ARIB STD-B44 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 TRANSMISSION SYSTEM FOR ADVANCED WIDE BAND DIGITAL SATELLITE BROADCASTING 標 準 規 格 ARIB STANDARD ARIB STD-B44 2.0版 平成21年 7月29日 策 定 平成26年 7月31日 2.0改定 一般社団法人 電 波 産 業 会 Association of Radio Industries and Businesses ARIB STD-B44 まえがき 一般社団法人電波産業会は、無線機器製造者、電気通信事業者、放送機器製造者、放送事業者及 び利用者の参加を得て、各種の電波利用システムに関する無線設備の標準的な仕様等の基本的な要 件を「標準規格」として策定している。 「標準規格」は、周波数の有効利用及び他の利用者との混信の回避を図る目的から定められる国 の技術基準と、併せて無線設備、放送設備の適性品質、互換性の確保等、無線機器製造者、電気通 信事業者、放送機器製造者、放送事業者及び利用者の利便を図る目的から策定される民間の任意基 準を取りまとめて策定される民間の規格である。 本標準規格は、 「高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式」について策定されたもので、策定段階 における公正性及び透明性を確保するため、内外無差別に広く無線機器製造者、電気通信事業者、 放送機器製造者、放送事業者及び利用者の利害関係者の参加を得た当会の規格会議の総意により策 定されたものである。 本標準規格が、無線機器製造者、電気通信事業者、放送機器製造者、放送事業者及び利用者に積 極的に活用されることを希望する。 注意: 本標準規格では、本標準規格に係る必須の工業所有権に関して特別の記述は行われていないが、 当該必須の工業所有権の権利所有者は、「本標準規格に係る工業所有権である別表 1 及び別表 2 に 掲げる権利は、別表 1 及び別表 2 に掲げる者の保有するところのものであるが、本標準規格を使用 する者に対し、別表 1 の場合には一切の権利主張をせず、無条件で当該別表 1 に掲げる権利の実施 を許諾し、別表 2 の場合には適切な条件の下に、非排他的かつ無差別に当該別表 2 に掲げる権利の 実施を許諾する。ただし、本標準規格を使用する者が本標準規格で規定する内容の全部又は一部が 対象となる必須の工業所有権を所有し、かつ、その権利を主張した場合、その者についてはこの限 りではない。」旨表明している。 ARIB STD-B44 別表 1 (第一号選択) (なし) 別表 2 (第二号選択) 特許出願人 日本放送協会 発明の名称 デジタルデータの受信装置*1 ディジタル伝送方法および送信、受 信装置*1 データ伝送装置およびデータ処理 装置*1 AFC回路、キャリア再生回路およ び受信装置*1 送信装置及び受信装置*1 出願番号等 備考 特許第 2912323 号 日本 特許第 3253524 号 日本 特許第 3352940 号 日本 特許第 3504470 号 日本 特許第 3816397 号 日本 ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2 ソニー株式会社 パナソニック株式会 社 ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2 ARIB STD-B44 2.0 版について包括確認書を提出*2 *1:ARIB STD-B44 1.0 版について有効(平成 21 年 7 月 16 日受付) *2:ARIB STD-B44 2.0 版の改定部分について有効(平成 26 年 7 月 24 日受付) ARIB STD-B44 総 合 目 次 まえがき 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ................................................................................... 1- 56 解説 .......................................................................................................................................... 57- 72 付属 高度広帯域衛星デジタル放送の運用ガイドライン........................................................ 73- 88 参考資料 .................................................................................................................................. 89-120 添付資料 改定履歴表 ARIB STD-B44 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 ARIB STD-B44 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 目 次 第 1 章 一般事項 ................................................................................................................................ 1 1.1 目的................................................................................................................................... 1 1.2 適用範囲 ........................................................................................................................... 1 1.3 参照文書 ........................................................................................................................... 1 1.3.1 準拠文書 ..................................................................................................................... 1 1.3.2 関連文書 ..................................................................................................................... 1 1.4 用語................................................................................................................................... 1 1.4.1 定義 ............................................................................................................................ 1 1.4.2 略語 ............................................................................................................................ 4 第 2 章 システムの概要 ..................................................................................................................... 5 第 3 章 伝送路符号化方式 .................................................................................................................. 7 3.1 伝送路符号化の基本構成 ...................................................................................................... 7 3.2 多重信号のフレーム構成 ...................................................................................................... 7 3.3 変調信号のフレーム構成 .................................................................................................... 13 3.4 誤り訂正方式 ...................................................................................................................... 14 3.5 TMCC 用誤り訂正方式 ....................................................................................................... 37 3.6 電力拡散方式 ...................................................................................................................... 37 3.7 インターリーブ .................................................................................................................. 38 3.8 変調方式 .............................................................................................................................43 3.9 伝送信号点配置信号 ........................................................................................................... 46 3.10 搬送波の帯域制限(ろ波器の周波数特性) ..................................................................... 47 3.11 TMCC 情報 ....................................................................................................................... 47 付録 A 省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式 ............................ 54 付録 B 高度 BS デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用条件 .................. 55 B.1 放送衛星局が使用する電波の周波数 ................................................................................. 55 B.2 周波数帯域幅、搬送送信周波数の位置 .............................................................................. 55 B.3 伝送速度 ............................................................................................................................ 55 B.4 伝送速度の許容偏差 .......................................................................................................... 55 B.5 搬送波の帯域制限 .............................................................................................................. 56 -ⅰ- ARIB STD-B44 第1章 1.1 一般事項 目的 本標準規格は、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式を規定することを目的とする。 1.2 適用範囲 本標準規格は、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式によるデジタル放送に適用する。 1.3 参照文書 1.3.1 準拠文書 次の文章は、その文章において規定される事項の一部が本標準規格に引用されている文章である。 ・「無線設備規則(昭和 25 年 電波監理委員会規則 第 18 号)」(最終改正:平成 26 年 7 月 3 日) (以下「無線設備規則」という) ・「標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標準方式」 (平成 23 年総務省令第 87 号)」(一部改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「省令」という) ・「TMCC 情報の構成を定める件(平成 23 年総務省告示第 304 号)」(一部改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「告示」という) 本標準規格においては、参照の便を目的として、準拠文書に規定されている事項を枠付けで示す。 尚、枠内の記述は技術内容の補足的説明などにより準拠文章の該当部分と完全に一致しない場合が ある。 省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式を付録 A に示す。高度 BS デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用条件を付録 B に示す。 1.3.2 関連文書 本標準規格に関連する標準規格等は次のとおりである。 ・「デジタル放送に使用する番組配列情報」標準規格 ARIB STD-B10 ・「デジタル放送における映像符号化、音声符号化および多重化方式」標準規格 ARIB STD-B32 ・「デジタル放送における MMT によるメディアトランスポート方式」標準規格 ARIB STD-B60 1.4 1.4.1 用語 定義 広帯域伝送方式 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 -1- ARIB STD-B44 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 2 節または第 6 章 第 3 節に規定される広帯域伝送方式 高度広帯域伝送方式 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 3 節または第 6 章 第 5 節に規定される高度広帯域伝送方式 BS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 2 節および ARIB STD-B20 で規定される 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波数 の電波を使用する放送衛星局の行う広帯域伝送方式による標準 テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テ レビジョン放送、超短波放送およびデータ放送 高度 BS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 3 節および本標準 規格で規定される 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波数の電 波を使用する放送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標準 テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テ レビジョン放送、超短波放送およびデータ放送 広帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 3 節および ARIB STD-B20 で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波 数の電波を使用する放送衛星局の行う広帯域伝送方式による標 準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度 テレビジョン放送、超短波放送およびデータ放送 高度広帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 5 節および本標準 規格で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の 電波を使用する放送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標 準テレビジョン放送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度 テレビジョン放送、超短波放送およびデータ放送 狭帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 2 節で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用する放送 衛星局の行う広帯域伝送方式による標準テレビジョン放送、高 精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、超短 波放送およびデータ放送 -2- ARIB STD-B44 高度狭帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデジタル放送に関する送信の標 準方式(平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 4 節で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用する放 送衛星局の行う高度広帯域伝送方式による標準テレビジョン放 送、高精細度テレビジョン放送、超高精細度テレビジョン放送、 超短波放送およびデータ放送 主信号 TS パケットの先頭の 1 バイトを除いて連結した信号又は TLV パケットを連結した信号 スロットヘッダ 主信号に関する制御情報領域 スタッフビット 伝送主信号のビット数の調整のために付加されるビット列で 6 ビット分の‘1’(111111) スロット 主信号およびスロットヘッダに、誤り訂正外符号およびスタッ フビットを付加し、電力拡散信号を加算した信号に対して誤り 訂正内符号化した信号 フレーム同期信号 フレームの先頭を識別するために、奇数スロットの先頭に付与 する信号 スロット同期信号 スロットの先頭を識別するために、偶数スロットの先頭に付与 する信号 伝送主信号 スロットを単位として生成される信号 TMCC 情報 伝送・多重に関する制御情報 TMCC 信号 TMCC 情報に外符号を付加した信号 伝送 TMCC 信号 TMCC 信号に電力拡散信号を加算し、誤り訂正内符号化した信 号 信号点配置情報 伝送に関する変調信号の位相および振幅についての情報 伝送信号点配置信号 信号点配置情報を信号点マッピングし、電力拡散信号を加算し た信号。非線形増幅時の伝送特性劣化を抑制するためのパイロ ット信号として利用できる。 -3- ARIB STD-B44 1.4.2 略語 8PSK 8 Phase Shift Keying (八相位相変調) APSK Amplitude and Phase Shift Keying BPSK Binary Phase Shift Keying BCH Code Bose-Chaudhuri-Hocquenghem Code CAT Conditional Access Table IMUX Input Multiplexer LDPC Code Low Density Parity Check Code LNA Low Noise Amplifier LNB Low Noise Block Converter LNC Low Noise Converter MPEG Moving Picture Experts Group NIT Network Infomation Table ODU Outdoor Unit OMUX Output Multiplexer PAT Program Association Table PCR Program Clock Reference PMT Program Map Table PRBS Pseud-Random Binary Sequence PSI Program Specific Information QPSK Quadrature Phase Shift Keying, Quadri-Phase Shift Keying, (振幅位相変調) (二相位相変調) (BCH 符号) (入力マルチプレクサ) (低密度パリティ検査符号) (出力マルチプレクサ) Quaternary Phase Shift Keying (擬似ランダム 2 進系列) (四相位相変調) SI Service Information TLV Type Length Value TMCC Transmission & Multiplexing Configuration Control TS Transport Stream TWTA Traveling Wave Tube Amplifier -4- (進行波管増幅器) (伝送多重制御信号) ARIB STD-B44 第2章 システムの概要 採用する伝送路符号化方式の概要を表 2-1 にまとめる。誤り訂正符号については、強力な誤り訂 正能力をもつ LDPC 符号を採用することとした。変調方式については、非線形伝送路による占有周 波数帯幅の拡大を低減するよう改善したπ/2 シフト BPSK(2 分のπシフト二相変調方式)、広帯域 伝送方式でも採用されている QPSK(四相位相変調方式)、8PSK(八相位相変調方式)に加え、よ り大容量の伝送を可能とする 16APSK(十六値振幅位相変調方式)および 32APSK(三十二値振幅 位相変調方式)を利用可能な方式とした。特に APSK については、衛星中継器の TWTA の非線形 特性による劣化が生じやすいため、非線形の影響があっても最適な LDPC 復号を可能とする伝送信 号点配置信号を導入した。ロールオフ率については、0.03 という急峻なフィルタ特性を採用するこ とにより高いシンボルレートの採用を可能とした。伝送制御信号(TMCC 信号)については、広帯 域伝送方式における同信号の機能に加え、IP パケット等可変長パケットを伝送するための制御など の機能も追加した。 表 2-1 伝送路符号化方式の概要 誤 り 訂 正 方 式 伝 送 制 御 信 号 項目 変調方式 内符号 符号化率 (近似値) 外符号 BCH ( 65535, 65343, t=12 )の短縮符号 変調方式 内符号 外符号 制御単位 π/2シフトBPSK LDPC(31680, 9614): LDPC(44880, 22814)の短縮符号 BCH(9614, 9422): BCH(65535, 65343)の短縮符号 スロット単位の伝送制御 制御情報 フレーム構造 1 内容 π/2シフトBPSK, QPSK, 8PSK, 16APSK, 32APSK1 LDPC(符号長44880) 41/120 (1/3), 49/120 (2/5), 61/120 (1/2), 73/120 (3/5), 81/120 (2/3), 89/120 (3/4), 93/120 (7/9), 97/120 (4/5), 101/120 (5/6), 105/120(7/8), 109/120 (9/10) ・変調方式および符号化率の制御(この機能による階層伝送も可能) ・多重データフォーマット制御(MPEG-2 TS, 可変長パケット(TLV)) ・緊急警報放送起動制御 ・複数独立TS識別制御 ・サイトダイバーシチ情報 ・衛星中継器動作点設定情報 ・120スロット/フレーム ・MPEG-2 TS長の整数倍のスロット長 シンボルレート 33.7561 Mbaud ロールオフ率 0.03 その他 ・同期補強バースト信号を伝送TMCC信号により変調した変調波信号と兼用 することでTMCC容量をBSおよび広帯域CSデジタル放送の384ビットか ら9422ビットへ拡大 ・伝送信号点配置信号により、衛星非線形特性による受信性能劣化を改善 更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を適切に確保するためには、開口径の 大きな受信アンテナが必要。 -5- ARIB STD-B44 <余白> -6- ARIB STD-B44 第3章 3.1 伝送路符号化方式 伝送路符号化の基本構成 図 3.1-1 に示す構成を基本とする。伝送信号として MPEG-2 TS、および TLV 形式のストリーム (TS1,TS2,・・・,TSn,TLV1,TLV2,・・・,TLVm)、および各ストリームを伝送する際の伝送パラメータ (TMCC1,TMCC2, ・・・,TMCCk)を入力し、この伝送パラメータをもとに TMCC 情報を生成する。 また、TMCC 情報をもとにフレームを構成し、主信号および TMCC 情報はフレーム単位で処理さ れる。フレームを構成した後、主信号については、外符号符号化、電力拡散、内符号符号化を行い、 変調方式が 8PSK、16APSK および 32APSK の場合にはビットインターリーブを施す。TMCC 情 報についてもほぼ同様に、外符号符号化、電力拡散、内符号符号化を行う。これらの信号に加え、 同期信号(フレーム同期信号、スロット同期信号)および電力拡散を施した伝送信号点配置信号をそ れぞれに割り当てられた変調方式で変調し、時分割多重して変調波を生成する。 TS1 TS2 TSn TLV1 TLV2 TLVm TMCC1 TMCC2 TMCCk ・・・ フレーム 構成 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 ・・・ ・・・ 電力 拡散 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 ビット インター リーブ 変調・ 時分割多重 処理 主信号系 TMCC 情報生成 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 電力 拡散 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 同期信号 生成 制御信号系 伝送信号点配置 信号生成 電力 拡散 図 3.1-1 伝送路符号化基本構成 ( 信号処理 ) 3.2 多重信号のフレーム構成 (1) 伝送主信号のフレーム構成 伝送主信号の構成手順を図 3.2-1 に示す。伝送主信号は、TS パケットの先頭の 1 バイトを除いて 連結した信号又は TLV パケットを連結した信号である主信号、および主信号に関する制御情報領域 であるスロットヘッダに、誤り訂正外符号および伝送主信号のビット数の調整のために付加される ビット列であるスタッフビット(6 ビット分の‘1’(111111))を付加し、電力拡散信号を加算した信 号に対して誤り訂正内符号化した信号であるスロットを単位として生成される信号である。各内符 号符号化率のスロットのビット構成を表 3.2-1 に示す。 TMCC 情報による伝送制御の設定は図 3.2-2 に示す 120 のスロットで構成したフレーム毎に更新さ -7- ARIB STD-B44 れ、フレーム内のスロット位置ごとに伝送モード(変調方式、内符号符号化率、衛星出力バックオフ)、 伝送ストリーム ID などの指定が行われる。 表 3.2-1 各符号化率に対するスロットのビット配分 Nldpc H スロット ヘッダ D 主信号 Pbch S Pldpc BCH 符号 パリティ スタッフ ビット LDPC 符号 パリティ 電力拡散される範囲 符号化率 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 97/120 101/120 105/120 109/120 スロット ヘッダ ビット数 [H] 176 176 176 176 176 176 176 176 176 176 176 主信号 ビット数 [D] 14960 17952 22440 26928 29920 32912 34408 35904 37400 38896 40392 BCH パリティ ビット数 [Pbch] 192 192 192 192 192 192 192 192 192 192 192 スタッフ ビット [S] 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 LDPC パリティ ビット数 [Pldpc] 29546 26554 22066 17578 14586 11594 10098 8602 7106 5610 4114 LDPC 符号化後 ビット数 [Nldpc] 44880 44880 44880 44880 44880 44880 44880 44880 44880 44880 44880 (省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号) -8- ARIB STD-B44 第 1 スロット 188 バイト 同期バイト 1 バイト 1-a 伝送データ (TS パケットの場合) 同期バイト 1 バイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ #1 誤り訂正 外符号付加 (TS パケットの場合) 2-a スロット ヘッダ 22 バイト 187 バイト 187 バイト BCH パリティ 24 バイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヘッダ部 4バイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・ #M (M:符号化率,TLV 長により変わる) #1 誤り訂正 外符号付加 (TLV の場合) 2-b 3 電力拡散信号 加算 スロット 可変長 ヘッダ バイト 22 バイト スタッフ 6 ビット 可変長バイト データ部 可変長 バイト 可変長バイト ON ・・・・・・・・ 可変長バイト 可変長 バイト 可変長 ヘッダ部 バイト 4バイト 187 バイト #N (N:符号化率 3/4 の 場合 22) 前のスロットより 可変長バイト 1-b 伝送データ (TLV の場合) 第 2 スロット 188 バイト 187 バイト データ部 可変長 バイト 可変長バイト ヘッ ダ部 4バ イト データ 部 可変 長 バイト 次のスロット で伝送 BCH符号パリティ 24 バイト スタッフ 6 ビット シフトレジスタ 動作 OFF シフトレジスタ 停止 4 初期化 第 1 スロット先頭 5 電力拡散信号 加算後 電力拡散された信号 誤り訂正 内符号付加 (伝送主信号) 電力拡散された信号 6 LDPC符号 パリティ Pldpc ビット (符号化率 89/120 の場合 11594 ビット) Nldpc=44880 ビット スロットヘッダは、当該スロットがTSパケットにより構成される場合は全てのビットを‘1’とし、TLVパケッ トにより構成される場合は別記1の構成とする。 2 TLVパケットは、複数のスロットにまたがってもよい。 注1 別記 1 TLVパケットにより構成されるスロットにおけるスロットヘッダの構成 先頭TLV指示 未定義 16 160 送出順 注1 先頭TLV指示は、将来予約の直後から、スロットごとに包含される最初のTLVの先頭位置 を示し、スロット中の最初のTLVの先頭バイトの位置を、スロットヘッダを除いたスロット先 頭からのバイト数で示す。ただし、先頭バイトが存在しない場合、その値は0xFFFFとする。 2 未定義は、全てのビットを‘1’とする。 (省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号) 図 3.2-1 伝送主信号の生成 -9- ARIB STD-B44 5610Byte(44880bit) 24Byte(192bit) 176bit スロット #1 H 主信号#1 BCH パリティ S LDPC パリティ スロット #2 H 主信号#2 BCH パリティ S LDPC パリティ ・・・・・・・・・・ スロット #119 H 主信号#119 BCH パリティ S LDPC パリティ スロット #120 H 主信号#120 BCH パリティ S LDPC パリティ 1 スロット 6bit H:スロットヘッダ S:スタッフビット 図 3.2-2 伝送主信号 スロットへの伝送モードの割り当て規則 (2) スロットへの変調方式の割り当て規則を表 3.2-2 および表 3.2-3 に示す。スロットへの変調方式 の割り当ては 5 スロット単位とし、複数の伝送モードを組み合わせて伝送する場合のスロットへの 伝送モードの割り当てについては、TMCC 情報により、スロット番号 1 から昇順に、 (a) 多値数の大きい変調方式 (b) 同じ変調方式の場合、符号化率の高いもの から順にスロットへの割付を行う。 TMCC 情報により 1 フレーム内で併用できる変調方式と符号化率の組み合わせは最大 8 とする。無 効(ダミー)スロットが必要な変調方式をスロットに割り当てる場合、有効スロットを割当て 5 ス ロット内の最初に配置する。スロット割り当ての例を図 3.2-3 に示す。 