平成 26年度問題

26 年度問題
午前の部
とを定めている.
⑶ 排水管,通気管及び阻集器の点検整備の記録
⑷ 建築物環境衛生管理基準は,最低許容限度の基準ではなく,環境衛生上良好な
⑸ 清掃の記録
⑸ 特定建築物以外であっても,多数の者が使用し,又は利用する建築物の維持管
問題 8 建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づく特定建築物の届出に
関する次の記述のうち,正しいものはどれか.
めなければならない.
⑴ 特定建築物の所在地を所管する保健所を経由して,厚生労働大臣に届け出る.
問題 4 建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づく特定建築物の定義及
びその判断に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか.
⑴ 特定用途の 1 又は 2 以上の用途に供されていること.
⑵ 廊下,階段,便所等の共用部分は,延べ面積から除いて算出すること.
⑶ 特定用途に供される部分の延べ面積が,3,000 m2 以上(ただし,学校教育法
第 1 条に規定する学校は 8,000 m2 以上)であること.
⑷ 同一敷地内に複数の建築物があっても,延べ面積の算定は 1 棟の建築物ごと
⑵ 特定建築物の竣工前 1 カ月以内に届け出なければならない.
⑶ 長期間にわたって届出を行わなかったときは,当該建築物の使用停止処分を受
けることがある.
⑷ 建築物が用途の変更等により特定建築物に該当しなくなったときは,その日か
ら 1 カ月以内にその旨を届け出なければならない.
⑸ 特定建築物の届出には,当該建築物の建築確認済証の写しを添付しなければな
らない.
問題 9 建築物環境衛生管理基準の空気環境の測定方法に関する次の記述のうち,正
に行うこと.
⑸ 建築基準法に定義される建築物であること.
問題 5 建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づく特定建築物に関する次
の記述のうち,専ら特定用途に供される部分として延べ面積に含めるものはどれか.
⑴ 百貨店ビルに隣接し,独立して設置された客用立体駐車場
しいものはどれか.
⑴ 測定位置は,床上 75 cm 以上 150 cm 以下において行うこと.
⑵ ホルムアルデヒドを除く測定項目については,3 カ月以内ごとに 1 回,定期に
測定すること.
⑵ 駅ビル内に設置された鉄道のプラットホーム
⑶ 測定場所は,各階ごとに居室の還気口付近とすること.
⑶ 民間の集会場ビル地階に設置された地方公共団体の公共駐車場
⑷ 気流の測定には,0.3 メートル毎秒以上の気流を測定することのできる風速計
⑷ 店舗ビルの地階に設置された店舗用の倉庫
⑸ 事務所ビルに設置された電気事業者の地下式変電所
問題 6 建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づく特定建築物の所有者
等に選任された建築物環境衛生管理技術者に関する次の記述のうち,最も適当なも
のはどれか.
(これと同程度以上の性能を有する測定器を含む.)を使用すること.
⑸ ホルムアルデヒドの測定は,毎年,6 月 1 日から 9 月 30 日までの期間中に 1
回測定すること.
問題 10 下の表は A 室の空気環境の測定結果である.建築物環境衛生管理基準に適
合しない項目の組合せは次のうちどれか.
⑴ 都道府県知事等の立入検査があった場合には,立ち会う義務がある.
測定項目
一酸化炭素
の含有率
二酸化炭素
の含有率
温度
相対湿度
気流
⑶ 特定建築物の所有者等との間に直接の雇用関係は必要とされない.
浮遊粉じん
の量
単 位
mg/m3
ppm
ppm
℃
%
m/s
A 1 回目
2 回目
0.13
8.5
900
24.5
65
0.6
0.17
7.5
1,200
28.5
55
0.3
⑷ 特定建築物で,環境衛生上著しく不適当な事態が発生した場合は,建築物環境
衛生管理技術者に罰則が適用される.
⑸ 環境衛生上の問題に迅速に対応できるよう,選任された特定建築物に常駐しな
室
⑵ いかなる事由があっても同時に 2 以上の特定建築物を兼任することはできない.
⑴ 浮遊粉じんの量と二酸化炭素の含有率と相対湿度
ければならない.
問題 7 建築物における衛生的環境の確保に関する法律に基づき特定建築物に備え付
⑵ 浮遊粉じんの量と温度と気流
けておかなくてはならない帳簿書類として,誤っているものは次のうちどれか.
⑶ 一酸化炭素の含有率と二酸化炭素の含有率と相対湿度
⑴ 廃棄物保管設備の点検整備の記録
⑷ 一酸化炭素の含有率と二酸化炭素の含有率と温度
⑵ 換気設備の点検整備の記録
⑸ 二酸化炭素の含有率と温度と気流
26 − 2
26 − 3
26
年度問題
理の権原を有するものは,建築物環境衛生管理基準に従って維持管理するよう努
平成
状態を目標としている.
⑷ 防災設備の点検整備の記録
午前の部
26 年度解答
保を目的としている.
校,共同住宅等の用に供される相当程度
第 5-1 表
の規模を有する建築物(建築基準法第 2
興行場,百貨店,旅館,図書館,博物館,美術館
目的に,空気調和及び給排水等建築
条第一号に掲げる建築物をいう.以下同
集会場
物衛生設備の設計指針を定めてい
じ.)で,多数の者が使用し,又は利用し,
る.
かつ,その維持管理について環境衛生上
問題 4 正解 ⑵
特に配慮が必要なものとして政令で定め
トイレ,廊下,階段,機械室などの共
るものをいう.
