平成2 平成26年県政10大ニュース 1 「グリーンアジア国際戦略総合特区」の設備投資1,000億円突破 「グリーンアジア国際戦略総合特区」は、国から2年連続して最も高い「A」 の評価を受けるとともに、設備投資額が1,100億円に達し、670人の 新規雇用が見込まれています。引き続き、環境を軸とした産業の拠点形成を 目指し、その効果を広く県の内外に波及させるべく、産学官が一体となって 一つでも多くの事業を具体化し、特区の関連分野に参入する中小企業も支援 していきます。 本県の基幹産業である自動車産業の分野でも、次世代エンジンの生産ライ ン増設、エンジンやトランスミッションなどの技術開発拠点整備、関連部品 メーカーの県内進出や設備増強など、特区を活用した開発・生産機能が集積 しています。北部九州は開発から生産まで一貫して担うことができる先進拠 点化が進み、世界のマザー工場としての役割も期待されています。 2 交通・物流の機能さらに充実 交通・物流の機能さらに充実 ~東九州自動車道が延伸、福岡 ~東九州自動車道が延伸、福岡・ 、福岡・北九州両空港の利便性向上に向け一歩前進~ 3月と12月、東九州自動車道の県内区間が相次いで開通し、行橋IC、み やこ豊津ICが供用を開始、北九州JCTから椎田道路の椎田南ICまでの約 34kmが結ばれました。アクセスが向上し、物流の効率化などが期待されま す。 11月、福岡、北九州両空港の特色を生かして施設整備、路線誘致などに取 り組み、両空港の役割分担と相互補完を進める「福岡県の空港の将来構想」を 策定しました。また、福岡空港の民間委託に関し、地域振興・発展に効果があ ると考えられる一方で、安全性の確保、借地や環境対策、地元意見を反映する 仕組みなどさまざまな課題があり、その対応を条件として、国が民間委託の検 討を進められることに異存はない旨の地元意見をとりまとめ、福岡市とともに 提出しました。北九州空港は、国内・国際旅客数と取扱貨物量が過去最高(2 5年度)を記録し、50年ぶりの国産旅客機MRJの飛行試験、駐機の拠点と なることも決定しました。 苅田港は、取扱貨物量が過去最高(25年)を記録し、来春、分譲開始予定 の「新松山臨海工業団地」の造成も進んでいます。 これからも、交通・物流の機能のさらなる充実を図り、企業誘致をはじめ、 地域の振興、発展につなげていきます。 2 3 観光振興 観光振興に弾み 振興に弾み ~「軍師官兵衛」「花子とアン」の放映、「ミシュランガイド福岡・佐賀版」発刊~ 「ミシュランガイド福岡・佐賀版」発刊~ 大河ドラマ「軍師官兵衛」や連続テレビ小説「花子とアン」の放映、「ミシ ュランガイド福岡・佐賀版」の発刊を機に、福岡県が国内外から大いに注目さ れました。ゆかりの地では、地域の文化や歴史を再認識し、観光や地域おこし の気運が盛り上がりました。 また、県内への外国人入国者数は、10月末時点で、すでに昨年の年間入国 者数を上回る97万5千人で過去最多となっています。外国からのクルーズ船 の寄港も、12月1日時点で過去最多の89回となっています。 今後も、県内の景観・文化・歴史・産業などの地域資源を魅力ある観光資源 として磨き、これらを食やショッピングなどの資源と観光ルートでつなぎ、一 人でも多くの方に訪れていただけるよう、国内外に向けて発信していきます。 4 農林水産業さらに躍進 農林水産業さらに躍進 ~県産農産物が高い評価、輸出額も過去最高~ 2月、「元気つくし」が米の食味ランキングで3年連続、最高位「特A」に 格付けされ、11月には「八女茶」が、全国茶品評会で「玉露」「煎茶」とも に最高位の農林水産大臣賞を受賞しました。さらに、海外でも評価が高い「あ まおう」が10年連続で販売単価日本一になりました。また、本県女性農業者 の経営、加工品製造などの優れた取り組みが評価され、本県初の2部門で農林 水産大臣賞を受賞するうれしい出来事もありました。 県産農産物の輸出額は過去最高の14億200万円を記録し、「ふくおかの 農業応援団」の輪が広がりを見せ、家族で農林水産業を応援する「応援ファミ リー」が2万世帯を突破するなどの成果も現れています。12月には、「福岡 県農林水産業・農山漁村振興条例」が制定されました。引き続き、経営力の強 化、ブランド化や6次産業化、食育・地産地消県民運動など、将来に希望が持 てる元気な農林水産業を目指し取り組んでいきます。 3 5 前進する安全・安心対策 前進する安全・安心対策 ~暴力団壊滅、飲酒運転撲滅、危険ドラッグ撲滅に向けて前進~ 福岡県は、全国に先駆けて暴力団排除条例を制定し、警察、行政、事業者、 県民が一体となって、暴力団の排除に取り組んできました。特定危険指定暴力 団工藤會の総裁ら主要幹部が逮捕され、その取り組みが大きく前進しました。 「飲酒運転は、絶対しない、させない、許さない」という強い決意の下、県 民一丸となって飲酒運転撲滅に取り組んだ結果、飲酒運転事故件数は、平成2 2年の全国ワースト1位から10位(11月末)まで改善しています。 新たに問題化している「危険ドラッグ」撲滅のため、立ち入り検査を強化し、 県内の販売店の全てを廃業に追い込みました。12月には、「福岡県薬物の濫 用防止に関する条例」が制定されました。 また、多くの人が集まる駅舎、私立学校や木造戸建住宅の耐震化に対する補 助制度を創設、拡充し、減災、事前防災対策を加速させました。 