2.0 - ARIB 一般社団法人 電波産業会

ARIB STD-B44
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式
TRANSMISSION SYSTEM
FOR ADVANCED WIDE BAND DIGITAL
SATELLITE BROADCASTING
標
準
規
格
ARIB STANDARD
ARIB STD-B44 2.0版
平成21年 7月29日 策 定
平成26年 7月31日 2.0改定
一般社団法人 電 波 産 業 会
Association of Radio Industries and Businesses
ARIB STD-B44
まえがき
一般社団法人電波産業会は、無線機器製造者、電気通信事業者、放送機器製造者、放送事業者及
び利用者の参加を得て、各種の電波利用システムに関する無線設備の標準的な仕様等の基本的な要
件を「標準規格」として策定している。
「標準規格」は、周波数の有効利用及び他の利用者との混信の回避を図る目的から定められる国
の技術基準と、併せて無線設備、放送設備の適性品質、互換性の確保等、無線機器製造者、電気通
信事業者、放送機器製造者、放送事業者及び利用者の利便を図る目的から策定される民間の任意基
準を取りまとめて策定される民間の規格である。
本標準規格は、
「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式」について策定されたもので、策定段階
における公正性及び透明性を確保するため、内外無差別に広く無線機器製造者、電気通信事業者、
放送機器製造者、放送事業者及び利用者の利害関係者の参加を得た当会の規格会議の総意により策
定されたものである。
本標準規格が、無線機器製造者、電気通信事業者、放送機器製造者、放送事業者及び利用者に積
極的に活用されることを希望する。
注意:
本標準規格では、本標準規格に係る必須の工業所有権に関して特別の記述は行われていないが、
当該必須の工業所有権の権利所有者は、「本標準規格に係る工業所有権である別表 1 及び別表 2 に
掲げる権利は、別表 1 及び別表 2 に掲げる者の保有するところのものであるが、本標準規格を使用
する者に対し、別表 1 の場合には一切の権利主張をせず、無条件で当該別表 1 に掲げる権利の実施
を許諾し、別表 2 の場合には適切な条件の下に、非排他的かつ無差別に当該別表 2 に掲げる権利の
実施を許諾する。ただし、本標準規格を使用する者が本標準規格で規定する内容の全部又は一部が
対象となる必須の工業所有権を所有し、かつ、その権利を主張した場合、その者についてはこの限
りではない。」旨表明している。
ARIB STD-B44
別表 1
(第一号選択)
(なし)
別表 2
(第二号選択)
特許出願人
日本放送協会
発明の名称
デジタルデータの受信装置*1
ディジタル伝送方法および送信、受
信装置*1
データ伝送装置およびデータ処理
装置*1
AFC回路、キャリア再生回路およ
び受信装置*1
送信装置及び受信装置*1
出願番号等
備考
特許第 2912323 号
日本
特許第 3253524 号
日本
特許第 3352940 号
日本
特許第 3504470 号
日本
特許第 3816397 号
日本
ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2
ソニー株式会社
パナソニック株式会
社
ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2
ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2
*1:ARIB STD-B44 1.0 版について有効(平成 21 年 7 月 16 日受付)
*2:ARIB STD-B44 2.0 版の改定部分について有効(平成 26 年 7 月 24 日受付)
ARIB STD-B44
総
合
目
次
まえがき
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ................................................................................... 1- 56
解説 .......................................................................................................................................... 57- 72
付属
高度広帯域衛星デジタル放送の運用ガイドライン........................................................ 73- 88
参考資料 .................................................................................................................................. 89-120
添付資料
改定履歴表
ARIB STD-B44
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式
ARIB STD-B44
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式
目
次
第 1 章 一般事項 ................................................................................................................................ 1
1.1 目的................................................................................................................................... 1
1.2 適用範囲 ........................................................................................................................... 1
1.3 参照文書 ........................................................................................................................... 1
1.3.1 準拠文書 ..................................................................................................................... 1
1.3.2 関連文書 ..................................................................................................................... 1
1.4 用語................................................................................................................................... 1
1.4.1 定義 ............................................................................................................................ 1
1.4.2 略語 ............................................................................................................................ 4
第 2 章 システムの概要 ..................................................................................................................... 5
第 3 章 伝送路符号化方式 .................................................................................................................. 7
3.1 伝送路符号化の基本構成 ...................................................................................................... 7
3.2 多重信号のフレーム構成 ...................................................................................................... 7
3.3 変調信号のフレーム構成 .................................................................................................... 13
3.4 誤り訂正方式 ...................................................................................................................... 14
3.5 TMCC 用誤り訂正方式 ....................................................................................................... 37
3.6 電力拡散方式 ...................................................................................................................... 37
3.7 インターリーブ .................................................................................................................. 38
3.8 変調方式 .............................................................................................................................43
3.9 伝送信号点配置信号 ........................................................................................................... 46
3.10 搬送波の帯域制限(ろ波器の周波数特性) ..................................................................... 47
3.11 TMCC 情報 ....................................................................................................................... 47
付録 A
省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式 ............................ 54
付録 B
高度 BS デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用条件 .................. 55
B.1 放送衛星局が使用する電波の周波数 ................................................................................. 55
B.2 周波数帯域幅、搬送送信周波数の位置 .............................................................................. 55
B.3 伝送速度 ............................................................................................................................ 55
B.4 伝送速度の許容偏差 .......................................................................................................... 55
B.5 搬送波の帯域制限 .............................................................................................................. 56
-ⅰ-
ARIB STD-B44
第1章
1.1
一般事項
目的
本標準規格は、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式を規定することを目的とする。
1.2
適用範囲
本標準規格は、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式によるデジタル放送に適用する。
1.3
参照文書
1.3.1
準拠文書
次の文章は、その文章において規定される事項の一部が本標準規格に引用されている文章である。
・「無線設備規則(昭和 25 年
電波監理委員会規則
第 18 号)」(最終改正:平成 26 年 7 月 3 日)
(以下「無線設備規則」という)
・「標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式」
(平成 23 年総務省令第 87 号)」(一部改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改正:平成 26 年 7 月 3
日。以下「省令」という)
・「TMCC 情報の構成を定める件(平成 23 年総務省告示第 304 号)」(一部改正:平成 25 年 12 月
10 日、一部改正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「告示」という)
本標準規格においては、参照の便を目的として、準拠文書に規定されている事項を枠付けで示す。
尚、枠内の記述は技術内容の補足的説明などにより準拠文章の該当部分と完全に一致しない場合が
ある。
省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式を付録 A に示す。高度 BS
デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用条件を付録 B に示す。
1.3.2
関連文書
本標準規格に関連する標準規格等は次のとおりである。
・「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格 ARIB STD-B10
・「デジタル放送における映像符号化、音声符号化および多重化方式」標準規格 ARIB STD-B32
・「デジタル放送における MMT によるメディアトランスポート方式」標準規格 ARIB STD-B60
1.4
1.4.1
用語
定義
広帯域伝送方式
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
-1-
ARIB STD-B44
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 2 節または第 6 章
第 3 節に規定される広帯域伝送方式
高度広帯域伝送方式
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 3 節または第 6 章
第 5 節に規定される高度広帯域伝送方式
BS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 2 節および ARIB
STD-B20 で規定される 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波数
の電波を使用する放送衛星局の行う広帯域伝送方式による標準
テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テ
レビジョン放送、超短波放送およびデータ放送
高度 BS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 3 節および本標準
規格で規定される 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波数の電
波を使用する放送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標準
テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テ
レビジョン放送、超短波放送およびデータ放送
広帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 3 節および ARIB
STD-B20 で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波
数の電波を使用する放送衛星局の行う広帯域伝送方式による標
準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度
テレビジョン放送、超短波放送およびデータ放送
高度広帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 5 節および本標準
規格で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の
電波を使用する放送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標
準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度
テレビジョン放送、超短波放送およびデータ放送
狭帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 2 節で規定される
12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用する放送
衛星局の行う広帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高
精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短
波放送およびデータ放送
-2-
ARIB STD-B44
高度狭帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標
準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 4 節で規定される
12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用する放
送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標準テレビジョン放
送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、
超短波放送およびデータ放送
主信号
TS パケットの先頭の 1 バイトを除いて連結した信号又は TLV
パケットを連結した信号
スロットヘッダ
主信号に関する制御情報領域
スタッフビット
伝送主信号のビット数の調整のために付加されるビット列で 6
ビット分の‘1’(111111)
スロット
主信号およびスロットヘッダに、誤り訂正外符号およびスタッ
フビットを付加し、電力拡散信号を加算した信号に対して誤り
訂正内符号化した信号
フレーム同期信号
フレームの先頭を識別するために、奇数スロットの先頭に付与
する信号
スロット同期信号
スロットの先頭を識別するために、偶数スロットの先頭に付与
する信号
伝送主信号
スロットを単位として生成される信号
TMCC 情報
伝送・多重に関する制御情報
TMCC 信号
TMCC 情報に外符号を付加した信号
伝送 TMCC 信号
TMCC 信号に電力拡散信号を加算し、誤り訂正内符号化した信
号
信号点配置情報
伝送に関する変調信号の位相および振幅についての情報
伝送信号点配置信号
信号点配置情報を信号点マッピングし、電力拡散信号を加算し
た信号。非線形増幅時の伝送特性劣化を抑制するためのパイロ
ット信号として利用できる。
-3-
ARIB STD-B44
1.4.2
略語
8PSK
8 Phase Shift Keying
(八相位相変調)
APSK
Amplitude and Phase Shift Keying
BPSK
Binary Phase Shift Keying
BCH Code
Bose-Chaudhuri-Hocquenghem Code
CAT
Conditional Access Table
IMUX
Input Multiplexer
LDPC Code
Low Density Parity Check Code
LNA
Low Noise Amplifier
LNB
Low Noise Block Converter
LNC
Low Noise Converter
MPEG
Moving Picture Experts Group
NIT
Network Infomation Table
ODU
Outdoor Unit
OMUX
Output Multiplexer
PAT
Program Association Table
PCR
Program Clock Reference
PMT
Program Map Table
PRBS
Pseud-Random Binary Sequence
PSI
Program Specific Information
QPSK
Quadrature Phase Shift Keying, Quadri-Phase Shift Keying,
(振幅位相変調)
(二相位相変調)
(BCH 符号)
(入力マルチプレクサ)
(低密度パリティ検査符号)
(出力マルチプレクサ)
Quaternary Phase Shift Keying
(擬似ランダム 2 進系列)
(四相位相変調)
SI
Service Information
TLV
Type Length Value
TMCC
Transmission & Multiplexing Configuration Control
TS
Transport Stream
TWTA
Traveling Wave Tube Amplifier
-4-
(進行波管増幅器)
(伝送多重制御信号)
ARIB STD-B44
第2章
システムの概要
採用する伝送路符号化方式の概要を表 2-1 にまとめる。誤り訂正符号については、強力な誤り訂
正能力をもつ LDPC 符号を採用することとした。変調方式については、非線形伝送路による占有周
波数帯幅の拡大を低減するよう改善したπ/2 シフト BPSK(2 分のπシフト二相変調方式)、広帯域
伝送方式でも採用されている QPSK(四相位相変調方式)、8PSK(八相位相変調方式)に加え、よ
り大容量の伝送を可能とする 16APSK(十六値振幅位相変調方式)および 32APSK(三十二値振幅
位相変調方式)を利用可能な方式とした。特に APSK については、衛星中継器の TWTA の非線形
特性による劣化が生じやすいため、非線形の影響があっても最適な LDPC 復号を可能とする伝送信
号点配置信号を導入した。ロールオフ率については、0.03 という急峻なフィルタ特性を採用するこ
とにより高いシンボルレートの採用を可能とした。伝送制御信号(TMCC 信号)については、広帯
域伝送方式における同信号の機能に加え、IP パケット等可変長パケットを伝送するための制御など
の機能も追加した。
表 2-1 伝送路符号化方式の概要
誤
り
訂
正
方
式
伝
送
制
御
信
号
項目
変調方式
内符号
符号化率
(近似値)
外符号
BCH ( 65535, 65343, t=12 )の短縮符号
変調方式
内符号
外符号
制御単位
π/2シフトBPSK
LDPC(31680, 9614): LDPC(44880, 22814)の短縮符号
BCH(9614, 9422): BCH(65535, 65343)の短縮符号
スロット単位の伝送制御
制御情報
フレーム構造
1
内容
π/2シフトBPSK, QPSK, 8PSK, 16APSK, 32APSK1
LDPC(符号長44880)
41/120 (1/3), 49/120 (2/5), 61/120 (1/2), 73/120 (3/5),
81/120 (2/3), 89/120 (3/4), 93/120 (7/9), 97/120 (4/5),
101/120 (5/6), 105/120(7/8), 109/120 (9/10)
・変調方式および符号化率の制御(この機能による階層伝送も可能)
・多重データフォーマット制御(MPEG-2 TS, 可変長パケット(TLV))
・緊急警報放送起動制御
・複数独立TS識別制御
・サイトダイバーシチ情報
・衛星中継器動作点設定情報
・120スロット/フレーム
・MPEG-2 TS長の整数倍のスロット長
シンボルレート
33.7561 Mbaud
ロールオフ率
0.03
その他
・同期補強バースト信号を伝送TMCC信号により変調した変調波信号と兼用
することでTMCC容量をBSおよび広帯域CSデジタル放送の384ビットか
ら9422ビットへ拡大
・伝送信号点配置信号により、衛星非線形特性による受信性能劣化を改善
更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を適切に確保するためには、開口径の
大きな受信アンテナが必要。
-5-
ARIB STD-B44
<余白>
-6-
ARIB STD-B44
第3章
3.1
伝送路符号化方式
伝送路符号化の基本構成
図 3.1-1 に示す構成を基本とする。伝送信号として MPEG-2 TS、および TLV 形式のストリーム
(TS1,TS2,・・・,TSn,TLV1,TLV2,・・・,TLVm)、および各ストリームを伝送する際の伝送パラメータ
(TMCC1,TMCC2, ・・・,TMCCk)を入力し、この伝送パラメータをもとに TMCC 情報を生成する。
また、TMCC 情報をもとにフレームを構成し、主信号および TMCC 情報はフレーム単位で処理さ
れる。フレームを構成した後、主信号については、外符号符号化、電力拡散、内符号符号化を行い、
変調方式が 8PSK、16APSK および 32APSK の場合にはビットインターリーブを施す。TMCC 情
報についてもほぼ同様に、外符号符号化、電力拡散、内符号符号化を行う。これらの信号に加え、
同期信号(フレーム同期信号、スロット同期信号)および電力拡散を施した伝送信号点配置信号をそ
れぞれに割り当てられた変調方式で変調し、時分割多重して変調波を生成する。
TS1
TS2
TSn
TLV1
TLV2
TLVm
TMCC1
TMCC2
TMCCk
・・・
フレーム
構成
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
・・・
・・・
電力
拡散
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
ビット
インター
リーブ
変調・
時分割多重
処理
主信号系
TMCC
情報生成
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
電力
拡散
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
同期信号
生成
制御信号系
伝送信号点配置
信号生成
電力
拡散
図 3.1-1 伝送路符号化基本構成 ( 信号処理 )
3.2
多重信号のフレーム構成
(1)
伝送主信号のフレーム構成
伝送主信号の構成手順を図 3.2-1 に示す。伝送主信号は、TS パケットの先頭の 1 バイトを除いて
連結した信号又は TLV パケットを連結した信号である主信号、および主信号に関する制御情報領域
であるスロットヘッダに、誤り訂正外符号および伝送主信号のビット数の調整のために付加される
ビット列であるスタッフビット(6 ビット分の‘1’(111111))を付加し、電力拡散信号を加算した信
号に対して誤り訂正内符号化した信号であるスロットを単位として生成される信号である。各内符
号符号化率のスロットのビット構成を表 3.2-1 に示す。
TMCC 情報による伝送制御の設定は図 3.2-2 に示す 120 のスロットで構成したフレーム毎に更新さ
-7-
ARIB STD-B44
れ、フレーム内のスロット位置ごとに伝送モード(変調方式、内符号符号化率、衛星出力バックオフ)、
伝送ストリーム ID などの指定が行われる。
表 3.2-1
各符号化率に対するスロットのビット配分
Nldpc
H
スロット
ヘッダ
D
主信号
Pbch
S
Pldpc
BCH 符号
パリティ
スタッフ
ビット
LDPC 符号
パリティ
電力拡散される範囲
符号化率
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
97/120
101/120
105/120
109/120
スロット
ヘッダ
ビット数
[H]
176
176
176
176
176
176
176
176
176
176
176
主信号
ビット数
[D]
14960
17952
22440
26928
29920
32912
34408
35904
37400
38896
40392
BCH
パリティ
ビット数
[Pbch]
192
192
192
192
192
192
192
192
192
192
192
スタッフ
ビット
[S]
6
6
6
6
6
6
6
6
6
6
6
LDPC
パリティ
ビット数
[Pldpc]
29546
26554
22066
17578
14586
11594
10098
8602
7106
5610
4114
LDPC
符号化後
ビット数
[Nldpc]
44880
44880
44880
44880
44880
44880
44880
44880
44880
44880
44880
(省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号)
-8-
ARIB STD-B44
第 1 スロット
188 バイト
同期バイト
1 バイト
1-a 伝送データ
(TS パケットの場合)
同期バイト
1 バイト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#1
誤り訂正
外符号付加
(TS パケットの場合)
2-a
スロット
ヘッダ
22 バイト
187 バイト
187 バイト
BCH パリティ
24 バイト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヘッダ部
4バイト
・・・・・・・・・・・・・・・・・
#M
(M:符号化率,TLV
長により変わる)
#1
誤り訂正
外符号付加
(TLV の場合)
2-b
3
電力拡散信号
加算
スロット 可変長
ヘッダ
バイト
22 バイト
スタッフ
6 ビット
可変長バイト
データ部
可変長
バイト
可変長バイト
ON
・・・・・・・・
可変長バイト
可変長
バイト
可変長 ヘッダ部
バイト 4バイト
187 バイト
#N
(N:符号化率 3/4 の 場合 22)
前のスロットより
可変長バイト
1-b 伝送データ
(TLV の場合)
第 2 スロット
188 バイト
187 バイト
データ部
可変長
バイト
可変長バイト
ヘッ ダ部
4バ イト
データ 部
可変 長
バイト
次のスロット
で伝送
BCH符号パリティ
24 バイト
スタッフ
6 ビット
シフトレジスタ 動作
OFF
シフトレジスタ 停止
4
初期化
第 1 スロット先頭
5 電力拡散信号
加算後
電力拡散された信号
誤り訂正
内符号付加
(伝送主信号)
電力拡散された信号
6
LDPC符号
パリティ
Pldpc ビット
(符号化率 89/120 の場合 11594 ビット)
Nldpc=44880 ビット
スロットヘッダは、当該スロットがTSパケットにより構成される場合は全てのビットを‘1’とし、TLVパケッ
トにより構成される場合は別記1の構成とする。
2 TLVパケットは、複数のスロットにまたがってもよい。
注1
別記 1
TLVパケットにより構成されるスロットにおけるスロットヘッダの構成
先頭TLV指示
未定義
16
160
送出順
注1
先頭TLV指示は、将来予約の直後から、スロットごとに包含される最初のTLVの先頭位置
を示し、スロット中の最初のTLVの先頭バイトの位置を、スロットヘッダを除いたスロット先
頭からのバイト数で示す。ただし、先頭バイトが存在しない場合、その値は0xFFFFとする。
2
未定義は、全てのビットを‘1’とする。
(省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号)
図 3.2-1
伝送主信号の生成
-9-
ARIB STD-B44
5610Byte(44880bit)
24Byte(192bit)
176bit
スロット #1
H
主信号#1
BCH パリティ
S
LDPC パリティ
スロット #2
H
主信号#2
BCH パリティ
S
LDPC パリティ
・・・・・・・・・・
スロット #119
H
主信号#119
BCH パリティ
S
LDPC パリティ
スロット #120
H
主信号#120
BCH パリティ
S
LDPC パリティ
1 スロット
6bit
H:スロットヘッダ S:スタッフビット
図 3.2-2
伝送主信号
スロットへの伝送モードの割り当て規則
(2)
スロットへの変調方式の割り当て規則を表 3.2-2 および表 3.2-3 に示す。スロットへの変調方式
の割り当ては 5 スロット単位とし、複数の伝送モードを組み合わせて伝送する場合のスロットへの
伝送モードの割り当てについては、TMCC 情報により、スロット番号 1 から昇順に、
(a)
多値数の大きい変調方式
(b)
同じ変調方式の場合、符号化率の高いもの
から順にスロットへの割付を行う。
TMCC 情報により 1 フレーム内で併用できる変調方式と符号化率の組み合わせは最大 8 とする。無
効(ダミー)スロットが必要な変調方式をスロットに割り当てる場合、有効スロットを割当て 5 ス
ロット内の最初に配置する。スロット割り当ての例を図 3.2-3 に示す。
表 3.2-2
スロット割り当て規則(π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK)
変調方式
十六値振幅位相変調方式
八相位相変調方式
四相位相変調方式
2 分の π シフト二相変調方式
スロット単位
5
5
5
5
有効スロット数
無効スロット数
4
1
3
2
2
3
1
4
(省令第 59 条、別表第 62 号別記 2)
表 3.2-3 スロット割り当て規則(32APSK)
変調方式
スロット単位
有効スロット数
三十二値振幅位相変調方式
5
5
-10-
無効スロット数
0
ARIB STD-B44
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
115
116
QPSK
117
QPSK
118 ダミースロット
119 ダミースロット
120 ダミースロット
(c) 8PSK+QPSK
115
116
117
118
119
120
・・・・
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
(d) 8PSK+π/2 シフト BPSK
図 3.2-3
(3)
1
8PSK
2
8PSK
3
8PSK
4 ダミースロット
5 ダミースロット
8PSK
8PSK
8PSK
ダミースロット
ダミースロット
8PSK
8PSK
8PSK
ダミースロット
ダミースロット
・・・・
8PSK
8PSK
8PSK
ダミースロット
ダミースロット
8PSK
8PSK
8PSK
ダミースロット
ダミースロット
・・・・
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
(e) 8PSK+π/2 シフト BPSK×2
スロット割り当ての例
同期信号、信号点配置情報、および伝送 TMCC 信号のフレーム構成
制御信号のフレーム構成を図 3.2-4 に示す。制御信号の多重フレームは、フレーム同期信号とス
ロット同期信号からなる同期信号 2880 ビット、信号点配置情報 3840~19200 ビット、伝送 TMCC
信号 31680 ビットで構成する。
1600 bit
120 bit 160 bit
1320 bit
#1
同期
P
伝送 TMCC 信号
#2
同期
P
伝送 TMCC 信号
#3
同期
P
伝送 TMCC 信号
・・・・
・・・・
・・・・
#23
同期
P
伝送 TMCC 信号
#24
同期
P
伝送 TMCC 信号
・・・・
P
P:信号点配置情報
変調方式の組み合わせにより
24~120 の範囲で変わる
図 3.2-4 同期信号、信号点配置情報、および伝送 TMCC 信号のフレーム構成
-11-
ARIB STD-B44
伝送 TMCC 信号の構成手順を、図 3.2-5 に示す。伝送 TMCC 信号は、9422 ビットの TMCC 情
報に BCH パリティ 192 ビットを付加した TMCC 信号に、電力拡散信号を加算し、22066 ビット
の LDPC パリティを付加した 31680 ビット長の信号である。誤り訂正符号化については 3.5 節で詳
述する。
第1フレーム用
第2フレーム用
第1フレーム
用と同様
9422 ビット
TMCC情報
TMCC情報
9422 ビット
192 ビット
誤り訂正外符号化
(TMCC信号)
TMCC情報
BCH
パリティ
電力拡散
信号加算
ON
OFF
初期化
9614 ビット
電力拡散されたTMCC信号
電力拡散後
1870 ビット
ヌルデータ付加
ヌルデータ
9614 ビット
ヌルデータ
9614 ビット
11330 ビット
電力拡散されたTMCC信号
ヌルデータ
1870 ビット
誤り訂正内符号化 ヌルデータ
11330 ビット
電力拡散されたTMCC信号
9614 ビット
ヌルデータ削除
( 伝 送 T M CC 信
号)
注1
22066 ビット
LDPCパリティ
22066 ビット
LDPCパリティ
電力拡散されたTMCC信号
ヌルデータの値は全て‘0’とする。
(省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号)
図 3.2-5 伝送 TMCC 信号の構成手順
-12-
ARIB STD-B44
3.3
変調信号のフレーム構成
フレーム構成された多重信号から変調信号を生成するためのブロック図および変調信号のフレー
ム構成を図 3.3-1 に示す。
1600 ビット
120
ビット
160
ビット
1320
ビット
同期
p
TMCC
p
TMCC
#1
#2
同期
#3
同期
p
TMCC
・・・・
・・・・
・・・・
スロット 44880 ビット
176
ビット
6
192
ビット ビット
スロット #1
H
主信号
BCH 符号 S
パリティ
スロット #2
H
主信号
BCH 符号 S LDPC 符号
パリティ
パリティ
H
主信号
BCH 符号 S
パリティ
スロット #3
LDPC 符号
パリティ
LDPC 符号
パリティ
・・・
・・・
・・・・・・・・・・
1 フレーム
#23
同期
p
TMCC
#24
同期
p
TMCC
伝送 TMCC 信号
・・・・
マッピング
フレーム
同期信号
スロット
同期信号
p
直交変調
スロット #118
H
主信号
BCH 符号 S
パリティ
スロット #119
H
主信号
BCH 符号 S LDPC 符号
パリティ
パリティ
スロット #120
H
主信号
BCH 符号 S
パリティ
(変調方式の 組
み合わせに よる)
インターリーブ
(8PSK,16APSK,32APSK のみ)
・・・・
マッピング
マッピング
エネルギー拡散
直交変調
LDPC 符号
パリティ
伝送主信号
24~120
マッピング
LDPC 符号
パリティ
H=スロットヘッダ
S=スタッフビット
T=伝送 TMCC 信号,
P=伝送信号点配置信号,
直交変調
直交変調
・・・・
伝送信号点
配置信号
信号
フレーム
同期信号
FSync
P
伝送主信号
の一部
1
T
伝送主信号
の一部
2
T
・・・
伝送主信号
の一部
65
T
伝送主信号
の一部
66
T
変調スロット#1
スロット
同期信号
SSync
P
伝送主信号
の一部
67
T
伝送主信号
の一部
68
T
・・・
伝送主信号
の一部
131
T
伝送主信号
の一部
132
T
変調スロット#2
フレーム
同期信号
! FSync
P
伝送主信号
の一部
133
T
伝送主信号
の一部
134
T
・・・
伝送主信号
の一部
197
T
伝送主信号
の一部
198
T
変調スロット#3
スロット
同期信号
SSync
P
伝送主信号
の一部
199
T
伝送主信号
の一部
200
T
・・・
伝送主信号
の一部
263
T
伝送主信号
の一部
264
T
変調スロット#4
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
スロット
同期信号
! FSync
P
伝送主信号
の一部
7789
T
伝送主信号
の一部
7790
T
・・・
伝送主信号
の一部
7853
T
伝送主信号
の一部
7854
T
変調スロット#119
スロット
同期信号
SSync
P
伝送主信号
の一部
7855
T
伝送主信号
の一部
7856
T
・・・
伝送主信号
の一部
7919
T
伝送主信号
の一部
7920
T
変調スロット#120
24 シンボル
32 シンボル
・・・
136 シンボル
4 シンボル
・・・
・・・
136 シンボル
4 シンボル
・・・
136 シンボル
4 シンボル
・・・
・・・
136 シンボル
4 シンボル
注 フレーム同期信号 FSync、!FSync およびスロット同期信号 SSync は、FSync=52F866h、 !FSync=AD0799h、
SSync=36715Ah (h は 16 進数を意味する。)とする。
図 3.3-1 変調信号の生成と変調信号のフレーム構成
-13-
ARIB STD-B44
搬送波は、伝送主信号、伝送 TMCC 信号、フレーム同期信号とスロット同期信号からなる同期
信号、および電力拡散信号を加算した信号点配置情報である伝送信号点配置信号により変調される。
搬送波の変調の形式は、伝送主信号および伝送信号点配置信号についてはπ/2 シフト BPSK 変調、
QPSK 変調、8PSK 変調、16APSK 変調または 32APSK 変調とし、伝送 TMCC 信号、フレーム同
期信号およびスロット同期信号についてはπ/2 シフト BPSK 変調とする。
3.4
誤り訂正方式
(1)
外符号符号化方式
訂正能力 t=12 の BCH(65535,65343)の短縮符号とし、短縮化前の BCH 符号化生成多項式は、表
3.4-1 の全ての多項式の積で表されるものとする。
表 3.4-1
BCH 符号の多項式リスト
g1x 1  x  x3  x12  x16
g2 x 1  x2  x3  x4  x8  x9  x11  x12  x16
g3  x  1  x2  x3  x7  x9  x10  x11  x13  x16
g4 x 1  x  x3  x6  x7  x11  x12  x13  x16
g5 x  1  x  x2  x3  x5  x7  x8  x9  x11  x13  x16
g6 x  1  x  x6  x7  x9  x10  x12  x13  x16
g7  x  1  x  x2  x6  x9  x10  x11  x15  x16
g8  x  1  x  x3  x6  x8  x9  x12  x15  x16
g9  x  1  x  x4  x6  x8  x10  x11  x12  x13  x15  x16
g10 x  1  x  x2  x4  x6  x8  x9  x10  x11  x15  x16
g11 x 1  x6  x8  x9  x10  x13  x14  x15  x16
g12 x 1  x  x2  x3  x5  x6  x7  x10  x11  x15  x16
(省令第 60 条第 2 項、別表 66 号)
以下の演算により、情報系列



m  mk bch 1 , mk bch  2 ,  m1 , m0 の符号語
c  mk bch 1 , mk bch  2 ,  , m1 , m0 , d nbch  k bch  2 ,  , d1 , d 0

