のりのり通信 2014年年3⽉月号 お散歩をしていると…� 梅の花が目に留まり、春の訪れを 日々感じる今日この頃 皆様はいかがお過ごしでしょうか? こんにちは、門脇です。 今後のイベント日程 3月 26日 エンディングノート 4月 17日 エンディングノート書 5月 16日 エンディングノート書 5月 29日 門脇先生とお茶しま 書きましょうの会 ∼お墓・葬儀 編∼ エンディングノートのセミナーを企画実行しています が、そんな矢先私の親せきが正にこのエンディングノー トを必要としていました。 私の大叔父叔母に当たる人ですが、子どもがいないので す。 共働きでこつこつ貯めてきた預貯金や不動産もあり、遺 言書は自分たちで書いていました。 いわゆる自筆証書遺言ですが、どこで習ったのかきちん と書かれていました。 きましょうの会 ∼財産整理 編∼ きましょうの会 ∼自分史 編∼ せんか?∼認知症に ついて学びながら∼ 全て 14:00∼16:00 の日程 成城ホールにて行います。 お申し込み・お問い合わせは 下記に承っております。 電話 0120774377 FAX 0354291097 ただ、あまり行き来がなくそれ以外の情報が不足してい るのです。 介護はどういうサービスを受けたいのか、いざという時 にどなたを呼ぶのか、財産はどんなものがあるのか、な どなど。 「 」がたくさんあることが判明。 これはすぐにエンディングノートを書いてもらわなけれ ば。 1 のりのり通信 2014年年3⽉月号 岸教授の Q&A コーナー 相続税の取得費加算の特例例の縮減 どのような費⽤用がかかるのでしょうか? Q、相続した不不動産を売却しようと思っています。 A. 譲渡所得税、仲介手数料、土地であれば測量費、古い建物であれば解体費用などがかかり ます。このなかで譲渡所得税について、重要な法改正が予定されています。 譲渡所得税は、譲渡した価格が購入した価格より高い場合に、その利益分にかかる税金です。 ただ、相続した物件の場合、前所有者が購入した時期が相当に るため、購入金額が低額であっ たり、もしくはいくらで購入したかもうわからないというケースがあります。 その場合に譲渡価格の5%を取得費として計上することができます。それに加えて、支払った 相続税も経費として差し引くことができる制度が、「相続税の取得費加算」です。 ところが、2013年12月、政府は平成26年度税制改正大綱を発表しました。 改正案の中に、相続の場面で非常に大きな影響があるものがあります。 「相続税の取得費加算の特例の縮減」 現在、相続した土地の一部を売却する場合、相続税を支払っていると「相続した土地全体に対 応する」相続税相当額が土地の取得費として加算されます。。 「相続した土地全体に対応する」相続税がポイントです。 これが平成 27 年 1 月 1 日以後の開始する相続の場合、「譲渡した土地に対応する」相続税相当 額しか土地の取得として加算されなくなるのです。 たとえば、 相続人 A さんが相続税を 1000 万円納めた。 そのうち相続した土地全体に対応する割合が 60%。 相続で取得した土地(6000 万円)の半分を 3000 万円で売却。 現状 3000 万円 95%−600 万円(1000 万円 60%) = 2250 万円(譲渡益) これに長期だと 20%の譲渡所得税がかかるので 450 万円が譲渡所得税になります。 これが改正されると、 譲渡した土地の割合 3000 万円分しか取得費として加算されないため、 3000 万円 95%−300 万円(1000 万円 30%) = 2550 万円(譲渡益) 2 2 のりのり通信 2014年年3⽉月号 これに同じく長期だと 510 万円が譲渡所得税になります。 譲渡した土地の割合が低くなればなるほど、取得費加算額は少なくなり、税金が高額になりま す。 つまり土地をたくさん相続し譲渡する土地が少ないほど、譲渡所得税も高くなってしまうので す。 これは土地をたくさん持っている地主さんを標的にした増税ですね。 平成 27 年 1 月 1 日以後は、相続税の基礎控除も少なくなり増税になるのに、さらなる追い打ち をかけるようなものです。 今後の節税対策に大いに影響がありますね。 <参考資料> 現在の制度 https://www.nta.go.jp/taxanswer/joto/3267.htm →インターネットで『国税庁 改正前 所得費加算額 No.3267 相続財産を譲渡した場合の取得費の特例』と検索 支払った相続税 相続したすべての土地の課税価格 相続税の課税価格(債務控除前)+生前贈与額 支払った相続税 譲渡したの土地の課税価格 改正後 所得費加算額 相続税の課税価格(債務控除 開 御 催の 報告 先月の『のりのり通信』でもお知らせしていたこちらの会、無事に開催させて頂きました。 最初の1時間では講義が行われ、残りの1時間は門脇先生を交えてざっくばらんにお茶を飲 みながらテーマに沿って、楽しくお話ができました。今回は少人数だったことも手伝って内容 の濃いお話もあり、あっという間の2時間でした。 何回目からでもご参加して頂けますので、皆様のご参加楽しみにしております♪ ∼開催予定∼ 3月26日 4月17日 5月10日 お墓・葬儀編 財産整理 編 自分史 編 ※詳しくは同封の チラシをご覧下さ いませ。 3 1 のりのり通信 2014年年3⽉月号 門脇先生の 解体新書 ∼家族制度と個人主義∼ 司法書士・門脇先生の視点から毎回のテ ーマについて感じていることなど 書き綴って頂いています。 