学校便り12月号

横浜市立十日市場小学校
12月号
平成26年11月28日(金)
横浜市情報ネットワーク (YY ネット) 上に本校のホームページがあります。
URL:http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/tookaichiba/
緑区十日市場町 1392-1 番地
電話:981-0420・7119
FAX:983-1694
親子で本の話をしてみませんか
学校長
大木
巧
読書の秋。十日市場小には図書ボランティア おはなしや「しらさぎ」の皆さん
による読み聞かせがありますが、11 月は特別な読み聞かせがありました。低学年
では大きな舞台を用意してのもぐらくんのお話「うんちしたのはだれよ」や、部屋
を暗くしてのパネルシアター「お化けの話」
、中学年も、お話しながらパネルの中で
ロケットがどんどん変化していくお話など、子どもたちも「おーっ」と歓声をあげ
ながら聞き入っていました。準備も大変だったと思います。日頃の読み聞かせもあ
わせて、しらさぎの読み聞かせの活動にあらためて感謝申し上げます。
今、子どもたちの読書の大切さが盛んに言われ、学習指導要領でも読書活動を
充実させて読解力を向上させていくことをうたっています。変化の激しい今の時
代に求められている子どもたちの「身につけたい力」は、単なる暗記による知識
ではなく、知識を応用、活用していく力です。そのためにも、子どもたちが日常
の読書生活を通して、各教科の学習において必要なことを読みとり深めたり発展
させたり伝えたりする力をつけていくことが重要なのです。
横浜市では、子どもの読書への意欲を向上させ、主体的に読書に親しむ習慣を
身につけられるような環境作りを進めるため、2011 年 3 月に「横浜市子ども読書活動推進計画」を、さらに
2014 年 5 月には「横浜市民読書活動推進計画」を策定し、子どもも含めた市民の生涯を通した読書活動推進へ
の取り組みを進めています。そして今年の 6 月には参議院本会議にて「改正学校図書館法」が可決成立し、学校
司書の法的位置づけと必要性が明確にされました。横浜市ではそれよりも前から学校司書の配置が進められてい
て、十日市場小学校にも学校司書の島川さんが勤務しています。島川さんは、学校図書館の環境整備のほかに読
書紹介をしたり、直接的・間接的に授業の調べ学習などでの支援をしたりしています。例えば一年生が「じどう
車くらべ」の学習をするときには、学年フロアに関連する本を用意したり、図工で読書感想画を描くときには、
ブックトークをして内容から本を選びやすくしたりしてくれています。ハロウィンの頃には妖怪ものをとりそろ
え、秋の遊びの本など季節の遊びの本を見やすく紹介してくれています。
さらに図書委員の子どもたちも大変意欲的に活動をしています。先週までの読書週
間の取り組みでは、図書委員の子ども達が、
「みんながいろいろなジャンルの本を読む
にはどうしたらいいだろう」と考え、「人気の本のランキング」や「読書クロスワード
パズル」を行っていました。全校の本のランキングを調べて集会で発表したり、クロ
スワードパズルがとけると、すてきなしおりをプレゼントしたりして、低学年の子ど
もたちも絵本ばかりでなく、いろいろな本を手にとっていつにも増して読書を楽しん
でいたようです。
本校の図書室はしらさぎの皆さん、学校司書の島川さん、そして頑張り屋の図書委員の子どもたちのお陰で本
当にすてきな空間になっています。奥にはいろりのある畳敷きの部屋もあるのは皆さんもご存じでしょう。これ
からもこのすばらしい図書館を活用して子どもたちの読書活動を充実させていければと思います。
子どもたちによく「今日家に帰ったら、何をするの?」と聞くと、たいていの子は「ゲーム」と答えます。ゲー
ムもいいけれど、十日市場のまちには緑図書館がすぐそばにあり、とても充実した環境にあります。ぜひ保護者
の皆さんも子どものころ読んだ思い出の本をすすめて、夜長を親子でゆっくりと過ごしてはいかがでしょうか。
ちなみに、私のおすすめの本は、「ナルニア国物語」(C・S ルイス著)です。