Design of Intelligent Robot

知能ロボット設計論
担当:平田 健太郎
第2回 (4/21)
1.グラフとネットワークにおける数理
・ シンプレックス法 (1)
1
Schedule
4/14 1.グラフとネットワークにおける数理
・ 輸送問題とLP
4/21
・ シンプレックス法(1)
4/28
・ シンプレックス法(2), 最大流/最小費用流問題
5/8
・ 多項式時間アルゴリズム, 双対問題
5/12
・ 内点法
5/19
5/26
6/2
・ 最短経路問題とダイクストラ法
・ 組合せ最適化(1)
・ 組合せ最適化(2)
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2
本日の話題に関連する英単語
simplex method
basic/non-basic variables
feasible region
convex/convexity
polyhedra
edge/vertex
iteration
optimality
primal/dual problem
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輸送問題
C1
F1
C2
F2
C3
線形計画問題 (LP)
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cT x = γ
等式条件のときの変数の数
制約条件の数
不等式条件のときの変数の数
m
l
m′
m′ = m + l
Ax ≤ b, x ≥ 0
制約条件を満たす の領域
m′ > l
⇒ 実行可能領域 (feasible region)
凸多面体 (convex polyhedra)
⇒ 多面体であって, その内部の任意の2点を結ぶ線分上
の点がすべて, もとの多面体内部に含まれるもの
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一般に実行可能領域は凸多面体であり, 等高線は平面で与
えられる.したがって最適値は必ずその頂点で達成される.
多面体の頂点は有限個だから,原理的に有限回の探索を実
行すればよい.

例題
x2
x1
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6

図形的解法
x2
x1
系統的な探索方法 ⇒ シンプレックス法
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[基本的な考え方]
4変数に対して制約式は2つなので, 変数のうち2つを0とおくと残
りの変数の値が一意に定まる. 目的関数値が効果的に減少する
ように0とする変数のとり方を変えていけばよい.
変数の一部を0とすることによって一意的に定まる解 x を基底解
という. 基底解がx ≧0 を満たすとき実行可能基底解という. 0
とおいた変数を非基底変数, それ以外を基底変数という.
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8
x2
5
4
1
2
6
3
x1
評価関数の値を減少させな
がら,基底を更新していくア
ルゴリズムがあればよい
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
行列Aを分割
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10
x2
5
4
1
2
6
3
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x1
11

最適解の判定条件
まず最適解の判定条件を考える.
[理由]
• 解法アルゴリズムの停止条件が得られる
• 「最適でない」証拠の中にどうすればよりよくなるかの情報が含
まれていればうれしい
最適解か?
No
Yes
終了
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
最適解の判定
基本となる式:
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
シンプレックス法(単体法)のアルゴリズム
絶対値の大きいものを選ぶのが有力
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最適条件が満たされるまで繰り返す
例: 最小化したい目的関数
制約条件
現在の解 (4, 0)T
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例外
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
例題
[第1反復]
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
DIYのページ <1>
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18

DIYのページ <2>
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
DIYのページ <3>
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
線形計画問題の標準形
系統的な解法を考えるにあたって, 問題毎の定式化に
差異があると不都合
(例: 最大化 or 最小化, 制約条件の与え方)
標準形を定めて,その解法を与える
(1) 最小化
標準形
(3) 全ての変数に
非負条件
(2) 等号制約
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標準形でない例



最大化
x2 に符号制約なし
2,3番目が不等号制約
係数cの符号反転
2つの正数の差で表現
両辺のギャップをある正数を導
入して表現(スラック変数)
⇒ 標準形に変換できる
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標準形でない
⇒標準形
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