都留市のこれまでの人口推移と 将来人口推計

都留市のこれまでの人口推移と
将来人口推計
平成 26 年 12 月
政策形成課
目次
概
要 ............................................................................... 1
1.目 的 ......................................................................... 2
2.人口推計値 ..................................................................... 2
3.都留市将来推計人口について ..................................................... 2
(1)推計方法 ................................................................... 2
(2)基礎となる人口 ............................................................. 2
(3)推計年数 ................................................................... 2
4.人口推移の根拠 ................................................................. 2
(1)主な減少要因 ............................................................... 2
(2)主な増加要因 ............................................................... 3
(3)都留文科大学学生数 ......................................................... 3
(4)18~23 歳市民人口 .......................................................... 3
(5)推計のフローチャート ....................................................... 4
推計結果 ............................................................................. 5
1.総人口 ......................................................................... 6
2.3区分別人口 ................................................................... 7
3.出生・死亡、転入・転出の推移 ................................................... 8
4.総人口の増減に与えてきた自然増減と社会増減の影響 ............................... 9
5.年齢階級別の人口移動分析 ...................................................... 10
6.将来推計人口の比較 ............................................................ 12
7.人口ピラミッド ................................................................ 15
概 要
1
1.目
的
本市では、平成26・27年度において、計画期間を11年(平成28年度~38年度)とする、第6次
長期総合計画の策定を行うこととしている。この計画期間の間、本市においても少子高齢化・人
口減少は着実に進むものと考えられており、定住対策等、人口維持のための施策を軸とした具体
的計画の策定が求められていると言える。
また、平成26年10月には、政府の動きを注視した「都留市まち・ひと・しごと創生本部」を立
ち上げ、少子高齢化・人口減少に対する具体的施策を打ち出すこととしている。
こうした中、今後約10年の地域運営を着実に行うため、これまでの人口推移とその理由、また、
これからの人口推移のトレンドを詳細に把握することで、人口減少に対する早めの処方箋として
の施策を具体的に検討する資料とする。
2.人口推計値
この報告書は、以下の3種の人口推計を活用する。
Ⅰ.平成 25 年3月に発表された、国立社会保障・人口問題研究所の推計した「日本の地域別将
