into 目 次 1.我が国の産業の動向 ................................................... 1 2.消費の動向 ................................................................. 2 3.貿易の動向 ................................................................. 3 4.貨物輸送の動向 .......................................................... 4 ※掲載されているデータは断わりの無い限り、 前年同月比を採用しています NO. 104 平成28年8月17日(水) 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5 丁目 33 番 8 号 TEL:03-6856-4322 FAX:03-6856-4324 E-Mail [email protected] JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 1.我が国の産業の動向 ●製造業の指標である経済産業省「鉱工業指数(速報・原指数)」によると、6 月の鉱工業生産指数は、 前年同月比 1.9%低下し 100.3 だった(季節調整済指数は前月比 1.9%上昇)。業種別では、電子部品・ デバイス工業(前年同月比 11.8%低下)、はん用・生産用・業務用機械工業(同 5.8%低下)、情報通信 機械工業(同 2.7%低下)等が低下した。また、出荷は同 2.2%の低下、在庫は同 0.0%の横ばいだった。 ●経済産業省「鉱工業指数(確報・原指数)」によると、5 月の稼働率指数は前年同月比 1.2%低下の 91.0 だった。また、生産能力指数は同 0.9%低下の 94.6 だった。 ●非製造業の指標である経済産業省「第 3 次産業活動指数(原指数)」によると、6 月の第 3 次産業活 動指数は、前年同月比 0.4%増の 104.2 だった(季節調整済指数は前月比 0.8%増)。業種別では、 物品賃貸業(自動車賃貸業を含む)(前年同月比 3.4%増)、医療・福祉(同 1.8%増) 、卸売業(同 1.8% 増)等が増加した。 10% 生産 出荷 在庫 5% 0.0 0% 6月 8月 10月 12月 15年2月 4月 6月 8月 10月 12月 16年2月 4月 6月 -1.9 -2.2 -5% -10% 4% 第3次産業 2% 0.4 0% 6月 8月 10月 12月 15年2月 4月 6月 8月 10月 12月 16年2月 4月 -2% -4% (注)生産:鉱工業生産、出荷:鉱工業出荷、在庫:鉱工業在庫、第 3 次産業:第 3 次産業活動指数 (出所)経済産業省「鉱工業指数」 、 「第 3 次産業活動指数」 図 1-1 産業動向の推移(前年同月比伸び率) 表 1-1 6 月の業種別鉱工業生産・出荷・在庫指数の動向(前年同月比伸び率) 業 種 生産 出荷 在庫 化学工業(除.医薬品) 2.2% 0.7% 3.7% 電子部品・デバイス工業 ▲11.8% ▲13.8% ▲0.7% 情報通信機械工業 ▲2.7% ▲9.2% ▲6.1% はん用・生産用・業務用機械工業 ▲5.8% ▲3.0% ▲8.2% 電気機械工業 ▲1.5% ▲4.7% 19.5% 輸送機械工業 1.1% 1.8% ▲21.6% 鉄鋼業 ▲1.3% ▲1.6% 8.6% 金属製品工業 ▲0.3% ▲1.7% 4.4% 窯業・土石製品工業 ▲2.0% 2.1% ▲2.0% プラスチック製品工業 ▲1.0% ▲1.6% 1.3% 非鉄金属工業 0.7% 0.5% ▲2.1% パルプ・紙・紙加工品工業 1.5% 2.1% 3.1% 石油・石炭製品工業 4.8% ▲2.6% ▲5.3% 繊維工業 ▲2.5% ▲0.9% 0.7% その他工業 ▲2.3% ▲2.6% ▲2.0% (注)生産:鉱工業生産、出荷:鉱工業出荷、在庫:鉱工業在庫 (出所)経済産業省「鉱工業指数」 1/6 6月 JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 2.