用部は特定用途に付随する部分として特
定用途の面積に合算する.
2 前項の政令においては,建築物の
用途,延べ面積等により特定建築物を定
百貨店の倉庫,新聞社の事務所に付属
する印刷工場などは特定用途に付属する
めるものとする.
2.ビル管理法施行令第 1 条(特定建築物)
部分としてこれも合算する.
建築物における衛生的環境の確保に関
2
第 1 項の政令で定める建築物は,次の
各号に掲げる用途に供される部分の延べ
学校は 8,000 m2 以上).
面積(建築基準法施行令第 2 条第 1 項
特定用途の面積=特定用途そのものの
第三号に規定する床面積の合計をいう.
面積+付随する部分の面積+付属す
以下同じ.)が 3,000 m2 以上の建築物
る部分の面積
及び専ら学校教育法第 1 条 に規定する
付随 する部分:トイレ,廊下,階段,
学校の用途に供される建築物で延べ面積
が 8,000 m2 以上のものとする.
機械室などの共用部
一 興行場,百貨店,集会場,図書館,
付属する部分の例:百貨店の倉庫,新聞
博物館,美術館又は遊技場
社の事務所に付属する印刷工場など
2.同一敷地内に数棟の建築物がある場
二 店舗又は事務所
合には合算せず 1 棟ごとに計算して,1
三 学校教育法第 1 条に規定する学
棟ごとに特定建築物かどうか判断する.
校以外の学校(研修所を含む.)
問題 5 正解 ⑷
四 旅館
3.特定建築物の用途の詳細
店舗ビルの地階に設置された店舗用の
倉庫は,特定用途に付属する部分として
合算する.
特定建築物の用途については第 5-1 表
のとおり.
問題 6 正解 ⑶
店舗
一般卸売店,小売店のほか,飲食店,喫茶店,バー,理容所,美容所その他サー
ビス業に係る店舗を広く含む.
事務所
事務を執ることを目的とする施設をいうこと.なお,人文科学系の研究所
等そこにおいて行われる行為が事実上事務と同視される施設については名
称のいかんを問わず,事務所に該当する.銀行は事務所+店舗として特定
用途となる.
学校教育法第 1 条に規定 幼稚園,小学校,中学校,高等学校,中等教育学校,特別支援学校,大学,
する学校
高等専門学校
学校教育法第 1 条に規定 専修学校,各種学校,各種学校類似の教育を行うもの,国,地方自治体,
する学校以外の学校
企業の研修所も含まれる
工場,作業場,倉庫,病院・診療所,寄宿舎,駅舎,寺院・教会・神社,自然科学系の研究所
共同住宅
共同住宅は,法 2 条に例示されているが,特定建築物ではない.これは例
えば管理基準の検査一つとっても費用負担の問題や,プライバシーの問題
から実施は困難なため,行政上共同住宅は特定用途から外されている.
建築基準法の定める『建 地下街の地下道,広場,プラットホームとその上家,道線路敷地内の運転
築物』でないもの
保安施設
公共駐車場
公共駐車場は何時いかなる場合も特定建築物の用途とはならない.
独立棟の駐車場
同じ建物内の店舗や事務所付属の駐車場は特定用途に付属する部分とし
て特定用途の面積に合算しなければならないが,駐車場が独立棟の場合
は除かれる.
電力会社の地下式変電所 事務所ビルに設置された電力会社の地下式変電所
⑵ 一定の条件で兼任が認められてい
る.
は検査の結果並びに当該措置に関す
⑸ 常駐する必要はない.
る設備の点検及び整備の状況を含
⑴⑷のような規定はない.
む.)を記載した帳簿書類
問題 7 正解 ⑷
二 当該特定建築物の平面図及び断面
防災設備の点検整備の記録は,環境衛
図並びに当該特定建築物の維持管理
生上必要な事項を記載した帳簿書類に該
に関する設備の配置及び系統を明ら
当しない.
かにした図面
帳簿書類についての条文は次のとおり
に関し環境衛生上必要な事項を記載
第 20 条 特定建築物所有者等は,次
いては下記のとおり.
は,特定建築物所有者等が建築物環境衛
の各号に掲げる帳簿書類を備えておかな
1.法第 2 条(定義)
生管理技術者を直接雇用することを意味
ければならない.
この法律において「特定建築物」と
は,興行場,百貨店,店舗,事務所,学
せず,委任契約等何らかの法律上の関係
があればよい.
26 − 46
三 その他当該特定建築物の維持管理
(ビル管理法施行規則).
建築物環境衛生管理技術者の選任と
ビル管理法の特定建築物の定義等につ
状況(これらの措置に関する測定又
した帳簿書類
2 前項第一号及び第三号の帳簿書類
は,5 年間保存しなければならない.
一 空気環境の調整,給水及び排水の
管理,清掃並びにねずみ等の防除の
(第二号の図面は保存期間の規定がな
いので永久保存となる.)
26 − 47
26
年度解答
m 以上(学校教育法第 1 条に規定する
マージャン,パチンコ,卓球,ボーリング,ダンスその他の遊技をさせる施
設
平成
する法律(以下「法」という.)第 2 条
会議,社交等の目的で公衆の集合する施設をいい,公民館,市民ホール,
各種会館,結婚式場等
遊技場
特定建築物とならないもの
特定建築物の面積の要件
1.次式によって計算した面積が 3,000
特定建築物となるもの
× 特定建築物の衛生的環境の確保を