神奈川県 気候変動問題に対する日本青年の意識喚起と リーダー育成事業 ◆団体名 Climate ◆所在地 〒 253-0011 活動分野 地球温暖化 防止 一般助成 所在地 Youth Japan 神奈川県茅ケ崎市菱沼 2-11-26-505 TEL:0467-28-1261 / FAX:0467-28-1261 URL:http://climateyouthjapan.jimdo. com/ ◆団体の設立経緯・目的 Climate Youth Japan(CYJ)は 2010 年春、気候変 動問題に高い関心を持って活動しているユースによっ て設立されたネットワーク型 NGO である。CYJ は、 社会の中で若者が声を上げることにより、気候変動問 題の解決を通じた衡平で持続可能な社会の実現を目指 す。 ◆主な活動対象地域 日本国内 ◆活動形態 知識の提供・普及啓発 ◆活動分野 地球温暖化防止 ◆本プロジェクト助成継続年数 1 年目 「CYJ Presents COP 中継ワークショップ―国際交渉ってどんな感じ?―」 にて 活動の概要 ■助成活動の趣旨・目的 Climate Youth Japan(通称 CYJ)は、2009 年にコペーンハーゲンで 開催された気候変動枠組条約 第十五回目締約国会議(COP15)に参加 した日本の青年が中心となって設立した。メンバーは、環境 NGO 気候 ネットワークやエコ・リーグ(全国青年環境連盟)のボランティアなど の大学生と若手社会人が構成している。 現在、自民党政権において温室効果ガス削減目標のゼロベースでの見 直しが行われており、日本の気候変動政策は転換期にあるといえる。ま た京都議定書第二約束期間に参加しない日本がいかにして気候変動問題 における貢献をしていくのかが国際的に注目されている。 日本の青年層の気候変動問題に関する意識は高まりつつあるが、主体 的に議論を行ったり、意見を発したりする機会はほとんどない。気候変 動問題は、影響が長期的に表面化する「世代越境型」の問題であり、青 年層からの意見の発信は必要不可欠である。近年、世界各国の青年達が 危機感を持ち、各国で政策提言や、国際交渉の場でも発言やキャンペー ンを頻繁に行うようになった。日本国内でもこのように、青年層の意見 を政府や国際社会に発信していくことが必要である。 こういった必要性から、CYJ は意識啓発・議論・発信の場を提供す ることで日本青年層の気候変動問題への関心を高め、さらにその中から 日本青年の意見を主体的に発信すべく行動するリーダーとなる人材を育 成することによって持続可能な社会が実現されることを目指す。 ■助成活動の実施結果 ◆ COP18 派遣プロジェクト COP18 への参加・派遣 青年 4 名(大学生 3 名、大学院生 1 名)を COP18 へ派遣し、国際会 議へのオブザーバーとしての参加・日本青年によるアクション及び声明 文提出・海外青年との深い議論・海外青年と協同したアクション等を行っ た。派遣前の選考プレゼンテーション、オンライン勉強会、プロジェク ト企画・運営等を経て、気候変動問題に関して本質的な議論をすること が出来る気候リーダー 4 名を育成した。また、東京・京都の二箇所で派 遣の報告会を行うことで、CYJ 外の青年にも気候変動に関わる国際交渉 や、国際会議における青年層の役割などの知識共有・意識啓発を行った。 ◆「気候変動政策に関するセミナー」の開催 気候変動問題に対する青年層の関心を高め、さらにこの問題に対して 青年層の果たせる役割を議論し、各個人の意見形成の場の提供、実際に 主体的に行動できる人材の育成を目的に、「気候変動政策に関するセミ ナー」を全国で計 6 回(東京 3 回、京都 1 回、尼崎1回、名古屋 1 回) のを行った。 ■助成活動の成果と効果 ◆「気候変動政策に関するセミナー」の開催 気候変動問題や国際交渉に関するセミナーを計 6 回行い、日本の青年 層のこれらに対する意識喚起や意見交換を行うことができた。また、経 済産業省との勉強会形式をとることで日本の気候変動政策に関する深い 知見をもった人材を育成することができ、さらに COP18 開催中には実 況で派遣者と参加者をつなぐ形式など、多様な企画をセミナーで行うこ とでリアルタイムでの国際会議の様子の中継や、グローバルな問題に対 して青年ができることを考える機会の提供に成功した。 このように、セミナーを通じて多くの青年の気候変動や国際交渉の興 味関心を喚起することや、問題に対し実質的な議論のできる人材の育成 に成功した。 ◆ COP18 派遣プロジェクト COP18 派遣プロジェクトによる事前の派遣者ミーティング(7 回)、 事前研修を通じ、日本の気候変動対策について本質的な議論ができる「気 候リーダー」の育成を達成した。 また、COP18 において環境省・経産省・外務省に対し声明文を提出 することで青年層の日本の気候変動対策への興味関心の高さをアピール することで、気候変動問題が「世代越境型」の問題であるという意識の 喚起を日本政府に対して行うことができた。さらにアジアを中心とした 青年間でのネットワークを広げ、ワールドカフェなどを通じた他国の参 加者との意見交換を行うことで交流を深め、今後の各地域での活動をつ なぐプラットフォームの足がかりを作ることを達成した。また、COP18 派遣者による 2 回の報告会を通じ、国際交渉や気候変動問題に興味を持 つ青年が現れた。 (助成金額:1,200 千円) – 67 – P062-70_活動報告.indd 67 2013/11/15 13:47:34
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