NXP、ソフトウェアへの追加投資により、 セキュア・コネクテッド・カー分野でのリーダーシップをさらに強化 V2X 用ソフトウェア開発をリードする Cohda Wireless 社との パートナーシップを強化 2015 年 1 月 14 日 セキュア・コネクテッド・カー向け技術で世界をリードする NXP セミコンダクターズ N.V.は、自動車 のセーフティ・アプリケーション向けソフトウェアのリーディング・スペシャリスト企業である Cohda Wireless 社への追加出資を発表しました。 Cohda Wireless 社への出資拡大により、NXP は車車間、車と交通インフラ間においてリアルタイ ムな警告メッセージと交通情報の相互無線通信を可能にする V2X(車車間、路車間)通信技術の 世界的な普及促進への取り組みを強化します。V2X 技術は、道路交通の安全性向上、交通渋滞 の緩和、消費者の総体的な利便性の強化に向けて、大幅な改善への潜在的可能性をもたらしま す。2013 年 1 月に、NXP は Cisco 社とともに、V2X ソフトウェア開発をリードする Cohda 社に資 本参加し、高度交通システム(ITS)の普及に向けて力を結集することになりました。 NXP は革新的な V2X チップセット・ファミリ「RoadLINKTM」の開発など、V2X 関連の技術革新で 大きな実績を上げてきました。「RoadLINK」は Cohda 社の MAC/PHY ファームウェアと、不法な ハッキングやサイバー攻撃からの消費者や企業の保護が可能な NXP のハードウェア・セキュリ ティ・モジュールを統合しており、コネクテッド・カーにおける個人情報保護機能を大幅に向上しま す。 NXP のカー・インフォテインメントおよびドライバー・アシスタンス担当シニア・バイス・プレジデント の Torsten Lehmann は「Cohda Wireless 社への追加出資は、セキュア・コネクテッド・カーを現実 のものとし、道路交通の安全性向上と交通の流れの改善に向けた NXP の取り組みにおける重要 な一歩となります。定評ある NXP の V2X 通信用 RoadLINK チップセットと、Cohda 社の市場を リードする V2X ソフトウェア・スタックとアプリケーションの組み合わせにより実現した性能は、業界 で高い評価を獲得しています」と述べました。 有力自動車メーカーは NXP/Cohda の RoadLINK 技術の性能をすでに高く評価しています。 RoadLINK は、Cohda 社の V2X ソフトウェア・スタックとアプリケーションとともにデルファイ・オート モーティブ社の V2X 通信プラットフォームに採用されており、このプラットフォームを採用した乗用 車が 2 年以内に市場に投入される見通しです。また、NXP/Cohda の RoadLINK 技術は世界各地 の V2X 通信の実地試験で使用される試験車両の 60 パーセント強に採用されています。最近、ア ウディ社は NXP/Cohda の通信技術を使って、現実の交通条件下で高速走行を行う V2V 通信の 実地試験を実施しました。アウディ社によると、RoadLINK は警告メッセージの無線交信の信頼性、 受信性能、通信範囲の面で優れた結果を収めました。 V2X 技術について V2X 対応車両と、インテリジェントな交通表示板などのインフラ間の直接通信により、前方の危険 について、ドライバーの視界に入るかなり前の段階でリアルタイムに警告を発することができるよ うになります。米国運輸省の報告によると、全米のすべての車両が V2X 技術を採用すれば、左折 時衝突防止支援(LTA)や出合い頭衝突防止支援(IMA)など、V2X 技術が提供する安全性面で の利点により、年間 59 万 2,000 件の衝突事故を防止し、1,083 人の人命を救うことが可能になり ます。V2X 対応車両はインテリジェントな交通信号の作動サイクルを自動的に認識します。さらに、 V2X 技術は、カメラやレーダーなどの既存の運転支援システムを最適に補完し、道路交通をより 安全、円滑にする可能性を提供します。V2X 通信は、通信速度や信頼性が低下する可能性のあ るセルラー・サービス・プロバイダや他のモバイル・ネットワークを利用せずに、Wi-Fi 通信の一種 で、自動車業界のニーズを満たすために制定された IEEE 802.11p 無線通信技術を採用していま す。道路利用者とインフラ間の直接通信は、交通情報データと車両データのセキュアで迅速な伝 送を確実に実現します。 参考プレスリリース アウディ社が実施したインテリジェントでセキュアな V2V 通信の実地試験において、NXP と Cohda Wireless 社の RoadLink が高い性能を発揮:2015 年 1 月 14 日 NXP、シーメンス社、ホンダ社、Cohda Wireless 社が欧州 ITS(高度交通システム)Corridor で V2X 対応車両「Communicating Cars」の試験走行を実施(リンク):2014 年 12 月 2 日 NXP、セキュア・コネクテッド・カー向けに世界で初めて V2X チップセットを量産供給(リンク): 2014 年 9 月 30 日 Cisco 社と NXP、コネクテッド・カーの実現に向け Cohda Wireless 社へ出資(リンク):2013 年1月4日 詳細は http://www.jp.nxp.com/ と http://www.cohdawireless.com/ をご覧ください。 NXP セミコンダクターズ N.V.について NXP セミコンダクターズ N.V.は、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にす るソリューションを創造しています。ハイパフォーマンス・ミックスドシグナル・エレクトロニクスにお ける高度な専門知識を活用し、車載、ID 認証、モバイルなどの業界において、無線インフラ、照明、 ヘルスケア、産業機器、コンシューマ・テクノロジー、コンピューティングなどの幅広い分野で技術 革新を実現しています。NXP は世界 25 か国強でビジネスを展開する半導体企業で、2013 年の 売上高は 48.2 億米ドルでした。NXP に関する最新情報は Web サイト http://www.jp.nxp.com/ (日本語)をご覧ください。 NXP セミコンダクターズジャパン株式会社は NXP セミコンダクターズ N.V.が開発および製造する 車載、ID 認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製 品とスタンダード製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪に支店、 名古屋に営業所があります。 ※RoadLINK は NXP セミコンダクターズ N.V.の登録商標です。そのほかの登録商標は各社の所 有に属します。
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