申 請 ガ イ ド - 岩手県経営品質協議会

岩手県経営品質賞
ベーシックアワード
申
請
ガ
イ
ド
顧客本位にもとづく業績の卓越性
岩手県経営品質協議会
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1.岩手県経営品質賞ベーシックアワードについて
【ベーシックアワードの概要】
岩手県経営品質賞ベーシックアワードとは、会員組織の「組織改革・変革への取組み」
を支援するための制度です。
経営品質向上プログラムの「組織プロフィール」にスポットをあてた支援の仕組みです。
チャレンジされる組織は、この組織プロフィールの記述を通し、改善・改革の課題を発見
することができます。
更に、審査員による審査、そして結果は「評価レポート」として申請組織に提供されま
す。
この評価レポートをもとに組織内改革・革新を加速することができます。そして、評点の
高い組織を、岩手県経営品質賞の表彰式の際に表彰いたします。
【審査・評価レポート作成スケジュール】
スケジュール(目安)
・岩手県経営品質賞ベーシックア
ワード申請ガイドブックに沿って
申請書を記述し事務局まで提出
①申請書の提出期限
1月 15日(当日着)
「申請書」を複数の審査員・アセ
ッサーメンバーが個別に審査
※申請組織の推進担当者も参加
して、審査評価レポートを作成す
ることが出来ます。
②書類審査・評価レポート作成
1月 16日~2月 15日
認定審査員
評価レポートを申請企業に送付
2月下旬
表彰式(3 月中旬)
【申請審査費用】
● 申請・審査費用
1組織:100,000 円( 審査・評価レポート作成 全て含む)
【評価レポート】
申請書から読み取れる内容を、経営品質向上プログラムの考え方に添って評価し、
アドバイスするものです。
申請組織が現に実施している組織運営に関わる事柄についての「強み」や「改善領
域」を再認識することができます。
さらに今後の経営計画、実行計画作成のアドバイスも行います。
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2.組織プロフィールとは
(1) 組織プロフィールを記述する目的
組織プロフィールは、
1.組織が目指す「理想的な姿」 2.現状認識と環境変化(1)提供価値(2)顧客認識
(3)競争認識(4)経営資源認識3.変革認識4.組織情報で構成されています。
この組織プロフィール記述の目的は、記述を通じて、自組織について振り返ることに
あります。
「何を目的に」経営を行うかを自らに問いかけ、そこから組織の理想的状態を明らか
にし、それに照らして自組織の現状を振り返り、これまでやってきた事実と、本来こう
ありたいと考える姿とのギャップを自覚することで、改善・改革の課題を発見すること
ができるものです。
その意味で、もしも組織プロフィールの記述から重要な経営課題が発見された場合
は、無理に応募申請するよりも、直ちに改善に取り掛かるほうが有効であることもあり
ます。
(2) 理想的状態を実現するための焦点と根拠を重視して記述してください
各種活動は、すべて理想的状態の実現にむけて行なわれているはずです。
目的に合った活動が行なわれる状態となっているかは、組織プロフィールにおける認
識と革新課題に照らして考えなければなりません。
従ってまず、「顧客本位」「独自能力」「社員重視」「社会との調和」を追及し、高い価
値を創る上で何に焦点をあてるかを明らかにしなければなりません。
この何に焦点をあてるかを明らかにする根拠と考え方が組織プロフィールに述べられ
ていることが必要です。
(3) 組織プロフィールは審査のための重要な情報です。
組織プロフィールは、申請組織にとって革新の重要テーマを見出す上で重要なプロ
セスであるとともに、審査員という第三者による評価で、より価値の高いものとすること
ができます。
審査員が審査を行なう基礎的な情報となります。
この記述が曖昧であると、申請組織の重要な取組みを的確に評価できなくなる可能
性があります。
(4) 記述の1~4の関係性に留意してください
組織プロフィールの各項目は切り離された存在ではなく、下図のような構造を持って
います。
1.組織が目指す「理想的な姿」 2.現状認識と環境変化 (1)提供価値(2)顧客認識
(3)競争認識(4)経営資源認識 3.変革認識 4.組織情報
組織が目指す「理想的な姿」
組織プロフィールは、組織が目指す
「理想的な姿」と「現状認識と環境変化」
現状認識と環境変化
提
供
価
値
顧
客
認
識
競
争
認
識
「変革認識」、そして「組織情報」から
経
営
資
源
構成されています。
まず、組織が目指す「理想的な姿」を
明確にした上で、提供価値、顧客、
競争、経営資源について現状を認識
します。
変革認識
そこから、理想的状態を実現する
ための変革認識、課題を導きます。
組織情報
て
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記述にあたっては、組織プロフィールのどの項目から記述してもいいというものではありま
せん。経営品質向上プログラムでは、価値前提の考え方を重視しています。
目の前に現れた事実をどのように見るかが経営にとって重要です。
事実を認識し意思決定するときに、何を基軸に考えるかによって、起きている事実や現象
が異なって見えます。