消費の動向 ●総務省「家計調査(6 月分速報)」によると、6 月の 2 人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比 2.2% 減と 4 カ月連続の減少となった。季節調整値は前月比 1.1%減。項目別では、住居(前年同月比 22.2% 減)、教育(同 14.6%減)、交通・通信(同 3.8%減)等が減少した。 ●総務省「消費者物価指数」によると、6 月の生鮮食品を除く総合指数(コア CPI)は、103.0 と前年 同月比 0.5%の低下だったが、下落幅は 5 月から 0.1 ポイント拡大した。エネルギー価格の下落率 は 5 月の前年同月比 12.6%減から 6 月は同 11.8%減に縮小したものの、テレビ等の教養娯楽用耐 久財が 5 月は同 5.3%増から 6 月は同 2.8%減と低下に転じたことなどにより、コア CPI の下落幅 は拡大した。 ●個人消費の動向を左右する雇用・賃金情勢について、総務省「労働力調査*」によると、6 月の完 全失業率(季節調整値)は前月比 0.1 ポイント低下の 3.1%だった。また、厚生労働省「毎月勤労統 計調査(速報)」によると、6 月の現金給与総額は、規模 5 人以上の事業所で前年同月比 1.3%増の 43 万 797 円となった。 ●経済産業省の「商業動態統計調査(6 月速報)」によると、6 月の百貨店・スーパー販売額は前年同 月比 0.7%減の 1 兆 5,675 億円だった。百貨店販売額は同 3.9%減、スーパー販売額は同 0.9%増だ った。6 月のコンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は、同 3.8%増の 9,436 億円 となった。 *労働力調査では、震災の影響で 2011 年 3 月分以降、岩手・宮城・福島の 3 県を除く全国の結果を公表してきたが、2011 年 9 月から 3 県を含む全国の結果の公表を再開した(但し、沿岸地域を中心に一部未再開)。 全世帯実質消費支出 百貨店・スーパー販売額 百貨店販売額 スーパー販売額 20% 10% 0% 6月 8月 10月 12月 -10% 15年2 月 4月 6月 8月 10月 12月 16年2 月 4月 2.2 0.9 -0.7 6月 -3.9 -20% (出所)全世帯実質消費支出:総務省統計局「家計調査」 小売業販売額、百貨店販売額、スーパー販売額:経済産業省「商業動態統計調査」 図 2-1 消費動向の推移(前年同月比伸び率) 表 2-1 項 目 6 月の二人以上の世帯・実質消費支出の内訳(前年同月比伸び率) 伸び率 摘 要 ▲0.1% 米(▲2.8%)、パン(▲2.2%)、生鮮野菜(▲1.6%)、飲料(7.3%)、酒類(▲1.9%) 食料 ▲22.2% 家賃地代(▲15.4%)、設備修繕・維持(▲28.5%) 住居 光熱・水道 ▲0.7% 電気代(▲0.9%)、ガス代(▲2.3%)、上下水道料(▲5.4%) 家具・家事用品 ▲1.9% 冷暖房用器具(22.3%)、一般家具(8.4%)、室内装備・装飾品(▲31.9%) 被服及び履物 ▲2.2% 和服(25.1%)、洋服(▲4.2%)、シャツ・セーター類(▲2.3%)、下着類(▲1.2%) 保健医療 交通・通信 5.6% 医薬品(0.3%)、保健医療用品・器具(13.1%)、保健医療サービス(3.5%) ▲3.8% 自動車等購入(▲17.4%)、自転車購入(▲7.0%)、通信(▲2.6%) ▲14.6% 授業料等(▲16.3%)、教科書・学習参考教材(6.7%)、補習教育(▲11.9%) 教育 教養娯楽 その他の消費支出 消費支出 ▲0.8% 教養娯楽用品(6.8%)、書籍・他の印刷物(▲1.5%)、宿泊料(▲23.0%)、月謝類(0.1%) 2.0% 理美容サービス(1.2%)、たばこ(▲3.6%)、交際費(▲0.2%) ▲2.2% - (出所)総務省統計局「家計調査」 2/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 3.貿易の動向 ●財務省「貿易統計(輸出確報、輸入速報)」によると、6 月の輸出額は前年同月比 7.4%減の約 6 兆 258 億円、輸入額は同 18.8%減の約 5 兆 3,327 億円だった。輸出額から輸入額を差し引いた貿易 収支は 6,930 億円の黒字だった。2 カ月ぶりの黒字となった。 ●品目別金額をみると、輸出は、鉱物性燃料(同 25.1%減)、原料品(同 20.2%減)、原料別製品(同 14.5% 減)等が減少した。輸入は、鉱物性燃料(同 36.8%減)、原料品(同 24.5%減)、原料別製品(同 17.4% 減)等が減少した。 ●主要な地域・国別の輸出額は、アジア(同 10.6%減)うち中国(同 10.0%減)、北米(同 6.2%減)うちアメ リカ(同 6.5%減)、EU(同 0.4%減)だった。輸入額は、アジア(同 15.1%減)うち中国(同 12.4%減)、北 米(同 16.9%減)うちアメリカ(同 17.1%減)、EU(同 6.6%減)だった。中東の輸入減(同 34.8%減)も目立 つ。 (%) 30 (10億円) 3,000 貿易収支(右軸) 輸出 輸入 20 2,000 10 693 1,000 0 0 6月 8月 10月 12月 15年2月 4月 6月 8月 10月 12月 16年2月 4月 6月 ▲ 7.4 -10 -1,000 -20 -2,000 ▲ 18.8 -30 -3,000 (出所)財務省「貿易統計」 図 3-1 貿易動向の推移(前年同月比伸び率) 表 3-1 6 月の貿易動向の推移(前年同月比伸び率) 品目別の貿易動向 品 名 輸出 地域別の貿易動向 地域名 輸入 食料品 13.7% ▲12.7% 原料品 ▲20.2% ▲24.5% アジア 中華人民共和国 大洋州 輸出 輸入 ▲10.6% ▲15.1% ▲10.0% ▲12.4% 2.2% ▲31.2% ▲6.2% ▲16.9% ▲6.5% ▲17.1% 13.2% ▲16.0% ▲1.1% ▲7.5% ▲0.4% ▲6.6% 鉱物性燃料 ▲25.1% ▲36.8% 化学製品 ▲10.4% ▲8.9% 原料別製品 ▲14.5% ▲17.4% 一般機械 ▲5.9% ▲15.4% 電気機器 ▲7.4% ▲10.6% 輸送用機器 ▲3.0% ▲14.7% 中東 ▲17.8% ▲34.8% その他 ▲5.8% ▲12.6% アフリカ ▲26.1% ▲39.3% ▲7.4% ▲18.8% ▲7.4% ▲18.8% 総 額 北米 アメリカ合衆国 中南米 西欧 EU 総 額 (出所)財務省「貿易統計」 3/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 4.貨物輸送の動向 ●JR 貨物 6月は、21日から23日にかけて発生した鹿児島線・山陽線大雨等の影響により、 高速貨123本が運休となった(前年は運休なし)。 コンテナは、エコ関連物資が九州発、東北向けの固化灰輸送の開始等により 好調となったものの、農産品・青果物が九州地区の玉葱の生育不良により低調 な発送となったほか、自動車部品が引続き熊本地震の影響により東海発、九州 向けの発送が低迷した。また、食料工業品は九州地区での在庫調整等により前 年並みに留まったことなどから、コンテナ全体では、前年同月比1.5%減の175 万9千トンとなった。 車扱は、石油がガソリン価格上昇による特約店の買い溜め等により堅調に推 移したほか、セメントの好調な荷動きにより、車扱全体では、同7.5%増の64万 5千トンとなった。 コンテナ・車扱合計では、同 0.8%増の 240 万 4 千トンとなった。 ●トラック輸送 5 月の特別積合せ貨物は、前年同月比で約 147 千トン増加し、同 3.1%増と なった(JR 貨物コンテナの積合せ貨物 5 月実績は同 0.8%減。表 4-1 参照) 。 宅配便貨物の取扱個数については同約 14,683 千個増加し、 同 5.3%増となった。 一般貨物については同 3.9%減となった(表 4-2、表 4-3 参照) 。 ●長距離フェリー 6月のトラック航送台数は、前年同月比2.1%増の9万9,265台だった(表4-4 参照)。阪神~中九州(前年同月比6.7%増)、阪神~南九州(同6.3%増)、阪神~北 海道(同5.0%増) 、阪神~北九州(同4.8%増)航路等が増えた。一方、北関東~北 海道(同6.8%減)、北陸~北海道(同4.9%減)航路等で減少した。 (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」 、国土交通省「トラック輸送情報」 、日本長距離フェリー協会「ト ラック航送台数」 表 4-1 扱 別 品 目 JR 貨物コンテナ品目別の輸送実績(前年同月比伸び率) 2015年 11月 2016年 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 農産品・青果物 ▲3.1% 0.8% ▲7.1% 5.8% 8.3% 2.2% ▲13.8% ▲8.6% 化学工業品 ▲0.7% 2.5% ▲6.5% 5.2% 2.8% ▲0.5% ▲0.9% ▲0.4% 化学薬品 ▲3.5% 1.4% ▲6.3% ▲0.3% ▲2.8% ▲1.3% ▲0.9% ▲2.3% 食料工業品 2.4% 7.6% 0.3% 4.8% 7.4% 8.3% 0.9% ▲0.1% 紙・パルプ ▲2.0% ▲0.5% ▲8.7% ▲3.8% ▲6.6% ▲1.9% ▲4.9% ▲1.2% 3.3% 2.4% ▲4.8% ▲2.4% 2.4% ▲4.1% ▲0.3% ▲4.5% 8.3% 15.2% 6.9% 13.7% 10.8% 1.8% ▲0.8% 1.6% コンテナ 他工業品 積合せ貨物 0.7% ▲2.9% ▲12.9% ▲6.6% 5.2% ▲6.5% 0.3% ▲5.0% ▲6.0% ▲2.4% ▲11.5% 1.4% 0.5% ▲3.9% ▲1.8% ▲2.0% 4.4% 14.3% 7.1% 20.0% 20.7% 3.4% 6.2% 3.6% その他 ▲3.9% 2.3% ▲6.4% 0.4% ▲1.0% ▲1.4% ▲3.1% ▲1.9% 合計 ▲0.1% 4.1% ▲4.5% 2.7% 2.6% 0.7% ▲2.3% ▲1.5% 自動車部品 家電・情報機器 エコ関連物資 (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」から作成 4/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 表 4-2 地方運輸局別一般貨物トラック事業者の輸送状況(前年同月比伸び率) 年 月 5 6 7 8 15 9 10 11 12 1 2 16 3 4 5 全国 ▲3.5% 1.7% ▲1.2% 0.0% ▲2.5% ▲2.1% ▲1.8% ▲3.3% ▲5.6% 0.8% ▲0.7% ▲4.0% ▲3.9% 北海道 2.8% 7.6% 1.7% 1.5% ▲0.9% ▲2.0% ▲2.7% ▲3.0% ▲3.6% 4.9% 2.7% ▲1.1% ▲2.2% 東北 ▲2.9% 0.8% ▲0.1% 1.3% ▲2.3% ▲0.8% ▲1.8% ▲1.2% ▲7.1% ▲0.7% ▲2.6% ▲5.7% ▲5.3% 関東 ▲3.8% 2.8% 2.2% 0.0% ▲4.1% ▲5.1% ▲4.5% ▲3.7% ▲6.4% ▲5.6% 0.2% ▲6.4% 0.4% 北陸信越 ▲6.7% ▲8.2% ▲7.8% ▲8.7% ▲5.6% ▲10.2% ▲11.1% ▲11.0% ▲15.8% 3.7% ▲5.7% ▲11.1% ▲8.6% 中部 ▲4.2% 3.3% 0.8% 1.5% 1.5% 0.1% 3.4% ▲1.3% ▲2.4% 0.3% 3.1% ▲1.3% ▲1.8% 近畿 ▲9.2% ▲0.3% ▲2.2% ▲1.0% ▲3.7% ▲1.3% 1.4% ▲4.6% ▲6.1% 1.2% 1.4% ▲5.3% ▲3.7% 中国 ▲5.0% ▲2.3% ▲6.9% 5.5% ▲6.9% 0.0% ▲2.9% ▲4.6% ▲5.1% ▲0.4% ▲9.2% ▲2.0% ▲1.5% 四国 ▲2.3% 6.8% 5.4% 5.5% 0.1% 1.2% 4.1% ▲0.5% 1.3% 4.6% 3.6% 2.4% ▲1.4% 九州 ▲10.1% ▲2.8% ▲4.9% ▲4.3% ▲4.2% ▲2.9% ▲2.4% ▲4.3% ▲8.5% ▲0.5% ▲2.7% ▲7.8% ▲8.5% (注)トラック事業者を対象に行ったアンケート調査の回答を国土交通省総合政策局情報政策本部情報政策課がまとめた ものから作成、5 月の回答事業者数 809 社/調査対象事業者数 1,004 社。 (出所)国土交通省「トラック輸送情報」 表 4-3 一般貨物トラックの地方運輸局別管内輸送状況(5 月分) 北 海 道 東 北 関 東 5 月の輸送については、対前月比 106.3%、対前年同月比 97.8%であった。