【韓国】 11月の市場動向トピックス ウォン高・円安の進行、気候が温暖な九州、沖縄が人気 10 月に引き続き円安が追い風になっている。11 月の訪日韓国人数は前年同月比 39.8%増 の 239,000 人で、2 月以来 9 カ月ぶりに市場別の訪日旅行者数で首位となるとともに、9 月から 3 カ月連続で各月の過去最高を記録した。また、韓国では厳しい冬の季節となり、暖 かい地域で過ごすことを目的として、気軽に行ける九州、沖縄への人気が高まっている。 韓国青少年連盟との MOU(覚書)締結による訪日教育旅行の促進 11 月 21 日、JNTO ソウル事務所は、約 30 万人の会員を有する韓国最大の青少年団体で ある韓国青少年連盟との MOU(覚書)を締結した。今後、同連盟が実施する訪日教育旅 行や青少年交流事業に対し、今まで以上に積極的に支援、協力をしていく定。 11月の主なプロモーション活動 11 月 6 日~23 日、ABC マートとの共同で、東京 2 泊 3 日の旅行券などが当選するプロモ ーションを実施した。韓国に 147 店舗出店している ABC マートにて、店頭およびオンラインで 商品を購入した消費者を対象に、抽選の応募券を贈呈した。ABC マートの広報ツールも活 用したほか、ウェブサイトや Facebook などでも告知を行い、応募総数は 8,623 名となった。 11 月 10 日~24 日、韓国で主力なソーシャルコマースであるクーパンとの共同で、訪日旅行 商品の販売促進を実施した。人気のイルミネーションスポットに関する情報発信や、イルミネー ションを見学できる商品の販売促進を行ったほか、クーパン経由で商品を購入した消費者を 対象に、日韓往復航空券などの抽選特典を用意した。訪日旅行商品の販売件数は 876 件で、定番の大阪、福岡のほか、北海道の販売も好調であった。 韓国で人気の映画館「CGV」(11 月~2 カ月)、および映画館「Megabox」、地下鉄車内、 駅構内の動画媒体(11 月 13 日~1 カ月)にて、日本の冬の魅力を PR する動画を上映し、 冬の訪日旅行の需要喚起を行った。 11 月 6 日~8 日、済州島にて開催された「済州オルレウォーキングイベント」に VJ ブースを出 展した。イベント参加者に日本茶、日本酒の試飲を振舞うとともに、温泉、九州オルレなど、 イベントにからめた日本の PR を実施した。 ABC マートとの共同プロモーション クーパンとの共同プロモーション 屋外広告動画(キャプチャー) 【中国】 11月の市場動向トピックス 11 月はクルーズ船 9 便が寄港 11 月は上海発のクルーズ船計 9 便が、福岡、長崎などに寄港し、約 1 万 8,000 人の訪日に 繋がった。これまで秋以降はあまりクルーズ旅行が催行されなかった(前年同月は 2 便)が、中 高年の夫婦や女性グループを中心に、クルーズ旅行の根強い人気が続いている。 APEC 臨時休暇に伴う旅行需要の増加 11 月 7 日~12 日、APEC 開催に伴い、北京市内の政府機関、国営企業は臨時休暇とな り、国内外へ旅行する動きが多数みられた。旅行会社も臨時休暇を狙った訪日旅行商品の 積極的な販売を行っており、共同広告などで販売促進を支援したことが更に需要を喚起し、 訪日旅行者数の拡大に繋がった。 11月の主なプロモーション活動 11 月 14 日~16 日、上海で開催された「中国国際旅遊交易会(CITM)2014」に出展した。 VJ ブースは日本の旅館をイメージしたデザインとし、和室を模した空間の演出、温泉マップの 設置など日本の癒しの魅力を中心に発信した。中でも浴衣の試着コーナーや微信と連動し たキャンペーンは非常に人気が高く、多くの来場者が写真を撮り、また微信への投稿を行って いた。 北京の代表的なオフィス街のひとつである国貿エリアにあり、1 日あたりのべ 70 万人が利用す る地下鉄国貿駅構内にて、九州のイメージを使用した屋外広告を実施した。広告を掲出し た改札ホールは非常に多くの人通りがあり、家族層やビジネスマンを中心に、訪日旅行の魅 力を訴求した。 成都、青島のショッピングモールで開催された「成都ジャパンデイ」、「青島ジャパンデイ」にブー スを出展した。家族連れをターゲットに、現地旅行会社による旅行商品相談窓口の設置や 浴衣試着体験などのコーナーを設置し、訪日旅行の魅力を発信した。 