LS 研 カテゴリ ICT 戦 略 / 人材育成 № 管理/運用 新分野 研究テーマ概要 研究分科会テーマ 1 ICT 戦略における UX※起点でのシステム化企画手法の研究 2 情報システム構築、維持管理における国内外の比較と考察 3 情報システム部門の組織力強化に向けて ∼自らの変革に向けた取り組み〜 4 企業を強くする情報リテラシーの向上 5 IoT によるビジネス創出と情報システム部門の役割 6 DevOps※視点での開発・運用部門の組織のあり方 7 技術/技法 2015 年度研究分科会 ※UX: User Experience ※DevOps:開発(Development)と運用(Operations)の造語 DevOps※によるライフサイクルマネジメントの拡大のためのツール適用指針 ※DevOps:開発(Development)と運用(Operations)の造語 8 エンタープライズアジャイルの検討 9 超高速開発のためのビジネスプロセス統合基盤の活用 10 スマートデバイスの効率的なテスト手法の研究" 11 システムメンテナンスにおける漏れのない仕様レビューの方法 12 上流工程から取り組むテストプロセスの体系的改善 13 現行仕様を踏襲したシステム再構築におけるテスト・移行手法の研究 14 ハイブリッドクラウド活用に向けた IaaS/PaaS/SaaS 選択と開発手法の研究 15 効果的なビッグデータ利活用とその基盤となるデータマネジメントのあり方研究 16 ワークスタイルの変化に対応した認証とアクセス管理の仕組みに関する研究 17 SDI※に向けたネットワークの検討 18 事業継続へ向けたサイバー攻撃の早期対策の研究 19 非機能要件の要求仕様化による運用品質の向上 20 経営ニーズと現場ニーズの整合性確保手法について 21 ICT 運用管理ができる設計書の研究 22 システムライフサイクルマネジメントの実践を通じたノウハウの獲得 23 システム運用時の障害や性能低下などのトラブルを、事前に予防・予兆回避する技術の研究 24 情報漏えい防止と活用に関する情報システム部門の役割について 25 オープンデータの活用可能性に関する研究 4 ※SDI: Software Defined Infrastructure LS 研 ICT 戦略 /人材育成 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) No.1 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 ICT 戦略における UX ※ 起点でのシステム化企画手法の研究 ※ UX: User Experience スマートデバイスや新規デバイス(ウェアラブル等)の台頭により、「心地よさ」 や「感動」を取り込んだ ICT 戦略が重要になってきている。一方、「楽しさ」や「達 成感」を追求してきたゲーム分野のデザイン技術やメカニズムを、他分野に応用する 活動は「ゲーミフィケーション」と呼ばれる。 本分科会では、UX 起点での事業化企画/システム化計画に関する様々な手法を 調査すると共に、 「ゲーミフィケーション」等の新たな可能性の導入を検討する。 手法の導入にあたっては、現場から発想を引き出すファシリテーション、コンセプト 化等を、広範囲な人材が実施可能なものとしてガイドライン化する。 目標とする研究成果 ・UX 向上のためのデザイン/技術一覧 ・UX 起点での事業化企画/システム化計画手法 ・UX 導入実践のための超上流ガイドライン 具体的な研究手順 (1)「ゲーミフィケーション」等の UX 向上策を調査する。 (2)UX 起点での事業化企画/システム化計画手法を調査する。 (3)上記手法を活用した、UX 導入企画推進をガイドラインとしてまとめる。 参加条件 ・ICT 戦略を検討する立ち場にある部門の課長、リーダークラス ・UX に関心のある方 対 象 部 門・ク ラ ス・前 提 ス キルなど ICT 戦略 /人材育成 No.2 情報システム構築、維持管理における国内外の比較と考察 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 日本は ERP 等のパッケージ導入比率が低く、運用・保守コストを押し上げている ために、戦略投資比率が少ない傾向にある。一方、開発手法やツール・製品は海外 製品が主流を占めているにもかかわらず、なぜ日本独自の傾向にあるのか不明であ る。 本分科会では、欧米、アジア、中南米など、各国の企業規模に応じた情報システ ムの在り方、構築方法、維持管理のやり方などを比較し、各国のこれまでの歴史と 照合しながら、今後の我々の進むべき道を考察する。 目標とする研究成果 ・リージョン別の情報システムの構築方法、維持管理方法、比較 ・日本の情報システムの特徴を活かしたグローバル化戦略 具体的な研究手順 (1)各国の企業規模や業種に応じた情報システムの構築方法、維持管理方法を調査、 比較する。 (2)日本の情報システム発展過程を勘案した、今後の進むべき方向を提示する。 参加条件 ・情報システム部門の部長、課長クラス または、 ・グローバル視点で業務に携わる方 対 象 部 門・ク ラ ス・前 提 ス キルなど 5 LS 研 ICT 戦略 /人材育成 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) No.3 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 情報システム部門の組織力強化に向けて ∼自らの変革に向けた取り組み〜 企業における ICT 活用は、省力化、効率化、情報活用、ビジネス変革等、経営環 境と共に変化してきている。