上へのBCH 符号化を行う。
・メッセージ多項式 m x   mk 1 x k bch 1  mk  2 x k bch  2      m1 x  m0 に x
bch
bch
・x
nbch  k bch
m x  を被除数とし、生成多項式 g x を除数とする除算
d x   d nbch  k bch 1 x nbch  k bch 1      d1 x  d 0 を剰余とする
-14-
nbch  kbch
を乗算
ARIB STD-B44
・ c x   x
(2)
nbch  k bch
mx   d  x  を符号語多項式とする
内符号符号化方式
符号長44880ビットのLDPC符号とし、符号化率は、表3.4-2の11種類とする。
表3.4-2
内符号の符号化率
符号化率
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
97/120
101/120
105/120
109/120
近似値
1/3
2/5
1/2
3/5
2/3
3/4
7/9
4/5
5/6
7/8
9/10
ただし、同表の符号化率は真値であるが、真値を簡単な分数で近似した近似値も併記してある。
内符号符号化の手順を以下に示す。なお、説明中 nldpc をLDPC符号長、 kldpc をLDPC符号長から
パリティ長を除いた長さとする。
LDPC符号は、パリティ検査ビット p n ( n  0,1,........, nldpc  k ldpc  1 )、情報ビット im
( m  0,1,........, kldpc  1 )としたとき、情報ビットについて374ビットごとに次の演算を繰り返す。
なお、パリティ検査ビットの初期値は、 p0  p1  p2  ...  pnldpc  k ldpc 1  0 とする。
p x  p x  im
、(
m  0、 374、 748, ...)
p y  p y  im
、(
m 1,...,373、 375,...,747、 749,...)
すべての情報ビットについて演算を行った後、 p n は次式により与えられる。
p0  p0  i0
pn  pn  pn 1 、( n  1,........, nldpc  kldpc  1 )
注1
2
3
は、排他的論理和の演算素子を表す。
は、別記1の( m / 374+1 )行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す。
xy は {x+(m mod 374 )  q} mod ( n ldpc- k ldpc ) により表されるパリティ検査ビット位置
を示す。ただし、 x は、別記1の( [ m / 374 ]+1 )行目で指定されるパリティ検査ビッ
ト位置を示す。([ ]は整数部を意味する。)また、 q は符号化率に応じて決まる定数を
示し、次表のとおりとする。
-15-
ARIB STD-B44
符号化率
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
97/120
101/120
105/120
109/120
別記1
q
79
71
59
47
39
31
27
23
19
15
11
パリティ検査ビット位置
符号化率 41/120 の符号の場合
625 1750 2125 3750 15250 18750 19250 27375 29000
4375 6750 7125 7500 13125 16250 19375 28875 29250
1500 6125 6533 13500 23500 25500 26000 27625 28750
6500 7625 9625 14875 16875 18000 18500 27500 27750
250 4204 6000 12500 17125 21204 21875 22079 23750
125 9125 11250 11875 12000 14000 14125 15875 24125
4875 9875 11000 11125 13000 16500 19000 25125 26375
2941 8500 12362 15125 16375 18250 20250 21375 24000
0 750 19875 21625 21750 22125 23250 27329 28375
875 2750 3125 8625 18875 20000 23375 26125 26829
500 5533 18375 18625 20125 20375 24625 25250 27875
1250 10000 10658 17000 17750 19500 19625 25875 29375
2250 3000 4000 5250 9375 11750 14750 24875 29500
5000 5750 12375 16625 17579 18125 21250 22625 26625
2500 3783 4625 9250 10875 15500 17625 22375 28500
1125 5500 9737 13329 13750 13875 16829 22750 24375
375 6875 10454 11375 12875 13375 14250 19750 23125
3375 4750 8375 10125 14500 17875 22500 24829 25829
1625 3500 5625 6783 8987 12250 21158 23625 24250
1000 12750 16204
3875 15000 16000
14625 15375 21500
7875 11625 24500
1875 2875 9000
8875 20500 28625
14375 17375 27125
8000 20875 26500
11500 20750 22329
4329 7250 12625
7750 13704 25000
3329 5875 23875
7000 17250 28250
5125 7375 22875
-16-
ARIB STD-B44
8125 26875 29125
25625 26250 28000
1375 15750 19125
4500 10625 15625
2079 9750 10250
2375 6250 28125
20625 23000 27000
8250 10750 25375
符号化率 49/120 の符号の場合
1165 4327 5257 6652 8977 14185 16417 17440 21346 22183 22741 25810
2002 2653 3769 7467 10930 19672 19951 23392 23671 24787 25159 26368
5908 7768 12489 13441 13999 15487 16324 16882 17161 17254 18370 18835
1072 1422 1723 3304 4513 5815 6187 8605 12024 13720 15673 19300
3025 4699 9349 9677 10279 12210 15766 17905 20974 21160 21532 22418
2910 6280 6931 8539 10186 10651 14907 18326 19021 22834 23485 25908
700 4048 5443 8047 12675 14721 17768 19858 22462 22648 24229 26160
4026 4792 6001 6838 9163 11023 13255 13534 18818 20695 24393 24601
235 2095 7210 15022 19486 20416 20952 21718 21953 23206 25903 26182
1515 2188 4141 5071 6537 11608 11674 11767 19464 19765 21067 25531
1909 5629 8233 10886 14535 16816 17347 18698 20509 22555 23113 26461
4420 9721 16975 20230
6094 12325 25717 26275
7024 9907 16789 22090
1537 3862 14092 24880
6559 7117 11116 24415
12303 18649 21625 24043
935 6373 9442 17068
886 8419 15930 17719
8884 14371 16138 18928
2445 8698 18277 22369
421 5421 15952 23857
3211 5793 7861 21253
7653 11581 12511 25066
328 8791 24136 24579
11209 14557 15301 20673
1258 3397 10465 24973
142 2932 5164 20044
6745 10093 16045 16231
3260 4234 14814 16510
7374 16696 19207 25252
10443 10837 21439 25438
1630 9699 11860 23950
2538 8512 17998 20859
2560 9327 9814 23578
12954 13047 18091 21997
10000 13233 20323 23020
14278 15208 15580 18742
12697 13069 19579 24694
607 3676 4978 17604
12046 12790 13813 22927
1050 2423 11302 15394
3583 7959 8211 9141
-17-
ARIB STD-B44
4606 11488 15115 23299
3490 7489 17812 19114
5536 13627 15000 25996
1887 2746 4885 21904
514 13419 13906 20279
8025 10558 23764 25700
符号化率 61/120 の場合
935 1458 2280 7022 7261 10304 13046 14232 14442 19132
1219 2960 12710 16907 17635 18558 18607 20783 21275 21527
1713 3083 3992 8208 11182 14002 15040 19443 19860 21268
4595 8550 8796 9519 11520 15723 16495 17628 19287 20007
1324 5883 6312 6626 8651 11192 11796 12394 15476 16860
2150 3938 5484 5966 6871 10755 13112 15299 20144 21625
2503 3253 3414 4829 5574 6401 8181 10063 13159 17765
2408 4033 4160 5921 6539 7938 9001 15716 16189 16411
422 3861 7506 11878 11939 15138 15617 17293 18581 19050
4003 6185 7743 8979 11367 11605 14867 16383 18641 18700
8862 8986 12553 13230 13908 13986 16632 18386 20073 20655
325 2041 2891 5428 9469 9497 11906 16679 16693 20615
1483 2177 5196 7977 9040 9168 9712 9869 15086 18396
717 2863 2884 3614 6766 8413 12640 13271 14420 21818
1742 2267 5713 6214 16642 16847 18468 20656 21540 21830
2175 5642 6972 7614 9616 9955 10631 12293 12916 18984
12742 19462 20458
11100 11954 19267
1120 3218 7998
6212 15705 19295
8774 11612 12712
9661 17108 21492
6296 6815 8590
767 1804 3167
2793 10075 15390
4493 6855 21361
7432 7927 16108
879 9629 11718
12879 16882 19590
4982 19254 20006
7798 14941 15386
13088 14120 19159
5082 9270 12298
1372 8658 20254
4719 19278 21161
3106 3773 5181
3892 11004 19423
17566 18234 22002
10589 11280 18876
-18-
ARIB STD-B44
6845 9704 18378
17541 19105 19788
7463 17311 21787
11607 19830 21371
4359 12892 19222
2419 12692 14590
440 10303 14235
4683 7984 14856
3228 14298 15614
3549 16686 17386
1733 7291 20212
1502 12471 17171
10919 16678 18344
1559 19353 21032
15999 20879 21230
5138 16012 17488
507 18359 19398
2745 4062 11305
4976 4994 11744
3390 16158 20308
2524 9477 17992
3977 13357 16270
符号化率 73/120 の場合
357 954 7119 7201 7951 8660 8833 10902 13537 15019 16162 17393 17414
415 1005 2768 4478 6376 6992 10421 11744 13008 13294 16054 16103 17398
33 1278 5158 7309 7692 7725 10635 12376 12386 14426 14624 15432 17361
1005 2169 2215 3348 3667 4112 6118 8391 9296 9353 14480 16954 17519
789 1675 1751 6153 6377 13166 13887 13905 14217 14507 14753 15707 15896
355 1880 2959 3279 3328 6405 7962 9391 11195 11415 13999 14370 17134
1487 2810 3059 3354 3515 4282 8082 14613 15099 15268 16682 17303 17559
1140 2561 2662 2668 3505 4851 5341 6138 10407 12194 13150 13223 13239
3068 3856 4550 8151 8244 9602 9752 11365 11636 11768 12134 13566 17105
1435 1664 2304 3212 4974 8135 11314 11588 11667 12195 15385 15715 16714
1741 1947 2773 4045 4340 8244 9170 9583 12382 13645 13768 14027 16709
4247 5364 12994
24 1585 9160
5678 9509 12795
1584 2932 7313
5311 6685 16318
1053 9398 14842
9448 12744 13810
3040 3679 7686
9816 11028 13609
352 3396 7645
293 6003 12642
6840 11000 13886
-19-
ARIB STD-B44
3030 6910 11489
4601 16312 16351
5633 5708 9483
6931 12266 15863
4080 11013 16587
6077 6901 8660
11160 12563 16833
12610 13589 17255
597 6780 12541
3572 5296 16178
2772 10557 16953
8315 9497 12811
9076 10590 17513
9464 11633 12939
117 11613 11782
4008 7056 12120
2156 6956 9614
11255 11681 14684
374 5204 5316
5750 10140 10754
3246 15326 16788
4839 13725 14859
3760 13834 16089
2988 3455 12733
5093 8924 16859
3592 3621 16569
6053 7951 8316
7331 13216 17181
8094 11141 16500
1956 3488 10371
2852 5454 8847
3016 3177 10250
2990 12736 13293
8599 10333 12826
11154 13241 16994
6472 14558 15541
309 3770 15650
3890 6732 12686
1791 5409 16925
10464 14384 14699
1282 10278 15135
5851 9569 10063
9527 13932 17090
4192 6788 17248
2322 2357 9161
1381 7313 16246
196 3561 7252
-20-
ARIB STD-B44
5881 10640 14399
1451 14495 17425
2911 8369 9439
符号化率 81/120 の場合
4958 6639 6721 8238 9540 9550 10491 11742 11641 12092 13056 13460
1135 1453 1545 1594 2703 3390 4538 4466 6018 11272 11598 12726
4975 4835 7828 9796 9878 11211 11805 11887 12215 12732 13357 14181
477 1914 3849 5397 5569 7818 7910 10083 10247 11108 13025 13558
918 2825 3050 3130 3347 9325 11410 11549 12972 13560 14292 14183
1996 6166 6176 6922 7396 8318 8722 8976 9837 10272 11541 12611
899 1746 2968 3374 5260 5393 6379 7054 8048 9534 10696 14550
1166 4372 5364 5573 10123 10104 10586 10967 10971 10780 13320 14450
653 1703 1713 3800 4999 7275 7457 8366 8515 9175 9770 14341
897 1176 1100 1689 2011 1912 2195 3827 4942 5395 6179 8525
883 1697 2535 2785 7982 8505 8794 9803 10643 10411 12033 13592
4688 4907 6004 6338 6537 9299 11769 12841 13341 13843 13650 14362
5526 6516 10983
11959 13659 13523
2947 5532 8679
8687 12867 13486
5450 6719 10727
1432 3767 12129
735 4095 11557
9755 10288 13978
694 5899 6270
5696 6393 10124
4384 4710 7582
7500 11231 12010
5694 9259 11477
5983 6762 8156
2004 8197 11969
1881 4872 8853
7242 9017 9751
241 2168 8361
7254 7375 10401
3236 3726 5446
4979 5151 5778
4093 5858 6926
3714 13072 14265
2537 6752 9503
3599 10153 10534
2406 6141 14388
2334 12379 12664
2086 9319 14140
895 11639 13814
405 4456 13349
-21-
ARIB STD-B44
3601 8072 11104
7908 11344 12523
362 8113 10934
2330 3931 9632
1266 3150 3564
2494 4013 7900
1186 9395 9216
1553 7090 7377
4085 6389 8894
8730 9591 12502
6434 7131 13691
7172 7295 10575
1184 9936 14358
5284 8884 10438
407 5149 14548
5079 7049 13527
3685 7642 7992
2209 2453 3177
2978 4341 8029
846 3478 12943
2332 10276 13322
1871 8802 13277
2580 4292 10329
3277 7785 14210
6832 12949 13117
1994 4257 4425
2158 4782 13568
530 11096 11723
3183 12564 14152
403 6842 9509
9895 14161 14474
487 3318 11590
2517 6266 14306
3031 3769 11928
3029 3154 11846
6268 14052 14585
3933 5327 11826
6514 12785 13158
7888 11414 12662
符号化率 89/120 の場合
1372 1492 2242 2362 3502 3622 6472 7912 8362 10252
3775 4732 6682 7942 9712 10162 10501 10343 10852 11184
1086 2482 2812 2932 5550 5602 6807 6862 8433 10042
1282 2844 5543 6147 7492 8122 8842 10282 10582 11573
682
986 2274 5780 5872 6595 7712 7674 7972 10828
1552 3000 5218 5182 5423 5635 7528 8756 9742 10553
-22-
ARIB STD-B44
473
2431 4224 4952 4762 6542 7413 8905 9446 11242
1262 1582 1793 3865 4590 4852 7854 8032 10137 11433
1109 1225 2302 3382 4232 6352 7312 8637 9757 10134
1922 4882 4972 5307 5610 7913 9204 10372 10860 11582
1111 2123 3833 4711 6238 6353 7102 8260 8872 11512
563
2003 3988 3748 3832 6515 7105 8550 10588 10617
689
1102 1735 2724 3023 4135 5309 7026 8334 9532
1384 1882 3594 4385 5784 9832 10752 11064 11274 11393
1316 1373 2040 4287 5483 6239 8878 9745 10855 11454
5243 7344 7493
1710 3597 11007
3472 6323 10974
1649 3082 5812
6444 9481 9809
1134 3352 9502
4553 8782 10972
4462 7073 8814
4781 10023 9989
2303 5754 6262
3055 5513 7162
3053 8337 9952
4012 4853 7015
3685 4583 10709
4588 5184 5242
3952 4288 7884
3112 5303 11152
803 5999 9144
688 1734 3202
2363 9412 9862
3052 7223 7794
8453 9954 11572
562 5093 9172
4709 5693 10095
5752 8573 11004
2244 4403 8452
4258 9442 9534
3263 5157 10919
7553 8932 11488
1402 3683 4644
3353 6684 8062
2093 8002 10164
2820 7432 7824
5363 6804 9232
3203 7734 10167
8518 9085 9052
2723 2995 9802
3328 9112 10614
-23-
ARIB STD-B44
3474 5046 8583
653 7137 7434
1294 6059 11484
1224 1343 1912
2184 4253 8512
1764 6474 8367
4915 6237 7914
1073 10494 11182
2453 2997 3292
4468 6954 10497
5964 6273 7252
3773 8572 8664
2008 2097 2064
4858 4942 8939
623 4764 8392
2760 6983 10192
982 2573 2694
1732 3743 9024
6712 9332 11223
1252 11363 11544
4312 6365 8662
3303 6925 11135
2753 6811 7225
4314 10823 11062
3448 3924 9562
5453 7704 9622
742 6628 7174
867 833 5632
6481 6717 11373
2452 7583 9324
2640 7222 8902
6173 9352 10889
1222 1522 7582
5758 6234 11452
2100 7020 10822
2633 4792 8214
符号化率 93/120 の場合
521 781 2081 2419 3589 5877 6085 6267 6657
1769 2029 2315 5799 6215 7255 7281 7385 9361
547 651 1873 2159 2471 7671 8581 8659 8919
2107 3069 3953 4851 5851 8555 9113 8815 9049
131 4935 5038 5565 6406 7515 7593 8074 7905
495 1821 2705 3095 3485 7459 8452 8503 8841
638 880 2073 2426 5014 6475 7307 8968 9179
27 910 2731 3199 4915 7923 8061 9543 9595
869 3081 3396 4109 6137 6345 7320 7880 8619
-24-
ARIB STD-B44
2226 1979 2178 4701 5331 6423 9738 9224 9491
2353 2937 4337 3458 4496 4375 4889 9532 9725
9138 1381 1809 1449 1535 4655 8303 8113 8269
4855 7552 6470 8936 7994 7002 9233 9174 9647
1991 6823 3584 6083 6115 5899 7302 7463 8529
2777 2603 2707 3615 3823 5123 6995 9153
573 1941 7936 7524 7112 7047 9023 9673
1892 1847 2689 7176 7661 8559 7801 9465
7764 7894 7957
3756 5481 8893
3403 7657 8373
3572 4670 4343
8924 7853 8217
4000 6095 9101
1743 6759 7541
1249 7827 9439
3312 5833 7177
3017 5985 5773
497 5080 9231
1301 5407 4837
878 2598 2887
7100 5900 6605
2644 5537 8243
4601 5311 5253
6722 8930 9777
3332 4132 5227
8551 8991 9335
2419 2602 4421
5390 4626 8035
4110 5955 7879
2589 5643 6709
917 6697 8139
838 7638 9517
1230 2913 7619
2497 3519 5903
3307 4131 4577
5096 5435 7021
4121 7554 9621
6742 5965 8945
6140 6781 8321
2452 6557 7697
5034 4842 9205
4057 5398 9309
2445 3982 8191
3641 8639 7775
4946 7418 8737
1862 1613 3147
-25-
ARIB STD-B44
7115 2965 5201
1405 6891 8763
915 1431 8971
5167 4965 5721
1926 1888 5461
2686 2165 7099
2802 2055 5539
1329 4737 9413
1660 469 1951
5124 9257 9387
3015 5560 7983
4083 4239 4785
3348 6541 8165
6843 6820 9803
7736 5291 6371
1880 5079 9699
79 2033 6189
5874 5487 7762
6655 9299 9075
6139 5381 7567
1406 5583 6839
4609 3306 5513
319 3991 6917
5989 8846 9569
4735 4497 4447
2814 6943 8633
5453 5702 6059
3708 5981 9751
6368 5169 7333
3369 8002 9283
2628 2838 5383
7740 5424 7645
2130 1372 3121
1608 5747 8997
7097 7238 8399
2816 5125 5409
649 1657 2835
符号化率 97/120 の場合
1215 1303 1606 1628 1804 2200 2244 5522 8475 8514
1364 2122 3569 4163 4554 4906 5418 4109 7150 8250
1043 1220 2916 4604 4827 6094 6492 6996 7527 8275
1134 2530 4052 3072 6060 5711 6170 6210 6938 8409
1321 1672 2073 2426 3481 4480 7678 7421 7835 8519
1598 1611 2200 2024 4938 5106 5216 6434 7750 8011
1932 1677 2800 3345 5811 6161 7132 7326 7713 7524
1855 1084 5315 5399 5846 6047 6497 7567 8414 7907
-26-
ARIB STD-B44
1262 3747 4097 5788 5733 6109 6832 6976 8437 8489
902 2082 1986 2479 2926 3666 4527 6857 8145 8522
1067 2848 4332 4822 4603 4759 5250 6182 6296 7900
2465 4449 4402
3939 5505 8147
4444 5346 7062
2046 3235 4116
2427 4335 5033
2118 4322 7480
819 1277 8343
3834 5128 6248
1877 2377 2513
2179 5632 8492
3332 7656 7925
930 2332 6424
804 6056 7350
2757 6645 7174
3547 5232 6940
2229 5493 7943
2008 2794 2884
2135 3158 3874
1149 2883 8010
4423 4445 8379
688 3036 4011
3272 3882 5414
890 1722 3239
4453 5638 7806
2730 4847 5588
1240 3058 7788
4533 6798 6954
3037 6715 7866
871 3640 6426
2797 8097 8421
1830 3549 3762
3786 3938 4229
3702 4752 7722
748 1023 7568
2150 2136 2913
3307 8301 8580
1543 5172 6956
684 6249 7876
6030 7041 7634
2048 2597 5109
2795 4555 6842
3306 4050 5214
3631 4957 8272
2514 4889 8541
-27-
ARIB STD-B44
2784 6759 8234
3940 5084 8382
6297 6634 6580
1129 8300 8470
2420 3349 7239
1480 6475 6804
841 2028 6436
3301 5766 6116
552 5045 7539
3279 4539 7422
2333 6820 8118
2268 6870 8316
4026 5921 8013
731 1212 6167
3438 5509 6688
1282 5594 8123
1903 3791 7551
893 1440 1501
1914 4340 6628
2647 2994 5018
2786 3245 8016
1614 3743 5258
1018 5065 6293
4291 6937 7640
3636 6077 7992
1265 1586 5765
3830 4599 6716
1122 7508 8213
1567 3213 6471
4978 5544 5874
2993 4405 5786
1826 4885 5681
4664 5907 6338
2621 3542 6491
2178 6143 6974
4105 7267 7282
1232 1431 5808
947 6103 7182
3752 5173 6060
2816 3635 6073
1343 4226 7744
3241 7047 7546
符号化率 101/120 の場合
836 3140 3644 3968 4238 5858 5930 6470 6542 6866
1183 2385 3689 3248 3680 4112 4616 4868 5210 6344
494 1179 2908 3158 3715 5432 5426 5617 6998 6600
-28-
ARIB STD-B44
1325 2485 3466 5228 4605 5244 6102 6286 5107 6955
880 2704 3752 4204 4493 5403 6368 6308 5265 6950
538 1209 1201 1330 2205 2887 2931 3016 3613 6036
1699 2414 2441 1307 3886 4716 5761 6712 6817 5491
1299 1143 1974 2683 3880 4554 4851 5714 5811 6896
913 2626 4797 2922 3181 4324 5023 5936 6717 2455
2620 2983 3267 3036 4460 5026 5366 6428 6442 6644
2115 3862 3472 4369 4889 6431 6995 6743 7086 6093
3375 5631 7082
972 1348 5296
1001 1365 1684
1396 4861 4841
5103 5607 6092
1089 2876 5303
2731 4742 5733
1214 1594 5145
2046 4078 5566
3252 6375 6528
2138 2942 6892
983 3759 5216
1402 1888 4552
4033 6110 6794
2510 4725 6459
1188 3936 6868
430 900 3284
651 6083 6115
2973 4458 4475
2592 3141 5737
2194 5620 6060
3785 4332 4562
1652 4412 4736
778 2943 7104
695 2619 6133
2104 3650 6099
1680 6920 6970
1526 2109 3268
732 1075 3914
2958 3393 5055
1858 6297 6926
3673 3667 6852
3445 5500 6503
787 3071 6512
477 712 2852
914 2121 2898
2187 3251 3769
391 4383 6766
1338 1713 5858
-29-
ARIB STD-B44
1182 1905 2622
459 685 2150
2048 4077 4976
389 2360 2858
482 3852 5918
1666 4881 6507
1304 2709 5788
578 5561 6276
1938 2456 4323
929 1559 5859
1941 3070 3266
2710 3820 4452
4295 5300 5717
841 1845 4461
2087 3257 5057
3199 4322 4796
3992 4258 4639
3547 3786 5040
1099 3646 5320
1199 1593 2116
1835 6078 6693
1360 4214 5686
1655 2661 5662
3478 5227 5993
3201 4482 5066
659 1701 6062
4720 5070 6264
2408 4415 6264
2259 5124 7054
5558 5810 5863
3205 4959 6353
1305 3467 6132
639 4348 5894
567 3050 4065
1082 2497 4129
2006 5420 5247
1358 1600 3883
1060 1136 2716
1620 2407 6841
1899 6146 6386
1492 1792 4762
606 1648 4064
679 2534 7084
4403 6195 6601
3704 4840 5560
612 2406 2755
523 5545 6783
-30-
ARIB STD-B44
2296 3774 6996
1413 4713 7033
2386 3119 5283
3291 4930 6981
符号化率 105/120 の場合
93 1986 2504 2631 2810 2877 3763 4354 4824
76 385 1193 1434 3481 3979 4379 4436 4587
160 350 911 964 1180 1428 2212 3465 4738
130 389 620 865 1966 1999 2315 3714 4392
139 2226 2900 2932 3167 3550 4630 5155 5271
163 519 902 1789 2809 3731 3759 5270 5287
390 2117 2436 2877 3378 3731 4882 5205 5463
2131 3304 3681 4382 4462 4594 4808 4929 4985
592 676 3162 3391 3817 4392 4847 5492 5513
640 1392 1583 1742 2649 3827 3918 4029 4319
479 669 1097 1380 2222 2538 2809 3727 3750
1214 1592 2559 3574 3966 4108 4284 4646 4930
205 641 1947 2048 2066 2589 3277 3999 4869
424 662 1243 1414 1873 1943 2212 3271 3493
993 1122 1453 2626 3469 3568 3981 4930 5392
892 928 3979
90 2273 4406
1890 2999 3206
2411 4980 5104
712 3958 4361
497 1159 3611
3145 4022 4896
1120 2568 3522
132 888 980
934 1275 2660
2797 3622 5588
2797 4621 5312
4070 4922 5171
851 2474 3190
57 2355 2527
3254 3519 5061
484 1948 4085
405 1895 5547
4288 4338 5337
1695 4773 5356
810 2881 5523
1077 2731 3000
796 3631 5170
1028 1679 3049
1138 3176 3866
2928 3499 4448
1079 1322 4875
-31-
ARIB STD-B44
1651 2305 3871
3223 3792 5541
833 2418 5504
1918 3292 5534
2953 4430 5553
1487 4715 4964
2396 2686 3438
4201 4519 5427
179 1193 3181
848 987 2822
1136 2399 4467
2909 3650 4553
129 1325 5190
3046 5252 5403
4120 4290 4687
150 3304 5605
16 4685 5478
2910 3667 4453
2471 2565 4228
1694 4247 4900
2116 4092 4412
3003 4733 5351
1377 1432 5404
1024 3100 3224
681 2154 5526
1844 1985 4974
330 2520 3746
2573 3454 5496
2088 4939 5384
1072 3111 3171
3672 3858 5543
2211 5080 5325
673 1822 2238
2003 2825 4007
2880 3302 4719
2080 2877 5362
402 756 2132
2318 2523 5597
241 1344 5488
3164 3215 5465
24 1943 2458
1704 5151 5608
1071 2514 3944
645 2392 3526
1484 1586 5052
3551 4029 5016
891 2493 5049
-32-
ARIB STD-B44
1686 3183 5438
3366 3538 3698
2033 3490 3792
1366 5137 5476
635 2040 5395
1678 1694 4675
268 849 1655
1400 2723 5093
363 1781 5053
1925 2804 2956
505 1267 2720
1880 2601 4547
2258 3386 5337
2094 5123 5159
1881 2988 3881
201 690 1016
符号化率 109/120 の場合
220 484 3688 3808
880 1335 2704 4106
544 556 2092 2416
1504 1660 2152
1336 3700 3891
1564 2320 4024
1168 2644 4060
1958 2056 3712
938 2992 3004
3100 3459 4047
1045 1576 3050
278 1826 2235
1000 1984 3255
1178 3662 3724
172 2907 3532
160 2380 3064
628 1116 1790
579 2212 3328
302 435 1264
1479 1792 3796
1300 3591 3901
820 1143 3856
724 1093 2968
1106 3099 3604
255 2164 2656
951 1684 3472
592 2027 2308
2473 2487 3887
1024 1288 2269
-33-
ARIB STD-B44
736 1851 3172
1166 2436 2547
374 1312 2848
854 1924 3304
456 1108 1372
950 2091 2799
915 1708 1970
304 1059 3804
292 2030 2620
841 1240 1827
1492 2376 3160
546 976 1813
2127 2786 3972
604 2871 3652
471 2822 3040
290 640 3544
2282 2824 3784
1204 3500 4055
699 1743 3364
527 1599 2978
1250 3748 4074
316 373 2692
3220 3324 3490
925 3431 3736
1934 2007 3904
734 1971 2584
2055 3279 3964
1551 1672 4108
1596 2488 2560
1518 3614 3916
2607 3013 4012
663 2942 3940
1659 3267 3730
1740 2559 2752
496 1539 1800
2437 2798 4094
817 1420 3649
1480 1863 2200
2031 2187 2884
274 2716 3049
1491 2960 3232
1899 2523 3316
844 1655 2428
2339 2474 3919
388 2869 3952
999 2139 3508
1180 2115 2668
-34-
ARIB STD-B44
2379 3520 3589
564 2728 3903
616 1153 3196
697 759 3388
975 1864 3347
711 1418 2307
405 827 1712
1466 3107 3396
2691 3480 3992
952 2173 2605
519 543 1744
1146 1931 2812
1702 2919 3411
687 1593 1634
3384 3460 3528
856 2232 3170
195 411 1443
2522 3190 3988
1406 2377 2464
387 3202 3976
1320 2248 2795
243 2087 2367
448 1227 3698
1478 2999 3208
2546 2619 2632
196 1107 2272
2943 3178 3855
1252 1742 3551
364 591 3076
807 1404 1900
1192 3239 3579
890 2068 3650
793 1850 4048
(省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号)
符号化率81/120の例を次に示す。
・全パリティビットをゼロに設定 p 0  p1  p 2  ...  p nldpc  k ldpc 1  0
・最初の情報ビット i0 に、上記の表のうち符号化率81/120の表から1行目を参照し、積算する。
p4958  p4958  i0
p6639  p6639  i0
p6721  p6721  i0
p8238  p8238  i0
p9540  p9540  i0
-35-
ARIB STD-B44
p9540  p9540  i0
p9550  p9550  i0
p10491  p10491  i0
p11742  p11742  i0
p11641  p11641  i0
p12092  p12092  i0
p13056  p13056  i0
p13460  p13460  i0
・373 までの情報ビット im , m  1,2,・・・,373 は、 im に、これに対応するパリティビット
{ x+( m mod 374)  q} mod ( nldpc- kldpc ) を積算する。ここで、x は i0 に対応したパリティビット、
q は上記の表に示す符号化率により決まる定数である。
符号化率81/120では q  39 となるので、情報ビット i1 については以下の演算を行う。
p4997  p4997  i1
p6678  p6678  i1
p6760  p6760  i1
p8277  p8277  i1
p9579  p9579  i1
p9589  p9589  i1
p10530  p10530  i1
p11781  p11781  i1
p11680  p11680  i1
p12131  p12131  i1
p13095  p13095  i1
p13499  p13499  i1
・ 375 番目以降の情報ビット i374 ~ i747 に対応するパリティビット積算は符号化率81/120の表の
2 行目を使用する。
・374 個の新たな情報ビット毎に、同様に同表から新たな行をパリティビット積算に使用する。
全ての情報ビットに対して積算を終えたら、最後のパリティビットは次のとおり算出する。
・ i  1 から開始し、次の演算を順次実行する。
pi  pi  pi 1
i  1,........, nldpc  kldpc  1
・ pi の最終結果は pi のパリティビットに等しい。
-36-
i  1,........, nldpc  kldpc  1
ARIB STD-B44
3.5
TMCC 用誤り訂正方式
外符号については、主信号用と同じものを使用する。内符号については、主信号用 LDPC(1/2)を
短縮化して利用する(図 3.5-1 参照)。LDPC 符号のデータとして、NULL データ(1870 ビット分の
‘0’の系列)、TMCC データ(9422 ビット)、BCH パリティ(192 ビット)、および NULL データ(11330
ビット分の‘0’の系列)に対し、符号化率 1/2 の LDPC パリティ(22066 ビット)を付加し、NULL
データを削除したものを伝送 TMCC 信号として伝送する。受信側では、NULL データ部分につい
ては理想的に 0 が伝送された場合のシンボルを挿入した後、符号化率 1/2 の LDPC 符号復号を行う。
1/2 用符号
NULL
1870bit
22814 bit
NULL
11330bit
BCH
192bit
Data 9422 bit
TMCC 用符号
Data 9422 bit
22066 bit
BCH
192bit
Parity
Parity
22066 bit
22066 bit
31680 bit
図 3.5-1
3.6
電力拡散方式
(1)
スロット用
TMCC 用誤り訂正符号化
スロットの電力拡散においては、スロットの構成要素のうち、ヘッダ、データ、BCH パリティ、
およびスタッフビットに対して行い、LDPC パリティ部分およびダミースロットについては、電力
拡散は行わない。電力拡散の周期は 1 フレームとする。電力拡散回路は図 3.6-1 に示すように 25
次 PRBS と拡散対象との排他的論理和により行う。電力拡散を行わない区間については、電力拡散
回路のシフトレジスタを停止させる。
初期値
0 0
1
0
1
0
0
0
1
2
3
4
5
6
初期値
0 0 0
0
0
0
0
14
15
16
17
18
7
19
8
20
0
0
0
0
0
9
10
11
12
13
0
OFF
1
1
0
1
0
21
22
23
24
25
拡散された
データ信号
ON
加算制御スイッチ
データ入力
:排他的論理和の演算素子
(省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号別記 2)
図 3.6-1
(2)
電力拡散回路 (スロットデータ用)
TMCC 信号用
TMCC 信号の電力拡散においては、図 3.6-2 の 15 次 PRBS 発生器による電力拡散を行う。電力
-37-
ARIB STD-B44
拡散の周期は 1 フレームとする。電力拡散回路は同図に示すように 15 次 PRBS と拡散対象との排
他的論理和により行う。TMCC データおよび BCH パリティ部分について拡散を行い、それ以外の
区間については、電力拡散回路のシフトレジスタを停止させる。
0
1
0
1
2
0
3
0
0
0
0
4
5
6
7
初期値
0 0
8
9
拡散された
データ信号
OFF
0
0
1
1
1
0
10
11
12
13
14
15
ON
加算制御スイッチ
データ入力
:排他的論理和の演算素子
(省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号別記 1)
図 3.6-2
(3)
電力拡散回路 (TMCC 用)
伝送信号点配置信号用
伝送信号点配置信号の電力拡散においては、図3.6-3の15次PRBS発生器による電力拡散を行う。
電力拡散の周期は1フレームとする。電力拡散回路は同図に示すように15次PRBSの0/1に応じて、
I-Q直交座標上の信号点座標を0度/180度回転させることにより行う。伝送信号点配置信号の区間に
ついて拡散を行い、それ以外の区間については、電力拡散回路のシフトレジスタを停止させる。
0
1
0
0
0
0
0
0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
初期値
0
0
D8
1
0
1
1
0
0
D9 D10 D11 D12 D13 D14 D15
OFF
レベル変換
1 ⇒ -1
0 ⇒ 1
ON
加算制御スイッチ
拡散前
信号点配置伝送信号
信号点
拡散後
伝送信号点配置信号
信号点
I
I’
Q
Q’
:排他的論理和の演算素子
:乗算の演算素子
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 3)
図 3.6-3
3.7
電力拡散回路 (伝送信号点配置信号用)
インターリーブ
インターリーブは8PSK、16APSKおよび32APSKが割り当てられたスロットについて行い、π/2
シフトBPSK、QPSKが割り当てられたスロットに対しては行わない。インターリーブを行う場合、
LDPC 符号化部からの出力をブロックインターリーバによりビットインターリーブする。表3.7-1
-38-
ARIB STD-B44
に各変調方式のビットインターリーブの大きさを、また図3.7-1から図3.7-6に構成図を示す。デー
タはインターリーバに列方向に上から下へ書き込み、行方向に左(MSB)から右(LSB)へ読み出す順
方向読み出しと、右(LSB)から左(MSB)へ読み出す逆方向読み出しがある。いずれを使用するかは、
表3.7-2のように符号化率によって異なる。
表 3.7-1
ビットインターリーブ
変調
行
列
8PSK
14960
3
16APSK
11220
4
32APSK
8976
5
-39-
ARIB STD-B44
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
最初に読み出し
1 行目
14960 行目
1 列目
3 列目
スロットの LSB
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
図3.7-1
ビットインターリーブ 8PSK(順方向読み出し)
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
3 番目に読み出し
1 行目
14960 行目
1 列目
3 列目
スロットの LSB
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
図3.7-2
ビットインターリーブ 8PSK(逆方向読み出し)
-40-
ARIB STD-B44
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
最初に読み出し
1 行目
11220 行目
1 列目
4 列目
スロットの LSB
(省令第59条第1項、別表第62号別記1)
図3.7-3
ビットインターリーブ 16APSK(順方向読み出し)
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
4 番目に読み出し
1 行目
11220 行目
1 列目
4 列目
スロットの LSB
(省令第59条第1項、別表第62号別記1)
図3.7-4
ビットインターリーブ 16APSK(逆方向読み出し)
-41-
ARIB STD-B44
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
最初に読み出し
1 行目
8976 行目
1 列目
図3.7-5
5 列目
スロットの LSB
ビットインターリーブ 32APSK(順方向読み出し)
書き込み
読み出し
スロットの MSB
スロットの MSB
5 番目に読み出し
1 行目
8976 行目
1 列目
5 列目
図3.7-6
スロットの LSB
ビットインターリーブ 32APSK(逆方向読み出し)
表 3.7-2
インターリーブ読み出し
符号化率(近似値)
変調
2/5以下
1/2
3/5
2/3
3/4
7/9
4/5以上
8PSK
逆
順
順
順
順
順
順
16APSK
逆
順
順
順
順
順
順
32APSK
逆
順
順
順
順
逆
順
-42-
ARIB STD-B44
3.8
変調方式
変調方式を表3.8-1に示す。また、各変調方式の信号点配置は、図3.8-1のとおりである。
表 3.8-1 対応する変調方式
変調方式
用途
フレーム同期
π/2 シフト
スロット同期
BPSK
伝送 TMCC 信号
伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む)
QPSK
伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む)
8PSK
伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む)
16APSK
伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む)
伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む)
(32APSK)
(更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を
適切に確保するためには、開口径の大きな受信アンテナが必要)
なお、π/2シフトBPSKについては、フレーム先頭(第1シンボル)を含む奇数番目のシンボルにお
いては、シンボル0のとき1象限、1のとき3象限の信号点を取り、第2シンボル以降の偶数番目の
シンボルについては、反時計回りに90度の位相回転を与えた信号点位置で変調する。
16APSKおよび32APSKについては、最適性能を得るため、符号化率により、表3.8-2および表3.8-3
に示す半径比γ(=R2/R1)およびγ1(=R2/R1),γ2(=R3/R1)をとる。また、図3.8-1では半径1とし、電
力を1に規格化しているが、図3.8-2の16APSKおよび32APSKについては電力を1に規格化する場合、
4R12+12R22=16および4R12+12R22+16R32=32とする。
-43-
ARIB STD-B44
Q
Q
[0]
(i=偶数)
[0]
(i=奇数)
Q
LSB
[110]
[00]
ρ=1
φ=π/4
LSB
[000]
ρ=1
φ=π/4
I
[1]
[11]
(i=偶数)
シンボル Si(i=1,2,3・・・)
i=1:フレーム先頭
2分のπシフト二相位相変調:[C0]
MSB
[100]
[10]
ρ=1
[1]
(i=奇数)
MSB
φ=π/4
[010]
I
[011]
[01]
I
[001]
[101]
[111]
四相位相変調:[C1 C0]
八相位相変調:[C2 C1 C0]
Q
MSB
[1010]
LSB
[1000]
R2
[0010]
[1110]
[0110]
[0000]
R1
[1100]
φ=π/4
[0100]
φ=π/12
I
[0111]
[1101]
[1111]
[0011]
[0101]
[0001]
[1011]
[1001]
16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0]
(省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号)
図 3.8-1 各変調方式の信号点配置(PSK、16APSK)
Q
MSB
LSB
[01101]
[01001]
[11101]
[01100]
[11100]
R3
[00101]
[00001]
R2
[00100]
[11001]
[00000]
[01000]
[10101]
R1
[10100]
[10001]
[10000]
φ=π/8
[11110]
φ=π/4
[10110]
[10011]
[10111]
[01110]
[00110]
[10010]
[00010]
[00111]
[11111]
φ=π/12
[11000
I
[11010]
[01010]
[00011]
[11011]
[01111]
[01011]
32APSK:[C4 C3 C2 C1 C0]
図 3.8-2 各変調方式の信号点配置(32APSK)
-44-
ARIB STD-B44
表 3.8-2
16APSK の半径比
符号化率
(近似値)
半径比γ
41/120 (1/3)
49/120 (2/5)
61/120 (1/2)
73/120 (3/5)
81/120 (2/3)
89/120 (3/4)
93/120 (7/9)
97/120 (4/5)
101/120 (5/6)
105/120 (7/8)
109/120 (9/10)
3.09
2.97
3.93
2.87
2.92
2.97
2.87
2.73
2.67
2.76
2.69
(省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号)
-45-
ARIB STD-B44
表 3.8-3
符号化率
(近似値)
41/120 (1/3)
49/120 (2/5)
61/120 (1/2)
73/120 (3/5)
81/120 (2/3)
89/120 (3/4)
93/120 (7/9)
97/120 (4/5)
101/120 (5/6)
105/120 (7/8)
109/120 (9/10)
3.9
32APSK の半径比
半径比γ1
半径比γ2
3.09
2.97
3.93
2.87
2.92
2.97
2.87
2.73
2.67
2.76
2.69
6.53
7.17
8.03
5.61
5.68
5.57
5.33
5.05
4.80
4.82
4.66
伝送信号点配置信号
伝送信号点配置信号は、TMCCにより変調スロットに指定された変調方式の信号点を順次伝送す
る。具体的には、32APSKの場合、シンボル00000、00001、00010、00011、・・・11111の順にそ
の信号点を伝送する。16APSKの場合、0000、0001、0010、0011、・・・1111の順に信号点を2回
伝送する。8PSKの場合、シンボル000、001、010、011、・・・111の順に対応する信号点を4回伝
送する。QPSKの場合、シンボル00、01、10、11の順に対応する信号点を8回伝送する。π/2シフ
トBPSKの場合、シンボル0、1の順に対応する信号点を16回伝送する。
-46-
ARIB STD-B44
3.10
搬送波の帯域制限(ろ波器の周波数特性)
搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、以下に示すとおりとする。
1