表 3.2-2 スロット割り当て規則(π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK) 変調方式 十六値振幅位相変調方式 八相位相変調方式 四相位相変調方式 2 分の π シフト二相変調方式 スロット単位 5 5 5 5 有効スロット数 無効スロット数 4 1 3 2 2 3 1 4 (省令第 59 条、別表第 62 号別記 2) 表 3.2-3 スロット割り当て規則(32APSK) 変調方式 スロット単位 有効スロット数 三十二値振幅位相変調方式 5 5 -10- 無効スロット数 0 ARIB STD-B44 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 115 116 QPSK 117 QPSK 118 ダミースロット 119 ダミースロット 120 ダミースロット (c) 8PSK+QPSK 115 116 117 118 119 120 ・・・・ 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット (d) 8PSK+π/2 シフト BPSK 図 3.2-3 (3) 1 8PSK 2 8PSK 3 8PSK 4 ダミースロット 5 ダミースロット 8PSK 8PSK 8PSK ダミースロット ダミースロット 8PSK 8PSK 8PSK ダミースロット ダミースロット ・・・・ 8PSK 8PSK 8PSK ダミースロット ダミースロット 8PSK 8PSK 8PSK ダミースロット ダミースロット ・・・・ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット (e) 8PSK+π/2 シフト BPSK×2 スロット割り当ての例 同期信号、信号点配置情報、および伝送 TMCC 信号のフレーム構成 制御信号のフレーム構成を図 3.2-4 に示す。制御信号の多重フレームは、フレーム同期信号とス ロット同期信号からなる同期信号 2880 ビット、信号点配置情報 3840~19200 ビット、伝送 TMCC 信号 31680 ビットで構成する。 1600 bit 120 bit 160 bit 1320 bit #1 同期 P 伝送 TMCC 信号 #2 同期 P 伝送 TMCC 信号 #3 同期 P 伝送 TMCC 信号 ・・・・ ・・・・ ・・・・ #23 同期 P 伝送 TMCC 信号 #24 同期 P 伝送 TMCC 信号 ・・・・ P P:信号点配置情報 変調方式の組み合わせにより 24~120 の範囲で変わる 図 3.2-4 同期信号、信号点配置情報、および伝送 TMCC 信号のフレーム構成 -11- ARIB STD-B44 伝送 TMCC 信号の構成手順を、図 3.2-5 に示す。伝送 TMCC 信号は、9422 ビットの TMCC 情 報に BCH パリティ 192 ビットを付加した TMCC 信号に、電力拡散信号を加算し、22066 ビット の LDPC パリティを付加した 31680 ビット長の信号である。誤り訂正符号化については 3.5 節で詳 述する。 第1フレーム用 第2フレーム用 第1フレーム 用と同様 9422 ビット TMCC情報 TMCC情報 9422 ビット 192 ビット 誤り訂正外符号化 (TMCC信号) TMCC情報 BCH パリティ 電力拡散 信号加算 ON OFF 初期化 9614 ビット 電力拡散されたTMCC信号 電力拡散後 1870 ビット ヌルデータ付加 ヌルデータ 9614 ビット ヌルデータ 9614 ビット 11330 ビット 電力拡散されたTMCC信号 ヌルデータ 1870 ビット 誤り訂正内符号化 ヌルデータ 11330 ビット 電力拡散されたTMCC信号 9614 ビット ヌルデータ削除 ( 伝 送 T M CC 信 号) 注1 22066 ビット LDPCパリティ 22066 ビット LDPCパリティ 電力拡散されたTMCC信号 ヌルデータの値は全て‘0’とする。 (省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号) 図 3.2-5 伝送 TMCC 信号の構成手順 -12- ARIB STD-B44 3.3 変調信号のフレーム構成 フレーム構成された多重信号から変調信号を生成するためのブロック図および変調信号のフレー ム構成を図 3.3-1 に示す。 1600 ビット 120 ビット 160 ビット 1320 ビット 同期 p TMCC p TMCC #1 #2 同期 #3 同期 p TMCC ・・・・ ・・・・ ・・・・ スロット 44880 ビット 176 ビット 6 192 ビット ビット スロット #1 H 主信号 BCH 符号 S パリティ スロット #2 H 主信号 BCH 符号 S LDPC 符号 パリティ パリティ H 主信号 BCH 符号 S パリティ スロット #3 LDPC 符号 パリティ LDPC 符号 パリティ ・・・ ・・・ ・・・・・・・・・・ 1 フレーム #23 同期 p TMCC #24 同期 p TMCC 伝送 TMCC 信号 ・・・・ マッピング フレーム 同期信号 スロット 同期信号 p 直交変調 スロット #118 H 主信号 BCH 符号 S パリティ スロット #119 H 主信号 BCH 符号 S LDPC 符号 パリティ パリティ スロット #120 H 主信号 BCH 符号 S パリティ (変調方式の 組 み合わせに よる) インターリーブ (8PSK,16APSK,32APSK のみ) ・・・・ マッピング マッピング エネルギー拡散 直交変調 LDPC 符号 パリティ 伝送主信号 24~120 マッピング LDPC 符号 パリティ H=スロットヘッダ S=スタッフビット T=伝送 TMCC 信号, P=伝送信号点配置信号, 直交変調 直交変調 ・・・・ 伝送信号点 配置信号 信号 フレーム 同期信号 FSync P 伝送主信号 の一部 1 T 伝送主信号 の一部 2 T ・・・ 伝送主信号 の一部 65 T 伝送主信号 の一部 66 T 変調スロット#1 スロット 同期信号 SSync P 伝送主信号 の一部 67 T 伝送主信号 の一部 68 T ・・・ 伝送主信号 の一部 131 T 伝送主信号 の一部 132 T 変調スロット#2 フレーム 同期信号 ! FSync P 伝送主信号 の一部 133 T 伝送主信号 の一部 134 T ・・・ 伝送主信号 の一部 197 T 伝送主信号 の一部 198 T 変調スロット#3 スロット 同期信号 SSync P 伝送主信号 の一部 199 T 伝送主信号 の一部 200 T ・・・ 伝送主信号 の一部 263 T 伝送主信号 の一部 264 T 変調スロット#4 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ スロット 同期信号 ! FSync P 伝送主信号 の一部 7789 T 伝送主信号 の一部 7790 T ・・・ 伝送主信号 の一部 7853 T 伝送主信号 の一部 7854 T 変調スロット#119 スロット 同期信号 SSync P 伝送主信号 の一部 7855 T 伝送主信号 の一部 7856 T ・・・ 伝送主信号 の一部 7919 T 伝送主信号 の一部 7920 T 変調スロット#120 24 シンボル 32 シンボル ・・・ 136 シンボル 4 シンボル ・・・ ・・・ 136 シンボル 4 シンボル ・・・ 136 シンボル 4 シンボル ・・・ ・・・ 136 シンボル 4 シンボル 注 フレーム同期信号 FSync、!FSync およびスロット同期信号 SSync は、FSync=52F866h、 !FSync=AD0799h、 SSync=36715Ah (h は 16 進数を意味する。)とする。 図 3.3-1 変調信号の生成と変調信号のフレーム構成 -13- ARIB STD-B44 搬送波は、伝送主信号、伝送 TMCC 信号、フレーム同期信号とスロット同期信号からなる同期 信号、および電力拡散信号を加算した信号点配置情報である伝送信号点配置信号により変調される。 搬送波の変調の形式は、伝送主信号および伝送信号点配置信号についてはπ/2 シフト BPSK 変調、 QPSK 変調、8PSK 変調、16APSK 変調または 32APSK 変調とし、伝送 TMCC 信号、フレーム同 期信号およびスロット同期信号についてはπ/2 シフト BPSK 変調とする。 3.4 誤り訂正方式 (1) 外符号符号化方式 訂正能力 t=12 の BCH(65535,65343)の短縮符号とし、短縮化前の BCH 符号化生成多項式は、表 3.4-1 の全ての多項式の積で表されるものとする。 表 3.4-1 BCH 符号の多項式リスト g1x 1 x x3 x12 x16 g2 x 1 x2 x3 x4 x8 x9 x11 x12 x16 g3 x 1 x2 x3 x7 x9 x10 x11 x13 x16 g4 x 1 x x3 x6 x7 x11 x12 x13 x16 g5 x 1 x x2 x3 x5 x7 x8 x9 x11 x13 x16 g6 x 1 x x6 x7 x9 x10 x12 x13 x16 g7 x 1 x x2 x6 x9 x10 x11 x15 x16 g8 x 1 x x3 x6 x8 x9 x12 x15 x16 g9 x 1 x x4 x6 x8 x10 x11 x12 x13 x15 x16 g10 x 1 x x2 x4 x6 x8 x9 x10 x11 x15 x16 g11 x 1 x6 x8 x9 x10 x13 x14 x15 x16 g12 x 1 x x2 x3 x5 x6 x7 x10 x11 x15 x16 (省令第 60 条第 2 項、別表 66 号) 以下の演算により、情報系列 m mk bch 1 , mk bch 2 , m1 , m0 の符号語 c mk bch 1 , mk bch 2 , , m1 , m0 , d nbch k bch 2 , , d1 , d 0 上へのBCH 符号化を行う。 ・メッセージ多項式 m x mk 1 x k bch 1 mk 2 x k bch 2 m1 x m0 に x bch bch ・x nbch k bch m x を被除数とし、生成多項式 g x を除数とする除算 d x d nbch k bch 1 x nbch k bch 1 d1 x d 0 を剰余とする -14- nbch kbch を乗算 ARIB STD-B44 ・ c x x (2) nbch k bch mx d x を符号語多項式とする 内符号符号化方式 符号長44880ビットのLDPC符号とし、符号化率は、表3.4-2の11種類とする。 表3.4-2 内符号の符号化率 符号化率 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 97/120 101/120 105/120 109/120 近似値 1/3 2/5 1/2 3/5 2/3 3/4 7/9 4/5 5/6 7/8 9/10 ただし、同表の符号化率は真値であるが、真値を簡単な分数で近似した近似値も併記してある。 内符号符号化の手順を以下に示す。なお、説明中 nldpc をLDPC符号長、 kldpc をLDPC符号長から パリティ長を除いた長さとする。 LDPC符号は、パリティ検査ビット p n ( n 0,1,........, nldpc k ldpc 1 )、情報ビット im ( m 0,1,........, kldpc 1 )としたとき、情報ビットについて374ビットごとに次の演算を繰り返す。 なお、パリティ検査ビットの初期値は、 p0 p1 p2 ... pnldpc k ldpc 1 0 とする。 p x p x im 、( m 0、 374、 748, ...) p y p y im 、( m 1,...,373、 375,...,747、 749,...) すべての情報ビットについて演算を行った後、 p n は次式により与えられる。 p0 p0 i0 pn pn pn 1 、( n 1,........, nldpc kldpc 1 ) 注1 2 3 は、排他的論理和の演算素子を表す。 は、別記1の( m / 374+1 )行目で指定されるパリティ検査ビット位置を示す。 xy は {x+(m mod 374 ) q} mod ( n ldpc- k ldpc ) により表されるパリティ検査ビット位置 を示す。ただし、 x は、別記1の( [ m / 374 ]+1 )行目で指定されるパリティ検査ビッ ト位置を示す。([ ]は整数部を意味する。)また、 q は符号化率に応じて決まる定数を 示し、次表のとおりとする。 -15- ARIB STD-B44 符号化率 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 97/120 101/120 105/120 109/120 別記1 q 79 71 59 47 39 31 27 23 19 15 11 パリティ検査ビット位置 符号化率 41/120 の符号の場合 625 1750 2125 3750 15250 18750 19250 27375 29000 4375 6750 7125 7500 13125 16250 19375 28875 29250 1500 6125 6533 13500 23500 25500 26000 27625 28750 6500 7625 9625 14875 16875 18000 18500 27500 27750 250 4204 6000 12500 17125 21204 21875 22079 23750 125 9125 11250 11875 12000 14000 14125 15875 24125 4875 9875 11000 11125 13000 16500 19000 25125 26375 2941 8500 12362 15125 16375 18250 20250 21375 24000 0 750 19875 21625 21750 22125 23250 27329 28375 875 2750 3125 8625 18875 20000 23375 26125 26829 500 5533 18375 18625 20125 20375 24625 25250 27875 1250 10000 10658 17000 17750 19500 19625 25875 29375 2250 3000 4000 5250 9375 11750 14750 24875 29500 5000 5750 12375 16625 17579 18125 21250 22625 26625 2500 3783 4625 9250 10875 15500 17625 22375 28500 1125 5500 9737 13329 13750 13875 16829 22750 24375 375 6875 10454 11375 12875 13375 14250 19750 23125 3375 4750 8375 10125 14500 17875 22500 24829 25829 1625 3500 5625 6783 8987 12250 21158 23625 24250 1000 12750 16204 3875 15000 16000 14625 15375 21500 7875 11625 24500 1875 2875 9000 8875 20500 28625 14375 17375 27125 8000 20875 26500 11500 20750 22329 4329 7250 12625 7750 13704 25000 3329 5875 23875 7000 17250 28250 5125 7375 22875 -16- ARIB STD-B44 8125 26875 29125 25625 26250 28000 1375 15750 19125 4500 10625 15625 2079 9750 10250 2375 6250 28125 20625 23000 27000 8250 10750 25375 符号化率 49/120 の符号の場合 1165 4327 5257 6652 8977 14185 16417 17440 21346 22183 22741 25810 2002 2653 3769 7467 10930 19672 19951 23392 23671 24787 25159 26368 5908 7768 12489 13441 13999 15487 16324 16882 17161 17254 18370 18835 1072 1422 1723 3304 4513 5815 6187 8605 12024 13720 15673 19300 3025 4699 9349 9677 10279 12210 15766 17905 20974 21160 21532 22418 2910 6280 6931 8539 10186 10651 14907 18326 19021 22834 23485 25908 700 4048 5443 8047 12675 14721 17768 19858 22462 22648 24229 26160 4026 4792 6001 6838 9163 11023 13255 13534 18818 20695 24393 24601 235 2095 7210 15022 19486 20416 20952 21718 21953 23206 25903 26182 1515 2188 4141 5071 6537 11608 11674 11767 19464 19765 21067 25531 1909 5629 8233 10886 14535 16816 17347 18698 20509 22555 23113 26461 4420 9721 16975 20230 6094 12325 25717 26275 7024 9907 16789 22090 1537 3862 14092 24880 6559 7117 11116 24415 12303 18649 21625 24043 935 6373 9442 17068 886 8419 15930 17719 8884 14371 16138 18928 2445 8698 18277 22369 421 5421 15952 23857 3211 5793 7861 21253 7653 11581 12511 25066 328 8791 24136 24579 11209 14557 15301 20673 1258 3397 10465 24973 142 2932 5164 20044 6745 10093 16045 16231 3260 4234 14814 16510 7374 16696 19207 25252 10443 10837 21439 25438 1630 9699 11860 23950 2538 8512 17998 20859 2560 9327 9814 23578 12954 13047 18091 21997 10000 13233 20323 23020 14278 15208 15580 18742 12697 13069 19579 24694 607 3676 4978 17604 12046 12790 13813 22927 1050 2423 11302 15394 3583 7959 8211 9141 -17- ARIB STD-B44 4606 11488 15115 23299 3490 7489 17812 19114 5536 13627 15000 25996 1887 2746 4885 21904 514 13419 13906 20279 8025 10558 23764 25700 符号化率 61/120 の場合 935 1458 2280 7022 7261 10304 13046 14232 14442 19132 1219 2960 12710 16907 17635 18558 18607 20783 21275 21527 1713 3083 3992 8208 11182 14002 15040 19443 19860 21268 4595 8550 8796 9519 11520 15723 16495 17628 19287 20007 1324 5883 6312 6626 8651 11192 11796 12394 15476 16860 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1830 3549 3762 3786 3938 4229 3702 4752 7722 748 1023 7568 2150 2136 2913 3307 8301 8580 1543 5172 6956 684 6249 7876 6030 7041 7634 2048 2597 5109 2795 4555 6842 3306 4050 5214 3631 4957 8272 2514 4889 8541 -27- ARIB STD-B44 2784 6759 8234 3940 5084 8382 6297 6634 6580 1129 8300 8470 2420 3349 7239 1480 6475 6804 841 2028 6436 3301 5766 6116 552 5045 7539 3279 4539 7422 2333 6820 8118 2268 6870 8316 4026 5921 8013 731 1212 6167 3438 5509 6688 1282 5594 8123 1903 3791 7551 893 1440 1501 1914 4340 6628 2647 2994 5018 2786 3245 8016 1614 3743 5258 1018 5065 6293 4291 6937 7640 3636 6077 7992 1265 1586 5765 3830 4599 6716 1122 7508 8213 1567 3213 6471 4978 5544 5874 2993 4405 5786 1826 4885 5681 4664 5907 6338 2621 3542 6491 2178 6143 6974 4105 7267 7282 1232 1431 5808 947 6103 7182 3752 5173 6060 2816 3635 6073 1343 4226 7744 3241 7047 7546 符号化率 101/120 の場合 836 3140 3644 3968 4238 5858 5930 6470 6542 6866 1183 2385 3689 3248 3680 4112 4616 4868 5210 6344 494 1179 2908 3158 3715 5432 5426 5617 6998 6600 -28- ARIB STD-B44 1325 2485 3466 5228 4605 5244 6102 6286 5107 6955 880 2704 3752 4204 4493 5403 6368 6308 5265 6950 538 1209 1201 1330 2205 2887 2931 3016 3613 6036 1699 2414 2441 1307 3886 4716 5761 6712 6817 5491 1299 1143 1974 2683 3880 4554 4851 5714 5811 6896 913 2626 4797 2922 3181 4324 5023 5936 6717 2455 2620 2983 3267 3036 4460 5026 5366 6428 6442 6644 2115 3862 3472 4369 4889 6431 6995 6743 7086 6093 3375 5631 7082 972 1348 5296 1001 1365 1684 1396 4861 4841 5103 5607 6092 1089 2876 5303 2731 4742 5733 1214 1594 5145 2046 4078 5566 3252 6375 6528 2138 2942 6892 983 3759 5216 1402 1888 4552 4033 6110 6794 2510 4725 6459 1188 3936 6868 430 900 3284 651 6083 6115 2973 4458 4475 2592 3141 5737 2194 5620 6060 3785 4332 4562 1652 4412 4736 778 2943 7104 695 2619 6133 2104 3650 6099 1680 6920 6970 1526 2109 3268 732 1075 3914 2958 3393 5055 1858 6297 6926 3673 3667 6852 3445 5500 6503 787 3071 6512 477 712 2852 914 2121 2898 2187 3251 3769 391 4383 6766 1338 1713 5858 -29- ARIB STD-B44 1182 1905 2622 459 685 2150 2048 4077 4976 389 2360 2858 482 3852 5918 1666 4881 6507 1304 2709 5788 578 5561 6276 1938 2456 4323 929 1559 5859 1941 3070 3266 2710 3820 4452 4295 5300 5717 841 1845 4461 2087 3257 5057 3199 4322 4796 3992 4258 4639 3547 3786 5040 1099 3646 5320 1199 1593 2116 1835 6078 6693 1360 4214 5686 1655 2661 5662 3478 5227 5993 3201 4482 5066 659 1701 6062 4720 5070 6264 2408 4415 6264 2259 5124 7054 5558 5810 5863 3205 4959 6353 1305 3467 6132 639 4348 5894 567 3050 4065 1082 2497 4129 2006 5420 5247 1358 1600 3883 1060 1136 2716 1620 2407 6841 1899 6146 6386 1492 1792 4762 606 1648 4064 679 2534 7084 4403 6195 6601 3704 4840 5560 612 2406 2755 523 5545 6783 -30- ARIB STD-B44 2296 3774 6996 1413 4713 7033 2386 3119 5283 3291 4930 6981 符号化率 105/120 の場合 93 1986 2504 2631 2810 2877 3763 4354 4824 76 385 1193 1434 3481 3979 4379 4436 4587 160 350 911 964 1180 1428 2212 3465 4738 130 389 620 865 1966 1999 2315 3714 4392 139 2226 2900 2932 3167 3550 4630 5155 5271 163 519 902 1789 2809 3731 3759 5270 5287 390 2117 2436 2877 3378 3731 4882 5205 5463 2131 3304 3681 4382 4462 4594 4808 4929 4985 592 676 3162 3391 3817 4392 4847 5492 5513 640 1392 1583 1742 2649 3827 3918 4029 4319 479 669 1097 1380 2222 2538 2809 3727 3750 1214 1592 2559 3574 3966 4108 4284 4646 4930 205 641 1947 2048 2066 2589 3277 3999 4869 424 662 1243 1414 1873 1943 2212 3271 3493 993 1122 1453 2626 3469 3568 3981 4930 5392 892 928 3979 90 2273 4406 1890 2999 3206 2411 4980 5104 712 3958 4361 497 1159 3611 3145 4022 4896 1120 2568 3522 132 888 980 934 1275 2660 2797 3622 5588 2797 4621 5312 4070 4922 5171 851 2474 3190 57 2355 2527 3254 3519 5061 484 1948 4085 405 1895 5547 4288 4338 5337 1695 4773 5356 810 2881 5523 1077 2731 3000 796 3631 5170 1028 1679 3049 1138 3176 3866 2928 3499 4448 1079 1322 4875 -31- ARIB STD-B44 1651 2305 3871 3223 3792 5541 833 2418 5504 1918 3292 5534 2953 4430 5553 1487 4715 4964 2396 2686 3438 4201 4519 5427 179 1193 3181 848 987 2822 1136 2399 4467 2909 3650 4553 129 1325 5190 3046 5252 5403 4120 4290 4687 150 3304 5605 16 4685 5478 2910 3667 4453 2471 2565 4228 1694 4247 4900 2116 4092 4412 3003 4733 5351 1377 1432 5404 1024 3100 3224 681 2154 5526 1844 1985 4974 330 2520 3746 2573 3454 5496 2088 4939 5384 1072 3111 3171 3672 3858 5543 2211 5080 5325 673 1822 2238 2003 2825 4007 2880 3302 4719 2080 2877 5362 402 756 2132 2318 2523 5597 241 1344 5488 3164 3215 5465 24 1943 2458 1704 5151 5608 1071 2514 3944 645 2392 3526 1484 1586 5052 3551 4029 5016 891 2493 5049 -32- ARIB STD-B44 1686 3183 5438 3366 3538 3698 2033 3490 3792 1366 5137 5476 635 2040 5395 1678 1694 4675 268 849 1655 1400 2723 5093 363 1781 5053 1925 2804 2956 505 1267 2720 1880 2601 4547 2258 3386 5337 2094 5123 5159 1881 2988 3881 201 690 1016 符号化率 109/120 の場合 220 484 3688 3808 880 1335 2704 4106 544 556 2092 2416 1504 1660 2152 1336 3700 3891 1564 2320 4024 1168 2644 4060 1958 2056 3712 938 2992 3004 3100 3459 4047 1045 1576 3050 278 1826 2235 1000 1984 3255 1178 3662 3724 172 2907 3532 160 2380 3064 628 1116 1790 579 2212 3328 302 435 1264 1479 1792 3796 1300 3591 3901 820 1143 3856 724 1093 2968 1106 3099 3604 255 2164 2656 951 1684 3472 592 2027 2308 2473 2487 3887 1024 1288 2269 -33- ARIB STD-B44 736 1851 3172 1166 2436 2547 374 1312 2848 854 1924 3304 456 1108 1372 950 2091 2799 915 1708 1970 304 1059 3804 292 2030 2620 841 1240 1827 1492 2376 3160 546 976 1813 2127 2786 3972 604 2871 3652 471 2822 3040 290 640 3544 2282 2824 3784 1204 3500 4055 699 1743 3364 527 1599 2978 1250 3748 4074 316 373 2692 3220 3324 3490 925 3431 3736 1934 2007 3904 734 1971 2584 2055 3279 3964 1551 1672 4108 1596 2488 2560 1518 3614 3916 2607 3013 4012 663 2942 3940 1659 3267 3730 1740 2559 2752 496 1539 1800 2437 2798 4094 817 1420 3649 1480 1863 2200 2031 2187 2884 274 2716 3049 1491 2960 3232 1899 2523 3316 844 1655 2428 2339 2474 3919 388 2869 3952 999 2139 3508 1180 2115 2668 -34- ARIB STD-B44 2379 3520 3589 564 2728 3903 616 1153 3196 697 759 3388 975 1864 3347 711 1418 2307 405 827 1712 1466 3107 3396 2691 3480 3992 952 2173 2605 519 543 1744 1146 1931 2812 1702 2919 3411 687 1593 1634 3384 3460 3528 856 2232 3170 195 411 1443 2522 3190 3988 1406 2377 2464 387 3202 3976 1320 2248 2795 243 2087 2367 448 1227 3698 1478 2999 3208 2546 2619 2632 196 1107 2272 2943 3178 3855 1252 1742 3551 364 591 3076 807 1404 1900 1192 3239 3579 890 2068 3650 793 1850 4048 (省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号) 符号化率81/120の例を次に示す。 ・全パリティビットをゼロに設定 p 0 p1 p 2 ... p nldpc k ldpc 1 0 ・最初の情報ビット i0 に、上記の表のうち符号化率81/120の表から1行目を参照し、積算する。 p4958 p4958 i0 p6639 p6639 i0 p6721 p6721 i0 p8238 p8238 i0 p9540 p9540 i0 -35- ARIB STD-B44 p9540 p9540 i0 p9550 p9550 i0 p10491 p10491 i0 p11742 p11742 i0 p11641 p11641 i0 p12092 p12092 i0 p13056 p13056 i0 p13460 p13460 i0 ・373 までの情報ビット im , m 1,2,・・・,373 は、 im に、これに対応するパリティビット { x+( m mod 374) q} mod ( nldpc- kldpc ) を積算する。ここで、x は i0 に対応したパリティビット、 q は上記の表に示す符号化率により決まる定数である。 符号化率81/120では q 39 となるので、情報ビット i1 については以下の演算を行う。 p4997 p4997 i1 p6678 p6678 i1 p6760 p6760 i1 p8277 p8277 i1 p9579 p9579 i1 p9589 p9589 i1 p10530 p10530 i1 p11781 p11781 i1 p11680 p11680 i1 p12131 p12131 i1 p13095 p13095 i1 p13499 p13499 i1 ・ 375 番目以降の情報ビット i374 ~ i747 に対応するパリティビット積算は符号化率81/120の表の 2 行目を使用する。 ・374 個の新たな情報ビット毎に、同様に同表から新たな行をパリティビット積算に使用する。 全ての情報ビットに対して積算を終えたら、最後のパリティビットは次のとおり算出する。 ・ i 1 から開始し、次の演算を順次実行する。 pi pi pi 1 i 1,........, nldpc kldpc 1 ・ pi の最終結果は pi のパリティビットに等しい。 -36- i 1,........, nldpc kldpc 1 ARIB STD-B44 3.5 TMCC 用誤り訂正方式 外符号については、主信号用と同じものを使用する。内符号については、主信号用 LDPC(1/2)を 短縮化して利用する(図 3.5-1 参照)。LDPC 符号のデータとして、NULL データ(1870 ビット分の ‘0’の系列)、TMCC データ(9422 ビット)、BCH パリティ(192 ビット)、および NULL データ(11330 ビット分の‘0’の系列)に対し、符号化率 1/2 の LDPC パリティ(22066 ビット)を付加し、NULL データを削除したものを伝送 TMCC 信号として伝送する。受信側では、NULL データ部分につい ては理想的に 0 が伝送された場合のシンボルを挿入した後、符号化率 1/2 の LDPC 符号復号を行う。 1/2 用符号 NULL 1870bit 22814 bit NULL 11330bit BCH 192bit Data 9422 bit TMCC 用符号 Data 9422 bit 22066 bit BCH 192bit Parity Parity 22066 bit 22066 bit 31680 bit 図 3.5-1 3.6 電力拡散方式 (1) スロット用 TMCC 用誤り訂正符号化 スロットの電力拡散においては、スロットの構成要素のうち、ヘッダ、データ、BCH パリティ、 およびスタッフビットに対して行い、LDPC パリティ部分およびダミースロットについては、電力 拡散は行わない。電力拡散の周期は 1 フレームとする。電力拡散回路は図 3.6-1 に示すように 25 次 PRBS と拡散対象との排他的論理和により行う。電力拡散を行わない区間については、電力拡散 回路のシフトレジスタを停止させる。 初期値 0 0 1 0 1 0 0 0 1 2 3 4 5 6 初期値 0 0 0 0 0 0 0 14 15 16 17 18 7 19 8 20 0 0 0 0 0 9 10 11 12 13 0 OFF 1 1 0 1 0 21 22 23 24 25 拡散された データ信号 ON 加算制御スイッチ データ入力 :排他的論理和の演算素子 (省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号別記 2) 図 3.6-1 (2) 電力拡散回路 (スロットデータ用) TMCC 信号用 TMCC 信号の電力拡散においては、図 3.6-2 の 15 次 PRBS 発生器による電力拡散を行う。電力 -37- ARIB STD-B44 拡散の周期は 1 フレームとする。電力拡散回路は同図に示すように 15 次 PRBS と拡散対象との排 他的論理和により行う。TMCC データおよび BCH パリティ部分について拡散を行い、それ以外の 区間については、電力拡散回路のシフトレジスタを停止させる。 0 1 0 1 2 0 3 0 0 0 0 4 5 6 7 初期値 0 0 8 9 拡散された データ信号 OFF 0 0 1 1 1 0 10 11 12 13 14 15 ON 加算制御スイッチ データ入力 :排他的論理和の演算素子 (省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号別記 1) 図 3.6-2 (3) 電力拡散回路 (TMCC 用) 伝送信号点配置信号用 伝送信号点配置信号の電力拡散においては、図3.6-3の15次PRBS発生器による電力拡散を行う。 電力拡散の周期は1フレームとする。電力拡散回路は同図に示すように15次PRBSの0/1に応じて、 I-Q直交座標上の信号点座標を0度/180度回転させることにより行う。伝送信号点配置信号の区間に ついて拡散を行い、それ以外の区間については、電力拡散回路のシフトレジスタを停止させる。 0 1 0 0 0 0 0 0 D1 D2 D3 D4 D5 D6 D7 初期値 0 0 D8 1 0 1 1 0 0 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D15 OFF レベル変換 1 ⇒ -1 0 ⇒ 1 ON 加算制御スイッチ 拡散前 信号点配置伝送信号 信号点 拡散後 伝送信号点配置信号 信号点 I I’ Q Q’ :排他的論理和の演算素子 :乗算の演算素子 (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 3) 図 3.6-3 3.7 電力拡散回路 (伝送信号点配置信号用) インターリーブ インターリーブは8PSK、16APSKおよび32APSKが割り当てられたスロットについて行い、π/2 シフトBPSK、QPSKが割り当てられたスロットに対しては行わない。インターリーブを行う場合、 LDPC 符号化部からの出力をブロックインターリーバによりビットインターリーブする。表3.7-1 -38- ARIB STD-B44 に各変調方式のビットインターリーブの大きさを、また図3.7-1から図3.7-6に構成図を示す。デー タはインターリーバに列方向に上から下へ書き込み、行方向に左(MSB)から右(LSB)へ読み出す順 方向読み出しと、右(LSB)から左(MSB)へ読み出す逆方向読み出しがある。いずれを使用するかは、 表3.7-2のように符号化率によって異なる。 表 3.7-1 ビットインターリーブ 変調 行 列 8PSK 14960 3 16APSK 11220 4 32APSK 8976 5 -39- ARIB STD-B44 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 最初に読み出し 1 行目 14960 行目 1 列目 3 列目 スロットの LSB (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) 図3.7-1 ビットインターリーブ 8PSK(順方向読み出し) 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 3 番目に読み出し 1 行目 14960 行目 1 列目 3 列目 スロットの LSB (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) 図3.7-2 ビットインターリーブ 8PSK(逆方向読み出し) -40- ARIB STD-B44 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 最初に読み出し 1 行目 11220 行目 1 列目 4 列目 スロットの LSB (省令第59条第1項、別表第62号別記1) 図3.7-3 ビットインターリーブ 16APSK(順方向読み出し) 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 4 番目に読み出し 1 行目 11220 行目 1 列目 4 列目 スロットの LSB (省令第59条第1項、別表第62号別記1) 図3.7-4 ビットインターリーブ 16APSK(逆方向読み出し) -41- ARIB STD-B44 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 最初に読み出し 1 行目 8976 行目 1 列目 図3.7-5 5 列目 スロットの LSB ビットインターリーブ 32APSK(順方向読み出し) 書き込み 読み出し スロットの MSB スロットの MSB 5 番目に読み出し 1 行目 8976 行目 1 列目 5 列目 図3.7-6 スロットの LSB ビットインターリーブ 32APSK(逆方向読み出し) 表 3.7-2 インターリーブ読み出し 符号化率(近似値) 変調 2/5以下 1/2 3/5 2/3 3/4 7/9 4/5以上 8PSK 逆 順 順 順 順 順 順 16APSK 逆 順 順 順 順 順 順 32APSK 逆 順 順 順 順 逆 順 -42- ARIB STD-B44 3.8 変調方式 変調方式を表3.8-1に示す。また、各変調方式の信号点配置は、図3.8-1のとおりである。 表 3.8-1 対応する変調方式 変調方式 用途 フレーム同期 π/2 シフト スロット同期 BPSK 伝送 TMCC 信号 伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む) QPSK 伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む) 8PSK 伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む) 16APSK 伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む) 伝送主信号 (伝送信号点配置信号含む) (32APSK) (更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を 適切に確保するためには、開口径の大きな受信アンテナが必要) なお、π/2シフトBPSKについては、フレーム先頭(第1シンボル)を含む奇数番目のシンボルにお いては、シンボル0のとき1象限、1のとき3象限の信号点を取り、第2シンボル以降の偶数番目の シンボルについては、反時計回りに90度の位相回転を与えた信号点位置で変調する。 16APSKおよび32APSKについては、最適性能を得るため、符号化率により、表3.8-2および表3.8-3 に示す半径比γ(=R2/R1)およびγ1(=R2/R1),γ2(=R3/R1)をとる。また、図3.8-1では半径1とし、電 力を1に規格化しているが、図3.8-2の16APSKおよび32APSKについては電力を1に規格化する場合、 4R12+12R22=16および4R12+12R22+16R32=32とする。 -43- ARIB STD-B44 Q Q [0] (i=偶数) [0] (i=奇数) Q LSB [110] [00] ρ=1 φ=π/4 LSB [000] ρ=1 φ=π/4 I [1] [11] (i=偶数) シンボル Si(i=1,2,3・・・) i=1:フレーム先頭 2分のπシフト二相位相変調:[C0] MSB [100] [10] ρ=1 [1] (i=奇数) MSB φ=π/4 [010] I [011] [01] I [001] [101] [111] 四相位相変調:[C1 C0] 八相位相変調:[C2 C1 C0] Q MSB [1010] LSB [1000] R2 [0010] [1110] [0110] [0000] R1 [1100] φ=π/4 [0100] φ=π/12 I [0111] [1101] [1111] [0011] [0101] [0001] [1011] [1001] 16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0] (省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号) 図 3.8-1 各変調方式の信号点配置(PSK、16APSK) Q MSB LSB [01101] [01001] [11101] [01100] [11100] R3 [00101] [00001] R2 [00100] [11001] [00000] [01000] [10101] R1 [10100] [10001] [10000] φ=π/8 [11110] φ=π/4 [10110] [10011] [10111] [01110] [00110] [10010] [00010] [00111] [11111] φ=π/12 [11000 I [11010] [01010] [00011] [11011] [01111] [01011] 32APSK:[C4 C3 C2 C1 C0] 図 3.8-2 各変調方式の信号点配置(32APSK) -44- ARIB STD-B44 表 3.8-2 16APSK の半径比 符号化率 (近似値) 半径比γ 41/120 (1/3) 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 (2/3) 89/120 (3/4) 93/120 (7/9) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) 3.09 2.97 3.93 2.87 2.92 2.97 2.87 2.73 2.67 2.76 2.69 (省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号) -45- ARIB STD-B44 表 3.8-3 符号化率 (近似値) 41/120 (1/3) 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 (2/3) 89/120 (3/4) 93/120 (7/9) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) 3.9 32APSK の半径比 半径比γ1 半径比γ2 3.09 2.97 3.93 2.87 2.92 2.97 2.87 2.73 2.67 2.76 2.69 6.53 7.17 8.03 5.61 5.68 5.57 5.33 5.05 4.80 4.82 4.66 伝送信号点配置信号 伝送信号点配置信号は、TMCCにより変調スロットに指定された変調方式の信号点を順次伝送す る。具体的には、32APSKの場合、シンボル00000、00001、00010、00011、・・・11111の順にそ の信号点を伝送する。16APSKの場合、0000、0001、0010、0011、・・・1111の順に信号点を2回 伝送する。8PSKの場合、シンボル000、001、010、011、・・・111の順に対応する信号点を4回伝 送する。QPSKの場合、シンボル00、01、10、11の順に対応する信号点を8回伝送する。π/2シフ トBPSKの場合、シンボル0、1の順に対応する信号点を16回伝送する。 -46- ARIB STD-B44 3.10 搬送波の帯域制限(ろ波器の周波数特性) 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、以下に示すとおりとする。 1 1 1 Fn F sin 2 Fn 2 2 0 F Fn (1 ) Fn (1 ) F Fn (1 ) F Fn (1 ) ただし、Fは搬送波の中心周波数、Fnはナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、 αの値 は0.03とする。 3.11 TMCC 情報 TMCC情報は、各スロットに対する伝送ストリームの割り当てや伝送方式との関係など、伝送制 御に関する情報で構成される。TMCC情報の伝送に利用できる領域は1フレームあたり9422ビット である。伝送方式等の切り替えが行われる場合には、TMCC情報は実際の切り替えタイミングに対 して2フレーム先行して切り替え後の情報を伝送する。なお、TMCC情報の最小更新間隔は1フレー ムとする。 TMCC情報の構成を図3.11-1に示す(数値はビット数を示す。以下、図3.11-9まで同様)。 変更指示 伝送モード/ スロット情報 ストリーム種別/ 相対ストリーム 情報 パケット形式/ 相対ストリーム 情報 ポインタ/ スロット 情報 相対ストリーム/ スロット 情報 相対ストリーム/ 伝送ストリームID 対応表情報 送受信 制御情報 拡張情報 8 192 128 896 3840 480 256 8 3614 (告示別表第 3 号) 図 3.11-1 (1) TMCC 情報の構成 変更指示 変更指示は、TMCC情報の内容に変更が生じるごとに1ずつ加算されるものとし、その値が ‘11111111’となった場合は、‘00000000’に戻るものとする。ただし、拡張情報を別途定める場 合を除いて、ポインタ/スロット情報のみの変更の場合、変更指示の加算は行わない。 (2) 伝送モード/スロット情報 伝送モード/スロット情報は、伝送主信号の変調方式、誤り訂正内符号化の符号化率、衛星出力バッ クオフおよび割り当てスロット数を示す。伝送モード/スロット情報の構成を図3.11-2に、またフィー ルドの値を、表3.11-1~表3.11-3に示す。 -47- ARIB STD-B44 伝送モード 1 の変調方式 伝送モード 1 の符号化率 伝送モード 1 への割当て スロット数 伝送モード 1 の衛星出力 バックオフ 4 4 8 8 ・・・ 伝送モード 8 の変調方式 伝送モード 8 の符号化率 伝送モード 8 への割当て スロット数 伝送モード 8 の衛星出力 バックオフ 4 4 8 8 (告示別表第 3 号別記第 1) 図 3.11-2 伝送モード/スロット情報の構成 表 3.11-1 伝送モードの変調方式 値 割 0000 0001 0010 0011 0100 0101 0110~1110 1111 当 て 未定義 π/2 シフト BPSK QPSK 8PSK 16APSK 32APSK* 未定義 割り当て方式なし *告示では割り当てが規定されていない。なお、告示では0101~1110は未定義としている。 -48- ARIB STD-B44 表 3.11-2 伝送モードの符号化率 値 0000 0001 0010 0011 0100 0101 0110 0111 1000 1001 1010 1011 1100~1110 1111 割 当 て 未定義 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 97/120 101/120 105/120 109/120 未定義 割り当て方式なし (告示別表第 3 号別記第 1) 表 3.11-3 伝送モードの衛星出力バックオフ 値 00000000 00000001 00000010 ・・・・ 11111101 11111110 11111111 割 当 て 0.0 dB 0.1 dB 0.2 dB ・・・・ 25.3 dB 25.4 dB 25.5 dB (告示別表第 3 号別記第 1) 伝送モードへのスロット数の割り当てに際しては、変調方式の多値数が高いもの、また、同じ変 調方式の場合は誤り訂正内符号の符号化率の高いものから順に伝送モード1から伝送モード8に割 り当てることとする。 伝送モードへの割当てスロット数は、無効スロットを含んだスロット数とし、各伝送モードへ割 り当てるスロット数は5の倍数とする。また、各伝送モードの割当てスロット数の合計は、120(伝 送主信号の1フレーム分のスロット数)とする。 使用する変調方式、誤り訂正内符号の符号化率および衛星出力バックオフの組み合わせが8に満 たない場合には、割当てのない伝送モードの変調方式を‘1111’、符号化率を‘1111’、割当てスロ ット数を‘00000000’、衛星出力バックオフを‘00000000’とする。 -49- ARIB STD-B44 衛星出力バックオフ値に書き込む値は、搬送波を衛星中継器が飽和レベルとなるように増幅した場合 の出力電力に対する、当該伝送モードにおける衛星中継器の変調波出力電力の比をデシベルで表したも のの絶対値に10を乗じ、2進数表示した値とする。 (3) ストリーム種別/相対ストリーム情報 ストリーム種別/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とストリームの種別の対応関係を 示す領域であり、相対ストリーム/スロット情報((6)参照)の項目で示す各スロットに割り当てる 相対ストリーム番号毎に、パケットストリームの種別を示す。 ストリーム種別/相対ストリーム情報の構成を図3.11-3に、また、ストリーム種別の値を表3.11-4 に示す。 相対ストリーム 0 のストリーム種別 相対ストリーム 1 のストリーム種別 相対ストリーム 2 のストリーム種別 8 8 8 相対ストリーム 15 のストリーム種別 ・・・ 8 (告示別表第 3 号別記第 2) 図 3.11-3 ストリーム種別/相対ストリーム情報の構成 表 3.11-4 ストリーム種別 値 00000000 00000001 00000010 00000011 ~11111110 11111111 割 当 て 未定義 MPEG-2 TS TLV 未定義 割り当て種別なし (告示別表第 3 号別記第 2) (4) パケット形式/相対ストリーム情報 パケット形式/相対ストリーム情報は、相対ストリーム番号とパケットの形式の対応関係を示す ものであり、相対ストリーム/スロット情報((6)参照)で各スロットに割り当てる相対ストリーム 番号毎に、パケットの形式を示す。パケット形式/相対ストリーム情報の構成を図3.11-4に示す。 -50- ARIB STD-B44 パケット長 同期パターン ビット長 同期パターン 256 128 512 相対ストリーム 0 のパケット長 相対ストリーム 1 のパケット長 ・・・ 相対ストリーム 15 のパケット長 16 16 相対ストリーム 0 相対ストリーム 1 の同期パターン の同期パターン ビット長 ビット長 ビット長 8 8 8 相対ストリーム 0 相対ストリーム 1 の同期パターン の同期パターン の同期パターン 32 32 32 16 ・・・ ・・・ 相対ストリーム 15 の同期パターン 相対ストリーム 15 (告示別表第 3 号別記第 3) 図 3.11-4 パケット形式/相対ストリーム情報の構成 パケット長は、パケットのバイト長を記述する領域とし、相対ストリーム0から相対ストリーム 15のそれぞれについて、パケットのバイト長を記載する。ストリーム種別がMPEG-2 TSの場合は 0x00BC、TLVの場合は0x0000とする。 同期パターンビット長は、パケットの先頭に配置される同期パターンのビット長を記述する領 域とし、相対ストリーム0から相対ストリーム15のそれぞれについて、パケットの先頭に付加され る同期パターンのビット長を記載する。ストリーム種別がMPEG-2 TSの場合は0x08、TLVの場合 は0x00とする。 同期パターンは、パケットの先頭に付加される同期パターンを記述する領域とし、相対ストリ ーム0から相対ストリーム15のそれぞれについて、パケットの先頭に付加される同期パターンを記 載する。同期パターンは、パケットの先頭に付加される同期パターンを記述する領域とし、同期パ ターンビット長が32ビット未満の場合、フィールドの先頭から伝送パケットの同期パターンを書き 込み、余剰ビットは全て‘0’とする。また、その値はストリーム種別がMPEG-2 TSの場合、同期 パターンを0x47000000、TLVの場合0x00000000とする。 スロットの割り当てのない相対ストリーム番号については、パケット長、同期パターンビット長 および同期パターンは全てのビットを‘0’とする。 -51- ARIB STD-B44 (5) ポインタ/スロット情報 ポインタ/スロット情報は、スロットごとに包含される最初のパケットの先頭位置と最後のパケ ットの末尾の位置を示す。ポインタ/スロット情報の構成を図3.11-5に示す。 トップポインタの値は、スロット中の最初のパケットの先頭バイトの位置を、ヘッダを除いたス ロット先頭からのバイト数で示す。ただし、0xFFFFは先頭バイトの不在を示す。 ラストポインタの値は、スロット中の最後の配置完了パケットの最終バイトのヘッダを除いたス ロット先頭からのバイト数に1を加えた値を示す。ただし、0xFFFFは最終バイトの不在を示す。 スロット 1 スロット 1 のトップポインタ のラストポインタ 16 スロット 2 スロット 2 のトップポインタ のラストポインタ 16 16 スロット 120 スロット 120 のトップポインタ のラストポインタ ・・・ 16 16 16 (告示別表第 3 号別記第 4) 図 3.11-5 (6) ポインタ/スロット情報の構成 相対ストリーム/スロット情報 相対ストリーム/スロット情報は、スロットと相対ストリーム番号の対応関係を示すものとし、 スロット1から順に各スロットで伝送する相対ストリーム番号を示す。 フレーム内では最大16のストリームを伝送可能とし、4ビットで相対ストリーム番号を示す。 また、ダミースロットにも同じ番号を割り当てる。図3.11-6に相対ストリーム/スロット情報の構 成を示す。 スロット 1 スロット 2 の相対ストリーム の相対ストリーム 番号 番号 4 4 ・・・ スロット 120 の相対ストリーム 番号 4 (告示別表第 3 号別記第 5) 図 3.11-6 (7) 相対ストリーム/スロット情報の構成 相対ストリーム/伝送ストリーム ID 対応表 相対ストリーム/伝送ストリームID対応表は、相対ストリーム/スロット情報で使用される相 対ストリーム番号と、伝送ストリームID(ストリーム種別がMPEG-2 TS の場合にはMPEG-2 Systemsのトランスポートストリーム識別子(TS_ID)、TLV形式の場合にはTLVストリーム識別子 (TLVストリームID))との対応関係を示す。相対ストリーム/伝送ストリームID対応表の構成を図 3.11-7に示す。 -52- ARIB STD-B44 相対ストリーム番号0 の伝送ストリーム ID 相対ストリーム番号1 の伝送ストリーム ID 16 16 相対ストリーム番号 15 の伝送ストリーム ID ・・・ 16 (告示別表第 3 号別記第 6) 図 3.11-7 (8) 相対ストリーム/伝送ストリーム番号対応表の構成 送受信制御情報 送受信制御情報は、緊急警報放送における受信機起動制御のための信号およびアップリンク制御 情報を伝送する。送受信制御情報の構成を図3.11-8に示す。 注1 起動制御信号 アップリンク 制御情報 未定義 1 3 4 起動制御信号は、緊急警報信号を伝送し、受信機の起動制御を行う場合には‘1’とし、そ れ以外の場合には‘0’とする。 2 アップリンク制御情報は、地球局の切替制御に使用することができるものとする。 (告示別表第 3 号別記第 7) 図 3.11-8 (9) 送受信制御情報の構成 拡張情報 拡張情報は、将来のTMCC情報拡張のために使用するフィールドである。拡張情報の構成を図 3.11-9に示す。TMCC情報拡張の際には、拡張識別を予め規定した‘0000000000000000’以外の 値とし、その後ろに続くフィールドが有効であることを示す。なお、拡張識別が‘0000000000000000’ の場合には、拡張フィールドは‘1’でスタッフィングする。 注1 2 拡張 識別 拡張 領域 16 3598 TMCC情報を拡張する場合は、拡張識別を‘0000000000000000’以外の値とする。 拡張識別が‘0000000000000000’の場合には、拡張領域の 3598 ビット全てを‘1’とする。 (告示別表第 3 号別記第 8) 図 3.11-9 拡張情報の構成 -53- ARIB STD-B44 付録 A 省令および告示に規定される高度広帯域衛星デジタル放送の変調方式 本標準規格で規定する高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式と省令および告示で規定されてい る高度広帯域伝送方式との関係を表 A-1 に示す。表中で、省令、告示および本標準規格で規定され るものは○で表し、本標準規格のみで規定されるものは△で表す。省令および告示に規定される高 度広帯域伝送方式の変調方式は、π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK に制限される。 表 A-1 対応する変調方式 変調方式 適合性 π/2 シフト 〇 BPSK QPSK 〇 8PSK 〇 16APSK 〇 (32APSK) △(注) (注):情報通信審議会答申「超高精細度テレビジョン放送システムに関する技術的条件」(平成 26 年 3 月 25 日)においては、 「更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最悪月サービス時間率を適切に確保するためには、開口径の大きな受信アンテナが 必要になることから、今後、対応機器の普及状況等を踏まえた上で適用が可能と考えられる変調方式」と注記されている。 -54- ARIB STD-B44 付録 B 高度 BS デジタル放送および高度広帯域 CS デジタル放送の周波数使用 条件 B.1 放送衛星局が使用する電波の周波数 放送衛星局が使用する電波の周波数は、11.7GHz を超え 12.2GHz 以下または 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下とする。 B.2 周波数帯域幅、搬送送信周波数の位置 使用する周波数帯幅は、34.5MHz とする。 搬送波の周波数は、周波数帯幅の中央の周波数とする。 (省令第 51 条) B.3 伝送速度 搬送波を変調する信号の通信速度は、33.7561 メガボーとする。 (省令第 59 条) B.4 伝送速度の許容偏差 (許容偏差等) 放送衛星局のうちデジタル放送の標準方式に規定する放送を行うもの(以下「高度広帯域放送衛星局」 という。)の場合は、搬送波を変調する信号の伝送速度は、デジタル放送の標準方式に規定する値から(±) 百万分の二十を超える偏差を生じてはならない。 (無線設備規則第 37 条の 27 の 19) 伝送シンボルレートの許容偏差は、33.7561Mbaud から±20ppm を超える偏差を生じてはならない。 -55- ARIB STD-B44 B.5 搬送波の帯域制限 (ろ波器の周波数特性) 搬送波の帯域制限を行うろ波器の周波数特性は、以下に示すとおりとする。 高度広帯域伝送デジタル放送のろ波器の周波数特性 1 1 1 Fn F sin 2 Fn 2 2 0 注 F Fn (1 ) Fn (1 ) F Fn (1 ) F Fn (1 ) Fは周波数、Fn はナイキスト周波数、αはロールオフ率を表し、次の値とする。 Fn=16.87805(MHz) α=0.03 (省令第 59 条第 5 項、別表第 64 号) -56- ARIB STD-B44 解 説 ARIB STD-B44 解 説 目 解説 A 次 伝送信号点配置信号による受信特性の改善 ....................................................................... 57 A.1 想定される受信機の同期確立プロセスの概要 ................................................................... 57 A.2 伝送信号点配置信号 .......................................................................................................... 58 A.2.1 伝送信号点配置信号の機能 ......................................................................................... 58 A.2.2 尤度テーブルおよび位相誤差テーブルへの応用 ......................................................... 61 A.2.3 キャリア再生用位相誤差テーブル .............................................................................. 61 A.2.4 LDPC 符号復号用尤度テーブル .................................................................................. 63 A.2.5 伝送信号点配置信号の所要平均時間 ........................................................................... 63 A.3 TMCC 信号における衛星中継器のバックオフ情報 ........................................................... 64 解説 B TMCC 信号によるストリーム制御機能 ............................................................................. 67 B.1 ストリーム制御の必要性 ................................................................................................ 67 B.2 TMCC 信号のストリーム制御関連情報 .......................................................................... 69 -i- ARIB STD-B44 解説 A A.1 伝送信号点配置信号による受信特性の改善 想定される受信機の同期確立プロセスの概要 (a) 電源 ON (b) シンボル 同期確立 (c) (e) (f) 想定される受信機の初期同期の動作フロ ーを図 A-1 に示す。受信機は電源が投入(a) スロット 同期捕捉 受信機の同期範囲設計目標の周波数範囲を 同期シンボルから周波数誤差検出 ±115kHz(擬似同期周波数間隔) 以内への周波数合わせこみ (h) TMCC バースト ゲート生成 (l) (b)。その後、スロット同期の捕捉が試行さ れる(c)。スロット同期が捕捉できない場合、 Y フレーム 同期捕捉 周波数誤差 調整 BPSK ゲート (o) AGC 用 ロックレンジ ステップスキャン N (g) (i) された後、まずシンボル同期が確立される (d) AFC 周波数粗調 を探す(d)。 スロット同期が捕捉されると、スロット (j) 同期またはフレーム同期の変調シンボルの AFC 周波数微調 キャリア 再生同期 (BPSK) Y TMCC 復号 ステップスキャンし、捕捉できるポイント 多重されている位置がわかるため、これら N 信号位置のゲート信号を、AGC 回路に与え (k) 各変調方式 ゲート生成 (e)、AGC 回路はこれをもとに同期信号シ (n) 各変調方式のバックオフ (TMCC より) (m) キャリア再生(全シンボル) (初動用位相誤差テーブル) (p) 伝送信号点配置信号平均化 (各変調方式・各シンボル毎) ンボルの電力を測定し、AGC 利得の調節を 行う。これは、バックオフ運用される変調 A.3 節で説明 方式が時分割多重されると、受信機の AGC が誤動作するためである。 2 秒以上 A.2 節で説明 この後、フレーム同期を捕捉する(f)。同期 (q) 各変調方式 非線形位相誤差 テーブル生成 各変調方式 非線形尤度 テーブル生成 捕捉後、同期シンボルの信号点位置の受信 (t) 位相回転量からキャリア再生用発振器の周 (r) (s) キャリア再生(全シンボル) (非線形位相誤差テーブル) 復調 (各変調方式) 波数誤差を検出する(g)。ここで、周波数誤 LDPC 符号 復号 差を±115kHz 以内に合わせ込む必要こと (u) が望ましい。これは、この後 TMCC バー ・・・・・ 図 A-1 ストを使ったキャリア再生に移行したとき、 擬似同期がバースト周期分の 1 の周波数間 想定する受信フロー 隔で発生するためである(g)。 また、この時点では TMCC バーストの位置が判別できるようになるので、同期および TMCC のπ /2 シフト BPSK シンボル区間を示すゲート信号を生成し(h)、π/2 シフト BPSK 区間のみにゲート をかけてπ/2 シフト BPSK によるキャリア再生を行う(i)。ここでキャリア再生確立の検出を行ない ながら、キャリア再生周波数の微調整を行う(j)。 キャリア再生が確立した後、TMCC 信号の復号を行う(k)。