今後の様々な経営環境に、ICT をどう活用していくの か、企業はその課題に頭を悩ませている。ICT 部門にも、経営と ICT の一体改革を 目指す難しい舵取りが求められ、経営層から ICT 部門に対する期待はますます高ま っているが、その期待に十分に応えられている ICT 部門は多くはない。 本分科会では、ビジネスに貢献する ICT の有効活用を実現するため、情報システ ム部門が取るべきアプローチと、それに必要な人材像を研究する。 目標とする研究成果 具体的な研究手順 参加条件 ・経営・事業と一体改革を実現する情報システム部門の改革アプローチ(ガイドラ イン) ・今後求められる人材像とスキルセット (1)経営層、事業(利用)部門、取引先等から ICT 部門に対する期待、求められて いることを検討する。 (2)ICT 部門の役割・機能を価値視点から診断、分析し課題領域を特定する。 (3)個別課題に対応するために、ICT 部門として出来る事、およびやりたいことを 検討する。 (4)情報システム部門の改革アプローチ(ガイドライン)を検討する。 (5)あるべき姿に向けた制約事項(リソース、権限など)を抽出する。 (6)制約事項に対するポジティブアクション、ネガティブアクションを検討し、 組織改革に向けた提言を具体的にまとめる。 ・ICT 戦略を検討する立場にある部門の課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ICT 戦略 /人材育成 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 目標とする研究成果 No.4 企業を強くする情報リテラシーの向上 ICT の急激な進歩により、ビジネスおいては ICT はなくてはならないものであり、 第 4 の経営資産である「情報」をいかに活用するかが、他社との差別化要因となっ てきている。この情報を活用するためには、ICT 基盤を整備するだけでなく、これ を使う側の情報リテラシーを向上させる活動を企業として取組む必要があるが、ま だ体系的な手法は見られず、各社手さぐりの状況である。 本分科会では、情報リテラシーとは何か、情報リテラシーが高い状態を把握し、 情報活用マネジメントのあり方について研究する。 また、情報リテラシーの計測、評価方法 現状の状況について調査し、情報リテラ シー向上のための項目、方法を確立する。 ・個人や企業の情報リテラシーの格差が企業活動に及ぼす影響 ・個人や企業が強化すべき情報リテラシーの内容 ・情報リテラシー向上のために、情報システム部門がおこなうべき具体的なプログ ラムサンプル企業での情報リテラシー計測、評価結果 具体的な研究手順 (1)個人や企業の情報リテラシーの格差は、今後、どのような影響を及ぼすのか、 その影響を推察する。 (2)どのような情報リテラシーが重要になるのか、列挙する。 (3)情報リテラシー向上のために、情報システム部門は何をすべきか、具体的な プログラムを検討する。 (4)サンプル企業での情報リテラシーを計測し、評価する。 参加条件 課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 6 LS 研 ICT 戦略 /人材育成 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) No.5 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 IoT によるビジネス創出と情報システム部門の役割 あらゆるヒト・モノ・環境の情報がデジタル化されネットワークにつながる IoT の時代を迎えている。多様な情報から経営やビジネスに必要な情報を、どのよ うに情報を集め、ビジネスに活用し、ビジネスを創出できるかが重要になる。また、 IoT では大量のデータ処理とリアルタイム性が同時に求められ、その要件が環境や 時間、イベントによって大きく変動するため、データセンターやクラウドコンピュ ーティングとエンドユーザーコンピューティングが役割分担し、ネットワークを介 して協調する必要がある。また、セキュリティについても新たな取り組みが必要に なる。 本分科会では、IoT 時代に情報システム部門が果たすべき役割について研究する。 目標とする研究成果 具体的な研究手順 ・IoT 時代の情報システム部門のあり方 ・現場部門との連携の進め方 ・ユースケースと IoT 構築のための留意点と導入ポイント (1) IoT の対象となるデバイスと、その使われ方について調査する。 (2) IoT による新たなビジネス創出の事例調査を行う。 (3) 事例・ユースケースごとの課題を明確にする。 (4) ユースケースに応じた、フロント、バックエンド機能分担とネットワーク機能 を整理する。 (5) 課題解決のための技術を検討する。 例:データの入手方法、データの知財、所有権、使われ方からみたセキュリティ リスクと対策 など 参加条件 ・情報システム部門の課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ICT 戦略 /人材育成 No.6 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 情報システムの開発から運用、保守、改版などの一連の流れを効果的に進めるた めに DevOps※ 手法の活用が注目されている。DevOps においてプロセスやツールと ともに重要なのが、開発・運用部門の組織や人材のあり方である。 DevOps 視点での開発・運用部門の組織のあり方 本分科会では、DevOps の先行事例や成功例、メンバー自社の状況などを踏まえ て、効果的 DevOps 実現に必要な、開発側・運用側それぞれの人材特性、人材配置、 組織構成、部門間交流などのあり方を研究する。 ※DevOps:開発(Development)と運用(Operations)の造語 目標とする研究成果 ・開発側・運用側で必要な人材像(知識、特性など)の提示 ・開発・運用全体の組織構成、部門間人材交流のあり方の提示 具体的な研究手順 (1)DevOps の先行事例や成功例における人材や組織についての取組みを情報収集 し分析する。 (2)メンバー自社を含めた開発・運用における人材・組織面の課題を分析する。 (3)効果的 DevOps のために必要な開発側・運用側の人材、組織構成などを定義し、 その効果を検討する。 参加条件 ・情報システム部門の課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 7 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 DevOps によるライフサイクルマネジメントの拡大 のためのツール適用指針 技術/技法 No.7 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) ビジネス環境変化への迅速な対応が求められている昨今、アジャイル分野で取り 組んできた手法を拡大し、開発と運用を協調してユーザー要求に対応する DevOps が注目されている。これにより、経営、企画に貢献すべく大きなライフサイクルマ ネジメントの実現を目指している。 本分科会では、DevOps 指向のツールを適用プロセス視点で整理し、既存システ ムの保守/運用領域を含めた適用可能性と効果を分析する。分析にあたっては、テス トや変更リリース・デリバリの自動化だけでなく、仮想化を前提としたテスト環境 整備、変更リリースに伴うインフラ構築/環境変更自動化や、構築自動化に伴う確認 テスト手法についても併せて研究することで、保守/運用全体の適用指針の作成を目 指す。 ※DevOps:開発(Development)と運用(Operations)の造語 目標とする研究成果 具体的な研究手順 ・保守/運用プロセスを中心とした、DevOps 関連ツールの実態 ・構築、導入、変更リリースの自動化/確認に関するツールの実使用報告書 ・保守/運用起点による新たな価値創出のための DevOps ツールのあり方 ・DevOps 関連ツール導入ガイドライン (1)アジャイルおよび DevOps を支える CI/CD に代表される関連ツールを調査する。 ※CI: Continuous Integration、CD: Continuous Delivery (2)一般的な保守/運用プロセスから見たツールの効果を分析する。 (3)導入、構築、変更リリースの自動化/結果検証の検証と実証実験を行う。 (4)保守/運用プロセス改善のための DevOps 関連ツール導入指針を作成する。 参加条件 ・ウォーターフォール開発、アジャイル開発の基本的な知識を有する方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 技術/技法 No.8 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) ビジネスアジリティを出すためにアジャイル開発を取り入れる企業が増えつつ ある。しかし、エンタープライズのウォーターフォール型の開発に慣れ親しんだ企 業では、情報システム部門がプロジェクト管理者や経営層/現場キーマン、品質管 理部門などのステークホルダーを上手く巻き込むことができず失敗するケースが 多い。このような課題を解決するためにはアジャイル開発ならではのプロジェクト マネジメント、経営/現場ニーズの把握・実現、品質の担保、契約形態の仕方の確 立が必須となってくる。 目標とする研究成果 具体的な研究手順 参加条件 エンタープライズアジャイルの検討 本分科会では、エンタープライズでのアジャイル開発導入の仕方を研究し、エン タープライズにおけるアジャイル開発導入を実現/成功させるための方法論・考慮 ポイント、付随する要素技術をまとめ、ガイドラインを作成する。 ・ウォーターフォール開発/エンタープライズアジャイル開発の比較 ・エンタープライズアジャイル開発技法の考察 (従来のアジャイル手法に加えるべきプロセス、手法) ・エンタープライズアジャイル開発補助ツール ・エンタープライズアジャイル開発技法を成功させる指針 (1)アジャイル開発導入の問題点・阻害要因を洗い出す。 (企画フェーズと運用引継ぎフェーズを含めて検討) (2)ウォーターフォール開発に慣れ親しんだステークホルダーをどうやって説得・ 巻き込むかを検討する。 (3)エンタープライズアジャイルでの付随要素技術の検討する。 (4)エンタープライズアジャイル開発技法を成功させる指針を検討する。 ・ウォーターフォール開発、アジャイル開発の基本的な知識を有する方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 8 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 技術/技法 No.9 超高速開発のためのビジネスプロセス統合基盤の活用 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 超高速開発の要素技術を研究してきたが、実際にシステムとして動かすために は、画面、業務プロセス、他システム連携などの考慮が必要である。既存サービス やデータベースを活用するビジネスプロセス統合基盤は、様々なシステムを人間主 体の段取りに合わせて再統合するツールで、ルールベース開発など超高速開発を実 践するための機能を含めて、オールインワンでシステムを開発する機能を備えてい る。 