「青島ジャパンデイ」の様子 「中国国際旅遊交易会(CITM)2014」の様子 国貿駅で実施した屋外広告 【台湾】 11月の市場動向トピックス 台湾が訪日最大市場に! 1 月~11 月の訪日台湾人旅行者数は、260 万人を突破し(前年同期比 27.0%増)、全市 場における年間の最高記録を更新した。全人口の 10 人に 1 人が訪日していることとなり、根 強い訪日旅行人気がうかがえる。また、1998 年以来 16 年ぶりに、市場別の年間訪日旅行 者数で韓国を抜いて首位になる見込みである。 台湾最大の旅行博「台北国際旅行博(ITF)」開催 11 月 7 日~10 日、台北市にて、台湾最大の旅行博「台北国際旅行博(ITF)」が開催され、 110 ブースからなる VJ パビリオンを出展した。このほか会場 2 階にも多くの日本ブースが設置さ れ、過去最大の 140 を越える日本ブースで、秋の紅葉や冬の訪日旅行に関する情報発信、 旅行商品販売を行った。主催者発表によると、4 日間の来場者数は過去最高の 33 万 7,000 人で、全体の旅行商品などの総売上は 15 台湾元(約 57 億円)を見込む。なかでも、 日本商品の売れ行きが全体の 4 割を占めるとみられ、前年比で 3~5 割増加した。 11月の主なプロモーション活動 10 月から 2 月にかけて、日台間を就航する航空会社 6 社と訪日旅行商品の共同広告を実施し ている。冬季に向けて重点をおく地方路線において、個人旅行者向けの航空機+ホテルの商品 などを航空会社各社が販売しており、日本各地の旅行商品の販売促進支援を行っている。 11 月 2 日、台中にて一般消費者向けのショートムービー上映会を実施した。台湾の人気ドラマ 「我的自由年代」とのコラボレーションで、ドラマのタレントを起用し、愛媛、徳島を舞台としたショー トムービーを制作した。上映会での出演者トークショーでは、撮影秘話も交えられつつ、道後温泉 やしまなみ海道、祖谷渓といった四国の観光魅力について紹介された。 冬の訪日旅行商品の共同広告を実施 台湾のドラマとのタイアップで四国をアピール 【香港】 11月の市場動向トピックス 22 カ月連続で各月の過去最高を記録 11 月の訪日香港人数は前年同月比 35.9%増の 85,200 人と、11 月として過去最高を達成 した。例年 11 月オフシーズンであるが、今年は 4 月(79,357)、6 月(78,129 人)、8 月(74,961 人)を上回り、7 月(91,224 人)に次いで 2 番目の記録であった。今月は秋の紅葉鑑賞ツアー が好調であった。 香港~羽田・成田線に LCC が増便、新規就航し、個人旅行者の訪日需要が拡大 11 月 16 日から、LCC の香港エクスプレス航空が最も人気の高い羽田便を週 7 便増便し、 週 14 便としたほか、11 月 2 日から、LCC のバニラ・エアが成田便を週 3 便で新規就航し、 東京へのアクセスが向上した。さらに円安の加速が追い風となり、割安感を求める個人旅行 者層の訪日旅行意欲を喚起した。なお、11 月末時点における LCC は全路線で週 59 便 10,368 席となり、LCC のシェアは便数ベースで 23.0%、座席数ベースで 14.3%となった。 11月の主なプロモーション活動 Facebook のアプリを利用し、旅行会社 2 社との共同キャンペーンを実施した。訪日旅行商品 の広告を掲載するとともに、訪日旅行に関するクイズやゲームに参加することで訪日旅行商 品クーポン券などがプレゼントされる。 Facebook での共同キャンペーン 【タイ】 11月の市場動向トピックス LCC 航空券の販売好調 6 月、9 月に相次いで就航した LCC(ジェットスター、タイ・エアアジア X)は引き続き予約が好 調で、リピーターに留まらず訪日未経験者も取り込んでいる。従来、訪日未経験の初回訪問 者はまずはパッケージツアーに参加し、2 回目以降に個人旅行(FIT)化する傾向が高かったが、 割安な LCC 就航によって、初回から個人で訪日する旅行者も出始めている。 インセンティブ旅行が好調 11 月もインセンティブ旅行が好調で、ヒアリングによると 60 名以上のインセンティブ旅行は 20 本催行された(9 月は 9 本、10 月は 12 本)。