TMCC 信号には、すべての変調シンボ -57- ARIB STD-B44 ルの変調方式やバックオフ量に関する情報が含まれているので、この情報をもとに、各変調方式区 間を判別するためのゲート信号を生成し(l)、キャリア再生を同期と TMCC だけでなく、すべての シンボルを使ってキャリア再生を行う(m)。このとき使用する位相誤差テーブルは、16APSK およ び 32APSK については、初動用の位相誤差テーブルを使用するものとし、TMCC に含まれる APSK 変調のバックオフ情報を考慮し生成されるものとする(n)。これにより、位相ジッタの少ないキャリ ア再生に移行することができる。また、同期・TMCC 以外に飽和増幅する変調方式があれば、それ らも含めた区間を示すゲート信号を生成し、AGC 回路に与えることで、AGC レベル設定の精度を 上げることができる(o)。 16APSK と 32APSK の受信信号点については、衛星中継器の非線形の影響を受けていることか ら、内周円上の信号点に比べ外周円上の信号点は振幅・位相歪を含んでいるため、キャリア再生に おけるサイクルスリップや、受信特性の劣化の原因となる。そこで、伝送信号点配置信号を数秒間 にわたり平均化して(p)、伝送路の非線形の影響を受けた後の信号点配置を求め、これをもとに、キ ャリア再生に用いる位相誤差テーブルを非線形の影響を受けた後の信号点配置に対応するように書 き換えて(q)キャリア再生を行い(r)、復調する(s)ことで、サイクルスリップを抑え、また LDPC 符 号復号を行う際の尤度テーブルについても同様に書き換える(t)ことで、LDPC 符号復号(u)時の劣化 を抑圧することができる。 以下の A2~A3 章では、以上の動作のうち、補足が必要な部分について詳しく説明する。 A.2 A.2.1 伝送信号点配置信号 伝送信号点配置信号の機能 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式では、図 A-2 に示すように、各フレームの変調スロッ トごとに、32 シンボルを使って伝送信号点配置信号を伝送している。32APSK については、各シ ンボルを 1 回伝送する(図 A-3 参照)。また、その他の変調方式についても 32 シンボルを使い、 16APSK については各シンボルを 2 回、8PSK については各シンボルを 4 回、QPSK については各 シンボルを 8 回、π/2 シフト BPSK については各シンボルを 16 回伝送している。受信機側でこの 伝送信号点配置信号を平均化することで、伝送路の非線形性の影響を受けたあとの信号点配置を知 ることができる。 図 A-4 に(a)送信時の信号点配置、(b) 非線形伝送路通過後の受信信号点、(c) 伝送信号点配置信 号平均化後の信号点配置の例を示す。(b)においては、外周円ほど信号点が内側に抑圧され、位相が 回転している。また、(c)においては伝送信号点配置信号平均化によって得られた信号点配置が受信 信号点のほぼ中央に得られていることが確認できる。伝送信号点配置信号平均化で得られた信号点 をもとに、LDPC 符号復号に用いる尤度テーブルおよび同期再生用位相誤差テーブルを更新するこ とで、非線形による C/N-BER 特性およびサイクルスリップを抑圧できる。なお、信号点配置が変 更になった場合にも、受信機側で変更を認識し、変更された信号点配置に対応した受信を行うこと が可能である。 58- 4Symbols π/2 シフト BPSK TMCC 32Symbols 伝送信号点配置信号 FSync P Data #1 T Data#2 T ・・・ Data #65 T Data#66 T 変調スロット#1 PSync P Data #67 T Data#68 T ・・・ Data #131 T Data#132 T 変調スロット#2 !FSync P Data #133 T Data#134 T ・・・ Data #197 T Data#198 T 変調スロット#3 PSync P Data #199 T Data#200 T ・・・ Data #263 T Data#264 T 変調スロット#4 ・・・ ・・・ 1115520 Symbols 33.04647msec ・・・ !FSync P Data #7789 T Data#7790 T ・・・ Data #7853 T Data#7854 T 変調スロット#119 PSync P Data #7855 T Data#7856 T ・・・ Data #7919 T Data#7920 T 変調スロット#120 時間はシンボルレート 33.7561Mbaud 時 PSync=0x 36715a FSync=0x 52f866 ! FSync=0x ad0799 「!」は反転パターン 136Symbols 24Symbols π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK π/2 シフト BPSK 9296Symbols/0.275387msec 2880Symbols 図 A-2 変調信号形式 -59- Q 13(01101) 29(11101) 29(11101) Q Q 13(01101) 13(01101) 29(11101) 9(01001) 9(01001) 12(01100) 9(01001) 12(01100) 5(00101) 1(00001) 8(01000) 17(10001) 24(11000) 30(11110) 24(11000) 18(10010) 23(10111) 31(11111) 2(00010) 7(00111) 6(00110) 31(11111) 2(00010) 7(00111) 27(11011) 11(01011) 伝送信号点配置信号 第 1 シンボル I 18(10010) 23(10111) 26(11010) 3(00011) 10(01010) 10(01010) 15(01111) 24(11000) 22(10110) 19(10011) 14(01110) 26(11010) 3(00011) 16(10000) 15(01111) 27(11011) 6(00110) 2(00010) 7(00111) 31 (11111) 3(00011) 10(01010) 15(01111) 27(11011) 11(01011) 11(01011) 伝送信号点配置信号 第 2 シンボル 伝送信号点配置信号 第 32 シンボル 図 A-3 伝送信号点配置信号の例(32APSK) 26(11010) ARIB STD-B44 6(00110) ・・・・・・・ 19(10011) 14(01110) 17(10001) 30(11110) 18(10010) 23(10111) 19(10011) 14(01110) I 22(10110) 8(01000) 20(10100) 21(10101) 16(10000) 30(11110) I 22(10110) 17(10001) 25(11001) 0(00000) 28(11100) 8(01000) 20(10100) 21(10101) 1(00001) 4(00100) 28(11100) 16(10000) 5(00101) 25(11001) 0(00000) 4(00100) 28(11100) 20(10100) 21(10101) 1 (00001) 5(00101) 25(11001) 0 (00000) 4(00100) 12(01100) ARIB STD-B44 送信信号点 2 送信信号点 受信信号点 2 受信信号点 伝送信号点配置 パイロット平均化 2 信号平均化 -60- 1 1 0 0 -1 -1 -2 -2 -2 -1 0 (a) 送信信号点 1 2 1 0 -1 -2 -2 -1 0 1 2 (b) 受信信号点(非線形通過後) -2 -1 0 1 (c) 伝送信号点配置信号平均化 図 A-4 伝送信号点配置信号平均化による非線形通過後の信号点配置の取得 2 ARIB STD-B44 A.2.2 尤度テーブルおよび位相誤差テーブルへの応用 上述のように、伝送信号点配置信号から、変調方式毎に各シンボルの信号点を取得し、これを同 一シンボルについて、数十フレーム間で平均化して雑音を除去することで、伝送路の非線形性の影 響を受けた後の信号点配置を知ることができる。図 A-5 に受信機の一般的な構成を示す。このうち、 チャンネル選択後の直交検波を行う際に用いる位相誤差テーブルや LDPC 符号の復号の際に用い る尤度テーブルを伝送信号点配置信号から取得した信号点配置をもとに生成することで、非線形の 影響を極力排除した搬送波再生および LDPC 符号の復号が可能となる。 BS-IF 入力 チャン ネル 選択 I Q LDPC 符号復号 直交 検波 エネルギー 逆拡散 BCH 符号 復号 A.2.4 参照 A.2.3 参照 TMCC 復号 図 A-5 A.2.3 受信機の構成 キャリア再生用位相誤差テーブル 図 A-5 の受信機構成の直行検波回路の詳細を図 A-6 に示す。伝送信号点配置信号による非線形補 償を行う場合に必要となる部分を「追加部分」とした。通常、ルートロールオフフィルタの出力を 図 A-7 に示すような位相誤差テーブルを使って、受信された信号点 P と理想的な信号点との位置関 係から、正または負の再生キャリアの位相誤差を検出し、周波数誤差が小さくなるように、数値制 御発振器を制御する。この場合、APSK 変調を非線形伝送路で伝送すると、外周の円上の信号点ほ ど、振幅の抑圧を受け、更に位相回転を受けることから、理想伝送路を想定した図 A-7 の位相誤差 テーブルを使ってキャリア再生を行うと、同期限界 C/N の上昇や、サイクルスリップ確率の上昇な どを生ずる。 伝送信号点配置信号を利用する場合、ルートロールオフフィルタの出力から伝送信号点配置信号 を抽出し、スロット内の同一シンボル毎に平均化を行う。平均化された信号点情報をもとに、位相 誤差テーブルを構成するデータを生成し、位相誤差テーブルを書き換える。 -61- ARIB STD-B44 直交検波 I RRF I RRF Q 複素 乗算 Q NCO 位相誤差 テーブル 生成 位相誤差 テーブル LF 伝送信号点 配置信号 平均化 伝送信号点配置 信号抽出 伝送信号点配置信号のタイミング 信号 変調方式・符号化率選択信号 RRF:ルートロールオフフィルタ, LF:ループフィルタ NCO:数値制御発振器 (TMCC 復号) 図 A-6 伝送信号点配置信号による補償を行う場合の直交検波の構成例 Q + - - + - + - + - + - - + + + - - + - - + + + + - - + - - + + - - + + - - + + - - + 直交検波出力 (内符号)復号 (チャンネル選択部より) 追加部分 - + - - + + - + - + - - ×受信信号点P - + - + - + + + + - 図 A-7 位相誤差テーブルの例(32APSK) -62- I ARIB STD-B44 A.2.4 LDPC 符号復号用尤度テーブル 図 A-5 の受信機構成の LDPC 符号復号回路の詳細を図 A-8 に示す。伝送信号点配置信号による 非線形補償を行う場合に必要となる部分を「追加部分」とした。通常、LDPC 符号の復号を行う場 合、その信号が伝送されている変調方式、符号化率、およびその変調方式のシンボルを構成する各 ビット(32APSK の場合であれば 5 ビット)ごとに、尤度テーブルを用意し、ルートロールオフフィ ルタから出力される受信信号点に対し、シンボルを構成する各ビットの、1 と思われる確率と 0 と 思われる確率の対数比 LLR(Log Likelihood Ratio)を求め、この LLR に対して LDPC 符号復号を 行う。この場合、APSK 変調を非線形伝送路で伝送すると、外周の円上の信号点ほど、振幅の抑圧 を受け、更に位相回転を受けることから、理想伝送路を想定した尤度テーブルを使って LDPC 符号 復号を行うと、所要 C/N の上昇などの弊害を生ずる。 LDPC 復号部 (直交検波より) LDPC 符号 復号器 Q 追加部分 伝送信号点 配置信号抽出 伝送信号点 配置信号 平均化 信号点 尤度テーブル 生成 LLR エネルギ逆拡散へ I 尤度 テーブル 変調方式・符号 化率選択信号 伝送信号点配置信号のタイミング信号 (TMCC 復号より) 図 A-8 伝送信号点配置信号による補償を行う場合の LDPC 符号復号の構成 伝送信号点配置信号を利用する場合、ルートロールオフフィルタの出力から伝送信号点配置信号を抽 出し、スロット内の同一シンボル毎に平均化を行う。平均化された信号点情報をもとに、尤度テーブル を構成するデータを生成し、尤度テーブルを書き換える。 A.2.5 伝送信号点配置信号の所要平均時間 伝送信号点配置信号の平均化不足による所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要平均化時間を求 めると、32APSK97/120 (4/5)については、平均フレーム回数を 44 回(所要時間 1.45 秒)、 16APSK89/120 (3/4)では 22 回(所要時間 0.727 秒)、8PSK89/120 (3/4)では 11 回(所要時間 0.364 秒)、QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所要時間 0.198 秒)、π/2 シフト BPSK61/120 (1/2)では 3 回(所要 時間 0.099 秒)、QPSK33/120 では 6 回(所要時間 0.198 秒)となる。したがって、2 秒程度の伝送信 号点配置信号平均化でいずれの場合もほぼ十分な精度が得られる。 -63- ARIB STD-B44 A.3 TMCC 信号における衛星中継器のバックオフ情報 A2.5 節の検討結果によれば、伝送信号点配置信号から信号点情報を抽出するのに2秒程度かかる ことになり、それまで全変調シンボルを使ったジッタの少ないキャリア再生ができないことになる。 そこで、TMCC 信号に表 A-7 に示す「スロット/変調方式情報」が含まれている。これにより、各 フレームのスロットごとに、変調方式、符号化率、およびバックオフが指定できる。受信機側では、 この情報を使って初期受信用にバックオフを考慮した位相誤差テーブルと尤度テーブルを生成でき るようにしている。 変調方式の指定に当たっては、表 A-8 に示すように、32APSK 以外の変調方式を割り当てる場合 は、5 スロット単位とし、32APSK に比べ効率が低下する割合をダミースロットに置き換える。た とえば 16APSK をスロットに割り当てるときには、5スロットのうちデータ伝送に使用できるのは 4 スロットで、残り1スロットにはダミーデータを挿入するものとする。このダミーデータは実際 には伝送されないが、フレームのビットレートを一定にする効果を持つため、現行の BS および広 帯域 CS デジタル放送でも同様な考え方が用いられている。 符号化率とバックオフについても、5 スロット単位での指定が可能である。ここでいうバックオ フは、衛星中継器における当該変調方式の増幅動作点を指し、変調飽和増幅レベルを基準にした平 均電力を dB 表示したものである。符号化率ごとにバックオフ指定ができるようにしているのは、 同じ変調方式であっても、符号化率が大きいほど、大きなバックオフを必要とするからである。 受信機では TMCC 信号のバックオフ情報を使い、図 A-9 に示すように基準となる信号点配置を 更新し、これに合わせた位相誤差テーブルおよび尤度テーブルを生成または選択し初期受信を行う。 -64- ARIB STD-B44 表 A-7 名称 bi 伝送モード/ スロット 情報 192 TMCC 信号のスロット/変調方式情報 内訳 bit 備考 伝送モード1(変調) 4 変調方式5種類 0000:reserved 0001:π/2シフトBPSK 0010:QPSK 0011:8PSK 0100:16APSK 0101:32APSK 0110-1110:reserved 1111:割当なし 内符号11種類 0000: reserved 0001: 41/120 (1/3) 0010: 49/120 (2/5) 0011: 61/120 (1/2) 0100: 73/120 (3/5) 0101: 81/120 (2/3) 0110: 89/120 (3/4) 0111: 93/120 (7/9) 1000: 97/120 (4/5) 1001: 101/120 (5/6) 1010: 105/120 (7/8) 1011: 109/120 (9/10) 1100-1110: reserve バックオフ(OBO=0~25.5dB) (8bit) OBO[dB]×10を2進数表示 t 伝送モード1(符号化率) 4 伝送モード1への割り当てスロット 数 (5の整数倍) 伝送モード1の衛星出力バックオフ 8 ・・・ ・・・ 伝送モード8(変調) 伝送モード8(符号化率) 伝送モード8への割り当てスロット数 (5の整数倍) 4 4 8 伝送モード8の衛星出力バックオフ 8 表 A-8 8 スロット割り当て規則 周波数 規格化 割当単位 効率 効率 [slot] データ ダミー [bps/Hz] [slot] [slot] 32APSK 5 1 5 5 0 16APSK 4 4/5 5 4 1 8PSK 3 3/5 5 3 2 QPSK 2 2/5 5 2 3 変調 π/2シフト BPSK 1 1/5 -65- 5 1 4 ARIB STD-B44 (i=偶数) 0 (i=奇数) 0 1 (i=奇数) 1 (i=偶数) (a) π/2 BPSK 2 シンボル Si(i=1,2,3・・・) i=1:フレーム先頭 (b) QPSK(バックオフ 0dB) 2 4 R1 12 R2 16 4 (c) 8PSK(バックオフ 0dB) 2 2 2 4 R1 12 R2 16 R3 32 5.66 (d) 16APSK(バックオフ 0dB) (e) 32APSK(バックオフ 0dB) 位相誤差テーブル・尤度テーブルの基準信号点 (TMCC 受信前) (i=偶数) 0 (i=奇数) 0 1 (i=奇数) 1 (i=偶数) シンボル Si(i=1,2,3・・・) i=1:フレーム先頭 (a) π/2 BPSK 2 2 1.0 20 3.57 4 R1 12 R2 16 10 (b) QPSK(バックオフ 0dB) (c) 8PSK(バックオフ 0dB) 2 2 2 3.0 20 4.00 4 R1 12 R2 16 R3 32 10 (d) 16APSK(バックオフ 1.0dB) (e) 32APSK(バックオフ 3.0dB) 位相誤差テーブル・尤度テーブルの基準信号点 (TMCC 受信後・各変調方式のバックオフを反映) 図 A-9 TMCC 信号「スロット/変調方式情報」による 位相誤差テーブル・尤度テーブル用基準信号点の更新 -66- ARIB STD-B44 解説 B TMCC 信号によるストリーム制御機能 B.1 ストリーム制御の必要性 放送用途で主流となっているパケットは図 B-1 に示すように、188 バイトの固定長で、その先頭 には 8 ビットのユニークワードが同期バイトとして付加されている。こうした、固定長で、かつ同 期バイトが付加されるパケットストリームにおいては、既知の同期バイトが既知のパケット長間隔 で捕捉できるポイントを探索することで、容易にパケット先頭を捕捉できる。 一方、図 B-2 に示す IP パケットの例を挙げると、パケット先頭に同期符号に相当するものがな く、またパケット長も可変である。こうしたパケットストリームを送受信する場合、パケットの先 頭を知るため、同期バイトを付加する、あるいはパケット先頭が分かる信号を別途伝送する、とい った対策が必要となる。同期バイトを付加する場合、その到来周期がパケット長によって変化する ため、擬似同期の検出が困難となる。 そこで、高度広帯域衛星デジタル放送方式においては、各スロットの何バイト目からパケットが 多重されているかを示すポインタ情報を TMCC 信号により伝送している。さらに、IP パケット以 外の可変長パケットストリームや MPEG-2 TS パケットストリームなど、スロット単位で複数割り 当て伝送できる仕組みなども取り入れている。以下の章では TMCC 信号によるストリーム制御機 能について説明する。 188 バイト パケットヘッダ(4バイト) トランスポート パケット パケット 識別子 同期 8 1 トランスポートエラー インジケータ ペイロードユニット 開始インジケータ 1 1 13 2 2 連続性 指標 アダプテーションフィールド および/またはペイロード 4 トランスポート 優先度 トランスポート スクランブル制御 アダプテーション フィールド制御 (a) ヘッダ (b) ヘッダ アダプテーションフィールド (c) 図 B-1 MPEG-2 TS の構造 -67- ペイロード ヘッダ アダプテーション フィールド+ペイロード ARIB STD-B44 0 バージョン ヘッダ長 8 16 サービスタイプ フラグ ID TTL 31 プロトコル 0 バージョン 長 さ オフセット 16 8 クラス 長さ チェックサム 31 フローラベル 次ヘッダ 送信元アドレス(128bit) 送信元アドレス(32bit) あて先アドレス(32bit) オプション(可変長) あて先アドレス(128bit) データ(可変長) データ(可変長) IPv4 IPv6 図 B-2 IP パケットの構造 -68- 中継制限 ARIB STD-B44 B.2 TMCC 信号のストリーム制御関連情報 TMCC 信号のストリーム制御関連情報を表 B-1 にまとめる。 表 B-1 TMCC 信号のストリーム制御関連情報 名称 bit 内訳 bit 相対ストリーム/ スロット情報 480 スロット1の相対ストリーム番号 4 相対ストリーム/ 伝送ストリームID 対応表情報 ストリーム種別/ スロット情報 パケット長 同期パターン ビット長 同期パターン (1) 相対ストリーム番号:0-15 ・・・・ 256 128 スロット120の相対ストリーム番号 4 相対ストリーム番号0の 伝送ストリームID ・・・・ 16 相対ストリーム番号15の 伝送ストリームID 相対ストリーム0のストリーム種別 16 8 ・・・ 3840 256 128 512 相対ストリーム15のストリーム種別 スロット1のトップポインタ MPEG-2 TSの場合TS_ID TLVの場合TLVストリームID ・・・ ・・・・ ポインタ/ スロット情報 備考 8 16 スロット1のラストポインタ 16 ・・・・ ・・・ スロット120のトップポインタ 16 スロット120のラストポインタ 16 相対ストリーム0のパケット長 16 ・・・・ ・・・ 相対ストリーム15のパケット長 16 相対ストリーム0の同期パターンビット長 8 ・・・・ ・・・ 相対ストリーム15の同期パターンビット長 8 相対ストリーム0の同期パターン 32 ・・・・ ・・・ 相対ストリーム15の同期パターン 32 ストリーム種別 00000000: reserved 00000001: MPEG-2 TS 00000010: TLV 00000011-11111110: reserved 11111111: 割当なし トップポインタ:スロット中の最初のパケ ットの先頭バイトを指定。ただし、0xFFFF は先頭バイト不在。 ラストポインタ:スロット中の最後の配置 完了パ ケットの最終バイト+1を指定。ただし、 0xFFFFは最終バイト不在。 パケット長をバイト単位で指定。 不定長の場合、0x0000。 ヌル置換を行う際、その先頭数バイトには 同期パターンを置く必要がある場合、その 同期パターンの長さを0(0x00)~32(0x20) のビット長で記載する 同期パターンを記載。MSBから同期パタ ーンビット長分のビット数を有効とする。 複数ストリーム伝送 高度広帯域衛星デジタル放送方式においては、最大 16 のストリームをひとつの衛星中継器で伝 送可能である。 「相対ストリーム/スロット情報」は、多重フレームを構成する 120 のスロットそれぞれに対し て、0 から 15 のいずれかの相対ストリーム番号を割り当て、同一の相対ストリーム番号をもつスロ ットのデータは、ひとつのストリームであることを示す。 また、 「相対ストリーム/伝送ストリーム ID 対応表情報」は、相対ストリーム番号 0~15 の各ス トリームに 16 ビットの識別番号である伝送ストリーム ID を割り当てられるようにしている。スト リームが MPEG-2 TS の場合、伝送ストリーム ID は TS_ID とし、また、TLV の場合には TLV ス トリーム ID とする。 「ストリーム種別/スロット情報」は、各相対ストリーム番号のストリームの種別を表し、0x01 -69- ARIB STD-B44 を MPEG-2 TS、0x02 を TLV、0xff を割り当てなしとし、それ以外を将来に備え予約としている。 (2) パケット同期 「ポインタ/スロット情報」は各スロットに対するトップポインタとラストポインタで構成され、 主にパケット同期とパケット無効化に用いられる。 図 B-3 にスロットのデータ領域にパケットを収納する例を示す。トップポインタは各スロットに 収納されるパケットのうち、最初のパケット先頭バイト位置を示す。またラストポインタは各スロ ットに収納されるパケットのうち、最後のパケット末尾バイト位置+1を示す。 これらのうち、パケット同期は主にトップポインタを使って行われラストポインタは、後述のパケ ットの無効化で利用される。 (3) パケットの無効化 LDPC 符号+BCH 符号による誤り訂正能力を超えた誤りが発生し、受信不能なスロットが発生 した場合、これをそのまま以降の処理に流してしまうと、ビット誤りによってパケット識別などが 別サービスのパケット識別に偶然一致し、別サービスに悪影響を与える場合がある。したがって、 訂正できなかったスロットに格納されたパケットについては、ヌルパケットまたはヌルデータに置 換するか、パケット内にエラーインジケータフラグがある場合、これをエラー有りにセットするこ とにより、パケットの無効化をしてから以降の処理に受け渡す必要がある。 パケット無効化の方法を図 B-4 に示す。各スロットについて、BCH 符号の復号を行う場合、正 しく復号できたかどうか判定が行う。ここで訂正不能であった場合、当該スロットで伝送されたパ ケットの無効化を行う。パケット無効化の範囲は、訂正不能であったスロットに全体または一部が 含まれるパケットすべてが対象となる。したがって、スロット#N が訂正不能であった場合、スロ ット#N-1 のラストポインタからスロット#N+1 のトップポインタ-1がパケット無効化の範囲と なり、MPEG-2 TS の場合、トランスポートエラーインジケータに 1 をセットし、それ以外の場合 ヌルデータに置換する。 TLV 伝送時のパケットの無効化では、TLV 形式の NULL パケットに置換するものとする。NULL パケットの長さは、4 バイト~65535 バイトの任意のバイト長に選ぶことができる。 TLV 伝送時のパケット無効化の具体例を図 B-5 に示す。同図の例ではスロット#N+1 およびスロッ ト#N+2 が BCH 訂正不能であった場合を示している。この場合、スロット#N のラストポインタか ら、スロット#N+3 のトップポインタまでが、無効化の対象となる。無効化に当たっては、TLV に 規定された NULL パケットに置換することになるが、その方法としては、(a)に示す、スロットご とに NULL パケットで置換する方法や、(b) に示す、ひとつの NULL パケットで置換する方法な どが考えられるが、TLV インターフェースではいずれの方法でも、無視される対象は共通となるこ とから、受信機側ではいずれの方法によっても構わない。ただし、TLV の最低バイト長が 4 バイト であるため、(a)の方法による場合、TLVnull#1 および TVLnull#4 が 4 以下となる場合、TLVnull#1 -70- ARIB STD-B44 と TLVnull#2 および TLVnull#3 と TLVnull#4 を連結し、1つの TLVnull パケットに置換するな ど例外処理が必要となる。 なお、TMCC 信号の「パケット長」は各相対ストリームのパケットが固定長である場合、そのパ ケット長を、 「同期パターン長」は各相対ストリームのパケット先頭に同期バイトがある場合に、そ の同期バイト長を、また「同期パターン」は各相対ストリームのパケット先頭に同期バイトがある 場合に、その同期パターンを示す。これらの情報から、パケット長が固定値であって、同期バイト が指定されている場合、ヌルデータに置換した部分の先頭に指定された同期バイトを上書きするこ とで、未知の TS や TLV 以外の未知のストリームであっても、パケットの形式に整えて、以降の処 Slot #1 Packet #N Slot #2 Packet #N+1 Packet #N+7 Slot #120 の ラストポインタ Slot #2 の ラストポインタ Packet #N+2 Packet #N+6 ・・・・ Packet #N+5 Slot #1 の ラストポインタ Slot #120 の トップポインタ Slot #2 の トップポインタ Slot #1 の トップポインタ 理に受け渡すことも可能である。 Packet #N+3 Packet #N+8 ・・・・ Slot #120 Packet #M 図 B-3 Packet #M+1 Packet #M+2 Packet #M+3 トップポインタとラストポインタ ヌルパケット置換範囲 BCH 訂正不能スロット SLOT #N-1 Packet SLOT#N-1 の ラストポインタ ビット 誤り NULL SLOT #N Packet SLOT#N の トップポインタ NULL 図 B-4 SLOT #N+1 Packet エラースロットの パケット無効化 NULL Packet SLOT#N の ラストポインタ SLOT#N+1 の トップポインタ NULL 受信機におけるヌルパケット置換 -71- Packet Packet ARIB STD-B44 スロット #N ラストポインタ 無効化する範囲 スロット #N スロット #N+1 BCH 訂正不能スロット スロット #N+2 スロット #N+3 スロット #N+3 トップポインタ スロット#N スロット#N+1 スロット#N+2 TLVnull #2 TLVnull #3 スロット#N+3 TLVnull #1 (a) (b) TLVnull #4 無効化区間をひとつの TLV NULL パケットに置換 TLVnull #1 図 B-5 スロット毎に TLV NULL パケットに置換 無効化区間の TLV NULL パケットへの置換 -72- ARIB STD-B44 付属 高度広帯域衛星デジタル放送の 運用ガイドライン ARIB STD-B44 付属 高度広帯域衛星デジタル放送の運用ガイドライン 目 次 第 1 章 一般事項 .............................................................................................................................. 73 1.1 目的................................................................................................................................. 73 1.2 適用範囲 ......................................................................................................................... 73 第 2 章 PCR 運用ガイドライン ....................................................................................................... 75 2.1 PCR 管理によるハードウェアの効率化 .......................................................................... 75 2.2 速度変換の負荷を軽減する手法 ..................................................................................... 76 2.3 具体例 .............................................................................................................................77 2.4 実際の運用への適用可能性 ............................................................................................. 79 第 3 章 時刻情報の伝送に関するガイドライン ............................................................................... 83 3.1 主信号における NTP による協定世界時の伝送 .......................................................... 83 3.2 TMCC 情報における協定世界時の伝送 ...................................................................... 84 第 4 章 サイトダイバーシチ運用における TMCC の利用 ............................................................... 87 4.1. サイトダイバーシチ運用の概要.................................................................................. 87 4.2. サイトダイバーシチの運用 ......................................................................................... 87 4.3. サイトダイバーシチ運用に伴う問題点と対策 ............................................................ 88 -ⅰ- ARIB STD-B44 第1章 1.1 一般事項 目的 本運用ガイドラインは、デジタル放送の番組送出や送信業務に関し、実運用において推奨される 技術条件をガイドラインとして示す。 1.2 適用範囲 本運用ガイドラインは、高度広帯域衛星デジタル放送に適用する。詳細については運用規定に従 うものとする。 -73- ARIB STD-B44 <余白> -74- ARIB STD-B44 第2章 2.1 PCR 運用ガイドライン PCR 管理によるハードウェアの効率化 高度広帯域衛星デジタル放送方式では、1 事業者にフレームあたり 1~120 のスロットを割り当 てることが可能である。また、変調方式は 5 種類、符号化率は 11 種類から選択可能であり、柔軟 性を確保した。一方、1TS 当たりの伝送容量は割り当てるスロット数や変調方式、符号化率の組 み合わせに応じて広範囲にわたる多数の値をとり、ハードウェアの複雑化の要因となる。 複数の変調方式を同一搬送波で伝送する場合は、多値数の多い変調方式の順、また、ひとつの変 調方式の中で複数の符号化率を併用する場合には、符号化率の高い順に、各情報を伝送フレーム内 の先頭スロットから順に配置し、最大効率の変調方式よりも低い効率の変調方式をスロットに割り 当てる場合、有効スロットの後に無効(ダミー)スロットを配置する。