平成 26 年度 統計物理学 I 講義ノート (13)(担当:井元信之) 前回の演習 10-4 ページの「熱力学関数の2回微分としての応答係数」の表について 2015 年 1 月 14 日 [1]左の表の「不要」となっている部分は4つある。たとえばヘルムホルツの自由エネルギーに関して ! が欠けている。これは 9-6 ページによれば で残りの3つについても書け。 ! エンタルピーに関して E に関して ! " " ∂2H ∂S 2 P 。これは ∂2E ∂S 2 V ! もう一つ E に関して " 。これは ! " ∂T ∂S V " − ! ∂T ∂S P " ! ∂P ∂V に等しいので " S 定圧熱容量 と関係がある。 定積熱容量 と関係がある。 に等しいので 断熱圧縮率 と関係がある。 [2]右の表の「不要」となっている部分は3つある。たとえばヘルムホルツの自由エネルギーに関して である。これは ! ∂P ∂T " V うべきものである。 E に関して ! ∂2E ∂V ∂S " ! ∂2F ∂T ∂V " に等しいので、定積「圧力の対温度変化率」というべきものである。この調子 で残りの2つについても書け。 エンタルピーに関して " ∂2F ∂V 2 T に等しいので、等温圧縮率と関係がある。この調子 T に等しいので 。これは ∂2E ∂V 2 S ∂P ∂V ! ! ∂2H ∂P ∂S " 。これは 。これは ! ∂T ∂V " S ! ∂T ∂P " S に等しいので、断熱「温度の対圧力変化率」とい に等しいので、断熱「熱膨張率」と関係がある。 1
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