糸東小だより 教育目標 やさしく かしこく たくましく 12月号 №9 平成 26年12月22日 2 学期を振り返って 「仲間とともに高める秋に」なりました。 ちょっとぎこちないタイトルですが、理由があります。 「仲間とともに高める秋に」は8月 28 日(木) の始業式で、子どもたちに呼びかけた 2 学期のめあてです。そのめあてが達成できた79日間でした。 このことを、3つの活動と1つのデータから振り返りました。 ① みんなで踊った糸東小まつり これは全校で「恋するフォーチュンクッキ ー」を踊っているところです。演奏は 6 年生 の金管バンド、生演奏です。保護者の中にも リズムに合わせて、体が動き出す方がいらっ しゃいました。こんなことができるのは、お そらく糸東小だけでしょう。 踊りの練習も集会委員会がリードして、プ レイルームや体育館で昼休みに行いました。 そして、練習回数を重ねるごとに、集まる子 どもが増えていきました。みんなで雰囲気を 盛り上げていったのです。各クラスでの練習 も始まり、振り付けをアレンジするクラスも 出てきました。これも「自分たちもやりたい」 といった気持ちの表れでした。6 年生の金管練習も「恋するフォーチュンクッキー」に一番時間をかけ、 力が入っていました。だから生演奏ができたのです。 このように、みんなが力を合わせたから成功した糸東小まつり。参観した地域の方から「こんなに楽し い糸東小まつりは初めてだ。」と褒めていただきました。 ② 新聞をもとに話し合い、考える力と表現する力をつけた学習 10 月9日(木)、新聞を活用した授業を 市内学校の職員を中心に、およそ130人 が参観する会を行いました。 授業を公開したクラスと教科は 2 年2組 の生活科、4年1組の社会科、6 年1組の 国語科です。 公開したのは3クラスですが、 この新聞活用の取組は、2 年間全ての学年・ 学級で行いました。 おかげで、新聞記事についてクラスの友 達と話し合うことで、自分の考えを深めた り分かりやすく相手に伝えたりする力を付 けました。 そうした取組の成果はたくさんの表彰となって表れました。 ・新潟日報社 新聞スクラップコンテスト(低学年) 最優秀賞 1 年 山岸宥稀さん ・日本新聞協会 いっしょに読もう新聞コンクール 奨励賞 6 年 髙瀬昌太郎さん 佳作 6年 猪又彩希さん 団体賞 糸魚川東小学校 ・新潟県 NIE 推進協議会 ・新潟県 NIE 推進協議会 新聞記事感想文コンクール 同 上 みんなで力を合わせて取り組んだ一人ひとりの考える力、表現する力が実った 2 学期でした。 ③ 気持ちをそろえて一緒に清掃 左の写真を見て、全員に共通していること があります。何か、分かりますか? 答えは「全員が帽子をかぶっていること」 です。糸東小では、掃除の時間には全員が帽 子をかぶることになっています。帽子をかぶ ることで気持ちを切り替えて、掃除に集中す るためです。 正直に言うと、これがなかなか徹底しませ んでした。みんなで反省しました。 そこで、①掃除の時間の前にその場に集ま る。②挨拶をしてから始める。そして③帽子 をかぶるといったことを、みんなで取り組み ました。 おかげで、掃除を怠ける人がいなくなり ました。時間いっぱい働いています。これからもみんなの力で学校をきれいにしていきます。 ④ 半分になった大きなけが 左のグラフは、今年と去年の 2 学期 今 年 で、日本スポーツ振興センターの災害共 今ことし 年 済給付を受けることになった事故の件 数を比べたものです。この対象になるの 去 年 は、医療機関を受診することが必要なけ 去 年 きょねん がをした場合です。 0 5 10 それが1/2に減りました。これは 落ち着いた学校生活を送っている子ど (件) もたちが増えたということを推測でき るデータの一つです。授業中だけでなく遊び時間も、子どもたちが互いの立場を考え、協力したり譲り合 ったりしているからこそ、事故が減るのです。これも子どもたちが、ともに高め合っている姿です。 「仲間とともに高め合ってほしい。