into 目 次 1.我が国の産業の動向 ...................................... 1 2.消費の動向 ..................................................... 2 3.貿易の動向 ..................................................... 3 4.貨物輸送の動向.............................................. 4 ※掲載されているデータは断わりの無い限り、 前年同月比を採用しています 85 NO. 平成27年1月19日(月) 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5 丁目 33 番 8 号 TEL:03-6856-4322 FAX:03-6856-4324 E-Mail [email protected] JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 1.我が国の産業の動向 ●製造業の指標である経済産業省「鉱工業指数(速報・原指数)」によると、11 月の鉱工業生産指数は、 前年同月比 3.8%低下の 96.0 だった(季節調整済指数は前月比 0.6%低下)。業種別では、情報通信 機械工業(前年同月比 29.9%低下)、金属製品工業(同 7.8%低下)、輸送機械工業(同 7.7%低下)等が低 下した。また、出荷は前年同月比 4.5%低下、在庫は同 6.4%上昇だった。 ●経済産業省「鉱工業指数(確報・原指数)」によると、10 月の稼働率指数は前年同月比 1.2%上昇の 103.3 だった。また、生産能力指数は同 2.3%低下の 94.9 だった。 ●非製造業の指標である経済産業省「第 3 次産業活動指数(原指数)」によると、11 月の第 3 次産業 活動指数は、前年同月比 1.7%低下の 96.8 だった(季節調整済指数は前月比 0.2%上昇)。業種別 では、その他サービス業(公務等を除く)(同 1.6%上昇)、宿泊業,飲食サービス業(同 1.2%上昇)、情 報通信業(同 1.1%上昇)等が上昇した。一方、学術研究,専門・技術サービス業(同 6.6%低下)、卸売 業,小売業(同 5.9%低下)、複合サービス業(同 3.0%低下)等が低下した。 15% 生産 10% 出荷 在庫 6.4% 5% 0% 11月 13年1月 3月 5月 7月 9月 11月 14年1月 3月 5月 7月 9月 -5% 11月-3.8% -4.5% -10% -15% 4% 第3次産業 2% 0% -2% 11月 13年1月 3月 5月 7月 9月 11月 14年1月 3月 5月 7月 -4% (注)生産:鉱工業生産、出荷:鉱工業出荷、在庫:鉱工業在庫、第 3 次産業:第 3 次産業活動指数 (出所)経済産業省「鉱工業指数」 、 「第 3 次産業活動指数」 図 1-1 産業動向の推移(前年同月比伸び率) 表 1-1 11 月の業種別鉱工業生産・出荷・在庫指数の動向(前年同月比伸び率) 業 種 生産 出荷 化学工業(除.医薬品) ▲4.1% ▲6.1% 電子部品・デバイス工業 12.7% 10.6% 情報通信機械工業 ▲29.9% ▲25.8% はん用・生産用・業務用機械工業 2.7% 3.7% 電気機械工業 ▲6.1% ▲7.7% 輸送機械工業 ▲7.7% ▲9.2% 鉄鋼業 ▲3.2% ▲6.2% 金属製品工業 ▲7.8% ▲9.0% 窯業・土石製品工業 ▲0.8% ▲2.3% プラスチック製品工業 ▲4.8% ▲4.6% 非鉄金属工業 ▲1.1% 0.1% パルプ・紙・紙加工品工業 ▲1.9% ▲4.8% 石油・石炭製品工業 ▲2.1% ▲2.4% 繊維工業 ▲4.9% ▲4.0% その他工業 ▲4.8% ▲6.1% (注)生産:鉱工業生産、出荷:鉱工業出荷、在庫:鉱工業在庫 (出所)経済産業省「鉱工業指数」 1/6 在庫 ▲0.5% 4.3% 8.2% 9.2% 17.6% 39.7% ▲3.0% 1.0% ▲0.4% 1.1% 21.4% 5.6% 5.7% 3.7% 1.5% 9月 11月 -1.7% JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 2.消費の動向 ●総務省「家計調査(11 月分速報)」によると、11 月の 2 人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比 2.5%減と 8 カ月連続のマイナスとなった(季節調整値は前月比 0.4%増)。項目別では、住居(前年 同月比 20.3%減)、光熱・水道(同 5.7%減)、家具・家事用品(同 4.5%減)等が減少した。 ●総務省「消費者物価指数」によると、11 月の生鮮食品を除く総合指数(コア CPI)は、前年同月比 2.7%上昇の 103.4 と 18 ヵ月連続のプラスとなった。 