 1 1
  Fn  F 
 sin



2 Fn   
 2 2
0

F  Fn  (1   )
Fn (1   )  F  Fn (1   )
F  Fn (1   )
ただし、Fは搬送波の中心周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、 αの値
は0.03とする。
3.11
TMCC 情報
TMCC情報は、各スロットに対する伝送ストリームの割り当てや伝送方式との関係など、伝送制
御に関する情報で構成される。TMCC情報の伝送に利用できる領域は1フレームあたり9422ビット
である。伝送方式等の切り替えが行われる場合には、TMCC情報は実際の切り替えタイミングに対
して2フレーム先行して切り替え後の情報を伝送する。なお、TMCC情報の最小更新間隔は1フレー
ムとする。
TMCC情報の構成を図3.11-1に示す(数値はビット数を示す。以下、図3.11-9まで同様)。
変更指示
伝送モード/
スロット情報
ストリーム種別/
相対ストリーム
情報
パケット形式/
相対ストリーム
情報
ポインタ/
スロット
情報
相対ストリーム/
スロット
情報
相対ストリーム/
伝送ストリームID
対応表情報
送受信
制御情報
拡張情報
8
192
128
896
3840
480
256
8
3614
(告示別表第 3 号)
図 3.11-1
(1)
TMCC 情報の構成
変更指示
変更指示は、TMCC情報の内容に変更が生じるごとに1ずつ加算されるものとし、その値が
‘11111111’となった場合は、‘00000000’に戻るものとする。ただし、拡張情報を別途定める場
合を除いて、ポインタ/スロット情報のみの変更の場合、変更指示の加算は行わない。
(2)
伝送モード/スロット情報
伝送モード/スロット情報は、伝送主信号の変調方式、誤り訂正内符号化の符号化率、衛星出力バッ
クオフおよび割り当てスロット数を示す。伝送モード/スロット情報の構成を図3.11-2に、またフィー
ルドの値を、表3.11-1~表3.11-3に示す。
-47-
ARIB STD-B44
伝送モード 1
の変調方式
伝送モード 1
の符号化率
伝送モード 1
への割当て
スロット数
伝送モード 1
の衛星出力
バックオフ
4
4
8
8
・・・
伝送モード 8
の変調方式
伝送モード 8
の符号化率
伝送モード 8
への割当て
スロット数
伝送モード 8
の衛星出力
バックオフ
4
4
8
8
(告示別表第 3 号別記第 1)
図 3.11-2
伝送モード/スロット情報の構成
表 3.11-1
伝送モードの変調方式
値
割
0000
0001
0010
0011
0100
0101
0110~1110
1111
当
て
未定義
π/2 シフト BPSK
QPSK
8PSK
16APSK
32APSK*
未定義
割り当て方式なし
*告示では割り当てが規定されていない。なお、告示では0101~1110は未定義としている。
-48-
ARIB STD-B44
表 3.11-2
伝送モードの符号化率
値
0000
0001
0010
0011
0100
0101
0110
0111
1000
1001
1010
1011
1100~1110
1111
割
当
て
未定義
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
97/120
101/120
105/120
109/120
未定義
割り当て方式なし
(告示別表第 3 号別記第 1)
表 3.11-3
伝送モードの衛星出力バックオフ
値
00000000
00000001
00000010
・・・・
11111101
11111110
11111111
割
当
て
0.0 dB
0.1 dB
0.2 dB
・・・・
25.3 dB
25.4 dB
25.5 dB
(告示別表第 3 号別記第 1)
伝送モードへのスロット数の割り当てに際しては、変調方式の多値数が高いもの、また、同じ変
調方式の場合は誤り訂正内符号の符号化率の高いものから順に伝送モード1から伝送モード8に割
り当てることとする。
伝送モードへの割当てスロット数は、無効スロットを含んだスロット数とし、各伝送モードへ割
り当てるスロット数は5の倍数とする。また、各伝送モードの割当てスロット数の合計は、120(伝
送主信号の1フレーム分のスロット数)とする。
使用する変調方式、誤り訂正内符号の符号化率および衛星出力バックオフの組み合わせが8に満
たない場合には、割当てのない伝送モードの変調方式を‘1111’、符号化率を‘1111’、割当てスロ
ット数を‘00000000’、衛星出力バックオフを‘00000000’とする。
-49-
ARIB STD-B44
衛星出力バックオフ値に書き込む値は、搬送波を衛星中継器が飽和レベルとなるように増幅した場合
の出力電力に対する、当該伝送モードにおける衛星中継器の変調波出力電力の比をデシベルで表したも
のの絶対値に10を乗じ、2進数表示した値とする。
(3)
ストリーム種別/相対ストリーム情報
ストリーム種別/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とストリームの種別の対応関係を
示す領域であり、相対ストリーム/スロット情報((6)参照)の項目で示す各スロットに割り当てる
相対ストリーム番号毎に、パケットストリームの種別を示す。
ストリーム種別/相対ストリーム情報の構成を図3.11-3に、また、ストリーム種別の値を表3.11-4
に示す。
相対ストリーム 0
のストリーム種別
相対ストリーム 1
のストリーム種別
相対ストリーム 2
のストリーム種別
8
8
8
相対ストリーム 15
のストリーム種別
・・・
8
(告示別表第 3 号別記第 2)
図 3.11-3
ストリーム種別/相対ストリーム情報の構成
表 3.11-4
ストリーム種別
値
00000000
00000001
00000010
00000011
~11111110
11111111
割
当
て
未定義
MPEG-2 TS
TLV
未定義
割り当て種別なし
(告示別表第 3 号別記第 2)
(4)
パケット形式/相対ストリーム情報
パケット形式/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とパケットの形式の対応関係を示す
ものであり、相対ストリーム/スロット情報((6)参照)で各スロットに割り当てる相対ストリーム
番号毎に、パケットの形式を示す。パケット形式/相対ストリーム情報の構成を図3.11-4に示す。
-50-
ARIB STD-B44
パケット長
同期パターン
ビット長
同期パターン
256
128
512
相対ストリーム 0
のパケット長
相対ストリーム 1
のパケット長
・・・
相対ストリーム 15
のパケット長
16
16
相対ストリーム 0
相対ストリーム 1
の同期パターン
の同期パターン
ビット長
ビット長
ビット長
8
8
8
相対ストリーム 0
相対ストリーム 1
の同期パターン
の同期パターン
の同期パターン
32
32
32
16
・・・
・・・
相対ストリーム 15
の同期パターン
相対ストリーム 15
(告示別表第 3 号別記第 3)
図 3.11-4
パケット形式/相対ストリーム情報の構成
パケット長は、パケットのバイト長を記述する領域とし、相対ストリーム0から相対ストリーム
15のそれぞれについて、パケットのバイト長を記載する。ストリーム種別がMPEG-2 TSの場合は
0x00BC、TLVの場合は0x0000とする。
同期パターンビット長は、パケットの先頭に配置される同期パターンのビット長を記述する領
域とし、相対ストリーム0から相対ストリーム15のそれぞれについて、パケットの先頭に付加され
る同期パターンのビット長を記載する。ストリーム種別がMPEG-2 TSの場合は0x08、TLVの場合
は0x00とする。
同期パターンは、パケットの先頭に付加される同期パターンを記述する領域とし、相対ストリ
ーム0から相対ストリーム15のそれぞれについて、パケットの先頭に付加される同期パターンを記
載する。同期パターンは、パケットの先頭に付加される同期パターンを記述する領域とし、同期パ
ターンビット長が32ビット未満の場合、フィールドの先頭から伝送パケットの同期パターンを書き
込み、余剰ビットは全て‘0’とする。また、その値はストリーム種別がMPEG-2 TSの場合、同期
パターンを0x47000000、TLVの場合0x00000000とする。
スロットの割り当てのない相対ストリーム番号については、パケット長、同期パターンビット長
および同期パターンは全てのビットを‘0’とする。
-51-
ARIB STD-B44
(5)
ポインタ/スロット情報
ポインタ/スロット情報は、スロットごとに包含される最初のパケットの先頭位置と最後のパケ
ットの末尾の位置を示す。ポインタ/スロット情報の構成を図3.11-5に示す。
トップポインタの値は、スロット中の最初のパケットの先頭バイトの位置を、ヘッダを除いたス
ロット先頭からのバイト数で示す。ただし、0xFFFFは先頭バイトの不在を示す。
ラストポインタの値は、スロット中の最後の配置完了パケットの最終バイトのヘッダを除いたス
ロット先頭からのバイト数に1を加えた値を示す。ただし、0xFFFFは最終バイトの不在を示す。
スロット 1
スロット 1
のトップポインタ のラストポインタ
16
スロット 2
スロット 2
のトップポインタ のラストポインタ
16
16
スロット 120
スロット 120
のトップポインタ のラストポインタ
・・・
16
16
16
(告示別表第 3 号別記第 4)
図 3.11-5
(6)
ポインタ/スロット情報の構成
相対ストリーム/スロット情報
相対ストリーム/スロット情報は、スロットと相対ストリーム番号の対応関係を示すものとし、
スロット1から順に各スロットで伝送する相対ストリーム番号を示す。
フレーム内では最大16のストリームを伝送可能とし、4ビットで相対ストリーム番号を示す。
また、ダミースロットにも同じ番号を割り当てる。図3.11-6に相対ストリーム/スロット情報の構
成を示す。
スロット 1
スロット 2
の相対ストリーム の相対ストリーム
番号
番号
4
4
・・・
スロット 120
の相対ストリーム
番号
4
(告示別表第 3 号別記第 5)
図 3.11-6
(7)
相対ストリーム/スロット情報の構成
相対ストリーム/伝送ストリーム ID 対応表
相対ストリーム/伝送ストリームID対応表は、相対ストリーム/スロット情報で使用される相
対ストリーム番号と、伝送ストリームID(ストリーム種別がMPEG-2 TS の場合にはMPEG-2
Systemsのトランスポートストリーム識別子(TS_ID)、TLV形式の場合にはTLVストリーム識別子
(TLVストリームID))との対応関係を示す。相対ストリーム/伝送ストリームID対応表の構成を図
3.11-7に示す。
-52-
ARIB STD-B44
相対ストリーム番号0
の伝送ストリーム ID
相対ストリーム番号1
の伝送ストリーム ID
16
16
相対ストリーム番号 15
の伝送ストリーム ID
・・・
16
(告示別表第 3 号別記第 6)
図 3.11-7
(8)
相対ストリーム/伝送ストリーム番号対応表の構成
送受信制御情報
送受信制御情報は、緊急警報放送における受信機起動制御のための信号およびアップリンク制御
情報を伝送する。送受信制御情報の構成を図3.11-8に示す。
注1
起動制御信号
アップリンク
制御情報
未定義
1
3
4
起動制御信号は、緊急警報信号を伝送し、受信機の起動制御を行う場合には‘1’とし、そ
れ以外の場合には‘0’とする。
2
アップリンク制御情報は、地球局の切替制御に使用することができるものとする。
(告示別表第 3 号別記第 7)
図 3.11-8
(9)
送受信制御情報の構成
拡張情報
拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドである。拡張情報の構成を図
3.11-9に示す。TMCC情報拡張の際には、拡張識別を予め規定した‘0000000000000000’以外の
値とし、その後ろに続くフィールドが有効であることを示す。なお、拡張識別が‘0000000000000000’
の場合には、拡張フィールドは‘1’でスタッフィングする。
注1
2
拡張
識別
拡張
領域
16
3598
TMCC情報を拡張する場合は、拡張識別を‘0000000000000000’以外の値とする。
拡張識別が‘0000000000000000’の場合には、拡張領域の 3598 ビット全てを‘1’とする。
(告示別表第 3 号別記第 8)
図 3.11-9
拡張情報の構成
-53-
ARIB STD-B44
付録 A
省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式
本標準規格で規定する高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式と省令および告示で規定されてい
る高度広帯域伝送方式との関係を表 A-1 に示す。表中で、省令、告示および本標準規格で規定され
るものは○で表し、本標準規格のみで規定されるものは△で表す。省令および告示に規定される高
度広帯域伝送方式の変調方式は、π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK に制限される。
表 A-1 対応する変調方式
変調方式
適合性
π/2 シフト
〇
BPSK
QPSK
〇
8PSK
〇
16APSK
〇
(32APSK)
△(注)
(注):情報通信審議会答申「超高精細度テレビジョン放送システムに関する技術的条件」(平成 26 年 3 月 25 日)においては、
「更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を適切に確保するためには、開口径の大きな受信アンテナが
必要になることから、今後、対応機器の普及状況等を踏まえた上で適用が可能と考えられる変調方式」と注記されている。
-54-
ARIB STD-B44
付録 B
高度 BS デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用
条件
B.1
放送衛星局が使用する電波の周波数
放送衛星局が使用する電波の周波数は、11.7GHz を超え 12.2GHz 以下または 12.2GHz を超え
12.75GHz 以下とする。
B.2
周波数帯域幅、搬送送信周波数の位置
使用する周波数帯幅は、34.5MHz とする。
搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。
(省令第 51 条)
B.3
伝送速度
搬送波を変調する信号の通信速度は、33.7561 メガボーとする。
(省令第 59 条)
B.4
伝送速度の許容偏差
(許容偏差等)
放送衛星局のうちデジタル放送の標準方式に規定する放送を行うもの(以下「高度広帯域放送衛星局」
という。)の場合は、搬送波を変調する信号の伝送速度は、デジタル放送の標準方式に規定する値から(±)
百万分の二十を超える偏差を生じてはならない。
(無線設備規則第 37 条の 27 の 19)
伝送シンボルレートの許容偏差は、33.7561Mbaud から±20ppm を超える偏差を生じてはならない。
-55-
ARIB STD-B44
B.5
搬送波の帯域制限
(ろ波器の周波数特性)
搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、以下に示すとおりとする。
高度広帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性
1