訪問地としては東京・鎌倉・横浜・箱根が 4 本、 ゴールデンルートが 1 本、名古屋・郡上八幡・大阪が 6 本、博多・小倉・山口・淡路・鳴門・ 大阪が 1 本、名古屋・郡上八幡・京都・大阪が 4 本、名古屋・伊勢・熊野・和歌山が 4 本 であった。 11月の主なプロモーション活動 11 月下旬~12 月上旬、タイの旅行番組『SAY HI!』を招請し、山陰地域の取材を支援し た。出雲大社、石見銀山、宍道湖などのほか、そば打ち体験、インディゴ染め体験など、日 本の多様な観光魅力を取材した。放映は 2015 年 1 月の予定。 11 月 14 日~16 日、バンコクにて「Visit Japan FIT Travel Fair Winter 2014」を開催した。 日本からは地方自治体を中心に 16 団体、タイからは 12 団体が出展したほか、来場者数は 昨年の 3 万 5,000 人を上回り、史上最多の約 3 万 8,000 人であった。訪日旅行商品の購 入者数は 3,252 人と、昨年の 1,098 人に対して約 3 倍を記録し、タイの旅行会社へのヒアリ ングでも過去最高の売上であったとのことであった。JNTO が集計した、商品購入者の訪日時 期は、11 月 27%、12 月 52%、1 月 14%となっており、旅行者の直近予約傾向も顕著になって いる。 「Visit Japan FIT Travel Fair Winter 2014」の様子 来場者で会場が埋め尽くされるほどの大盛況 【シンガポール】 11月の市場動向トピックス 11 月もシンガポールからの訪日旅行者は好調 11 月は 26,700 人(前年同月比 33.5%増)で、11 月として過去最高を記録するとともに、11 月までの累計としても過去最高であった。これまでの『女子旅キャンペーン』などの訪日プロモー ション効果に加え、年末の海外旅行ピーク期到来と円安の進行が相俟って、個人旅行による 駆け込み訪日需要が喚起された。旅行会社、航空会社へのヒアリングによると、アンケートを 回答した 7 社全て 11 月のツアー出発数が「増加」と回答しており、団体旅行の動きも好調で あった。 11月の主なプロモーション活動 プロモーションターゲットのひとつである 20 歳~30 歳代独身女性層に対する訪日喚起を目的 に、TV番組制作事業の撮影を実施した。女性に人気のコンテンツを中心に取り上げ、東京、 箱根、鎌倉など、関東を中心に撮影を行なった。放映は 1 月頃の予定である。 JNTO シンガポール事務所の Facebook ページでは、8 月以降継続的に『女子旅』に関する 情報を発信している。8 月当初のファン数は 40 万人であったところ、11 月には 50 万人を突破 し、着実にファン数を獲得している。『女子旅』関連の投稿で人気が高かったのは、京王プラ ザホテルのハローキティをあしらった客室に関する記事(10 月 10 日投稿、リーチ数:約 53 万 人)、六本木けやき坂イルミネーションの記事(10 月 15 日投稿、いいね!数:約 1 万 2,000 人) などであった。 JNTO シンガポール事務所の Facebook ページ 【マレーシア】 11月の市場動向トピックス 11 月までの累計で前年同期比 42.0%増の伸び、「MATTA フェア」および共同広告による訪 日プロモーションが奏功 訪日マレーシア人数は 11 月までの累計で 210,200 人(前年同期比 42.0%増)と好調に推移 している。9 月に行われた「MATTA フェア」での訪日プロモーションのほか、開催に合わせて共 同広告などで積極的に訪日旅行商品の露出を図ったことが、増加に寄与している。 学校休暇時期の後ろ倒しが伸率に影響 11 月は前年同月比 5.9%増の伸率で、前年に比べ学校休暇期間が約 1 週間後ろ倒しにな った影響もあり、伸率が 1 桁に留まった。 経済不安の拡大 マレーシアではガソリンや砂糖など生活必需品の値上げが相次ぎ、家計を圧迫しつつある。ま た、来年春から初めて GST(物品・サービス税)が導入されるため、消費税課税を目前にして レジャー支出を控える傾向が強まっている。訪日マレーシア人数は堅調に推移しているものの、 今後の影響が注視される。 