町 1)(49年度) 光化学スモγグ広域立体調査報告書(昭和50年3月 の影響を強く受けていることが明らかとなった0 大気中の炭化水素の成分分析では、十分な結論を得る 埼玉県公害センターー) には至らなかったが、成分分析のうえで特徴的な成分や 農度変動の大きい成分を指標化して分布/くターンを分類 2) (50年度) する可能性について検討し、その相違から気団の判別か 光化学スモッグ広域立体調査報告書(昭和51年3月 埼玉県公害センター) 可能であることを認めた○ 埼玉県の夏季の汚染物質分布 (大気汚染物質の地域代表性について) テレメーター室 一掛こ汚染物質の代表性には時間的要素と空間的要素 が含まれるが、これら汚染物質の分布する場は汚染物質 発生原の分布する場とそれが伝達される大気拡散反応場 いる。 ここでは、相関分析手法を使い地域分布の連続性と均 質性について検討を試みる○ / の重合した結果として生ずる復籍な様相を呈しており、 それぞれの分布の詳細な把握も十分とは言えず、代表性 手法と結果 東京湾沿岸部より北西方向約20伽から70随の線上 についても明確な定義かないのか実情である0 しかし、現在までに大気汚染常時監視網の測定テ ̄タ をもちいた地域のクループ化が検討されており、そのお もな手法として日変化パターン、農度別累積頻度曲線等 による比較、また、時系列解析、成分分析等が使われて に並ぶ埼玉県内7測定点を対象とし、昭和50年8月中 の注意報発令日(12日)および1月間にわけて各汚染 物質別の同時刻地点間相関係数を求めFigl、TableI に示した。 SO 2 Du st N O 期 間 発 月 −3 5− 令 日 間 N O 2 0 Ⅹ メ ÷ ⊂) △ [ ] ◇ ● ▲ ■ ◆ W S + * Table工 汚染物質別地点間相関係数(昭和50年8月) (器…注芸法発芸日;;喜二;…;≡冨〉 Du s t 戸 田 大 宮 浦 和 鴻 巣 上 尾 0, 7 93 0, 70ヱ 0. 625 0,692 川 口 吼 74 2) ( 0, 663) ( 0, 558) ( 0,614) \ 0, 7 10 0 ,550 0,590 ノ コ 田 む. 639) ( 0, 540 ) ( D, 49 7) \ 0 , 591 0. 58 5 浦 和 ①, 507) ¢,53 9) \ 0, 59 8 大 富 ¢, 52 1) 上 尾 鴻 巣 和 戸 田 浦 0′ 8∈ − ユ 川 U ⑳ . 861) 戸 田 \ 浦 和 大 宮 上 尾 鵡 巣 大 宮 0. 778 吼 794) 0, 953 ¢, 924) \ 0,493 ( 0,426) 0. 449 吼 387) 0, 503 吼 392〕 0,537 ¢.525) 0,532 吼 467) \ 」 上 尾 0. 只 06 吼826) 0, 933 吼935) 0, 975 吼953) \ 病 巣 D. 只 01 む. 831) 0, 891 亀. 896) 0, 895 ¢, 878) 0. 937 ¢, 939) \ 0. 7∠ 18 吼 787) 0, 841 由, 856) 0− 876 吼863) 0, 916 吼912) 0, 920 吼 930) \ 熊 谷 0, 521 ( 0. 45か 0, 503 由, 434) 0, 4 30 ¢, 438) 0. 578 ¢, 535) 0,541 吼 478) 0, 506 ①, 565) \ \ 和 大 官 上 尾 鴻 巣 熊 谷 戸 田 浦 ・ ゝ 仁・ ¥ ・ 0, 0, 454 0, 685 296 0, 3 33 0, 278 川 口 ( 0. 495)吼634) ( ) ¢. 340) 吼188) ( 0, 265) \ 0, 547 0, 394 0. 332 0, 304 戸 田 吼600) ( ) ①, 483) ¢. 274) ¢. 313) \ 0, 428 0, 418 0, 452 浦 和 ( ) ¢. 497) め」 3弓 6) 吼364) \ 大 官 ( )( )( ) 睾 = 米 \ 0. 536 0. 365 上 尾 吼506) 吼438) \ 0. 356 病 巣 吼387) 大 宮 上 尾 0. 908 0, 905 川 口 ( 0, 895) ( 0, 73カ \ 0. 875 戸 田 ¢, 686) \ 浦 和 0. 682 0. 