来推計人口」
Ⅱ.平成 26 年5月に発表された、民間団体日本創生会議の推計した「人口再生産力に着目した
市区町村別将来推計人口について」
Ⅲ.都留市が独自に推計した「都留市将来推計人口」
3.都留市将来推計人口について
(1)推計方法
コーホート変化率法を採用
(2)基礎となる人口
平成 17 年国勢調査、平成 22 年国勢調査をベースとして毎年人口を推計。
(3)推計年数
平成 72(2060)年まで推計
4.人口推移の根拠
(1)主な減少要因
社会増減:平成 20 年~平成 24 年の住民基本台帳による転入転出の差異平均を、毎年変化がな
いものとして毎年の人口に乗じた。
数値:-3.278 人/1,000 人
【出典:山梨県常住人口調査】
生存数(死亡数)
:5歳区切りの生命表を各歳別に按分し、これを毎年各年齢に乗じた。
【出典:H22 厚生労働省
都留市生命表】
2
(2)主な増加要因
出 生 数:女性の 15~49 歳までの人数(5歳区切り・平成 24 年数値)と、実際の出生数(母
親の年齢5歳区切り・平成 24 年数値)により、出生率を算出し、これを毎年の 15
~49 歳女性人口に乗じた。また、出生率には国全体の合計特殊出生率(中位推計)
の減少率を毎年乗じ、出生率が減少するものとして推計した。また、子どもを出生
する女性人口の数値からは、毎年都留文科大学生を除いた上で算出している。
【出典:H24 厚生労働省人口動態統計(出生数)
、H24.10.1 都留市住民基本台帳人口(母親の人数)
、
国立社会保障・人口問題研究所H24 人口推計(合計特殊出生率の推移)
】
(3)都留文科大学学生数
入学者数:平成 24~26 年度の入学者数より、平均の新入学生数を算出し、この数値から市外
からの通学者を除いた数を毎年 18 歳年齢に加えた。また、18 歳人口の数は大きく
これから減少していくことが想定されるが、これまでの人口推移に対する大学入学
者の割合は人口の減少数と比例していないことから、18 歳人口の人口推計に当初
25 年の推計値には減少率の 0.1%を加え、25 年以降の推計値には 0.3%を加え、大
きく減少しないものとして推計した。
【都留文科大学HP(入学者数)
、H22 国勢調査(市外からの通学者)
、国立社会保障・人口問題研
究所H24 人口推計(18 歳人口)】
在学者数等:
(5)のフローチャートを参照。
(4)18~23 歳市民人口
山梨県の県外大学への進学率を 18 歳人口に乗じ、23 歳にはその人口が戻ってく
る(県外大学に進学した学生が 100%Uターン就職するわけではないが、県外か
ら都留文科大学に来た学生がそのまま市内に就職することなどを加味し、±0と
した)ものとして推計した。
【H21 文部科学省学校基本調査】
3
(5)推計のフローチャート
現年人口①(国勢調査)
人口
・各歳別(18~22 歳除く)
5年前人口(国勢調査)
13~17 歳人口
5年後の 18~23 歳人口として挿入
移動率
×5年分-県外大学進学数
死亡率
現年人口②
15~49 歳女性人口抽出
×出生率×男女性比率
=都留文科大学生を
除いた現年人口
挿入
0歳人口
23 歳人口抽出
×移動率
×死亡率
※年齢 1 歳ずらす
23 歳人口+県外大学進学数
挿入
22 歳人口
翌年人口(仮)
=都留文科大学生を
除いた翌年人口
挿入
都留文科大学生数
18 歳:
(都留文科大学新入生数×1/2)
19 歳:
(現年人口①の 18 歳人口-現年人口②の 18 歳人口)×移動率
×死亡率+(都留文科大学新入生数×1/2)
20 歳:現年人口①の 19 歳人口×移動率×死亡率に入れ換え
21 歳:現年人口①の 20 歳人口×移動率×死亡率に入れ換え
22 歳:
(現年人口①の 21 歳人口-現年人口②の 21 歳人口)×1/2
×移動率×死亡率
23 歳:現年人口①の 22 歳人口-現年人口②の 22 歳人口×0.1
18歳学生
19歳学生
大学
大学
大学
大学
1年生
2年生
3年生
4年生
新
入
生
15
学年上がる
15
15
20歳学生
15
21歳学生
15
30
15
15
22歳学生
23歳学生
合計
30
30
合計
30
30
15
30
15
15
1.5
1.5
31.5
121.5
翌年人口(確定)
新入生の学年には18歳と19歳が存在するため、新入生×1/2と
して年齢を分ける。また、昨年18歳だった大学生は19歳となる
※新入生の学年には 18 歳と 19 歳が存在するため、新入生×1/2 として年齢を
ため、これで18歳学生数と19歳学生の数は求められる。
分ける。また、昨年 18 歳だった大学生は 19 歳となるため、これで 18 歳学生
22歳学生数は、昨年の21歳学生のうち、3年生だった学生が4
数と 19 歳学生の数は求められる。
年生となるため、21歳学生×1/2となる。
