5 介護に関する不安・疑問 から介護についての厳選情報をお届けいたします。 よくある介護の不安・疑問についてQ&A方式でご説明いたします。 Q A 家が離れた両親の介護について、相談させてください。 私の家から実家まで、3時間くらいかかります。 今までは、年に数回実家に帰るくらいでした。電話でやり取りして いたこともあり、心配することはありませんでした。 先日母から、実家に帰ってきてほしいと連絡がありました。 事情を聴くと、母が入院することになったとのことでした。母は自分が入院すると、父が 自分の事を何もできないから心配で治療ができないということでした。 仕事を辞めることもできませんし、交通費もバカになりません。入院中の父の生活や、 今後の両親の状況を考えると、どうしたらいいのか教えてください。 ご自身の生活と介護の両立は現代社会において、避けられない問題になっています。 ご両親の気持ちを十分に汲み、お父様が一人でも乗り切れる準備をしましょう。 すぐに施設という発想ではなく、お父様がどのようにしたら、ご自身らしく、自分の生活を 長く持てるかを検討することが、お互いにとってのメリットになると思われます。 お父様が、要介護度が付きそうな場合は、担当のケアマネージャーを決めて、サービ スの調整をはかりましょう。非該当になりそうな場合は以下をご参照ください。 兄弟がいらっしゃる場合には、役割分担をしましょう。(近隣で見守れる人、電話ができ る人。ご実家の近隣とのやり取りができる人など。) できるだけ、ご実家には帰るようにしましょう。入院中のお母様にお父様の状況を説明 することも、治療を円滑に進めるためには必要です。 ご実家の近隣の方に状況を説明し、日ごろからコミュニケーションを図っておきましょう。 家電はできるだけシンプルな機能のものに変えておきましょう。 ゴミだしの日等、混乱があるようであれば、近隣の方に声かけしてもらったり、地域の収 集サービスを活用しましょう。 配食サービスや見守りサービスなどを検討しましょう。 地域のボランティア団体の情報を得、できるだけ外出の機会を設けましょう。 介護度がついた場合にも、ご家族や近隣の方とのやり取りは大切です。いろんな角度 から、安全を確保できるように、工夫していきましょう。 Web&電話の相談無料! [ベネ・ステわかるかいご](No.641683)を、ぜひご利用ください。 相続・贈与 Q 今のところ元気な義父ですが、有料老人ホームに入りたいと言い出しました。そして、 自分の財産を整理して、自分の入居のためのお金と財産分与分を分けて計画し、先 日家族の前でその考えを義父が発表しました。 私はそこまでしっかり考えている義父に尊敬の念を覚え、義父が作ってきた財産だし義 父の思うとおりにすればよいと思いました。夫も同じ考えでした。しかし、義兄は、有料 老人ホームに高いお金を払う必要はないと反対しました。自宅で自分達が面倒をみる と言ってましたが、義兄の妻である義姉がひきつった表情をしていました。今後たくさん の問題が起こりそうですが、どのように話し合ったらいいのか教えてください。 A 問題は「どこで介護をするか」「どこにお金を使うか」の2点にあります。 問題を整理しましょう。 まずは、お義父様が有料老人ホームに入りたい理由をしっかり聞きましょう。お義兄様 に迷惑をかける訳にはいかない、あるいはお義兄様の夫婦関係を心配して、ということ かもしれません。お義父様の考え・意思を尊重するためにもしっかり聞くことが大切です。 財産の贈与や相続の内容について、お義兄様の思うところがあれば、そこもしっかり聞 き出して話し合いましょう。また、自宅で介護と考えているなら、主介護者になるであろ うお義姉様の考えや気持ちも聞きだす必要があります。 「どこで介護をするか」が決まったら、贈与や相続のタイミングや方法(遺産相続・生前 贈与など)を改めて見直しましょう。節税ができることもあります。 意思が決まったら、後で問題を残さないためにも、遺言書など然るべき書類を作成し 保管しておきましょう。 必要に応じて、後見人制度を利用しましょう。 家族・親族間の人間関係 Q 結婚して20年になりますが、義理の親族に合うことがあまり多くありません。今までは、 義理の両親も 元気だったので、心配をしていませんでしたが、この先を考えると、誰が、 どのように支えていくのか見えてきません。自分の両親も、高齢になり兄弟の関係性 を 考えると、私自身が手伝う部分が多くなりそうです。 両方の親をみることが難しそうですが、どのように話をしたらいいか分からず困っていま す。 A いざ介護に直面すると、それぞれの役割分担や思惑で家族・親戚間関係において思 わぬ亀裂が入ることがあります。そうならないために、それぞれの考え方を共有し、介 護になったときにどうするのかを事前に話し合っておくことが必要です。 ◎ 主介護者、協力者は誰か ◎ どこで介護を行うか ◎ それぞれが何を行うか(役割分担) ◎ 資金計画(資金援助が必要か否か) 上記のような重要事項について、ご主人に協力を仰ぎ、 話し合いの場を持ちましょう。 ※ http://wakarukaigo.jp/enkyori-souzoku の内容を再構成いたしました。 Web&電話で相談無料! [ベネ・ステわかるかいご](No.641683)を、ぜひご利用ください。
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