(参考例 図 2.1 参照) 115 116 16APSK 117 16APSK 118 16APSK 119 16APSK 120 ダミースロット (a) 32APSK+16APSK 115 116 8PSK 117 8PSK 118 8PSK 119 ダミースロット 120 ダミースロット (b) 32APSK+8PSK 図 2.1 32APSK 115 116 QPSK 117 QPSK 118 ダミースロット 119 ダミースロット 120 ダミースロット (c) 32APSK+QPSK 115 116 117 118 119 120 1 2 32APSK π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット (d) 32APSK+π/2 シフト BPSK ・・・・・・・・・・・ 32APSK 1 2 ・・・・・・・・・・・・・・・ 32APSK 1 2 ・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 32APSK π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット π/2 シフト BPSK ダミースロット ダミースロット ダミースロット ダミースロット (e) 32APSK+π/2 シフト BPSK×2 スロット割り当ての例 5 スロットあたりのダミースロット数は割り当てる変調方式に応じて 0 から 4 まで 5 通りある。 さらに、スロット内に包含されるパケット数については、表 2.1 によれば、割り当てられた符号化 率に応じて 10 パケット(符号化率 1/3)から 27 パケット(符号化率 9/10)が配置される可能性があり、 そのパターンは符号化率の数と等しく 11 通りとなる。 以上の条件のもとで、委託放送事業者が送信するビットストリームを単純に送信側で時間圧縮し、 受信側で時間伸長する方式とした場合、受信機の伝送路復号部から情報源復号部への信号の受け渡 しは、1TS 当たりの情報レートで 120×5×11=6600 通り(実際には 32APSK 以外の変調方式ではダ ミースロットが挿入されることから組み合わせから除外されこの値の半分強となる)、情報レートの 範囲で 455kbps~146.671Mbps となり、これらのクロックレートに対応する必要があり、実装に与 えるインパクトが大きい。こうした速度変換における負荷を軽減するための方法として、ヌルパケ ット挿入と PCR の付け替えを組み合わせた手法を以下に説明する。 -75- ARIB STD-B44 表 2.1 各符号化率のスロット構成 スロット長=LDPC符号長 符号化率 スロット ヘッダ 1 / 3 44880 176 2 / 5 44880 176 1 / 2 44880 176 3 / 5 44880 176 2 / 3 44880 176 3 / 4 44880 176 7 / 9 44880 176 4 / 5 44880 176 5 / 6 44880 176 7 / 8 44880 176 9 / 10 44880 176 ※1 データ長 (TSパケット数) 14960 (10) 17952 (12) 22440 (15) 26928 (18) 29920 (20) 32912 (22) 34408 (23) 35904 (24) 37400 (25) 38896 (26) 40392 (27) BCH スタッフ LDPC パリティ ビット パリティ 総合符 BCH+ヘッダ 号化率 LDPC +スタッフ ※3 符号化率※2 符号化率※1 192 6 29546 0.333 192 6 26554 0.400 192 6 22066 0.500 192 6 17578 0.600 192 6 14586 0.667 192 6 11594 0.733 192 6 10098 0.767 192 6 8602 0.800 192 6 7106 0.833 192 6 5610 0.867 192 6 4114 0.900 0.342 (41/120) 0.408 (49/120) 0.508 (61/120) 0.608 (73/120) 0.675 (81/120) 0.742 (89/120) 0.775 (93/120) 0.808 (97/120) 0.842 (101/120) 0.875 (105/120) 0.908 (109/120) 参考 0.976 1/3=33.33% 0.980 2/5=40% 0.984 1/2=50% 0.986 3/5=60% 0.988 2/3=66.67% 0.989 3/4=75% 0.989 7/9=77.7% 0.990 4/5=80% 0.990 5/6=83.33% 0.990 7/8=87.5% 0.991 9/10=90% データ長/(データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット)・・・(a) ※2 (データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット)/(データ長+BCH パリティ+スロットヘッダ+スタッフビット+LDPC パリ ティ) ・・・(b) ※3 (a)×(b) 2.2 速度変換の負荷を軽減する手法 速度変換の負荷を軽減するための手法として、委託放送事業者からの伝送レートは、契約スロッ ト数1 に対応した固定レートとし、ダミースロットおよび符号化率を考慮した PCR の設定を行う方 法が有効である。 図 2.2 は 1 フレーム 15 スロットの例を示している。同図の TSl(契約スロット数 10)のように 階層伝送を行う場合にはパリティ用のダミースロットを想定しなければならないので、TS を構成 する際にもヌルパケットをあらかじめ挿入したダミースロットを配置する。時間基準を送受間で保 持するため、それぞれの TS のダミースロット、およびダミースロット以外については符号化率に より決まる空き領域にヌルパケットが配置されているものとして PCR を設定する。符号化率によ り決まる空き領域については、このあとの節で具体例を使い詳述する。 こうして、委託放送事業者では契約スロット数に相当する TS パケットを生成する。委託放送事 業者から受託放送事業者に設置された多重部へ伝送する際にはヌルパケット含めて契約スロット数 1 事業者が自由に扱える最大スロット数 -76- ARIB STD-B44 を伝送するため、階層構造が変更されても委託放送事業者から受託放送事業者へ伝送される速度は 一定となる。 受信機で①の TSl を再生する際には、伝送時に想定されたダミースロットに TS ヌルパケットを 配置するとともに、ダミースロット以外のスロットについては、符号化率により決まる空き領域に もヌルパケットを配置して出力する。 ① TS1 契約スロット=10 放送局 多重・伝送 受信機 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) QPSK61/120(1/2) QPSK61/120(1/2) ダミースロット ダミースロット ダミースロット 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) QPSK61/120(1/2) QPSK61/120(1/2) ダミースロット ダミースロット ダミースロット 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) 32APSK97/120(4/5) QPSK61/120(1/2) QPSK61/120(1/2) ダミースロット ダミースロット ダミースロット 15/10 速度変換 ② TS2 契約スロット=4 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 15/4 ③ TS3 契約スロット=1 32APSK109/120(9/10) 15/1 10/15 速度変換 4/15 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 32APSK109/120(9/10) 1/15 32APSK109/120(9/10) 1 フレーム=15 スロットとして例示 図 2.2 複数 TS 合成の例 これらの処理により、委託放送事業者と受信機の TS の時間関係は保存され、TS 内に存在する時 間基準 PCR の時間位置がずれることはない。 TS2 および TS3 は契約スロット数が異なる場合であるが、このときにも放送局から多重部への伝 送は契約した分のスロットのみを伝送すれば良い。 以上の方法によれば、1 フレームのうち契約スロット数が n(整数)スロットとするとき、送信 側の多重化処理において、フレーム内スロット数(120)/n のクロックによる速度変換が、また 受信側では多重分離後に n/フレーム内スロット数(120)のクロックによる速度変換が必要とな るが、2.1 節で述べた単純な送信側での時間圧縮/受信側での時間伸長をする場合にくらべ、扱う クロックレートの種類・範囲は大幅に縮小されることになる。 なお、これらの速度変換方法については伝送方式の切り替わりで破綻が生じないように注意が必 要であるが、例えばクロック間引きのデジタル速度変換によって実現できる。 2.3 具体例 以上説明した手法について、以下に具体例を挙げ、より詳細に説明する。 例として図 2.3(a)に示すように、スロット#1~#5 を使って、変調方式 16APSK、符号化率 -77- ARIB STD-B44 41/120(1/3)で伝送する場合を考える。 受信機側で再生される信号は同図(b)のようになり、同期バイトを除く 187 バイト長 TS がバース ト状に得られることになる。受信機内では、この TS の先頭に同期バイトを付加した上で、適切な PCR 値を含む等間隔の TS パケットとして MPEG デコーダ等に渡す必要がある。このような条件 を満足する PCR に付け替える方法を以下に示す。 表 2.1 によれば、符号化率 41/120 (1/3)で伝送できる1スロットあたりの TS パケットは 10 パケ ットである。したがって、有効 4 スロットを使って伝送できるパケット数は図 2.4(a)に示すように 10×4=40 パケットとなる。 委託放送事業者は、このパケットストリームをスロット割り当てする前に、PCR の付け替えを行 う。PCR の付け替えは 5 スロット(同期、信号点配置情報、TMCC を含む)分のメモリ(5810× 5Byte=46480×5bit=232400bit、図 2.5 を参照)上で行う。 5 スロット分の時間に含まれる 188×8×40=60160 ビットのデータを同時間内に 232400 ビット のメモリ上に展開するため、図 2.4(b)に示すように、232400/60160=2905/752 の速度変換を行う。 また展開を行う際、1TS を書き込む毎に、19.5 バイト分の間隙をあけて、次の TS を書き込む。こ こで書き込んだ TS とそれに後続する 19.5 バイトの間隙を合わせてここではセルと呼ぶことにする と、展開に使うメモリ 1 スロットは 28 のセルで構成され、ここでは最初の 10 セルのみ使い、残り 18 セルには NULL パケットを書き込むこととする。以上のメモリ上への展開が完了したら、展開 された TS に対し適切な値をとる PCR に付け替えを行う。 PCR の付け替えが完了したら、同図(c)に示すように、書き込んだときの 120/5 倍の速度で読み出 しを行い、他の同様の処理を施した TS と共に、フレームのスロット上へ PCR を付け替えた TS を 先頭の同期バイトを除去して配置する。この状態で受託放送事業者の伝送路符号化部への信号受け 渡しを行う。 伝送路符号化部では、この信号に伝送路符号化を行い送信する。また受信機では、この信号を受 信し、120/5 に時間伸張する。すなわち、受信機側でも同図(c)の信号が得られることになる。 受信機では同図(c)の信号に対し、同図(d)の 232,400bit 上のセルに同期バイトを付加した TS を 展開する。展開を行う際、1TS を書き込む毎に、19.5 バイト分の間隙をあけて、次の TS を書き込 む。また 10 セル書き込んだ後の 18 セルには同様の間隙を設けながら、NULL パケットを充填する。 展開が終了したら、メモリ上から間隙を廃棄しながら、207.5/188 の時間伸張を行う。これによ り、適切な PCR を含む等間隔の 188 バイト長 TS のストリームが復元できる。なお、ストリーム を引き渡すデコーダが 188 バイトのパケットをバースト的に受け付けることができる場合には、 207.5/188 の時間伸張は不要である。 複数の 5 スロット単位を跨いでストリームが多重されている場合や、さらに複数のストリームが 混在している場合については、5 スロット単位で同様の処理を行うものとし、PCR の付け替えに際 しては、同一のストリーム内で PCR の処理を行い、異なるストリームのパケットは NULL パケッ トとみなして処理する。またストリームとして抽出する場合には、それ以外のストリームのパケッ -78- ARIB STD-B44 トは NULL パケットに置換することで対応できる。 2.4 実際の運用への適用可能性 以上述べた方法により、比較的簡単な仕組みで、速度変換のための実装インパクトが大幅に軽減 できる。ARIB 実証実験では実際に使用され実現性も確認されている。 -79- Slot #1 H 22B 187Byte TS ×10 Slot #2 H 22B 187Byte TS ×10 Slot #3 H 22B 187Byte TS ×10 Slot #4 H 22B 187Byte TS ×10 BCH 24Byte BCH 24Byte BCH 24Byte BCH 24Byte Stf 6bit Stf 6bit Stf 6bit Stf 6bit LDPC 3693.25Byte LDPC 3693.25Byte LDPC 3693.25Byte LDPC 3693.25Byte S+P+T (a) スロット構成 S+P+T S+P+T S+P+T Dummy Slot 5610Byte Slot #5 S+P+T ARIB STD-B44 16APSK(41/120(1/3)) ・・・ Slot #1 Slot #2 Slot #3 S+P+T LDPC Stf BCH LDPC S+P+T H Slot #4 Dummy Slot 5610Byte S+P+T (b) 時系列信号 187Byte TS ×10 Stf BCH H LDPC S+P+T 187Byte TS ×10 Stf BCH H LDPC S+P+T 187Byte TS ×10 Stf H -80- 時系列 BCH 187Byte TS ×10 Slot #5 S+P+T=同期信号+信号点配置情報+TMCC 信号 図 2.3 受信機で再生されるストリームの例 委託放送事業者 5 スロット分の TS / 34.2246msec=フレーム周期 (a) MPEG-2 TS (TX) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 38 40 188Byte 2905/752 速度変換 1660 bit x10 1660bitx28(28cell) 受託放送事業者 (b) 5 スロット分の 一時記憶・PCR 付け替え(TX) 1 cell 120/5 速度変換 (c) 5 スロットへ の格納(TX/RX) NULL 187x8x10 =14960bit 188+19.5 Byte Bch+Stf+Ldpc+Sync h +P+TMCC h Bch+Stf+Ldpc+Sync h +P+TMCC Bch+Stf+Ldpc+Sync h +P+TMCC Bch+Stf+Ldpc+Sync +P+TMCC NULL (伝送路符号化/復号) 176bit 5/120 速度変換 -81- この部分について は、実際には 5/120 =1/24 に時間圧縮 されている。 受信機 1660x10bit 1660bitx28(28cell ) (d) 5 スロット分の 一時記憶 (RX) 1 1 NULL 1 NULL cell 207.5/188 速度変換 188 + 19.5 Byte 1 NULL パケット 常に NULL パケット 符号化率によって有効パケットとなる 図 2.4 PCR 付け替えの例 h: スロットヘッダ Bch: 外符号(BCH)パリティ Stf: スタッフビット Ldpc: 内符号(LDPC)パリティ Sync: フレーム同期またはスロット同期 P: 信号点配置情報 ARIB STD-B44 (d) 188 バイト TS ストリーム・ Prog.Clock 再生 (RX) 有効パケット 廃棄 ARIB STD-B44 200Byte(1600bit) 5610Byte(44880bit) 15Byte (120bit) 24Byte(192bit) 176bit 20Byte (160bit) 165Byte (1320bit) H Slot #1 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #2 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #3 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC ・・・・・・・・・・ ・・・・ ・・ ・・・・ H Slot #7 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #8 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #9 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC ・・・・・・・・・・ ・・・・ ・・ ・・・・ H Slot #12 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #13 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC H Slot #14 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync P TMCC+BCH+LDPC ・・・・・・・・・・ ・・・・ H Slot #24 BCH Parity Stf LDPC Parity H Slot #25 BCH Parity Stf LDPC Parity H Slot #26 BCH Parity Stf LDPC Parity Sync ・・ P ・・・・ TMCC+BCH+LDPC ・・ P ・・・・・・・・・・ H Slot #118 BCH Parity Stf LDPC Parity H Slot #119 BCH Parity Stf LDPC Parity H Slot #120 BCH Parity Stf LDPC Parity 変調方式の組み合わせにより 24~120 の範囲で変わる H:ヘッダ S:スタッフビット P:信号点配置情報 6bit 図 2.5 フレーム構成 -82- ARIB STD-B44 第3章 時刻情報の伝送に関するガイドライン 3.1 主信号における NTP による協定世界時の伝送 主信号において、協定世界時(Coordinated Universal Time, UTC)を提供するため、IETF RFC 5905 “Network Time Protocol Version 4: Protocol and Algorithms Specification”に規定する NTP 形式の IP パケットを用いる。 NTP 形式を含む IP パケットは、遅延変動を抑えて伝送する必要がある。そのため、NTP 形式を 含む IP パケットの IP ヘッダ圧縮は行わない。 さらに、NTP 形式を含む IP パケットを格納する TLV パケットは、TLV ストリーム ID ごとに割 り当てられたスロットのうち、最初のスロットの先頭に配置することとする。このように TLV パ ケットを配置することで、NTP 形式を含む IP パケットの遅延変動を抑えることが可能である。NTP 形式を含む TLV パケットを、スロットに配置する例を図 3-1(a)、図 3-1(b)に示す。 スロット #1 NTP形式を含む TLVパケット スロット #2 スロット #3 スロット #4 TLVパケット TLVパケット TLVパケット TLVパケット TLVパケット TLVパケット スロット #5 1つのTLVストリーム …… スロット #120 フレーム 凡例: トップポインタ 図 3-1(a) NTP 形式を含む TLV パケットの配置の例 1 フレームを1つの TLV ストリームで用いる場合の例 -83- ARIB STD-B44 NTP形式を含む TLVパケット スロット #1 TLVパケット …… TLVストリーム #1 スロット #40 NTP形式を含む TLVパケット スロット #41 TLVパケット …… TLVストリーム #2 スロット #80 NTP形式を含む TLVパケット スロット #81 TLVパケット …… TLVストリーム #3 スロット #120 フレーム 凡例: トップポインタ 図 3-1 (b) NTP 形式を含む TLV パケットの配置の例 1 フレームを 3 つの TLV ストリームで用いる場合の例 3.2 TMCC 情報における協定世界時の伝送 TMCC 情報の末尾 3,614 ビットは拡張情報として割り当てられており、このうち先頭の 16 ビッ トが拡張情報を識別するための拡張識別である。TMCC 情報で協定世界時を伝送するため、この拡 張情報を以下のように用いることとする。 3.2.1 TMCC 拡張情報の拡張識別 TMCC 情報の拡張情報を識別するための拡張識別の割当てを表 3-1 に示す。 表 3-1 拡張識別 0x0000 0x0001 0x0002 – 0xFFFF 拡張識別の割当て 意味 無効 TMCC 拡張情報領域が時刻情報を格納することを示す。 未定義 3.2.2 拡張情報領域 拡張識別の値が 0x0001 の時、TMCC 拡張情報領域に格納する時刻情報領域は表 3-2 に示す構成 とする。 -84- ARIB STD-B44 表 3-2 時刻情報領域の構成 データ構造 TMCC_ Time_Information () { reserved common_time_indicator extended_payload_indicator if(common_time_indicator==0){ time_flag for (i=0; i<16; i++) { delta transmit_timestamp } ビット数 データ表記 6 1 1 bslbf bslbf bslbf 16 bslbf 32 64 simsbf uimsbf 16 32 64 bslbf simsbf uimsbf 16 bslbf } if(common_time_indicator==1){ reserved delta transmit_timestamp } next_extended_payload_indicator } 時刻情報領域の意味: TMCC_Time_Information()(時刻情報領域):時刻情報の格納領域を示す。 全ての reserved のビットは‘1’とする。 common_time_indicator(共通時刻情報フラグ):相対ストリーム毎に個別の時刻情報を付与す る場合、本フラグを 0 とし、全ての相対ストリーム番号において共通の時刻情報を付与する場合、 本フラグを 1 とする。 common_time_indicator が 0 の場合、後続の delta フィールドと transit timestamp フィールド を 16 回伝送する。 common_time_indicator が 1 の場合、後続の delta フィールドと transit timestamp フィールド を 1 回伝送する。 extended_payload_indicator(後続拡張情報有無フラグ):TMCC_Time_Information()に後続 する拡張領域において、拡張情報の有無を判別するフラグ。 本フラグが 0 の場合、TMCC_Time_Information()に後続する全ての拡張領域を reserved とする。 本フラグが 1 の場合、後述する next_extended_payload_indicator フィールドに従う。 time_flag(時刻情報伝送フラグ):common_time_indicator が 0 であり、相対ストリーム番号 が k のストリームの時刻情報が有効の場合、このフィールドの MSB から(k+1)番目のビットを‘1’ とする。相対ストリーム番号が k のストリームの時刻情報が無効の場合、このフィールドの MSB から(k+1)番目のビットを‘0’とし、該当する delta フィールドおよび trasmit_timestamp フィール ドは任意の値とする。 delta(伝送遅延):TMCC 信号を作成する送信サーバから一般的な端末までの、想定する伝送 遅延を秒単位で示す。32 ビットの符号付き固定小数点とし、上位 16 ビットは整数部を、下位 16 -85- ARIB STD-B44 ビットは小数点以下を表す。このフィールドが 0x0000 0000 のときは、本フィールドが無効である ことを意味する。 transmit_timestamp(送信タイムスタンプ):本 TMCC 信号が送信サーバを出発する時刻 NTP タイムスタンプ長形式で記述する。具体的には、1900 年 1 月 1 日 0 時を基準とした相対時刻を秒 単位で示す。上位 32 ビットは整数部を、下位 32 ビットは小数点以下を表す。上位 32 ビットの MSB が 0 の時は 2036 年を基準とする。 next_extended_payload_indicator(後続拡張情報識別):TMCC_Time_Information()に後続す る拡張情報を識別するための拡張識別を示す。この割当ては表 3-1 に従う。 なお、3.1 および 3.2 記載のパラメータの具体的な値および、TMCC 情報における変更指示の加 算等については、別途運用規定で定める。 -86- ARIB STD-B44 第4章 サイトダイバーシチ運用における TMCC の利用 4.1. サイトダイバーシチ運用の概要 高度広帯域衛星デジタル放送では、降雨によるアップリンクの遮断を回避するために、主局/副 局のアップリンク切替によるサイトダイバーシチ運用を用いる。その概念を図 4.1 に示す。 主局からの回線が雨で遮断する恐れが出てきた場合には、主局からの制御で副局からのアップリ ンクに切り替える。これによって、アップリンクの遮断を回避できる。 図4.1 サイトダイバーシチ運用の概念 この制御の方式として、 ① 副局送り回線にスイッチ制御信号を多重する方法 ② 専用制御線を用いてスイッチ制御を行う方法 ③ 放送波にスイッチ制御信号を多重する方法 等が考えられる。 上記の方法のうち、③の方式は TMCC の送受信制御情報ビットを用いて行うことができる。こ の方法では電波で切り替え信号を送受することから、切り替え制御動作時の電波の瞬断(または重 畳)時間を精度良く小さく出来る可能性があり、柔軟なシステム構築が期待できる。 4.2. サイトダイバーシチの運用 このサイトダイバーシチ運用情報は、TMCC 情報のうちアップリンク制御信号(3 ビット) (3 章 3.11(9))を用いて伝送することが適当である。 サイトダイバーシチ運用時の地球局起動制御信号として表 4.1 のようなビット利用方法が考えら れる。 -87- ARIB STD-B44 表 4.1 アップリンク制御信号のビット例 Bit サイトダイバーシチ実施フレーム指示 3 主局指示 2 アップリンク制御情 1 報 副局指示 サイトダイバーシチを行う N※ フレーム前に 「1」とし、サイトダイバーシチ終了後 M※ フレ ーム後に「0」とする。 主局からアップリンクする信号の場合には「1」、 それ以外は「0」とする。 副局からアップリンクする信号の場合には「1」、 それ以外は「0」とする。 ※ N,M はTBD 4.3. サイトダイバーシチ運用に伴う問題点と対策 サイトダイバーシチは、アップリンクの確保の目的で行われる操作であり、その制御に TMCC を使うことが可能である。さらに受信機に対して発局の切り替え時の N フレーム前に「サイトダイ バーシチ実施フレーム指示」ビットが ON となることから、切り替え時のキャリアの瞬断(または 重畳)による受信障害を軽減できる可能性がある。受信機でアップリンク情報を取り込む場合、ポ ーリング処理により周期的に見る方法等があり、これらの受信機制御の観点からはサイトダイバー シチ実施フレーム指示のタイミングは例えば 16 フレーム前(N=16)程度で問題はないと考えられる。 -88- ARIB STD-B44 参 考 資 料 ARIB STD-B44 参 考 資 目 次 料 参考資料 1 情報ビットレート ......................................................................................................... 89 A1.1 MPEG-2 TS 伝送時の情報ビットレート .................................................................. 89 A1.2 TLV 伝送時の情報ビットレート ............................................................................... 89 参考資料 2 「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験結果 ..................................... 91 A2.1 まえがき ................................................................................................................... 91 A2.2 CS 衛星伝送実験結果 ................................................................................................ 91 A2.3 BS 衛星伝送実験結果 ................................................................................................ 97 A2.4 衛星伝送実験系統 ..................................................................................................... 98 A2.5 バックオフの定義 ................................................................................................... 100 A2.6 所要 C/N の定義 ..................................................................................................... 100 A2.7 CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点 .......................................................... 103 参考資料 3 回線設計例 .................................................................................................................. 104 A3.1 まえがき ..................................................................................................................... 104 A3.2 前提条件 ..................................................................................................................... 104 A3.3 計算結果 ..................................................................................................................... 109 -ⅰ- ARIB STD-B44 参考資料1 情報ビットレート A1.1 MPEG-2 TS 伝送時の情報ビットレート MPEG-2 TSを伝送する場合の1中継器あたりのビットレートRは、シンボルレートをSr、符号化 率をCr、スロット割り当て規則における5スロットあたりの有効スロット数をFeとすると、以下の 式により計算できる。 R Sr Fe 44880 176 192 6 44880 1 Cr 188 44880 44880 1600 44880 187 ・・・① 変調方式、符号化率の組み合わせについてシンボルレートを 33.7561Mbaud として情報ビットレート を計算した結果を表 A1-1 に示す。 A1.2 TLV 伝送時の情報ビットレート TLVを伝送する場合の1中継器あたりのビットレートRは、シンボルレートをSr、符号化率をCr、スロ ット割り当て規則における5スロットあたりの有効スロット数をFeとすると、以下の式により計算でき る。 R Sr Fe 44880 44880 176 192 6 44880 1 Cr 44880 1600 44880 ・・・② 変調方式、符号化率の組み合わせについてシンボルレートを 33.7561Mbaud として情報ビットレ ートを計算した結果を表 A1-2 に示す。 - 89 - 97/120 (4/5) 26.2147 52.4294 78.6442 104.8589 131.0736 101/120 (5/6) 27.3070 54.6140 81.9210 109.2280 136.5350 105/120 (7/8) 28.3993 56.7986 85.1978 113.5971 141.9964 109/120 (9/10) 29.3343 58.6686 88.0029 117.3372 146.6715 シンボルレート=33.7561Mbaud 時 -90- 変調方式 π/2シフトBPSK QPSK 8PSK 16APSK 32APSK 表 A1-2 情報ビットレート[Mbps/120slot] (TLV 伝送時) 符号化率(近似値) 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 (1/3) (2/5) (1/2) (3/5) (2/3) (3/4) (7/9) 10.8647 13.0376 16.2971 19.5565 21.7294 23.9023 24.9888 21.7294 26.0753 32.5941 39.1129 43.4588 47.8047 49.9776 32.5941 39.1129 48.8912 58.6694 65.1882 71.7070 74.9664 43.4588 52.1506 65.1882 78.2258 86.9176 95.6094 99.9552 54.3235 65.1882 81.4853 97.7823 108.6470 119.5117 124.9441 97/120 (4/5) 26.0753 52.1506 78.2258 104.3011 130.3764 101/120 (5/6) 27.1618 54.3235 81.4853 108.6470 135.8088 105/120 (7/8) 28.2482 56.4964 84.7447 112.9929 141.2411 109/120 (9/10) 29.1783 58.3565 87.5348 116.7131 145.8913 シンボルレート=33.7561Mbaud 時 ARIB STD-B44 変調方式 π/2シフトBPSK QPSK 8PSK 16APSK 32APSK 表 A1-1 情報ビットレート[Mbps/120slot] (MPEG-2 TS 伝送時) 符号化率(近似値) 41/120 49/120 61/120 73/120 81/120 89/120 93/120 (1/3) (2/5) (1/2) (3/5) (2/3) (3/4) (7/9) 10.9228 13.1074 16.3842 19.6610 21.8456 24.0302 25.1224 21.8456 26.2147 32.7684 39.3221 43.6912 48.0603 50.2449 32.7684 39.3221 49.1526 58.9831 65.5368 72.0905 75.3673 43.6912 52.4294 65.5368 78.6442 87.3824 96.1206 100.4898 54.6140 65.5368 81.9210 98.3052 109.2280 120.1508 125.6122 ARIB STD-B44 参考資料2 A2.1 「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験結果 まえがき 本参考資料では、ARIB デジタル放送システム開発部会 衛星デジタル放送高度化作業班で実施 した「超高精細度テレビジョン放送の伝送方式」の実証実験のうち、110 度 CS 衛星 N-SAT-110 を 使った衛星伝送実験(2014 年 1 月 9 日~1 月 22 日)および、110 度 BS 衛星 BSAT-3a を使った衛 星伝送実験(2014 年 1 月 28 日)において取得した、所要 C/N の結果をまとめる。 A2.2 CS 衛星伝送実験結果 各変調方式の所要 C/N を表 A2-1~表 A2-5 に、CS 衛星折り返しの C/N-BER 特性を図 A2-1~図 A2-5 にまとめる。なお、本資料で用いる所要 C/N は、A.2.6 で定義する。 -91- ARIB STD-B44 表 A2.2-1 π/2 シフト BPSK の所要 C/N [dB] 符号化率 CS 衛星折り返し シミュレーション (近似値) 41/120 (1/3) -4.0 -2.6 49/120 (2/5) -3.0 -2.3 61/120 (1/2) -1.8 -1.4 73/120 (3/5) -0.5 -0.2 81/120 (2/3) 0.3 0.5 89/120 (3/4) 1.0 1.3 93/120 (7/9) 1.5 1.9 97/120 (4/5) 2.0 2.4 101/120 (5/6) 2.5 2.8 105/120 (7/8) 2.9 3.2 109/120 (9/10) 3.8 4.2 1.E-01 41/120 (1/3) 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 (2/3) 93/120 (7/9) 89/120 (3/4) 97/120 101/120 105/120 (4/5) (5/6) (7/8) 109/120 (9/10) 1.E-02 1.E-03 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 -3.5 -3 -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 C/N [dB] 図 A2.2-1 π/2 シフト BPSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し) -92- 3.5 4 4.5 ARIB STD-B44 表 A2.2-2 QPSK の所要 C/N [dB] 符号化率 CS 衛星折り返し シミュレーション (近似値) 41/120 (1/3) -1.0 -0.2 49/120 (2/5) 0.0 0.6 61/120 (1/2) 1.2 1.6 73/120 (3/5) 2.5 2.9 81/120 (2/3) 3.3 3.8 89/120 (3/4) 4.0 4.5 93/120 (7/9) 4.5 4.9 97/120 (4/5) 5.0 5.4 101/120 (5/6) 5.5 6.0 105/120 (7/8) 5.9 6.5 109/120 (9/10) 6.8 7.3 1.E-01 1.E-02 41/120 (1/3) 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 (2/3) 89/120 (3/4) 93/120 97/120 101/120105/120 (7/9) (4/5) (5/6) (7/8) 109/120 (9/10) 1.E-03 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 C/N [dB] 図 A2.2-2 QPSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し) -93- 5.5 6 6.5 7 7.5 ARIB STD-B44 表 A2.2-3 8PSK の所要 C/N [dB] 符号化率 CS 衛星折り返し シミュレーション (近似値) 41/120 (1/3) 2.2 3.4 49/120 (2/5) 3.1 4.2 61/120 (1/2) 4.4 5.5 73/120 (3/5) 5.7 6.7 81/120 (2/3) 6.7 7.5 89/120 (3/4) 7.9 8.7 93/120 (7/9) 8.6 9.4 97/120 (4/5) 9.1 10.1 101/120 (5/6) 9.7 10.6 105/120 (7/8) 10.4 11.4 109/120 (9/10) 11.4 12.6 1.E-01 41/120 (1/3) 49/120 (2/5) 1.E-02 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 (2/3) 89/120 93/120 (3/4) (7/9) 97/120 101/120105/120 (4/5) (5/6) (7/8) 109/120 (9/10) 1.E-03 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 C/N [dB] 図 A2.2-3 8PSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し) -94- 10 11 12 13 ARIB STD-B44 表 A2.2-4 16APSK の所要 C/N [dB] 符号化率 CS 衛星折り返し シミュレーション (近似値) 41/120 (1/3) 4.1 5.5 49/120 (2/5) 5.1 6.6 61/120 (1/2) 6.6 8.1 73/120 (3/5) 8.0 9.7 81/120 (2/3) 9.1 10.5 89/120 (3/4) 10.2 11.8 93/120 (7/9) 10.8 12.3 97/120 (4/5) 11.3 13.2 101/120 (5/6) 11.9 13.7 105/120 (7/8) 12.5 14.5 109/120 (9/10) 13.5 15.9 1.E-01 41/120 (1/3) 1.E-02 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 73/120 (3/5) 81/120 89/120 (2/3) (3/4) 93/120 97/120 101/120105/120 (7/9) (4/5) (5/6) (7/8) 109/120 (9/10) 1.E-03 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 C/N [dB] 図 A2.2-4 16APSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し) -95- 13 14 15 16 ARIB STD-B44 表 A2.2-5 32APSK の所要 C/N [dB] 符号化率 CS 衛星折り返し シミュレーション (近似値) 41/120 (1/3) 6.4 8.5 49/120 (2/5) 7.2 9.3 61/120 (1/2) 9.2 11.9 73/120 (3/5) 10.6 13.0 81/120 (2/3) 11.7 14.0 89/120 (3/4) 12.8 15.3 93/120 (7/9) 13.4 16.3 97/120 (4/5) 14.0 16.9 101/120 (5/6) 14.5 17.8 105/120 (7/8) 15.3 19.5 109/120 (9/10) 16.3 22.3 1.E-01 41/120 (1/3) 1.E-02 49/120 (2/5) 61/120 (1/2) 89/120 93/120 (3/4) (7/9) 73/120 81/120 (3/5) (2/3) 97/120 101/120 105/120 (4/5) (5/6) (7/8) 109/120 (9/10) 1.E-03 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 C/N [dB] 図 A2.2-5 32APSK の C/N-BER 特性(CS 衛星折り返し) -96- 19 20 21 22 23 ARIB STD-B44 A2.3 BS 衛星伝送実験結果 各変調方式の所要 C/N を表 A2.3 に、BS 衛星折り返しの C/N-BER 特性を図 A2.3 にまとめる。 なお、本資料で用いる所要 C/N は、A.2.6 で定義する。 表 A2.3 BS 衛星伝送実験の所要 C/N [dB] 変調方式・符号化率 OBO シミュレーション BS 衛星折り返し (近似値) 8PSK 89/120 (3/4) 7.9 飽和出力 9.3 16APSK 89/120 (3/4) 10.2 2.2 11.8 16APSK 93/120 (7/9) 10.8 2.2 12.6 32APSK 81/120 (2/3) 11.7 2.9 14.2 32APSK 97/120 (4/5) 14.0 2.9 17.4 1.E-01 1.E-02 8PSK 89/120 (3/4) 16APSK 89/120 (3/4) 1.E-03 16APSK 97/120 (7/9) 32PSK 97/120 (4/5) 32APSK 81/120 (2/3) 1.E-04 BER 1.E-05 1.E-06 1.E-07 1.E-08 1.E-09 1.E-10 1.E-11 1.E-12 8 9 10 11 12 13 14 C/N [dB] 図 A2.3 BS 衛星折り返し C/N-BER 特性 -97- 15 16 17 18 CS 衛星伝送実験の系統図を図 A2.4-1 に、BS 衛星伝送実験の系統図を図 A2.4-2 にまとめる。 -98図 A2.4-1 CS 衛星伝送実験系統図 ARIB STD-B44 A2.4 衛星伝送実験系統 -99ARIB STD-B44 図 A2.4-2 BS 衛星伝送実験系統図 ARIB STD-B44 A2.5 バックオフの定義 搬送波(無変調)信号および変調波信号を増幅する際の衛星中継器の入出力特性を測定した場合、 図 A2.5-1 のような特性となる。衛星出力バックオフ(OBO)の定義は、図 A2.5-1 に示すように、 OMUX 出力における、無変調信号の飽和点出力に対する、変調信号の動作点出力の差分値とした。 OMUX 出力/ 飽和点 (無変調) 出力バックオフ OBO AM/AM 特性 (無変調) OBO=0dB OBO AM/AM 特性 (変調) IBO 飽和点 (変調) 動作点 (変調) IBO=0dB TWTA 入力 入力バックオフ IBO 図 A2.5-1 出力バックオフの定義 A2.6 所要 C/N の定義 A.2.6.1 ARIB 実証実験における取得データ ARIB 実証実験においては、1010 ビットのデータに対する、誤りビット数を計測することで、ビ ット誤り率(BER)を測定した。C/N 設定を小から大に 0.1dB ステップで BER を取得し、BER が 0 になった C/N を、擬似エラーフリーとして、測定を終了した。ここで、C/N を規定するための雑音 帯域幅は、ナイキスト帯域幅(32.5941MHz)とした。また BER が非零で最小のデータが 10-7 台以上 の場合、擬似エラーフリーとなる C/N に対応する BER として、1×10-8 を補った。これは、10-7 台の BER であればビット誤りが観測される可能性が非常に高いと予想されるため、1×10-8 である 可能性が高いためである。 こうして得られた C/N 対 BER 特性の最も典型的なパターンは、図 A2.6-1(a1)または(a2)のよう なデータであった。ここで、(a1)では 10-8 台のデータが取得できているので、エラーフリーC/N の BER に 10-8 を補っていないが、(a2)では 10-8 台のデータが取得できていないので、エラーフリー C/N の BER に 10-8 を補っている。しかし、中には、LDPC 符号の急峻なウォーターフォール特性 のため、図 A2.6-1(b)のように測定点が 10-2 台と 10-4 台の 2 ポイントしか測定できないものも含ま れている(例. BPSK 2/5 など)。一方、多値変調方式と、低符号化率 LDPC の組み合わせについては、 -100- ARIB STD-B44 図 A2.6-1(c)のように、ウォーターフォール特性が緩やかになる。 こうしたデータから、一般に所要 C/N として用いられることの多い、BER=10-11 を満たす C/N 値を求める。 A.2.6.2 所要 C/N の算出方法 図 A2.6-2 に示すように、C/N の高い方から 3 点のサンプル(P1、P2、P3)を使い、BER=10-11 に対応する C/N を計算でもとめ、外挿を行った。具体的には、P1~P2 間の勾配および P2~P3 間の 勾配の平均値を勾配とし、P3 を始点とする直線が BER=10-11 と交差する点を P4 とし、P4 に対応 する C/N を所要 C/N とした。 ここで、各点の CN、BER を、P1(CN1、BER1)、P2(CN2、BER2)、P3(CN3、BER3) 、P4(CN4、 10-11)、とおくと、所要 C/N は次式で求まる。 log(1011 ) log( BER3 ) CN3 所要 C / N CN 4 2 log( BER2 ) log( BER1 ) log( BER3 ) log( BER2 ) CN2 CN1 CN3 CN2 測定点 10-2 10-3 BER=0 観測点 (b) (a2) (a1) (c) BER 10-4 10-5 10-6 10-7 10-8 C/N[dB] 図 A2.6-1 取得データのパターン - 101 - ARIB STD-B44 測定点 10-2 10-3 BER=0 観測点 (a2) BER 10-4 10-5 10-6 P1 P2 10-7 10-8 10-9 P3 外挿 10-10 10-11 P4 所要 C/N C/N[dB] 図 A2.6-2 データの外挿による所要 C/N の導出 -102- ARIB STD-B44 A2.7 CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点 CS 衛星伝送実験における衛星中継器動作点は、変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性を実測により 確認し、なるべく衛星中継器出力が高い動作点を設定した。図 A2.7-1 に、8PSK 及び 16APSK を用い た、変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性を示す。測定においては、送信電力測定点を地球局送信 HPA 出力モニタポイント(図 A2.7-1 の横軸、地球局変調信号電力)、受信電力測定点を地球局受信 LNB 出 力(図 A2.7-1 の縦軸、衛星折り返し変調信号電力)とした。図 A2.7-1 の特性を参照し、π/2 シフト BPSK、 QPSK、8PSK、16APSK については、衛星中継器出力を最大運用レベル(図 A2.7-1 中右端)に設定し、 32APSK については非線形歪による劣化の影響を抑えるため、最大運用レベルから 0.5dB 出力を下げた レベルに設定し、実験を行った。 -20 8PSK -22 16APSK 衛星折り返し変調信号電力[dBm] -24 -26 最大運用レベル -28 -30 -32 -34 -36 -28 -26 -24 -22 -20 -18 -16 -14 -12 地球局変調信号電力[dBm] 図 A2.7-1 CS 衛星伝送実験 変調信号伝送時の衛星中継器入出力特性 - 103 - -10 ARIB STD-B44 参考資料3 A3.1 回線設計例 まえがき 本参考資料では、カバレッジエリア中心部、カバレッジエリア端、外国との国境近傍という観点 からの代表的な受信地点として、東京、那覇、対馬についての回線設計をおこなった。 A3.2 前提条件 表 A3-1 に回線計算のための前提条件を、表 A3-2 に受信点の降雨減衰量を示す。 -104- ARIB STD-B44 表 A3-1 BS 回線計算の前提条件 項目 計算条件 伝送シンボルレート 33.7561 Mbaud アップリンク C/N 注 1 30 dB 12 GHz 計算周波数 出力バックオフ(OBO) 注2 衛星 EIRP (2.2dB バックオフ運用時) 衛星交差偏波識別度注 3 衛星回線伝搬路 2.2 dB (8PSK 3/4、16APSK 3/4、16APSK 7/9) 60 dBW(東京)、58 dBW(札幌、鹿児島)、57 dBW(那覇) 総合 27 dB 札幌 : 38508.8 Km(アンテナ仰角 31.2 度) 東京 : 37935.3 Km(アンテナ仰角 38.0 度) 鹿児島: 37278.4 Km(アンテナ仰角 46.9 度) : 36861.1 Km(アンテナ仰角 53.6 度) 那覇 降雨減衰 ITU-R P.618-8 計算式による 受信アンテナ開口径 45cmφ、60cmφ、75cmφ、90cmφ、120cmφ 受信アンテナ開口効率 70% 受信アンテナ交差偏波識別 度 アンテナ雑音温度 25 dB 注 3 晴天時のアンテナ雑音温度を 50K とし下記算出式を用いた注 4 Ta [K] = To { 1-10^(-Lr/10)} +50 LNC 雑音指数 1 dB ナイキスト帯域幅 33.7561 MHz 占有周波数帯幅(99%電力) 34.5 MHz アンテナ径 45cm 60cm 75cm 90cm 120cm 外国衛星からの干渉(C/I) 札幌 58.1dB 60.6dB 62.6dB 64.2dB 66.7dB 注5 東京 60.3dB 62.8dB 64.7dB 66.3dB 68.8dB (韓国衛星位置:東経 116°) 鹿児島 36.6dB 39.1dB 41.0dB 42.6dB 45.1dB 那覇 50.1dB 52.6dB 54.5dB 56.1dB 58.6dB TC8PSK 2/3(参 所要 C/N 考) 10.7 dB 注6 8PSK 3/4 9.3 dB(OBO 含まず) 16APSK 3/4 11.8 dB(OBO 含まず) 注7 16APSK 7/9 12.6 dB(OBO 含まず) 注7 - 105 - 注7 ARIB STD-B44 注) 1.アップリンクC/Nは、所要C/Nに衛星伝送実験結果の値を用いることで考慮した。 2.OBOの定義は、参考資料を参照。 3.衛星の交差偏波識別度は、衛星受信(アップリンク)30dB、衛星送信(ダウンリンク)30dB の総合 27dB とした。受信アンテナの交差偏波識別度は、勧告 ITU-R BO.1213 より引用し 25dB とした。 4.平成2年度電気通信技術審議会答申「12.5~12.75GHz を使用する衛星放送に関する技術 的条件」のうち「12.5~12.75GHz を使用する通信衛星によるテレビジョン放送の標準方式 について」より引用。 5.隣接チャンネル干渉としては、衛星中継器における隣接チャンネル干渉(所要 C/N に衛星 伝送実験結果の値を用いることで考慮)と韓国衛星からの干渉を考慮した。 韓国衛星からの干渉(C/I)={(日本衛星の e.i.r.p.) -(韓国衛星の干渉 e.i.r.p.)} +(交差偏波識別度)+(周波数重複量) 計算には以下の条件を用いた。 (1) 評価地点 札幌 (東経 141.3 度、北緯 43.1 度) 東京 (東経 139.7 度、北緯 35.7 度) 鹿児島 (東経 130.6 度、北緯 31.6 度) 那覇 (2) 韓国衛星 (東経 127.7 度、北緯 26.2 度) 東経 116 度(e.i.r.p. 63.7 dBW)、帯域幅 27MHz (3) 日本の衛星 東経 110 度、帯域幅 34.5MHz 札幌方向の e.i.r.p. 58dBW 東京方向の e.i.r.p. 60dBW 鹿児島方向の e.i.r.p. 58dBW 那覇方向の e.i.r.p. 57dBW (4) 韓国衛星の干渉 e.i.r.p. は韓国のプランビームを仮定。 札幌から見た 110 度と 116 度衛星間隔 6.58 度、干渉 e.i.r.p. 34.2dBW 東京から見た 110 度と 116 度衛星間隔 6.68 度、干渉 e.i.r.p. 34.2dBW -106- ARIB STD-B44 鹿児島から見た 110 度と 116 度衛星間隔 6.80 度、干渉 e.i.r.p. 56.1dBW 那覇から見た 110 度と 116 度衛星間隔 6.88 度、干渉 e.i.r.p. 41.7dBW (5) 交差偏波識別度 (勧告 ITU-R BO.1213) 札幌(離角 6.58 度) 45cm 受信:32.6dB 、60cm 受信:35.1dB 75cm 受信:37.1dB 、90cm 受信:38.7dB 120cm 受信:41.2dB 東京(離角 6.68 度) 45cm 受信:32.8dB 、60cm 受信:35.3dB 75cm 受信:37.2dB 、90cm 受信:38.8dB 120cm 受信:41.3dB 鹿児島(離角 6.80 度) 45cm 受信:33.0dB 、60cm 受信:35.5dB 75cm 受信:37.4dB 、90cm 受信:39.0dB 120cm 受信:41.5dB 那覇(離角 6.88 度) 45cm 受信:33.1dB 、60cm 受信:35.6dB 75cm 受信:37.5dB 、90cm 受信:39.1dB 120cm 受信:41.6dB - 107 - ARIB STD-B44 (6) 周波数重複量 1.7dB (=10*log(34.5/23.14) ・放送衛星プランのチャンネル間隔 38.36MHz ・日本衛星のチャンネル帯域幅 34.5MHz ・韓国衛星のチャンネル帯域幅 19.18M H 日本 34.5M 27MHz 韓国 27MH 11.57M 図 A3-1 チャンネル配置 6.平成9年度電気通信技術審議会答申「デジタル放送方式に係る技術的条件」のうち「11.7GHz を超え12.2GHz以下の周波数の電波を使用する衛星デジタル放送方式の技術的条件」から引 用。現行方式(ISDB-S、TC8PSK 2/3)の所要C/Nは、搬送波のときの中継器飽和点出力電 力と変調波にしたときの出力電力の差(本検討ではこれをOBOとしている)を含む値として 10.7dBを用いた。 7.所要C/N(LNC、受信機、干渉を考慮)、衛星中継器OBO値は衛星伝送実験結果の値を用い た。 表A3-2 受信点 BS受信点の降雨減衰量 最悪月サービス時間率 99.5 % 99.7 % 札幌 1.5 dB 2.1 dB 東京 2.4 dB 3.4 dB 鹿児島 2.9 dB 4.0 dB 那覇 3.5 dB 4.7 dB -108- ARIB STD-B44 A3.3 計算結果 以上の前提条件における回線設計の計算例を表 A3-3~表 A3-14 に示す。 表 A3-3 BS 回線設計(8PSK(3/4) 受信点:札幌 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.7 205.7 大気吸収減衰の合計 dB 0.3 4.6 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 4.4 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.6 -118.9 dBW/m2 -104.7 -104.7 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 233.9 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 309.0 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 24.9 G/T dB/K 12.5 8.6 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.4 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 dB 17.8 9.5 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/N C/I 隣接チャンネル干渉 dB 58.1 58.1 総合 C/(N+I) dB 16.6 9.3 所要 C/N dB 9.3 9.3 システムマージン dB 7.3 0.0 年間サービス時間率 % - 99.98 最悪月サービス時間率 % - 99.91 - 109 - ARIB STD-B44 表 A3-4 BS 回線設計(8PSK(3/4) 受信点:東京 項目 単位 晴天時 降雨時 60.0 60.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.6 205.6 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 6.3 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 6.1 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -112.4 -118.5 dBW/m2 -102.6 -102.6 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 268.2 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 343.2 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 25.4 G/T dB/K 12.5 8.1 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.0 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 60.0 60.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 19.9 9.5 隣接チャンネル干渉 dB 60.3 60.3 総合 C/(N+I) dB 18.1 9.3 所要 C/N dB 9.3 9.3 システムマージン dB 8.8 0.0 年間サービス時間率 % - 99.98 最悪月サービス時間率 % - 99.89 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -110- ARIB STD-B44 表 A3-5 BS 回線設計(8PSK(3/4) 受信点:鹿児島 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.5 205.5 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 4.8 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 4.6 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.3 -118.8 dBW/m2 -104.4 -104.4 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 239.3 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 314.4 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 25.0 G/T dB/K 12.5 8.5 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.3 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 18.1 9.5 隣接チャンネル干渉 dB 36.6 36.6 総合 C/(N+I) dB 16.8 9.3 所要 C/N dB 9.3 9.3 システムマージン dB 7.5 0.0 年間サービス時間率 % - 99.94 最悪月サービス時間率 % - 99.76 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I - 111 - ARIB STD-B44 表 A3-6 BS 回線設計(8PSK(3/4) 受信点:那覇 項目 単位 晴天時 降雨時 57.0 57.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.4 205.4 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 7.7 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 7.5 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 75.0 75.0 % 70.0 70.0 dBi 37.9 37.9 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -110.7 -118.2 dBW/m2 -105.3 -105.3 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 288.5 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:75cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 363.6 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 25.6 G/T dB/K 17.0 12.3 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -127.7 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 57.0 57.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 21.6 9.5 隣接チャンネル干渉 dB 54.5 54.5 総合 C/(N+I) dB 19.2 9.3 所要 C/N dB 9.3 9.3 システムマージン dB 9.9 0.0 年間サービス時間率 % - 99.97 最悪月サービス時間率 % - 99.87 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -112- ARIB STD-B44 表 A3-7 BS 回線設計(16APSK(3/4) 受信点:札幌 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.7 205.7 大気吸収減衰の合計 dB 0.3 2.8 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 2.6 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.6 -117.1 dBW/m2 -104.7 -104.7 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 179.0 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 254.1 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 24.1 G/T dB/K 12.5 9.4 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -129.3 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 17.8 12.2 隣接チャンネル干渉 dB 58.1 58.1 総合 C/(N+I) dB 16.6 11.8 所要 C/N dB 11.8 11.8 システムマージン dB 4.8 0.0 年間サービス時間率 % - 99.95 最悪月サービス時間率 % - 99.78 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I - 113 - ARIB STD-B44 表 A3-8 BS 回線設計(16APSK(3/4) 受信点:東京 項目 単位 晴天時 降雨時 60.0 60.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.6 205.6 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 4.2 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 4.0 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -112.4 -116.4 dBW/m2 -102.6 -102.6 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 224.4 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 299.4 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 24.8 G/T dB/K 12.5 8.7 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.6 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 60.0 60.