また、昨年22歳で4年生だった学生のうち、1割が都留市に残
22 歳学生数は、昨年の 21 歳学生のうち、3年生だった学生が 4 年生となるた
る(留年等含む)ことを想定し、23歳人口に加えた。
め、21 歳学生×1/2 となる。
また、昨年 22 歳で4年生だった学生のうち、1割が都留市に残ることを想定し、
23 歳人口に加えた。
4
翌年人口(確定)を現年人口①とし
て、17 歳人口から県外大学進学数
を除く。また、翌年人口(仮)を現
年人口②として翌年の計算を行う。
推計結果
5
1.総人口
都留市の人口は、戦後増加した後、一旦人口は減少するものの、昭和 35(1960)年で底を打
ち、再び人口が増加している。昭和 50(1975)年からは人口増加の度合いも幾分低くなったが、
平成2(2000)年頃からは、再び人口増加の度合いが高くなっている。
これらの要因としては、昭和 29(1954)年頃からの高度経済成長に伴い、就業を求めて一時
的に都市部への人口の流出があったのち、昭和 44(1969)年の中央自動車道富士吉田線開通な
どに伴って、市内に企業等の立地が見られたことにより再度人口増加に転じたことと、平成2
(1990)年から着工した、山梨リニア実験線の工事に伴う人口流入によるものと考えられる。
しかしながら、本市の人口は平成 12(2000)年に 35,513 人に達成して以降、人口減少に転じ
ている。
また、将来の推計結果では、平成 35(2023)年に都留市の人口は 30,000 人を切ることとなっ
た。また、その 30 年後の平成 65(2053)年には、20,000 人を下回ることとなる。
ちなみに、第6次長期総合計画の終了時(平成 38 年)の人口は、28,659 人である。
■総人口推移
40,000
35,513
推計値
35,000
31,098
30,000
28,996
29,262
24,856
25,000
20,000
22,988
19,327
15,000
10,000
5,000
1920
1925
1930
1935
1940
1947
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
2045
2050
2055
2060
0
第二次
世界大戦
出典:国勢調査・都留市人口推計
6
2.3区分別人口
3区分別人口(0~14 歳:年少人口、15~64 歳:生産人口、65 歳~:高齢者人口)の推移を
みると、戦後、生産年齢人口は増加し、1990 年代にかけては一定水準を維持していたが、1990
年代半ばを境として減少に転じ、現在まで減少が続いている。
年少人口は、1970 年代には一時期、
「団塊ジュニア世代」の誕生により維持された期間があっ
たが、長期的には減少傾向が続き、1990 年代後半には、老年人口を下回った。
一方、高齢者人口は、生産年齢人口が順次老年期に入り、また、平均余命が延びたことから、
一貫して増加を続けている。
推計では、高齢者人口は増加を続けるが、平成 32 年(2020)を境に減少し始めることとなる。
しかしながら、割合でいうと平成 32 年以降も増加し、平成 47(2035)年には 30%を超えること
となる。その後も増加した後、平成 57(2045)年には減少に転じる。
一方、年少人口は着実に減少を続けていくこととなる。
■総人口と3区分別人口の推移
40,000
推計値
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
1920
1925
1930
1935
1940
1947
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
2045
2050
2055
2060
0
■3区分別人口割合の推移
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
2015
11.8%
2020
11.3%
61.0%
27.8%
2025
11.3%
59.9%
28.8%
2030
11.3%
58.9%
29.8%
2035
11.3%
57.6%
31.2%
2040
11.2%
56.2%
32.6%
2045
11.0%
56.9%
32.1%
2050
10.8%
58.1%
31.1%
2055
10.8%
58.6%
30.6%
2060
10.8%
3区分別人口 0~14歳
62.6%
25.6%
58.9%
3区分別人口 15~64歳
出典:国勢調査・都留市人口推計
7
30.3%
3区分別人口 65歳以上
100%
3.出生・死亡、転入・転出の推移
都留市は、
「自然増減」については、出生率低下の影響などにより、少しずつではあるが、出
生数が減り続けた。平成 17(2005)年頃までは平均余命の延びを背景に死亡数がそれほど増えず