品目別では、建設関連の需要増と天候の影響に より「砂利・砂・石材」が、工場・生産地からの貨物増により「水産品」が、また、「木材」、「工業用非金属鉱物」及び 「セメント」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、工場・生産地からの貨物減により「石炭」が、天候の 影響により「その他の石油製品」が、また、「化学肥料」、「食料工業品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。 今後の輸送見通しについては、6 月及び以降とも増加傾向が予想される。 5 月の輸送については、対前月比 93.2%、対前年同月比 94.7%であった。品目別では、工場・生産地からの貨物増により 「木材」が、また、「日用品」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季節的需要減により「その他の石油 製品」が、また、「セメント」、「繊維工業品」、「動植物性飼・肥料」及び「取り合せ品」の輸送量が減少したと回答す る事業者があった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降とも増加傾向が予想される。 5 月の輸送については、対前月比 93.8%、対前年同月比 100.4%であった。品目別では、「食料工業品」の輸送量が増加し たと回答する事業者があった。一方、「その他の製造工業品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送 見通しについては、6 月及び以降とも増加傾向が予想される。 信北 越陸 5 月の輸送については、対前月比 88.9%、対前年同月比 91.4%であった。品目別では、季節的需要増により「食料工業品」 の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、「鉄鋼」、「金属製品」及び「機械」の輸送量が減少したと回答す る事業者があった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降とも減少傾向が予想される。 中 5 月の輸送については、対前月比 93.4%、対前年同月比 98.2%であった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降と も増加傾向が予想される。 部 近 畿 中 国 四 国 九 州 5 月の輸送については、対前月比 89.3%、対前年同月比 96.3%であった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降と も増加傾向が予想される。 5 月の輸送については、対前月比 98.3%、対前年同月比 98.5%であった。品目別では、建設関連の需要増により「砂利・ 砂・石材」が、季節的需要増により「穀物」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、輸出入の貨物減により 「機械」が、季節的需要減により「その他の石油製品」が、また、「非鉄金属」、「金属製品」及び「揮発油」の輸送量が 減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降とも減少傾向が予想される。 5 月の輸送については、対前月比 92.2%、対前年同月比 98.6%であった。 品目別では、建設関連の需要増により「機械」 の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、季節的需要減により「野菜・果物」、「日用品」が、建設関連の需 要減により「砂利・砂・石材」が、工場・生産地からの貨物減により「化学薬品」が、景気の影響による貨物減により「そ の他の石油製品」が、また、「セメント」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。 今後の輸送見通しについては、 6 月及び以降とも減少傾向が予想される。 5 月の輸送については、対前月比 91.5%、対前年同月比 91.5%であった。品目別では、建設関連の需要増により「砂利・ 砂・石材」の輸送量が増加したと回答する事業者があった。