FAX番号 011-233-5256 - デイケアクリニック ほっとステーション

平成 27年2月7日(土)14:00~18:00
場所:かでる 2・7 710会議室(札幌市中央区北 2 西 7 道民活動センタービル)
参加費:無料
(平成 26 年厚生労働省「医療機関と連携した精神障害者の就労支援モデル事業」補助金対象事業)
13:30
開場
14:00~14:10 セミナー趣旨説明
14:10~16:00 第1部
PSW 佐々木 渉
『仕事を続けるための支援に必要なものとは何か?』
コーディネーター:NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク(JSN)
統括所長:金塚 たかし様
【話題提供・事例紹介】
①就業・生活支援センター からびな
所長 上村 嵯知 様
②就業・生活支援センター
所長 金子 宣裕 様
ひろば
(16:00~16:15 休憩)
16:15~18:00
第2部 『支援があれば、働ける!』
くすの木クリニック 理事長
NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク(JSN)理事長
田川 精二 先生
参加を希望される方は、必要事項をご記入の上、FAXにてご返信ください。
※
定員に達し次第、締め切らせていただきます。お早めにお申し込みいただけますと幸いです。
※
必要事項は全てご記入ください。締め切り後のスムーズなご連絡にご協力をお願いいたします。
※
キャンセルの際はお手数ですが必ず連絡下さい。定員到達後お断りした方に席をお譲りしたいのでご協力お願いいたします。
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メールアドレスをお持ちの方はご記入ください。
FAX番号
医療法人社団
011-233-5256
デイケアクリニックほっとステーション
札幌市中央区大通西 5 丁目昭和ビル2F
(TEL)011-233-5255
担当窓口:PSW 佐々木渉、PSW 笠井利佳
NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク(JSN)のご紹介
平成 26 年 6 月から偶数月開催してきました就労支援セミナーも第 5 回で最終回を迎えます。
最終回は、大阪から「大阪精神障害者就労支援ネットワーク(略称JSN)
」から、理事長の田川精二Drと統括所長の金塚
たかし様をお呼びしております。
「JSN」は 2007 年 6 月に、大阪精神科診療所協会の精神科医有志が立ち上げた、精神障害に特化した就労移行支援事業
所で、理事の多くも精神科医師が務めておられます。このセミナーの趣旨と志を同じくする、
「精神科医療発の就労支援」をま
さに実践し、素晴らしい活動を繰り広げておられる就労移行支援事業所です。
厳冬期の北海道ですが、おふたりが熱い就労支援の風を吹き込んでくださる予定です。
みなさま、是非この「熱さ」に触れに来て下さい。お待ちしております!
※ 以下、金塚統括所長の許可を得て、JSNホームページからの引用したものです。ご参照ください。
NPO 法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク 設立趣旨書
1 趣旨
ノーマライゼーションが語られるようになってから、ずいぶん時間が過ぎました。それでは、精神障害者の就労を
めぐる動きはどうでしょうか。平成17年10月に障害者自立支援法が成立し、やっと精神障害者も身体、知的障
害と同列に論じられるようになり、「三障害」がうたわれました。また、平成18年4月、ようやく精神障害者も法定
雇用率に算入されることになりました。しかし、精神障害者に対する就労支援は遅々として進まない現状にあり
ます。
精神障害者に働く意欲や力がないわけでは、決してありません。多くの精神障害者は働きたい希望を強く持って
おり、働ける力を持っています。ただ、社会の精神障害者に対する理解が不十分であること、適切な支援がなさ
れていないこと、当事者の働きたい気持ちを中心とした支援者・企業等のネットワークと連携が不足していること
等が、精神障害者の就労を阻んでいるだけなのです。
このような状況の中で、精神障害者の就労支援を進めるためには、国や都道府県、市町村の諸制度を有効に
活用する必要があり、そのためには何らかの法人資格を持つ必要があります。また、多くの人達や機関と協力し
ながら事業を展開しなければなりません。こうしたことを検討した結果、私たちは、障害者、とりわけ就労意欲の