「自然増」であった。しかし、平成 18(2006)年以降は死亡数が出生数を上回る「自然減」の時
代に入っている。
「社会増減」については、転入・転出ともに年による変動はあるものの、1990 年代から 2000
年代初頭の山梨リニア実験線工事期を除いた年代では、ほぼ一貫して転出超過(「社会減」
)の傾
向が続いている。
■出生・死亡、転入・転出の推移
40,000
3,000
35,000
2,500
30,000
2,000
25,000
20,000
1,500
15,000
総人口
転入
転出
出生
死亡
10,000
5,000
500
0
1920
1925
1930
1935
1940
1947
1950
1955
1960
1965
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
2045
2050
2055
2060
0
1,000
出典:国勢調査・都留市人口推計・山梨県常住人口調査・都留市事務報告
8
4.総人口の増減に与えてきた自然増減と社会増減の影響
都留市では、1960 年代からほとんど一貫して自然増が社会減を上回っていたことで、人口が増
加していた。
この推移の中で、社会増が目立ったのは、山梨リニア実験線の工事期である 1990 年代後半か
ら 2000 年代初頭である。
しかし、平成 18(2006)年以降は「自然減」の時代に入ったため、
「社会減」と合わせて、急激
な人口減少局面に入りつつある。
■総人口の増減に与えてきた自然増減と社会増減の影響
400
人口減少エリア
人口増加エリア
始点:昭和35(1960)年
300
1990 年代
200
自然増(+)
社会増(-)
100
自然増(+)
社会増(+)
0
自然増(-)
社会増(-)
-100
終点:平成24(2012)年
-200
-800
-700
-600
-500
-400
-300
出典:山梨県常住人口調査・都留市事務報告
9
-200
-100
0
自
然
増
減
数
(
人
)
社会増減数(人)
自然増(-)
社会増(+)
100
200
300
5.年齢階級別の人口移動分析
(1)男性
都留市の男性においては、10~14 歳から 15~19 歳になるとき、及び、15~19 歳から 20~24
歳になるときに大幅な転入超過となっている。
一方で、20~24 歳から 25~29 歳になるときに、逆に、大幅な転出超過となっているが、近年
は特に高水準で推移している。
これらは、都留文科大学への進学に伴う転入、及び、大学卒業に伴う転出の影響が考えられる
が、近年の動きについては、経済状況の悪化が影響していると考えられる。平成 2(1990)年→
7(1995)年については、山梨リニア実験線工事の影響による転入により、バブル崩壊期にもかか
わらず転入超過となっているが、平成 7(1995)年→12(2000)年以降は、リーマンショック等の影
響があり、年を追うごとに転出は増加している。
25~29 歳→30~34 歳の世代から、40~44 歳→45~49 歳の世代において、若干の転出超過が見
られるが、これは近年の経済状況の悪化による人口流出と考えられる。一方で、その他の年齢層
については、転出・転入の大きな動きは見られない。
■年齢階級別人口移動の推移(男性)
400
200
0
-200
1980年→1985年
1985年→1990年
1990年→1995年
1995年→2000年
2000年→2005年
2005年→2010年
-400
-600
出典:国勢調査
10
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
-800
(2)女性
10~14 歳から 15~19 歳になるとき、及び、15~19 歳から 20~24 歳になるときにみられる大
幅な転入超過は、各年にバラつきは見られるものの、ほぼ同様の形で推移している。これは、男
性と同じく都留文科大学への入学による転入と考えられる。
一方で、20~24 歳から 25~29 歳になるときにみられる転出超過においても、同様にほぼ同じ
形で推移をしている。また、これも都留文科大学生の卒業に伴う転出である。
その後の世代においては、近年少しずつ 25~29 歳→30~34 歳の世代に転出超過が見られるよ
うになっているものの、ほとんど移動のない状況で推移している。
■年齢階級別人口移動の推移(女性)
800
600
400
200
0
-200
1980年→1985年
1985年→1990年
1990年→1995年
1995年→2000年
2000年→2005年
2005年→2010年
-400
-600
-800
-1000
出典:国勢調査
11
85歳~→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
-1200
