メモリアル・コンファレンス・イン神戸当日プログラム(PDF

阪神・淡路大震災20年事業・超巨大災害対策総合シンポジウム
The Great Hanshin-Awaji Earthquake 20th Anniversary Event ; Symposium on Catastrophic Disasters
メモリアル・コンファレンス・
イン神戸2015
写真提供:独立行政法人 国際協力機構
(JICA)
日 時
2015年
1 20
月
10:00−17:30(両日とも)
日火
主催 : メモリアル・コンファレンス・イン神戸実行委員会
共催 : ひょうご安全の日推進県民会議、
読売新聞社
21
日水
2日目特別講演のみ
日英同時通訳
場 所
神戸国際会議場
神戸市中央区港島中町6-9-1
定 員
500名
開催の趣旨
1995年兵庫県南部地域を襲った
「阪神・淡路大震災」
を統一キーワードとして、
「安全
/安心でこころ豊かな社会づくり」
を目指して、
1996年-2005年までの10年間、
メモリ
アル・コンファレンス・イン神戸が開催されてきました。
この会議では、
一般市民、
被災
者、
ボランティア、
NGO、
NPO、
行政関係者、
研究者、
技術者、
企業人等が分野を越えて一堂に集い、
学術面のみに
とどまらず、
この災害からそれぞれが学んだことを話し合い、
お互いに理解が足りないところを補ってきまし
た。
11年目の2006年からは
「次世代の育成」
「世代間交流による語り継ぎ」
「地域間交流」
により
「市民の防災力を
高める」
ことを目的に、
「災害メモリアルKOBE」
が毎年、
開催されてきました。
今後、
南海トラフ地震、
首都直下地震等、
国難となる災害の発生も懸念されており、
これまでの災害の教訓を
活かし、
伝えていくことが求められています。
国内の情勢として、
人口減少と地方の衰退といった傾向が顕著にみられ、
災害への備えにおいてもこのよう
な状況に対応していかなければなりません。
また、
情報通信技術、
事業継続計画、
事前復興等、
阪神・淡路大震災
発生後に示されてきた新たな機能・方法・概念のもとで、
より効率的な方策を組み立てていく必要があります。
この20年の取り組みを改めて振り返り、
今後発生が懸念される災害への備えのあり方について議論し、
その成
果を国内外に発信していくことを目的として、
メモリアル・コンファレンス・イン神戸2015を開催いたします。
プログラム
▲
10:00−12:20
*/
+)
火
開 会 の 辞: 新野 幸次郎 神戸大学 名誉教授
あ い さ つ: 弘中 喜通 読売新聞大阪本社 代表取締役社長
シンポジウムの趣旨説明: 土岐 憲三 立命館大学衣笠総合研究機構 教授
基調講演1:
「災害情報」
林 春男 京都大学防災研究所 教授、人と防災未来センター 上級研究員
基調講演2:
「国難災害」
河田 惠昭 人と防災未来センター センター長
▲
13:30−17:30
分科会別討論1
第1分科会/国土のグランドデザイン
第2分科会/ハード整備による被害抑止
第3分科会/情報マネジメントによる被害軽減
*/
10:00−12:00
▲
13:00−14:30
+*
水
第4分科会/レジリエント社会と
兵庫行動枠組(HFA)
第5分科会/企業の事業継続と連携
第6分科会/復興とまちづくり
2日目特別講演のみ
日英同時通訳
▲
分科会別討論2
特別講演1:
「共に学ぶ:日本と米国における大災害からの教訓」
デビット・マメン 元ニューヨーク行政研究所所長、阪神・淡路大震災5年検証国外検証委員
特別講演2:
「グラウンドゼロにて、
9.11を記念する」
クリフォード・チャニン ナショナルセプテンバー11メモリアル&ミュージアム 副館長
▲
14:45−17:30
分科会別討論の報告:各分科会幹事
全体会議
コーディネーター
牧 紀男
古谷 禎一(読売新聞大阪本社編集委員)
パネリスト
藤井 聡
福和 伸夫
藤野 陽三
丸谷 浩明
閉会の辞:土岐
中島 正愛
小林 郁雄
野口 和彦 憲三 立命館大学衣笠総合研究機構 教授
講 演
*/
+)
基調講演1
「災害情報」
林 春男
火
東京都出身。
1974年早稲田大学文学部心理学科卒業、
1983年カリフォルニア大学ロスアンジェル
京都大学防災研究所巨大災害研究センター
センター長・教授
人と防災未来センター 上級研究員
基調講演2
大阪府出身。1974年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。
工学博士。京都大学防災研究
人と防災未来センター センター長
関西大学社会安全学部 教授
社会安全研究センター センター長
+*
特別講演1
て、
1994年京都大学防災研究所地域防災システム研究センター助教授、
1996年巨大災害研究セ
ンター教授。
専門は、
社会心理学
(災害時の人間行動/防災心理学)
、
災害情報システム。
「国難災害」
河田 惠昭
*/
ス校Ph.D
(博士号)
取得。
弘前大学人文学部専任講師・助教授、
広島大学総合科学部助教授を経
所助教授、教授を経て、1996年巨大災害研究センター長、2005年防災研究所所長。2002年
人と防災未来センター長。2009年関西大学理事・環境都市工学部教授。2010年関西大学社
会安全学部長、2012年社会安全研究センター長。専門は、
防災・減災、危機管理。
「共に学ぶ:日本と米国における大災害からの教訓」
Learning Together: Lessons from disasters in Japan and the U.S.
