『シティ・ファーマー』出版記念講演会 「世界で始まる食料自給革命」 2014 年 12 月に刊行された『シティー・ファーマー』(ジェニファー・コックラル=キング著/白井和宏 訳/辻信一推薦、白水社)の翻訳者の白井和宏さんと推薦者の辻信一さんをお招きして、記念講 演会を開催します。いまから、小規模で多様な人々の行動により食料自給革命を起こしましょう。 主催:たねと食とひと@フォーラム 協賛:白水社 日時:2015 会場: 年 2 月 2 日(月)18:30~20:30(受付 18:15〜) 渋谷区リフレッシュ氷川集会室 アクセス: http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/ref_hikawa.html 渋谷駅から徒歩 10 分 参加費:1000 円(参加のみ) 3000 円(書籍付き)※『シティ・ファーマー』定価 2592 円 申込先:たねと食とひと@フォーラム事務局 FAX 03−6869−7204 または Email [email protected] にて 名前、連絡先、参加人数を記載の上、お申し込みください。 締め切り:1 月 31 日(土)17:00 プログラム 翻訳者講演「食料危機時代の到来とシティ・ファーマーの登場」 白井和宏さん 解説・講演「救命ボートを準備してタイタニック号から降りよう」 辻信一さん 対談 辻信一さん×白井和宏さん インタビュアー 吉森弘子(たねと食とひと@フォーラム運営委員) 世界中の都市の中で食料を生産しようという試みが、2000 年代に入り急増しています。巨大企業によって工業化・ グローバル化された食料生産と流通システムは限界に達し、食の安全が脅かされていることに多くの人々が気づ き始めました。その根本的な原因を探るために、100 年前の「スーパーマーケットの起源」に遡り、さらには、石油危 機や気候変動、人口増、資源の枯渇、遺伝子組み換え作物の問題など、経済や国際問題がどのように関わり合っ て現在のような世界的な食料危機に至っているのか、その全貌を明らかにします。 ■著者ジェニファー・コックラル=キングさんから日本の読者に向けての言葉 「食料安全保障を確実なものとするためには、まだまだ多くの課題があります。食料作物の多様性が減少していることを 非常に危惧しています。この恐ろしい状況を抑止するただ一つの方法は、私たちが小規模農家と協力して、できるかぎり 数多くの在来種を生産・普及することです。都市農家、コミュニティーガーデン、家庭菜園に参加している人々こそが草の 根レベルで在来種を守ることができます。ぜひこうした活動に参加してくださるようお願いします。今私たちが取り組んで いる都市の再生事業と同様に、農業における生物の多様性を回復することもできるかもしれません。小規模であっても 数多くの人々の行為によって、大きな変革をもたらすことはできるはずです。」 ■辻信一さんの推薦の言葉 北米先住民の長老は言った。「この世の最後の魚を食べる時、人間はやっと気づくだろう、お金は食べられないことに」 そうなる前に気づき、食料システムという“タイタニック号”から脱出した人々の大群が、大きな希望と勇気を与えてくれ る。 ■白井和宏さんプロフィール 1957 年神奈川県横浜市生まれ。中央大学法学部卒、イギリス・ブラッドフォード大学大学院ヨ ーロッパ政治研究修士課程修了。生活クラブ生協神奈川理事、生活クラブ・スピリッツ株式会 社代表取締役を経て、市民セクター政策機構・専務理事。訳書に『遺伝子組み換え食品の真 実』(白水社)、『緑の政治ガイドブック』(ちくま新書)、著書に『家族に伝える牛肉問題』(光文 社)などがある。 ■辻信一さんプロフィール 文化人類学者、環境運動家。明治学院大学国際学部教授。 「100 万人のキャンドルナイト」呼びか け人代表。NGO ナマケモノ倶楽部の世話人を務める他、数々の NGO や NPO に参加しながら、「ス ロ-」や「GNH」というコンセプトを軸に環境文化運動を進める。環境文化 NGO・ナマケモノ倶楽部を 母体として生まれた(有)スロ-、(有)カフェスロ-、スロ-ウォーターカフェ(有)、(有)ゆっくり堂などの ビジネスにも取り組む。主な著書に『ハチドリのひとしずく-いま、私にできること』(光文社)、『スロ ー・イズ・ビューティフル』(平凡社)、『「ゆっくり」でいいんだよ』(ちくまプリマー新書)など。最新刊は 『カルチャー・クリエイティブ~新しい世界をつくる 52 人』(木楽舎)。 ■『シティ・ファーマー』白水社 http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08402 内容:工業化・グローバル化された食品生産・流通システムがもたらす食の安全への危機に対して、私たちは何をすべ きか。パリ、ロンドンなど世界の都市で始まった新たな食料生産のムーブメントをレポートする。 目次: 日本の読者へ はじめに 第一章 見せかけだけの食料品店 第二章 工業化された食品 第三章 工業化された摂食動物 第四章 食糧危機の世界 第五章 新たなフード・ムーブメントと都市農業の台頭 第六章 近代都市農業の起源パリ 第七章 生産する首都ロンドン 第八章 南カリフォルニアとロサンゼルス・二つの農場の物語 第九章 カナダの西海岸・バンクーバー 第十章 トロントのスラム街「キャベッジタウン2・0」 第十一章 ミルウォーキーに広がる社会革命 第十二章 デトロイト・経済革命に向けた願い 第十三章 シカゴの垂直農場 第十四章 キューバ・全国規模の都市農業 第十五章 結び 都市を緑にして、自給しよう 解説 白井和宏
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