エネルギー価格の上昇率が縮小(10 月:同 4.9% →11 月:同 3.9%)した他、教養娯楽耐久財の上昇率が低下(10 月:同 7.3%→11 月:同 3.9%)したこと 等により、上昇率は前月から 0.2 ポイント縮小した。 ●個人消費の動向を左右する雇用・賃金情勢について、総務省「労働力調査*」によると、11 月の完 全失業率(季節調整値)は前月比横ばいの 3.5%となった。また、厚生労働省「毎月勤労統計調査(速 報)」によると、11 月の現金給与総額は、規模 5 人以上の事業所で前年同月比 1.5%減の 27 万 2,726 円となった。 ●経済産業省の「商業動態統計調査(11 月速報)」によると、11 月の大型小売店販売額は前年同月比 2.0%増の 1 兆 7,298 億円だった。百貨店販売額は同 1.1%増、スーパー販売額は同 2.5%増だった。 11 月のコンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は、同 5.2%増の 8,628 億円だっ た。 *労働力調査では、震災の影響で 2011 年 3 月分以降、岩手・宮城・福島の 3 県を除く全国の結果を公表してきたが、2011 年 9 月から 3 県を含む全国の結果の公表を再開した(但し、沿岸地域を中心に一部未再開)。 30% 全世帯実質消費支出 大型小売店販売額 百貨店販売額 スーパー販売額 25% 20% 15% 10% 5% 0% -5% 1.6 11月 13年1 月 3月 5月 7月 9月 11月 14年1 月 3月 5月 7月 9月 2.5% 2.0% 1.1% -2.5% 11月 -10% -15% (出所)全世帯実質消費支出:総務省統計局「家計調査」 小売業販売額、百貨店販売額、スーパー販売額:経済産業省「商業動態統計調査」 図 2-1 消費動向の推移(前年同月比伸び率) 表 2-1 11 月の二人以上の世帯・実質消費支出の内訳(前年同月比伸び率) 項 目 食料 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 消費支出 伸び率 0.3% ▲20.3% ▲5.7% ▲4.5% ▲0.7% 1.8% 1.8% 6.9% ▲2.0% ▲4.6% ▲2.5% 摘 要 米(▲0.2%)、パン(3.7%)、生鮮野菜(7.0%)、飲料(4.2%)、酒類(▲0.2%) 家賃地代(▲2.5%)、設備修繕・維持(▲34.8%) 電気代(▲7.2%)、ガス代(▲1.5%)、上下水道料(▲5.6%) 冷暖房用器具(▲6.6%)、一般家具(35.9%)、室内装備・装飾品(▲15.3%) 和服(23.3%)、洋服(1.6%)、シャツ・セーター類(3.7%)、下着類(▲10.4%) 医薬品(▲6.8%)、保健医療用品・器具(12.9%)、保健医療サービス(1.6%) 自動車等購入(9.5%)、自転車購入(▲12.2%)、通信(6.3%) 授業料等(8.7%)、教科書・学習参考教材(36.7%)、補習教育(1.8%) 教養娯楽用品(28.6%)、書籍・他の印刷物(▲2.3%)、宿泊料(▲2.2%)、月謝類(16.9%) 理美容サービス(▲1.0%)、たばこ(▲11.1%)、交際費(▲1.9%) - (出所)総務省統計局「家計調査」 2/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 3.貿易の動向 ●財務省「貿易統計(輸出確報、輸入速報)」によると、11 月の輸出額は前年同月比 4.9%増の約 6 兆 1,885 億円、輸入額は同 1.6%減の約 7 兆 820 億円だった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収 支は 8,935 億円の赤字で、29 カ月連続の赤字となった。 ●品目別にみると、輸出では、食料品(同 12.2%増)、電気機器(同 7.4%増)、一般機械(同 6.2%増)等が 増加した。輸入では、鉱物性燃料(同 12.2%減)、輸送用機器(同 7.0%減)、食料品(同 0.1%減)が減少 した。 ●地域・国別にみると、輸出は中東(同 17.5%増)、北米(同 6.5%増、うちアメリカ合衆国同 6.8%増)、 アジア(同 5.8%増、うち中華人民共和国同 0.9%増)等が増加した。輸入は中東(同 18.1%減)、中南米(同 5.9%減)、北米(同 3.2%減、うちアメリカ合衆国同 3.3%減)が減少した。 (%) 30 (10億円) 3,000 貿易収支(右軸) 輸出 輸入 20 2,000 10 1,000 4.9% 0 11月 13年1月 3月 5月 7月 9月 11月 14年1月 3月 5月 7月 9月 11月 0 -1.6% -10 -1,000 -20 -2,000 -30 -3,000 (出所)財務省「貿易統計」 図 3-1 貿易動向の推移(前年同月比伸び率) 表 3-1 11 月の貿易動向の推移(前年同月比伸び率) 品目別の貿易動向 品 名 食料品 原料品 鉱物性燃料 化学製品 原料別製品 一般機械 電気機器 輸送用機器 その他 総 額 輸出 12.2% 2.5% ▲1.4% 3.6% 4.5% 6.2% 7.4% ▲2.9% 18.1% 4.9% 地域別の貿易動向 輸入 ▲0.1% 2.7% ▲12.2% 2.9% 4.4% 4.2% 10.5% ▲7.0% 1.2% ▲1.6% 地域名 アジア 中華人民共和国 大洋州 北米 アメリカ合衆国 中南米 西欧 EU 中東 アフリカ 総 額 (出所)財務省「貿易統計」 3/6 輸出 5.8% 0.9% 1.3% 6.5% 6.8% ▲0.5% ▲0.5% ▲1.3% 17.5% 1.2% 4.9% 輸入 3.4% 3.9% 2.5% ▲3.2% ▲3.3% ▲5.9% 0.9% 2.5% ▲18.1% 4.1% ▲1.6% JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 4.貨物輸送の動向 ●JR 貨物 11月は、中旬に山陽線での輸送障害が発生した影響により高速貨2 本が運休 となった(前年は高速貨12 本が運休)。 コンテナ貨物は、農産品・青果物で北海道産野菜の好調な出荷となったほか、 食料工業品では清涼飲料水や菓子が好調で前年を上回った。一方、自動車部品 や、災害廃棄物の輸送終了となったエコ関連物資で前年を下回った。結果、コ ンテナ貨物全体では前年同月比0.7%減の189万8千トンとなった。 なお、曜日配列で、平日が前年より2日少なかったことなどを考慮すると、コ ンテナ貨物全体では同4.1%増と推定される。 車扱貨物は、石油が北海道での輸送終了と需要低迷により前年を下回ったほ か、セメント・石灰石も減送となり、車扱貨物全体では同10.7%減の77万5千ト ンとなった。 ●トラック輸送 ●長距離フェリー 10 月の特別積合せ貨物は、前年同月比で約 153 千トン減少し、同 2.6%減と なった(JR 貨物コンテナの積合せ貨物 10 月実績は同 10.7%減。表 4-1 参照)。 宅配便貨物の取扱個数については約 4,089 千個増加し、同 1.4%増となった。 一般貨物については前年同月比で横ばいとなった(表 4-2、表 4-3 参照)。 11月のトラック航送台数は、前年同月比5.8%減の9万9,591台だった(表4-4 参照)。前年実績を上回ったのは12航路のうち1航路のみで、中京~北海道(同 5.2%増)だった。 (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」 、国土交通省「トラック輸送情報」 、日本長距離フェリー協会「ト ラック航送台数」 表 4-1 JR 貨物コンテナ品目別の輸送実績(前年同月比伸び率) 扱 別 品 目 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 ▲5.7% 11.0% 9.3% 10.8% 21.5% 35.8% 1.1% 15.6% 化学工業品 1.9% 0.0% 0.3% 4.5% 1.3% 10.2% ▲11.4% ▲0.1% 化学薬品 5.4% 6.9% 4.3% 2.7% 1.7% 7.7% ▲11.3% ▲1.6% 食料工業品 2.9% 10.0% 4.6% 2.9% 2.5% 10.8% ▲5.6% 4.5% 紙・パルプ 11.3% 10.1% 2.7% 8.3% 0.0% 8.5% ▲15.3% ▲1.0% 他工業品 ▲7.0% 農産品・青果物 コンテナ 2014 年 4月 ▲1.4% ▲2.3% ▲6.0% ▲5.5% ▲10.2% ▲1.9% ▲18.5% 積合せ貨物 5.2% 0.1% ▲0.5% 2.4% 4.4% 14.7% ▲10.7% ▲2.1% 自動車部品 ▲12.3% ▲14.4% ▲16.4% ▲23.3% ▲23.1% ▲11.6% ▲32.2% ▲20.9% 10.8% 8.2% 14.4% ▲1.6% ▲3.8% 1.7% ▲12.6% ▲5.6% 家電・情報機器 エコ関連物資 ▲3.8% ▲18.4% ▲25.1% ▲22.7% ▲20.0% ▲22.2% ▲16.2% ▲24.6% その他 8.1% 4.5% 1.8% 0.9% 1.3% 7.1% ▲8.5% ▲2.7% 合計 3.8% 4.0% 0.8% 1.2% 0.8% 9.5% ▲10.6% ▲0.7% (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」 4/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 表 4-2 地方運輸局別一般貨物トラック事業者の輸送状況(前年同月比伸び率) 年 月 13 全国 北海道 東北 関東 北陸信越 中部 近畿 中国 四国 九州 11 2.7% 2.9% 4.5% ▲0.7% 2.9% 2.0% ▲2.5% 6.5% 1.6% 5.8% 12 3.3% 1.3% 7.2% ▲1.3% 6.6% 4.1% ▲1.0% 4.9% 2.1% 4.2% 1 5.8% 6.1% 8.6% ▲5.0% 11.2% 6.5% 1.3% 7.4% 9.0% 2.8% 2 4.7% 5.7% 3.4% ▲0.4% 7.2% 3.9% 0.3% 10.1% 