 1 1
  Fn  F 
  sin


2 Fn   
 2 2
0

注
F  Fn  (1   )
Fn (1   )  F  Fn (1   )
F  Fn (1   )
Fは周波数、Fn はナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。
Fn=16.87805(MHz)
α=0.03
(省令第 59 条第 5 項、別表第 64 号)
-56-
ARIB STD-B44
解
説
ARIB STD-B44
解
説
目
解説 A
次
伝送信号点配置信号による受信特性の改善 ....................................................................... 57
A.1 想定される受信機の同期確立プロセスの概要 ................................................................... 57
A.2 伝送信号点配置信号 .......................................................................................................... 58
A.2.1 伝送信号点配置信号の機能 ......................................................................................... 58
A.2.2 尤度テーブルおよび位相誤差テーブルへの応用 ......................................................... 61
A.2.3 キャリア再生用位相誤差テーブル .............................................................................. 61
A.2.4 LDPC 符号復号用尤度テーブル .................................................................................. 63
A.2.5 伝送信号点配置信号の所要平均時間 ........................................................................... 63
A.3 TMCC 信号における衛星中継器のバックオフ情報 ........................................................... 64
解説 B
TMCC 信号によるストリーム制御機能 ............................................................................. 67
B.1 ストリーム制御の必要性 ................................................................................................ 67
B.2 TMCC 信号のストリーム制御関連情報 .......................................................................... 69
-i-
ARIB STD-B44
解説 A
A.1
伝送信号点配置信号による受信特性の改善
想定される受信機の同期確立プロセスの概要
(a)
電源 ON
(b)
シンボル
同期確立
(c)
(e)
(f)
想定される受信機の初期同期の動作フロ
ーを図 A-1 に示す。受信機は電源が投入(a)
スロット
同期捕捉
受信機の同期範囲設計目標の周波数範囲を
同期シンボルから周波数誤差検出
±115kHz(擬似同期周波数間隔)
以内への周波数合わせこみ
(h)
TMCC バースト
ゲート生成
(l)
(b)。その後、スロット同期の捕捉が試行さ
れる(c)。スロット同期が捕捉できない場合、
Y
フレーム
同期捕捉
周波数誤差
調整
BPSK ゲート (o)
AGC 用
ロックレンジ
ステップスキャン
N
(g)
(i)
された後、まずシンボル同期が確立される
(d)
AFC
周波数粗調
を探す(d)。
スロット同期が捕捉されると、スロット
(j)
同期またはフレーム同期の変調シンボルの
AFC
周波数微調
キャリア
再生同期
(BPSK)
Y
TMCC
復号
ステップスキャンし、捕捉できるポイント
多重されている位置がわかるため、これら
N
信号位置のゲート信号を、AGC 回路に与え
(k)
各変調方式
ゲート生成
(e)、AGC 回路はこれをもとに同期信号シ
(n)
各変調方式のバックオフ
(TMCC より)
(m)
キャリア再生(全シンボル)
(初動用位相誤差テーブル)
(p)
伝送信号点配置信号平均化
(各変調方式・各シンボル毎)
ンボルの電力を測定し、AGC 利得の調節を
行う。これは、バックオフ運用される変調
A.3 節で説明
方式が時分割多重されると、受信機の AGC
が誤動作するためである。
2 秒以上
A.2 節で説明
この後、フレーム同期を捕捉する(f)。同期
(q)
各変調方式
非線形位相誤差
テーブル生成
各変調方式
非線形尤度
テーブル生成
捕捉後、同期シンボルの信号点位置の受信
(t)
位相回転量からキャリア再生用発振器の周
(r)
(s)
キャリア再生(全シンボル)
(非線形位相誤差テーブル)
復調
(各変調方式)
波数誤差を検出する(g)。ここで、周波数誤
LDPC 符号
復号
差を±115kHz 以内に合わせ込む必要こと
(u)
が望ましい。これは、この後 TMCC バー
・・・・・
図 A-1
ストを使ったキャリア再生に移行したとき、
擬似同期がバースト周期分の 1 の周波数間
想定する受信フロー
隔で発生するためである(g)。
また、この時点では TMCC バーストの位置が判別できるようになるので、同期および TMCC のπ
/2 シフト BPSK シンボル区間を示すゲート信号を生成し(h)、π/2 シフト BPSK 区間のみにゲート
をかけてπ/2 シフト BPSK によるキャリア再生を行う(i)。ここでキャリア再生確立の検出を行ない
ながら、キャリア再生周波数の微調整を行う(j)。
キャリア再生が確立した後、TMCC 信号の復号を行う(k)。TMCC 信号には、すべての変調シンボ
-57-
ARIB STD-B44
ルの変調方式やバックオフ量に関する情報が含まれているので、この情報をもとに、各変調方式区
間を判別するためのゲート信号を生成し(l)、キャリア再生を同期と TMCC だけでなく、すべての
シンボルを使ってキャリア再生を行う(m)。このとき使用する位相誤差テーブルは、16APSK およ
び 32APSK については、初動用の位相誤差テーブルを使用するものとし、TMCC に含まれる APSK
変調のバックオフ情報を考慮し生成されるものとする(n)。これにより、位相ジッタの少ないキャリ
ア再生に移行することができる。また、同期・TMCC 以外に飽和増幅する変調方式があれば、それ
らも含めた区間を示すゲート信号を生成し、AGC 回路に与えることで、AGC レベル設定の精度を
上げることができる(o)。
16APSK と 32APSK の受信信号点については、衛星中継器の非線形の影響を受けていることか
ら、内周円上の信号点に比べ外周円上の信号点は振幅・位相歪を含んでいるため、キャリア再生に
おけるサイクルスリップや、受信特性の劣化の原因となる。そこで、伝送信号点配置信号を数秒間
にわたり平均化して(p)、伝送路の非線形の影響を受けた後の信号点配置を求め、これをもとに、キ
ャリア再生に用いる位相誤差テーブルを非線形の影響を受けた後の信号点配置に対応するように書
き換えて(q)キャリア再生を行い(r)、復調する(s)ことで、サイクルスリップを抑え、また LDPC 符
号復号を行う際の尤度テーブルについても同様に書き換える(t)ことで、LDPC 符号復号(u)時の劣化
を抑圧することができる。
以下の A2~A3 章では、以上の動作のうち、補足が必要な部分について詳しく説明する。
A.2
A.2.1
伝送信号点配置信号
伝送信号点配置信号の機能
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式では、図 A-2 に示すように、各フレームの変調スロッ
トごとに、32 シンボルを使って伝送信号点配置信号を伝送している。32APSK については、各シ
ンボルを 1 回伝送する(図 A-3 参照)。また、その他の変調方式についても 32 シンボルを使い、
16APSK については各シンボルを 2 回、8PSK については各シンボルを 4 回、QPSK については各
シンボルを 8 回、π/2 シフト BPSK については各シンボルを 16 回伝送している。受信機側でこの
伝送信号点配置信号を平均化することで、伝送路の非線形性の影響を受けたあとの信号点配置を知
ることができる。
図 A-4 に(a)送信時の信号点配置、(b) 非線形伝送路通過後の受信信号点、(c) 伝送信号点配置信
号平均化後の信号点配置の例を示す。(b)においては、外周円ほど信号点が内側に抑圧され、位相が
回転している。また、(c)においては伝送信号点配置信号平均化によって得られた信号点配置が受信
信号点のほぼ中央に得られていることが確認できる。伝送信号点配置信号平均化で得られた信号点
をもとに、LDPC 符号復号に用いる尤度テーブルおよび同期再生用位相誤差テーブルを更新するこ
とで、非線形による C/N-BER 特性およびサイクルスリップを抑圧できる。なお、信号点配置が変
更になった場合にも、受信機側で変更を認識し、変更された信号点配置に対応した受信を行うこと
が可能である。
58-
4Symbols
π/2 シフト BPSK TMCC
32Symbols
伝送信号点配置信号
FSync
P
Data #1
T
Data#2
T
・・・
Data #65
T
Data#66
T
変調スロット#1
PSync
P
Data #67
T
Data#68
T
・・・
Data #131
T
Data#132
T
変調スロット#2
!FSync
P
Data #133
T
Data#134
T
・・・
Data #197
T
Data#198
T
変調スロット#3
PSync
P
Data #199
T
Data#200
T
・・・
Data #263
T
Data#264
T
変調スロット#4
・・・
・・・
1115520 Symbols
33.04647msec
・・・
!FSync
P
Data #7789
T
Data#7790
T
・・・
Data #7853
T
Data#7854
T
変調スロット#119
PSync
P
Data #7855
T
Data#7856
T
・・・
Data #7919
T
Data#7920
T
変調スロット#120
時間はシンボルレート 33.7561Mbaud 時
PSync=0x 36715a
FSync=0x 52f866
! FSync=0x ad0799
「!」は反転パターン
136Symbols
24Symbols
π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK
π/2 シフト BPSK
9296Symbols/0.275387msec
2880Symbols
図 A-2 変調信号形式
-59-
Q
13(01101)
29(11101)
29(11101)
Q
Q
13(01101)
13(01101)
29(11101)
9(01001)
9(01001)
12(01100)
9(01001)
12(01100)
5(00101)
1(00001)
8(01000)
17(10001)
24(11000)
30(11110)
24(11000)
18(10010)
23(10111)
31(11111)
2(00010)
7(00111)
6(00110)
31(11111)
2(00010)
7(00111)
27(11011)
11(01011)
伝送信号点配置信号 第 1 シンボル
I
18(10010)
23(10111)
26(11010)
3(00011)
10(01010)
10(01010)
15(01111)
24(11000)
22(10110)
19(10011)
14(01110)
26(11010)
3(00011)
16(10000)
15(01111)
27(11011)
6(00110)
2(00010)
7(00111)
31 (11111)
3(00011)
10(01010)
15(01111)
27(11011)
11(01011)
11(01011)
伝送信号点配置信号 第 2 シンボル
伝送信号点配置信号 第 32 シンボル
図 A-3 伝送信号点配置信号の例(32APSK)
26(11010)
ARIB STD-B44
6(00110)
・・・・・・・
19(10011)
14(01110)
17(10001)
30(11110)
18(10010)
23(10111)
19(10011)
14(01110)
I
22(10110)
8(01000)
20(10100) 21(10101)
16(10000)
30(11110)
I
22(10110)
17(10001)
25(11001)
0(00000)
28(11100)
8(01000)
20(10100) 21(10101)
1(00001)
4(00100)
28(11100)
16(10000)
5(00101)
25(11001)
0(00000)
4(00100)
28(11100)
20(10100) 21(10101)
1 (00001)
5(00101)
25(11001)
0 (00000)
4(00100)
12(01100)
ARIB STD-B44
送信信号点
2
送信信号点
受信信号点
2
受信信号点
伝送信号点配置
パイロット平均化
2
信号平均化
-60-
1
1
0
0
-1
-1
-2
-2
-2
-1
0
(a) 送信信号点
1
2
1
0
-1
-2
-2
-1
0
1
2
(b) 受信信号点(非線形通過後)
-2
-1
0
1
(c) 伝送信号点配置信号平均化
図 A-4 伝送信号点配置信号平均化による非線形通過後の信号点配置の取得
2
ARIB STD-B44
A.2.2
尤度テーブルおよび位相誤差テーブルへの応用
上述のように、伝送信号点配置信号から、変調方式毎に各シンボルの信号点を取得し、これを同
一シンボルについて、数十フレーム間で平均化して雑音を除去することで、伝送路の非線形性の影
響を受けた後の信号点配置を知ることができる。図 A-5 に受信機の一般的な構成を示す。このうち、
チャンネル選択後の直交検波を行う際に用いる位相誤差テーブルや LDPC 符号の復号の際に用い
る尤度テーブルを伝送信号点配置信号から取得した信号点配置をもとに生成することで、非線形の
影響を極力排除した搬送波再生および LDPC 符号の復号が可能となる。
BS-IF
入力
チャン
ネル
選択
I
Q
LDPC
符号復号
直交
検波
エネルギー
逆拡散
BCH 符号
復号
A.2.4 参照
A.2.3 参照
TMCC
復号
図 A-5
A.2.3
受信機の構成
キャリア再生用位相誤差テーブル
図 A-5 の受信機構成の直行検波回路の詳細を図 A-6 に示す。伝送信号点配置信号による非線形補
償を行う場合に必要となる部分を「追加部分」とした。通常、ルートロールオフフィルタの出力を
図 A-7 に示すような位相誤差テーブルを使って、受信された信号点 P と理想的な信号点との位置関
係から、正または負の再生キャリアの位相誤差を検出し、周波数誤差が小さくなるように、数値制
御発振器を制御する。この場合、APSK 変調を非線形伝送路で伝送すると、外周の円上の信号点ほ
ど、振幅の抑圧を受け、更に位相回転を受けることから、理想伝送路を想定した図 A-7 の位相誤差
テーブルを使ってキャリア再生を行うと、同期限界 C/N の上昇や、サイクルスリップ確率の上昇な
どを生ずる。
伝送信号点配置信号を利用する場合、ルートロールオフフィルタの出力から伝送信号点配置信号
を抽出し、スロット内の同一シンボル毎に平均化を行う。平均化された信号点情報をもとに、位相
誤差テーブルを構成するデータを生成し、位相誤差テーブルを書き換える。
-61-
ARIB STD-B44
直交検波
I
RRF
I
RRF
Q
複素
乗算
Q
NCO
位相誤差
テーブル
生成
位相誤差
テーブル
LF
伝送信号点
配置信号
平均化
伝送信号点配置
信号抽出
伝送信号点配置信号のタイミング 信号
変調方式・符号化率選択信号
RRF:ルートロールオフフィルタ, LF:ループフィルタ
NCO:数値制御発振器
(TMCC 復号)
図 A-6 伝送信号点配置信号による補償を行う場合の直交検波の構成例
Q
+
-
-
+
-
+
-
+
-
+ -
-
+
+
+
-
-
+
-
-
+
+
+
+
-
-
+
-
-
+
+
-
-
+
+
-
-
+
+
-
-
+
直交検波出力
(内符号)復号
(チャンネル選択部より)
追加部分
-
+
-
-
+
+
-
+
-
+
-
-
×受信信号点P
-
+
-
+
-
+
+
+
+
-
図 A-7 位相誤差テーブルの例(32APSK)
-62-
I
ARIB STD-B44
A.2.4
LDPC 符号復号用尤度テーブル
図 A-5 の受信機構成の LDPC 符号復号回路の詳細を図 A-8 に示す。伝送信号点配置信号による
非線形補償を行う場合に必要となる部分を「追加部分」とした。通常、LDPC 符号の復号を行う場
合、その信号が伝送されている変調方式、符号化率、およびその変調方式のシンボルを構成する各
ビット(32APSK の場合であれば 5 ビット)ごとに、尤度テーブルを用意し、ルートロールオフフィ
ルタから出力される受信信号点に対し、シンボルを構成する各ビットの、1 と思われる確率と 0 と
思われる確率の対数比 LLR(Log Likelihood Ratio)を求め、この LLR に対して LDPC 符号復号を
行う。この場合、APSK 変調を非線形伝送路で伝送すると、外周の円上の信号点ほど、振幅の抑圧
を受け、更に位相回転を受けることから、理想伝送路を想定した尤度テーブルを使って LDPC 符号
復号を行うと、所要 C/N の上昇などの弊害を生ずる。
LDPC 復号部
(直交検波より)
LDPC 符号
復号器
Q
追加部分
伝送信号点
配置信号抽出
伝送信号点
配置信号
平均化
信号点
尤度テーブル
生成
LLR
エネルギ逆拡散へ
I
尤度
テーブル
変調方式・符号
化率選択信号
伝送信号点配置信号のタイミング信号
(TMCC 復号より)
図 A-8 伝送信号点配置信号による補償を行う場合の LDPC 符号復号の構成
伝送信号点配置信号を利用する場合、ルートロールオフフィルタの出力から伝送信号点配置信号を抽
出し、スロット内の同一シンボル毎に平均化を行う。平均化された信号点情報をもとに、尤度テーブル
を構成するデータを生成し、尤度テーブルを書き換える。
A.2.5
伝送信号点配置信号の所要平均時間
伝送信号点配置信号の平均化不足による所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要平均化時間を求
めると、32APSK97/120 (4/5)については、平均フレーム回数を 44 回(所要時間 1.45 秒)、
16APSK89/120 (3/4)では 22 回(所要時間 0.727 秒)、8PSK89/120 (3/4)では 11 回(所要時間 0.364
秒)、QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所要時間 0.198 秒)、π/2 シフト BPSK61/120 (1/2)では 3 回(所要
時間 0.099 秒)、QPSK33/120 では 6 回(所要時間 0.198 秒)となる。したがって、2 秒程度の伝送信
号点配置信号平均化でいずれの場合もほぼ十分な精度が得られる。
-63-
ARIB STD-B44
A.3
TMCC 信号における衛星中継器のバックオフ情報
A2.5 節の検討結果によれば、伝送信号点配置信号から信号点情報を抽出するのに2秒程度かかる
ことになり、それまで全変調シンボルを使ったジッタの少ないキャリア再生ができないことになる。
そこで、TMCC 信号に表 A-7 に示す「スロット/変調方式情報」が含まれている。これにより、各
フレームのスロットごとに、変調方式、符号化率、およびバックオフが指定できる。受信機側では、
この情報を使って初期受信用にバックオフを考慮した位相誤差テーブルと尤度テーブルを生成でき
るようにしている。
変調方式の指定に当たっては、表 A-8 に示すように、32APSK 以外の変調方式を割り当てる場合
は、5 スロット単位とし、32APSK に比べ効率が低下する割合をダミースロットに置き換える。た
とえば 16APSK をスロットに割り当てるときには、5スロットのうちデータ伝送に使用できるのは
4 スロットで、残り1スロットにはダミーデータを挿入するものとする。このダミーデータは実際
には伝送されないが、フレームのビットレートを一定にする効果を持つため、現行の BS および広
帯域 CS デジタル放送でも同様な考え方が用いられている。
符号化率とバックオフについても、5 スロット単位での指定が可能である。ここでいうバックオ
フは、衛星中継器における当該変調方式の増幅動作点を指し、変調飽和増幅レベルを基準にした平
均電力を dB 表示したものである。符号化率ごとにバックオフ指定ができるようにしているのは、
同じ変調方式であっても、符号化率が大きいほど、大きなバックオフを必要とするからである。
受信機では TMCC 信号のバックオフ情報を使い、図 A-9 に示すように基準となる信号点配置を
更新し、これに合わせた位相誤差テーブルおよび尤度テーブルを生成または選択し初期受信を行う。
-64-
ARIB STD-B44
表 A-7
名称
bi
伝送モード/
スロット
情報
192
TMCC 信号のスロット/変調方式情報
内訳
bit
備考
伝送モード1(変調)
4
変調方式5種類
0000:reserved
0001:π/2シフトBPSK
0010:QPSK
0011:8PSK
0100:16APSK
0101:32APSK
0110-1110:reserved
1111:割当なし
内符号11種類
0000: reserved
0001: 41/120 (1/3)
0010: 49/120 (2/5)
0011: 61/120 (1/2)
0100: 73/120 (3/5)
0101: 81/120 (2/3)
0110: 89/120 (3/4)
0111: 93/120 (7/9)
1000: 97/120 (4/5)
1001: 101/120 (5/6)
1010: 105/120 (7/8)
1011: 109/120 (9/10)
1100-1110: reserve
バックオフ(OBO=0~25.5dB) (8bit)
OBO[dB]×10を2進数表示
t
伝送モード1(符号化率)
4
伝送モード1への割り当てスロット
数
(5の整数倍)
伝送モード1の衛星出力バックオフ
8
・・・
・・・
伝送モード8(変調)
伝送モード8(符号化率)
伝送モード8への割り当てスロット数
(5の整数倍)
4
4
8
伝送モード8の衛星出力バックオフ
8
表 A-8
8
スロット割り当て規則
周波数
規格化 割当単位
効率
効率
[slot] データ ダミー
[bps/Hz]
[slot] [slot]
32APSK
5
1
5
5
0
16APSK
4
4/5
5
4
1
8PSK
3
3/5
5
3
2
QPSK
2
2/5
5
2
3
変調
π/2シフト
BPSK
1
1/5
-65-
5
1
4
ARIB STD-B44
(i=偶数)
0
(i=奇数)
0
1
(i=奇数)
1
(i=偶数)
(a) π/2 BPSK
2
シンボル Si(i=1,2,3・・・)
i=1:フレーム先頭
(b) QPSK(バックオフ 0dB)
2
4  R1  12  R2   16  4



(c) 8PSK(バックオフ 0dB)
2
2
2
4  R1  12  R2  16  R3   32  5.66



(d) 16APSK(バックオフ 0dB)




(e) 32APSK(バックオフ 0dB)
位相誤差テーブル・尤度テーブルの基準信号点
(TMCC 受信前)
(i=偶数)
0
(i=奇数)
0
1
(i=奇数)
1
(i=偶数)
シンボル Si(i=1,2,3・・・)
i=1:フレーム先頭
(a) π/2 BPSK
2
2
1.0
20  3.57
4  R1  12  R2   16 10




(b) QPSK(バックオフ 0dB)
(c) 8PSK(バックオフ 0dB)
2
2
2
3.0
20  4.00
4 R1  12 R2  16 R3   32 10

(d) 16APSK(バックオフ 1.0dB)