本分科会では、ビジネスプロセス統合基盤の機能や事例を確認し、実際にビジネ スプロセス統合基盤上での開発を行うことで、ビジネスプロセス統合基盤に対する 理解を深める。実際の業務に照らし合わせて、どういう業務に適用できるのか、ど ういう準備が必要なのかを検討し、ビジネスプロセス統合基盤の活用によって現在 のシステム開発の課題がどのように解決できるかを明確にする。 目標とする研究成果 具体的な研究手順 参加条件 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ・ビジネスプロセス統合基盤活用ガイド -ビジネスプロセス統合基盤でできること -ビジネスプロセス統合基盤の適用範囲 -ビジネスプロセス統合基盤の適用で期待できる効果 -ビジネスプロセス統合基盤適用に向けて準備すべきこと、留意事項 (1) ビジネスプロセス統合基盤の機能や事例を調査する。 (2) 実際にビジネスプロセス統合基盤を利用した開発を実施する。 (3) 実業務と照らし合わせた、適用範囲や前提の検討、仮説を提示する。 (4) 検討した仮説を検証する。 (5) ガイドラインとしてまとめる。 ・システム開発経験1年以上 ・システム化機能検討の経験がある方 技術/技法 No.10 スマートデバイスの効率的なテスト手法の研究 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 近年、スマートデバイスの普及により、情報システム部門がスマートデバイス向 けアプリケーションを開発する機会も増えてくると考えられる。しかし、スマート デバイスと一言で言っても、多様なスペック、OS バージョン、利用シーンがある 中で、いかに効率的にテストを行うかが課題となっている。 本分科会では、スマートデバイス特有のテストの特徴とは何か、それ以外の端末 (デスクトップ PC など)での従来のテスト手法との違いを明らかにし、効率的か つ、スマートデバイスならではの使用上の問題点を抽出・修正できるプロトタイピ ング手法、評価手法を研究する。 目標とする研究成果 ・スマートデバイス特有の開発・テスト課題 ・スマートデバイスのテストを効率的に行うためのガイドライン 具体的な研究手順 (1)タッチ操作やボタン配置のユーザーインタフェース設計、マルチデバイス対応 等、スマートデバイス固有の設計とテスト項目を洗い出す。 (2)ユーザーインタフェースを中心としたプロトタイピング評価ポイントを検討 する。 (3)機種毎/OS バージョン毎に異なる動作に対するデスト手法を検討する。 (4)スマートデバイス向けアプリケーションの開発プロセスを検討する。 参加条件 ・情報システム部門のリーダークラス ・Web システム開発におけるテスト作業の経験がある方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 9 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 技術/技法 No.11 システムメンテナンスにおける漏れのない仕様レビューの方法 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 品質を確保するためには、レビューが欠かせないが、システムメンテナンス(変更 開発)においては、既存システムの機能への影響、データ連携への影響など、新規開 発よりも多くの視点が求められる。レビューに参加する担当者の役割、利用する成果 物、チェックポイントなども検討しなければならない。 本分科会では、影響範囲調査結果を明確に表現できるドキュメンテーション手法 や、レビュアーに必要なスキルおよびレビュー手順、レビュー結果の記録方法等を研 究する。 目標とする研究成果 ・影響範囲チェックリスト ・レビュー重点項目マニュアル ・レビュアー役割分担表 具体的な研究手順 (1)影響範囲調査固有の作業プロセスを調査・分析する。 (2)網羅性の高い変更開発仕様の書き方を検討する。 (3)変更開発で留意すべきレビュー観点を整理する。 (4)変更開発における工程毎のレビュー手順をまとめる。 参加条件 ・システム品質レビュー経験のある方が望ましい 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 技術/技法 No.12 上流工程から取り組むテストプロセスの体系的改善 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) ソフト開発全体のプロセス標準化に比べて、テストに関する組織プロセスモデル の認知度は低く、普及していない現状がある。システム開発では、品質の向上はも とよりテストの効率化が求められている中で、テストの自動化だけではなく、上流 工程からプロセス全体の改善が必要とされる。 本分科会では、既存のテストプロセス改善モデルについて、日本の開発現場に おいて適用できそうなものを調査し、適用可能なものがある場合、適用に当たって の課題を整理し、適用するための施策を検討、検証する。また、適用が困難なもの しかない場合、日本の開発現場に合わせた改善モデルを検討、検証する。 目標とする研究成果 ・テストプロセス改善ガイドライン 具体的な研究手順 (1)テストプロセスモデルを調査する。 (2)会員現場から見た各モデルを評価する。 (3)テスト効率化のためのテストプロセス導入ガイドラインとしてまとめる。 