理学談話会(計算科学分野)のご案内 数学の産業への貢献と新しい刺激 若山 正人 氏 九州大学 理事・副学長 日時:2014年12月22日(月)16:30~18:00 場所:自然科学5号館2階 大講義室 数学は19世紀以降に限っても,物理学等の自然科学を通して科学と技術の発展に貢 献してきました.また,それらの応用に刺激をうけ生じた新しい疑問から純粋数学の 研究は広がりました.じっさい今日も,その深まりには目を見張るものがあります. そして20世紀になり,純粋数学はその持味である高度な抽象化に至ることとなりまし た.その一方,純粋数学における成果と数学の産業応用やメンタリティーに乖離が生 まれた側面もあります.このままでは惜しいというのが近年の国際的な動向です.事 実,1990年代中盤より飛躍的に性能が向上した計算機がもたらす成果と疑問は,科学 と技術,そして社会が,数理的課題の宝庫であることを示しています.したがって, そこから新しい数学の研究領域が生まれてくるかもしれません.そんな期待が大きく あります. 九州大学に新しく設立されたマス・フォア・インダストリ研究所(IMI)の活動など もふまえながら,いままさに進展している産業数学や未来への期待についてお話させ ていただく予定です. 問い合わせ先:数物科学系 川越謙一 (内線 5926)
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