水
デビット・マメン
David Mammen
元ニューヨーク行政研究所 所長
阪神・淡路大震災5年検証
国外検証委員
特別講演2
非営利組織のエグゼクティブとして、
これまで日本との共同プロジェクトをいくつも手掛けてき
た。
フルブライト奨学生として日本で学び(1986年)、京都大学で客員教授を務めた経験を持
つ(2006-2007年)。著書には「Making Tokyo World City( 邦訳版:世界都市東京の創
造)」
(総合研究開発機構、1989年刊)、
「Creating Recovery: Values and Approaches in
New York after 9/11(邦訳版:復興の創造 9/11からのニューヨークの価値観とアプロー
チ)」
(富士技術出版株式会社、2011年刊、
邦訳版2012年刊)がある。
ニューヨーク市在住。
「グラウンドゼロにて、
9.11を記念する」
Commemorating 9/11 at Ground Zero
クリフォード・チャニン
Clifford Chanin
ナショナルセプテンバー11
メモリアル&ミュージアム 副館長
第
1
ナショナルセプテンバー11メモリアル&ミュージアムの教育および公開プログラム担当の副
館長。
ミュージアムでは、教育、解説、学術、出版、公開に関するプログラムの責任を担う。
また、
社会における歴史的な紛争が及ぼす長期的な影響について記録する非営利組織
「レガシー・プ
ロジェクト」の創設者でもある。以前は、
ロックフェラー財団において芸術・人文科学の分野でア
ソシエートディレクターとして業務に携わっていた。
分科会
国土の
グランドデザイン
主
担
当
太平洋ベルト地帯に対する官
民の集中投資、そして何より、
「東京一極集中」が首都直下地
西村 康稔
藤井 聡
震や南海トラフ地震による被
内閣府 副大臣
京都大学大学院工学研究科 教授
害の極端な巨大化をもたらし
ている。
したがって、それら大
幹 事
パ ネ リ ス ト
地震による被害を減じ、事後の
迅速な復旧、復興を企図する
「強靭化」においては、東京一
極集中に象徴される偏った国
土構造を見直し、分散化と地域
間交流を軸に据えた国土計画
が必要不可欠である。
こうした
家田 仁
東京大学・
政策研究大学院大学
教授
視点から、本分科会では、国土
強靭化の最重要課題としての
国土計画を集中議論する。
大石 久和
(一財)国土技術研究センター
国土政策研究所長
北本 政行
国土交通省
大臣官房審議官
(国土政策局担当)
神田 佑亮
京都大学
大学院工学研究科
准教授
第
2
分科会
ハード整備による
被害抑止
主
担
当
幹 事
1995年に近代の都市直下で起
こった未曾有の大地震は、
震度
藤野 陽三
中島 正愛
長江 拓也
7の震災の帯の出現、
多種の構
横浜国立大学
先端科学高等研究院
上席特別教授
京都大学
防災研究所
教授
名古屋大学
減災連携研究センター
准教授
多田 元英
造物の崩壊・損傷など、都市と
構造物の耐震性能のあり方に
大きな衝撃を与えた。
これを受
パ ネ リ ス ト
け、
関係各方面において原因の
究明、
被害の軽減をめざす多く
の事業が精力的に展開された。
本分科会では、
この地震がもた
五十田 博
後藤 芳顯
らした土木建築構造界への課
京都大学
生存圏研究所
教授
名古屋工業大学
大学院工学研究科
教授
題とその後の進化を整理し、
さ
らに東北地方太平洋沖地震に
大阪大学
大学院工学研究科
教授
幹 事
おける被害等との比較を行い
つつ、
南海トラフ巨大地震や都
小長井 一男
市直下で起こる大地震への対
横浜国立大学
大学院
都市イノベーション研究院
教授
応課題、
さらに新しい課題等に
ついて議論する。
第
3
高橋 良和
宮本 裕司
京都大学
大学院工学研究科
准教授
大阪大学
大学院工学研究科
教授
分科会
情報マネジメント
による被害軽減
主
担
当
災害時の情報マネジメントが
課題となった阪神・淡路大震災
林 春男
の発生から20年、情報技術の
京都大学防災研究所
巨大災害研究センター センター長・教授
進歩により情報社会が到来し
人と防災未来センター 上級研究員
野口 和彦
横浜国立大学
大学院環境情報研究院
教授
た。その中枢となったインター
ネットは、東日本大震災におい
パ ネ リ ス ト
幹 事
ても発災直後から多方面にお
クリス
マッキントッシュ
ける災害対応で活用された。分
科会では、今その技術を利用し
応の新しい形を取り上げ、将来
今井 武
の巨大災害を乗り越えていく
本田技研工業(株)
役員待遇参事
Esri
エマージェンシー
マネージメント
インダストリー
マネージャー
賀澤 秀人
牧野 友衛
グーグル(株) シニアエンジニアリング
マネージャー
Twitter Japan
(株)
メディア事業部
執行役員
て高度化されつつある災害対
ための、インターネットを活用
したこれからの災害対応のあ
るべき全体像に迫る。
鈴木 進吾
京都大学
防災研究所
助教
メモリアル・コンファレンス・イン 神戸 +)*.