(e) 32APSK(バックオフ 3.0dB)
位相誤差テーブル・尤度テーブルの基準信号点
(TMCC 受信後・各変調方式のバックオフを反映)
図 A-9 TMCC 信号「スロット/変調方式情報」による
位相誤差テーブル・尤度テーブル用基準信号点の更新
-66-
ARIB STD-B44
解説 B
TMCC 信号によるストリーム制御機能
B.1 ストリーム制御の必要性
放送用途で主流となっているパケットは図 B-1 に示すように、188 バイトの固定長で、その先頭
には 8 ビットのユニークワードが同期バイトとして付加されている。こうした、固定長で、かつ同
期バイトが付加されるパケットストリームにおいては、既知の同期バイトが既知のパケット長間隔
で捕捉できるポイントを探索することで、容易にパケット先頭を捕捉できる。
一方、図 B-2 に示す IP パケットの例を挙げると、パケット先頭に同期符号に相当するものがな
く、またパケット長も可変である。こうしたパケットストリームを送受信する場合、パケットの先
頭を知るため、同期バイトを付加する、あるいはパケット先頭が分かる信号を別途伝送する、とい
った対策が必要となる。同期バイトを付加する場合、その到来周期がパケット長によって変化する
ため、擬似同期の検出が困難となる。
そこで、高度広帯域衛星デジタル放送方式においては、各スロットの何バイト目からパケットが
多重されているかを示すポインタ情報を TMCC 信号により伝送している。さらに、IP パケット以
外の可変長パケットストリームや MPEG-2 TS パケットストリームなど、スロット単位で複数割り
当て伝送できる仕組みなども取り入れている。以下の章では TMCC 信号によるストリーム制御機
能について説明する。
188 バイト
パケットヘッダ(4バイト)
トランスポート
パケット
パケット
識別子
同期
8
1
トランスポートエラー
インジケータ
ペイロードユニット
開始インジケータ
1
1
13
2
2
連続性
指標 アダプテーションフィールド
および/またはペイロード
4
トランスポート
優先度
トランスポート
スクランブル制御
アダプテーション
フィールド制御
(a) ヘッダ
(b) ヘッダ アダプテーションフィールド
(c)
図 B-1 MPEG-2 TS の構造
-67-
ペイロード
ヘッダ アダプテーション
フィールド+ペイロード
ARIB STD-B44
0
バージョン ヘッダ長
8
16
サービスタイプ
フラグ
ID
TTL
31
プロトコル
0
バージョン
長 さ
オフセット
16
8
クラス
長さ
チェックサム
31
フローラベル
次ヘッダ
送信元アドレス(128bit)
送信元アドレス(32bit)
あて先アドレス(32bit)
オプション(可変長)
あて先アドレス(128bit)
データ(可変長)
データ(可変長)
IPv4
IPv6
図 B-2
IP パケットの構造
-68-
中継制限
ARIB STD-B44
B.2 TMCC 信号のストリーム制御関連情報
TMCC 信号のストリーム制御関連情報を表 B-1 にまとめる。
表 B-1
TMCC 信号のストリーム制御関連情報
名称
bit
内訳
bit
相対ストリーム/
スロット情報
480
スロット1の相対ストリーム番号
4
相対ストリーム/
伝送ストリームID
対応表情報
ストリーム種別/
スロット情報
パケット長
同期パターン
ビット長
同期パターン
(1)
相対ストリーム番号:0-15
・・・・
256
128
スロット120の相対ストリーム番号
4
相対ストリーム番号0の
伝送ストリームID
・・・・
16
相対ストリーム番号15の
伝送ストリームID
相対ストリーム0のストリーム種別
16
8
・・・
3840
256
128
512
相対ストリーム15のストリーム種別
スロット1のトップポインタ
MPEG-2 TSの場合TS_ID
TLVの場合TLVストリームID
・・・
・・・・
ポインタ/
スロット情報
備考
8
16
スロット1のラストポインタ
16
・・・・
・・・
スロット120のトップポインタ
16
スロット120のラストポインタ
16
相対ストリーム0のパケット長
16
・・・・
・・・
相対ストリーム15のパケット長
16
相対ストリーム0の同期パターンビット長
8
・・・・
・・・
相対ストリーム15の同期パターンビット長
8
相対ストリーム0の同期パターン
32
・・・・
・・・
相対ストリーム15の同期パターン
32
ストリーム種別
00000000: reserved
00000001: MPEG-2 TS
00000010: TLV
00000011-11111110: reserved
11111111: 割当なし
トップポインタ:スロット中の最初のパケ
ットの先頭バイトを指定。ただし、0xFFFF
は先頭バイト不在。
ラストポインタ:スロット中の最後の配置
完了パ
ケットの最終バイト+1を指定。ただし、
0xFFFFは最終バイト不在。
パケット長をバイト単位で指定。
不定長の場合、0x0000。
ヌル置換を行う際、その先頭数バイトには
同期パターンを置く必要がある場合、その
同期パターンの長さを0(0x00)~32(0x20)
のビット長で記載する
同期パターンを記載。MSBから同期パタ
ーンビット長分のビット数を有効とする。
複数ストリーム伝送
高度広帯域衛星デジタル放送方式においては、最大 16 のストリームをひとつの衛星中継器で伝
送可能である。
「相対ストリーム/スロット情報」は、多重フレームを構成する 120 のスロットそれぞれに対し
て、0 から 15 のいずれかの相対ストリーム番号を割り当て、同一の相対ストリーム番号をもつスロ
ットのデータは、ひとつのストリームであることを示す。
また、
「相対ストリーム/伝送ストリーム ID 対応表情報」は、相対ストリーム番号 0~15 の各ス
トリームに 16 ビットの識別番号である伝送ストリーム ID を割り当てられるようにしている。スト
リームが MPEG-2 TS の場合、伝送ストリーム ID は TS_ID とし、また、TLV の場合には TLV ス
トリーム ID とする。
「ストリーム種別/スロット情報」は、各相対ストリーム番号のストリームの種別を表し、0x01
-69-
ARIB STD-B44
を MPEG-2 TS、0x02 を TLV、0xff を割り当てなしとし、それ以外を将来に備え予約としている。
(2)
パケット同期
「ポインタ/スロット情報」は各スロットに対するトップポインタとラストポインタで構成され、
主にパケット同期とパケット無効化に用いられる。
図 B-3 にスロットのデータ領域にパケットを収納する例を示す。トップポインタは各スロットに
収納されるパケットのうち、最初のパケット先頭バイト位置を示す。またラストポインタは各スロ
ットに収納されるパケットのうち、最後のパケット末尾バイト位置+1を示す。
これらのうち、パケット同期は主にトップポインタを使って行われラストポインタは、後述のパケ
ットの無効化で利用される。
(3)
パケットの無効化
LDPC 符号+BCH 符号による誤り訂正能力を超えた誤りが発生し、受信不能なスロットが発生
した場合、これをそのまま以降の処理に流してしまうと、ビット誤りによってパケット識別などが
別サービスのパケット識別に偶然一致し、別サービスに悪影響を与える場合がある。したがって、
訂正できなかったスロットに格納されたパケットについては、ヌルパケットまたはヌルデータに置
換するか、パケット内にエラーインジケータフラグがある場合、これをエラー有りにセットするこ
とにより、パケットの無効化をしてから以降の処理に受け渡す必要がある。
パケット無効化の方法を図 B-4 に示す。各スロットについて、BCH 符号の復号を行う場合、正
しく復号できたかどうか判定が行う。ここで訂正不能であった場合、当該スロットで伝送されたパ
ケットの無効化を行う。パケット無効化の範囲は、訂正不能であったスロットに全体または一部が
含まれるパケットすべてが対象となる。したがって、スロット#N が訂正不能であった場合、スロ
ット#N-1 のラストポインタからスロット#N+1 のトップポインタ-1がパケット無効化の範囲と
なり、MPEG-2 TS の場合、トランスポートエラーインジケータに 1 をセットし、それ以外の場合
ヌルデータに置換する。
TLV 伝送時のパケットの無効化では、TLV 形式の NULL パケットに置換するものとする。NULL
パケットの長さは、4 バイト~65535 バイトの任意のバイト長に選ぶことができる。
TLV 伝送時のパケット無効化の具体例を図 B-5 に示す。同図の例ではスロット#N+1 およびスロッ
ト#N+2 が BCH 訂正不能であった場合を示している。この場合、スロット#N のラストポインタか
ら、スロット#N+3 のトップポインタまでが、無効化の対象となる。無効化に当たっては、TLV に
規定された NULL パケットに置換することになるが、その方法としては、(a)に示す、スロットご
とに NULL パケットで置換する方法や、(b) に示す、ひとつの NULL パケットで置換する方法な
どが考えられるが、TLV インターフェースではいずれの方法でも、無視される対象は共通となるこ
とから、受信機側ではいずれの方法によっても構わない。ただし、TLV の最低バイト長が 4 バイト
であるため、(a)の方法による場合、TLVnull#1 および TVLnull#4 が 4 以下となる場合、TLVnull#1
-70-
ARIB STD-B44
と TLVnull#2 および TLVnull#3 と TLVnull#4 を連結し、1つの TLVnull パケットに置換するな
ど例外処理が必要となる。
なお、TMCC 信号の「パケット長」は各相対ストリームのパケットが固定長である場合、そのパ
ケット長を、
「同期パターン長」は各相対ストリームのパケット先頭に同期バイトがある場合に、そ
の同期バイト長を、また「同期パターン」は各相対ストリームのパケット先頭に同期バイトがある
場合に、その同期パターンを示す。これらの情報から、パケット長が固定値であって、同期バイト
が指定されている場合、ヌルデータに置換した部分の先頭に指定された同期バイトを上書きするこ
とで、未知の TS や TLV 以外の未知のストリームであっても、パケットの形式に整えて、以降の処
Slot #1
Packet #N
Slot #2
Packet #N+1
Packet #N+7
Slot #120 の
ラストポインタ
Slot #2 の
ラストポインタ
Packet #N+2
Packet #N+6
・・・・
Packet #N+5
Slot #1 の
ラストポインタ
Slot #120 の
トップポインタ
Slot #2 の
トップポインタ
Slot #1 の
トップポインタ
理に受け渡すことも可能である。
Packet #N+3
Packet #N+8
・・・・
Slot #120
Packet #M
図 B-3
Packet #M+1 Packet #M+2
Packet #M+3
トップポインタとラストポインタ
ヌルパケット置換範囲
BCH 訂正不能スロット
SLOT #N-1
Packet
SLOT#N-1 の
ラストポインタ
ビット
誤り
NULL
SLOT #N
Packet
SLOT#N の
トップポインタ
NULL
図 B-4
SLOT #N+1
Packet
エラースロットの
パケット無効化
NULL
Packet
SLOT#N の
ラストポインタ
SLOT#N+1 の
トップポインタ
NULL
受信機におけるヌルパケット置換
-71-
Packet
Packet
ARIB STD-B44
スロット #N ラストポインタ
無効化する範囲
スロット #N
スロット #N+1
BCH 訂正不能スロット
スロット #N+2
スロット #N+3
スロット #N+3 トップポインタ
スロット#N
スロット#N+1
スロット#N+2
TLVnull #2
TLVnull #3
スロット#N+3
TLVnull #1
(a)
(b)
TLVnull #4
無効化区間をひとつの
TLV NULL パケットに置換
TLVnull #1
図 B-5
スロット毎に TLV NULL
パケットに置換
無効化区間の TLV NULL パケットへの置換
-72-
ARIB STD-B44
付属
高度広帯域衛星デジタル放送の
運用ガイドライン
ARIB STD-B44
付属
高度広帯域衛星デジタル放送の運用ガイドライン
目
次
第 1 章 一般事項 .............................................................................................................................. 73
1.1 目的................................................................................................................................. 73
1.2 適用範囲 ......................................................................................................................... 73
第 2 章 PCR 運用ガイドライン ....................................................................................................... 75
2.1 PCR 管理によるハードウェアの効率化 .......................................................................... 75
2.2 速度変換の負荷を軽減する手法 ..................................................................................... 76
2.3 具体例 .............................................................................................................................77
2.4 実際の運用への適用可能性 ............................................................................................. 79
第 3 章 時刻情報の伝送に関するガイドライン ............................................................................... 83
3.1
主信号における NTP による協定世界時の伝送 .......................................................... 83
3.2
TMCC 情報における協定世界時の伝送 ...................................................................... 84
第 4 章 サイトダイバーシチ運用における TMCC の利用 ............................................................... 87
4.1.
サイトダイバーシチ運用の概要.................................................................................. 87
4.2.
サイトダイバーシチの運用 ......................................................................................... 87
4.3.
サイトダイバーシチ運用に伴う問題点と対策 ............................................................ 88
-ⅰ-
ARIB STD-B44
第1章
1.1
一般事項
目的
本運用ガイドラインは、デジタル放送の番組送出や送信業務に関し、実運用において推奨される
技術条件をガイドラインとして示す。
1.2
適用範囲
本運用ガイドラインは、高度広帯域衛星デジタル放送に適用する。詳細については運用規定に従
うものとする。
-73-
ARIB STD-B44
<余白>
-74-
ARIB STD-B44
第2章
2.1
PCR 運用ガイドライン
PCR 管理によるハードウェアの効率化
高度広帯域衛星デジタル放送方式では、1 事業者にフレームあたり 1~120 のスロットを割り当
てることが可能である。また、変調方式は 5 種類、符号化率は 11 種類から選択可能であり、柔軟
性を確保した。一方、1TS 当たりの伝送容量は割り当てるスロット数や変調方式、符号化率の組
み合わせに応じて広範囲にわたる多数の値をとり、ハードウェアの複雑化の要因となる。
複数の変調方式を同一搬送波で伝送する場合は、多値数の多い変調方式の順、また、ひとつの変
調方式の中で複数の符号化率を併用する場合には、符号化率の高い順に、各情報を伝送フレーム内
の先頭スロットから順に配置し、最大効率の変調方式よりも低い効率の変調方式をスロットに割り
当てる場合、有効スロットの後に無効(ダミー)スロットを配置する。(参考例 図 2.1 参照)
115
116
16APSK
117
16APSK
118
16APSK
119
16APSK
120 ダミースロット
(a) 32APSK+16APSK
115
116
8PSK
117
8PSK
118
8PSK
119 ダミースロット
120 ダミースロット
(b) 32APSK+8PSK
図 2.1
32APSK
115
116
QPSK
117
QPSK
118 ダミースロット
119 ダミースロット
120 ダミースロット
(c) 32APSK+QPSK
115
116
117
118
119
120
1
2
32APSK
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
(d) 32APSK+π/2 シフト BPSK
・・・・・・・・・・・
32APSK
1
2
・・・・・・・・・・・・・・・
32APSK
1
2
・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
32APSK
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
π/2 シフト BPSK
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
(e) 32APSK+π/2 シフト BPSK×2
スロット割り当ての例
5 スロットあたりのダミースロット数は割り当てる変調方式に応じて 0 から 4 まで 5 通りある。
さらに、スロット内に包含されるパケット数については、表 2.1 によれば、割り当てられた符号化
率に応じて 10 パケット(符号化率 1/3)から 27 パケット(符号化率 9/10)が配置される可能性があり、
そのパターンは符号化率の数と等しく 11 通りとなる。
以上の条件のもとで、委託放送事業者が送信するビットストリームを単純に送信側で時間圧縮し、
受信側で時間伸長する方式とした場合、受信機の伝送路復号部から情報源復号部への信号の受け渡
しは、1TS 当たりの情報レートで 120×5×11=6600 通り(実際には 32APSK 以外の変調方式ではダ
ミースロットが挿入されることから組み合わせから除外されこの値の半分強となる)、情報レートの
範囲で 455kbps~146.671Mbps となり、これらのクロックレートに対応する必要があり、実装に与
えるインパクトが大きい。こうした速度変換における負荷を軽減するための方法として、ヌルパケ
ット挿入と PCR の付け替えを組み合わせた手法を以下に説明する。
-75-
ARIB STD-B44
表 2.1
各符号化率のスロット構成
スロット長=LDPC符号長
符号化率
スロット
ヘッダ
1 / 3 44880
176
2 / 5 44880
176
1 / 2 44880
176
3 / 5 44880
176
2 / 3 44880
176
3 / 4 44880
176
7 / 9 44880
176
4 / 5 44880
176
5 / 6 44880
176
7 / 8 44880
176
9 / 10 44880
176
※1
データ長
(TSパケット数)
14960
(10)
17952
(12)
22440
(15)
26928
(18)
29920
(20)
32912
(22)
34408
(23)
35904
(24)
37400
(25)
38896
(26)
40392
(27)
BCH
スタッフ LDPC
パリティ ビット パリティ
総合符
BCH+ヘッダ
号化率
LDPC
+スタッフ
※3
符号化率※2 符号化率※1
192
6 29546 0.333
192
6 26554 0.400
192
6 22066 0.500
192
6 17578 0.600
192
6 14586 0.667
192
6 11594 0.733
192
6 10098 0.767
192
6 8602
0.800
192
6 7106
0.833
192
6 5610
0.867
192
6 4114
0.900
0.342
(41/120)
0.408
(49/120)
0.508
(61/120)
0.608
(73/120)
0.675
(81/120)
0.742
(89/120)
0.775
(93/120)
0.808
(97/120)
0.842
(101/120)
0.875
(105/120)
0.908
(109/120)
参考
0.976 1/3=33.33%
0.980 2/5=40%
0.984 1/2=50%
0.986 3/5=60%
0.988 2/3=66.67%
0.989 3/4=75%
0.989 7/9=77.7%
0.990 4/5=80%
0.990 5/6=83.33%
0.990 7/8=87.5%
0.991 9/10=90%
データ長/(データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット)・・・(a)
※2 (データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット)/(データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット+LDPC パリ
ティ) ・・・(b)
※3 (a)×(b)
2.2
速度変換の負荷を軽減する手法
速度変換の負荷を軽減するための手法として、委託放送事業者からの伝送レートは、契約スロッ
ト数1 に対応した固定レートとし、ダミースロットおよび符号化率を考慮した PCR の設定を行う方
法が有効である。
図 2.2 は 1 フレーム 15 スロットの例を示している。同図の TSl(契約スロット数 10)のように
階層伝送を行う場合にはパリティ用のダミースロットを想定しなければならないので、TS を構成
する際にもヌルパケットをあらかじめ挿入したダミースロットを配置する。時間基準を送受間で保
持するため、それぞれの TS のダミースロット、およびダミースロット以外については符号化率に
より決まる空き領域にヌルパケットが配置されているものとして PCR を設定する。符号化率によ
り決まる空き領域については、このあとの節で具体例を使い詳述する。
こうして、委託放送事業者では契約スロット数に相当する TS パケットを生成する。委託放送事
業者から受託放送事業者に設置された多重部へ伝送する際にはヌルパケット含めて契約スロット数
1
事業者が自由に扱える最大スロット数
-76-
ARIB STD-B44
を伝送するため、階層構造が変更されても委託放送事業者から受託放送事業者へ伝送される速度は
一定となる。
受信機で①の TSl を再生する際には、伝送時に想定されたダミースロットに TS ヌルパケットを
配置するとともに、ダミースロット以外のスロットについては、符号化率により決まる空き領域に
もヌルパケットを配置して出力する。
① TS1
契約スロット=10
放送局
多重・伝送
受信機
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
QPSK61/120(1/2)
QPSK61/120(1/2)
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
QPSK61/120(1/2)
QPSK61/120(1/2)
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
32APSK97/120(4/5)
QPSK61/120(1/2)
QPSK61/120(1/2)
ダミースロット
ダミースロット
ダミースロット
15/10
速度変換
② TS2
契約スロット=4
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
15/4
③ TS3
契約スロット=1
32APSK109/120(9/10)
15/1
10/15
速度変換
4/15
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
32APSK109/120(9/10)
1/15
32APSK109/120(9/10)
1 フレーム=15 スロットとして例示
図 2.2
複数 TS 合成の例
これらの処理により、委託放送事業者と受信機の TS の時間関係は保存され、TS 内に存在する時
間基準 PCR の時間位置がずれることはない。
TS2 および TS3 は契約スロット数が異なる場合であるが、このときにも放送局から多重部への伝
送は契約した分のスロットのみを伝送すれば良い。
以上の方法によれば、1 フレームのうち契約スロット数が n(整数)スロットとするとき、送信
側の多重化処理において、フレーム内スロット数(120)/n のクロックによる速度変換が、また
受信側では多重分離後に n/フレーム内スロット数(120)のクロックによる速度変換が必要とな
るが、2.1 節で述べた単純な送信側での時間圧縮/受信側での時間伸長をする場合にくらべ、扱う
クロックレートの種類・範囲は大幅に縮小されることになる。
なお、これらの速度変換方法については伝送方式の切り替わりで破綻が生じないように注意が必
要であるが、例えばクロック間引きのデジタル速度変換によって実現できる。
2.3
具体例
以上説明した手法について、以下に具体例を挙げ、より詳細に説明する。
例として図 2.3(a)に示すように、スロット#1~#5 を使って、変調方式 16APSK、符号化率
-77-
ARIB STD-B44
41/120(1/3)で伝送する場合を考える。
受信機側で再生される信号は同図(b)のようになり、同期バイトを除く 187 バイト長 TS がバース
ト状に得られることになる。受信機内では、この TS の先頭に同期バイトを付加した上で、適切な
PCR 値を含む等間隔の TS パケットとして MPEG デコーダ等に渡す必要がある。このような条件
を満足する PCR に付け替える方法を以下に示す。
表 2.1 によれば、符号化率 41/120 (1/3)で伝送できる1スロットあたりの TS パケットは 10 パケ
ットである。したがって、有効 4 スロットを使って伝送できるパケット数は図 2.4(a)に示すように
10×4=40 パケットとなる。
委託放送事業者は、このパケットストリームをスロット割り当てする前に、PCR の付け替えを行
う。PCR の付け替えは 5 スロット(同期、信号点配置情報、TMCC を含む)分のメモリ(5810×
5Byte=46480×5bit=232400bit、図 2.5 を参照)上で行う。
5 スロット分の時間に含まれる 188×8×40=60160 ビットのデータを同時間内に 232400 ビット
のメモリ上に展開するため、図 2.4(b)に示すように、232400/60160=2905/752 の速度変換を行う。
また展開を行う際、1TS を書き込む毎に、19.5 バイト分の間隙をあけて、次の TS を書き込む。こ
こで書き込んだ TS とそれに後続する 19.5 バイトの間隙を合わせてここではセルと呼ぶことにする
と、展開に使うメモリ 1 スロットは 28 のセルで構成され、ここでは最初の 10 セルのみ使い、残り
18 セルには NULL パケットを書き込むこととする。以上のメモリ上への展開が完了したら、展開
された TS に対し適切な値をとる PCR に付け替えを行う。
PCR の付け替えが完了したら、同図(c)に示すように、書き込んだときの 120/5 倍の速度で読み出
しを行い、他の同様の処理を施した TS と共に、フレームのスロット上へ PCR を付け替えた TS を
先頭の同期バイトを除去して配置する。この状態で受託放送事業者の伝送路符号化部への信号受け
渡しを行う。
伝送路符号化部では、この信号に伝送路符号化を行い送信する。また受信機では、この信号を受
信し、120/5 に時間伸張する。すなわち、受信機側でも同図(c)の信号が得られることになる。
受信機では同図(c)の信号に対し、同図(d)の 232,400bit 上のセルに同期バイトを付加した TS を
展開する。展開を行う際、1TS を書き込む毎に、19.5 バイト分の間隙をあけて、次の TS を書き込
む。また 10 セル書き込んだ後の 18 セルには同様の間隙を設けながら、NULL パケットを充填する。
展開が終了したら、メモリ上から間隙を廃棄しながら、207.5/188 の時間伸張を行う。これによ
り、適切な PCR を含む等間隔の 188 バイト長 TS のストリームが復元できる。なお、ストリーム
を引き渡すデコーダが 188 バイトのパケットをバースト的に受け付けることができる場合には、
207.5/188 の時間伸張は不要である。
複数の 5 スロット単位を跨いでストリームが多重されている場合や、さらに複数のストリームが
混在している場合については、5 スロット単位で同様の処理を行うものとし、PCR の付け替えに際
しては、同一のストリーム内で PCR の処理を行い、異なるストリームのパケットは NULL パケッ
トとみなして処理する。またストリームとして抽出する場合には、それ以外のストリームのパケッ
-78-
ARIB STD-B44
トは NULL パケットに置換することで対応できる。
2.4
実際の運用への適用可能性
以上述べた方法により、比較的簡単な仕組みで、速度変換のための実装インパクトが大幅に軽減
できる。ARIB 実証実験では実際に使用され実現性も確認されている。
-79-
Slot #1
H
22B
187Byte TS ×10
Slot #2
H
22B
187Byte TS ×10
Slot #3
H
22B
187Byte TS ×10
Slot #4
H
22B
187Byte TS ×10
BCH
24Byte
BCH
24Byte
BCH
24Byte
BCH
24Byte
Stf
6bit
Stf
6bit
Stf
6bit
Stf
6bit
LDPC
3693.25Byte
LDPC
3693.25Byte
LDPC
3693.25Byte
LDPC
3693.25Byte
S+P+T
(a) スロット構成
S+P+T
S+P+T
S+P+T
Dummy Slot
5610Byte
Slot #5
S+P+T
ARIB STD-B44
16APSK(41/120(1/3))
・・・
Slot #1
Slot #2
Slot #3
S+P+T
LDPC
Stf
BCH
LDPC
S+P+T
H
Slot #4
Dummy Slot
5610Byte
S+P+T
(b) 時系列信号
187Byte TS ×10
Stf
BCH
H
LDPC
S+P+T
187Byte TS ×10
Stf
BCH
H
LDPC
S+P+T
187Byte TS ×10
Stf
H
-80-
時系列
BCH
187Byte TS ×10
Slot #5
S+P+T=同期信号+信号点配置情報+TMCC 信号
図 2.3 受信機で再生されるストリームの例
委託放送事業者
5 スロット分の TS / 34.2246msec=フレーム周期
(a) MPEG-2 TS
(TX)
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 38 40
188Byte
2905/752
速度変換
1660 bit x10
1660bitx28(28cell)
受託放送事業者
(b) 5 スロット分の
一時記憶・PCR
付け替え(TX)
1
cell
120/5
速度変換
(c) 5 スロットへ
の格納(TX/RX)
NULL
187x8x10
=14960bit
188+19.5
Byte
Bch+Stf+Ldpc+Sync h
+P+TMCC
h
Bch+Stf+Ldpc+Sync h
+P+TMCC
Bch+Stf+Ldpc+Sync h
+P+TMCC
Bch+Stf+Ldpc+Sync
+P+TMCC
NULL
(伝送路符号化/復号)
176bit
5/120
速度変換
-81-
この部分について
は、実際には 5/120
=1/24 に時間圧縮
されている。
受信機
1660x10bit
1660bitx28(28cell
)
(d) 5 スロット分の
一時記憶
(RX)
1
1
NULL
1
NULL
cell
207.5/188
速度変換
188 + 19.5
Byte
1
NULL パケット
常に NULL パケット
符号化率によって有効パケットとなる
図 2.4 PCR 付け替えの例
h: スロットヘッダ
Bch: 外符号(BCH)パリティ
Stf: スタッフビット
Ldpc: 内符号(LDPC)パリティ
Sync: フレーム同期またはスロット同期
P:
信号点配置情報
ARIB STD-B44
(d) 188 バイト TS
ストリーム・
Prog.Clock 再生
(RX)
有効パケット
廃棄
ARIB STD-B44
200Byte(1600bit)
5610Byte(44880bit)
15Byte
(120bit)
24Byte(192bit)
176bit
20Byte
(160bit)
165Byte
(1320bit)
H
Slot #1
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #2
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #3
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
・・・・・・・・・・
・・・・
・・
・・・・
H
Slot #7
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #8
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #9
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
・・・・・・・・・・
・・・・
・・
・・・・
H
Slot #12
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #13
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
H
Slot #14
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
P
TMCC+BCH+LDPC
・・・・・・・・・・
・・・・
H
Slot #24
BCH Parity Stf
LDPC Parity
H
Slot #25
BCH Parity Stf
LDPC Parity
H
Slot #26
BCH Parity Stf
LDPC Parity
Sync
・・
P
・・・・
TMCC+BCH+LDPC
・・
P
・・・・・・・・・・
H Slot #118
BCH Parity Stf
LDPC Parity
H Slot #119
BCH Parity Stf
LDPC Parity
H Slot #120
BCH Parity Stf
LDPC Parity
変調方式の組み合わせにより
24~120 の範囲で変わる
H:ヘッダ S:スタッフビット P:信号点配置情報
6bit
図 2.5
フレーム構成
-82-
ARIB STD-B44
第3章
時刻情報の伝送に関するガイドライン
3.1 主信号における NTP による協定世界時の伝送
主信号において、協定世界時(Coordinated Universal Time, UTC)を提供するため、IETF RFC
5905 “Network Time Protocol Version 4: Protocol and Algorithms Specification”に規定する NTP
形式の IP パケットを用いる。
NTP 形式を含む IP パケットは、遅延変動を抑えて伝送する必要がある。そのため、NTP 形式を
含む IP パケットの IP ヘッダ圧縮は行わない。
さらに、NTP 形式を含む IP パケットを格納する TLV パケットは、TLV ストリーム ID ごとに割
り当てられたスロットのうち、最初のスロットの先頭に配置することとする。このように TLV パ
ケットを配置することで、NTP 形式を含む IP パケットの遅延変動を抑えることが可能である。NTP
形式を含む TLV パケットを、スロットに配置する例を図 3-1(a)、図 3-1(b)に示す。
スロット #1
NTP形式を含む
TLVパケット
スロット #2
スロット #3
スロット #4
TLVパケット
TLVパケット
TLVパケット
TLVパケット
TLVパケット
TLVパケット
スロット #5
1つのTLVストリーム
……
スロット #120
フレーム
凡例:
トップポインタ
図 3-1(a) NTP 形式を含む TLV パケットの配置の例
1 フレームを1つの TLV ストリームで用いる場合の例
-83-
ARIB STD-B44
NTP形式を含む
TLVパケット
スロット #1
TLVパケット
……
TLVストリーム #1
スロット #40
NTP形式を含む
TLVパケット
スロット #41
TLVパケット
……
TLVストリーム #2
スロット #80
NTP形式を含む
TLVパケット
スロット #81
TLVパケット
……
TLVストリーム #3
スロット #120
フレーム
凡例:
トップポインタ
図 3-1 (b) NTP 形式を含む TLV パケットの配置の例
1 フレームを 3 つの TLV ストリームで用いる場合の例
3.2 TMCC 情報における協定世界時の伝送
TMCC 情報の末尾 3,614 ビットは拡張情報として割り当てられており、このうち先頭の 16 ビッ
トが拡張情報を識別するための拡張識別である。TMCC 情報で協定世界時を伝送するため、この拡
張情報を以下のように用いることとする。
3.2.1
TMCC 拡張情報の拡張識別
TMCC 情報の拡張情報を識別するための拡張識別の割当てを表 3-1 に示す。
表 3-1
拡張識別
0x0000
0x0001
0x0002 – 0xFFFF
拡張識別の割当て
意味
無効
TMCC 拡張情報領域が時刻情報を格納することを示す。
未定義
3.2.2 拡張情報領域
拡張識別の値が 0x0001 の時、TMCC 拡張情報領域に格納する時刻情報領域は表 3-2 に示す構成
とする。
-84-
ARIB STD-B44
表 3-2
時刻情報領域の構成
データ構造
TMCC_ Time_Information () {
reserved
common_time_indicator
extended_payload_indicator
if(common_time_indicator==0){
time_flag
for (i=0; i<16; i++) {
delta
transmit_timestamp
}
ビット数
データ表記
6
1
1
bslbf
bslbf
bslbf
16
bslbf
32
64
simsbf
uimsbf
16
32
64
bslbf
simsbf
uimsbf
16
bslbf
}
if(common_time_indicator==1){
reserved
delta
transmit_timestamp
}
next_extended_payload_indicator
}
時刻情報領域の意味:
TMCC_Time_Information()(時刻情報領域):時刻情報の格納領域を示す。
全ての reserved のビットは‘1’とする。
common_time_indicator(共通時刻情報フラグ):相対ストリーム毎に個別の時刻情報を付与す
る場合、本フラグを 0 とし、全ての相対ストリーム番号において共通の時刻情報を付与する場合、
本フラグを 1 とする。
common_time_indicator が 0 の場合、後続の delta フィールドと transit timestamp フィールド
を 16 回伝送する。
common_time_indicator が 1 の場合、後続の delta フィールドと transit timestamp フィールド
を 1 回伝送する。
extended_payload_indicator(後続拡張情報有無フラグ):TMCC_Time_Information()に後続
する拡張領域において、拡張情報の有無を判別するフラグ。
本フラグが 0 の場合、TMCC_Time_Information()に後続する全ての拡張領域を reserved とする。
本フラグが 1 の場合、後述する next_extended_payload_indicator フィールドに従う。
time_flag(時刻情報伝送フラグ):common_time_indicator が 0 であり、相対ストリーム番号
が k のストリームの時刻情報が有効の場合、このフィールドの MSB から(k+1)番目のビットを‘1’
とする。相対ストリーム番号が k のストリームの時刻情報が無効の場合、このフィールドの MSB
から(k+1)番目のビットを‘0’とし、該当する delta フィールドおよび trasmit_timestamp フィール
ドは任意の値とする。
delta(伝送遅延):TMCC 信号を作成する送信サーバから一般的な端末までの、想定する伝送
遅延を秒単位で示す。32 ビットの符号付き固定小数点とし、上位 16 ビットは整数部を、下位 16
-85-
ARIB STD-B44
ビットは小数点以下を表す。このフィールドが 0x0000 0000 のときは、本フィールドが無効である
ことを意味する。
transmit_timestamp(送信タイムスタンプ):本 TMCC 信号が送信サーバを出発する時刻 NTP
タイムスタンプ長形式で記述する。具体的には、1900 年 1 月 1 日 0 時を基準とした相対時刻を秒
単位で示す。上位 32 ビットは整数部を、下位 32 ビットは小数点以下を表す。上位 32 ビットの
MSB が 0 の時は 2036 年を基準とする。
next_extended_payload_indicator(後続拡張情報識別):TMCC_Time_Information()に後続す
る拡張情報を識別するための拡張識別を示す。この割当ては表 3-1 に従う。
なお、3.1 および 3.2 記載のパラメータの具体的な値および、TMCC 情報における変更指示の加
算等については、別途運用規定で定める。
-86-
ARIB STD-B44
第4章
サイトダイバーシチ運用における TMCC の利用
4.1. サイトダイバーシチ運用の概要
高度広帯域衛星デジタル放送では、降雨によるアップリンクの遮断を回避するために、主局/副
局のアップリンク切替によるサイトダイバーシチ運用を用いる。その概念を図 4.1 に示す。
主局からの回線が雨で遮断する恐れが出てきた場合には、主局からの制御で副局からのアップリ
ンクに切り替える。これによって、アップリンクの遮断を回避できる。
図4.1
サイトダイバーシチ運用の概念
この制御の方式として、
① 副局送り回線にスイッチ制御信号を多重する方法
② 専用制御線を用いてスイッチ制御を行う方法
③ 放送波にスイッチ制御信号を多重する方法
等が考えられる。
上記の方法のうち、③の方式は TMCC の送受信制御情報ビットを用いて行うことができる。こ
の方法では電波で切り替え信号を送受することから、切り替え制御動作時の電波の瞬断(または重
畳)時間を精度良く小さく出来る可能性があり、柔軟なシステム構築が期待できる。
4.2. サイトダイバーシチの運用
このサイトダイバーシチ運用情報は、TMCC 情報のうちアップリンク制御信号(3 ビット)
(3 章
3.11(9))を用いて伝送することが適当である。
サイトダイバーシチ運用時の地球局起動制御信号として表 4.1 のようなビット利用方法が考えら
れる。
-87-
ARIB STD-B44
表 4.1
アップリンク制御信号のビット例
Bit
サイトダイバーシチ実施フレーム指示
3
主局指示
2
アップリンク制御情
1
報
副局指示
サイトダイバーシチを行う N※ フレーム前に
「1」とし、サイトダイバーシチ終了後 M※ フレ
ーム後に「0」とする。
主局からアップリンクする信号の場合には「1」、
それ以外は「0」とする。
副局からアップリンクする信号の場合には「1」、
それ以外は「0」とする。
※ N,M はTBD
4.3. サイトダイバーシチ運用に伴う問題点と対策
サイトダイバーシチは、アップリンクの確保の目的で行われる操作であり、その制御に TMCC
を使うことが可能である。さらに受信機に対して発局の切り替え時の N フレーム前に「サイトダイ
バーシチ実施フレーム指示」ビットが ON となることから、切り替え時のキャリアの瞬断(または
重畳)による受信障害を軽減できる可能性がある。受信機でアップリンク情報を取り込む場合、ポ
ーリング処理により周期的に見る方法等があり、これらの受信機制御の観点からはサイトダイバー
シチ実施フレーム指示のタイミングは例えば 16 フレーム前(N=16)程度で問題はないと考えられる。
-88-
ARIB STD-B44
参
考
資
料
ARIB STD-B44
参
考
資
目
次
料
参考資料 1 情報ビットレート ......................................................................................................... 89
A1.1 MPEG-2 TS 伝送時の情報ビットレート .................................................................. 89
A1.2 TLV 伝送時の情報ビットレート ............................................................................... 89
参考資料 2 「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験結果 ..................................... 91
A2.1 まえがき ................................................................................................................... 91
A2.2 CS 衛星伝送実験結果 ................................................................................................ 91
A2.3 BS 衛星伝送実験結果 ................................................................................................ 97
A2.4 衛星伝送実験系統 ..................................................................................................... 98
A2.5 バックオフの定義 ................................................................................................... 100
A2.6 所要 C/N の定義 ..................................................................................................... 100
A2.7 CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点 .......................................................... 103
参考資料 3 回線設計例 .................................................................................................................. 104
A3.1 まえがき ..................................................................................................................... 104
A3.2 前提条件 ..................................................................................................................... 104
A3.3 計算結果 ..................................................................................................................... 109
-ⅰ-
ARIB STD-B44
参考資料1
情報ビットレート
A1.1 MPEG-2 TS 伝送時の情報ビットレート
MPEG-2 TSを伝送する場合の1中継器あたりのビットレートRは、シンボルレートをSr、符号化
率をCr、スロット割り当て規則における5スロットあたりの有効スロット数をFeとすると、以下の
式により計算できる。
R  Sr  Fe 
44880  176  192  6  44880  1  Cr  188
44880