目先の事実だけに目を奪われて起きている事実や現象を捉えると短期的な利益に目が
奪われて、長期的には誤った意思決定に陥る危険があります。
組織の目的に照らして、長期的なあるべき姿から現状を認識することが重要です。
その意味で、現状を認識する前に、組織価値観から記述し、目指すべき組織の理想的状
態を明らかにすることが欠かせません。
まず、1.の組織が目指す「理想的な姿」では、申請組織の価値観とそれによって達成すべ
き理想的状態を明らかにする記述を行ないます。
次に、その理想的状態に照らして現状認識と環境変化を(1)の提供価値 (2)の顧客認識
(3)の「競争認識」(4)の経営資源認識の 4 つの視点から振返ります
このように 4 つの視点で振り返ることにより理想的状態と現状のギャップが明らかになり、
克服すべき経営課題が明らかになります。
3.の変革認識では、経営課題に対してどのような経営革新を必要と認識しているかを記述
します。
最後の 4.の組織情報では、組織の現状を理解するために必要な基本情報として、市場規
模、事業展開地域、社員数、売上、利益、ビジネスパートナーなどについての情報を記述
します。
また、財務状況ならびに財務活動に関しては、自組織の財務に関する特性をふまえて、
事業運営の特性から重視すべきことを明らかにし、それを達成する業務プロセスの課題
を見出すことを目的としていますので、この点も留意してください。
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組織プロフィール 「記述要求項目」
<記述範囲> 「2014年度版日本経営品質賞アセスメント基準書」に拠る。
1. 組織が目指す「理想的な姿」
① 経営者が組織の人たち全員とともに目指したいと思っている組織の「理想的な姿」はどの
ようなものですか。
② なぜそのような状態を目指そうと思ったのか、その背景を説明してください。
2. 現状認識と環境変化
(1)提供価値
① 顧客・市場に提供している商品・サービスはどのようなものですか。
以下の点を考慮して述べてください。
・ 商品・サービスの内容、およびそれが提供する価値や利便性
・ 商品・サービスを企画し、顧客・市場に供給・販売するための主な方法
・ 提供価値を組織の収益に転換する仕組み
② 提供価値の内容や提供方法の今後の変化予測と、それに伴って認識している課題はどのよう
なものですか。
(2)顧客認識
① ターゲットとしている顧客・市場はどのようなものですか。
以下の点を考慮して述べてください。
・ 顧客・市場の規模と特徴(規模、成長性、構造、特徴的な要因など)
・ 顧客・市場のニーズ
・ ターゲットをニーズの違いにより区分している場合は、区分ごとのニーズの違いと、それに
よる提供価値の内容の違い
② 顧客・市場の今後の変化予測と、それに伴って認識している課題はどのようなものですか。
(3)競争認識
① 競合相手としている企業・組織はどのようなものですか。以下の点を考慮して述べてください。
・ 競合相手の社数と、商品・サービスの内容の特徴
・ あなたの組織を含めた市場でのシェアや位置づけ
・ それぞれの競合組織の強みとそれを生み出すプロセスの特徴
② 競争環境の今後の変化予測と、それに伴って認識している課題はどのようなものですか。
(4)経営資源認識
① 顧客価値を高め競争力の源泉となっている知的資産はどのようなものですか。以下の点を考
慮して述べてください。
・ 知的資産の内容
・ 知的資産を組織や人材のどこにどのように蓄積してきたか
・ その知的資産は、どのように顧客価値と結びついているか
・ その知的資産は、どのように競争力と結びついているか
② 顧客価値を高め競争力の源泉となっている主たる施設・設備・装置などはどのようなものです
か。以下の点を考慮して述べてください。
・ 施設・設備・装置などの内容
・ その設備・装備・装置などは、どのように顧客価値と結びついているか
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・ その設備・装備・装置などは、どのように競争力と結びついているか
③ 顧客価値を高め競争力の源泉となっている主たる財務活動はどのようなものですか。以下の
点を考慮して述べてください。
・ 戦略的な意図を持って行っている財務活動の内容
・ その財務活動は、どのように顧客価値と結びついているか
・ その財務活動は、どのように競争力と結びついているか
④ 顧客価値を高め競争力の源泉となっている主たるビジネスパートナーはどのようなものですか。
以下の点を考慮して述べてください。
・ ビジネスパートナーの種類や区分の仕方
・ 種類・区分ごとのビジネスパートナー数と、それぞれの特徴
・ ビジネスパートナーに求める要求や期待
・ ビジネスパートナーから求められている要求や期待
⑤ 経営資源に大きな影響を与える今後の変化予測と、それに伴って認識している課題はどのよ
うなものですか。
3. 変革認識
① 組織が目指す「理想的な姿」実現のために設定している現在および将来に向けた経営課題は
どのようなものですか。その経営課題に対する主な経営目標と達成時期もあわせて記述してくだ
さい。
② 現状の結果を生み出すことに影響したこれまでの主たる経営課題と、その対応のために設定し
てきた経営目標はどのようなものですか。
4. 組織情報
① 主要な事業所・拠点の所在地と、事業展開地域
