Title プロセス記述を用いた分散開発環境の生成

Title
プロセス記述を用いた分散開発環境の生成
Author(s)
石若, 通利; 元治, 景朝; 荻原, 剛志; 井上, 克郎
Citation
Issue Date
情報処理学会第45回全国大会講演論文集. 5 P.277-P.278
1992-09-28
Text Version publisher
URL
http://hdl.handle.net/11094/50590
DOI
Rights
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Osaka University
Osaka University
5-277
情報処理学会第 4
5回(平成 4年後期)全国大会
プロセス記述を用いた分散開発環境の生成
lU-l
w元治景翻す荻原剛志
石完5
通手
t(株)さくらケーシーヱス
1はじめに
井上克郎?す
H
什大阪大学
プ ロ グ ラ ミ ン グ プ ロ セ ス へ の 開 発 者 の おjり当て,及び個々
大鏡検なソフトウェアの開発において,プロジェクトの構
のプログラミングプロセスの実行優先度等も開始時点で
成長,開発プロセス,ソフトウェアプロダクトの統合的な管理
は決定できない.しかし.システム設計惑の分析と詳細化
と制御はプロジェクト成功のための E
重要な婆図である.この
のプロセスを経て,プログラムの数等は決定される.同時
ようなプロジェクトの管翠支援を目的に,プロジェクト全体
Jり当て等の決定も可能となる.このように,
に,開発者のi1it
のプロセス記述から各騎発者の億人プロセスを導出する試み
詳細なプロセス記述はプロジェクトの進捗に応じてのみ
がある[1][
2
]
.しかし,実際にはプロジ.ェクト全体のプロセス
可能となる.プロジェクトの開始時点での詳細なプロセス
ぞプロジェクトの開始時点で詳細に記述することは困難であ
記述は現実には不可能である.
る.多くの管理主主主軽はプロジ&クトの進捗に応じて動的 i
こ決
定される.このためプロセス記述を用いたプロジェクト管理
では,動的なプロセス記述の詳縮化とそれによる構成長,プロ
3プ ロ セ ス 記 述 を 用 い た プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 機 構
分散開発環境を考慮した,構成員,プロセス,プロダクトの
セス,プロダクトの統合的な管理と制御の機構が必要とされ
統合的管理及び制御機構を概説する(図1).
る
3
., プ ロ セ ス の 表 記 法
そこで本穏では,プロセス記述の動的な詳細化について考
プロセス記述の要素と記述法を図 2に示す.プロセスはプ
察し,動的な詳細化を取り込んだプロジェクトの管理機構を
ロダクトを入力し,新たなプロダクト安出カする .
1つのプロ
検討する.
セスは最終的には l人の開発者により実行される(図幻.但し,
プロダクトおよびプロセス数等が不定の溺合には,プログタ
2プ ロ セ ス 記 述 の 詳 細 化 過 程
ト及びプロセス名には総称名称を記述し.1つのプロセスに複
システム設計惑から複数のプログラムを溺発するプ口
数の開発担当者を記述できる(図 3
).
3
.
2プ ロ ジ ェ ク ト 管 理 の 流 れ
ジェクトを考える
プロジェタトの開始時点では,最終プロダクトである
①管護者がプロジェクト全体プロセスを記述する.
プログラムの数,プログラム間の関係,プログラムに対応
プロジェクトの関始時点では,プロジェクトの入出力プロ
するプログラミングプロセスの数は不定である.このため,
ダクト,構成員が明らかである.これらの情報を用いてプロジェ
全体プロセス記述菌爾
一一争
保管
噌ー+
A
口
口 → 0 と→口
、口
プロダクト
記
述
♀
︿
③更新
ス
セ
人配
み
内送
偶の
'p
・
・
ダ
+
Ail
ロ
プ
③
新析菌
J
更解叫引
③⑤
己
個目金丈
全体プロセス記述
解析
己
0
+み
→食品→包
ザ
ロ
②分解
開発者
噌ー-+
弔
:
[
作業終了
+
4
>
己
!隣人プロセス記述
図 1
:プ口セス記述を用いたプロジェクト管理機構
D
i
s
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r
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b
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d DevelopmentEnvironment f
o
rP
r
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j
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t Management Using P
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Michitoshi Ishiwaka¥ KagetomoGenjit
. Takeshi Ogiharaす ¥ KatsuroInoueす令
tD巴p
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f Research &Developm巴n
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. SAKURA KCSC
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f Infomation& ComputerS
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f Engineering S
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. Osaka Univ.
L
5
ミ
開発者
5-278
(
5
)管理機構は当該プロセスの
クト管王望者がプロジェクト計画を記述する.
m当者 (A,B)の現状態と3f重
②管理機構が全体プロセス記述を潟発者毎の個人プロセス記
類の定義穫の関係から,プログラム設計フ・口セスの出力 (
3種
述に分解する.