44880  1600
44880
187
・・・①
変調方式、符号化率の組み合わせについてシンボルレートを 33.7561Mbaud として情報ビットレート
を計算した結果を表 A1-1 に示す。
A1.2 TLV 伝送時の情報ビットレート
TLVを伝送する場合の1中継器あたりのビットレートRは、シンボルレートをSr、符号化率をCr、スロ
ット割り当て規則における5スロットあたりの有効スロット数をFeとすると、以下の式により計算でき
る。
R  Sr  Fe 
44880
44880  176  192  6  44880  1  Cr 

44880  1600
44880
・・・②
変調方式、符号化率の組み合わせについてシンボルレートを 33.7561Mbaud として情報ビットレ
ートを計算した結果を表 A1-2 に示す。
- 89 -
97/120
(4/5)
26.2147
52.4294
78.6442
104.8589
131.0736
101/120
(5/6)
27.3070
54.6140
81.9210
109.2280
136.5350
105/120
(7/8)
28.3993
56.7986
85.1978
113.5971
141.9964
109/120
(9/10)
29.3343
58.6686
88.0029
117.3372
146.6715
シンボルレート=33.7561Mbaud 時
-90-
変調方式
π/2シフトBPSK
QPSK
8PSK
16APSK
32APSK
表 A1-2 情報ビットレート[Mbps/120slot] (TLV 伝送時)
符号化率(近似値)
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
(1/3)
(2/5)
(1/2)
(3/5)
(2/3)
(3/4)
(7/9)
10.8647 13.0376 16.2971 19.5565
21.7294
23.9023
24.9888
21.7294 26.0753 32.5941 39.1129
43.4588
47.8047
49.9776
32.5941 39.1129 48.8912 58.6694
65.1882
71.7070
74.9664
43.4588 52.1506 65.1882 78.2258
86.9176
95.6094
99.9552
54.3235 65.1882 81.4853 97.7823 108.6470 119.5117 124.9441
97/120
(4/5)
26.0753
52.1506
78.2258
104.3011
130.3764
101/120
(5/6)
27.1618
54.3235
81.4853
108.6470
135.8088
105/120
(7/8)
28.2482
56.4964
84.7447
112.9929
141.2411
109/120
(9/10)
29.1783
58.3565
87.5348
116.7131
145.8913
シンボルレート=33.7561Mbaud 時
ARIB STD-B44
変調方式
π/2シフトBPSK
QPSK
8PSK
16APSK
32APSK
表 A1-1 情報ビットレート[Mbps/120slot] (MPEG-2 TS 伝送時)
符号化率(近似値)
41/120
49/120
61/120
73/120
81/120
89/120
93/120
(1/3)
(2/5)
(1/2)
(3/5)
(2/3)
(3/4)
(7/9)
10.9228 13.1074 16.3842 19.6610
21.8456
24.0302
25.1224
21.8456 26.2147 32.7684 39.3221
43.6912
48.0603
50.2449
32.7684 39.3221 49.1526 58.9831
65.5368
72.0905
75.3673
43.6912 52.4294 65.5368 78.6442
87.3824
96.1206 100.4898
54.6140 65.5368 81.9210 98.3052 109.2280 120.1508 125.6122
ARIB STD-B44
参考資料2
A2.1
「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験結果
まえがき
本参考資料では、ARIB デジタル放送システム開発部会 衛星デジタル放送高度化作業班で実施
した「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験のうち、110 度 CS 衛星 N-SAT-110 を
使った衛星伝送実験(2014 年 1 月 9 日~1 月 22 日)および、110 度 BS 衛星 BSAT-3a を使った衛
星伝送実験(2014 年 1 月 28 日)において取得した、所要 C/N の結果をまとめる。
A2.2
CS 衛星伝送実験結果
各変調方式の所要 C/N を表 A2-1~表 A2-5 に、CS 衛星折り返しの C/N-BER 特性を図 A2-1~図
A2-5 にまとめる。なお、本資料で用いる所要 C/N は、A.2.6 で定義する。
-91-
ARIB STD-B44
表 A2.2-1 π/2 シフト BPSK の所要 C/N [dB]
符号化率
CS 衛星折り返し
シミュレーション
(近似値)
41/120 (1/3)
-4.0
-2.6
49/120 (2/5)
-3.0
-2.3
61/120 (1/2)
-1.8
-1.4
73/120 (3/5)
-0.5
-0.2
81/120 (2/3)
0.3
0.5
89/120 (3/4)
1.0
1.3
93/120 (7/9)
1.5
1.9
97/120 (4/5)
2.0
2.4
101/120 (5/6)
2.5
2.8
105/120 (7/8)
2.9
3.2
109/120 (9/10)
3.8
4.2
1.E-01
41/120
(1/3)
49/120
(2/5)
61/120
(1/2)
73/120
(3/5)
81/120
(2/3)
93/120
(7/9)
89/120
(3/4)
97/120 101/120 105/120
(4/5)
(5/6)
(7/8)
109/120
(9/10)
1.E-02
1.E-03
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
-3.5 -3 -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
C/N [dB]
図 A2.2-1 π/2 シフト BPSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し)
-92-
3.5
4
4.5
ARIB STD-B44
表 A2.2-2 QPSK の所要 C/N [dB]
符号化率
CS 衛星折り返し
シミュレーション
(近似値)
41/120 (1/3)
-1.0
-0.2
49/120 (2/5)
0.0
0.6
61/120 (1/2)
1.2
1.6
73/120 (3/5)
2.5
2.9
81/120 (2/3)
3.3
3.8
89/120 (3/4)
4.0
4.5
93/120 (7/9)
4.5
4.9
97/120 (4/5)
5.0
5.4
101/120 (5/6)
5.5
6.0
105/120 (7/8)
5.9
6.5
109/120 (9/10)
6.8
7.3
1.E-01
1.E-02
41/120
(1/3)
49/120
(2/5)
61/120
(1/2)
73/120
(3/5)
81/120
(2/3)
89/120
(3/4)
93/120 97/120 101/120105/120
(7/9) (4/5)
(5/6) (7/8)
109/120
(9/10)
1.E-03
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
-1 -0.5 0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
3.5
4
4.5
5
C/N [dB]
図 A2.2-2 QPSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し)
-93-
5.5
6
6.5
7
7.5
ARIB STD-B44
表 A2.2-3 8PSK の所要 C/N [dB]
符号化率
CS 衛星折り返し
シミュレーション
(近似値)
41/120 (1/3)
2.2
3.4
49/120 (2/5)
3.1
4.2
61/120 (1/2)
4.4
5.5
73/120 (3/5)
5.7
6.7
81/120 (2/3)
6.7
7.5
89/120 (3/4)
7.9
8.7
93/120 (7/9)
8.6
9.4
97/120 (4/5)
9.1
10.1
101/120 (5/6)
9.7
10.6
105/120 (7/8)
10.4
11.4
109/120 (9/10)
11.4
12.6
1.E-01
41/120
(1/3)
49/120
(2/5)
1.E-02
61/120
(1/2)
73/120
(3/5)
81/120
(2/3)
89/120 93/120
(3/4) (7/9)
97/120 101/120105/120
(4/5)
(5/6) (7/8)
109/120
(9/10)
1.E-03
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
C/N [dB]
図 A2.2-3 8PSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し)
-94-
10
11
12
13
ARIB STD-B44
表 A2.2-4 16APSK の所要 C/N [dB]
符号化率
CS 衛星折り返し
シミュレーション
(近似値)
41/120 (1/3)
4.1
5.5
49/120 (2/5)
5.1
6.6
61/120 (1/2)
6.6
8.1
73/120 (3/5)
8.0
9.7
81/120 (2/3)
9.1
10.5
89/120 (3/4)
10.2
11.8
93/120 (7/9)
10.8
12.3
97/120 (4/5)
11.3
13.2
101/120 (5/6)
11.9
13.7
105/120 (7/8)
12.5
14.5
109/120 (9/10)
13.5
15.9
1.E-01
41/120
(1/3)
1.E-02
49/120
(2/5)
61/120
(1/2)
73/120
(3/5)
81/120 89/120
(2/3) (3/4)
93/120 97/120 101/120105/120
(7/9) (4/5)
(5/6) (7/8)
109/120
(9/10)
1.E-03
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
C/N [dB]
図 A2.2-4 16APSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し)
-95-
13
14
15
16
ARIB STD-B44
表 A2.2-5 32APSK の所要 C/N [dB]
符号化率
CS 衛星折り返し
シミュレーション
(近似値)
41/120 (1/3)
6.4
8.5
49/120 (2/5)
7.2
9.3
61/120 (1/2)
9.2
11.9
73/120 (3/5)
10.6
13.0
81/120 (2/3)
11.7
14.0
89/120 (3/4)
12.8
15.3
93/120 (7/9)
13.4
16.3
97/120 (4/5)
14.0
16.9
101/120 (5/6)
14.5
17.8
105/120 (7/8)
15.3
19.5
109/120 (9/10)
16.3
22.3
1.E-01
41/120
(1/3)
1.E-02
49/120
(2/5)
61/120
(1/2)
89/120 93/120
(3/4) (7/9)
73/120 81/120
(3/5)
(2/3)
97/120 101/120 105/120
(4/5)
(5/6)
(7/8)
109/120
(9/10)
1.E-03
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
C/N [dB]
図 A2.2-5 32APSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し)
-96-
19
20
21
22
23
ARIB STD-B44
A2.3
BS 衛星伝送実験結果
各変調方式の所要 C/N を表 A2.3 に、BS 衛星折り返しの C/N-BER 特性を図 A2.3 にまとめる。
なお、本資料で用いる所要 C/N は、A.2.6 で定義する。
表 A2.3 BS 衛星伝送実験の所要 C/N [dB]
変調方式・符号化率
OBO
シミュレーション
BS 衛星折り返し
(近似値)
8PSK 89/120 (3/4)
7.9
飽和出力
9.3
16APSK 89/120 (3/4)
10.2
2.2
11.8
16APSK 93/120 (7/9)
10.8
2.2
12.6
32APSK 81/120 (2/3)
11.7
2.9
14.2
32APSK 97/120 (4/5)
14.0
2.9
17.4
1.E-01
1.E-02
8PSK
89/120
(3/4)
16APSK
89/120
(3/4)
1.E-03
16APSK
97/120
(7/9)
32PSK
97/120
(4/5)
32APSK
81/120
(2/3)
1.E-04
BER
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
1.E-11
1.E-12
8
9
10
11
12
13
14
C/N [dB]
図 A2.3 BS 衛星折り返し C/N-BER 特性
-97-
15
16
17
18
CS 衛星伝送実験の系統図を図 A2.4-1 に、BS 衛星伝送実験の系統図を図 A2.4-2 にまとめる。
-98図 A2.4-1 CS 衛星伝送実験系統図
ARIB STD-B44
A2.4 衛星伝送実験系統
-99ARIB STD-B44
図 A2.4-2 BS 衛星伝送実験系統図
ARIB STD-B44
A2.5
バックオフの定義
搬送波(無変調)信号および変調波信号を増幅する際の衛星中継器の入出力特性を測定した場合、
図 A2.5-1 のような特性となる。衛星出力バックオフ(OBO)の定義は、図 A2.5-1 に示すように、
OMUX 出力における、無変調信号の飽和点出力に対する、変調信号の動作点出力の差分値とした。
OMUX 出力/
飽和点
(無変調)
出力バックオフ OBO
AM/AM 特性
(無変調)
OBO=0dB
OBO
AM/AM 特性
(変調)
IBO
飽和点
(変調)
動作点
(変調)
IBO=0dB
TWTA 入力
入力バックオフ IBO
図 A2.5-1 出力バックオフの定義
A2.6
所要 C/N の定義
A.2.6.1
ARIB 実証実験における取得データ
ARIB 実証実験においては、1010 ビットのデータに対する、誤りビット数を計測することで、ビ
ット誤り率(BER)を測定した。C/N 設定を小から大に 0.1dB ステップで BER を取得し、BER が 0
になった C/N を、擬似エラーフリーとして、測定を終了した。ここで、C/N を規定するための雑音
帯域幅は、ナイキスト帯域幅(32.5941MHz)とした。また BER が非零で最小のデータが 10-7 台以上
の場合、擬似エラーフリーとなる C/N に対応する BER として、1×10-8 を補った。これは、10-7
台の BER であればビット誤りが観測される可能性が非常に高いと予想されるため、1×10-8 である
可能性が高いためである。
こうして得られた C/N 対 BER 特性の最も典型的なパターンは、図 A2.6-1(a1)または(a2)のよう
なデータであった。ここで、(a1)では 10-8 台のデータが取得できているので、エラーフリーC/N の
BER に 10-8 を補っていないが、(a2)では 10-8 台のデータが取得できていないので、エラーフリー
C/N の BER に 10-8 を補っている。しかし、中には、LDPC 符号の急峻なウォーターフォール特性
のため、図 A2.6-1(b)のように測定点が 10-2 台と 10-4 台の 2 ポイントしか測定できないものも含ま
れている(例. BPSK 2/5 など)。一方、多値変調方式と、低符号化率 LDPC の組み合わせについては、
-100-
ARIB STD-B44
図 A2.6-1(c)のように、ウォーターフォール特性が緩やかになる。
こうしたデータから、一般に所要 C/N として用いられることの多い、BER=10-11 を満たす C/N
値を求める。
A.2.6.2
所要 C/N の算出方法
図 A2.6-2 に示すように、C/N の高い方から 3 点のサンプル(P1、P2、P3)を使い、BER=10-11
に対応する C/N を計算でもとめ、外挿を行った。具体的には、P1~P2 間の勾配および P2~P3 間の
勾配の平均値を勾配とし、P3 を始点とする直線が BER=10-11 と交差する点を P4 とし、P4 に対応
する C/N を所要 C/N とした。
ここで、各点の CN、BER を、P1(CN1、BER1)、P2(CN2、BER2)、P3(CN3、BER3) 、P4(CN4、
10-11)、とおくと、所要 C/N は次式で求まる。
log(1011 )  log( BER3 )
 CN3
所要 C / N  CN 4  2 
log( BER2 )  log( BER1 ) log( BER3 )  log( BER2 )