11月の主なプロモーション活動 マレーシアの旅行会社、メディアなど約 260 社に向けて、最新の訪日旅行情報に関するニュ ースレターを配信した。 次回の「MATTA フェア」に向けて、商品造成を目的に山形県知事によるトップセールスが行 われ、サポートを実施した。マレーシアのトップエージェントとのアポイント取得、同行サポート、 および商品造成についてのアドバイスを実施した。 6 月に取材支援を行った、マレーシアの人気タレント Zizan Razak がホストをつとめるテレビ番 組『Travelogue to Japan “JEJAK JUPEN”』の放映が 9 月から開始された。11 月は北海 道および九州を放送し、各地の魅力を紹介した。また Zizan の Facebook に記事を投稿し、 番組の紹介を行うとともに、訪日旅行の魅力についても紹介を行った。 Zizan のインスタグラム投稿 【インドネシア】 11月の市場動向トピックス インセンティブ旅行者の減少 前年同月はインセンティブ旅行が多数催行された東京モーターショー(隔年開催)が、今年は 開催されなかったことで、インセンティブ旅行が大幅に減少した。日本車のシェアが 96%を占め るインドネシアでは、東京モーターショーに合わせたインセンティブ旅行が非常に盛んであり、前 年同月と比較するとインセンティブ旅行の減少は 1,000 人以上の規模と見込まれる。11 月の 訪日インドネシア人数は 11,400 人で、前年同月比 3.5%増と 1 桁の伸びに留まった。 福島空港発着のチャーター便ツアーの催行 フランチャイズ方式でインドネシア全土に支店を持つ TX Travel が、ガルーダ・インドネシア航空 の機材を利用したチャーター便ツアーを催行し、200 人以上が参加した。ジャカルタから福島 空港に入り、富士山、箱根、東京、郡山を 4 泊 6 日の行程で観光し、福島空港から帰国し た。1,250 米ドルという低価格が中間層の需要を取り込んだ。 11月の主なプロモーション活動 11 月 21 日~23 日、ジャカルタ・コンベンション・センターで開催された「Abacus Travel Fair」 に単独で出展した。年末の外国旅行シーズン、および来年の桜シーズンに向けた訪日旅行 商品の販売を支援するとともに、12 月から開始した査証免除の事前告知活動を行った。VJ ブースでは浴衣の着付けと写真撮影を行い、多くのインドネシア人に日本の魅力を体験して もらう取組みも実施した。 11 月 27 日~30 日、ジャカルタ市内南部の大型ショッピングモール(Gandaria City)にて、スカ パーJSAT が期間限定で開設する「Waku Waku Japan Café」のオープンを記念するイベント が開催された。イベントに VJ デスクも出展し、訪日観光情報の発信および 12 月から開始し た査証免除の事前告知を実施した。 「Abacus Travel Fair」の様子 「Waku Waku Japan Café」の様子 【豪州】 11 月の市場動向トピックス 3 カ月連続で各月の過去最高を記録 11 月の訪日豪州人は前年同月比 38.0%増の 22,200 人と 11 月として過去最高を記録した。 また、1 月から 11 月までの累計で 265,100 人となり、既に年間の過去最高を上回っている。 11月の主なプロモーション活動 11 月 8 日、共同広告事業の一環として、豪州唯一の全国紙である『The Australian』の週末版 『The Weekend Australian』に、日本特集記事の第 2 弾が掲載された。今回は日本の文化体験 をテーマに、熊野古道や旅館体験などが紹介された。クルーズ会社大手の Princess Cruises は、 この特集と合わせて日本でのクルーズが当選するキャンペーンを実施。なお、次回の日本特集記 事(第 3 弾)は、2015 年 2 月号に掲載される予定である。 11 月 24 日~30 日、豪州で富裕層を取扱っている旅行会社 5 社を対象とした訪日視察旅 行を実施した。訪問先は東京、鎌倉、金沢、白川郷、高山で、ホテルや旅館の視察のほか、 紅葉観賞、屋形船、忍者レストラン、食品サンプルづくりなども体験した。