6.将来推計人口の比較
(1)社人研推計と日本創成会議推計、都留市推計による総人口推計の比較
現在一般に発表されている市町村の将来人口推計値は下記のとおり2種類ある。
1.国立社会保障・人口問題研究所での推計(平成 25 年3月推計)
2.民間団体 日本創生会議での推計(平成 26 年5月発表)
また、これに合わせ、今回都留文科大学生の動向を含めた市独自の人口推計も行い、これら3
つの推計結果を比較した。
社人研推計と都留市推計、日本創成会議推計による平成 52(2040)年の総人口は、それぞれ
25,162 人、23,827 人、22,430 人となっており、一番高位推計である社人研と、一番低位推計で
ある日本創生会議推計では約 2,700 人の差が生じている。
都留市は、人口が転出超過基調にあり、全国の総移動数が平成 22(2010)年から平成 27(2015)
年までと概ね同水準で推移するとの仮定に基づく日本創生会議の推計では、人口減少が一層進む
見通しとなっている。
■社人研推計と日本創成会議推計、都留市推計による総人口推計の比較
40,000
35,000
33,588
30,000
25,162
25,000
23,827
19,095
22,430
20,000
18,042
15,000
10,000
5,000
社人研推計
日本創生会議推計
都留市推計
0
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年
出典:社人研人口推計・日本創生会議人口推計・都留市人口推計
12
(2)人口減少段階の分析
人口の減少は、
「第1段階:老年人口の増加(総人口の減少)」
「第2段階:老年人口の
維持・微減」
「第3段階:老年人口の減少」の3段階を経て進行するとされている。本市
においては、現在のところ第1段階であるが、平成 32(2020)年に第2段階へと入るこ
ととなる。その後、この第2段階のまま推移していく。
(参考)
第1段階:老年人口が増加・総人口が減少
第2段階:老年人口維持・微減(減少率 10%未満)・総人口が減少
第3段階:老年人口減少(減少率 10%以上)・総人口が減少
■都留市の人口減少段階
120.0
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
【第1段階】
【第2段階】
老年人口増加
老年人口維持・微減
総人口
15~64歳
年少・生産年齢人口減少
0~14歳
65歳以上
0.0
2010
2015
2020
2025
2030
2035
出典:都留市人口推計
13
2040
2045
2050
2055
2060
(3)自然増減、社会増減の影響度の分析
本市の人口増減への影響として、出生・死亡による「自然増減」と、転入・転出による「社会
増減」のどちらが大きく影響しているかを、社会保障・人口問題研究所の人口推計を使用し、下
記の条件でシミュレーションした。
シミュレーション1:仮に、合計特殊出生率が平成 42(2030)年までに人口置換水準(人口を長
期的に保てる水準)の 2.1 に上昇した場合の人口(社会増減は、これまで
と同様に推移する)
シミュレーション2:仮に、合計特殊出生率が平成 42(2030)年までに人口置換水準に上昇し、
なおかつ社会増減が±0となった場合の人口
この結果、本市は、自然増減の影響度が「5(影響度 115%以上の増加)
」
、社会増減の影響度
が「2(影響度 100~110%)
」となっており、自然増減が本市の人口に大きな影響を与えている
ことがわかる。このため、出生率の上昇につながる施策を優先させることが、人口減少度合いを
抑えること、さらには歯止めをかける上で効果的であると考えられる。
■自然増減、社会増減の影響度
計算方法
シミュレーション1の2040年推計人口
=
自然増減の
パターン1の2040年推計人口
=
影響度
⇒ 29,653 (人)/
25,162 (人) =
シミュレーション2の2040年推計人口
=
社会増減の
シミュレーション1の2040年推計人口
=
影響度
⇒ 32,125 (人)/
29,653 (人) =
分類
出典:社人研人口推計
14
影響度
29,653
25,162
117.8%
32,125
29,653
108.3%
(人)
(人)
5
(人)
(人)
2
7.人口ピラミッド
都留市の人口を5歳ごとに区切り、人口ピラミッドを作成した。下記のグラフは、本市のこれ
までの人口最高値である平成 12
(2000)年の国勢調査時の人口ピラミッドと、直近の平成 22(2010)
年の人口ピラミッドを比較したものである。この 10 年で急激に 30 代以下の人口が減少している
ことが分かる。
■都留市の人口ピラミッド(平成 12 年)
0
7
43
130
258
95歳90-94歳
85-89歳
80-84歳
75-79歳
70-74歳
