信金
※( )内は前年順位
サー ビス業
2013年 2014年
2,737
2,843
1,201
1,243
632
660
456
531
373
377
361
367
340
350
271
277
250
256
234
249
238
248
162
194
183
194
189
191
184
181
174
175
118
149
141
142
126
136
124
133
シェア
27.2%
11.9%
6.3%
5.1%
3.6%
3.5%
3.4%
2.7%
2.5%
2.4%
2.4%
1.9%
1.9%
1.8%
1.7%
1.7%
1.4%
1.4%
1.3%
1.3%
増減
106
42
28
75
4
6
10
6
6
15
10
32
11
2
▲3
1
31
1
10
9
5.まとめ
今年は、対象企業が 993 社増となったものの、1 位三井住友銀行、2 位みなと銀行、3 位尼崎信
用金庫をはじめ、12 位の西兵庫信用金庫まで前年同位であった。躍進したのは、45 社増で 14 位
から 13 位にランクアップした中兵庫信用金庫と、20 社増で 16 位から 15 位に順位を上げた神戸信
用金庫、そして昨年トップ 10 入りした但陽信用金庫。今年も尼崎信用金庫、三井住友銀行に次ぐ
50 社の増加となり、りそな銀行との差を広げた。一方で、メガバンクのシェアは前年より 0.4 ポ
イント減の 29.2%で連続して下がっており、なかでもみずほ銀行は 18 社減で、13 位から 14 位へ
ランクダウンし、シェアも 0.1 ポイント下がっている。
2014 年は、アベノミクス効果によって景気に回復感が表れ始めた矢先に、4 月の消費税増税に
より個人消費にブレーキが掛かった。円安による商品価格上昇がさらに消費を冷え込ませたこと
で、景気は踊り場もしくは後退局面へと移りつつあって、一部の大手製造業を除く企業を取り巻
く環境は厳しいと言わざるを得ない。一方、政権交代以降続く量的金融緩和策の影響により市場
に資金が溢れているために需給ギャップが広がっている感が強く、兵庫県内金融機関では金利な
どの過剰な条件競争が繰り広げられている。
メガバンクのシェアが低下しているにも関わらず、地元地方銀行のみなと銀行と但馬銀行が、
ともにシェアを 0.2 ポイント落としている背景にみられるのが、中国・四国地方に本店を置く県
外地方銀行の攻勢と、信用金庫のエリア拡大。その筆頭が山陰合同銀行(島根県)で、昨年、県
内 9 店舗目となる北播磨支店を三木市に開設。近隣の小野市・加東市・加西市・西脇市などを営
業エリアに、県内ほぼ全域をカバーできる体制となった。徳島銀行は昨年 8 月に県内 4 店舗目を
尼崎市に出店、中国銀行(岡山県)は今年西宮支店を開設し、ともに阪神地区での営業強化を推
進。トマト銀行(岡山県)も来年 4 月の完成を目指して神戸支店を建て替え中で、神戸市内での
営業強化を図っている。
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
9
2014/12/22
特別企画:第 12 回兵庫県メーンバンク調査
信用金庫においては、尼崎信用金庫が三桁の社数増となったほか、但陽信用金庫、中兵庫信用
金庫も積極的な取り組みにより社数を大きく伸ばす一方、播州信用金庫は 2 年連続、淡路信用金
庫は 4 年連続で社数減と苦戦するなど、明暗が分かれる結果となった。ここ数年、各信用金庫の
営業エリア拡大は続いており、今後も競合が激化する傾向は続くものと考えられる。
4 月の消費税増税によって景気には失速感が表れ始め、政府は消費税の再増税を延期するなど、
株高や一部大企業の業績好調とは裏腹に、日本経済の先行き不透明な状況となっている。そして、
長らく企業再生に寄与している金融円滑化法についても、利用後倒産が発生しているため、今後
は金融庁の方針からもメーンバンク主導で転業や廃業を模索していくケースが増加するものと考
えられる。メーンバンクの役割は今まで以上に広範囲になるが、その役割を果たすことで企業を
再生し、引いては地域経済の活性化を促すことにもなることから、各金融機関の力量が注目され
るところだ。
【内容に関する問い合わせ先】
(株)帝国データバンク 神戸支店 担当:松田
TEL 078-331-7024
FAX 078-393-2734
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