665 ( 0, 625) ( 0, 597) 0, 623 0, 590 ¢ , 622) の, 586) 0, 715 0, 665 ( 0. 517) 吼466) 0. 760 0, 687 ¢ , 804 )¢, 683) 0, 823 0, 713 ¢ , ¢. 876) 745) \ 0. 827 ①. 844) 上 尾 ‖ 鴻 巣 r 尾 大 宮 上 戸 田 痛 和 0. 809 0, 734 川 口 ¢ . 894) Q , 823) \ 0. 750 戸 田 ぬ, 843) \ 浦 和 0 7( 〕 3 の, 857) 0, 787 ¢. 862) 0. 708 軋841) \ 大 官 上 尾 庶 和 大 官 ¥ − 0, 469 0, 376 0, 346 川 口 軋510) ¢. 488) ¢. 327) \ 」 0. 0, 346 404 ノ コ 田 ¢. 357) ①, 391) \ 0, 698 浦 和 ¢, 587) 大 官 十 上 尾 戸 田 鴻 巣 熊 谷 0 780 吼814) 0. 743 勾 . 819) 0, 731 吼804) 0. 825 ¢, 877) \ 0. 672 0. 584 の . 758) ①, 671) 0. 610 0, 532 吼76り め. 645) 0, 625 0, 518 ①, 762) ¢, 655) 0, 708 0. 586 666) 吼798) Q . 0, 756 0, 593 吼841) 吼682) \ 0, 643 ㊥. 807) 癌 巣 \ 癌 巣 熊 谷 0, 869 0. 799 ( 0, 783) ( 0. 729) 0, 818 0. 745 吼796) 吼731) 0, 925 0, 836 乱649) 吼610) \ 0, 855 乱913) 大 官 熊 谷 0. 703 ( 0. 75∠ 0 0, 805 吼823) 0, 805 ¢ , 797) 0, 847 吼854) 0. 879 ¢, 892) 0, 938 ①, 940) 戸 田 膚 和 上 尾 0, 435 ¢. 5Il) 0.304 ¢, 382J 0, 812 ㊥,329) 0, 302 ①. 464) 鷹 巣 鴻 巣 熊 谷 0, 388 吼401) 0, 374 吼 356) 0, 375 ¢. 339) 0, 545 吼 523) 0. 566 吼532) \ 0, 345 の. 403) 0. 220 ¢, 364) 0, 448 ¢. 465) 0. 614 ①, 568) 0, 521 吼 580) 0, 627 但. 549) (≡着…三二言竺姦芸当) 0Ⅹ、Dus t、WSにはいずれの地点を基準にしても距 った。 また同一期間中の各汚染物質問の同時相関係数を地点 離が遠くなる程相関が弱くなる憤向が認められるか、 SO2では川口を基準とした場合のみこの傾向が見られ 別に求めFig.2、TableI[、TableⅢに示したn 全域で発令日、月間とも正の相関が強いのはSO2と る。しかしNO、NO2にはこの傾向が認められず、基準 点以外の全地域でははば同程度でかつ相関も弱い。 Dust、SO2と0Ⅹ、Dus tと0Ⅹで、SO2とNO2 また同一地点間での相関は若干の例外を除き0Ⅹ、 がそれに続く、またDus tとNO2は月間だけ、0Ⅹと WSは発令日だけ正の相関が強い。 Dus t、WS、NO2、NOの順に弱くなっている。 同様に負の相関が良いものには0ⅩとNO、WSとNO なお発令日の特徴としてはVSの地点間相関が月間に の発令日と月間、およびDus tとWSの月間がある。 較へかなり悪くなっているのが認められる。 以上のことから0Ⅹ、Dus t、WSは50Km程度の範 試では関連性か強く、特に二次汚染物質で日変化の影響 以上のことから大気安定度、日射等の気象要素の影響 が全地域で支配的であると考えられる。 を磋く受ける0Ⅹが最も強く、変化の激しい移動発生源 一般に同じ汚染物質問相関の地点によるばらつきは の影響を墟く受けるNO、NO2が最も弱いことか分か かなり小さく、また明らかな傾向も見られない。しかし  ̄3 6− 例外としてDsutとWSの相関ば上尾より南で低く北で かにこの傾向がある。 