現在の民法では、家督相続制度(家族制度)は廃止されています。 家督相続制度とはいったいどのような制度だったのでしょうか? 昔の戸籍をたどっていくと、家督制度の名残が見えてきます。 明治から昭和 20 年ころまでは、戸籍がひとつの「家」単位で作られ、一家の主である家長が戸 主でした。 その戸籍には、配偶者や子どもだけでなく、兄弟やその配偶者・子ども、孫やその配偶者さらに は親も入っていることもありました。 3 世代 4 世代の家族が一つの戸籍にいたんですね。 現在は、相続は「死亡」が唯一の原因ですが、昔は存命中でも家長が「隠居」することにより相 続が発生していたのです。 なので、隠居した親が子どもの戸籍に入っていることもあったのです。 今の戸籍は核家族化し、結婚すると家族はみんなバラバラの戸籍を編成することになっていま す。 この法律が、よいか悪いかは別にして、今の社会の核家族化を形成する要因の一つになっている 気がします。 またこれに伴い相続権も各兄弟が平等になってしまったため、相続で争うことが多くなっていま す。 権利は平等になって当然よい部分もありますが、それによって引き起こされる悪い部分もあるの ですね。 以前は、家長が相続権を独占していて、ほかの人たちは一切相続権がありませんでしたが、 同時に家長はそれだけの責任を持ち、家族みんなを養う役目をしていたのです。 家族もそれに従うべく、そこに家族としての一体感があったと思うのです。 今その家族の一体感が失われつつあり、権利ばかりを主張することが多くなっています。 4 1 2 のりのり通信 2014年年3⽉月号 先日とある方に聞いた話です。 上海では祖父母が孫を育てるのが常識となっているようです。 子どもが生まれたら、母親はあまり世話をせず、祖父母がその役割を担っているというのです。 日本では親だけが子育ての責任を背負い、結局子どもたちにしわ寄せがいっているようでなりま せん。 自分も一人の親となって思うことは、子どもは多くの愛情をもって育てることが必要なんだなと いうことです。 親、祖父母、親戚、近所の人、いろんな人の愛情を感じながら育つことが一番の栄養になると思 うのです。 家督相続制度に戻ることはよくないと思いますが、法律面でも、今の核家族化を食い止める制度 を作ることが必要ではないかと思います。 事務所スタッフ よしえちゃんの大好物 ∼第1回目 キッチン マカベ様 編∼ こんにちは、門脇法務事務所スタッフの吉敷喜絵(きしき・よしえ)です。 今回からコーナーを一つ持たせて頂けることになりました。まだまだ未熟者ですがどうぞ宜 しくお願い致します。 記念すべき第一回目は知る人 ぞ知る『キッチンマカベ』さ ま。よくテレビの取材が入る そうで、3月だけでも2回ご 予定があるそうです!それも そのはず! 看板商品、写真右側の『オムコロ』はオムラ イスとコロッケのゴールデンコンビ!美味しい上にボリ ュームも満点でお腹も心もいっぱいです。先生が食べて いらっしゃるのは『ポークジンジャー』大きな一枚肉が 焼いてあるのに柔らかく、殆ど噛まなくても良いくらい でした。先生も思わず『ニンマリ』です。 キッチンマカベさまTV放映情報 3月15日 23:55∼ 新 チューボーですよ TBS ⑥ 3月23日 13:00∼ ごちそうさま∼ず 日本テレビ ④ 5 のりのり通信 2014年年3⽉月号 門脇 先生 ブ ログ 始 め ま した 。 お知らせ・掲示板 ずっとずっと「やる!」と言い続けてなかなか始まらなかった門 脇先生のブログ、やっとスタートしました♪ 『門脇紀彦』で検索して頂くと最初か2番目に出てきます。 ぜひご一読下さいませ(*^^*) お 茶 会 を 開 催 し ます 5月29日 成城ホール 14:00∼16:00 「認知症サポーター養成講座」を 門脇先生と学んだ後、ご一緒に茶と お菓子を楽しみませんか? 無料相談やお問い合わせ、 ご意見ご感想など、お待ち しております。 何か分からないことがあり ましたらお気軽にお電話下 さい。 門脇 「認知症サポーター養成講座」を受けた人が「認 知症サポーター」です。 とくに認知症サポーターにはなにかをとくべつにやってもらうものではあり ません。認知症を正しく理解してもらい、認知症の人や家族を温かく見守る応 援者になってもらいます。そのうえで、自分のできる範囲で活動できればいいのです。た とえば、友人や家族にその知識を伝える、認知症になった人や家族の気持ちを理解するよう努める、隣人 あるいは商店・交通機関等、まちで働く人として、できる範囲で手助けをする、など活動内容は人それぞ れです。 また、サポーターのなかから地域のリーダーとして、まちづくりの担い手が育つことも期待されます。な 編集後記 こんにちは、編集長をしています吉敷喜絵(きしき・ よしえ)です。今月の『のりのり通信』はいかがでした か?恐縮ですが、ご意見・ご感想頂けましたら幸いです。 私事ですがも うすぐ祖師ケ谷大蔵に引っ越してきます。いまからとても楽しみです♪ 写真は今年から通っている茶道のお稽古のときのものです。裏千家です。 まだまだ未熟なお手前ですが、いつか皆様とお茶席でご一緒出来る日を夢 見てお稽古に励みます。ではまた、来月も宜しくお願い致します。 6
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