参加条件 ・開発現場のリーダークラスが望ましい 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 10 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 現行仕様を踏襲したシステム再構築における テスト・移行手法の研究 技術/技法 No.13 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 新規開発の案件は少なくなり、既存システムをベースとした改修案件が多くなり つつある。一方、設計書などのドキュメントは長年の保守作業により陳腐化し、 2007 年問題/2012 年問題が顕在化する中、企業内での技術伝承も思うように進ん でいない。システムのブラックボックス化が進み、手探り状態でアプリケーション 改修を行う中、現行仕様を踏襲した品質確保が課題となっている。 本分科会では、現行仕様を踏襲したシステム再構築におけるアプリケーション 仕様の可視化、テスト、移行方法について研究する。 目標とする研究成果 ・ブラックボックス化したアプリケーション仕様の可視化手法 ・現行仕様を担保したテスト手法(現新比較テスト) ・プラットフォームが異なるシステム間でのアプリケーションやデータの移行方法 (汎用機⇒オープンプラットフォームなど) 具体的な研究手順 (1)現行仕様踏襲型の開発事例を調査し、成功のポイントを整理する。 (2)アプリケーションソースからの設計書リバースでは限界があり、 現新比較テストを可能にする設計書最新化のためのプロセスを検討する。 (3)プラットフォームが異なる場合の移行資産分類と移行方法を整理する。 参加条件 ・情報システム部門のリーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ハイブリッドクラウド活用に向けた IaaS/PaaS/SaaS 選択と開発手法の研究 技術/技法 No.14 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) クラウドファーストと言われる一方で、クラウドサービス適用にあたっては、 業務特性に応じたサービスレベルの充足性が課題となる。また、インターネット 公開やオートスケールに向いた IaaS/PaaS/SaaS の仕組みは、従来型のアプリケー ション構造や DMZ 型セキュリティとは異なる。 本分科会では、パブリッククラウド固有の非機能要件やネットワーク機能を前提 に、業務の可用性/セキュリティ特性に応じたパブリックとプライベート/オンプレ ミスの使い分け、アプリケーション特性に応じた IaaS/PaaS の使い分けと環境標準 化 / 開 発 手 法 選 択 、 業 務 機 能 / 運 用 か ら み た SaaS 選 択 等 に つ い て 検 討 し 、 IaaS/PaaS/SaaS それぞれにおけるパブリッククラウドに適した分野の明確化と、 それぞれの特徴を活かした開発手法について研究する。 目標とする研究成果 ・非機能要件やネットワーク機能を中心とした、IaaS、パブリッククラウド固有 条件と、適合業務要件一覧 ・PaaS 機能を中心とした、従来型運用やアプリケーション構造と、クラウド ネイティブなアプリケーションとの相違点チェックリスト ・IaaS/PaaS/SaaS 別パブリッククラウド特性に対応した業務特性と開発手法 選択ガイドライン 具体的な研究手順 (1)プライベートクラウド運用効率化のための標準化傾向を調査する。 (2)主要クラウドサービスの機能とサービス条件を調査し、プライベートクラウド 環境と比べた制約事項を明確にして一覧化する。 (3)主要クラウドサービスの IaaS/PaaS 機能を調査し、前提となるアプリケーション 特性を明確にしてチェックリスト化する。 (4)PaaS 機能を活かした開発手法を明確にしてガイドライン化する。 参加条件 ・情報システム部門のリーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 11 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 効果的なビッグデータ利活用とその基盤となる データマネジメントのあり方研究 技術/技法 No.15 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) ビッグデータなど情報利活用によるビジネスイノベーションが期待されている。 しかし、効果的な情報利活用には、前提となるデータの整備が必要である。現実に は、マスタ統合やコード体系の見直しは、その重要性や必要性は分かっていても、 費用が膨大になるため、なかなか実行できない。また、基盤となるデータ整備は 利用者や経営者にとって、その効果や必要性がわかりにくく、予算獲得や協力体制 を作ることが困難である。 本分科会では、ビッグデータを初めとする情報利活用について、先進企業の取組 や、各社の実行上の課題を共有し、その解決策を導くための進め方や役立つツール 等を研究する。 目標とする研究成果 ・データマネジメントでの課題解決に役立つツール (例:経営層への啓蒙資料、成功事例集、企画資料ひな型、説得ポイント 具体的な研究手順 (1)データマネジメントにおける各社の実行上の課題を洗い出す。 (2)課題を収集、分類する。 (3)分類した課題の解決方法を検討する。 (4)解決に役立つツール(経営層への啓蒙資料、成功事例集、企画資料ひな型、 説得ポイント等)を作成する。 