CN2  CN1
CN3  CN2
測定点
10-2
10-3
BER=0 観測点
(b)
(a2)
(a1)
(c)
BER
10-4
10-5
10-6
10-7
10-8
C/N[dB]
図 A2.6-1 取得データのパターン
- 101 -
ARIB STD-B44
測定点
10-2
10-3
BER=0 観測点
(a2)
BER
10-4
10-5
10-6
P1
P2
10-7
10-8
10-9
P3
外挿
10-10
10-11
P4
所要
C/N
C/N[dB]
図 A2.6-2 データの外挿による所要 C/N の導出
-102-
ARIB STD-B44
A2.7
CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点
CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点は、変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性を実測により
確認し、なるべく衛星中継器出力が高い動作点を設定した。図 A2.7-1 に、8PSK 及び 16APSK を用い
た、変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性を示す。測定においては、送信電力測定点を地球局送信 HPA
出力モニタポイント(図 A2.7-1 の横軸、地球局変調信号電力)、受信電力測定点を地球局受信 LNB 出
力(図 A2.7-1 の縦軸、衛星折り返し変調信号電力)とした。図 A2.7-1 の特性を参照し、π/2 シフト BPSK、
QPSK、8PSK、16APSK については、衛星中継器出力を最大運用レベル(図 A2.7-1 中右端)に設定し、
32APSK については非線形歪による劣化の影響を抑えるため、最大運用レベルから 0.5dB 出力を下げた
レベルに設定し、実験を行った。
-20
8PSK
-22
16APSK
衛星折り返し変調信号電力[dBm]
-24
-26
最大運用レベル
-28
-30
-32
-34
-36
-28
-26
-24
-22
-20
-18
-16
-14
-12
地球局変調信号電力[dBm]
図 A2.7-1
CS 衛星伝送実験
変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性
- 103 -
-10
ARIB STD-B44
参考資料3
A3.1
回線設計例
まえがき
本参考資料では、カバレッジエリア中心部、カバレッジエリア端、外国との国境近傍という観点
からの代表的な受信地点として、東京、那覇、対馬についての回線設計をおこなった。
A3.2
前提条件
表 A3-1 に回線計算のための前提条件を、表 A3-2 に受信点の降雨減衰量を示す。
-104-
ARIB STD-B44
表 A3-1
BS 回線計算の前提条件
項目
計算条件
伝送シンボルレート
33.7561 Mbaud
アップリンク
C/N 注 1
30 dB
12 GHz
計算周波数
出力バックオフ(OBO)
注2
衛星 EIRP
(2.2dB バックオフ運用時)
衛星交差偏波識別度注 3
衛星回線伝搬路
2.2 dB (8PSK 3/4、16APSK 3/4、16APSK 7/9)
60 dBW(東京)、58 dBW(札幌、鹿児島)、57 dBW(那覇)
総合 27 dB
札幌
: 38508.8 Km(アンテナ仰角
31.2 度)
東京
: 37935.3 Km(アンテナ仰角
38.0 度)
鹿児島: 37278.4 Km(アンテナ仰角
46.9 度)
: 36861.1 Km(アンテナ仰角
53.6 度)
那覇
降雨減衰
ITU-R P.618-8 計算式による
受信アンテナ開口径
45cmφ、60cmφ、75cmφ、90cmφ、120cmφ
受信アンテナ開口効率
70%
受信アンテナ交差偏波識別
度
アンテナ雑音温度
25 dB 注 3
晴天時のアンテナ雑音温度を 50K とし下記算出式を用いた注 4
Ta [K] = To { 1-10^(-Lr/10)} +50
LNC 雑音指数
1 dB
ナイキスト帯域幅
33.7561 MHz
占有周波数帯幅(99%電力)
34.5 MHz
アンテナ径
45cm
60cm
75cm
90cm
120cm
外国衛星からの干渉(C/I)
札幌
58.1dB
60.6dB
62.6dB
64.2dB
66.7dB
注5
東京
60.3dB
62.8dB
64.7dB
66.3dB
68.8dB
(韓国衛星位置:東経 116°)
鹿児島
36.6dB
39.1dB
41.0dB
42.6dB
45.1dB
那覇
50.1dB
52.6dB
54.5dB
56.1dB
58.6dB
TC8PSK 2/3(参
所要
C/N
考)
10.7 dB
注6
8PSK 3/4
9.3 dB(OBO 含まず)
16APSK 3/4
11.8 dB(OBO 含まず)
注7
16APSK 7/9
12.6 dB(OBO 含まず)
注7
- 105 -
注7
ARIB STD-B44
注)
1.アップリンクC/Nは、所要C/Nに衛星伝送実験結果の値を用いることで考慮した。
2.OBOの定義は、参考資料を参照。
3.衛星の交差偏波識別度は、衛星受信(アップリンク)30dB、衛星送信(ダウンリンク)30dB
の総合 27dB とした。受信アンテナの交差偏波識別度は、勧告 ITU-R BO.1213 より引用し
25dB とした。
4.平成2年度電気通信技術審議会答申「12.5~12.75GHz を使用する衛星放送に関する技術
的条件」のうち「12.5~12.75GHz を使用する通信衛星によるテレビジョン放送の標準方式
について」より引用。
5.隣接チャンネル干渉としては、衛星中継器における隣接チャンネル干渉(所要 C/N に衛星
伝送実験結果の値を用いることで考慮)と韓国衛星からの干渉を考慮した。
韓国衛星からの干渉(C/I)={(日本衛星の e.i.r.p.)
-(韓国衛星の干渉 e.i.r.p.)}
+(交差偏波識別度)+(周波数重複量)
計算には以下の条件を用いた。
(1) 評価地点
札幌
(東経 141.3 度、北緯 43.1 度)
東京
(東経 139.7 度、北緯 35.7 度)
鹿児島 (東経 130.6 度、北緯 31.6 度)
那覇
(2) 韓国衛星
(東経 127.7 度、北緯 26.2 度)
東経 116 度(e.i.r.p. 63.7 dBW)、帯域幅 27MHz
(3) 日本の衛星 東経 110 度、帯域幅 34.5MHz
札幌方向の e.i.r.p.
58dBW
東京方向の e.i.r.p.
60dBW
鹿児島方向の e.i.r.p. 58dBW
那覇方向の e.i.r.p.
57dBW
(4) 韓国衛星の干渉 e.i.r.p. は韓国のプランビームを仮定。
札幌から見た
110 度と 116 度衛星間隔
6.58 度、干渉 e.i.r.p. 34.2dBW
東京から見た
110 度と 116 度衛星間隔
6.68 度、干渉 e.i.r.p. 34.2dBW
-106-
ARIB STD-B44
鹿児島から見た 110 度と 116 度衛星間隔
6.80 度、干渉 e.i.r.p. 56.1dBW
那覇から見た 110 度と 116 度衛星間隔
6.88 度、干渉 e.i.r.p. 41.7dBW
(5) 交差偏波識別度 (勧告 ITU-R BO.1213)
札幌(離角 6.58 度)
45cm 受信:32.6dB 、60cm 受信:35.1dB
75cm 受信:37.1dB 、90cm 受信:38.7dB
120cm 受信:41.2dB
東京(離角 6.68 度)
45cm 受信:32.8dB 、60cm 受信:35.3dB
75cm 受信:37.2dB 、90cm 受信:38.8dB
120cm 受信:41.3dB
鹿児島(離角 6.80 度)
45cm 受信:33.0dB 、60cm 受信:35.5dB
75cm 受信:37.4dB 、90cm 受信:39.0dB
120cm 受信:41.5dB
那覇(離角 6.88 度)
45cm 受信:33.1dB 、60cm 受信:35.6dB
75cm 受信:37.5dB 、90cm 受信:39.1dB
120cm 受信:41.6dB
- 107 -
ARIB STD-B44
(6) 周波数重複量
1.7dB (=10*log(34.5/23.14)
・放送衛星プランのチャンネル間隔
38.36MHz
・日本衛星のチャンネル帯域幅
34.5MHz
・韓国衛星のチャンネル帯域幅
19.18M
H
日本
34.5M
27MHz
韓国
27MH
11.57M
図 A3-1
チャンネル配置
6.平成9年度電気通信技術審議会答申「デジタル放送方式に係る技術的条件」のうち「11.7GHz
を超え12.2GHz以下の周波数の電波を使用する衛星デジタル放送方式の技術的条件」から引
用。現行方式(ISDB-S、TC8PSK 2/3)の所要C/Nは、搬送波のときの中継器飽和点出力電
力と変調波にしたときの出力電力の差(本検討ではこれをOBOとしている)を含む値として
10.7dBを用いた。
7.所要C/N(LNC、受信機、干渉を考慮)、衛星中継器OBO値は衛星伝送実験結果の値を用い
た。
表A3-2
受信点
BS受信点の降雨減衰量
最悪月サービス時間率
99.5 %
99.7 %
札幌
1.5 dB
2.1 dB
東京
2.4 dB
3.4 dB
鹿児島
2.9 dB
4.0 dB
那覇
3.5 dB
4.7 dB
-108-
ARIB STD-B44
A3.3
計算結果
以上の前提条件における回線設計の計算例を表 A3-3~表 A3-14 に示す。
表 A3-3
BS 回線設計(8PSK(3/4)
受信点:札幌
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.7
205.7
大気吸収減衰の合計
dB
0.3
4.6
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
4.4
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.6
-118.9
dBW/m2
-104.7
-104.7
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
233.9
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
309.0
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
24.9
G/T
dB/K
12.5
8.6
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.4
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
dB
17.8
9.5
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/N
C/I
隣接チャンネル干渉
dB
58.1
58.1
総合
C/(N+I)
dB
16.6
9.3
所要
C/N
dB
9.3
9.3
システムマージン
dB
7.3
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.98
最悪月サービス時間率
%
-
99.91
- 109 -
ARIB STD-B44
表 A3-4
BS 回線設計(8PSK(3/4)
受信点:東京
項目
単位
晴天時
降雨時
60.0
60.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.6
205.6
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
6.3
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
6.1
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-112.4
-118.5
dBW/m2
-102.6
-102.6
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
268.2
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
343.2
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
25.4
G/T
dB/K
12.5
8.1
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.0
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
60.0
60.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
19.9
9.5
隣接チャンネル干渉
dB
60.3
60.3
総合
C/(N+I)
dB
18.1
9.3
所要
C/N
dB
9.3
9.3
システムマージン
dB
8.8
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.98
最悪月サービス時間率
%
-
99.89
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-110-
ARIB STD-B44
表 A3-5
BS 回線設計(8PSK(3/4)
受信点:鹿児島
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.5
205.5
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
4.8
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
4.6
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.3
-118.8
dBW/m2
-104.4
-104.4
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
239.3
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
314.4
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
25.0
G/T
dB/K
12.5
8.5
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.3
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
18.1
9.5
隣接チャンネル干渉
dB
36.6
36.6
総合
C/(N+I)
dB
16.8
9.3
所要
C/N
dB
9.3
9.3
システムマージン
dB
7.5
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.94
最悪月サービス時間率
%
-
99.76
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
- 111 -
ARIB STD-B44
表 A3-6
BS 回線設計(8PSK(3/4)
受信点:那覇
項目
単位
晴天時
降雨時
57.0
57.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.4
205.4
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
7.7
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
7.5
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
75.0
75.0
%
70.0
70.0
dBi
37.9
37.9
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-110.7
-118.2
dBW/m2
-105.3
-105.3
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
288.5
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:75cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
363.6
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
25.6
G/T
dB/K
17.0
12.3
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-127.7
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
57.0
57.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
21.6
9.5
隣接チャンネル干渉
dB
54.5
54.5
総合
C/(N+I)
dB
19.2
9.3
所要
C/N
dB
9.3
9.3
システムマージン
dB
9.9
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.97
最悪月サービス時間率
%
-
99.87
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-112-
ARIB STD-B44
表 A3-7
BS 回線設計(16APSK(3/4)
受信点:札幌
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.7
205.7
大気吸収減衰の合計
dB
0.3
2.8
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
2.6
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.6
-117.1
dBW/m2
-104.7
-104.7
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
179.0
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
254.1
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
24.1
G/T
dB/K
12.5
9.4
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-129.3
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
17.8
12.2
隣接チャンネル干渉
dB
58.1
58.1
総合
C/(N+I)
dB
16.6
11.8
所要
C/N
dB
11.8
11.8
システムマージン
dB
4.8
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.95
最悪月サービス時間率
%
-
99.78
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
- 113 -
ARIB STD-B44
表 A3-8
BS 回線設計(16APSK(3/4)
受信点:東京
項目
単位
晴天時
降雨時
60.0
60.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.6
205.6
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
4.2
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
4.0
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-112.4
-116.4
dBW/m2
-102.6
-102.6
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
224.4
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
299.4
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
24.8
G/T
dB/K
12.5
8.7
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.6
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
60.0
60.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
19.9
12.2
隣接チャンネル干渉
dB
60.3
60.3
総合
C/(N+I)
dB
18.1
11.8
所要
C/N
dB
11.8
11.8
システムマージン
dB
6.3
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.95
最悪月サービス時間率
%
-
99.77
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-114-
ARIB STD-B44
表 A3-9
BS 回線設計(16APSK(3/4)
受信点:鹿児島
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.5
205.5
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
3.0
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
2.7
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.3
-117.0
dBW/m2
-104.4
-104.4
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
185.7
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
260.8
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
24.2
G/T
dB/K
12.5
9.3
B
MHz
33.7561
33.7561
75.3
75.3
-132.3
-129.2
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
18.1
12.2
隣接チャンネル干渉
dB
36.6
36.6
総合
dB
16.8
11.8
dB
11.8
11.8
システムマージン
dB
5.0
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.85
最悪月サービス時間率
%
-
99.45
性能指数
受信帯域幅
受信帯域幅
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
dB・Hz
B’
C/I
C/(N+I)
所要
C/N
- 115 -
ARIB STD-B44
表 A3-10
BS 回線設計(16APSK(3/4)
受信点:那覇
項目
単位
晴天時
降雨時
57.0
57.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.4
205.4
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
5.5
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
5.3
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.4
cm
75.0
75.0
%
70.0
70.0
dBi
37.9
37.9
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-110.7
-116.0
dBW/m2
-105.3
-105.3
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
254.0
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:75cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
329.1
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
25.2
G/T
dB/K
17.0
12.8
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.1
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
57.0
57.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
21.6
12.2
隣接チャンネル干渉
dB
54.5
54.5
総合
C/(N+I)
dB
19.2
11.8
所要
C/N
dB
11.8
11.8
システムマージン
dB
7.4
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.94
最悪月サービス時間率
%
-
99.75
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-116-
ARIB STD-B44
表 A3-11
BS 回線設計(16APSK(7/9)
受信点:札幌
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.7
205.7
大気吸収減衰の合計
dB
0.3
2.3
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
2.0
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.6
-116.6
dBW/m2
-104.7
-104.7
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
158.8
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
233.9
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
23.7
G/T
dB/K
12.5
9.8
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-129.6
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
17.8
13.0
隣接チャンネル干渉
dB
58.1
58.1
総合
C/(N+I)
dB
16.6
12.6
所要
C/N
dB
12.6
12.6
システムマージン
dB
4.0
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.92
最悪月サービス時間率
%
-
99.68
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
- 117 -
ARIB STD-B44
表 A3-12
BS 回線設計(16APSK(7/9)
受信点:東京
項目
単位
晴天時
降雨時
60.0
60.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.6
205.6
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
3.6
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
3.4
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-112.4
-115.8
dBW/m2
-102.6
-102.6
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
206.8
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
281.9
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
24.5
G/T
dB/K
12.5
9.0
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.8
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
60.0
60.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
19.9
13.0
隣接チャンネル干渉
dB
60.3
60.3
総合
C/(N+I)
dB
18.1
12.6
所要
C/N
dB
12.6
12.6
システムマージン
dB
5.5
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.93
最悪月サービス時間率
%
-
99.70
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-118-
ARIB STD-B44
表 A3-13
BS 回線設計(16APSK(7/9)
受信点:鹿児島
項目
単位
晴天時
降雨時
58.0
58.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.5
205.5
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
2.4
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
2.2
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
45.0
45.0
%
70.0
70.0
dBi
33.5
33.5
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-114.3
-116.5
dBW/m2
-104.4
-104.4
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
165.6
衛星EIRP
dBW
受信アンテナ径:45cm)
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
240.7
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
23.8
G/T
dB/K
12.5
9.7
受信帯域幅
B
MHz
33.7561
33.7561
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-129.5
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
58.0
58.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
18.1
13.0
隣接チャンネル干渉
dB
36.6
36.6
総合
C/(N+I)
dB
16.8
12.6
所要
C/N
dB
12.6
12.6
システムマージン
dB
4.2
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.78
最悪月サービス時間率
%
-
99.25
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
- 119 -
ARIB STD-B44
表 A3-14
BS 回線設計(16APSK(7/9)
受信点:那覇
項目
晴天時
降雨時
57.0
57.0
dB
2.2
2.2
Lf
dB
205.4
205.4
大気吸収減衰の合計
dB
0.2
4.8
大気減衰
dB
0.1
0.1
dB
0.0
4.6
dB
0.1
0.1
dB
0.1
0.3
cm
75.0
75.0
%
70.0
70.0
dBi
37.9
37.9
ポインティング損失
dB
0.1
0.1
受信機入力
dB
-110.7
-115.3
dBW/m2
-105.3
-105.3
dB/Hz
-228.6
-228.6
K
50.0
239.4
衛星EIRP
単位
受信アンテナ径:75cm)
dBW
Pe
出力バックオフ
自由空間損失
降雨減衰
Bo
Lr
雲による減衰
Lc
シンチレーション
受信アンテナ口径
D
受信アンテナ開口効率
受信アンテナ利得
η
Gr
C
p.f.d.
ボルツマン定数
K
アンテナ雑音温度
LNC雑音指数
NF
dB
1.0
1.0
LNC雑音指数
NF’
K
75.1
75.1
受信機雑音温度
T
K
125.1
314.5
受信機雑音温度
T'
dBK
21.0
25.0
G/T
dB/K
17.0
13.0
受信帯域幅
B
MHz
33.756
33.756
1
1
受信帯域幅
B’
dB・Hz
75.3
75.3
-132.3
-128.3
dB
22.9
22.9
交差偏波EIRP
dBW
57.0
57.0
衛星受信(アップリンク)XPD
dB
30.0
30.0
衛星送信(ダウンリンク)XPD
dB
30.0
30.0
受信アンテナXPD
dB
25.0
25.0
C/N
dB
21.6
13.0
隣接チャンネル干渉
dB
54.5
54.5
総合
C/(N+I)
dB
19.2
12.6
所要
C/N
dB
12.6
12.6
システムマージン
dB
6.6
0.0
年間サービス時間率
%
-
99.92
最悪月サービス時間率
%
-
99.68
性能指数
雑音入力
dBW
N
交差偏波による干渉
ダウンリンク
C/I
-120-
ARIB STD-B44
2.0 版
頁
番号
まえがき
改定履歴表
改定
現行
別表 2
特許
出願人
日本放
送協会
IPR 追加
別表 2
発明の名称
デジタルデー
タの受信装置
*1
ディジタル伝
送方法および
送信、受信装
置*1
出願
番号等
特許第
29123
23 号
発明の名称
出願
番号等
備
考
デジタルデー
タの受信装置
特許第
29123
23 号
日本
ディジタル伝
送方法および
送信、受信装
置
特許第
32535
24 号
日本
データ伝送装
置およびデー
タ処理装置
特許第
33529
40 号
日本
AFC回路、
キャリア再生
回路および受
信装置
特許第
35044
70 号
日本
送信装置及び
受信装置
特許第
38163
97 号
日本
人
日本
日本
データ伝送装
置およびデー
タ処理装置*1
特許第
33529
40 号
日本
AFC回路、
キャリア再生
回路および受
信装置*1
特許第
35044
70 号
日本
特許第
38163
97 号
ARIB STD-B44 2.0 版
について包括確認書を
提出*2
ARIB STD-B44 2.0 版
について包括確認書を
提出*2
特許
出願
備
考
特許第
32535
24 号
送信装置及び
受信装置*1
ソニー
株式会
社
パナソ
ニック
株式会
社
改定理由
日本
日本放
送協会
ARIB STD-B44 2.0 版
について包括確認書を
提出*2
*1:ARIB STD-B44 1.0 版について有
効(平成 21 年 7 月 16 日受付)
*2:ARIB STD-B44 2.0 版の改定部分
について有効(平成 26 年 7 月 24
日受付)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(1)
ARIB STD-B44
頁
番号
1
1.3.1
改定
現行
2~7 行目
2~5 行目
・
「無線設備規則(昭和 25 年
理委員会規則
改定理由
電波監
第 18 号)
」(最終改
正:平成 26 年 7 月 3 日)
(以下「無線
・
「無線設備規則(昭和 25 年
理委員会規則
電波監
省令改正
第 18 号)」(以下「省
令」という)
設備規則」という)
・「標準テレビジョン放送等のうちデ
・「標準テレビジョン放送等のうちデ
省令改正
ジタル放送に関する送信の標準方式」 ジタル放送に関する送信の標準方式」
(平成 23 年総務省令第 87 号)」
(一部
(平成 15 年総務省令第 26 号)」
(以下
改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改
「省令」という)
正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「省令」
という)
・「TMCC 情報の構成を定める件(平
・平成 21 年総務省告示第 90 号(以下
成 23 年総務省告示第 304 号)」(一部
「告示」という)
告示改正
改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改
正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「告示」
という)
1
1.3.2
「デジタル放送におけるアプリケー
削除
ション実行環境」標準規格 ARIB
STD-B23
「デジタル放送におけるデータ放送
削除
符号化方式と伝送方式」標準規格
ARIB STD-B24
「デジタル放送における限定受信方
削除
式」標準規格 ARIB STD-B25
「デジタル放送における MMT による
(なし)
メディアトランスポート方式」ARIB
STD-B60
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(2)
追加
ARIB STD-B44
頁
番号
1~2
1.4.1
改定
現行
広帯域伝送方式
広帯域伝送方式
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第
2 節または第 6 章第 3 節に規定される
2 節または第 6 章第 3 節に規定される
広帯域伝送方式
広帯域伝送方式
高度広帯域伝送方式
高度広帯域伝送方式
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第
3 節または第 6 章第 5 節に規定される
3 節または第 6 章第 5 節に規定される
高度広帯域伝送方式
高度広帯域伝送方式
BS デジタル放送
BS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第
2 節および ARIB STD-B20 で規定さ
2 節および ARIB STD-B20 で規定さ
れる 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の
れる 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の
周波数の電波を使用する放送衛星局
周波数の電波を使用する放送衛星局
の行う広帯域伝送方式による標準テ
の行う広帯域伝送方式による標準テ
レビジョン放送、高精細度テレビジョ
レビジョン放送、高精細度テレビジョ
ン放送、超高精細度テレビジョン放
ン放送、超短波放送およびデータ放送
送、超短波放送およびデータ放送
のうちデジタル放送
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(3)
改定理由
省令改正
省令改正
省令改正
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
2
1.4.1
高度 BS デジタル放送
高度 BS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第
3 節および本標準規格で規定される
3 節および本標準規格で規定される
11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波
11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波
数の電波を使用する放送衛星局の行
数の電波を使用する放送衛星局の行
う高度広帯域伝送方式による標準テ
う高度広帯域伝送方式による標準テ
レビジョン放送、高精細度テレビジョ
レビジョン放送、高精細度テレビジョ
ン放送、超高精細度テレビジョン放
ン放送、超短波放送およびデータ放送
送、超短波放送およびデータ放送
のうちデジタル放送
広帯域 CS デジタル放送
広帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第
3 節および ARIB STD-B20 で規定さ
3 節および ARIB STD-B20 で規定さ
れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下
れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下
の周波数の電波を使用する放送衛星
の周波数の電波を使用する放送衛星
局の行う広帯域伝送方式による標準
局の行う広帯域伝送方式による標準
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
ョン放送、超高精細度テレビジョン放
ョン放送、超短波放送およびデータ放
送、超短波放送およびデータ放送
送
高度広帯域 CS デジタル放送
高度広帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第
5 節および本標準規格で規定される
5 節および本標準規格で規定される
12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周
12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周
波数の電波を使用する放送衛星局の
波数の電波を使用する放送衛星局の
行う高度広帯域伝送方式による標準
行う高度広帯域伝送方式による標準
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
ョン放送、超高精細度テレビジョン放
ョン放送、超短波放送およびデータ放
送、超短波放送およびデータ放送
送
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(4)
改定理由
省令改正
省令改正
省令改正
ARIB STD-B44
頁
番号
2~3
1.4.1
改定
現行
狭帯域 CS デジタル放送
狭帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第
2 節で規定される 12.2GHz を超え
2 節で規定される 12.2GHz を超え
12.75GHz 以下の周波数の電波を使用
12.75GHz 以下の周波数の電波を使用
する放送衛星局の行う広帯域伝送方
する放送衛星局の行う広帯域伝送方
式による標準テレビジョン放送、高精
式による標準テレビジョン放送、高精
細度テレビジョン放送、超高精細度テ
細度テレビジョン放送、超短波放送お
レビジョン放送、超短波放送およびデ
よびデータ放送
改定理由
省令改正
ータ放送
高度狭帯域 CS デジタル放送
3
1.4.1
高度狭帯域 CS デジタル放送
標準テレビジョン放送等のうちデ
標準テレビジョン放送等のうちデ
ジタル放送に関する送信の標準方式
ジタル放送に関する送信の標準方式
(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第
(平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第
3 節および ARIB STD-B20 で規定さ
3 節および ARIB STD-B20 で規定さ
れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下
れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下
の周波数の電波を使用する放送衛星
の周波数の電波を使用する放送衛星
局の行う広帯域伝送方式による標準
局の行う広帯域伝送方式による標準
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
テレビジョン放送、高精細度テレビジ
ョン放送、超高精細度テレビジョン放
ョン放送、超短波放送およびデータ放
送、超短波放送およびデータ放送
送
フレーム同期信号
(なし)
フレームの先頭を識別するために、
奇数スロットの先頭に付与する信号
スロット同期信号
スロットの先頭を識別するために、
偶数スロットの先頭に付与する信号
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(5)
省令改正
追加
ARIB STD-B44
頁
番号
4
1.4.2
5
第2章
改定
現行
改定理由
略語
略語
アルファベ
8PSK 8Phase Shift Keying
BPSK Binary Phase Shift Keying
ット順に変
・・・・・
・・・・・
更
1~11 行目
1~11 行目
明確化、省
誤り訂正符号については、強力な誤り訂正
誤り訂正符号については、強力な誤り
令・告示改
能力をもつ LDPC 符号を採用することと
訂正能力をもつ LDPC 符号が採用さ
正に伴う改
した。変調方式については、非線形伝送路
れている。変調方式については、表 2-1
定
による占有周波数帯幅の拡大を低減するよ
に示すように BPSK を非線形伝送路
う改善したπ/2 シフト BPSK(2 分のπシ
による占有帯域幅の拡大を低減する
フト二相変調方式)
、広帯域伝送方式でも採
よう改善したπ/2 シフト BPSK、BS
用されている QPSK(四相位相変調方式)、 および広帯域 CS デジタル放送でも採
8PSK(八相位相変調方式)に加え、より
用されている QPSK、8PSK に加え、
大容量の伝送を可能とする 16APSK(十六
より高能率な 16APSK および
値振幅位相変調方式)および 32APSK(三
32APSK を利用可能な方式とした。
十二値振幅位相変調方式)を利用可能な方
16APSK および 32APSK については
式とした。特に 16APSK については衛星中
省令および告示には規定されていな
継器の TWTA の非線形特性による劣化が
いが、放送の今後の高画質化のための
生じやすいため、非線形の影響があっても
伝送容量の増大へ対応可能な大容量
最適な LDPC 復号を可能とする伝送信号
伝送方式であることから、実用化のた
点配置信号を導入した。
めの周辺技術の進展*1 を促すために、
本標準規格では規定することとした。
また、衛星中継器の TWTA の非線形
特性による APSK の性能劣化を軽減
するため、非線形の影響を受けた信号