第
4
分科会
レジリエント社会と
兵庫行動枠組
(HFA)
主
担
本分科会は、
レジリエントな社
当
河田 惠昭
福和 伸夫
人と防災未来センター センター長
会システムのあり方について
関西大学社会安全学部 教授
名古屋大学
減災連携研究センター 教授
議論を行うものである。ディス
社会安全研究センター センター長
人と防災未来センター 上級研究員
カッションでは、
はじめに兵庫行
動枠組(2005年-2015年)
に
パ ネ リ ス ト
幹 事
ついて10年間の成果を整理し
たうえで、東北の教訓も踏まえ
て「レジリエントな社会とは何
西川 智
か、
どのようにそれを達成して
中川 和之
いくか」
に焦点を絞り、2015年
時事通信社
解説委員
以降の課題を考える。最後に、
廣井 悠
(独)
水資源機構
理事
名古屋大学
減災連携研究センター
准教授
元内閣府参事官
これらわが国の教訓や技術を
国外へどのように展開・発信す
るかの討論を行う。
永松 伸吾
関西大学
社会安全学部
准教授
第
5
関谷 直也
東京大学
大学院情報学環
総合防災情報研究センター
特任准教授
分科会
企業の事業継続と
連携
主
担
当
阪神・淡路地域では、震災によ
り産業・経済が大きな被害を受
丸谷 浩明
指田 朝久
渡辺 研司
け、その影響は今もなお色濃く
東北大学
災害科学国際研究所
教授
東京海上日動リスク
コンサルティング(株)
上席主席研究員
名古屋工業大学
大学院工学研究科
教授
残っている。将来の大災害に備
えるためにも、企業の事業継続
や地域経済の被害抑止は重要
パ ネ リ ス ト
幹 事
なテーマとなっている。本分科
会では、阪神・淡路大震災の産
業被害と復興を改めて振り返
るとともに、今後ますます重要
になる企業の事業継続マネジ
メントや企業と企業、企業と地
伊藤 毅
(株)富士通総研
執行役員
ビジネスレジリエンス
事業部長
域社会との連携等による対策
の可能性について考える。
萩原 正五郎
NPO法人
事業継続推進機構
理事
萩原 都市・建築
計画事務所
所長
紅谷 昇平
道満 雅彦
オリバーソース(株)
代表取締役社長
神戸大学
社会科学系教育研究府
特命准教授
6
第
分科会
復興とまちづくり
主
担
当
阪神・淡路大震災の復興まち
づくりにおいて、多くの経験が
生み出され、様々な教訓が導
小林 郁雄
からず21世紀の災害復興や新
兵庫県立大学
緑環境景観マネジメント研究科
特任教授
牧 紀男
しいまちづくりの潮流に影響を
人と防災未来センター 上級研究員
京都大学防災研究所 教授
かれてきた。
この経験が、少な
及 ぼして いると考 えられる。
本 パ ネル ディスカッションで
パ ネ リ ス ト
幹 事
は、現在課題に取り組んでいる
若手研究者、行政担当者をゲ
ストとして招き、復興まちづく
りが持つべき本質的な部分と
姥浦 道生
今後の日本が創りあげる「ま
東北大学
災害科学国際研究所
准教授
ち」
と住民との関係について議
論する。
佐々木 晶二
(一財)民間都市開発
推進機構
都市研究センター
副所長兼研究理事
近藤 民代
神戸大学
大学院工学研究科
准教授
メ モ <memo>
メモリアル・コンファレンス・イン神戸 実行委員会
(人と防災未来センター内)
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5-2 西館6階
TEL:078-262-5068 FAX:078-262-5082
この事業は、
「公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構」
と
「ひょうご安全の日推進県民会議」の助成を受けて実施しています。
越山 健治
関西大学
社会安全学部
准教授