65-69歳
60-64歳
55-59歳
50-54歳
45-49歳
40-44歳
35-39歳
30-34歳
25-29歳
20-24歳
15-19歳
10-14歳
5-9歳
0-4歳
526
815
898
911
995
1,255
1,252
1,086
1,184
1,176
1,186
1,433
1,216
1,016
916
899
2,000
1,500
1,000
500
500
1,000
1,500
2,000
24
102
318
499
753
929
1,036
963
985
1,163
1,189
979
1,025
1,135
1,203
1,886
1,443
931
922
826
0
■都留市の人口ピラミッド(平成 22 年)
0
21
88
95歳90-94歳
85-89歳
80-84歳
75-79歳
70-74歳
65-69歳
60-64歳
55-59歳
50-54歳
45-49歳
40-44歳
35-39歳
30-34歳
25-29歳
20-24歳
15-19歳
10-14歳
5-9歳
0-4歳
249
524
718
777
897
1,155
1,163
1,050
1,063
1,107
1,092
815
775
1,354
1,091
852
728
602
2,000
1,500
1,000
500
0
出典:国勢調査
15
500
1,000
1,500
2,000
92
242
500
743
929
904
934
1,130
1,144
968
1,001
1,038
1,026
831
688
1,769
1,422
795
712
606
下のグラフは、人口推計による、第6次都留市長期総合計画開始時(平成 28(2016)年)と、
計画終了時(平成 38 年(2026)年)の人口ピラミッドを比較したものである。形はほぼ変わら
ないが、人口規模が縮小していることがわかる。
■都留市の人口ピラミッド(平成 28 年)
0
35
120
95歳90-94歳
85-89歳
80-84歳
75-79歳
70-74歳
65-69歳
60-64歳
55-59歳
50-54歳
45-49歳
40-44歳
35-39歳
30-34歳
25-29歳
20-24歳
15-19歳
10-14歳
5-9歳
0-4歳
346
545
674
749
1,178
1,053
1,017
979
1,117
1,021
734
756
833
1,266
1,047
682
596
584
2,000
1,500
1,000
500
500
1,000
1,500
2,000
126
336
601
753
853
815
1,167
1,072
935
935
1,057
979
760
679
787
1,517
1,229
671
606
554
0
■都留市の人口ピラミッド(平成 38 年)
0
59
150
95歳90-94歳
85-89歳
80-84歳
75-79歳
70-74歳
65-69歳
60-64歳
55-59歳
50-54歳
45-49歳
40-44歳
35-39歳
30-34歳
25-29歳
20-24歳
15-19歳
10-14歳
5-9歳
0-4歳
334
491
922
887
886
883
1,033
970
684
706
783
713
671
1,078
845
584
554
525
2,000
1,500
1,000
500
0
出典:都留市人口推計
16
500
1,000
1,500
189
366
570
641
1,022
972
856
879
1,007
929
720
667
741
721
662
1,331
1,051
554
525
498
2,000
下のグラフは、直近の国勢調査年である平成 22 年の 50 年度、平成 72(2060)年の人口ピラミ
ッドである。ここでもまだ都留文科大学生が突出しているものの、その他の年齢層はピラミッド
の体を為していない。
■都留市の人口ピラミッド(平成 72 年)※直近の国勢調査の 50 年後
0
57
144
95歳90-94歳
85-89歳
80-84歳
75-79歳
70-74歳
65-69歳
60-64歳
55-59歳
50-54歳
45-49歳
40-44歳
35-39歳
30-34歳
25-29歳
20-24歳
15-19歳
10-14歳
5-9歳
0-4歳
326
361
426
531
509
535
511
474
492
471
454
428
395
773
599
355
335
315
2,000
1,500
1,000
500
0
出典:都留市人口推計
17
500
1,000
163
328
488
507
488
547
584
559
540
502
490
467
444
417
385
957
734
336
317
298
1,500
2,000
18