　平成２７年１月１９日 News Release 企業経営動向調査による景況感の現状および見通しについて（平成 26 年 12 月実施）百十四銀行（頭取渡邊智樹）では、香川県内民間企業の景況感を把握するため、下記要領にてアンケート調査を実施し、その調査結果をまとめましたのでお知らせします。【調査要領】調査対象　香川県内に本社または主工場をもつ企業：257 社調査方法　郵送によるアンケート方式調査時期　平成 26 年 12 月 5 日～平成 26 年 12 月 29 日回答状況　有効回答企業数：156 社有効回答率：60.7% 株式会社　百十四銀行　高松市亀井町５番地の１　TEL 087-831-0114（大代表）香川県内企業経営動向調査による景況感の現状および見通しについて（平成 26 年 12 月実施）～県内企業の景況感、2 期連続の上昇～ 1．現状（平成 26 年 10～12 月期の実績）今期（平成 26 年 10～12 月期）の業況判断指数（BSI）は△10.3 となり、前期（26 年 7 ～9 月期）実績の△18.1 から 7.8 ポイント上昇した。前年同期（25 年 10～12 月期）実績の 6.8 は 17.1 ポイント下回る水準である。産業別では製造業が今期△12.8 となり、前期実績の△21.1 から 8.3 ポイントの上昇。非製造業は今期△7.7 となり、前期実績の△15.1 から 7.4 ポイント上昇した。 ■今期業種別業況判断指数の増減状況（対前期） <製造業> 上昇：不変：低下　： <非製造業> 上昇　：不変：低下： ①食料品、②化学工業・石油製品、③輸送用機械器具、④その他製造業 ①木材・木製品、②金属製品、③機械器具 ①繊維製品 ①卸売業、②運輸業、③サービス業その他－ ①建設業、②小売業 2．見通し（平成 27 年 1～3 月期の見通し）来期（平成 27 年 1～3 月期）の業況判断指数（BSI）の見通しは△22.4 となり、今期（26 年 10～12 月期）実績の△10.3 から 12.1 ポイント低下の見通しである。前年同期（26 年 1～3 月期）実績の 2.0 は 24.4 ポイント下回る水準である。産業別では製造業が見通し△ 29.5 となり、今期実績の△12.8 から 16.7 ポイントの低下。非製造業は見通し△15.4 となり、今期実績の△7.7 から 7.7 ポイント低下の見通しである。 ■来期業種別業況判断指数の増減状況（対今期） <製造業> 上昇：不変　：低下　： <非製造業> 上昇　：不変：低下：－ ①繊維製品、②木材・木製品、③輸送用機械器具 ①食料品、②化学工業・石油製品、③金属製品、④機械器具、⑤その他製造業 ①建設業 ①卸売業、②小売業、③運輸業 ①サービス業その他 3．全体の概況今期の香川県内企業の業況判断指数（BSI）は、消費増税に伴う需要の停滞や円安等による原材料高の影響等があるものの、製造業、非製造業とも前期に比べ景況感は改善し、全産業ベースで指数は 2 期連続の上昇となった。来期は季節的な需要の減少に加えて、景気の先行きについて慎重な見方もあり、指数は 3 期ぶりに低下する見通しである。 1 【集計結果資料】業界業況（BSI）の実績推移と見通し平成25年 4～6月期（製造業 △ 2.7 ）（非製造業 5.0 ）（ △ 11.5 （全産業 10～12月 2.6 ）（ △ 7.9 （平成26年 1～3月 5.2 ）（ △ 5.2 5.3 △ 1.3 ）（ 9.2 ）（ △ 5.3 8.2 1.3 ）（前期今期来期 7～9月 10～12月平成27年 1～3月（　）内は前回調査時の見通し 7～9月 0.6 ）（ 4～6月 △ 9.3 ）（ △ 13.3 ）（ △ 12.0 △ 25.0 △ 6.3 ）（ △ 21.1 △ 2.7 ）（ △ 29.5 ）（ 15.4 7.2 ）（ △ 22.1 △ 6.6 ）（ △ 29.5 ） △ 12.8 1.3 ）（ 5.5 ）（ △ 15.4 ） △ 15.1 △ 6.1 ）（ △ 21.6 ）（ △ 7.7 △ 2.5 ）（ △ 0.7 ）（ △ 22.4 ） △ 9.7 △ 5.2 6.8 2.0 △ 23.6 △ 18.1 △ 10.3 9.1 22.3 24.2 20.1 △ 13.9 △ 12.9 △ 17.1 前年同期比（差異）業界業況（BSI）実績推移と見通し（平成26年12月実施） ( △ 24.4 ) （「好転」－「悪化」、％ポイント） 40.0 6.8 20.0 2.0 △ 5.2 △ 17.0 △ 24.1 0.0 △ 38.9 △ 39.6 -20.0 △ 41.5 △ 29.6 △ 30.9 △ 9.7 △ 17.4 △ 18.8 △ 17.5 △ 27.9 △ 29.9 △ 10.3 △ 18.1 △ 22.6 △ 18.1 △ 47.4 -40.0 △ 36.6 「好転」の割合 ( -60.0 △ 22.4 △ 23.6 △ 27.5 見通し）「悪化」の割合 △ 45.6 業界業況BSI △ 55.1 うち製造業 -80.0 うち非製造業 △ 69.1 H20.9 リーマン・ショック H23.3 東日本大震災発生 H26.4 消費税率引き上げ H24.12 安倍内閣発足 -100.0 Ⅱ H20 Ⅲ Ⅳ Ⅰ H21 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H22 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H23 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H24 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H25 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H26 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ H27 ■業界業況判断指数（各期比較）実　績　値業　種今期の前年同期来期の前年同期（H25.10-12月）（H26.1-3月） ① 製造業食料品繊維製品木材・木製品 ② 増　減見通し前　期今　期来　期（H26.7-9月）（H26.10-12月）（H27.1-3月） ③ ④ ⑤ 5.3 △ 12.0 △ 21.1 △ 12.8 △ 29.5 今期（H26.10-12月）前期比 ④－③ 8.3 前年同期比 ④－① 来期（H27.1-3月）今期比 ⑤－④ 前年同期比 ⑤－② △ 18.1 △ 16.7 △ 17.5 18.0 8.3 △ 53.3 △ 31.3 0.0 △ 35.3 31.3 △ 8.3 △ 35.3 △ 10.0 △ 44.4 △ 33.3 △ 37.5 △ 37.5 △ 4.2 △ 27.5 0.0 6.9 25.0 △ 25.0 △ 66.7 △ 66.7 △ 66.7 0.0 △ 91.7 0.0 △ 41.7 △ 16.7 0.0 △ 20.0 △ 16.7 △ 50.0 3.3 0.0 △ 33.3 △ 50.0 金属製品 40.0 50.0 20.0 20.0 10.0 0.0 △ 20.0 △ 10.0 △ 40.0 機械器具 0.0 18.2 9.1 9.1 0.0 0.0 9.1 △ 9.1 △ 18.2 △ 20.0 △ 20.0 △ 20.0 0.0 0.0 20.0 20.0 0.0 20.0 5.9 △ 12.5 △ 35.7 △ 33.3 △ 53.3 2.4 △ 39.2 △ 20.0 △ 40.8 非製造業 8.2 15.4 △ 15.1 △ 7.7 △ 15.4 7.4 △ 15.9 △ 7.7 △ 30.8 建設業 25.0 35.7 16.7 △ 7.1 14.3 △ 23.8 △ 32.1 21.4 △ 21.4 卸売業 31.3 44.4 △ 18.8 △ 5.9 △ 5.9 12.9 △ 37.2 0.0 △ 50.3 小売業 5.0 30.0 △ 11.8 △ 21.1 △ 21.1 △ 9.3 △ 26.1 0.0 △ 51.1 運輸業 △ 25.0 △ 22.2 △ 40.0 △ 30.0 △ 30.0 10.0 △ 5.0 0.0 △ 7.8 △ 5.9 △ 29.4 △ 22.2 16.7 △ 33.3 38.9 22.6 △ 50.0 △ 3.9 6.8 2.0 △ 18.1 △ 10.3 △ 22.4 7.8 △ 17.1 △ 12.1 △ 24.4 化学工業・石油製品輸送用機械器具その他サービス業その他合　計 2 【参考】その他各種判断指数平成25年平成26年平成27年（見通し）項目別選択肢 4～6月 7～9月 10～12月 1～3月 4～6月 7～9月 10～12月 1～3月受注高判断（増加・不変・減少） 22.4 32.5 42.7 △ 12.0 △ 13.8 15.8 28.2 △ 19.2 生産高判断（増加・不変・減少） 15.8 29.9 40.0 △ 8.8 25.0 20.5 △ 11.5 売上高判断（増加・不変・減少） 5.8 28.8 35.8 0.7 △ 22.9 18.8 25.6 △ 14.1 在庫高判断（増加・不変・減少） 7.8 2.0 4.7 △ 4.6 12.7 10.7 1.3 △ 8.3 資金繰り判断（好転・不変・悪化） △ 1.3 2.0 4.1 △ 2.6 △ 5.7 △ 5.4 0.0 △ 5.1 銀行借入判断（増加・不変・減少） △ 4.5 2.6 △ 2.7 2.0 △ 1.9 △ 2.7 △ 3.2 △ 4.5 設備投資判断（増加・不変・減少） 9.7 6.5 8.8 11.1 5.1 9.4 10.9 11.5 雇用状況判断（増加・不変・減少） 16.2 1.3 4.7 1.3 11.5 4.7 6.4 △ 0.6 採算判断（好転・不変・悪化） △ 6.5 △ 3.3 6.1 3.9 △ 15.3 △ 4.0 4．