② 事業所ごとまたは事業部門ごとの所属社員数構成
③ 事業ごとの主要な財務データ
また申請組織が組織内部門の場合、以下の項目に関する組織の情報を示してください。
① 会社やグループ内での位置づけと関連組織との結びつき
② 会社やグループ内における売上比率、社員比率
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3.岩手県経営品質賞ベーシックアワードの申請について
記述の仕方
組織プロフィールで要求されている、(1)組織が目指す「理想的な姿」から(4)組織
情報まで、順を追いまたその中の①、②・・・など、詳細要求事項に沿って記述してくだ
さい。
書式について
1) 形式
① A4版(縦)
② 書類が審査の途中で散逸しないようホチキスなどでしっかりと綴じてください。
③ 表紙を必ずつけてください。
なお、表紙には、0000年度「岩手県経営品質賞ベーシックアワード」のタイトルと
申請組織名を記載してください。
④ 記述は横書きで片面(申請書を開いて見開きの状態で向かって左側)のページ
のみにお願いします。
右側のページは審査員が書き込みなどを行なうスペース(白紙)としてください。
2) ページ数と構成
① 組織プロフィールの記述は10ページ前後としてください。
② 以下の構成・順番で1冊にまとめてください。
1)表紙
2)組織図
3)組織プロフィールの記述
4)裏紙
③必要に応じて、仕切りページを挿入してください。
④通しページの番号を打ってください(表紙、裏紙は除く)
⑤1ページ(組織プロフィール記載、左側ページ)の総行数は50行以内です。
⑥文字の大きさは11ポイント明朝体を標準とします。
⑦図、イラストは、周囲の文章などから1センチメートルほど程度あけてください。
申請書の提出冊数
5冊、
その他に電子データー(ワード文書など)の提出をお願いします。
メール、フロッピー、CD-ROMの何れかでお願いします。
*取引上の機密事項などの公開できないものは記述する必要はありません。
申請先
岩手県経営品質協議会 事務局
住 所 〒020-0875 盛岡市清水町14番12号 (盛岡商工会議所内)
TEL 019-624-5880 FAX 019-654-1588
E-mail [email protected]
締切り: 平成27年1月15日(木)
(申請される企業様は予めご連絡くださるようお願いいたします)
申請料 100,000 円(申請料の中には評価レポート作成料を含みます)
申請書を受理した後ご請求いたします。
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方法・展開の記述とアセスメントについて・・・(参考)
(1)方法展開の記述方法について(組織プロフィール記述後の取組み方法として・・・)
今回のベーシックアワードの記述では求めていませんが、経営品質向上プログラムで
は、各アセスメント項目(下図、組織プロフィールとカテゴリーの関係を参照)の要求に
対して(1)の組織が目指す姿から(4)の組織情報までの記述から明らかになった経営
課題に焦点を絞った記述を求めています。
組織プロフィール
方法/展開のカテゴリー
組織が目指す「理想的な姿」
1.リーダーシップと社会的責任
結果のカテゴリー
7.1 リーダーシップと
戦略プロセスの結果
現状認識と環境変化
2.戦略の策定と展開プロセス
提
供
顧
客
競
争
経
営
3.情報マネジメント
価
認
識
認
識
資
源
4.組織と個人の能力向上
値
7.3 顧客・市場への価値
5.顧客・市場理解のプロセス
変革認識
7.2 組織内活動の結果
6.価値創造のプロセス
組織情報
提供活動の結果
7.4 総合結果
顧客満足/社員満足
財務の結果
8.振返り都学習のプロセス
振返りによって
明らかになった課題
図-2:組織プロフィールとカテゴリーの関係
組織プロフィールでの組織の理想的状態とその実現に向けた認識を受けて、各カテ
ゴリーにおける目的、基本に置く考え方を示した上で、今行なっている活動の状況を
説明します。
また、顧客や内部・外部の情報とリーダーシップの発揮を受けて戦略策定プロセスが
運営されるなど、カテゴリー間にも関連があります。
(2)アセスメントについて・・・
自社の経営を、経営品質アセスメント基準に基づいて推進・展開し、それを評価するこ
とを「アセスメント」といいます。
更に、自らの経営をこのアセスメント基準に照らし合わせ、経営の仕組みや諸活動の
状態を、第三者の力を借りることなく、自社の「強み」「改善領域」を明らかにすることが
出来ます。これを「セルフアセスメント」といいます。
セルフアセスメントを継続的に実施することで、組織の革新軌道が生まれ、卓越した業
績を生み出す経営の仕組みができます。
このアセスメントの具体的な手法が経営品質向上プログラムです。
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岩手県経営品質協議会
事 務 局
〒020-0034 岩手県盛岡市清水町 14 番 12 号
(盛岡商工会議所内)
TEL. 019-624-5880 FAX. 019-654-1588
E‐mail:[email protected]
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