類の定義議)の俊先頗位を計算する.さらに,プログラミング
管理機事詩は個人プロセス記述の導出時,開発者への個人プ
プロセスへの開発者のおi
り当てを計算する.その結果,共通関
口セス記述の配送優先顕位を解析する.解析結果に応じて適
l
l
Jり当
数定義惑の出力が走塁優先となり,その他は任窓となる.i
時,個人プロセス記述を記送する.また,本解析結泉を含む全
ては,共通関数プログラミングプロセスに B となり そ の 他 は
体プロセス記述を保管する
UI定慈善蓄および主処理定義惑が出力される時の A と Bの 現
③開発者が個人プロセス記述に従ってプ E セスを実行する.
状態に依与する.
開発者はプロセス実行の過程で,出力プロダクトの数と関
係等を決定し,個人プ口セス記述を更新する.
E
(
6
)管理機構は上記計爾を管理者に提示し,検証後 A 及 び B
に配送する.
③管理機構が個人プロセス記述を収集し,全体プロセス記述
ω Aが 3種類の何れかの定量主主撃を出力する時,管理機構は
を更新する.
上記計磁に従って A と Bに そ れ ぞ れ の プ ロ ダ ク ト を 配 送 す
⑤管理機構が会体プロセス記述を解析し,以降のブロジェク
る.
J
工
二
ト言十薗案を策定する.
一
⑤管理者がプロジェクト昔十酒家を検証及び更新する.
⑦上記②からを操り返す.
蜜持,管理機構が開発者間にプロダク
③上記②から⑦までの i
トぞ配送する.
図
く〉→口
0
+
6
A.B
→基
プログラム設計著書
図 4:全体プロセス記述
給与計算プログラム
2
:記述例
関東省
プログラム
口
給与計算プログラム由
プログラミシグ
く〉→己
一一時炉
主処理プログラミシタ.
プログラム
プログラミング
AO
)
!
国人プロセス記述 (
a
)
4管理機構の動作例
システム設計惑から複数のプログラムを開発するプロジぷ
クトを例に管理機構の動作例を述べる.プロジェクトは管理
A.Bで構成される.プロジ
A
dh→己
システム役計審
図3
:不定要素を含む記述例
者,開発者
基→
A由{宙人プロセス記述 (
a
)
0
4⑤
口
給与計算プログラム段 I
t審
口
クトの開始時点で策
定したプロジェクト計爾は図 4である.館主撃のためにテスト
仕様の作成及びレピュ一等のプロセスは除いた.
(1)管理機構は最左端の根ノード{システム設計遜)から$~途
するプロセスのノード(フ.ログラム設計)を摘出する(図 4
(
a
))・当該プロセスを最優先プロセスとし割り当てられた関
図5
:プロセスの実行
5おわりに
--ニヰι ιょニ
本穏では,プロセス記述の開発現場への適用法の 1っとし
て,プロセス記述を用いたプロジェクト管理の機構を考察し
た.今後の諜援は以下の通りである.
(!)プロセス優先頗伎の解析アルゴリズムの異体化と検証
(
2
)レピュ一等を含む複雑なプロセス記述での検討
(
3
)PDL[
3
J等を用いた倒人プロセスの実行支援
車珪
発者 (A)に記送する.
(
2
)
Aはシステム設計奮を入力し,プログラム設計を開始する.
システム設計替の分析と詳締化の過程で .
Aは プ ロ グ ラ ム 設
食蜜な議論および助言を裁いた大阪大学の鳥居研究室諸氏お
よびさくらケーシーエス研究開発部諸氏に謝意を表します.
.
_
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. ._
.
.
.
計審として, UI(ユーサ・インターフェイス)定義番,共通関数定 五~血
善幸欝,主処理定義蓄を決定する.さらに,それらの関係を図 5 [1]金子関他, rLOTOSによるソフトウェアプロセスの形式
o.7
8,(
19
91
.3
.8
)
的記述法 J,ソフトウェア工学研究報告 N
(
a
)のように決定する.
(
3
)管理機構は図4(a
)のプログラム設計惑と図 5(
a
)の 3極
[
2
J中田高史他, rLOTOSによるソフトウェアプロセスの会
3種類の定畿奮の関係から 3つのプログ 体記述と関発者個人ごとのプロセス記述の議事出 J .電子情報
類の定義蓄を同定し .
S91-22.p59-67
通信学会 COMP91-65,S
ラミングプロセスを導出する(図 5
).
似)管理機構は 3種類の定著書議ノードから到透するプロセス
[
3
J松永泰明他. r
図式表現を用いたソフトウェアプロセス檎
(プログラミング)のノードを拠出する.
成・実行システムの試作 J ,電子情報通信学会 COMP92-22,
SS92-7,p51-58