横浜地方気象台 神奈川県の気象この 1 年(平成 26 年速報版) 平成 26 年の気象トピックスをまとめました。 (平成 26 年 12 月 25 日現在) ・2 月に 2 週連続大雪 8 日から 9 日にかけて低気圧が本州の南海上を東進した影響で大雪となりました。 14 日から 15 日にも前線を伴った低気圧が本州の南海上を発達しながら東進し、この低 気圧と寒気の影響で未明から雪が降り始め、午後には大雪となり、農業被害が発生しま した。 【8 日 最深積雪】横浜:16cm 【15 日 最深積雪】横浜:28cm ・4 月 2 日から 4 日に大雨 本州付近を通過した低気圧や南からの湿った空気の影響で県内では 3 日を中心に 大雨となりました。 【総降水量】三浦:134.5mm、横浜:87.5mm、海老名 83.5mm ・5 月記録的な多照 極値更新地点:海老名、辻堂、小田原、三浦 地点名 順位 観測値(平年比) 平年値 統計開始年 従来の 1 位(観測年) 海老名 1位 255.8(156%) 163.8 1987 年 230.6(2013 年) 横 浜 2位 253.0(143%) 177.1 1905 年 261.6(1940 年) 辻 堂 1位 252.6(148%) 170.4 1993 年 249.5(2013 年) 小田原 1位 257.5(150%) 171.4 1987 年 226.0(2013 年) 三 1位 257.4(141%) 182.1 1988 年 249.9(2013 年) 浦 ・6 月 5 日から 8 日の大雨 5 日から 8 日にかけて、東日本の南海上の前線や日本付近の動きの遅い低気圧などの影 響で県内では断続的に雨が降り大雨となりました。 【総降水量】箱根:419.5mm、海老名:285.5mm、横浜:257.0mm、小田原:212.5mm ・6 月 24 日の大雨・雷 24 日は大気の状態が不安定となり、県内では所々で昼過ぎから夕方にかけて雷を伴っ た雨となり落雷害や浸水害が発生しました。 ・7 月 20 日の大雨・雷 20 日は上空の強い寒気の影響により大気の状態が非常に不安定となり、県内では所々 で雨や雷雨となりました。横浜市、川崎市では激しい雨となり浸水害や停電が発生しま した。 ・8 月 1 日の強雨 1 日は上空の強い寒気の影響で大気の状態が不安定で、県内では所々で雨や雷雨となり、 一部では激しい雨が降りました。このため山北町のキャンプ場で、増水した川に車が流 され 4 名が死傷しました。また、秦野市や松田町で落雷等が原因の停電が発生しました。 ・8 月 10 日の大雨、雷及び強風 10 日は台風第 11 号が高知県に上陸した後、四国、近畿地方を縦断し日本海に抜けまし た。この影響で県内では風雨が強まり、箱根町では強風による倒木で 1 名が負傷し、停 電や農業被害が発生しました。 ・8 月少雨傾向 県内では 10 日に所々で日降水量が 50 ミリを超えましたが、その他の期間は天気のく ずれはあったもののまとまった降水とはなりませんでした。このため、月降水量は平年 の 50%前後の地点が多くなりました。 ・9 月少雨傾向 高気圧に覆われて晴れの日が多く、月降水量は平年の 50%以下の地点が多くなりまし た。 ・10 月 5 日から 6 日の大雨(台風第 18 号) 台風第 18 号が静岡県に上陸し、関東地方を東進、県内では 5 日から 6 日にかけて大雨 となり風が強まりました。県内では死者、行方不明者が出るなどの人的被害や農業被害 が発生しました。 ・10 月 13 日から 14 日の大雨(台風第 19 号) 台風第 19 号が本州を東進、県内では 13 日から 14 日にかけて風雨が強まりました。 ・一年を通して 2 月は 2 週連続の大雪となり、横浜では 14 日の降雪の深さは日合計が歴代 3 位、 月合計が歴代 2 位となりました。 梅雨期間の降水量は平年を上回り、8 月は台風による大雨被害があったものの少雨 傾向で 9 月もその傾向が続きました。 10 月は 2 週連続の台風により気象災害が頻発しました。 12 月 25 日現在の、県内の各地点の年平均気温(辻堂は平年と同じ)と年間日照時 間は平年を上回り、年降水量はほとんどの地点が平年並みです。
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