やや高くなっているほか、発令日の0ⅩとWSにもわず 訂 蘭項 攣 1 S O 2 D u s t N O N O 2 0 Ⅹ W S 発 令 日 ○ △ ロ ◇ ) く + 月 ● ▲ ● ◆ ※ * 間 一 一 ∩︶ 0 0 0 2 0 ワ︼ 4 相 関 係 数 08 06 相 関 係 数 04 02 00 −02 −04 −06 −08 Fig 2 汚染物質問相関係数(昭和50年8月)  ̄3 7− TableⅡ 地点別汚染物質問相関係数(昭和50年8月) 〈書芸;注若槻冨日三;呂::二;…≡芸冨) 戸 田 \ SO 2 D ust 0 Ⅹ N O NO2 W S 1 00 0 59 0 43 − 0 07 ( 工00) ¢ 5め ( 0 50〕 ( 0 10) \ 1 00 0 34 0 00 D ust 且00) ①35) め10) \ 1 00 − 0 44 0Ⅹ 色00)( − 0 27) 1 00 NO ¢00) \ J N O2 0 58 0 18 の58) ( − 0 06) 0 37 − 0 20 ①43) ( − 0 35) 0 18 0 47 ①29) (0 Ⅰ 2) 0 07 − 0 45 ①25) ぐ0 26) 1 00 0 06 8 00) ( − 0 21) \ 工00 G oo) SO2 W S \ SO 2 D ust 0Ⅹ NO NO2 W S 1α 〕 0 49 0 68 − 0 33 SO2 ( 1 00) ( 0 34) ( 0 62)( − 0 66) 1 00 0 56 − 0 18 Dus亡 (1 00) ( 0 42〕( − 0 12) \ 1 00 − 0 46 0Ⅹ (1 00)( − 0 32) \ 1 00 NO (1 00) 0 28 0 23 ( 0 40) ( 【 0 13) 0 23 − 0 06 ( 0 13) ( − 0 08) 0 19 0 34 ( 0 26) ( 0 09) 0 07 − 0 40 ( 0 12) ( − 0 29) 1 00 − 0 08 ( 1 CO) ( − 0 18) \ 1 00 (1 00) NO 2 W S \ SO 2 Du st 100 0 56 SO 2 ( IOO)( ( 0 55) \ 1 00 D ust ( 1 00) \ 0Ⅹ NO N O2 WS \ 0Ⅹ NO N O2 W S − 0 2 0 0 51 0 45 0 22 ( 0 50) ( 0 47) ( 0 04) ( − 0 16) 0 43 − 0 20 0 18 − 0 12 ( 0 42) ( 0 02) ( 0 41)( − 0 39) 1 00 − 0 41 0 16 0 51 ( 1 0D)( − 0 29) ( 0 27) ( 0 01) \ 1 00 − − 0 3 8 0 07 ( 1 00) ( 一 0 30) 0 02) ( \ 100 0 39 ( 1 00) ( 0 00) \ 1 00 ( 1 00) S O 2 Dust 1 00 0 52 SO2 ( 1 00) ( 0 56) \ 1 00 D ust ( 100) \ 0Ⅹ NO NO 2 W S 0 Ⅹ NO NO2 WS 0 38 − 0 14 0 25 0 12 ( 0 39) ( 0 01) ( 0 38)( − 0 30) 0 48 − 0 01 0 37 0 13 ( 0 51) ( 0 07) ( 0 05)( − 0 19) 100 − 0 15 0 07 0 59 ( 100)( ( 0 2 4 ) − 0 15) ( 0 18) \ 1 00 − 0 22 0 02 − ( 1 00) ト0 04) ( − 0Ⅰ 6) \ 1 00 0 12 ( I OO) ( − 0 07) \ 100 ( 100) ∼3 8 SO2 D u s t 0Ⅹ NO NO2 WS 01 6 0 0 10 0 0 5 6 0 6 3【 0 4 0 0 ( 10 ( 》 ① 5 4 ) Q5 8 ) ( − 00 5 ) ¢ 4 3 ) ト 01 9 ) 1 0 0 0 3 8 − 0 0 1 0 2 8 − 0 3 4 Du s t\ 色 0 0 ) ① 3 8 ) ( 01 4 )① 4 7 ) ( − 04 3 ) 0 3 1 − 1 0 0 − 0 0 1 0 2 9 0Ⅹ 色 0 0 ) ト 02 5 ) ( 01 0 ) ¢ 0 2 ) \ 10 0 02 2 02 0 − NO ( 1 0 0 ) ト 0 2 0 ) ① 2 4 ) 10 0 − 02 1 NO2 qo o ) ぐ 03 0 ) \ 1 0 0 WS qo o ) SO 2 \ SO2 D u s t 0Ⅹ NO NO2 WS 十 十 十 1 0 0 0 5 