10.0% ▲0.3% 3 4.4% 4.2% 5.7% 2.2% 2.2% 4.9% 4.5% 2.5% 11.7% 2.1% 4 1.8% 4.7% 0.3% 0.3% ▲2.0% ▲0.6% 4.1% 1.3% 2.9% ▲0.1% 5 1.6% 6.2% ▲0.2% ▲2.9% ▲2.2% ▲0.3% ▲2.9% 2.3% 2.7% ▲0.3% 6 1.1% 1.2% 2.7% 1.1% ▲4.5% 1.1% 3.5% 0.1% 2.2% 0.8% 7 ▲0.1% 1.9% 2.6% ▲2.6% ▲0.8% ▲2.9% 1.6% ▲1.0% ▲1.0% ▲4.4% 8 ▲4.1% ▲0.9% ▲3.1% ▲5.9% ▲6.1% ▲15.8% ▲2.4% ▲3.2% 0.2% ▲4.5% 9 1.6% 3.4% 0.8% 2.2% ▲3.5% ▲3.6% 3.5% 1.6% 8.2% 1.1% 10 0.0% 0.5% 0.0% 0.6% ▲6.9% ▲0.3% 0.5% ▲3.4% 7.2% 0.6% 14 (注)トラック事業者を対象に行ったアンケート調査の回答を国土交通省総合政策局情報政策本部情報政策課がまとめた ものから作成、10 月の回答事業者数 804 社/調査対象事業者数 1,038 社。 (出所)国土交通省「トラック輸送情報」 表 4-3 一般貨物トラックの地方運輸局別管内輸送状況(10 月分) 北 海 道 10 月の輸送については、対前月比 112.8%、対前年同月比 100.5%であった。品目別では、季節的需要増により「野菜・果物」、「そ の他の農産品」及び「その他の石油製品」の輸送量が増加したと回答する事業者が多かった。また、建設関連の需要増により「セメント」 の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季節的需要減により「穀物」、「動植物性飼・肥料」の輸送量が減少したと回答 する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月及び以降とも減少傾向が予想される。 東 北 10 月の輸送については、対前月比 108.6%、対前年同月比 100.0%であった。品目別では、新米の集荷、出荷による貨物増により 「穀物」が、また、「鉄鋼」、「化学薬品」及び「動植物性飼・肥料」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。 今後の輸送見通し については、次月及び以降とも減少傾向が予想される。 関 東 10月の輸送については、対前月比で101.6%、対前年同月比100.6%であった。品目別では「動物性飼・肥料」の輸送量が増加した と回答する事業者があった。一方、「機械」、「食料工業品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについ ては、次月及び以降ともほぼ横ばいが予想される。 信北 越陸 10 月の輸送については、対前月比 100.9%、対前年同月比 93.1%であった。品目別では、季節的需要増により「穀類」、「化学肥 料」、「日用品」が、建設関連の需要増により「鉄鋼」、「機械」及び「セメント」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季 節的需要減により「食料工業品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月及び以降とも減 少傾向が予想される。 中 部 10 月の輸送については、対前月比 104.6%、対前年同月比 99.7%であった。品目別では、「機械」の輸送量が増加したと回答する 事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月および以降とも減少傾向が予想される。 近 畿 10 月の輸送については、対前月比 103.3%、対前年同月比 100.5%であった。品目別では、決算月が終了し新規受注が増えたこと により「食料工業品」、「化学薬品」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、工場・生産地からの貨物減により「機械」、 「金属製品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月及び以降とも減少傾向が予想され る。 中 国 10 月の輸送については、対前月比 101.1%、対前年同月比 96.6%であった。品目別では、建設関連の需要増により「砂利・砂・石 材」が、工場・生産地からの貨物増により「食料工業品」が、また、「金属製品」の輸送量が増加したと回答した事業者があった。一方、 季節的需要減により「野菜・果物」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月は減少傾向、 以降についてはほぼ横ばいが予想される。 四 国 10 月の輸送については、対前月比 103.2%、対前年同月比 107.2%であった。