1 国立国語研究所 2014 年 7 月 22 日 上代日本語における疑問詞疑問

国立国語研究所
2014 年 7 月 22 日
上代日本語における疑問詞疑問文の語順について
Edith Aldridge, University of Washington
[email protected]
1. 初めに
上代日本語の基本語順 – SOV
(1)
安麻乎等女登母
多麻藻
可流
美由
(MYS 3890)
[海人娘子ども
玉藻
刈る]
見ゆ
「海女おとめらが玉藻を刈っているのが見える。」
疑問詞疑問文 – 疑問句+カ
>
属格主語
(2) a. 何物鴨
御狩人之
折而
将挿頭
(MYS 1974)
何をかも み狩の人の 折りて
かざさむ
「何をいったい御狩り人らは折って,髪にかざすだろう。」
b. 誰手本乎可
吾
将枕
(MYS 439)
誰が手本をか 我が 枕かむ
「誰の手枕を私はしようか。」
移動による分析 (Whitman 2000, Watanabe 2002、渡辺 2005, Aldridge 2009)
(3)
誰手本乎可
誰が手本をか
吾
我が
[VP __ 将枕 ]
(MYS 439)
[VP __ 枕かむ ]
本論の提案 – WH 移動の着地点(移動先)= 文中(TP 内部)の焦点位置
2. 疑問句と主語の相対的位置
本節のポイント – TP 内部の着地点
2.1. 上代日本語の疑問文の特徴
特徴 1. 係り結び
2. 属格主語
係り結び
1. XP+コソ … V 已然形
2. XP+カ・ヤ・ナム・ゾ … V 連体形
1
動詞の活用形と属格主語
(4) a. 大宮人之船 麻知兼津
(MYS 30)
大宮人の舟 待ちかねつ(終止形)
「昔の大宮人の舟はいくら待っていても来ない。」
b. 奈何鹿
使之 来流
(MYS 629)
何すとか 使の 来つる(連体形)
「何のために使いをよこしたのか。」
特徴 3. 疑問句の移動
(5)
上古語の語順制約 (野村 1993)
NP ハ… XP カ … NP ノ・ガ … V(連体)
NP+ハ >
XP+カ
(6) a. 山菅<之>實不成事乎吾尓所依言礼師君者
(MYS 564)
山菅の実ならぬことを我れに寄せ言はれし君は
与孰可
宿良牟
誰れとか
寝らむ
「(山菅の)実のないことを、私に関係づけて、言い立てられた君は、本当は
誰と寝ているのだろうか。」
b. 之母都家野 美可母乃夜麻能 許奈良能須 麻具波思兒呂波
下つ毛野 みかもの山の こ楢のす まぐはし子ろは
多賀家可
母多牟
(MYS 3424)
誰が笥か
持たむ
「下野の三かもの山の小楢のように、きれいなあの娘は、誰に嫁ぐだろうか。」
XP+カ >
属格(特にガ格)の主語
(7) a. 何処従鹿
妹之 入来而
夢
所見鶴
(MYS 3117)
いづくゆか 妹が 入り来て 夢に 見えつる
「どこからあなたは忍び込んで、夢に見えたのですか。」
b. 何物鴨
御狩人之
折而
将挿頭
(MYS 1974)
何をかも み狩の人の 折りて
かざさむ
「何をいったい御狩り人らは折って,髪にかざすだろう。」
移動の証拠
1. 関係節または付加詞節の内部にある構成素に「か」が付かない。
2. 関係節または付加詞節内にある WH 句が元位置に現れる。
(8) a. [和伎毛故我 伊可尓
[我妹子が
いかに
於毛倍]可
思へ]か
奴婆多末能
ぬばたまの
2
比登欲毛於知受 伊米尓之美由流
(MYS 3647)
一夜もおちず
夢にし見ゆる (連体形)
「いとしい妻がどう思ってか、一夜も欠けず、夢に見えることだ。」
b. 天飛也
[鴈之翅乃覆羽之
何
處漏]香
天飛ぶや [雁の翼の覆ひ羽の いづく 漏りて]か
霜之 零異牟
(MYS 2238)
霜の 降りけむ
「空を飛ぶ雁の覆い羽どこから漏れて、霜が降ったのだろう。」
Yanagida (1995), Whitman (2001) -- 移動制約で「か」の位置を説明する。
(9)
付加詞条件 -- 付加詞の内部から移動はできない。
(10) * … [雁の翼の覆ひ羽の [いづくか] 漏りて]
…
XP+カが移動することを仮定すれば、移動できない構成素に「か」が付かないことが
説明できる。
2.2. 着地点
Watanabe (2002)、渡辺(2005) -- 上代日本語の XP+カの移動を英語の WH 移動と同じ
ように捉える。
(11)
a. She bought a book.