経営上の問題点 10.3 △ 20.5 「経営上の問題点」の推移平成26年/1～3月期平成26年/4～6月期平成26年/7～9月期項　目順位項　目順位項　目 1 原材料（仕入）高 21.7% 1 原材料（仕入 )高 22.8% 1 原材料（仕入 )高 20.5% 1 原材料（仕入）高 20.5% 2 過争 15.7% 2 販売（受注）不振 15.4% 2 求難 17.9% 2 過争 15.6% 3 販売（受注）不振 14.5% 3 過争 15.1% 3 過争 14.7% 3 求難 15.0% 4 設備老朽化 11.9% 4 求難 11.3% 4 販売（受注）不振 14.4% 3 販売（受注）不振 15.0% 4 求難 11.9% 5 製品（販売）安 10.9% 5 製品（販売）安 11.5% 5 製品（販売）安 12.2% 6 製品（販売）安 10.7% 5 設備老朽化 10.9% 5 設備老朽化 11.5% 6 設備老朽化 11.6% 7 賃昇 5.3% 7 賃昇 6.8% 7 そ他 2.6% 7 賃 8 そ他 3.1% 8 そ他 1.6% 8 賃金上昇 2.2% 8 そ 9 金利負担増 1.9% 9 借入れ難 1.3% 8 設備不足 2.2% 9 設備 9 9 環境競人金上の当競人金上の構成比平成26年/10～12月期順位当構成比 △ 9.3 人当競の構成比順位項　目当競人金上構成比昇 4.9% 他 1.5% 不足 1.2% 対の 10 設備不足 1.3% 環境対応 1.3% 10 回収条件の悪化 0.6% 応 1.2% 11 環境対応 0.9% 11 設備不足 1.0% 10 環 0.6% 11 金利負担増 0.9% 境対応 12 回収条件の悪化 0.3% 12 回収条件の悪化 0.6% 12 金利負担増 0.3% 12 借難 0.3% 12 借入れ難 0.3% 12 設剰 0.6% 12 借入れ難 0.3% 13 回収条件の悪化 0.0% 12 設備過剰 0.3% 14 金利負担増 0.3% 12 設備過剰 0.3% 13 設 0.0% 備過入備れ過剰業種別回答数及び構成比業　種企業経営動向調査概要製造業 ① 調査時期：平成26年12月5日～12月29日（毎年3・6・9・12月実施） ② 調査事項：受注高、生産高、売上高、在庫高、資金繰り、銀行借入、設備投資、雇用、採算、業界業況の各項目別ＢＳＩ、売上高の増加・減少要因、設備投資目的、経営上の問題点食料品繊維製品木材・木製品化学工業・石油製品金属製品機械器具 ③ 調査方法：景況感についての調査輸送用機械器具前期（平成26年7～9月）と比較した今期（平成26年 10～12月）の実績及び今期（平成26年10～12月）と比較した来期（平成27年1～3月）の見通しを調査。その他非製造業建設業 ④ 調査対象：県内に本社または主工場を持つ主要企業257社卸売業小売業 ⑤ 有効回答率： 60.7%（有効回答数156社）運輸業サービス業その他合　計 3 回答社数 78 17 8 6 6 10 11 5 15 78 14 17 19 10 18 156 構成比 50.0% 10.9% 5.1% 3.8% 3.8% 6.4% 7.1% 3.2% 9.6% 50.0% 9.0% 10.9% 12.2% 6.4% 11.5% 100.0% 企業経営動向調査についてＢＳＩとは Business Survey Index の略で、企業動向の現状と先行き見通しに対する企業経営者の判断を数字であらわした指数。次の算式により求める。ＢＳＩ＝Ｘ－ＹＸ＝「好転（増加）」と回答した企業の割合（百分率）Ｙ＝「悪化（減少）」と回答した企業の割合（百分率） ※回答は、①好転（増加）、②不変、③悪化（減少）から 1 つ選択季節的変動要因当アンケート調査は、調査月を含む直前 3 か月実績と調査月の翌月からの 3 か月見通しについて、その直前の 3 か月と比較することから、一般的には、年間の閑散月 2 月、 8 月を含む 1～3 月期と 7～9 月期にはＢＳＩが低下し、逆に 4～6 月期と 10～12 月期は、上昇する傾向がある。（百十四経済研究所 4 髙木）