参加条件 ・データマネジメントを検討されている方、興味のある方 ・情報利活用系の業務に従事して実際に困っている方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 等) ワークスタイルの変化に対応した認証とアクセス管理 の仕組みに関する研究 技術/技法 No.16 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 様々な情報機器が、様々な業務シーンで活用されるようになると、利用者の利便 性と情報セキュリティのトレードオフが課題となる。これから益々、多種多様なデ バイスが業務で活用されるようになれば、同じ利用者でも、利用機器、利用場所な どにより、利便性とセキュリティの担保のために、従来とは異なる認証の仕組みや アクセスコントロールが必要となってくる。 本分科会では、これからのワークスタイルを考慮した場合、どんなシーンを想定 して、認証やアクセスコントロールの仕組みを考えなければならないのか。また、 それを実現するためには、どんな技術、仕組、ルールが必要となってくるのかを研 究する。 目標とする研究成果 ・将来のワークスタイルを考慮した、企業における利用者認証とアクセス管理の 考え方、及びそれを実現する技術などの提案 具体的な研究手順 (1)モバイルセキュリティ項目を整理する。 (2)利用シーンに応じたセキュリティレベルを検討する。 (3)セキュリティレベルに応じたツール実装を検討する。 参加条件 ・セキュリティ業務に関わる方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 12 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 SDI ※ に向けたネットワークの検討 技術/技法 No.17 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 近年、サーバーや、ストレージの仮想化技術やネットワークの仮想化に関する SDN※ や、NFV※ の技術が注目されている。また、これらを統合した SDI (Software Defined Infrastructure) を実現する、OpenStack などのソフトウェア開発の動き も盛んである。 SDI によって、企業等の ICT リソースを有効活用することでコストの削減や性能の 効率化が期待され、またユーザーが求めるアプリケーションを迅速に提供できると いうメリットが期待されている。ただし、SDI はクラウドシステムとしても発展段 階であり、実運用には課題を残している。 ※ SDI: Software Defined Infrastructure 本分科会ではデータセンター全体のインフラをソフトウェア視点で監視、制御、 管理する研究を行う。ソフトウェアにてサーバーやストレージ、ネットワークの監 視や制御、管理する仕組みを考え、現状の ICT システムの運用者・構築者が楽にな るための視点で、SDI 実現のための課題とそれを解決する技術を研究する。 ※SDN: Software Defined Networking/NFV: Network Functions Virtualization 目標とする研究成果 ・SDI により解決が期待される、現状のネットワークの問題 ・SDI により提供が可能になるネットワークサービスの可能性 ・SDI 実現の課題と、それらを解決する技術 具体的な研究手順 (1)SDI による解決が期待される ICT システムの問題や、SDI によって、提供が 可能になるサービスを抽出する。 (ネットワーク機能のスケーラビリティやアジリティなど) (2) SDI 実現のための課題を明確にする。 (現状の企業ネットワークとのギャップやネットワークの制限など) (3)課題解決のための技術を検討する。 参加条件 ・情報システム部門のリーダークラス ・SDN を含むネットワーク技術の知識を有する方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 技術/技法 No.18 事業継続へ向けたサイバー攻撃の早期対策の研究 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 巧妙化し続けるサイバー攻撃では水面下で諜報活動を行うため、最初に組織内に 侵入されてから攻撃に気が付くまでに数カ月∼数年が経過しているという事例が 多くみられている。長期間に渡るサイバー攻撃で大きな損害を被らないためには, 組織内に侵入されることを前提に、攻撃者社会、新しい攻撃プラットフォーム・攻 撃手法、法律、BCP などをふまえた早期対策が重要である。 本分科会では、事業継続へ向けたサイバー攻撃の早期対策のための研究を行う。 具体的な対策検討においては、「攻撃の封じ込め」「攻撃と被害の分析」「復旧」を 目標にした攻撃の検知方式やシステム、セキュリティインシデントの管理方式、攻 撃の抑止・予防のための運用管理方式の研究に取り組む。 目標とする研究成果 ・攻撃を検知・対策する方式やシステムの事例収集 ・セキュリティインシデントの管理方式やシステムの提案 ・攻撃を予防・抑止する運用方式やガイドラインの提案 具体的な研究手順 (1)サイバー攻撃対策の一般動向や既存技術(方式・システム)を調査し、課題を 整理する。 (2)方式やシステムを検討する。 (3)方式やシステムを評価する。 参加条件 ・情報システム部門の課長、リーダークラス ・セキュリティ関連知識及び、システム構築/運用管理経験を有する方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 13 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 管理/運用 No.19 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 運用負荷の増大によるサービスのレベルダウン、トラブル頻発など、運用品質 が原因で求める投資効果が得られないケースがある。