Nagios XI システム時間の変更

Nagios XI – システム時間の変更
目的
この資料では、Nagios XI サーバーの日付/時間およびタイムゾーンを設定する手順を説明します。
システム時間、クロック、PHP タイム設定を含みます。
対象読者
この資料は、RHEL/CentOS の時間設定ユーティリティに問題がある、または XI サーバーがインタ
ーネットに接続できない管理者とシステムおよび PHP 時間設定に基づく問題に遭遇した管理者を
対象としています。
セクション
この資料は以下の内容を含みます。
•
事前準備
•
システムタイムゾーンの設定
•
PHP タイムゾーン
•
システム日付/時間の設定
•
NTP とシステムクロックの同期
•
データベースサービスの再起動
•
確認
事前準備
/etc/localtime はファイルのはずですが、まれにディレクトリの場合があります。次に進む前
に /etc/localtime のファイルタイプを確認します。
Step 1.
ターミナルを開き、root ユーザーで Nagios XI サーバーにログインします。
Step 2.
以下のコマンドを実行し、/etc/localtime ファイルタイプをチェックします。
file /etc/localtime
Step 3.
期待する結果は “timezone data” です。結果がディレクトリであった場合は、以下
のコマンドを実行してください。
rm /etc/localtime
注記: コマンドの末尾にスラッシュ(/) が無いことに注意してください。
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Nagios XI – システム時間の変更
Step 4.
rm: remove symbolic link `/etc/localtime'? というプロンプトが表示されたら、y と入力し、
Enter キーを押します。
これで、次に進む準備ができました。
システムタイムゾーンの設定
初期設定のタイムゾーンファイルは以下にあります。
ls /usr/share/zoneinfo/
タイムゾーンは国/都市でリストされ、サマータイム調整を含みます。この資料では、
“Asia/Tokyo”を使用しますが、実際には適切な国/都市を使用して下さい。現在稼働中のシス
テムのタイムゾーンファイルは/etc/localtime にあり、これをユーザーの zoneinfo で置換
する必要があります。
Step 1.
(Nagios XI サーバーに root ユーザーでログインしていない場合は)ターミナルを開き、
root ユーザーで Nagios XI サーバーにログインします。
Step 2.
以下のコマンドを実行します。
cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
メモ: /usr と/etc 間のシンボリックリンクは一般的に POSIX では嫌がられますが、シ
ンボリックリンクを作成できます。
Step 3.
/etc/sysconfig/clock の“ZONE”ディレクティブを修正します。
以下のコマンドを実行します。
vi /etc/sysconfig/clock
Step 4.
i キーを押して INSERT モードに入ります。
Step 5.
ZONE=”Asia/Tokyo”と変更します。
Step 6.
Esc キーを押します。
Step 7.
:wq と入力し、Enter キーを押します。
PHP タイムゾーン
次に、上記のタイムゾーンセットを/etc/php.ini に設定します。
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Nagios XI – システム時間の変更
Step 1.
(Nagios XI サーバーに root ユーザーでログインしていない場合は)ターミナルを開き、
root ユーザーで Nagios XI サーバーにログインします。
Step 2.
以下のコマンドを実行します。
vi /etc/php.ini
Step 3.
“date.timezone=” 行を見つけます。
Step 4.
i キーを押し、INSERT モードに入ります。
Step 5.
date.timezone = Asia/Tokyo に変更します。
Step 6.
Esc キーを押します。
Step 7.
:wq と入力し、Enter キーを押します。
Step 8.
以下のコマンドを実行し、apache を再起動します。
service httpd restart
システム日付/時間の設定
ここまでで、タイムゾーン情報は構成できました。
以下のコマンドを実行して、XI のシステム時間を確認してみます。
date
タイムゾーンが正しくない場合は、上述の手順が正しく行われたかをもう一度チェックしてください。
タイムゾーン、日付、時間が正しい場合、または ntp を使用する場合は次のセクションに進んで下
さい。タイムゾーンが正しいが、日付および/または時間が正しくない場合、および ntp を使用しな
い場合は、”date”コマンドを使って適切な時間を設定してください。
date MMDDhhmmCCYY
注記: MM は月、DD は日、hh は時間、CCYY は年
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NTP とシステムクロックの同期
NTP(network time protocol)はシステムクロックをリモートサーバーに同期させます。
これを使用することでクロックキューを削減または除外できます。
Step 1.
(Nagios XI サーバーに root ユーザーでログインしていない場合は)ターミナルを開き、
root ユーザーで Nagios XI サーバーにログインします。
Step 2.
以下のコマンドを実行し、yum で ntp をインストールします。
yum install ntp –y
Step 3.
ntpd 設定を更新します。
chkconfig ntpd on
Step 4.
clock を更新します:
ntpdate <<ntp サーバー>>
Step 5.
ntp を開始します:
service ntpd start
データベースサービスの再起動
システム時間またはタイムゾーンを変更したときは必ず、データベースサービスを再起動してくだ
さい。データベースサービスが新しい日にち/時間を使用するようにします。
以下のコマンドを実行し、postgresql と mysqld を再起動します。
service postgresql restart
service mysqld restart
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Nagios XI – システム時間の変更
確認
Nagios XI の Web インターフェースにログインして、管理 --> システムプロファイルを選択し、
Date/Time セクションを確認してください。
お問い合わせ
弊社では、Nagios XI に関するご意見、フィードバックをお待ちしております。
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Nagios XI – システム時間の変更
日本語マニュアル発行日 2014 年 6 月 25 日
本マニュアル原文 Nagios XI – Changing The System Time
Revision 2.0 – May, 2014
ジュピターテクノロジー株式会社
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