平成26年4月18日腸管出血性大腸菌O157感染症の発生

資料提供:平成26年4月18日
<感染症担当>
健康推進課 健康危機管理・疾病対策班
TEL:018-860-1424
<食中毒調査担当>
生活衛生課 食品安全・安心班
TEL:018-860-1593
県ホームページ掲載:有
腸管出血性大腸菌O157感染症の発生に伴う注意喚起について
平成26年4月17日、由利本荘市内の医療機関から由利本荘保健所に腸管出血性
大腸菌O157感染症の発生届出がありましたので、県民への注意喚起にご協力くだ
さるようお願いします。
【患者の状況】
患者は女児(10歳)で、住所は由利本荘市です。
患者は、4月14日(月)に下痢の症状があり由利本荘市内の医療機関を受診し
ました。その後、腹痛、嘔吐、下痢等の症状があり、4月15日(火)に同医療機
関に入院しました。
検査の結果、4月17日(木)に、腸管出血性大腸菌O157(ベロ毒素:VT
-1、VT-2)に感染していることがわかりました。
なお、患者は入院治療中です。
また、一緒に摂食した家族について検査を実施したところ、本日、症状のなかっ
た祖父(61歳)、及び4月10日に腹痛の症状のあった弟(7歳)が腸管出血性大
腸菌O157(ベロ毒素:VT-1、VT-2)に感染していることがわかりまし
た。
残りの家族についても症状はありませんが、現在感染の有無について検査を実施
しています。
【調査の状況】
由利本荘保健所が感染源を調査したところ、4月5日に(株)会津畜産の「馬刺し」
(4月10日福島県会津保健所が食中毒と断定している)を、由利本荘市内の小売店
から購入し、同日の夕方摂食していることが判明しました。
秋田県健康環境センターで今回の患者の菌と(株)会津畜産の「馬刺し」による食
中毒患者の菌と同一であることが確認できました。
○
平成26年の県内腸管出血性大腸菌感染症の届出状況(今回分を含む)
O26:1名、O157:5名、O抗原不明:1名
計
7名
(株)会津畜産の「馬刺し」を摂食して発症した県内のO157食中毒患者は、
大仙(1名)
、横手(1名)に続いて3例目(2人) (計4名)です。
県民の皆様へ
回収対象品を食べて具合が悪くなった場合(腹痛、水様性下痢、嘔吐、血便等)は、
ただちに医療機関を受診し、お近くの保健所に連絡してください。
※
自己判断で市販の下痢止めなどを飲まないようにしましょう。自己判断に
よる服薬等の処置では重症化をまねくばかりでなく、周囲の人へ感染が拡大
する恐れがあるため、医療機関を受診してください。
子供、高齢者などの抵抗力の弱い人には、基準に合う生食用食肉であっても、食べ
させないようにしてください。
なお、腸管出血性大腸菌は、二次感染(感染者から他の人に感染)しやすい病原菌
です。次のことに気をつけましょう。
○トイレのあとは、石けん等で念入りに手を洗ってください。
○腸管出血性大腸菌は、食品等についた少量の菌で感染します。腸管出血性大腸菌感
染症を防ぐため、食品を取扱う際は、次のことをよく守りましょう。
①手をよく洗う。
②調理器具をよく洗う。
(まな板、包丁、ふきん、さいばし、スポンジなど)
③調理後は早めに食べる。
④75度、1分以上を目安とした十分な加熱をする。
○ペットなどの動物と接触することにより感染した事例も報告されています。動物に
触れたときは十分手を洗うなど、清潔を保ってください。
<回収対象品について>
秋田県内では秋田市、由利本荘市、大仙市、仙北市、美郷町、横手市、湯沢市の
7市町27施設で販売・提供されましたが、現在流通はありません。賞味期限は切
れておりますが、当該品をお持ちの場合は、食べずに販売店に返品してください。
〈「馬刺し」の加工施設・問い合わせ先〉
・加工施設:株式会社会津畜産馬肉加工センター
・所在地
:福島県大沼郡会津美里町字宮里14(電話
・営業者名:株式会社会津畜産
代表取締役
佐藤 秀則
0242-55-0511)