この招請を機に、よ り多くの富裕層向けの訪日パッケージが組まれることが期待される。 11 月 26 日、シドニーにおいて、企業のインセンティブ旅行企画担当者およびイベントなどを企画す るミーティングプランナーを対象とした「MICE セミナー」を開催した。当日は MICE 媒体からのプレゼン のほか、コンベンションビューロー、旅行会社、ホテルなどが参加して商談会を実施した。日本文化 体験として、日本酒や日本茶の試飲なども行い、日本の魅力をアピールした。 『The Weekend Australian』 富裕層旅行会社の訪日視察旅行 日本特集号 着付け体験の様子 「MICE セミナー」の様子 【米国】 11月の市場動向トピックス 11 月の訪日米国人数 73,200 人、11 月として過去最高を記録 前年同月比 12.2%増を記録し、11 月として過去最高を記録した。11 月はオフシーズンである が、プロモーション効果による訪日旅行の需要増加とともに、円安という追い風を受けて、着実 に市場が拡大している。各月の過去最高を記録するのは 8 カ月連続で、年間では 89 万人 台に達する見込みである。 11 月の主なプロモーション活動 11 月 19 日、北陸新幹線金沢開業を契機とした北陸信越地域のプロモーションの一環として、 在ニューヨーク総領事館公邸においてメディアイベントを実施した。ニューヨークのメディアに対し、 北陸地域を取材したジャーナリスト自身が、取材を通して知った北陸信越地域の魅力を語る というもので、現地メディア、ツアーオペレーター、JET プログラム(語学指導等を行う外国青年 招致事業)の卒業生ら約 70 名が参加した。北陸新幹線開業に向け、話題の創出に繋がる ことが期待される。また、JNTO 米国サイトのジャパンブログでは、ジャーナリストによる北陸紹 介記事を掲載している。 11 月 21 日~23 日、ACTFL(全米外国語教育協会)の年次総会において、展示会へのブー ス出展のほか朝食セミナーを開催した。ACTFL は米国で外国語を教える教師の団体であり、 JNTO は自治体、大学、旅行会社などとともに、日本語教師に対して訪日教育旅行の誘致 活動を行った。事前予約制のセミナーには約 50 名、展示会場の観光ブースには約 430 名が 来場し、手ごたえのある事業となった。 ACTFL 年次総会での出展、セミナーの様子 ニューヨークでのメディアイベントの様子 【カナダ】 11月の市場動向トピックス 11 月として過去最高を記録 11 月の訪日カナダ人数は 16,200 人と、11 月として過去最高を記録した。円安の進行や羽 田線の新規就航による増便など、訪日プロモーションの追い風となる環境が整い、4 月から 8 カ月連続で過去最高を記録した。 11月の主なプロモーション活動 JAL との連携で、中国語紙『明報周刊』などの印刷媒体や、主要な旅行オンラインサイトに 共同広告を掲載し、販売支援を行った。 11 月 7 日~13 日、島根県、鳥取県、ANA との連携で、旅行会社 2 名、ジャーナリスト 2 名の訪日招請旅行を実施した。島根県、鳥取県はカナダではまだ知名度が低いエリアのため、 現地を知ってもらい、旅行商品の造成、販売に繋げていく。 11 月 27 日、在カナダ日本国大使館主催の天皇誕生祝賀会会場にて、訪日プロモーション を実施した。ANA、JAL と連携して訪日 PR カウンターを設置し、約 400 名の祝賀会参加者 に訪日旅行の情報提供を行った。 JAL との共同広告 天皇誕生祝賀会での訪日 PR カウンター 【英国】 11月の市場動向トピックス 「ガーディアン・トラベル・アワード」、日本が 4 年連続で満足度 1 位 11 月 22 日、英国の有力紙『ガーディアン』は読者投票による満足度の高い観光地ランキング 「ガーディアン・トラベル・アワード」を発表した。国別部門はヨーロッパと長距離国の 2 部門にな っており、長距離国において日本は 4 年連続で第 1 位に選ばれ、旅行先として非常に高い評 価が定着している。 11 月の訪日英国人数 18,500 人 11 月の訪日英国人は 18,500 人(前年同月比 22.7%増)と、11 月としては過去 2 番目の訪 日者数であった。