b. What did she buy?
c. [CP [FocP What [did [TP she
(12)
[CP [FocP
誰手本乎可
誰が手本をか
[TP
[VP buy __ ]]]]]
吾
将枕
我が [VP __ 枕かむ ]]]]
(MYS 439)
問題点
1. ガ・ノは上代に於いて主格助詞ではなく、属格助詞である。
(13)
a. [和何世古]我 [多那礼之美巨騰] 都地尓意加米移母
[我が背子]が [手馴れの御琴]
地に置かめやも
「あなたがお気に入りの琴は粗末にしましょうか。」
b. 都祢斯良農 [道乃長手]袁 久礼々々等 伊可尓可 由迦牟
常知らぬ
[道の長手]を くれくれと いかにか 行かむ
「行き馴れぬ遠い旅路を暗い心でどうして行こうか。」
名詞化節(例えば関係節)の主語はガ・ノで標示される。
参与者
3
(MYS 812)
(MYS 888)
(14)
a. [大夫之
弓上 振起射都流] 矢
[ますらをの 弓末 振起し射つる(連体形)]
「ますらおが弓末を振り立てて今射た矢」
b. [世人之 貴慕] 七種之
寶
[世間の 貴び願ふ] 七種の
宝
「世の人が貴び愛でる七種の宝」
(MYS 364)
矢
(MYS 904)
主節の主語は格標識がない。
(15)
a. 和期於保伎美
余思努乃美夜乎 安里我欲比賣須
我ご大君
吉野の宮を
あり通ひめす
「わが大君は吉野の離宮を絶えず訪れたまう。」
b. 烏梅能波奈 伊麻佐可利奈理
梅の花
今盛りなり(終止形)
「梅の花は今満開だ。」
(MYS 4099)
(MYS 820)
問題点
2. 主格の主語は大抵 XP+カに先行する。
(16)
a, 保等登藝須 奈尓加
伎奈可奴
霍公鳥
何か
来鳴かぬ
「ほととぎす、なぜ来鳴かぬのか。」
b. 羽振鳴
志藝
誰田尓加
須牟
羽振き鳴く 鴫
誰が田にか 住む
「羽ばたき鳴く鴫は、誰の田に住むのか。」
(MYS 4053)
(MYS 4141)
疑問句と主語の相対的位置
(17)
NPNOM
> XP+カ
> NPGEN
主格主語の位置 – TP の指定部
(18)
[TP 和期於保伎美
[VP 余思努乃美夜乎 安里我欲比賣須 ]] (MYS 4099)
我ご大君
吉野の宮を
あり通ひめす
「わが大君は吉野の離宮を絶えず訪れたまう。」
NP ヲ >
(19)
NP ガ -- NP ガは vP(連体節)内部の元位置に残る。(Yanagida 2006)
a. 佐欲比賣能故何
比列 布利斯
夜麻
[vP 佐用姫の子が
[VP 領巾 振りし ]]
山
「左用姫が領巾を振ったこの山」
b. 伎美乎
安我
麻多奈久尓
[TP … 君を [vP 我が [VP __ 待たなくに ]]]
「あなたを私は待ったのではないよ。」
4
(MYS 868)
(MYS 3960)
提案 (Aldridge 2009) -- TP 内部に焦点位置があって1、XP+カはそこに移動する。
(20)
[CP XPTop [TP DPNOM [FocP YP カ [vP DPGEN [VP … V ]]]]]
(21) 誰手本乎可
吾
将枕
[TP [FocP 誰が手本をか [vP 我が [VP __ 枕かむ ]]]]
(MYS 439)
多重疑問文も TP 内部の焦点位置を裏付ける。より低い位置にある疑問句に「か」が
付く。
(22)
a. 吾思君者
[CP [FocP 何処辺
[TP 今夜 [FocP 誰与可 ...]]]]