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 19.9 12.2 隣接チャンネル干渉 dB 60.3 60.3 総合 C/(N+I) dB 18.1 11.8 所要 C/N dB 11.8 11.8 システムマージン dB 6.3 0.0 年間サービス時間率 % - 99.95 最悪月サービス時間率 % - 99.77 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -114- ARIB STD-B44 表 A3-9 BS 回線設計(16APSK(3/4) 受信点:鹿児島 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.5 205.5 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 3.0 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 2.7 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.3 -117.0 dBW/m2 -104.4 -104.4 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 185.7 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 260.8 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 24.2 G/T dB/K 12.5 9.3 B MHz 33.7561 33.7561 75.3 75.3 -132.3 -129.2 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 18.1 12.2 隣接チャンネル干渉 dB 36.6 36.6 総合 dB 16.8 11.8 dB 11.8 11.8 システムマージン dB 5.0 0.0 年間サービス時間率 % - 99.85 最悪月サービス時間率 % - 99.45 性能指数 受信帯域幅 受信帯域幅 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク dB・Hz B’ C/I C/(N+I) 所要 C/N - 115 - ARIB STD-B44 表 A3-10 BS 回線設計(16APSK(3/4) 受信点:那覇 項目 単位 晴天時 降雨時 57.0 57.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.4 205.4 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 5.5 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 5.3 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.4 cm 75.0 75.0 % 70.0 70.0 dBi 37.9 37.9 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -110.7 -116.0 dBW/m2 -105.3 -105.3 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 254.0 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:75cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 329.1 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 25.2 G/T dB/K 17.0 12.8 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.1 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 57.0 57.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 21.6 12.2 隣接チャンネル干渉 dB 54.5 54.5 総合 C/(N+I) dB 19.2 11.8 所要 C/N dB 11.8 11.8 システムマージン dB 7.4 0.0 年間サービス時間率 % - 99.94 最悪月サービス時間率 % - 99.75 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -116- ARIB STD-B44 表 A3-11 BS 回線設計(16APSK(7/9) 受信点:札幌 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.7 205.7 大気吸収減衰の合計 dB 0.3 2.3 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 2.0 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.6 -116.6 dBW/m2 -104.7 -104.7 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 158.8 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 233.9 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 23.7 G/T dB/K 12.5 9.8 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -129.6 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 17.8 13.0 隣接チャンネル干渉 dB 58.1 58.1 総合 C/(N+I) dB 16.6 12.6 所要 C/N dB 12.6 12.6 システムマージン dB 4.0 0.0 年間サービス時間率 % - 99.92 最悪月サービス時間率 % - 99.68 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I - 117 - ARIB STD-B44 表 A3-12 BS 回線設計(16APSK(7/9) 受信点:東京 項目 単位 晴天時 降雨時 60.0 60.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.6 205.6 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 3.6 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 3.4 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -112.4 -115.8 dBW/m2 -102.6 -102.6 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 206.8 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 281.9 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 24.5 G/T dB/K 12.5 9.0 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.8 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 60.0 60.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 19.9 13.0 隣接チャンネル干渉 dB 60.3 60.3 総合 C/(N+I) dB 18.1 12.6 所要 C/N dB 12.6 12.6 システムマージン dB 5.5 0.0 年間サービス時間率 % - 99.93 最悪月サービス時間率 % - 99.70 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -118- ARIB STD-B44 表 A3-13 BS 回線設計(16APSK(7/9) 受信点:鹿児島 項目 単位 晴天時 降雨時 58.0 58.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.5 205.5 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 2.4 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 2.2 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 45.0 45.0 % 70.0 70.0 dBi 33.5 33.5 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -114.3 -116.5 dBW/m2 -104.4 -104.4 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 165.6 衛星EIRP dBW 受信アンテナ径:45cm) Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 240.7 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 23.8 G/T dB/K 12.5 9.7 受信帯域幅 B MHz 33.7561 33.7561 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -129.5 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 58.0 58.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 18.1 13.0 隣接チャンネル干渉 dB 36.6 36.6 総合 C/(N+I) dB 16.8 12.6 所要 C/N dB 12.6 12.6 システムマージン dB 4.2 0.0 年間サービス時間率 % - 99.78 最悪月サービス時間率 % - 99.25 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I - 119 - ARIB STD-B44 表 A3-14 BS 回線設計(16APSK(7/9) 受信点:那覇 項目 晴天時 降雨時 57.0 57.0 dB 2.2 2.2 Lf dB 205.4 205.4 大気吸収減衰の合計 dB 0.2 4.8 大気減衰 dB 0.1 0.1 dB 0.0 4.6 dB 0.1 0.1 dB 0.1 0.3 cm 75.0 75.0 % 70.0 70.0 dBi 37.9 37.9 ポインティング損失 dB 0.1 0.1 受信機入力 dB -110.7 -115.3 dBW/m2 -105.3 -105.3 dB/Hz -228.6 -228.6 K 50.0 239.4 衛星EIRP 単位 受信アンテナ径:75cm) dBW Pe 出力バックオフ 自由空間損失 降雨減衰 Bo Lr 雲による減衰 Lc シンチレーション 受信アンテナ口径 D 受信アンテナ開口効率 受信アンテナ利得 η Gr C p.f.d. ボルツマン定数 K アンテナ雑音温度 LNC雑音指数 NF dB 1.0 1.0 LNC雑音指数 NF’ K 75.1 75.1 受信機雑音温度 T K 125.1 314.5 受信機雑音温度 T' dBK 21.0 25.0 G/T dB/K 17.0 13.0 受信帯域幅 B MHz 33.756 33.756 1 1 受信帯域幅 B’ dB・Hz 75.3 75.3 -132.3 -128.3 dB 22.9 22.9 交差偏波EIRP dBW 57.0 57.0 衛星受信(アップリンク)XPD dB 30.0 30.0 衛星送信(ダウンリンク)XPD dB 30.0 30.0 受信アンテナXPD dB 25.0 25.0 C/N dB 21.6 13.0 隣接チャンネル干渉 dB 54.5 54.5 総合 C/(N+I) dB 19.2 12.6 所要 C/N dB 12.6 12.6 システムマージン dB 6.6 0.0 年間サービス時間率 % - 99.92 最悪月サービス時間率 % - 99.68 性能指数 雑音入力 dBW N 交差偏波による干渉 ダウンリンク C/I -120- ARIB STD-B44 2.0 版 頁 番号 まえがき 改定履歴表 改定 現行 別表 2 特許 出願人 日本放 送協会 IPR 追加 別表 2 発明の名称 デジタルデー タの受信装置 *1 ディジタル伝 送方法および 送信、受信装 置*1 出願 番号等 特許第 29123 23 号 発明の名称 出願 番号等 備 考 デジタルデー タの受信装置 特許第 29123 23 号 日本 ディジタル伝 送方法および 送信、受信装 置 特許第 32535 24 号 日本 データ伝送装 置およびデー タ処理装置 特許第 33529 40 号 日本 AFC回路、 キャリア再生 回路および受 信装置 特許第 35044 70 号 日本 送信装置及び 受信装置 特許第 38163 97 号 日本 人 日本 日本 データ伝送装 置およびデー タ処理装置*1 特許第 33529 40 号 日本 AFC回路、 キャリア再生 回路および受 信装置*1 特許第 35044 70 号 日本 特許第 38163 97 号 ARIB STD-B44 2.0 版 について包括確認書を 提出*2 ARIB STD-B44 2.0 版 について包括確認書を 提出*2 特許 出願 備 考 特許第 32535 24 号 送信装置及び 受信装置*1 ソニー 株式会 社 パナソ ニック 株式会 社 改定理由 日本 日本放 送協会 ARIB STD-B44 2.0 版 について包括確認書を 提出*2 *1:ARIB STD-B44 1.0 版について有 効(平成 21 年 7 月 16 日受付) *2:ARIB STD-B44 2.0 版の改定部分 について有効(平成 26 年 7 月 24 日受付) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (1) ARIB STD-B44 頁 番号 1 1.3.1 改定 現行 2~7 行目 2~5 行目 ・ 「無線設備規則(昭和 25 年 理委員会規則 改定理由 電波監 第 18 号) 」(最終改 正:平成 26 年 7 月 3 日) (以下「無線 ・ 「無線設備規則(昭和 25 年 理委員会規則 電波監 省令改正 第 18 号)」(以下「省 令」という) 設備規則」という) ・「標準テレビジョン放送等のうちデ ・「標準テレビジョン放送等のうちデ 省令改正 ジタル放送に関する送信の標準方式」 ジタル放送に関する送信の標準方式」 (平成 23 年総務省令第 87 号)」 (一部 (平成 15 年総務省令第 26 号)」 (以下 改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改 「省令」という) 正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「省令」 という) ・「TMCC 情報の構成を定める件(平 ・平成 21 年総務省告示第 90 号(以下 成 23 年総務省告示第 304 号)」(一部 「告示」という) 告示改正 改正:平成 25 年 12 月 10 日、一部改 正:平成 26 年 7 月 3 日。以下「告示」 という) 1 1.3.2 「デジタル放送におけるアプリケー 削除 ション実行環境」標準規格 ARIB STD-B23 「デジタル放送におけるデータ放送 削除 符号化方式と伝送方式」標準規格 ARIB STD-B24 「デジタル放送における限定受信方 削除 式」標準規格 ARIB STD-B25 「デジタル放送における MMT による (なし) メディアトランスポート方式」ARIB STD-B60 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (2) 追加 ARIB STD-B44 頁 番号 1~2 1.4.1 改定 現行 広帯域伝送方式 広帯域伝送方式 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第 2 節または第 6 章第 3 節に規定される 2 節または第 6 章第 3 節に規定される 広帯域伝送方式 広帯域伝送方式 高度広帯域伝送方式 高度広帯域伝送方式 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第 3 節または第 6 章第 5 節に規定される 3 節または第 6 章第 5 節に規定される 高度広帯域伝送方式 高度広帯域伝送方式 BS デジタル放送 BS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第 2 節および ARIB STD-B20 で規定さ 2 節および ARIB STD-B20 で規定さ れる 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の れる 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の 周波数の電波を使用する放送衛星局 周波数の電波を使用する放送衛星局 の行う広帯域伝送方式による標準テ の行う広帯域伝送方式による標準テ レビジョン放送、高精細度テレビジョ レビジョン放送、高精細度テレビジョ ン放送、超高精細度テレビジョン放 ン放送、超短波放送およびデータ放送 送、超短波放送およびデータ放送 のうちデジタル放送 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (3) 改定理由 省令改正 省令改正 省令改正 ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 2 1.4.1 高度 BS デジタル放送 高度 BS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 5 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 5 章第 3 節および本標準規格で規定される 3 節および本標準規格で規定される 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波 11.7GHz を超え 12.2GHz 以下の周波 数の電波を使用する放送衛星局の行 数の電波を使用する放送衛星局の行 う高度広帯域伝送方式による標準テ う高度広帯域伝送方式による標準テ レビジョン放送、高精細度テレビジョ レビジョン放送、高精細度テレビジョ ン放送、超高精細度テレビジョン放 ン放送、超短波放送およびデータ放送 送、超短波放送およびデータ放送 のうちデジタル放送 広帯域 CS デジタル放送 広帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第 3 節および ARIB STD-B20 で規定さ 3 節および ARIB STD-B20 で規定さ れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下 れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下 の周波数の電波を使用する放送衛星 の周波数の電波を使用する放送衛星 局の行う広帯域伝送方式による標準 局の行う広帯域伝送方式による標準 テレビジョン放送、高精細度テレビジ テレビジョン放送、高精細度テレビジ ョン放送、超高精細度テレビジョン放 ョン放送、超短波放送およびデータ放 送、超短波放送およびデータ放送 送 高度広帯域 CS デジタル放送 高度広帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第 5 節および本標準規格で規定される 5 節および本標準規格で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周 波数の電波を使用する放送衛星局の 波数の電波を使用する放送衛星局の 行う高度広帯域伝送方式による標準 行う高度広帯域伝送方式による標準 テレビジョン放送、高精細度テレビジ テレビジョン放送、高精細度テレビジ ョン放送、超高精細度テレビジョン放 ョン放送、超短波放送およびデータ放 送、超短波放送およびデータ放送 送 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (4) 改定理由 省令改正 省令改正 省令改正 ARIB STD-B44 頁 番号 2~3 1.4.1 改定 現行 狭帯域 CS デジタル放送 狭帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第 2 節で規定される 12.2GHz を超え 2 節で規定される 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用 12.75GHz 以下の周波数の電波を使用 する放送衛星局の行う広帯域伝送方 する放送衛星局の行う広帯域伝送方 式による標準テレビジョン放送、高精 式による標準テレビジョン放送、高精 細度テレビジョン放送、超高精細度テ 細度テレビジョン放送、超短波放送お レビジョン放送、超短波放送およびデ よびデータ放送 改定理由 省令改正 ータ放送 高度狭帯域 CS デジタル放送 3 1.4.1 高度狭帯域 CS デジタル放送 標準テレビジョン放送等のうちデ 標準テレビジョン放送等のうちデ ジタル放送に関する送信の標準方式 ジタル放送に関する送信の標準方式 (平成 23 年総務省令第 87 号)第 6 章第 (平成 15 年総務省令第 26 号)第 6 章第 3 節および ARIB STD-B20 で規定さ 3 節および ARIB STD-B20 で規定さ れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下 れる 12.2GHz を超え 12.75GHz 以下 の周波数の電波を使用する放送衛星 の周波数の電波を使用する放送衛星 局の行う広帯域伝送方式による標準 局の行う広帯域伝送方式による標準 テレビジョン放送、高精細度テレビジ テレビジョン放送、高精細度テレビジ ョン放送、超高精細度テレビジョン放 ョン放送、超短波放送およびデータ放 送、超短波放送およびデータ放送 送 フレーム同期信号 (なし) フレームの先頭を識別するために、 奇数スロットの先頭に付与する信号 スロット同期信号 スロットの先頭を識別するために、 偶数スロットの先頭に付与する信号 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (5) 省令改正 追加 ARIB STD-B44 頁 番号 4 1.4.2 5 第2章 改定 現行 改定理由 略語 略語 アルファベ 8PSK 8Phase Shift Keying BPSK Binary Phase Shift Keying ット順に変 ・・・・・ ・・・・・ 更 1~11 行目 1~11 行目 明確化、省 誤り訂正符号については、強力な誤り訂正 誤り訂正符号については、強力な誤り 令・告示改 能力をもつ LDPC 符号を採用することと 訂正能力をもつ LDPC 符号が採用さ 正に伴う改 した。変調方式については、非線形伝送路 れている。変調方式については、表 2-1 定 による占有周波数帯幅の拡大を低減するよ に示すように BPSK を非線形伝送路 う改善したπ/2 シフト BPSK(2 分のπシ による占有帯域幅の拡大を低減する フト二相変調方式) 、広帯域伝送方式でも採 よう改善したπ/2 シフト BPSK、BS 用されている QPSK(四相位相変調方式)、 および広帯域 CS デジタル放送でも採 8PSK(八相位相変調方式)に加え、より 用されている QPSK、8PSK に加え、 大容量の伝送を可能とする 16APSK(十六 より高能率な 16APSK および 値振幅位相変調方式)および 32APSK(三 32APSK を利用可能な方式とした。 十二値振幅位相変調方式)を利用可能な方 16APSK および 32APSK については 式とした。特に 16APSK については衛星中 省令および告示には規定されていな 継器の TWTA の非線形特性による劣化が いが、放送の今後の高画質化のための 生じやすいため、非線形の影響があっても 伝送容量の増大へ対応可能な大容量 最適な LDPC 復号を可能とする伝送信号 伝送方式であることから、実用化のた 点配置信号を導入した。 めの周辺技術の進展*1 を促すために、 本標準規格では規定することとした。 また、衛星中継器の TWTA の非線形 特性による APSK の性能劣化を軽減 するため、非線形の影響を受けた信号 点配置を基準に LDPC 符号復号を可 能とする伝送信号点配置信号を導入 している。 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (6) ARIB STD-B44 頁 番号 5 第2章 改定 現行 11~14 行目 11~14 行目 ロールオフ率については、0.03 とい ロールオフ率については、0.1 とい 改定理由 明確化、省 令・告示改 う急峻なフィルタ特性を採用するこ う急峻なフィルタ特性を採用するこ 正に伴う改 とにより高いシンボルレートの採用 とにより高いシンボルレートの採用 定 を可能とした。伝送制御信号(TMCC を可能とした。伝送制御信号(TMCC 信号)については、広帯域伝送方式に 信号)については、BS および広帯域 おける同信号の機能に加え、IP パケ CS デジタル放送の伝送方式における ット等可変長パケットを伝送するた 同信号の機能に加え、IP パケットなど めの制御などの機能も追加した。 可変長パケットを伝送するための制 御など新たな機能も追加している。 文末脚注 文末脚注 明確化、省 *1 更なる伝送容量の拡大を図りつつ、 *1 情報通信審議会答申「衛星デジタ 令・告示改 最悪月サービス時間率を適切に確保 ル放送の高度化に関する技術的条件」 正に伴う改 するためには、開口径の大きな受信ア (平成 20 年 7 月 29 日)においては、 定 ンテナが必要。 「今後の周辺技術の進展により適用 が可能となる方式」と注記 *2 実運用は省令および告示の範囲 に制限される。(付録 A 参照) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (7) ARIB STD-B44 頁 番号 5 第2章 表 2-1 改定 現行 表 2-1 伝送路符号化方式の概要 表 2-1 伝送路符号化方式*2 の概要 改定理由 明確化およ 変調方 π/2 シフト BPSK, 変調方 π/2 シフト BPSK, び追記、省 式 QPSK, 8PSK, 16APSK, 式 QPSK, 8PSK, 令・告示改 16APSK*1, 32APSK*1 正に伴う改 定 32APSK*1 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化 41/120 (1/3), 49/120 符号化 41/120 (1/3), 49/120 率 (2/5), 61/120 (1/2), 率 (2/5), 61/120 (1/2), (近似 73/120 (3/5), 81/120 (近似 73/120 (3/5), 81/120 値) (2/3), 値) (2/3), 89/120 (3/4), 93/120 89/120 (3/4), 97/120 (7/9), (4/5), 101/120 (5/6), 97/120 (4/5), 101/120 (5/6), 105/120(7/8), 109/120 105/120(7/8), 109/120 (9/10) (9/10) ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 制御情 ・変調方式および符号化 率の制御(この機能によ る階層伝送も可能) ・多重データフォーマッ ト制御(MPEG-2 TS, 可 変長パケット(TLV)) ・・・ 制御情 ・変調方式および符号化 率の制御 ・多重データフォーマッ ト 制 御 (MPEG-2 TS, TLVパケット) ・階層化伝送制御 ・・・ 報 シンボ 報 33.7561Mbaud ルレー ロール ト ロール オフ率 0.03 ・・・ オフ率 ・・・ 0.1 ・・・ ・・・ 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (8) ARIB STD-B44 頁 7 番号 改定 3.1 現行 改定理由 4~11 行目 4~11 行目 エディトリ また、TMCC 情報をもとにフレームを また、TMCC 情報をもとにフレームを アル 構成し、主信号および TMCC 情報はフ 構成し、伝送信号および TMCC 情報は レーム単位で処理される。フレームを フレーム単位で処理される。フレーム 構成した後、主信号については、外符 を構成した後、伝送信号については、 号符号化、電力拡散、内符号符号化を 外符号符号化、電力拡散、内符号符号 行い、変調方式が 8PSK、16APSK お 化を行い、変調方式が 8PSK、16APSK よび 32APSK の場合にはビットインタ および 32APSK の場合にはビットイン ーリーブを施す。TMCC 情報について ターリーブを施す。その後、TMCC 情 もほぼ同様に、外符号符号化、電力拡 報で各ストリームに指定された変調方 散、内符号符号化を行う。これらの信 式に従いマッピングが行われる。 号に加え、同期信号(フレーム同期信 TMCC 情報についてもほぼ同様に、外 号、スロット同期信号)および電力拡散 符号符号化、電力拡散、内符号符号化 を施した伝送信号点配置信号をそれぞ が行われ、π/2 シフト BPSK によるマ れに割り当てられた変調方式で変調 ッピングが行われる。これらの信号に し、時分割多重して変調波を生成する。 加え、同期信号(フレーム同期信号、ス ロット同期信号)および電力拡散を施し た伝送信号点配置信号をそれぞれに割 り当てられた変調方式でマッピングし た信号を時分割多重し、直交変調する ことで変調波を生成する。 7 3.1 TS1 TS2 図 3-1-1 TSn TLV1 TLV2 TLVm TMCC1 TMCC2 TMCCk ・・・ フレーム 構成 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 ・・・ ・・・ 電力 拡散 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 電力 拡散 TSn TLV1 TLV2 変調・ 時分割多重 処理 主信号系 TMCC 情報生成 TS1 TS2 ビット インター リーブ 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 TLVm ・・・ フレーム 構成 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 ・・・ 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 ビット インター リーブ マッピング π/2 シフト BPSK ~32APSK 主信号系 エディトリ 時分割多重 ・直交変調 処理 TMCC1 TMCC2 TMCCk ・・・ TMCC 情報生成 外符号 誤り訂正 (BCH) 付加 電力 拡散 内符号 誤り訂正 (LDPC) 付加 マッピング π/2 シフト BPSK 同期信号 生成 同期信号 生成 制御信号系 伝送信号点配置 信号生成 電力 拡散 電力 拡散 制御信号系 信号点配置 情報生成 マッピング π/2 シフト BPSK ~32APSK マッピング π/2 シフト BPSK 電力拡散 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (9) アル ARIB STD-B44 頁 番号 8 3.2(1) 表 改定 現行 改定理由 明確化およ 符号化率 3.2-1 スロット び追記、省 ヘッダ ヘッダ 令・告示改 ビット数 ビット数 正に伴う改 [H] [H] 定 スロット 符号化率 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 89/120 176 89/120 176 93/120 176 97/120 176 97/120 176 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ 符号化率 主信号 ・・・ 主信号 ビット数 ビット数 [D] [D] ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 89/120 ・・・ 32912 89/120 ・・・ 32912 93/120 ・・・ 34408 97/120 ・・・ 35904 97/120 ・・・ 35904 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ BCH 符号化率 ・・・ BCH パリティ パリティ ビット数 ビット数 [Pbch] [Pbch] ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 89/120 ・・・ 192 89/120 ・・・ 192 93/120 ・・・ 192 97/120 ・・・ 192 97/120 ・・・ 192 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (10) ARIB STD-B44 頁 番号 8 3.2(1) 表 改定 現行 改定理由 適用範囲明 符号化率 3.2-1 スタッフビット 符号化率 [S] スタッフビット 確化および [H] 追記、省 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 令・告示改 89/120 6 89/120 6 正に伴う改 93/120 6 97/120 6 定 97/120 6 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ LDPC 符号化率 ・・・ LDPC パリティ パリティ ビット数 ビット数 [Pldpc] [Pldpc] ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 89/120 ・・・ 11594 89/120 ・・・ 11594 93/120 ・・・ 11098 97/120 ・・・ 8602 97/120 ・・・ 8602 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ LDPC 符号化率 ・・・ LDPC 符号化 符号化 ビット数 ビット数 [Nldpc] [Nldpc] ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 89/120 ・・・ 44880 89/120 ・・・ 44880 93/120 ・・・ 44880 97/120 ・・・ 44880 97/120 ・・・ 44880 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ (省令第 60 条第 2 項、別表第 66 号) (省令) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (11) ARIB STD-B44 頁 番号 9 3.2(1) 改定 現行 (省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号) (省令) 表 3.2-2 表 3.2-2 改定理由 省令改正 図 3.2-1 10 3.2(2) 表 3.2-2 スロット割り当て規則(π/2 シ スロット割り当て規則(PSK) フト BPSK、QPSK、8PSK、16APSK) び追記、省 変調方式 変調方式 スロット単位 十六値振幅位相変 5 八相位相変調 スロット割当単 令・告示改 位 正に伴う改 5 定 方式 調方式 八相位相変調方式 5 四相位相変調 四相位相変調方式 5 方式 2 分のπシフト 5 2 分のπシフト 5 5 二相位相変調 二相位相変調方式 方式 変調方式 ・・・ 有効スロッ 変調方式 ト数 十六値振幅位 ・・・ 八相位相変調 四相位相 ・・・ 2 分のπ ・・・ 3 ・・・ 2 ・・・ 1 変調方式 2 方式 2 分のπシフ ・・・ 変調方式 3 方式 四相位相変調 有効スロット 数 八相位相 ・・・ ・・・ 4 相変調方式 シフト 1 ト二相位相変 二相位相 調方式 変調方式 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (12) 明確化およ ARIB STD-B44 頁 番号 10 3.2(2) 表 3.2-2 改定 現行 改定理由 明確化およ 変調方式 ・・・ 無効スロッ 変調方式 ・・・ ト数 十六値振幅位 ・・・ 1 八相位相変 相変調方式 八相位相変調 ・・・ 無効スロ び追記、省 ット数 令・告示改 2 正に伴う改 定 調方式 ・・・ 2 四相位相変 方式 ・・・ 3 ・・・ 4 調方式 四相位相変調 ・・・ 2 分のπシ 3 方式 フト 2 分のπシフ ・・・ 4 二相位相変 調 ト 二相位相変調 (省令第 59 条、別表第 62 号別記 2) (省令) 10 3.2(2) 表 3.2-3 表 3.2-2 表 3.2-3 スロット割り当て規則 (32APSK) (APSK) 変調方式 スロット単位 三十二値振幅位相 5 ・・・ 有効スロ び削除、省 令・告示改 位 正に伴う改 32APSK 5 定 16APSK 5 変調方式 ・・・ ット数 三十二値振幅 ・・・ 位相変調方式 変調方式 ・・・ 無効スロ 32APSK ・・・ 5 16APSK ・・・ 4 変調方式 ・・・ 無効スロ ット数 三十二値振幅 ・・・ 有効スロ ット数 5 ット数 0 位相変調方式 32APSK ・・・ 0 16APSK ・・・ 1 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (13) 明確化およ スロット割当単 変調方式 変調方式 変調方式 スロット割り当て規則 ARIB STD-B44 頁 番号 12 3.2(3) 12 図 3.2-5 14 3.4(1) 改定 現行 改定理由 3 行目 3 行目 3.5 節 3,5 節 (省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号) (省令) 省令改正 (省令第 60 条第 2 項、別表 66 号) (省令) 省令改正 誤記修正 表 3.4-1 15 3.4(2) 表 3.4-2 15 16 3.4(2) 3.4(2) 別記 1 符号化率 近似値 符号化率 近似値 明確化およ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ び追記、省 89/120 3/4 89/120 3/4 令・告示改 93/120 7/9 97/120 4/5 正に伴う改 97/120 4/5 101/120 5/6 定 101/120 5/6 105/120 7/8 105/120 7/8 109/120 9/10 109/120 9/10 LDPC 符号は、パリティ検査ビット pn( n=0,1…,,)、情報ビット im pn( n=0,1…,,)、情報ビット im (m=0,1…, ) (m=0,1…, )としたとき、情報ビットに としたとき、情報ビットについて 374 ビ ついて 374 ビットごとに次の演算を繰 ットごとに次の演算を繰り返す。 