上流工程での根本的対策によ り、運用品質の確保を図ることで求められる投資効果の獲得を目指す必要がある が、可用性、運用性、拡張性などの非機能要件に関しては、要求仕様で明確化され ないことから、システムに実装されないことが多く、これが運用負荷の増大、運用 品質の低下を招く原因の一つとなってしまっている。 非機能要件の要求仕様化による運用品質の向上 本分科会では、非機能要件についてステークホルダーから確かな要求を導き出 し、具体的に実装する手法の体系化を研究する。具体的には、コミュニケーション 力を始め調整力、折衝力など様々なヒューマンスキルも含め、実装につながる勘所 の体系化を含めて研究する。 目標とする研究成果 ・運用負荷・品質に影響する非機能要件一覧 ・運用品質向上に向けた非機能要件実装体系、 および非機能要件ヒアリング∼合意形成ガイドライン 具体的な研究手順 (1)運用品質が原因となっているトラブルの調査と、非機能要件との因果関係を 分析する。 (2)運用品質向上のための、非機能要件に応じた具体的な実装レベルを体系化する。 (3)実装レベルを明確にするために、企画・要件定義段階で運用側から提示すべき 非機能要件と、ステークホルダーに理解できる合意形成方法を考案する。 参加条件 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ・委託側として、大規模システムの要求仕様を作成した経験を有する方 ・受託側として、大規模システムの開発におけるプロジェクトリーダの経験を 有する方 管理/運用 No.20 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 業務部門に対し、情報システム部門はこれまでのようにシステムを作って使って もらうだけでなく、新たなビジネスの提案までも求められるようになってきた。そ のため運用業務も作業内容を明確にすることで、業務部門に対してサービス化を図 り、運用効率化及び品質向上していく必要があるが、ICT サービスの開発手法が確 立されていない。また ICT サービスの継続的改善をイノベーションにつなげる方法 も明確でない。 経営ニーズと現場ニーズの整合性確保手法について 本分科会では、情報システム部門が業務部門に対し、運用業務を ICT サービスと して提示する定義・開発方法を確立すると共に、ICT サービス価値の継続的改善を 通じた企画・イノベーション提案を行う手法を確立することで、運用部門を含む情 報システム部門の上流シフトを可能にする。 目標とする研究成果 ・ICT サービスの定義方法 ・ICT サービスの開発方法 ・ICT サービス化を企画・イノベーション提案につなげる方法 具体的な研究手順 (1)業務サービスへの ICT サービスの関わり方を定義する。 (2)ICT サービスの定義方法を開発する。 (3)ICT サービスの構築手順を開発する。 (4)開発した ICT サービスの価値を向上させる提案方法を開発する。 参加条件 ・サービス開発リーダーまたは業務システム開発リーダー経験 1 年以上 ・サービスマネージャー経験1年以上または同等の知識を有する方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 14 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 管理/運用 No.21 ICT 運用管理ができる設計書の研究 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 日々の運用は、開発時に作成した設計書を串刺しで見て、理解する必要がある。 そもそも開発時の設計書は開発の実装や検証のためにあり、運用の為にない。開発 から運用へのスムーズな移行を実現するためには、運用観点にて開発時に成果物を 作成し、運用へ引き継いでいくことが稼働後の運用サービス向上の基礎を築く。 本分科会では、運用に有効な成果物を、運用シーン別(質問対応、予防保守管理、 安全対策管理、性能キャパシティ管理、トラブル対応)に定義する。これらのシー ンに早期に対応することで、サービスレベル向上と LCM への活動につなげる。も ちろん、最初にどこまでサービスレベルを実施するかは決定しておくものである。 目標とする研究成果 ・運用シーン別必要ドキュメントの定義 ・運用シーン別ドキュメント活用ガイド 具体的な研究手順 (1)開発時にて運用に有効な設計書(成果物)を、運用シーン別に定義する。 (質問対応、予防保守管理、安全対策管理、性能キャパシティ管理、トラブル 対応など) (2)上記成果物と運用サービスが PDCA として回るため施策と連動することを検証 する。 (3)稼働後の運用サービスの向上の基礎となることを訴求する。 参加条件 対象部門・クラス・前提スキ ルなど ・開発経験、運用経験ともに5年以上 ・開発、運用ともにリーダー経験を有する方 ・ユーザーとの折衝経験も必要 管理/運用 No.22 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 2014 年度の研究分科会で、システムライフサイクルマネジメントの意義、およ び、ガイドラインの開発を行い机上における検証を行った。 2015 年度においては、これら研究成果を引き継ぎ、実際に現行システムの更改な どで実験的に適用し、その効果と課題を検証、ノウハウを分科会全体に展開する。 