航空会社との共同プロモーション、現地メディアでの継続的な露出により、 訪日旅行の需要が喚起されており、5 カ月連続で 2 桁増の好調な伸びを続けている。 11月の主なプロモーション活動 フィンエアーおよび旅行会社 3 社と連携した共同広告を実施した。主要なオンライン旅行媒 体でのバナー広告や、『Metro』、『Evening Standard』などのフリーマガジンでの記事広告を掲 載し、販売支援を行った。 11 月 3 日~11 月 6 日、ロンドンで開催された英国最大の業界向けの旅行博「WTM」に VJ ブースを出展し、自治体、ホテル、旅行会社など共同出展者 15 団体とともに訪日 PR を実 施した。今回も多くの方が VJ ブースに来場し、商談が行われた。 ロンドン事務所にて取材支援を行った結果、英国のスキー雑誌『Snow Magazine』に新潟県 妙高スキー場の記事が掲載された。また JNTO ロンドン事務所のウェブサイトにて、1 等賞品 が訪日スキー旅行の懸賞キャンペーンを実施するなど、訪日スキー旅行のプロモーションを実 施した。 「WTM」の VJ ブース 訪日スキー旅行懸賞キャンペーン 【フランス】 11月の市場動向トピックス 訪日フランス人数、9 カ月連続で各月の過去最高を記録 11 月の訪日フランス人数は 13,300 人で、11 月としての過去最高を記録した。また、1 月から 11 月までの累計で 165,600 人となり、既に年間の過去最高を上回っている。 11月の主なプロモーション活動 11 月 7 日~9 日、アルザス州コルマール市で開催された旅行博「Salon International du Tourisme et des Voyages(SITV)2014」において訪日観光 PR スタンドを設置し、来場者に 日本の魅力を PR した。 日本アルザス交流 150 周年ということもあり、日本が名誉招待国と なり、大規模な出展となった。JNTO カウンターへは約 3,000 名の来場者があったほか、 HALL4 の半分以上が日本エリアとして埋め尽くされ、来場者総数約 3 万人の多くが日本エリ アに足を運んだ。 「SITV2014」開幕前日、アルザス地方で初めて訪日旅行セミナーを開催した。観光関係者、 ジャーナリストなど約 15 人の参加があった。JNTO によるプレゼンテーションのほか、9 月に実施 されたメディア招請事業参加者による講演、日本酒を振る舞っての意見交換会などを実施 した。 「SITV2014」VJ ブースとステージでのパフォーマンス 訪日旅行セミナーの様子 【ドイツ】 11月の市場動向トピックス 訪日ドイツ人数、既に年間の過去最高を上回る 11 月の訪日ドイツ人数は、前年同月比 8.6%増の 12,900 人で、11 月としての過去最高を 記録した。1 月から 11 月の累計では前年同期比 15.2%増(131,300 人)で、既に年間の過去 最高を上回った。 11月の主なプロモーション活動 デュッセルドルフとハンブルグにおいて、旅行代理店向けの訪日旅行セミナーを実施した。デュ ッセルドルフでは東京都、ANA、ルフトハンザ航空、デュッセルドルフ空港との共同で、ハンブル グでは ANA および現地旅行会社 Gebeco との共同で、セミナーを行った。それぞれ 40 名、50 名の参加があり、いずれの会場でも熱心にプレゼンテーションに耳を傾けていた。特にハンブル グでは、『日本への問合せが増えているものの説明ができないため参考にしたい』と資料提供 を求められるなど、日本への関心の高さがうかがわれた。 26 年度より、潜在市場の 1 カ国としてプロモーションを実施しているオーストリアにおいて、現地 旅行会社の GEO Reisen との共同広告を行った。同社はオーストリアに加え、ドイツ語圏で あるドイツ、スイスにも販売網を持つ大手の旅行会社である。訪日旅行への関心の高まりか ら 2015 年の訪日商品を造成したとのことで、同社の持つ上位顧客 2 万 5,000 名に対して DM の配信を行った。販売開始から約 1 カ月間で昨年の売上げを越えるペースで予約が入っ ている。 ハンブルグでの訪日旅行セミナーの様子 訪日旅行パンフレット
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