そして、よい子になってほしい」これはいつでも願っ ていること。2学期は終わりますが、そうした願いを実現するために、これからも職員一同、 精一杯努力します。 どうぞ、新年も皆様のご理解とご協力をお願いします。 (校長 佐藤 剛) みなさん、よい年をお迎えください -新年は羊年ですね、そこで、羊にちなんだ諺を2つ紹介します。- 早いもので、もう年末です。まず、4月から子どもたちが誰一人大きな事故にあうことなく、登校でき たことを喜びたいと思います。 たくさんの活動を通して、成長した子どもたちです。お子さんができるようになったこと、分かるよう になったことを一緒に振り返り、新しい年への希望や期待をもてるよう、ご家族で話し合っていただきた いです。私は子どもたちに、「失敗したっていいじゃないか」という気持ちで接するようにしています。 そうした気持ちになるコツを、桜を育てる名人の方に伺ったことがあります。それは「放っておくようで 放っておかない。放っていないようで放っておく」という言葉です。なるほどと思いました。子どもから 見れば親に無視されるのはつらいけど、関わられ過ぎるのもうとましい。だから、その子の感受性に応じ た関わり方が大切。そのためにもお子さんのことをよく観ることです。そして、「何を喜び、何を悲しむ のか」といった心情を理解すること。子どもが何かに失敗したときは見守りながら、どこから介入するの かを見極めるのです。これはけっこう難しいこと。でも、子どもの心情に寄り添い、見守ったり手助けし たりすることは日々の子育ての中で、よくやっていることでもあります。 ところで、新しい年の干支は羊です。羊にちなんだ諺には、あまりよい意味のものが見つかりません でした。そこで今回、それを反面教師として考えてみました。 ●多岐亡羊(たきぼうよう) 元の意味は、学問が細分化し過ぎて、真理を得がたいということ。これが転じて、いくつもの方針が あるため、どれを選ぶべきか判断がつかず迷ってしまうことの例え、として使われています。 では、そうならないためにどうしたよいのでしょう。それは知識をたくさん身につけて、体験を積むこ と で 、 本 質 を 見 抜 く 力 を 付 け る こ と で す 。 子 ど も た ち に 様 々 な 価 値 あ る 体 験 を さ せ ま し ょ う。 ●羊頭狗肉(ようとうくにく) 見かけと中身(実質)が伴わないことの例え。立派なものをおとりに使って、実際は粗悪なものを売る ことをいいます。「羊頭を懸けて狗肉を売る」とも言います。 こちらは正直な気持ちの大切さに気付かせることです。そのためには、先ほど述べた「失敗したってい いじゃないか」の気持ちで子どもに接することです。子どもは失敗しながらたくさんのことを学んでく。 私たち大人が子どもの試行錯誤を温かく見守り、その成長を喜び合える1年にすることです。 より一層のみなさまのご健康とご多幸を祈念しております。どうぞ、3学期からも糸魚川東小学校の活 動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 12月24(水)~ 1 月31日(土)までの主な予定 <12月> 24日(水) 2 学期終業式、給食最終日 29日(月) 年末・年始休業 (~1月3日(土)) <1月> 8日(木) 9日(金) 1日(火) 20日(火) 21日(水) 23日(金) 27日(火) 28日(水) 29日(木) 3 学期始業式 給食開始 PTA 第3回役員推薦委員会 6 年生糸中体験入学 6 年生スキー 5 年生スキー 1 年生そり 4 年生スキー 避難訓練 気づけば 2014 年もあとわずか、楽しかったこと、悲しかったこ と、うれしかったこと、いろいろな出来事があったと思います。 1 年の締めくくりも健康で元気に過ごしましょう。そして、がん ばった自分や家族に「おつかれさま」と声をかけて、気持ちよく新 年を迎えたいですね。
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