システムライフサイクルマネジメントの実践を通じた ノウハウの獲得 本分科会では、ガイドラインなど 2014 年度研究成果の共有と、課題を抽出し、 システムライフサイクルマネジメントの実地検証と評価を行った上で、システムラ イフサイクルマネジメントの意義に対する議論を深め、 ガイドラインを改定、加 えてワークシートを開発する。 目標とする研究成果 ・ライフサイクルマネジメント実施におけるノウハウ集 ・システムライフサイクルマネジメントのガイドライン改定 ・ガイドライン活用ワークシート 具体的な研究手順 (1)ライフサイクルマネジメント実地検証を通じたノウハウ集を編纂する。 (2)システムライフサイクルマネジメントを通じた経営層との対話のあり方を検討 する。 (3)システムライフサイクルマネジメントのガイドライン改定とワークシートを 作成する。 参加条件 ・情報システム部門の課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 15 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 システム運用時の障害や性能低下などのトラブルを 事前に予防・予兆回避する技術の研究 管理/運用 No.23 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) システム運用時に内在する障害因子の特定や予測は、個々数年の運用系研究で常 に話題となっているが、現実解としての特定手法やツールは、十分議論された上で 標準化されたものはなく、消化不良のまま、次年度持ち越しとなっている。 本分科会では、システムログ、業務ログ、環境設定情報などをビッグデータの解 析手法、機械学習機能などを活用し、これまでにないアプローチでトラブルを事前 に予防・予兆回避する技術を研究する。 目標とする研究成果 ・運用時の障害因子の抽出 ・・トラブルの予防、予兆を実現できている事例の収集 ・企画∼運用までの各段階で予防・予兆できる技術、ツールの抽出、開発 ・ツールの実効性の確認 ・今後の課題、期待 具体的な研究手順 (1)システム運用を阻害する障害と原因を分析する。 (2)障害因子の特定(システム開発の上流∼下流工程と、運用プロセス両面で)の 過程検証を行う。 【企画、設計段階】 センター運用ポリシーに沿ったシステム環境の確認 【導入、テスト段階】過負荷テストによるシステムに上限閾値の把握など 【運用段階】 トラブルの予兆監視の技術 など (3)過程検証に基づいて、因子を特定する方法論およびツールを検討する。 参加条件 ・システム開発・運用の経験を持つシステム技術者 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 情報漏えい防止と活用に関する 情報システム部門の役割について 管理/運用 No.24 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) 2014 年度、IT 総合戦略本部から「パーソナルデータの利活用に関する制度改正 大綱」が発表され、パブリックコメントを経て来年度法案化が予定されている。一 方、内部犯行による個人情報漏えいは大規模化し、大きな社会問題となっている。 本分科会では、利用部門におけるパーソナルデータの利活用の促進と、機密漏え い防止の適切なバランスのあり方について研究する。適切なバランスを実現する上 で、技術サイドを預かる情報システム部門と、管理規則を預かる人事・総務など制 度サイドとの役割分担のあり方、また、技術サイドとして、技術解の追求と、必要 な要素技術・運用方法の構想について研究する。 目標とする研究成果 ・安全かつ効果的にパーソナルデータを取り扱うための方法論 ・求められるソリューション構想 ・現在実装しているセキュリティ対策からの移行方法 具体的な研究手順 (1)個人情報の利用シーンの調査・検討する。 (2)利用シーン毎のセキュリティリスクを洗い出す。 (3)利用シーン毎の取り扱い方法を検討する。 (4)ソリューション適用、移行方法を検討する。 参加条件 ・課長、リーダークラス 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 16 LS 研 2015 度研究分科会 研究テーマ概要 新分野 No.25 オープンデータの活用可能性に関する研究 研究内容・研究方針 (背景・現状の課題、 研究目標・方向性) G8 の「オープンデータ憲章」や、世界最先端 IT 国家創造宣言「公共データの民 間開放(オープンデータ)」が閣議決定(共に 2013 年 6 月)され、政府・自治体を 中心に 2015 年末までに公開価値の高いデータが順次公開される計画である。今後、 これらのオープンデータを活用した社会改革・新ビジネスの創出が進展することが 予想される。ケニアでの学校環境改善や、米国での農業向け保険業ベンチャーの成 功など活用事例が出ている。 本分科会では、オープンデータの活用事例・技術・日本における規制や制度等の 調査を通し、今後どのようなデータがオープン化され、それらのデータがどのよう な社会価値を創造するか、また各業界で、どのような新ビジネスを創出したり、活 性化できるかを研究する。 目標とする研究成果 ・オープンデータ実体調査報告 ・オープンデータの企業活用に関する提言 具体的な研究手順 (1)海外を含むオープンデータ実体調査、日本における規制や制度調査を実施する (2)オープンデータのビジネス活用事例を調査し、参加企業における活用可能性を 検討する。 参加条件 ・ビッグデータやオープンデータの利活用に関心のある方 対象部門・クラス・前提スキ ルなど 17
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