職場のたばこ煙濃度等の簡易測定マニュアル

職場のたばこ煙濃度等の簡易測定マニュアル
重要
職場の測定を行う前に、
測定の目的が下記のどちらに該当するか確認をお願いします。
Ⅰ）喫煙室からたばこ煙が漏れていないかを確認する場合
（喫煙するための専用の室を設け、他の室を禁煙としている場合）
※一般の事業所、工場のほか、飲食業、宿泊業のうち空間分煙を実施する事業所向け
Ⅱ）飲食店内の喫煙エリアのたばこ煙濃度を確認する場合
（喫煙するための室において、飲食物の提供等を行う場合）
※飲食業、宿泊業のうち全面禁煙、空間分煙以外の受動喫煙防止対策を実施する事業
所向け
上記のⅠ）とⅡ）とでは、測定方法が異なりますのでご注意願います。
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Ⅰ）喫煙室からたばこ煙が漏れていないかを確認する場合
（喫煙するための専用の室を設け、他の室を禁煙としている場合）の測定方法
＜測定における確認事項内容＞
以下の基準を満たしていることを確認するための測定を行う。
1）喫煙により非喫煙区域の浮遊粉じん（たばこ煙など）濃度が上昇しないこと。
2）喫煙室の境界の外から喫煙室の内へ向かって 0.2ｍ/ｓ（0.2ｍ/秒）以上の空気の
流れがあること。
【測定方法】
１）浮遊粉じん（たばこ煙など）濃度（ｍｇ/ｍ３）の測定
●測定場所
①喫煙室の外（非喫煙区域）のうち、喫煙室の近傍で測定する。（別表１参照）
（喫煙室内は測定する必要はない）
●測定条件
①喫煙室内でⅰ）喫煙しているときとⅱ）喫煙していないときの両方を測定する。
※「ⅰ）喫煙するとき」とは、喫煙室内の喫煙者数が最も多いと考えられる状態
の時に測定する。
②床から 1.2ｍ～1.5ｍの一定の高さで測定する。
③測定点は少なくとも１箇所とする。
※現状を把握するために、複数箇所測定（２箇所以上）することを推奨する。
④１箇所当たりの測定時間は１０分以上とし、複数箇所の測定の場合も全て同じ時
間（１０分以上）測定する。
●測定結果
①粉じん計で測定終了後に表示パネルに表示されている数値（質量濃度）を記録す
る。２箇所以上の測定の場合も全て数値（質量濃度）を記録する。
喫煙室内で喫煙しているときと喫煙していないときの数値（質量濃度）を比較し、
喫煙により数値（質量濃度）が上昇しないことを確認する。
※喫煙により数値（質量濃度）が上昇する場合は、数値が上昇しないように換気
装置等に問題がないかを確認する。
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２）風速の測定
●測定場所
①喫煙室の出入り口（喫煙室と非喫煙区域の境界）で測定する。
●測定条件
①喫煙室の換気装置等を使用した状態で測定する。
②測定点は喫煙室の入り口中央部のおおむね上部、中央部、下部の３点とする。
（別
表２参照）
③扉がある場合は扉等を開放して測定する。
この時、風向きの確認として、線香の煙等で非喫煙区域から喫煙室に風が流れて
いることを確認する。
●測定結果
①それぞれ測定した３点の測定値（ｍ/ｓ）を記録する。
測定した３点について、すべて 0.2ｍ/ｓ以上であれば、十分に換気がなされてい
ます。
※0.2ｍ/ｓを下回る測定点がある場合には、喫煙室の換気量（ｍ３/ｈ）と喫煙室
の開口部の面積（ｍ２）との関係から、
喫煙室の換気量（ｍ３/ｈ）≧0.2ｍ/ｓ×喫煙室の開口部の面積（ｍ２）×６０分
×６０秒
このような条件を満たしているか確認し、条件を満たしていない場合には、開口
部の面積の見直しなどを検討する。
注）開口部・・・喫煙室の出入口のほか、喫煙室の出入口以外に喫煙室内に空気
を取り入れる通気口がある場合、それを含めたものとする。
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Ⅱ）飲食店の喫煙エリアのたばこ煙の濃度を確認する場合
（喫煙するための室において、飲食物の提供等を行う場合の測定方法）
＜測定における確認事項内容＞
以下の基準を満たしていることを確認するための測定を行う。
１）浮遊粉じん（たばこ煙など）濃度（ｍｇ/ｍ３）が 0.15ｍｇ/ｍ３以下であること。
※風速（ｍ/ｓ）は測定しなくて良い。
【測定方法】
１）粉じん（たばこ煙など）濃度（ｍｇ/ｍ３）の測定
●測定条件
①床から 1.2ｍ～1.5ｍの一定の高さで測定する。
②１箇所当たりの測定時間は１０分以上とし、各測定箇所の測定時間も同じ時
間測定する。
③通常の営業時間中に、たばこ煙の濃度が最も高くなると考えられる日、時間
帯に測定する。
●測定場所
①測定区域において、３ｍ～５ｍの等間隔で引いた縦と横の線との交点を測定点
とする。（別表３参照）
②壁等による一定の仕切りがある区域ごとに測定する。（別表４参照）
●測定結果
①粉じん計で測定終了後に表示パネルに表示されている数値（質量濃度）を記
録する。２箇所以上の測定の場合も全て数値（質量濃度）を記録する。
その値と、基準値（0.15ｍｇ/ｍ３）と比較して、測定結果がこの基準を上回る
場合は、換気設備の改善等に問題がないか点検する。
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（別表１）
黄色部分（喫煙室の近傍）で１点以上
測定
（別表２）
上部
中央部
下部
（別表３）
測定点
この場合測定点は２８箇所
（別表４）
この場合測定点は１２箇所
（本事業は、厚生労働省の委託により実施しています。）
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