平成26年12月分薬品リスト

新規試用医薬品(平成 26年12 月薬事検討委員会)
ヴォトリエント錠200mg
サムチレール内用懸濁液15%
ルナベル配合錠ULD
薬品名
【般】ケトプロフェンテープ40mg(10×14cm 非温感)
アネメトロ点滴静注液500mg
ベナンバックス注用300mg
ヴォトリエント錠200mg
votrient
劇○
処
○
200mg/錠
規格
メーカー
GSK
申請科
泌尿器科
一般名
パゾパニブ塩酸塩
効能・効果
悪性軟部腫瘍
根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
用法・用量
通常、成人にはパゾパニブとして1日1回800mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に経口投
与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
使用目的
及び理由
悪性軟部腫瘍の増殖および悪性度との関連が報告されている血管内皮増殖因子(VEGF)受容体、
血小板由来増殖因子(PDGF)受容体ならびに幹細胞因子受容体(c-Kit)に対して阻害作用を示す経
口のマルチキナーゼ阻害薬である。悪性軟部腫瘍の増殖に関わる血管新生を阻害することにより、
腫瘍増殖を抑制すると考えられる。根治切除不能又は転移性の腎細胞癌に対する効能・効果で適
応追加の承認されたため。
その他
薬品名
処
○
サムチレール内用懸濁液15%
samtirel
750mg5mL/包
規格
メーカー
GSK
申請科
内 科
一般名
アトバコン
効能・効果
<適応菌種> ニューモシスチス・イロベチー
<適応症> ニューモシスチス肺炎、ニューモシスチス肺炎の発症抑制
用法・用量
<ニューモシスチス肺炎の治療>
通常、成人には1回5mL(アトバコンとして750mg)を1日2回21日間、食後に経口投与する。
<ニューモシスチス肺炎の発症抑制>
通常、成人には1回10mL(アトバコンとして1500mg)を1日1回、食後に経口投与する。
使用目的
及び理由
ニューモシスチス肺炎の3rd lineの治療薬として必要であるため。
その他
薬品名
規格
ルナベル配合錠ULD
lunabell
メーカー
富士製薬
申請科
産婦人科
ノルエチステロン 1mg/エチニルエストラジオール 0.02mg
一般名
ノルエチステロン
/エチニルエストラジオール
処
○
効能・効果
月経困難症
用法・用量
1日1錠を毎日一定の時刻に21日間経口投与し、その後7日間休薬する。以上28日間を投与1周期
とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後
同様に繰り返す。
使用目的
及び理由
その他
薬品名
規格
月経困難症に使用する低用量ピル。ルナベル配合錠LDよりもエチニルエストラジオールの量が少な
いが、月経困難症に対してはほぼ同等の効果があるうえに、悪心や乳房不快感などの副作用が少な
い。重大な副作用である血栓症に対しても頻度が少ない可能性がある。ただし、性器出血の頻度がL
Dよりも高いので、ULDの服用で不正出血が続いてしまうような患者では今後もLDを使用していく。
院外処方限定での使用
【般】ケトプロフェンテープ40mg
(10×14cm非温感)
40mg/枚
- 1 -
メーカー
一般名処方のみ
申請科
整形外科
一般名
ケトプロフェン
効能・効果
○下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
腰痛症(筋・筋膜性腰痛症、変形性脊椎症、椎間板症、腰椎捻挫)、変形性関節症、肩関節周囲
炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
○関節リウマチにおける関節局所の鎮痛
用法・用量
1日1回患部に貼付する。
使用目的
及び理由
以前、採用されていたが、採用中止後も日常診療において患者からの要望が多いため。
その他
薬品名
院外処方限定での使用
処
○
アメネトロ点滴静注液500mg
anemetro
500mg100mL/瓶
規格
メーカー
ファイザー
申請科
内 科
一般名
メトロニダゾール
効能・効果
1.嫌気性菌感染症
<適応菌種>本剤に感性のペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、ポルフィロ
モナス属、フソバクテリウム属、クロストリジウム属、ユーバクテリウム属
<適応症>・敗血症・深在性皮膚感染症・外傷・熱傷及び手術創等の二次感染・骨髄炎・肺炎、肺
膿瘍、膿胸・骨盤内炎症性疾患・腹膜炎、腹腔内膿瘍・胆嚢炎、肝膿瘍・化膿性髄膜炎・脳膿瘍
2.感染性腸炎
<適応菌種>本剤に感性のクロストリジウム・ディフィシル
<適応症>感染性腸炎(偽膜性大腸炎を含む)
3.アメーバ赤痢
用法・用量
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回、20分以上かけて点滴静注する。なお、難
治性又は重症感染症には症状に応じて、1回500mgを1日4回投与できる。
使用目的
及び理由
重症肺炎では経口困難な場合が多く、早期に適切な抗菌薬の投与が必要となるが、嫌気性菌に対
応可能な注射用抗菌薬の選択肢が少ないのが現状である。本剤は、医療・介護関連肺炎のガイドラ
インでも推奨されている。主として重症者を対象に試用する。
その他
薬品名
規格
劇○
処
○
ベナンバックス注用300mg
benambax
300mg/瓶
メーカー
サノフィ
申請科
内 科
一般名
ペンタミジンイセチオン酸塩
効能・効果
<適応菌種> ニューモシスチス・カリニ
<適応症> カリニ肺炎
用法・用量
[静脈内・筋肉内投与]
通常、ペンタミジンイセチオン酸塩として4mg/kgを1日1回投与する。
(1)静脈内点滴投与:日局注射用水3~5mLに溶解した後、日局ブドウ糖注射液又は日局生理食塩
液50~250mLに希釈し、1~2時間かけて点滴静注する。
(2)筋肉内投与:日局注射用水3mLに溶解した後、2箇所以上の部位に分けて筋注する。
[吸入投与]
通常、ペンタミジンイセチオン酸塩として300~600mgを日局注射用水(1バイアルにつき3~5mL)に
溶解し、吸入装置を用いて1日1回30分かけて投与する。吸入装置は5μm以下のエアロゾル粒子を
生成する能力を有する超音波ネブライザー又はコンプレッサー式ネブライザー等を使用すること。な
お、吸入装置により霧化能力、薬液槽容量が異なるので、使用する機種に応じて薬液を日局注射用
水で適切な量に希釈して用いること。
使用目的
及び理由
ニューモシスチス肺炎で治療中(ST合剤)に、ST合剤の副作用により使用不可能となる可能性が高
く、その場合、本剤がニューモシスチス肺炎の治療薬の2nd lineであり、必要不可欠であるため。
その他
規制区分:○
毒 :毒薬、 ○
劇 :劇薬、 ○
麻 :麻薬、 ○
向 :向精神薬、 ○
処 :処方せん医薬品
規制区分:○
習 :習慣性医薬品、○
生 :生物由来製品、○
特 :特定生物由来製品、○
放 :放射性医薬品
- 2 -