一方、建設関連の需要減により「金属製品」、「セメント」が、 工場・生産地からの貨物減により「紙・パルプ」が、季節的需要減により「食料工業品」が、また、「機械」、「その他の 石油製品」及び「日用品」の輸送量が減少したと回答する事業者があった。今後の輸送見通しについては、6 月及び以降とも 減少傾向が予想される。 (出所)国土交通省「トラック輸送情報」 5/6 JRF・RC 経済と物流の動向 No.104 表 4-4 主要航路別にみたトラック航送台数の推移(台数、前年同月比伸び率) 年 月 北関東 東東北 中京 中京 北陸 阪神 京浜 京浜 阪神 阪神 阪神 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 北海道 北海道 北海道 東東北 北海道 北海道 東四国 北九州 北九州 中九州 南九州 合計 伸び率 6 12,505 5,423 2,235 1,596 8,987 11,117 1,330 4,096 27,445 11,031 11,035 97,215 3.4% 7 13,134 5,415 2,117 1,517 9,420 12,511 1,334 4,407 28,934 10,909 10,316 100,356 1.6% 8 10,389 5,438 2,010 1,733 9,848 13,872 1,148 4,208 26,280 9,444 10,569 95,242 ▲0.3% 15 9 10,748 5,814 1,977 1,596 10,750 16,312 1,208 4,463 28,574 10,865 11,345 103,974 ▲1.5% 10 10,333 5,842 1,894 1,820 11,299 15,010 1,392 4,931 31,261 11,878 11,547 107,572 ▲1.0% 11 9,075 5,350 1,861 1,659 9,090 11,942 1,194 4,597 29,695 10,908 11,938 97,678 ▲1.9% 12 9,753 5,288 1,809 1,859 9,105 11,857 1,196 4,516 30,269 10,732 12,414 99,091 ▲0.6% 1 5,962 3,826 1,176 1,378 6,469 9,509 1,144 4,146 25,806 9,575 11,689 80,972 ▲4.4% 2 7,467 4,596 1,280 1,500 6,937 9,715 1,224 4,269 27,261 10,129 11,295 86,009 1.4% 3 11,186 5,285 1,629 1,804 8,544 10,712 1,299 4,923 30,720 11,712 12,869 101,077 3.5% 4 12,166 5,553 1,811 1,901 9,367 11,222 1,275 4,833 30,746 10,425 13,256 102,918 4.4% 5 11,456 5,116 1,733 1,691 8,092 10,975 1,186 4,579 28,599 10,213 12,692 96,641 3.6% 6 11,657 5,330 1,937 1,554 8,543 11,668 1,260 4,693 28,766 11,770 11,728 99,265 2.1% 16 (注 1)航路別内訳のうち、東四国~北九州(2016 年 6 月 359 台 13.5%減)は台数が少ないため表から省略しており、 表内の各航路の台数を足しても合計の値にはならない。 (出所)日本長距離フェリー協会「トラック航送台数」 JR貨物コンテナ 25% トラック(一般貨物) 20% 長距離フェリー(トラック航送台数) 15% 10% 5% 2.1 0% 6月 8月 10月 12月 15年2月 4月 6月 8月 10月 12月 -5% 16年2月 4月 6月 -1.5 -3.9 -10% -15% (出所)JR 貨物ニュースリリース「輸送動向について」 、国土交通省「トラック輸送情報」 、日本長距離フェリー協会「ト ラック航送台数」 図 4-1 モード別輸送量の推移(前年同月比伸び率) 6/6
© Copyright 2024 ExpyDoc