発議第 16 号 CLTの普及促進による林業・木材産業の活性化を求める意見書の提出について CLTの普及促進による林業・木材産業の活性化を求める意見書を次のとおり提出しよ うとする。 平成 26 年 12 月 24 日提出 提出者 伊賀市議会議員 赤堀 久実 嶋岡 壯吉 上田 宗久 岩田 佐俊 森岡 昭二 記 CLTの普及促進による林業・木材産業の活性化を求める意見書 昭和30年代に9割であった木材自給率は、現在約3割まで落ち込んでいます。こうした 中、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、豊富な森林資源を活用して林業・ 木材産業の活性化を図るため、政府は、森林・林業基本計画の中で、2020年までに木材自 給率5割をめざすことを掲げています。 そのためには、新たな製品・技術の開発・普及、公共建築物等の木造化、木質バイオマ スの利用促進、 木材製品の輸出拡大などによる新たな需要を創出することが求められます。 このような中で、近年、中高層建築物の木造化の可能性を大きく開拓することが期待さ れる、CLT(直交集成板)といった新たな木材製品・技術の普及に対する期待が高まっ ています。 CLTは、「ひき板(のこぎりで切り出した板)」を繊維方向が直角に交わるように積 み重ねて接着した厚い大判のパネルのことで、強度、断熱性、耐火性に優れているほか、 コンクリートに比べて軽く組み立ても容易なため、欧米を中心に、中・大規模の集合住宅 や商業施設などで幅広く使われ、急速に普及が進んでいます。我が国で一般的な構造部材 として普及が進めば、新たな木材需要が喚起される可能性があり、林業・木材産業をはじ め山村地域の振興につながります。 よって、政府においてはCLT普及に向けた以下の措置を講じるよう強く求めます。 記 1.現在、CLTは建築基準が整備されていないため、国土交通大臣の個別認定といっ た例外を除いて一般的な構造部材としての使用ができないことから、CLTの基準 強度や設計法等の建築基準の整備を早期に進めること。 2.CLTに関する技術研究をさらに進めるとともに、実証的建築を通じた技術やノウ ハウの蓄積による日本の風土や気候に合った設計・施工技術の確立、及びCLT建 築に関する技術者の養成を図ること。 3.早急に大規模な生産拠点を整備し、CLTの量産体制を確立すること。 以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出します。 平成 26 年 12 月 24 日 三重県伊賀市議会 内閣総理大臣 農林水産大臣 国土交通大臣 宛 発議第 17 号 米の需給・価格安定対策及び需要拡大を求める意見書の提出について 米の需給・価格安定対策及び需要拡大を求める意見書を次のとおり提出しようとする。 平成 26 年 12 月 24 日提出 提出者 伊賀市議会議員 嶋岡 壯吉 赤堀 久実 上田 宗久 岩田 佐俊 森岡 昭二 記 米の需給・価格安定対策及び需要拡大を求める意見書 米政策等の見直しによる農政の転換を迎える中、平成26年産米を取り巻く環境は、25年 産米の持ち越し在庫の発生や米の需要減少などを要因とした主食用米の需給緩和により、 米価の下落が危惧されます。先に発表のあった全国の26年産米の概算金は各銘柄とも大幅 に引き下げられており、今後も需給が改善されず価格低迷が続けば、再生産に必要な採算 ラインを割ることも懸念され、農業経営への影響は避けられません。 政府においては、米の需給と価格の安定及び需要拡大対策に取り組まれるよう強く望む とともに、担い手の経営安定や、国民への食料の安定供給、農業が担っている多面的機能 の維持や地域活性化を図る上で必要な対策として、以下の事項について適切な措置を講じ るよう強く求めます。 記 1.収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)及びナラシ移行のための円滑化対策について は、26 年産の発動に備え十分な予算を確保するとともに、交付金を早期に支払うよ う措置すること。 2.需要に応じた生産に取り組む稲作農家が、将来にわたって持続的かつ安定的な経営 が出来るよう、収入保険制度の早期創設、制度資金の拡充など、万全なセーフティ ネットを構築すること。 3.飼料用米の生産拡大を図るために、乾燥・保管施設の整備や流通体制の強化支援、 また「水田活用の直接支払交付金」などの必要な予算を確保すること。 4.米の需給改善のため、主食用米の消費拡大や米粉用米などの非主食用米の利用拡大 を図るとともに、本格的な輸出促進対策を講じること。 以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出します。 平成 26 年 12 月 24 日 三重県伊賀市議会 内閣総理大臣 農林水産大臣 宛 発議第 18 号 米価暴落に対する緊急の過剰米処理を求める意見書の提出について 米価暴落に対する緊急の過剰米処理を求める意見書を次のとおり提出しようとする。 平成 26 年 12 月 24 日提出 提出者 伊賀市議会議員 百上 真奈 稲森 稔尚 記 米価暴落に対する緊急の過剰米処理を求める意見書 2014年度の生産者米価は、農協の概算金が全国的に1万円(60キログラム)を割り込み、 米生産者に衝撃を与えています。 伊賀市では、伊賀米定義のコシヒカリが昨年より2500円(60キログラム)下落し、各品 種がこの2年間で5000円前後(60キログラム)の大幅下落です。 これは、農林水産省調査による60キログラム当たりの生産費1万5229円を大きく割り込 むものです。 伊賀市においても農業は「伊賀米」が3年連続特Aと高く評価されるなど、重要な基幹 産業になっていますが、米価暴落の事態に、「これでは、農機具代も肥料代も出ない」「こ の価格では農業をやっていけない」といった声が上がっています。 農家は、今年から経営所得安定対策が半減され、米価変動補てん交付金も事実上廃止さ れたもとで、米価の暴落が続くなら、再生産が根底から脅かされることになります。とり わけ、担い手層の経営への打撃は計り知れないものがあります。 この間、政府は緊急対策として、当面の資金繰り策や収入影響緩和対策(ナラシ)の運 用改善などを打ち出してきましたが、下落の原因である過剰米については、いまだに市場 任せで、米の需給調整に乗り出していません。 主食である米の需給と価格の安定を図るのは、政府の重要な役割です。過剰基調が明確 になっている今、政府の責任で需給の調整を行うのは当然であり、緊急に以下の対策を実 施することを求めます。 記 1.政府として過剰米の買い上げなど、需給調整をただちに行うこと。 以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出します。 平成 26 年 12 月 24 日 三重県伊賀市議会 内閣総理大臣 農林水産大臣 宛
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