点配置を基準に LDPC 符号復号を可
能とする伝送信号点配置信号を導入
している。
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(6)
ARIB STD-B44
頁
番号
5
第2章
改定
現行
11~14 行目
11~14 行目
ロールオフ率については、0.03 とい
ロールオフ率については、0.1 とい
改定理由
明確化、省
令・告示改
う急峻なフィルタ特性を採用するこ
う急峻なフィルタ特性を採用するこ
正に伴う改
とにより高いシンボルレートの採用
とにより高いシンボルレートの採用
定
を可能とした。伝送制御信号(TMCC
を可能とした。伝送制御信号(TMCC
信号)については、広帯域伝送方式に
信号)については、BS および広帯域
おける同信号の機能に加え、IP パケ
CS デジタル放送の伝送方式における
ット等可変長パケットを伝送するた
同信号の機能に加え、IP パケットなど
めの制御などの機能も追加した。
可変長パケットを伝送するための制
御など新たな機能も追加している。
文末脚注
文末脚注
明確化、省
*1 更なる伝送容量の拡大を図りつつ、 *1 情報通信審議会答申「衛星デジタ
令・告示改
最悪月サービス時間率を適切に確保
ル放送の高度化に関する技術的条件」
正に伴う改
するためには、開口径の大きな受信ア
(平成 20 年 7 月 29 日)においては、 定
ンテナが必要。
「今後の周辺技術の進展により適用
が可能となる方式」と注記
*2
実運用は省令および告示の範囲
に制限される。(付録 A 参照)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(7)
ARIB STD-B44
頁
番号
5
第2章
表 2-1
改定
現行
表 2-1 伝送路符号化方式の概要
表 2-1 伝送路符号化方式*2 の概要
改定理由
明確化およ
変調方
π/2 シフト BPSK,
変調方
π/2 シフト BPSK,
び追記、省
式
QPSK, 8PSK, 16APSK,
式
QPSK, 8PSK,
令・告示改
16APSK*1, 32APSK*1
正に伴う改
定
32APSK*1
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化
41/120 (1/3), 49/120
符号化
41/120 (1/3), 49/120
率
(2/5), 61/120 (1/2),
率
(2/5), 61/120 (1/2),
(近似
73/120 (3/5), 81/120
(近似
73/120 (3/5), 81/120
値)
(2/3),
値)
(2/3),
89/120 (3/4), 93/120
89/120 (3/4), 97/120
(7/9),
(4/5), 101/120 (5/6),
97/120 (4/5),
101/120 (5/6),
105/120(7/8), 109/120
105/120(7/8), 109/120
(9/10)
(9/10)
・・・
・・・
・・・
・・・
制御情
・変調方式および符号化
率の制御(この機能によ
る階層伝送も可能)
・多重データフォーマッ
ト制御(MPEG-2 TS, 可
変長パケット(TLV))
・・・
制御情
・変調方式および符号化
率の制御
・多重データフォーマッ
ト 制 御 (MPEG-2 TS,
TLVパケット)
・階層化伝送制御
・・・
報
シンボ
報
33.7561Mbaud
ルレー
ロール
ト
ロール
オフ率
0.03
・・・
オフ率
・・・
0.1
・・・
・・・
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(8)
ARIB STD-B44
頁
7
番号
改定
3.1
現行
改定理由
4~11 行目
4~11 行目
エディトリ
また、TMCC 情報をもとにフレームを
また、TMCC 情報をもとにフレームを
アル
構成し、主信号および TMCC 情報はフ
構成し、伝送信号および TMCC 情報は
レーム単位で処理される。フレームを
フレーム単位で処理される。フレーム
構成した後、主信号については、外符
を構成した後、伝送信号については、
号符号化、電力拡散、内符号符号化を
外符号符号化、電力拡散、内符号符号
行い、変調方式が 8PSK、16APSK お
化を行い、変調方式が 8PSK、16APSK
よび 32APSK の場合にはビットインタ
および 32APSK の場合にはビットイン
ーリーブを施す。TMCC 情報について
ターリーブを施す。その後、TMCC 情
もほぼ同様に、外符号符号化、電力拡
報で各ストリームに指定された変調方
散、内符号符号化を行う。これらの信
式に従いマッピングが行われる。
号に加え、同期信号(フレーム同期信
TMCC 情報についてもほぼ同様に、外
号、スロット同期信号)および電力拡散
符号符号化、電力拡散、内符号符号化
を施した伝送信号点配置信号をそれぞ
が行われ、π/2 シフト BPSK によるマ
れに割り当てられた変調方式で変調
ッピングが行われる。これらの信号に
し、時分割多重して変調波を生成する。 加え、同期信号(フレーム同期信号、ス
ロット同期信号)および電力拡散を施し
た伝送信号点配置信号をそれぞれに割
り当てられた変調方式でマッピングし
た信号を時分割多重し、直交変調する
ことで変調波を生成する。
7
3.1
TS1
TS2
図 3-1-1
TSn
TLV1
TLV2
TLVm
TMCC1
TMCC2
TMCCk
・・・
フレーム
構成
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
・・・
・・・
電力
拡散
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
電力
拡散
TSn
TLV1
TLV2
変調・
時分割多重
処理
主信号系
TMCC
情報生成
TS1
TS2
ビット
インター
リーブ
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
TLVm
・・・
フレーム
構成
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
・・・
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
ビット
インター
リーブ
マッピング
π/2 シフト
BPSK
~32APSK
主信号系
エディトリ
時分割多重
・直交変調
処理
TMCC1
TMCC2
TMCCk
・・・
TMCC
情報生成
外符号
誤り訂正
(BCH)
付加
電力
拡散
内符号
誤り訂正
(LDPC)
付加
マッピング
π/2 シフト
BPSK
同期信号
生成
同期信号
生成
制御信号系
伝送信号点配置
信号生成
電力
拡散
電力
拡散
制御信号系
信号点配置
情報生成
マッピング
π/2 シフト
BPSK
~32APSK
マッピング
π/2 シフト
BPSK
電力拡散
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(9)
アル
ARIB STD-B44
頁
番号
8
3.2(1)
表
改定
現行
改定理由
明確化およ
符号化率
3.2-1
スロット
び追記、省
ヘッダ
ヘッダ
令・告示改
ビット数
ビット数
正に伴う改
[H]
[H]
定
スロット
符号化率
・・・
・・・
・・・
・・・
89/120
176
89/120
176
93/120
176
97/120
176
97/120
176
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
符号化率
主信号
・・・
主信号
ビット数
ビット数
[D]
[D]
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
89/120
・・・
32912
89/120
・・・
32912
93/120
・・・
34408
97/120
・・・
35904
97/120
・・・
35904
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
BCH
符号化率
・・・
BCH
パリティ
パリティ
ビット数
ビット数
[Pbch]
[Pbch]
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
89/120
・・・
192
89/120
・・・
192
93/120
・・・
192
97/120
・・・
192
97/120
・・・
192
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(10)
ARIB STD-B44
頁
番号
8
3.2(1)
表
改定
現行
改定理由
適用範囲明
符号化率
3.2-1
スタッフビット
符号化率
[S]
スタッフビット
確化および
[H]
追記、省
・・・
・・・
・・・
・・・
令・告示改
89/120
6
89/120
6
正に伴う改
93/120
6
97/120
6
定
97/120
6
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
LDPC
符号化率
・・・
LDPC
パリティ
パリティ
ビット数
ビット数
[Pldpc]
[Pldpc]
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
89/120
・・・
11594
89/120
・・・
11594
93/120
・・・
11098
97/120
・・・
8602
97/120
・・・
8602
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
LDPC
符号化率
・・・
LDPC
符号化
符号化
ビット数
ビット数
[Nldpc]
[Nldpc]
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
89/120
・・・
44880
89/120
・・・
44880
93/120
・・・
44880
97/120
・・・
44880
97/120
・・・
44880
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
(省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号)
(省令)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(11)
ARIB STD-B44
頁
番号
9
3.2(1)
改定
現行
(省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号)
(省令)
表 3.2-2
表 3.2-2
改定理由
省令改正
図 3.2-1
10
3.2(2)
表 3.2-2
スロット割り当て規則(π/2 シ
スロット割り当て規則(PSK)
フト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK)
び追記、省
変調方式
変調方式
スロット単位
十六値振幅位相変
5
八相位相変調
スロット割当単
令・告示改
位
正に伴う改
5
定
方式
調方式
八相位相変調方式
5
四相位相変調
四相位相変調方式
5
方式
2 分のπシフト
5
2 分のπシフト
5
5
二相位相変調
二相位相変調方式
方式
変調方式
・・・
有効スロッ
変調方式
ト数
十六値振幅位
・・・
八相位相変調
四相位相
・・・
2 分のπ
・・・
3
・・・
2
・・・
1
変調方式
2
方式
2 分のπシフ
・・・
変調方式
3
方式
四相位相変調
有効スロット
数
八相位相
・・・
・・・
4
相変調方式
シフト
1
ト二相位相変
二相位相
調方式
変調方式
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(12)
明確化およ
ARIB STD-B44
頁
番号
10
3.2(2)
表 3.2-2
改定
現行
改定理由
明確化およ
変調方式
・・・
無効スロッ
変調方式
・・・
ト数
十六値振幅位
・・・
1
八相位相変
相変調方式
八相位相変調
・・・
無効スロ
び追記、省
ット数
令・告示改
2
正に伴う改
定
調方式
・・・
2
四相位相変
方式
・・・
3
・・・
4
調方式
四相位相変調
・・・
2 分のπシ
3
方式
フト
2 分のπシフ
・・・
4
二相位相変
調
ト
二相位相変調
(省令第 59 条、別表第 62 号別記 2)
(省令)
10
3.2(2)
表 3.2-3
表 3.2-2
表 3.2-3
スロット割り当て規則
(32APSK)
(APSK)
変調方式
スロット単位
三十二値振幅位相
5
・・・
有効スロ
び削除、省
令・告示改
位
正に伴う改
32APSK
5
定
16APSK
5
変調方式
・・・
ット数
三十二値振幅
・・・
位相変調方式
変調方式
・・・
無効スロ
32APSK
・・・
5
16APSK
・・・
4
変調方式
・・・
無効スロ
ット数
三十二値振幅
・・・
有効スロ
ット数
5
ット数
0
位相変調方式
32APSK
・・・
0
16APSK
・・・
1
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(13)
明確化およ
スロット割当単
変調方式
変調方式
変調方式
スロット割り当て規則
ARIB STD-B44
頁
番号
12
3.2(3)
12
図 3.2-5
14
3.4(1)
改定
現行
改定理由
3 行目
3 行目
3.5 節
3,5 節
(省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号)
(省令)
省令改正
(省令第 60 条第 2 項、別表 66 号)
(省令)
省令改正
誤記修正
表 3.4-1
15
3.4(2)
表 3.4-2
15
16
3.4(2)
3.4(2)
別記 1
符号化率
近似値
符号化率
近似値
明確化およ
・・・
・・・
・・・
・・・
び追記、省
89/120
3/4
89/120
3/4
令・告示改
93/120
7/9
97/120
4/5
正に伴う改
97/120
4/5
101/120
5/6
定
101/120
5/6
105/120
7/8
105/120
7/8
109/120
9/10
109/120
9/10
LDPC 符号は、パリティ検査ビット
pn( n=0,1…,,)、情報ビット im
pn( n=0,1…,,)、情報ビット im (m=0,1…, )
(m=0,1…, )としたとき、情報ビットに
としたとき、情報ビットについて 374 ビ
ついて 374 ビットごとに次の演算を繰
ットごとに次の演算を繰り返す。
り返す。
q
符号化率
q
符号化率
誤記修正
明確化およ
・・・
・・・
・・・
・・・
び追記、省
89/120
31
89/120
31
令・告示改
93/120
27
97/120
23
正に伴う改
97/120
23
101/120
19
定
101/120
19
105/120
15
105/120
15
109/120
11
109/120
11
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(14)
ARIB STD-B44
頁
番号
24~26
3.4(2)
別記 1
33~35
3.4(2)
別記 1
改定
現行
符号化率 93/120 の場合
(なし)
改定理由
明確化およ
521 781 2081 2419 3589 5877 6085
び追記、省
6267 6657
令・告示改
・・・・
正に伴う改
649 1657 2835
定
符号化率 109/120 の場合
符号化率 109/120 の場合
220 484 3688 3808
220 484 3688 3808
・・・・
・・・・
1180 2115 2668
1180 2115 2668
誤記修正
2379 3520 3589
・・・・
793 1850 4048
37
3.6(1)
図 3.6-1
38
3.6(2)
図 3.6-2
38
3.6(3)
図 3.6-3
(省令第 60 条第 2 項、別表 66 号)
(省令)
省令改正
(省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号別記
(省令)
省令改正
(省令)
省令改正
(省令)
省令改正
2)
(省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号別記
1)
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記
3)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(15)
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
改定理由
40
3.7
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
(省令)
省令改正
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
(省令)
省令改正
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
(なし)
明確化およ
図
3.7-1
40
3.7
図
3.7-2
41
3.7
図
び追記、省
3.7-3
令・告示改
正に伴う改
定
41
3.7
(省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1)
(なし)
明確化およ
図
び追記、省
3.7-4
令・告示改
正に伴う改
定
42
3.7
明確化およ
表
2/5
1/2
3.7-2
以下
49/120(2/5)
61/120(1/2)
び追記、省
以下
以上
令・告示改
逆
順
逆
順
正に伴う改
逆
順
逆
順
定
逆
順
逆
順
明確化およ
び追記、省
3/5
2/3
3/4
7/9
4/5 以上
逆
順
順
順
順
令・告示改
逆
順
順
順
順
正に伴う改
逆
順
順
逆
順
定
(なし)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(16)
ARIB STD-B44
頁
番号
43
3.8
表
3.8-1
改定
現行
改定理由
明確化およ
変調方式
π/2 シフト
BPSK
QPSK
用途
変調方
フレーム同期信号
スロット同期信号
伝送 TMCC 信号
伝送主信号 (伝送
信号点配置信号含む)
式
π/2
シフト
BPSK
伝送主信号 (伝送
QPSK
8PSK
16AP
SK
32AP
SK
信号点配置信号含む)
8PSK
伝送主信号 (伝送
信号点配置信号含む)
16APSK
伝送主信号 (伝送
用途
令・告示改
フレーム同期信号
スロット同期信号
伝送 TMCC 信号
伝送主信号 (伝送
信号点配置信号含む)
伝送主信号 (伝送
信号点配置信号含む)
信号点配置信号含む)
(32APSK)
伝送主信号 (伝送
信号点配置信号含む)
(更なる伝送容量
の拡大を図りつつ、最
悪月サービス時間率
を適切に確保するた
めには、開口径の大き
な受信アンテナが必
要)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(17)
び追記、省
正に伴う改
定
ARIB STD-B44
頁
44
番号
3.8
改定
現行
削除
変調方式
2分のπシフト
二相位相変調
図 3.8-1
四相位相変調
八相位相変調
MSB
[1010]
削除、省令・
告示改正に伴
う改定
明確化および
追加、省令・
[1000]
[0000]
R1
明確化および
LSB
R2
[1110]
[0110]
絶対位相偏移
(+)45度 または (+)135度
(-)45度 または (-)135度
(+) 45度
(-) 45度
(+) 135度
(-) 135度
(+) 45度
0度
(+) 180度
(-) 135度
(+) 90度
(-) 45度
(+) 135度
(-) 90度
(なし)
Q
[0010]
シンボル割付
0
1
0、0
0、1
1、0
1、1
0、0、0
0、0、1
0、1、0
0、1、1
1、0、0
1、0、1
1、1、0
1、1、1
改定理由
[1100]
φ=π/4
告示改正に伴
う改定
[0100]
φ=π/12
I
[0111]
[1111]
[1101]
[0011]
[0101]
[0001]
[1011]
[1001]
16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0]
44
3.8
(省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号)
(省令)
省令改正
図 3.8-1 各変調方式の信号点配置
図 3.8-1 各変調方式の信号点配置
明確化
(PSK、16APSK)
(PSK)
(削除)
明確化および
Q
MSB
図 3.8-2
[1010]
[1110]
削除、省令・
[1000]
R2
[0010]
[0110]
LSB
[0000]
R1
[1100]
φ=π/4
告示改正に伴
う改定
[0100]
φ=π/12
I
[0111]
[1111]
[1101]
[0011]
[0101]
[0001]
[1011]
[1001]
16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0]
図 3.8-2 各変調方式の信号点配置
図 3.8-2 各変調方式の信号点配置
(32APSK)
(APSK)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(18)
明確化
ARIB STD-B44
頁
番号
45
3.8
表 3.8-2
改定
符号化率
(近似値)
・・・
89/120 (3/4)
93/120 (7/9)
97/120 (4/5)
101/120 (5/6)
105/120 (7/8)
109/120 (9/10)
現行
・・・
2.97
2.87
2.73
2.67
2.76
2.69
(省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号)
46
3.8
表 3.8-3
符号化率
(近似値)
・・・
89/120
(3/4)
93/120
(7/9)
97/120
(4/5)
101/120
(5/6)
105/120
(7/8)
109/120
(9/10)
符号化率
(近似値)
・・・
89/120 (3/4)
97/120 (4/5)
101/120 (5/6)
105/120 (7/8)
109/120 (9/10)
半径比γ
半径
比γ1
・・・
2.97
半径
比γ2
・・・
5.57
2.87
5.33
2.73
5.05
2.67
4.80
2.76
4.82
2.69
4.66
改定理由
半径比γ
明確化および
・・・
2.97
2.73
2.67
2.76
2.69
追加、省令・
(なし)
符号化率
(近似値)
・・・
89/120
(3/4)
97/120
(4/5)
101/120
(5/6)
105/120
(7/8)
109/120
(9/10)
う改定
省令改正
半径
比γ1
・・・
2.97
半径
比γ2
・・・
5.57
2.73
5.05
2.67
4.80
2.76
4.82
2.69
4.66
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(19)
告示改正に伴
明確化および
追加、省令・
告示改正に伴
う改定
ARIB STD-B44
頁
番号
47
3.10
改定
現行
αの値は 0.03 とする。
改定理由
αの値は 0.1 とする。
省令・告示改
正に伴う改定
47
3.11
(告示別表第 3 号)
(告示)
省令・告示改
図
正に伴う改定
3.11-1
47
3.11(1)
2~3 行目
2~3 行目
ただし、拡張情報を別途定める場合を除
ただし、ポインタ/スロット情報のみの
いて、ポインタ/スロット情報のみの場
場合
機能明確化
合
48
3.11(2)
(告示別表第 3 号別記第 1)
(告示)
省令・告示改
図 3.11-2
49
3.11(2)
表 3.11-2
正に伴う改定
値
・・・
0110
0111
1000
1001
1010
1011
1100~
1110
1111
割
当
て
・・・
89/120
93/120
97/120
101/120
105/120
109/120
未定義
値
・・・
0110
0111
1000
1001
1010
1011~
1110
1111
割
当
て
・・・
89/120
97/120
101/120
105/120
109/120
未定義
省令・告示改
正に伴う改定
割り当て方式なし
割り当て方式なし
(告示別表第 3 号別記第 1)
(告示)
省令・告示改
正に伴う改定
50
3.11(3)
(告示別表第 3 号別記第 2)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-3
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(20)
ARIB STD-B44
頁
番号
50
3.11(2)
改定
(告示別表第 3 号別記第 2)
現行
(告示)
表 3.11-4
51
3.11(4)
改定理由
省令・告示改
正に伴う改定
(告示別表第 3 号別記第 3)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-4
52
3.11(5)
(告示別表第 3 号別記第 4)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-5
52
3.11(6)
(告示別表第 3 号別記第 5)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-6
53
3.11(7)
(告示別表第 3 号別記第 6)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-7
53
3.11(8)
(告示別表第 3 号別記第 7)
(告示)
図
省令・告示改
正に伴う改定
3.11-8
53
3.11(9)
(告示別表第 3 号別記第 8)
(告示)
省令・告示改
正に伴う改定
図
3.11-9
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(21)
ARIB STD-B44
頁
番号
54
付録 A
改定
現行
4 行目
改定理由
4 行目
省令・告示
π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、 π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK に制限される。 改正に伴う
16APSK に制限される。
54
付録 A
改定
表 A-1 対応する変調方式
表 A-1
表 A-1 省令および告示で規定されている高度広帯
省令・告示
域伝送方式との関係
改正に伴う
改定
変調方式
適合性
π/2 シフト
BPSK
〇
QPSK
〇
8PSK
〇
16APSK
〇
(32APSK)
△(注)
変調方式
符
号化
率
(近
似値)
41/
120(1
/3)
49/
120(2
/5)
61/
120(1
/2)
73/
120(3
/5)
81/
120(2
/3)
89/
120(3
/4)
97/
120(4
/5)
101
/120(
5/6)
105
/120(
7/8)
109
/120(
9/10)
π
/2 シ
フト
B
PS
K
Q
PSK
8P
SK
省令・告示
16
APS
K
32
APS
K
△
(注)
△
(注)
○
○
○
△
(注)
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(22)
改正に伴う
改定
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
改定理由
54
付録 A
(注):情報通信審議会答申「超高精細度テ
(注):情報通信審議会答申「衛星デジタル
省令・告示
表 A-1
レビジョン放送システムに関する技術的
放送の高度化に関する技術的条件」
(平成
改正に伴う
条件」
(平成 26 年 3 月 25 日)においては、 20 年 7 月 29 日)においては、
「更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最
「今後の周辺技術の進展により適用が可
悪月サービス時間率を適切に確保するた
能となる方式」と注記されている。
改定
めには、開口径の大きな受信アンテナが
必要になることから、今後、対応機器の
普及状況等を踏まえた上で適用が可能と
考えられる変調方式」と注記されている。
55
付録 B
(省令第 51 条)
(省令)
B.2
省令・告示
改正に伴う
改定
55
付録 B
B.3
搬送波を変調する信号の通信速度は、
搬送波を変調する信号の通信速度は、
省令・告示
33.7561 メガボーとする。
32.5941 メガボーとする。
改正に伴う
改定
(省令第 59 条)
(省令)
省令・告示
改正に伴う
改定
55
付録 B
(無線設備規則第 37 条の 27 の 19)
(省令)
B.4
省令・告示
改正に伴う
改定
伝送シンボルレートの許容偏差は、
伝送シンボルレートの許容偏差は、
省令・告示
33.7561Mbaud から±20ppm を超える偏
32.5941Mbaud から±20ppm を超える偏
改正に伴う
差を生じてはならない。
差を生じてはならない。
改定
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(23)
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
改定理由
56
付録 B
Fn=16.87805(MHz)
Fn=16.29705(MHz)
省令・告示
B.5
α=0.03
α=0.1
改正に伴う
改定
(省令第 59 条第 5 項、別表第 64 号)
(省令)
省令・告示
改正に伴う
改定
59
解説
A.2
A.2.1
Data #1
T
Data#2
T
・・・
Data #65
T
Data#66
T
変調スロット#1
FSync
P
Data #1
T
Data#2
T
・・・
Data #65
T
Data#66
T
変調スロット#1
PSync
P
Data #67
T
Data#68
T
・・・
Data #131
T
Data#132
T
変調スロット#2
PSync
P
Data #67
T
Data#68
T
・・・
Data #131
T
Data#132
T
変調スロット#2
!FSync
P
Data #133
T
Data#134
T
Data #197
T
Data#198
T
変調スロット#3
!FSync
P
Data #133
T
Data#134
T
・・・
Data #197
T
Data#198
T
変調スロット#3
PSync
P
Data #199
T
Data#200
T
Data #263
T
Data#264
T
変調スロット#4
PSync
P
Data #199
T
Data#200
T
・・・
Data #263
T
Data#264
T
変調スロット#4
!FSync
P
Data #7789
T
Data#7790
T
・・・
Data #7853
T
Data#7854
T
変調スロット#119
PSync
P
Data #7855
T
Data#7856
T
・・・
Data #7919
T
Data#7920
T
変調スロット#120
63
・・・
・・・
・・・
1115520 Symbols
33.04647msec
・・・
!FSync
P
Data #7789
T
Data#7790
T
・・・
Data #7853
T
Data#7854
T
変調スロット#119
PSync
P
Data #7855
T
Data#7856
T
・・・
Data #7919
T
Data#7920
T
変調スロット#120
24Symbols
図 A-2
伝送信号点配置信号
P
・・・
π/2 シフト BPSK
136Symbols
π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK
2880Symbols
9296Symbols/0.275387msec
時間はシンボルレート 33.7561Mbaud 時
PSync=0x 36715a
FSync=0x 52f866
! FSync=0x ad0799
「!」は反転パターン
・・・
24Symbols
π/2 シフト BPSK
省令・告示
4Symbols
π/2 シフト BPSK TMCC
32Symbols
4Symbols
π/2 シフト BPSK TMCC
32Symbols
伝送信号点配置信号
FSync
・・・
136Symbols
π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK
2880Symbols
改正に伴う
1115520 Symbols
34.2246msec
・・・
9296Symbols/0.28520msec
改定
時間はシンボルレート 32.5941Mbaud 時
PSync=0x 36715a
FSync=0x 52f866
! FSync=0x ad0799
「!」は反転パターン
解説
2~5 行目
2~5 行目
省令・告示
A.2
伝送信号点配置信号の平均化不足による
伝送信号点配置信号の平均化不足による
改正に伴う
A.2.5
所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要
所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要
改定
平均化時間を求めると、32APSK97/120
平均化時間を求めると、32APSK97/120
(4/5)については、平均フレーム回数を 44
(4/5)については、平均フレーム回数を 44
回(所要時間 1.45 秒)、16APSK89/120
回(所要時間 1.52 秒)、16APSK89/120 (3/4)
(3/4)では 22 回(所要時間 0.727 秒)、
では 22 回(所要時間 0.756 秒)、8PSK89/120
8PSK89/120 (3/4)では 11 回(所要時間
(3/4)では 11 回(所要時間 0.378 秒)、
0364 秒)、QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所
QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所要時間 0.206
要時間 0.198 秒)、π/2 シフト
秒)、π/2 シフト BPSK61/120 (1/2)では 3
BPSK61/120 (1/2)では 3 回(所要時間 0.
回(所要時間 0.103 秒)、QPSK33/120 では
099 秒)、QPSK33/120 では 6 回(所要時間
6 回(所要時間 0.206 秒)となる。
0. 198 秒)となる。
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(24)
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
改定理由
65
解説
名称
・・・
備考
名称
・・・
備考
省令・告示
A.3
伝送モ
・・・
・・・
伝送モ
・・・
・・・
改正に伴う
表 A-7
ード/
内符号 11 種類
ード/
内符号 11 種類
改定
スロッ
・・・
スロッ
・・・
ト情報
0110:89/120(3/4)
ト情報
0110:89/120(3/4)
0111: 93/120
0111: 97/120
(7/9)
(4/5)
1000: 97/120
1000: 101/120
(4/5)
(5/6)
1001: 101/120
1001: 105/120
(5/6)
(7/8)
1010: 105/120
1010: 109/120
(7/8)
(9/10)
1011: 109/120
1011-1110:
(9/10)
reserve
1100-1110:
reserve
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(25)
ARIB STD-B44
頁
番号
75
付属
第2章
2.1
改定
現行
2~3 行目
2~3 行目
また、変調方式は 5 種類、符号化率は 11
また、変調方式は 5 種類、符号化率は
種類から選択可能であり、柔軟性を確保し
10 種類から選択可能であり、柔軟性を確
た。一方、1TS 当たりの伝送容量は割り当
保した。一方、1TS 当たりの伝送容量は
てるスロット数や変調方式、符号化率の組
割り当てるスロット数や変調方式、符号
み合わせに応じて広範囲にわたる多数の値
化率の組み合わせに応じて広範囲にわた
をとり、ハードウェアの複雑化の要因とな
る多数の値をとり、ハードウェアの複雑
る。
化の要因となる。
10~18 行目
10~18 行目
さらに、スロット内に包含されるパケッ
さらに、スロット内に包含されるパケ
ト数については、表 2.1 によれば、割り当
ット数については、表 2.1 によれば、割
てられた符号化率に応じて 10 パケット(符
り当てられた符号化率に応じて 10 パケ
号化率 1/3)から 27 パケット(符号化率 9/10)
ット(符号化率 1/3)から 27 パケット(符号
が配置される可能性があり、そのパターン
化率 9/10)が配置される可能性があり、そ
は符号化率の数と等しく 11 通りとなる。
のパターンは符号化率の数と等しく 10
以上の条件のもとで、委託放送事業者が
通りとなる。
送信するビットストリームを単純に送信側
以上の条件のもとで、委託放送事業者
で時間圧縮し、受信側で時間伸長する方式
が送信するビットストリームを単純に送
とした場合、受信機の伝送路復号部から情
信側で時間圧縮し、受信側で時間伸長す
報源復号部への信号の受け渡しは、1TS 当
る方式とした場合、受信機の伝送路復号
たりの情報レートで 120×5×11=6600 通
部から情報源復号部への信号の受け渡し
り(実際には 32APSK 以外の変調方式では
は、1TS 当たりの情報レートで 120×5×
ダミースロットが挿入されることから組み
10=6000 通り(実際には 32APSK 以外の
合わせから除外されこの値の半分強とな
変調方式ではダミースロットが挿入され
る)、情報レートの範囲で 455kbps~
ることから組み合わせから除外されこの
146.671Mbps となり、これらのクロックレ
値の半分強となる)、情報レートの範囲で
ートに対応する必要があり、実装に与える
439kbps~142.382Mbps となり、これら
インパクトが大きい。
のクロックレートに対応する必要があ
り、実装に与えるインパクトが大きい。
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(26)
改定理由
省令・告示
改正に伴う
改定
省令・告示
改正に伴う
改定
ARIB STD-B44
頁
番号
76
付属
第2章
改定
改定理由
明確化およ
符号化率
2.1
表 2.1
現行
スロット長
符号化率
=LDPC 符号長
スロット長
び追記、省
=LDPC 符号長
令・告示改
・・・
・・・
・・・
・・・
正に伴う改
3/4
44880
3/4
44880
定
7/9
44880
4/5
44880
4/5
44880
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
スロット
符号化率
スロット
ヘッダ
ヘッダ
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
176
3/4
176
7/9
176
4/5
176
4/5
176
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
データ長
符号化率
・・・
データ長
(TS パケッ
(TS パケッ
ト数)
ト数)
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
32912
3/4
・・・
32912
(22)
(22)
7/9
・・・
34408
4/5
・・・
(24)
(23)
4/5
・・・
35904
35904
・・・
・・・
・・・
(24)
・・・
・・・
・・・
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(27)
ARIB STD-B44
頁
番号
76
付属
第2章
2.1
表 2.1
改定
現行
改定理由
明確化およ
符号化率
・・・
BCH
パリティ
符号化率
・・・
BCH
パリティ
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
192
3/4
・・・
192
7/9
・・・
192
4/5
・・・
192
4/5
・・・
192
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
スタッフビット
符号化率
・・・
スタッフビット
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
6
3/4
・・・
6
7/9
・・・
6
4/5
・・・
6
4/5
・・・
6
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
LDPC パリテ
符号化率
・・・
LDPC パリテ
び追記、省
令・告示改
正に伴う改
ィ
ィ
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
11594
3/4
・・・
11594
7/9
・・・
10098
4/5
・・・
8602
4/5
・・・
8602
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
総合符号化率
符号化率
・・・
総合符号化率
※3
※3
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
0.733
3/4
・・・
0.733
7/9
・・・
0.767
4/5
・・・
0.800
4/5
・・・
0.800
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(28)
定
ARIB STD-B44
頁
番号
76
付属
第2章
改定
改定理由
明確化およ
符号化率
・・・
2.1
表 2.1
現行
LDPC 符号
符号化率
・・・
化率※2
LDPC 符号
び追記、省
化率※2
令・告示改
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
正に伴う改
3/4
・・・
0.742(89/12
3/4
・・・
0.742(89/12
定
0)
7/9
・・・
0.775(93/12
0)
4/5
・・・
0)
4/5
・・・
0.808(97/12
0.808(97/12
0)
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
BCH+ヘッ
0)
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
BCH+ヘッ
ダ+スタッ
ダ+スタッ
フ符号化率
フ符号化率
※1
※1
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
0.989
3/4
・・・
0.989
7/9
・・・
0.989
4/5
・・・
0.990
4/5
・・・
0.990
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
符号化率
・・・
参考
符号化率
・・・
参考
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
3/4
・・・
3/4=75%
3/4
・・・
3/4=75%
7/9
・・・
7/9=77.7%
4/5
・・・
4/5=80%
4/5
・・・
4/5=80%
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(29)
ARIB STD-B44
頁
番号
改定
現行
改定理由
83
付属
第 3 章 時刻情報の伝送に関するガイドラ
第 3 章 サイトダイバーシチ運用におけ
追加、エディ
第3
イン
る TMCC の利用
トリアル
(なし)
エディトリア
章
87
付属
第 4 章 サイトダイバーシチ運用における
第4
TMCC の利用
章
89
89
90
:全文追加
ル
:現行第 3 章から移行
4~5 行目
4~5 行目
省令・告示改
資料 1
変調方式、符号化率の組み合わせについ
変調方式、符号化率の組み合わせについ
正に伴う改定
A1.1
てシンボルレートを 33.7561Mbaud とし
てシンボルレートを 32.5941Mbaud と
て情報ビットレートを計算した結果を表
して情報ビットレートを計算した結果
A1-1 に示す。
を表 A1-1 に示す。
4~5 行目
4~5 行目
省令・告示改
資料 1
変調方式、符号化率の組み合わせについ
変調方式、符号化率の組み合わせについ
正に伴う改定
A1.2
てシンボルレートを 33.7561Mbaud とし
てシンボルレートを 32.5941Mbaud と
て情報ビットレートを計算した結果を表
して情報ビットレートを計算した結果
A1-2 に示す。
を表 A1-2 に示す。
シンボルレート=33,7561Mbaud 時
シンボルレート=32,5941Mbaud 時
省令・告示改
:計算結果を全面改訂
:計算結果を全面改訂
正に伴う改定
シンボルレート=33,7561Mbaud 時
シンボルレート=32,5941Mbaud 時
省令・告示改
:計算結果を全面改訂
:計算結果を全面改訂
正に伴う改定
「超高精細度テレビジョン放送の伝送方
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方
実験結果を全
式」の実証実験結果
式の実証実験結果
面改訂
回線計算例
実験結果を元
参考
参考
参考
資料 1
表
A1-1
90
参考
資料 1
表
A1-2
91
参考
資料 2
:実験結果を全面改訂
104
参考
資料 3
回線計算例
:実験結果を元に全面改訂
に全面改訂
注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。
2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。
3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。
(30)
高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式
標 準 規 格
ARIB STD-B44 2.0版
平成21年 7月 1.0版第1刷発行
平成26年 7月 2.0版第1刷発行
発 行 所
一般社団法人
〒100-0013
電 波 産 業 会
東京都千代田区霞が関1-4-1
日土地ビル11階
電 話 03-5510-8590
FAX 03-3592-1103