ある精神障害者に対して、障害者自立支援法などに基づく障害福祉サービス事業を行う目的で、「NPO 法人
大阪精神障害者就労支援ネットワーク(略称 NPO JSN)」 を設立いたします。
この NPO 法人は主に、以下の事業を行います。
1. 就労したいと希望する精神障害者の多くが就労を目指すためには、生活習慣の確立、短期間の初期就
労トレーニング、企業内でのトレーニング(実習)が必要となります。同時に、実習先や就労先の企業を
開拓すること、実習中、就労中のバックアップ、就労後のフォローも大変重要です。もちろんその都度、
就労や生活に関わる精神障害者からの相談も受けて行かねばなりません。私たちは、まず就労移行に
関わるトレーニング施設を開設し、その中で初期就労トレーニングを行います。また、企業などとのネット
ワークを形成しながら、企業実習、実習中のフォロー、就労定着、就労後のフォローなどを行います。
また、障害者の就労支援を行う際には、三障害それぞれの障害特性をふまえた支援を行わなければな
りません。そのため、それぞれの障害特性を十分に理解し、支援する人材育成が必要です。私たちは就
労支援を行える人材育成にも取り組みます。
2. 企業の中には、就労後何らかの精神疾患に罹患し、就業を続けられなくなった人たちも大勢います。働き
たい気持ちを持ったこうした方々と、こうした方々が再び就業できるように苦慮されている企業の相談に
乗り、働きたい気持ちを持った精神障害者が再び働けるようになるよう支援して行きたいと考えていま
す。
3. こうしたことを実現する為には、多くの人たちや企業、様々な機関とネットワークを組み、連携を図る必要
があります。また、社会に対し情報を発信し、社会の理解を深めてゆかなければなりません。そのために
必要な様々な事業を行います。
2 申請にいたるまでの経過
このNPO法人の理事の多くが、精神科診療所の医師で構成されています。精神科診療所で診療する医師は、
通院者の大きな悩みの一つとして就労の問題があることを日々感じさせられます。平成 16 年 11 月日本精神障
害者リハビリテーション学会で田川等によって報告された通院者就労調査アンケート(994名/平成16年1月実
施))(表1)では、多くの精神障害者が仕事をしたい希望を持っていること(表2)。また、多くの精神障害者が(統
合失調症の通院者も)福祉施設とつながっていない(表3)という現状が分かりました。
就労支援は、医療機関単独で行うには大きな限界があります。いろいろな機関と連携しなければならないので
すが、精神障害者に熱心な就労支援機関や企業は、 ごく一部を除いてありません。また、精神障害者の場合、
就労支援機関と医療との連携が大変重要となりますが、なかなかうまく行かない、という話をよく耳に します。
一方、企業に就職した後、何らかの精神疾患に罹患する人たちもいます。この問題も障害者就労の問題と位置
づけられますが、なかなか上述した就労支援の問題とかみ合わない現実があります。
こうした現状の解決に向け、大阪の精神科診療所の精神科医有志が精神障害者の就労支援を行う NPO 法人
の設立を検討し始めました。そして,今回,NPO 法人の設立を策定致しました。
平成19年2月1日
NPO 法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク 設立代表者 田川精二 (くすの木クリニック院長)
理事長あいさつ(2013 年事業方針)
JSN 理事長 田川精二
2013 年度 JSN 事業方針 2010 年度、精神障害者は就職件数で知的障害者を抜き、2012 年度にはさら
に上昇、身体障害者就職者数の 9 割近くまで迫っています。数年後には身体障害者を抜き、精神障害者の年
間就職者数が三障害で最も多くなるのでは、と言われています。もはや、「精神障害者の就職は難しい」等と言
えない状況になってきているのです。また、2013 年度の通常国会に障害者雇用促進法改正案が提出されよう
としており、成立すれば 2018 年 4 月から精神障害者は法定雇用率義務化されることになります。まずは、精神
障害者の法定雇用率義務化に大変粘り強く取り組んでいただいた、厚生労働省雇用対策課をはじめとした関
係者の皆さまに感謝したいと思います。そして、私たち JSN もこの決定に、障害者雇用の範囲研究会への参加
という形で関与できたことは大いなる喜びでありました。
このような状況からは、精神障害者の就労の先行きは明るく見えます。しかし、本年 1 月から 3 月に開催され
た労政審議会障害者雇用分科会での議論を見ると、企業の中には精神障害者雇用への不安ととまどいが 強く、