7 0 5 2 0 0 6 0 0 7 SO2 ( 10 0 ) ( 04 3 ) ( 05 0 ) ( ) ( 03 0 ) ( − 00 9 ) 10 0 0 5 7 01 4 − 01 7 D u s t ( 1 0 0 ) ( 04 8 ) ( ) ( 04 3 ) ( − 03 8 ) \ 10 0 00 4 03 5 0Ⅹ ( 10 0 ) ( ) ( 00 8 ) ( 00 3 ) \ NO ( ) ( ) ( ) 十 ★ 10 0 − 00 1 NO2 ( 1 0 0 ) ( − 0 0 1 ) ★ \ 1 0 0 WS ( 1 0 0 ) \ SO 2 Du s t 0Ⅹ NO NO2 WS 1 0 0 0 5 3 0 5 5 − 0 王 0 0 2 9 0 3 0 S O2 ( iO O ( 04 5 ) ( 04 5 ) ト 00 3 ) ( 03 0 ) ( 00 2 ) 0 0 3 0 10 0 0 4 9 − 2 5 01 1 D us t\ ( 10 0 ) ( 04 6 ) ( 0 4 7 ) ( − 00 Ⅰ ) ( − 02 5 ) \ 10 0 − 0 2 5 − 0 0 9 0 5 8 0Ⅹ ( iO O ) ( − 02 6 ) ( 01 6 ) ( 00 2 ) \ 10 0 00 5 − 04 1 NO ( IO O ) ( 00 5 ) ( − 02 5 ) 王 0 0 0 0 2 NO2 ( 1 0 0 ) ( − 02 1 ) \ 10 0 WS ( 10 0 ) (:揚;言二;至芸≡≡) こ七三二享・・ 来 X X ×△ 十 0 △ +0 △ 十 0 0 △十 0 十十00 0 × △化 身 。 粕 勉 × 池㌔㌔ 0 十 0 00 6 5 X△ △舟 十0 0 0 支X。筆十十 7 0 0 0 9 8 ズ×㌔△×﹂d十朝 0 0 相 関 係 数 廟 S O 2 Dus t 0 Ⅹ W S 匝令日 ○ △ × + 0 10 20 30 40 50 好巨 離:伽 Fig 3 地点間相関係数の距離による減衰 TableⅡ 汚染物質問相関係数の範囲 ():幅=最大値一最小値 項 目( 1) 項 目( 2う 間 D ust N O N O 2 W S 0 06 − 0 58 (0 52 )△ 0 00 − 0 30 ( 0 30 ) 発 令 日 0 49 − 0 59 (0 10 ) 0 38 ¶ 0 63 ( 0 25 ) ∈)0 33 一 − → ∈)0 07 (0. 26 ) 月 間 0 34 − 0. 56 ( 0 22 ) 0 39 − 0 62 (0 23 ) 0 0 06 − 0 10 ( 0 16 ) 0 30 − 0 58 (0 28 ) 0 0 30 − 0 . 02 (0 32 ) 0 34 − 0 57 (0 23 ) ㊦ 0 20 −0 0 ( 0 20 ) 0 14 ¶ 0 37 (0 23 ) 0 0 34 − 0 13 (0 47 ) 0 35 − 0 51 (0 16 ) ∈)0 12 − 0 14 ( 0. 26 ) 0.13 【 0 50 ( 0 37 ) ∈)0. 43 −∈)0 08 (0 35 ) S O 2 発 令 日 Dus と 月 間 \ \ \ 発 令 日 0 0 46 −( ∋ 0 15 ( 0 31 ) ∈)0 09 − 0 19 ( 0 28 ) 0 29 − 0 59 (0 30 〕 月 間 0 0 32 →3 0 15 ( 0 17 ) 0 02 − 0 29 〔 0 27 ) 0 02 【 0 18 (0 16 ) 0 Ⅹ 発 令 日 N O 月 ㊧ 0 Ⅹ 間 \ \ ∈)0 07 − 0 20 ( 0 27 ) 0 0. 45 −0 0 22 (0. 23 〕 0 0 04 − 0 25 ( 0 29 ) 0 0 30 【0 0 16 (0 14 ) 発 令 日 ( ∋ 0 21 − 0 39 (0 60 )△ 月 0 0 30 − 0 00 ( 0 30 ) N O 2 間 ま と め 以上のことから今回対象とした地域ではDus t、0Ⅹ、 た。 WSの分布が連続な関係を保っていること、また汚染物 今後、季節別特徴またさらに広域にわたった検討をお 質の反応、生成機序がほぼ同様であることなどが分かっ こなう必要があると考えられる0 −3 9−
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