酸性雨情報 第235号

酸性雨情報
(第 235 号)
平成 27 年1月6日
横浜市環境創造局環境科学研究所
測定地点
横浜市磯子区
横浜市環境科学研究所では、1984 年から酸性雨の長期モニタリングを実施しています。これま
での結果から、最近の横浜市の酸性雨の状況は、全国平均値と同程度となっていますが、植物や
土壌、人体への影響に注意が必要です。横浜市では、初期降雨について 2001 年6月5日に pH2.98
と強い酸性雨を記録しています。
注)pH3 未満になると、皮膚がヒリヒリする等の人体被害や植物の葉に斑点が残る等の影響が出ることが
ありますので、雨にあたらないよう注意が必要です。
最新デ−タ
平成 26 年 12 月1日∼12 月 31 日の間、6回の降水がありました。結果は表の通りです。
測定地点:横浜市磯子区滝頭
降水日
12 月1日
12 月4日
12 月 11 日
12 月 16 日
12 月 20 日
12 月 29 日
初期 1mm
pH
4.73
5.63
5.02
5.16
5.12
5.44
EC
27.7
19.5
69.3
42.4
79.3
54.3
pH
5.04
6.43
5.94
6.10
6.01
5.83
一降水全量
EC
降水量(mm)
20.9
2.3
11.5
4.0
27.0
6.4
7.4
23.4
7.0
28.7
22.3
5.7
注)原則として降水と降水との間隔が 3 時間以上のものを別の降水として取り扱っています。
酸性雨(pH5.6 以下)の pH 値を赤文字で示しました。
注2)EC(電気伝導率)
:降水中のイオン成分の量を表しており、雨水にどの程度酸性イオン成分
(窒素酸化物、硫黄酸化物等)が含まれているかを示す指標となります。
1995年以降の雨水のpH(1か月平均値)の推移
測定地点:横浜市磯子区滝頭
:月平均 pH
:年平均 pH
注)初期 1mm とは雨の降り始め 1mm 目、一降水全量とは降り始めから終わりまでのことを示します。茶色の線は
酸性雨の厳密な基準である pH5.6 の基準線です。