義務化もぎりぎりまで決まりませんでした。精神障害者雇用に対するこうした企業の受け止め方に対しても、私
たちは留意しておく必要があると考えています。
ともあれ、法定雇用率義務化に向けて状況は動き始めたというものの、義務化されたから精神障害者の就労
が進むというわけではありません。義務化は、これまで躊躇していた企業が精神障害者を採用しようというきっ
かけにはなります。しかし、採用はしたもののすぐやめてしまった、うまく行かなかったでは何もなりません。私た
ちは、就職して良かったと精神障害当事者が思い、精神障害者を雇用して良かったと企業に言っていただくよう
な支援を続け、働き続けることをしっかりとサポートすることが大切と考えます。その結果、精神障害者の法定雇
用率義務化は間違っていなかった、と社会に言わせるような状況を作り出さなければなりません。
2012 年度の JSN からの就職者は、JSN 門真が 21 名、JSN 茨木が 14 名、JSN 新大阪が 14 名、あわせ
て 49 名でした。JSN 新大阪が三年目を迎え、就職者がどんどん出てくるようになりました。約 6 年間で 154 名
が JSN から就職したことになります。就職者の疾病分類では、統合失調症圏 48%、気分障害圏 21%、神経症
圏 10%、広汎性発達障害 16%となっています。
当初より、JSN は就職するだけでなく、働き続ける事への支援が重要と発言してきました。今後は、もっと多く
の JSN からの就職者がその職業生活を継続できるよう支援を強化しなければなりませんが、なかなか大変な状
況です。この部分は国の政策的に大変弱い部分であり、今後も充分な施策展開の必要性を訴えていこうと考え
ております。また、職業生活の継続への支援は、精神科医療機関及び様々な支援機関との連携が大変重要な
位置を占めます。今後とも連携強化を図るとともに、会員の皆さまにも JSN スタッフとの連携強化につき、よろし
くお願い申し上げます。
今年度、JSN は新しい試みをいくつか始めます。
一つは、JSN 新大阪アネックス。事務系トレーニングに特化した定員 12 名の JSN 新大阪の分室です。試行
錯誤しながらの運営になりますが、どんどん新しい発見をし、ノウハウを積み重ねながら JSN 就労支援の新しい
形を作ってくれることを期待しています。JSN アネックスでの事務系トレーニングのノウハウが蓄積されれば、そ
れを他の事業所で利用することは難しいことではないと考えています。JSN のトレーニングが、さらに展開できる
ようになる起爆剤とも言えるでしょう。
二つ目は、JSN 研究所です。JSN アネックスと同じビルに一室を確保いたしました。これまでも、JSN は様々
な調査研究事業を行い、実績を積み重ねてきました。この研究所には色々な資料をまとめて保存すると同時に、
精神障害者就労支援等に関する調査・研究事業の拠点とするべく考えています。まずは、「精神障害者にとって
就労・就労支援は疾病侵襲的か疾病治療的か」をテーマに、調査・研究事業を行いたいと思っています。場所
は、JR 新大阪駅徒歩 7 分と利便性がよく、色々な会議スペースとしても使用できます。
三つ目は、JSN 設立当初から考えていた収益事業です。国の政策に全面的に依存していくのではなく、国の
政策が変わっても JSN の活動が継続できるようにするためには、何らかの収益事業を行うことが必要と考えて
きました。この度、JSN 渡辺理事のご厚意により、丸和フロンティアのアクアクララ事業を譲っていただくことにな
りました。渡辺理事には、厚く感謝申し上げます。今後、JSN の基盤強化のため、アクアクララ事業を発展させて
いきたいと思います。また、この事業は総合支援法の A 型事業所として展開することを考えており、企業実習と
して、またトレーニングに長く時間がかかるメンバーのトレーニング先等として活用してゆくことを考えています。
こうすることで、JSN の活動範囲が広がり、また深まっていくと思います。
最後に、JSN のシステム、そしてスタッフのレベルアップです。われわれ JSN は決して「完成品」ではありませ
ん。他の事業所と比べ、大きく実績は伸ばしてはいるものの、まだ設立 6 年、人にたとえれば、よちよち歩きにし
か過ぎません。もっと力強く、もっと緻密で温かい支援を目指します。そのための研修会やシステムの充実も行
っていきたいと考えています。
上記のように、今年度も JSN は動いていこうと思います。
NPO 会員の皆さまには、今年度も変わらぬご支援、よろしくお願い申し上げます。
引用:大阪精神障害者就労支援ネットワークHP
http://npojsn.com/
2015.1.5