学会認定医学教育専門家 制度の概要 日本医学教育学会 医学教育専門家制度委員会 医学教育専門家養成のあゆみ ・1972年 WHO:Technical Report Series 521号:医療関係 職種教育においてTeacher Trainingを進める方針 ・ 同年 世界医師会主催、第4回世界医学教育学会(コペンハ ーゲン):”Teaching the Teacher to Teach”と銘打ったWS ・1973年6月 シドニーのRTTC:Workshop for Deans and Educational Leaders(牛場、館、日野原) ・RTTCのWS、73年2回、74~76年3回/年、この間の全11回 のWSに計24名が日本から参加 ・1974年12月第1回富士研WS(日本医学教育学会、厚生省主 催、WHO後援) ・その後、臨床研修指導医WS、プログラム責任者WS、実務実 習認定指導薬剤師WS、各大学での教員FDなどに拡大 1 国際的な医学教育専門家の養成 • 国際的には専門職業人大学院としてマスターコ ースで医学教育専門家養成をするのがグロー バルスタンダード • Tekian等による国際調査によると、1996年の 段階で北米3(イリノイ大学シカゴ校、南カリフォ ルニア大学、カルガリー大学)、欧州3(カーディ フ大学、ダンディー大学、マーストリヒト大学)、 豪州1(ニュー・サウスウエールズ大学)の7校に しかなかった医学教育大学院修士課程は76校 にまで増えており、既にアジアにおいても13校 の修士課程が作られている Tekian A. & Harris I.2012 医学教育専門家に期待する能力 第15期マスターコース検討委員会2009 2 医学教育専門家に 解決・改善を期待する課題 第15期マスターコース検討委員会2009 医学教育専門家に求める 資格レベル 第15期マスターコース検討委員会2009 3 医学教育専門家育成の グランドデザイン 生産者 消費者 • 大学院博士課程: 主に(実践よりも)リサーチの専門家養成 研究成果を世界に発信 • 大学院修士課程: 海外と同等クラスの専門職業人大学院 研究成果の発信は国内レベルでも可 • 認定医学教育専門家: ポスト富士研・指導医講習を想定 世界的なリサーチの成果&教育理論を 自施設orローカルレベルで展開 医学教育専門家のアウトカム 4 認定医学教育専門家申請資格 1)日本医学教育学会員であること (申請年を含めて連続した過去3年間) 2)富士研WS、 臨床研修指導医養成講習会、 それ以外の医学教育FD(2日間程度 の参加型WSでカリキュラム・プランニ ングが含まれる) の受講者 認定申請までの道筋 • 認定申請希望者の募集 • 認定専門家申請&コース受講事前説明会参加 者が決定 • 認定専門家申請&コース受講事前説明会(本 日) • コース3コース参加+レポート提出 • 認定申請用ポートフォリオの提出(毎年6月の 予定) • 認定審査会(面接審査を予定) • 認定資格授与 5 図1 <<第1回 医学教育専門家認定のスケジュール>> 委員会のスケジュール 総会後公告 7月下旬 第1回申請 事前説明会 11/21 審議9月末 コース① 評価① コース② 評価② コース③ 評価③ 11/22~23 1/8~2/1 2/28~3/1 4/12~5/10 5/16~17 6/28~7/26 コース① 11/22~23 5/1~5/31 パブコメ 書類審査修了まで 約2か月 履修登録申請 書類締切 8月末 ・履歴書 ・教育業績リスト ・推薦書 コース② 2/28~3/1 コース③ 5/16~17 コース実施 後レポート 修了認定 医学教 育専門 家認定 認定申請書類提 出期間(6月) 事 コース修了までに1年 教育実践・振り返りレポート完了までに3年 前 コース コース後 レポート① T&L:教育実践・振り返り④ 説 レポート①合格後開始 明 T&L 締切6週 評価4週 会 | コース後 コース レポート② A:教育実践・振り返り⑤ 必 レポート②合格後開始 須 A 申請者のスケジュール及び認定条件 締切6週 評価4週 コース後 コース レポート③ CD 認定条件 1) 日本医学教育学会員であること (申 請年を含めて連続した過去3年間) *平成29年5月末日までに会員歴10年 を越える者は暫定制度による認定を行う。 