引き続き、安全・安心な福岡県を目指し、全力で取り組んでいきます。 6 誰もが生き生きと活躍する社会 誰もが生き生きと活躍する社会に向け前進 生き生きと活躍する社会に向け前進 ~「子育て応援宣言企業」が5千社突破、 「子育て応援宣言企業」が5千社突破、「70歳現役社会」が進展~ 「70歳現役社会」が進展~ 人口減少に歯止めをかけ、地域の活力を維持していくため、きめ細かな少子 化対策を講じるとともに、女性が個性や能力を発揮して活躍できる社会、高齢 者が意思と能力に応じて活躍できる「70歳現役社会」の実現に取り組んでい ます。 全国に先駆けて推進している「子育て応援宣言企業」は5千社を突破し、宣 言企業の従業員数は県内民間企業の3割に及んでいます。「子育て応援の店」 も2万店を突破するなど、子育て応援の輪は着実に広がっています。 地元経済界が中心となった「女性の大活躍推進福岡県会議」の活動が広がり を見せるなど、地域社会においても女性の活躍を推進する動きが活発に行われ ています。県内企業の女性社長の割合は12.2%で、全国第3位(25年) となりました。 高齢者の就職や社会参加を支援する「70歳現役応援センター」では、進路 決定者が年々増加し、これまでに約1,800人の高齢者が仕事、ボランティ アで活躍されています。福岡発「70歳現役社会」の取り組みは、九州・山口 へと広がっています。 4 7 みんなで応援!「まごころ製品」の みんなで応援!「まごころ製品」の輪 「まごころ製品」の輪広がる ~障害者施設で働く障害者の収入総額 障害者施設で働く障害者の収入総額が 総額が10億円を突破、一人当たりの平均収入月額 過去最高~ も過去最高 ~ 県では、障害者施設で働く皆さんの収入向上を図るため、お菓子や木工品な どの「まごころ製品」の売上拡大に努めています。 1月、県内の選りすぐりの「まごころ製品」を一堂に集めた大規模販売会を 初めて開催し、16,000人の皆さんにご来場いただき、1,200万円を 売り上げることができました。5月には、インターネットを通じて「まごころ 製品」が購入できる「まごころ製品ショップ」も開設しました。 さらに、10月、年間10万円以上「まごころ製品」を購入した企業を認定 する「障害者応援まごころ企業」制度を全国で初めてスタートし、障害者を応 援する企業として積極的にPRしています。 障害者施設で働く障害者の収入総額は10億円を超え(25年度)、一人当 たりの平均収入月額も過去最高となっています。引き続き、「まごころ製品」 の売り上げ拡大を通じて、障害者の皆さんの収入向上を図っていきます。 8 スポーツの力で元気広がる ~ホークス3年ぶりの日本一、市町村対抗「福岡駅伝」を初めて開催~ 10月、福岡ソフトバンクホークスの3年ぶりの日本一に福岡中が沸き、 11月には、初の市町村対抗「福岡駅伝」に全60市町村の精鋭が集い、子ど もからシニアまでの代表選手たちが地元の誇りを胸に競い合いました。また、 知的障害者のスポーツの全国大会「スペシャルオリンピックス2014福岡」 が開催されました。 スポーツには、頑張る人を輝かせ、見る人に元気や勇気を与え、地域を活性 化させる大きな力があります。 スウェーデンオリンピックチームが本県で東京オリンピックの事前キャン プを実施することが、全国に先駆けて決まりました。今後も、スポーツの推進 はもとより、県民の皆さんが世界のトップアスリートに身近に接する機会を数 多くつくるとともに、世界に挑む選手の育成にも取り組んでいきます。 5 9 FCV販売開始!水素・燃料電池 次の局面に 12月、いよいよFCV(水素燃料電池自動車)の市販が開始されました。 本格的な水素社会の幕開けです。 福岡県は、他に先駆けて、水素・燃料電池の普及拠点の形成を目指して、産 学官を挙げて取り組んできました。4月には水素エネルギー製品研究試験セン ター(HyTReC)の新試験棟が運用を開始し、世界最高水準の試験機関に なりました。8月には産学官一体となって「ふくおかFCVクラブ」を設立し、 FCVの率先導入と水素ステーションの整備を一体的に促進しています。 10月、九州第1号となる商用水素ステーションが北九州市に開所しました。 県内10か所程度の水素ステーション整備を目指し、わが国がこの分野で世 界をリードしていくため、引き続き、水素・燃料電池の実用化・産業化に取り 組んでいきます。 10 特別展「 特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝- 國立故宮博物院-神品至宝-」開催 ~門外不出の「肉形石」も展示 門外不出の「肉形石」も展示~ 「肉形石」も展示~ 10月、特別展「台北國立故宮博物院-神品至宝-」が九州国立博物館で開 催されました。門外不出の「肉形石」などの厳選された110件の神品が展示 され、県内外から25万人を超える来館者が訪れました。 本県にとって台湾は重要なパートナーです。今後も、経済・文化・観光など 幅広い分野で交流を進めていきます。 九州国立博物館では、平成17年の開館以来、これまでに1,200万人を 超える来館者が訪れており、引き続き、「日本文化の形成をアジア史的観点か らとらえる」のコンセプトのもと、国と連携しながら、県民の皆さんが文化・ 芸術に触れる機会を多く提供していきます。 6
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