我が思ふ君は
いづくへに 今夜
誰れとか
雖待不来
(MYS 3277)
待てど来まさぬ
「私が思う君は、どのあたりで今夜誰と寝て、待っても来ないのだろう。」
b. 霍公鳥
伊頭敝能山乎
鳴可
将超
(MYS 4195)
霍公鳥
いづへの山を 鳴きか
越ゆらむ
「ほととぎすは、どこらの山を鳴いて越えているのだろう。」
3. 疑問句と目的語との相対的位置
本節のポイント -- 動詞の項は焦点位置へ移動するが、付加詞は元位置に現れうる。
3.1. 疑問句が項の場合
NP+ヲ >
(23)
a. 吾待君乎
誰
留流
(MYS 2617)
我が待つ君を
誰れか
留むる
「私が待っているあの人を、誰が引き留めているのだろう。」
b. 伊敝尓之底 由比弖師比毛乎 登吉佐氣受 念意緒
家にして 結ひてし紐を 解き放けず 思ふ心を
多礼賀
思良牟母
(MYS 3950)
誰れか
知らむも
「家で妻が結んだ紐を解き開けずに思っている心を誰が知ろうか。」
NP+ハ >
(24)
1
XP+カ
a.
NP+ヲ
人皆者 芽子乎
秋云
人皆は
萩を
秋と言ふ
「人は皆萩を秋と言う。」
(MYS 2110)
Yanagida (1995)も日本語の TP 内に焦点位置があると主張している。
5
b. 氣緒尓吾念君者
鶏鳴東方重坂乎 今日可
越覧 (MYS 3194)
息の緒に我が思ふ君は 鶏が鳴東の坂を 今日か
越ゆらむ
「命がけで私が思う君は、鶏が鳴く東国の坂を今日越えていることだろう
か。」
NP(主格の主語)
(25)
>
NP+ヲ
吾衣於君令服与登
霍公鳥
吾乎
領
(MYS 1961)
我が衣を君に着せよと 霍公鳥 我れを
うながす
「この衣を君に着せよと、ほととぎすが私にせつく。」
b. 和期於保伎美
余思努乃美夜乎 安里我欲比賣須
(MYS 4099)
我ご大君
吉野の宮を
あり通ひめす
「わが大君は吉野の離宮を絶えず訪れたまう。」
a.
まとめ
(26)
[CP NP+ハ [TP DPNOM
NP+ヲ [FocP NP+カ [vP DP+ガ [VP
… V ]]]]]
3.2. 疑問句が付加詞の場合
XP+カ >
(27)
a. 如何
獨
長夜乎
将宿
(MYS 462)
いかにか ひとり
長き夜を 寝む
「どんなにして一人で秋の夜長を寝たものであろうか。」
b. 伊都斯可母 京師乎
美武等
(MYS 886)
いつしかも 都を
見むと思ひつつ
「今すぐにも都を見たいと期待して」2
NP+ヲ >
(28)
2
NP+ヲ
XP+カ
a. 都祢斯良農 道乃長手袁
久礼々々等 伊可尓可
由迦牟
常知らぬ道の長手を
くれくれと いかにか
行かむ
「行き馴れぬ遠い旅路を暗い心でどうして行こうか。」
b. 多都多能山乎
伊都可
故延伊加武
(MYS 3722)
龍田の山を
いつか 越え行かむ
「龍田の山をいつ越えられようか。」
(MYS 888)
「イツシカ…ムという文は、本来『いつになったら~できるようになるだろうか』
という内容の疑問文であるが、文脈の上からは、
『早く~したい、早く~してほしい』
というような願望や希求の気持ちを含んでいると思われる。」
(日本古典文学全集 3、
92 頁、886 の注釈)
6
NP+ヲ >
(29)
主格主語
/
NP+ヲ
>
NP+ハ
八多篭良我夜晝登不云行路乎 吾者
皆悉
宮道叙為 (MYS 193)
畑子らが夜昼といはず行道を 我れは
ことごと 宮道にぞする
「役民たちが夜昼となく、行く道をわれわれ舎人は皆、宮仕え道にしてい
る。」
b. 許乃久礼能之氣伎乎乃倍乎 保等登藝須 奈伎弖故由奈理 (MYS 4305)
木の暗の茂き峰の上を
霍公鳥
鳴きて越ゆなり
「木の下闇の茂った尾根を、ほととぎすが鳴いて越えている。」
a.