品目別では、季節的需要増により「野菜・果物」が、 工場・生産地からの貨物増により「工業用非金属鉱物」が、建設関連の需要増により「廃棄物」の輸送量が増加したと回答する事業者 があった。一方、「その他の製造工業品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次月はほぼ 横ばい、以降は減少傾向が予想される。 九 州 10 月の輸送については、対前月比 108.7%、対前年同月比 100.6%であった。品目別では、季節的需要増により「穀物」、「野菜・果 物」、「木材」、「日用品」及び「動植物性飼・肥料」が、建設関連の需要増により「木材」、「鉄鋼」、「金属製品」、「日用品」及び「その他 の製造工業品」が、また、「その他の農産品」、「その他の石油製品」及び「紙・パルプ」の輸送量が増加したと回答する事業者があっ た。一方、工場・生産地からの貨物減により「石炭」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、次 月及び以降とも減少傾向が予想される。 (出所)国土交通省「トラック輸送情報」 5/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.85 表 4-4 主要航路別にみたトラック航送台数の推移(台数、前年同月比伸び率) 年 13 14 北関東 ~ 北海道 東東北 ~ 北海道 中京 ~ 北海道 中京 ~ 東東北 北陸 ~ 北海道 阪神 ~ 北海道 京浜 ~ 東四国 京浜 ~ 北九州 阪神 ~ 北九州 阪神 ~ 中九州 阪神 ~ 南九州 12 13,162 4,951 1,749 1,814 8,404 12,407 1,304 6,646 29,336 10,300 13,570 104,117 2.8% 1 10,791 4,276 1,230 1,524 6,512 6,579 1,139 6,151 24,191 10,527 11,932 85,276 5.6% 2 10,283 4,424 1,243 1,451 6,703 10,197 1,285 6,220 25,703 11,075 11,753 90,786 7.7% 3 14,266 5,906 2,190 1,905 7,609 11,901 1,508 7,125 30,179 11,941 14,021 109,086 8.5% 4 13,759 5,568 2,051 1,759 7,653 10,571 1,438 6,048 28,642 10,801 12,886 101,600 3.0% 5 13,338 5,264 1,938 1,723 7,777 10,076 1,186 4,050 26,274 10,174 12,852 95,108 ▲0.8% 6 12,297 5,426 2,111 1,694 7,671 10,576 1,306 4,127 26,527 10,790 11,034 93,989 ▲1.5% 7 12,714 5,920 2,257 1,482 9,185 12,037 1,123 3,873 28,635 10,868 10,372 98,737 ▲3.8% 8 14,259 5,633 2,245 1,488 8,435 13,970 1,128 3,338 25,132 9,559 10,111 95,562 ▲7.4% 9 15,203 6,301 2,049 1,536 9,182 16,399 1,237 3,806 28,666 10,004 10,835 105,547 ▲1.2% 10 13,722 6,096 1,991 1,507 10,494 16,406 1,353 4,396 29,936 11,353 11,000 108,646 ▲1.7% 11 12,474 5,278 2,098 1,703 8,201 12,495 1,256 3,964 28,435 10,953 12,311 99,591 ▲5.8% 月 合計 伸び率 (注 1)航路別内訳のうち、東四国~北九州(2014 年 11 月 423 台)は台数が少ないため表から省略しており、表内の各 航路の台数を足しても合計の値にはならない。 (注 2)京浜~北九州については、2014 年 5 月から旅客定期航路の実績が計上されている。 (出所)日本長距離フェリー協会「トラック航送台数」 15% 10% 5% 0.0% 0% 11月 13年1月 3月 5月 7月 9月 11月 14年1月 3月 -5% JR貨物コンテナ 5月 7月 9月 11月-0.7% -5.8% トラック(一般貨物) -10% 長距離フェリー(トラック航送台数) -15% (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」 、国土交通省「トラック輸送情報」 、日本長距離フェリー協会「ト ラック航送台数」 図 4-1 モード別輸送量の推移(前年同月比伸び率) 6/6
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