り返す。 q 符号化率 q 符号化率 誤記修正 明確化およ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ び追記、省 89/120 31 89/120 31 令・告示改 93/120 27 97/120 23 正に伴う改 97/120 23 101/120 19 定 101/120 19 105/120 15 105/120 15 109/120 11 109/120 11 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (14) ARIB STD-B44 頁 番号 24~26 3.4(2) 別記 1 33~35 3.4(2) 別記 1 改定 現行 符号化率 93/120 の場合 (なし) 改定理由 明確化およ 521 781 2081 2419 3589 5877 6085 び追記、省 6267 6657 令・告示改 ・・・・ 正に伴う改 649 1657 2835 定 符号化率 109/120 の場合 符号化率 109/120 の場合 220 484 3688 3808 220 484 3688 3808 ・・・・ ・・・・ 1180 2115 2668 1180 2115 2668 誤記修正 2379 3520 3589 ・・・・ 793 1850 4048 37 3.6(1) 図 3.6-1 38 3.6(2) 図 3.6-2 38 3.6(3) 図 3.6-3 (省令第 60 条第 2 項、別表 66 号) (省令) 省令改正 (省令第 60 条第 1 項、別表第 65 号別記 (省令) 省令改正 (省令) 省令改正 (省令) 省令改正 2) (省令第 61 条第 1 項、別表第 67 号別記 1) (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 3) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (15) ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 改定理由 40 3.7 (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) (省令) 省令改正 (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) (省令) 省令改正 (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) (なし) 明確化およ 図 3.7-1 40 3.7 図 3.7-2 41 3.7 図 び追記、省 3.7-3 令・告示改 正に伴う改 定 41 3.7 (省令第 59 条第 1 項、別表第 62 号別記 1) (なし) 明確化およ 図 び追記、省 3.7-4 令・告示改 正に伴う改 定 42 3.7 明確化およ 表 2/5 1/2 3.7-2 以下 49/120(2/5) 61/120(1/2) び追記、省 以下 以上 令・告示改 逆 順 逆 順 正に伴う改 逆 順 逆 順 定 逆 順 逆 順 明確化およ び追記、省 3/5 2/3 3/4 7/9 4/5 以上 逆 順 順 順 順 令・告示改 逆 順 順 順 順 正に伴う改 逆 順 順 逆 順 定 (なし) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (16) ARIB STD-B44 頁 番号 43 3.8 表 3.8-1 改定 現行 改定理由 明確化およ 変調方式 π/2 シフト BPSK QPSK 用途 変調方 フレーム同期信号 スロット同期信号 伝送 TMCC 信号 伝送主信号 (伝送 信号点配置信号含む) 式 π/2 シフト BPSK 伝送主信号 (伝送 QPSK 8PSK 16AP SK 32AP SK 信号点配置信号含む) 8PSK 伝送主信号 (伝送 信号点配置信号含む) 16APSK 伝送主信号 (伝送 用途 令・告示改 フレーム同期信号 スロット同期信号 伝送 TMCC 信号 伝送主信号 (伝送 信号点配置信号含む) 伝送主信号 (伝送 信号点配置信号含む) 信号点配置信号含む) (32APSK) 伝送主信号 (伝送 信号点配置信号含む) (更なる伝送容量 の拡大を図りつつ、最 悪月サービス時間率 を適切に確保するた めには、開口径の大き な受信アンテナが必 要) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (17) び追記、省 正に伴う改 定 ARIB STD-B44 頁 44 番号 3.8 改定 現行 削除 変調方式 2分のπシフト 二相位相変調 図 3.8-1 四相位相変調 八相位相変調 MSB [1010] 削除、省令・ 告示改正に伴 う改定 明確化および 追加、省令・ [1000] [0000] R1 明確化および LSB R2 [1110] [0110] 絶対位相偏移 (+)45度 または (+)135度 (-)45度 または (-)135度 (+) 45度 (-) 45度 (+) 135度 (-) 135度 (+) 45度 0度 (+) 180度 (-) 135度 (+) 90度 (-) 45度 (+) 135度 (-) 90度 (なし) Q [0010] シンボル割付 0 1 0、0 0、1 1、0 1、1 0、0、0 0、0、1 0、1、0 0、1、1 1、0、0 1、0、1 1、1、0 1、1、1 改定理由 [1100] φ=π/4 告示改正に伴 う改定 [0100] φ=π/12 I [0111] [1111] [1101] [0011] [0101] [0001] [1011] [1001] 16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0] 44 3.8 (省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号) (省令) 省令改正 図 3.8-1 各変調方式の信号点配置 図 3.8-1 各変調方式の信号点配置 明確化 (PSK、16APSK) (PSK) (削除) 明確化および Q MSB 図 3.8-2 [1010] [1110] 削除、省令・ [1000] R2 [0010] [0110] LSB [0000] R1 [1100] φ=π/4 告示改正に伴 う改定 [0100] φ=π/12 I [0111] [1111] [1101] [0011] [0101] [0001] [1011] [1001] 16 値振幅位相変調:[C3 C2 C1 C0] 図 3.8-2 各変調方式の信号点配置 図 3.8-2 各変調方式の信号点配置 (32APSK) (APSK) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (18) 明確化 ARIB STD-B44 頁 番号 45 3.8 表 3.8-2 改定 符号化率 (近似値) ・・・ 89/120 (3/4) 93/120 (7/9) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) 現行 ・・・ 2.97 2.87 2.73 2.67 2.76 2.69 (省令第 59 条第 4 項、別表第 63 号) 46 3.8 表 3.8-3 符号化率 (近似値) ・・・ 89/120 (3/4) 93/120 (7/9) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) 符号化率 (近似値) ・・・ 89/120 (3/4) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) 半径比γ 半径 比γ1 ・・・ 2.97 半径 比γ2 ・・・ 5.57 2.87 5.33 2.73 5.05 2.67 4.80 2.76 4.82 2.69 4.66 改定理由 半径比γ 明確化および ・・・ 2.97 2.73 2.67 2.76 2.69 追加、省令・ (なし) 符号化率 (近似値) ・・・ 89/120 (3/4) 97/120 (4/5) 101/120 (5/6) 105/120 (7/8) 109/120 (9/10) う改定 省令改正 半径 比γ1 ・・・ 2.97 半径 比γ2 ・・・ 5.57 2.73 5.05 2.67 4.80 2.76 4.82 2.69 4.66 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (19) 告示改正に伴 明確化および 追加、省令・ 告示改正に伴 う改定 ARIB STD-B44 頁 番号 47 3.10 改定 現行 αの値は 0.03 とする。 改定理由 αの値は 0.1 とする。 省令・告示改 正に伴う改定 47 3.11 (告示別表第 3 号) (告示) 省令・告示改 図 正に伴う改定 3.11-1 47 3.11(1) 2~3 行目 2~3 行目 ただし、拡張情報を別途定める場合を除 ただし、ポインタ/スロット情報のみの いて、ポインタ/スロット情報のみの場 場合 機能明確化 合 48 3.11(2) (告示別表第 3 号別記第 1) (告示) 省令・告示改 図 3.11-2 49 3.11(2) 表 3.11-2 正に伴う改定 値 ・・・ 0110 0111 1000 1001 1010 1011 1100~ 1110 1111 割 当 て ・・・ 89/120 93/120 97/120 101/120 105/120 109/120 未定義 値 ・・・ 0110 0111 1000 1001 1010 1011~ 1110 1111 割 当 て ・・・ 89/120 97/120 101/120 105/120 109/120 未定義 省令・告示改 正に伴う改定 割り当て方式なし 割り当て方式なし (告示別表第 3 号別記第 1) (告示) 省令・告示改 正に伴う改定 50 3.11(3) (告示別表第 3 号別記第 2) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-3 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (20) ARIB STD-B44 頁 番号 50 3.11(2) 改定 (告示別表第 3 号別記第 2) 現行 (告示) 表 3.11-4 51 3.11(4) 改定理由 省令・告示改 正に伴う改定 (告示別表第 3 号別記第 3) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-4 52 3.11(5) (告示別表第 3 号別記第 4) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-5 52 3.11(6) (告示別表第 3 号別記第 5) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-6 53 3.11(7) (告示別表第 3 号別記第 6) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-7 53 3.11(8) (告示別表第 3 号別記第 7) (告示) 図 省令・告示改 正に伴う改定 3.11-8 53 3.11(9) (告示別表第 3 号別記第 8) (告示) 省令・告示改 正に伴う改定 図 3.11-9 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (21) ARIB STD-B44 頁 番号 54 付録 A 改定 現行 4 行目 改定理由 4 行目 省令・告示 π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK、 π/2 シフト BPSK、QPSK、8PSK に制限される。 改正に伴う 16APSK に制限される。 54 付録 A 改定 表 A-1 対応する変調方式 表 A-1 表 A-1 省令および告示で規定されている高度広帯 省令・告示 域伝送方式との関係 改正に伴う 改定 変調方式 適合性 π/2 シフト BPSK 〇 QPSK 〇 8PSK 〇 16APSK 〇 (32APSK) △(注) 変調方式 符 号化 率 (近 似値) 41/ 120(1 /3) 49/ 120(2 /5) 61/ 120(1 /2) 73/ 120(3 /5) 81/ 120(2 /3) 89/ 120(3 /4) 97/ 120(4 /5) 101 /120( 5/6) 105 /120( 7/8) 109 /120( 9/10) π /2 シ フト B PS K Q PSK 8P SK 省令・告示 16 APS K 32 APS K △ (注) △ (注) ○ ○ ○ △ (注) 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (22) 改正に伴う 改定 ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 改定理由 54 付録 A (注):情報通信審議会答申「超高精細度テ (注):情報通信審議会答申「衛星デジタル 省令・告示 表 A-1 レビジョン放送システムに関する技術的 放送の高度化に関する技術的条件」 (平成 改正に伴う 条件」 (平成 26 年 3 月 25 日)においては、 20 年 7 月 29 日)においては、 「更なる伝送容量の拡大を図りつつ、最 「今後の周辺技術の進展により適用が可 悪月サービス時間率を適切に確保するた 能となる方式」と注記されている。 改定 めには、開口径の大きな受信アンテナが 必要になることから、今後、対応機器の 普及状況等を踏まえた上で適用が可能と 考えられる変調方式」と注記されている。 55 付録 B (省令第 51 条) (省令) B.2 省令・告示 改正に伴う 改定 55 付録 B B.3 搬送波を変調する信号の通信速度は、 搬送波を変調する信号の通信速度は、 省令・告示 33.7561 メガボーとする。 32.5941 メガボーとする。 改正に伴う 改定 (省令第 59 条) (省令) 省令・告示 改正に伴う 改定 55 付録 B (無線設備規則第 37 条の 27 の 19) (省令) B.4 省令・告示 改正に伴う 改定 伝送シンボルレートの許容偏差は、 伝送シンボルレートの許容偏差は、 省令・告示 33.7561Mbaud から±20ppm を超える偏 32.5941Mbaud から±20ppm を超える偏 改正に伴う 差を生じてはならない。 差を生じてはならない。 改定 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (23) ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 改定理由 56 付録 B Fn=16.87805(MHz) Fn=16.29705(MHz) 省令・告示 B.5 α=0.03 α=0.1 改正に伴う 改定 (省令第 59 条第 5 項、別表第 64 号) (省令) 省令・告示 改正に伴う 改定 59 解説 A.2 A.2.1 Data #1 T Data#2 T ・・・ Data #65 T Data#66 T 変調スロット#1 FSync P Data #1 T Data#2 T ・・・ Data #65 T Data#66 T 変調スロット#1 PSync P Data #67 T Data#68 T ・・・ Data #131 T Data#132 T 変調スロット#2 PSync P Data #67 T Data#68 T ・・・ Data #131 T Data#132 T 変調スロット#2 !FSync P Data #133 T Data#134 T Data #197 T Data#198 T 変調スロット#3 !FSync P Data #133 T Data#134 T ・・・ Data #197 T Data#198 T 変調スロット#3 PSync P Data #199 T Data#200 T Data #263 T Data#264 T 変調スロット#4 PSync P Data #199 T Data#200 T ・・・ Data #263 T Data#264 T 変調スロット#4 !FSync P Data #7789 T Data#7790 T ・・・ Data #7853 T Data#7854 T 変調スロット#119 PSync P Data #7855 T Data#7856 T ・・・ Data #7919 T Data#7920 T 変調スロット#120 63 ・・・ ・・・ ・・・ 1115520 Symbols 33.04647msec ・・・ !FSync P Data #7789 T Data#7790 T ・・・ Data #7853 T Data#7854 T 変調スロット#119 PSync P Data #7855 T Data#7856 T ・・・ Data #7919 T Data#7920 T 変調スロット#120 24Symbols 図 A-2 伝送信号点配置信号 P ・・・ π/2 シフト BPSK 136Symbols π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK 2880Symbols 9296Symbols/0.275387msec 時間はシンボルレート 33.7561Mbaud 時 PSync=0x 36715a FSync=0x 52f866 ! FSync=0x ad0799 「!」は反転パターン ・・・ 24Symbols π/2 シフト BPSK 省令・告示 4Symbols π/2 シフト BPSK TMCC 32Symbols 4Symbols π/2 シフト BPSK TMCC 32Symbols 伝送信号点配置信号 FSync ・・・ 136Symbols π/2 シフト BPSK,または QPSK,8PSK,16APSK,32APSK 2880Symbols 改正に伴う 1115520 Symbols 34.2246msec ・・・ 9296Symbols/0.28520msec 改定 時間はシンボルレート 32.5941Mbaud 時 PSync=0x 36715a FSync=0x 52f866 ! FSync=0x ad0799 「!」は反転パターン 解説 2~5 行目 2~5 行目 省令・告示 A.2 伝送信号点配置信号の平均化不足による 伝送信号点配置信号の平均化不足による 改正に伴う A.2.5 所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要 所要 C/N 劣化量が 0.1dB 以下となる所要 改定 平均化時間を求めると、32APSK97/120 平均化時間を求めると、32APSK97/120 (4/5)については、平均フレーム回数を 44 (4/5)については、平均フレーム回数を 44 回(所要時間 1.45 秒)、16APSK89/120 回(所要時間 1.52 秒)、16APSK89/120 (3/4) (3/4)では 22 回(所要時間 0.727 秒)、 では 22 回(所要時間 0.756 秒)、8PSK89/120 8PSK89/120 (3/4)では 11 回(所要時間 (3/4)では 11 回(所要時間 0.378 秒)、 0364 秒)、QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所 QPSK61/120 (1/2)では 6 回(所要時間 0.206 要時間 0.198 秒)、π/2 シフト 秒)、π/2 シフト BPSK61/120 (1/2)では 3 BPSK61/120 (1/2)では 3 回(所要時間 0. 回(所要時間 0.103 秒)、QPSK33/120 では 099 秒)、QPSK33/120 では 6 回(所要時間 6 回(所要時間 0.206 秒)となる。 0. 198 秒)となる。 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (24) ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 改定理由 65 解説 名称 ・・・ 備考 名称 ・・・ 備考 省令・告示 A.3 伝送モ ・・・ ・・・ 伝送モ ・・・ ・・・ 改正に伴う 表 A-7 ード/ 内符号 11 種類 ード/ 内符号 11 種類 改定 スロッ ・・・ スロッ ・・・ ト情報 0110:89/120(3/4) ト情報 0110:89/120(3/4) 0111: 93/120 0111: 97/120 (7/9) (4/5) 1000: 97/120 1000: 101/120 (4/5) (5/6) 1001: 101/120 1001: 105/120 (5/6) (7/8) 1010: 105/120 1010: 109/120 (7/8) (9/10) 1011: 109/120 1011-1110: (9/10) reserve 1100-1110: reserve 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (25) ARIB STD-B44 頁 番号 75 付属 第2章 2.1 改定 現行 2~3 行目 2~3 行目 また、変調方式は 5 種類、符号化率は 11 また、変調方式は 5 種類、符号化率は 種類から選択可能であり、柔軟性を確保し 10 種類から選択可能であり、柔軟性を確 た。一方、1TS 当たりの伝送容量は割り当 保した。一方、1TS 当たりの伝送容量は てるスロット数や変調方式、符号化率の組 割り当てるスロット数や変調方式、符号 み合わせに応じて広範囲にわたる多数の値 化率の組み合わせに応じて広範囲にわた をとり、ハードウェアの複雑化の要因とな る多数の値をとり、ハードウェアの複雑 る。 化の要因となる。 10~18 行目 10~18 行目 さらに、スロット内に包含されるパケッ さらに、スロット内に包含されるパケ ト数については、表 2.1 によれば、割り当 ット数については、表 2.1 によれば、割 てられた符号化率に応じて 10 パケット(符 り当てられた符号化率に応じて 10 パケ 号化率 1/3)から 27 パケット(符号化率 9/10) ット(符号化率 1/3)から 27 パケット(符号 が配置される可能性があり、そのパターン 化率 9/10)が配置される可能性があり、そ は符号化率の数と等しく 11 通りとなる。 のパターンは符号化率の数と等しく 10 以上の条件のもとで、委託放送事業者が 通りとなる。 送信するビットストリームを単純に送信側 以上の条件のもとで、委託放送事業者 で時間圧縮し、受信側で時間伸長する方式 が送信するビットストリームを単純に送 とした場合、受信機の伝送路復号部から情 信側で時間圧縮し、受信側で時間伸長す 報源復号部への信号の受け渡しは、1TS 当 る方式とした場合、受信機の伝送路復号 たりの情報レートで 120×5×11=6600 通 部から情報源復号部への信号の受け渡し り(実際には 32APSK 以外の変調方式では は、1TS 当たりの情報レートで 120×5× ダミースロットが挿入されることから組み 10=6000 通り(実際には 32APSK 以外の 合わせから除外されこの値の半分強とな 変調方式ではダミースロットが挿入され る)、情報レートの範囲で 455kbps~ ることから組み合わせから除外されこの 146.671Mbps となり、これらのクロックレ 値の半分強となる)、情報レートの範囲で ートに対応する必要があり、実装に与える 439kbps~142.382Mbps となり、これら インパクトが大きい。 のクロックレートに対応する必要があ り、実装に与えるインパクトが大きい。 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (26) 改定理由 省令・告示 改正に伴う 改定 省令・告示 改正に伴う 改定 ARIB STD-B44 頁 番号 76 付属 第2章 改定 改定理由 明確化およ 符号化率 2.1 表 2.1 現行 スロット長 符号化率 =LDPC 符号長 スロット長 び追記、省 =LDPC 符号長 令・告示改 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 正に伴う改 3/4 44880 3/4 44880 定 7/9 44880 4/5 44880 4/5 44880 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 スロット 符号化率 スロット ヘッダ ヘッダ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 176 3/4 176 7/9 176 4/5 176 4/5 176 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ データ長 符号化率 ・・・ データ長 (TS パケッ (TS パケッ ト数) ト数) ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 32912 3/4 ・・・ 32912 (22) (22) 7/9 ・・・ 34408 4/5 ・・・ (24) (23) 4/5 ・・・ 35904 35904 ・・・ ・・・ ・・・ (24) ・・・ ・・・ ・・・ 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (27) ARIB STD-B44 頁 番号 76 付属 第2章 2.1 表 2.1 改定 現行 改定理由 明確化およ 符号化率 ・・・ BCH パリティ 符号化率 ・・・ BCH パリティ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 192 3/4 ・・・ 192 7/9 ・・・ 192 4/5 ・・・ 192 4/5 ・・・ 192 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ スタッフビット 符号化率 ・・・ スタッフビット ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 6 3/4 ・・・ 6 7/9 ・・・ 6 4/5 ・・・ 6 4/5 ・・・ 6 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ LDPC パリテ 符号化率 ・・・ LDPC パリテ び追記、省 令・告示改 正に伴う改 ィ ィ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 11594 3/4 ・・・ 11594 7/9 ・・・ 10098 4/5 ・・・ 8602 4/5 ・・・ 8602 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ 総合符号化率 符号化率 ・・・ 総合符号化率 ※3 ※3 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 0.733 3/4 ・・・ 0.733 7/9 ・・・ 0.767 4/5 ・・・ 0.800 4/5 ・・・ 0.800 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (28) 定 ARIB STD-B44 頁 番号 76 付属 第2章 改定 改定理由 明確化およ 符号化率 ・・・ 2.1 表 2.1 現行 LDPC 符号 符号化率 ・・・ 化率※2 LDPC 符号 び追記、省 化率※2 令・告示改 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 正に伴う改 3/4 ・・・ 0.742(89/12 3/4 ・・・ 0.742(89/12 定 0) 7/9 ・・・ 0.775(93/12 0) 4/5 ・・・ 0) 4/5 ・・・ 0.808(97/12 0.808(97/12 0) ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ BCH+ヘッ 0) ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ BCH+ヘッ ダ+スタッ ダ+スタッ フ符号化率 フ符号化率 ※1 ※1 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 0.989 3/4 ・・・ 0.989 7/9 ・・・ 0.989 4/5 ・・・ 0.990 4/5 ・・・ 0.990 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 符号化率 ・・・ 参考 符号化率 ・・・ 参考 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 3/4 ・・・ 3/4=75% 3/4 ・・・ 3/4=75% 7/9 ・・・ 7/9=77.7% 4/5 ・・・ 4/5=80% 4/5 ・・・ 4/5=80% ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (29) ARIB STD-B44 頁 番号 改定 現行 改定理由 83 付属 第 3 章 時刻情報の伝送に関するガイドラ 第 3 章 サイトダイバーシチ運用におけ 追加、エディ 第3 イン る TMCC の利用 トリアル (なし) エディトリア 章 87 付属 第 4 章 サイトダイバーシチ運用における 第4 TMCC の利用 章 89 89 90 :全文追加 ル :現行第 3 章から移行 4~5 行目 4~5 行目 省令・告示改 資料 1 変調方式、符号化率の組み合わせについ 変調方式、符号化率の組み合わせについ 正に伴う改定 A1.1 てシンボルレートを 33.7561Mbaud とし てシンボルレートを 32.5941Mbaud と て情報ビットレートを計算した結果を表 して情報ビットレートを計算した結果 A1-1 に示す。 を表 A1-1 に示す。 4~5 行目 4~5 行目 省令・告示改 資料 1 変調方式、符号化率の組み合わせについ 変調方式、符号化率の組み合わせについ 正に伴う改定 A1.2 てシンボルレートを 33.7561Mbaud とし てシンボルレートを 32.5941Mbaud と て情報ビットレートを計算した結果を表 して情報ビットレートを計算した結果 A1-2 に示す。 を表 A1-2 に示す。 シンボルレート=33,7561Mbaud 時 シンボルレート=32,5941Mbaud 時 省令・告示改 :計算結果を全面改訂 :計算結果を全面改訂 正に伴う改定 シンボルレート=33,7561Mbaud 時 シンボルレート=32,5941Mbaud 時 省令・告示改 :計算結果を全面改訂 :計算結果を全面改訂 正に伴う改定 「超高精細度テレビジョン放送の伝送方 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方 実験結果を全 式」の実証実験結果 式の実証実験結果 面改訂 回線計算例 実験結果を元 参考 参考 参考 資料 1 表 A1-1 90 参考 資料 1 表 A1-2 91 参考 資料 2 :実験結果を全面改訂 104 参考 資料 3 回線計算例 :実験結果を元に全面改訂 に全面改訂 注 1) 改版後のページ及び項目等を示す。 2) アンダーラインの箇所は改定部分を示す。 3) 行数は特に断りのない限り、項目等の中の第何行目かを示す。 (30) 高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標 準 規 格 ARIB STD-B44 2.0版 平成21年 7月 1.0版第1刷発行 平成26年 7月 2.0版第1刷発行 発 行 所 一般社団法人 〒100-0013 電 波 産 業 会 東京都千代田区霞が関1-4-1 日土地ビル11階 電 話 03-5510-8590 FAX 03-3592-1103
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