XP+カが前に現れていても、NP+ヲは必ず NP+ガに先行する。
(30)
何尓可
君之三船乎 吾
待将居
(MYS 2082)
いづくにか 君がみ舟を 我が 待ち居らむ
「どこで君の御舟を私は待っていればよかろうか。」
NP+ヲは必ず移動するが、着地点には選択肢がある。
(31)
a. [TopP NP+ハ __ [TP NP __ [FocP NP+カ [vP NP+ガ [VP NP+ヲ V ]]]]]]
ただし、NP+ヲの移動で NP+カ(動詞の項)と XP+カ(付加詞)の非対称性は説明で
きない。
(32)
a. 吾待君乎
誰
留流
(MYS 2617)
我が待つ君を
誰れか
留むる
「私が待っているあの人を、誰が引き留めているのだろう。」
b. 何尓可
君之三船乎 吾
待将居
(MYS 2082)
いづくにか 君がみ舟を 我が 待ち居らむ
「どこで君の御舟を私は待っていればよかろうか。」
本提案で説明が付く。
項である NP+カは vP 内部の元の位置から焦点位置に移動する。 (33)
付加詞の XP+カは、元位置が vP 外部の場合、FocP より高い位置に現れる。 (34)
(33) 誰手本乎可
吾
将枕
[TP [FocP 誰が手本をか [vP 我が [VP __ 枕かむ ]]]]
(34)
(MYS 439)
a. [TopP …(XP+カ)… [TP …(XP+カ)… [vP NP+ヲ [v’ NP+ガ [VP …]]]]]
7
項と付加詞の非対称性は TP 内部の焦点位置の証拠でもある。もし焦点位置が TP 外
部にあるとすれば(Watanabe 2002、渡辺 2005)、NP+カも XP+カもこの位置に移動する
ことになる。
(35)
[CP XP+カ [TP … __ … [vP NP+ヲ [v’ NP+ガ [VP …]]]]]
4. 比較的観点から
本節のポイント -- TP 内部に FocP がある言語において疑問句の位置は単一ではない。
古代中国語も TP 内の WH 移動があった。
(36)
紀元前3-5世紀の古代中国語
a. 吾
誰
欺? 欺 天
乎?
Wu
shei
qi?
Qi tian
(論語・子罕)
hu
‘吾誰か欺かむ。天を欺かむか。’
b. 其 子 焉
往?
(孟子・離楼上)
Qi zi yan
wang?
‘其の子、いづくにか往かむ。’
主語と目的語の疑問詞は違う位置に現れる。
(37)
a. 我
將
何
求?
Wo
jiang he
qiu?
‘われ、何かもとむる。’
b. 誰
將
治
之?
Shei jiang zhi
zhi?
‘誰か治むる。’
(左傳・僖公 28)
(宴子春秋 13)
Aldridge (2010)
(38)
a. [TP 我
将 [FocP 何 [vP __ [VP 求__ ]]]]
b. [TP 誰
将 [vP __ [VP 治之 ]]]
古代中国語における目的語と主語の非対照性 – 主文において属格の主語がない。主
格が与えられる主語位置に移動しなければならない。
上代日本語においては、主語も目的語も焦点位置に移動する。連体節内の主語が元位
置に残って、属格を付与される。
8
5. まとめ
動詞の項(主語又は目的語)である疑問句 -- vP 内から焦点位置に移動する。
(39)
a. [TopP …(XP)… [TP …(XP)… [FocP NP+カ [vP NP+ガ [VP __ V ]]]]]
b. [TopP …(XP)… [TP …(XP)… [FocP NP+カ [vP __ [VP … V ]]]]]
付加詞の疑問句 -- 元の位置が vP 内部にあるものは移動する。元の位置が vP 外部
であるものは移動しない。
(40)
a. [TopP …(XP+カ)… [TP …(XP+カ)… [vP NP+ヲ [v’ NP+ガ [VP …]]]]]
参考文献
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『万葉集』日本古典文学全集 3、小学館、第九版発行、昭和 54
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