かつ 2) 富士研ワークショップ、臨床研修指導 医養成講習会、臨床研修プログラム責任 者養成講習会や16時間以上の時間数で 内容としてカリキュラムプランニングが含 まれているような各大学での医学教育者 のためのワークショップの受講者 CD:教育 実践・振り 返り⑥ レポート③合 格後開始 締切6週 評価4週 全申請用書類提出後 に認定審査会(面接) があります ④⑤⑥いずれかの替わりとして Others: 教育実 践・振り 返り 学術活動の成果⑦ ④ ~ ⑧ 全 書 類 を 認 定 申 請 書 類 提 出 期 間 に 提 出 キャリアヒストリー⑧ 認定用ポートフォリオの位置づけ (カッコ内は割合) learning Portfolio 学習目的の ポートフォリオ Assessment Portfolio 評価目的の ポートフォリオ 今どう教えているかに ついてのポートフォリオ Teacher’s Portfolio A (0.5) B (7.5) 今どう教育を学んでいる かのポートフォリオ Learner’s Portfolio C (0.5) D (1.5) 6 認定申請用ポートフォリオ (あくまでもポートフォリオは全体を指す) 1. 教育実践・ふり返りレポート (以下の4項目中3項目について 要提出) (ア) Teaching & Learning (イ) Assessment (ウ) Curriculum development (エ) Others(本人の自由、得意分野、例示など) 2. コース後レポート(3コース分) 3. 学術活動の成果(学会発表や学術論文、著書・翻訳書、研究 報告書、その他)1編 4. 教育履歴:教育経験に関する業績リスト+キャリアヒストリー( 教育者として歩みをプロフェッショナリズムから振り返り) 暫定認定資格 • 有資格者: ①10年以上の会員歴(平成29年5月末日まで)が あり、医学教育を先導した実績のある 日本医学教育学会会員 ②海外の大学での医学教育のマスターを習得した 日本医学教育学会会員 • 申請に必要なポートフォリオの中身: ①教育実践・振りかえりレポート3編 ②学術活動の成果 ③教育履歴(教育経験に関する業績リスト +キャリアヒストリー) • 認定審査会は不要で書類審査のみ 7 コース受講の代替として • 暫定資格申請者にはコースワークの受講が求めら れていませんが、質の高い申請用ポートフォリオを 書いて頂くためには、最低限、以下の「医学教育」誌 に連載された総説を読んで頂きたいと思います • ここには「正統的周辺参加」「認知的徒弟制」「最近 接性領域」「社会構成主義」等について書かれてい ます • • • • • • • 西城卓也,田川まさみ.医学教育に携わる人が備えるべき教育能力.医学教育 2013; 44(2) 西城卓也,菊川誠.医学教育における効果的な教授法と意味のある学習方法(1).医学教育 2013; 44(3) 菊川誠,西城卓也.医学教育における効果的な教授法と意味のある学習方法(2).医学教育 2013; 44(4) 田川まさみ,西城卓也.医学教育における学習者の評価(1) 総論.医学教育 2013; 44(5) 錦織宏,西城卓也.医学教育における学習者の評価(2) 各論.医学教育 2013; 44(6) 田川まさみ,西城卓也,錦織宏.医学教育におけるカリキュラム開発.医学教育 2014; 45(1) 錦織宏,西城卓也,田川まさみ.医学教育におけるカリキュラム/プログラム評価.医学教育 2014; 45(2) <<認定医学教育専門家資格制度 暫定制度について>> 総会後公告 7月下旬 事前説明会 11/22 資格確認 電子申請 申請資格審査 締切1/6 1月 医学教育 専門家認定 5/1~5/31 パブコメ 申請者のスケジュール 及び認定条件 事 前 説 明 会 認定条件 1) 申請時点(平成29年5月末日まで)で 10年以上の会員歴があり、医学教 育を先導した実績のある日本医学 教育学会会員 あるいは 2) 海外の大学院で医学教育や医療者 教育に関する修士号ないしはそれと 同等の認定資格を習得していると審 査判定委員会に認められた日本医 学教育学会会員 2)の認定条件によ る申請者は履歴書 に加え、大学院 修 士号修了を証明す るもの あるいは それと同等の認定 プログラムを修了し ているものはプログ ラムの概要が分か る書類と修了を証 明するものを提出 認定申請書類提出期間: 2015年2月1日~14日 暫定制度による専門家申請においては、 教育実践が電子申請以前に行われた ものであっても問題ない。 T&L:教育実践・振り返り① A:教育実践・振り返り② CD:教育実践・振り返り③ ①②③ いずれかの替わりとして Others:教育実践・振り返り 暫定申請希望 者の一次登録 11月下旬~1/6 学術活動の成果④ ①~⑥の全書類を認定申請書類提出期間に提出 2)の認定条件による申請者は1月6日 までに申請資格確認に必要な書類を 提出する 履歴書・教育経験に関する業績リスト⑤ キャリアヒストリー⑥ 8
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