第 61 回応用物理学会春季学術講演会 講演予稿集(2014 春 青山学院大学) 19p-D8-4 コンダクタンス法による AlGaN/GaN ヘテロ接合 界面トラップに関する研究 Investigation on interface traps in AlGaN/GaN heterojunction by conductance method 東工大フロンティア研 1, 東工大総理工 2, ○ 劉 璞誠 1, 竇 春萌 2, 角嶋 邦之 2, 片岡 好則 2, 西山 彰 2, 杉井 信之 2, 若林 整 2,筒井 一生 2, 名取 研二 1, 岩井 洋 1 Tokyo Tech. FRC 1, Tokyo Tech. IGSSE 2, ○P. Liu1, C.Dou2, K. Kakushima2, Y. Kataoka2, A. Nishiyama2, N. Sugii2, H. Wakabayashi2, K. Tsutsui2, K. Natori1, H. Iwai1 E-mail:[email protected] 【はじめに】AlGaN/GaN ヘテロ接合に存在す ろと離れたところにトラップが存在するこ るトラップは、移動度と電流コラプスに重大 とがわかった。また、Fig.1,2 中に破線で示し な影響を及ぼす[1]。しかし、ゲート電極がこ たように、トラップ密度とトラップ時間を試 の接合界面または界面近傍に存在するトラ 算した。 ップに与える影響については不明な点が多 【参考文献】[1] del Alamo, et al., Microelectr. い。本研究では、異なるゲート材料を用いて reliability 49.9 (2009): 1200-1206. 作製された AlGaN/GaN ヘテロ接合サンプル [2] Nicollian, E. H.et al. Bell System Technical をコンダクタンス法で測定し、トラップに関 Journal 46.6 (1967): 1055-1133. 【 実 験 方 法 】 Si(111) 上 Al0.25Ga0.75N/GaN HEMT 構造基板に対して化学洗浄を行い、素 子分離と保護膜の形成を行った。ソース・ド レインのオーミックコンタクトは、 TiN(50nm)/Al(60nm)/Ti(50nm)を堆積後に窒素 Gp/w (×10-8 S・sec/cm2) 14 12 10 8 16 14 12 Vg=-0.42V 10 8 6 Vg=-0.41V 4 Vg=-0.43V 2 0 102 103 104 105 106 Frequency(Hz) Gp/w (×10-8 S・sec/cm2) 16 する物性について考察した[2]。 Vg=-0.42V TiN 12 -2 -1 6 Dit, fast: 2.2×10 cm eV tit, fast: 5.5×10-7 s 4 D 11 -2 -1 it, slow: 4.5×10 cm eV -6 2 tit, slow: 3.5×10 s 雰囲気中 950oC の熱処理で形成した。ゲート 電極は Ni または TiN をスパッタで成膜して 0 形成し HMET を作製した。アニールは窒素雰 Fig.1 Conductance of TiN gate sample 12 10 ス―周波数特性の測定を行った。 【実験結果】 ゲート電圧が異なる場合につ いて、Ni 電極と TiN 電極のサンプルのコンダ クタンス―周波数特性をそれぞれ Fig.1 およ 103 104 Frequency(Hz) 8 16 14 12 Vg=-0.42V Vg=-0.41V 10 8 6 Vg=-0.43V 4 2 0 102 103 104 105 106 Frequency(Hz) Gp/w (×10-8 S・sec/cm2) ト電圧を 2 種類の素子に加え、コンダクタン 102 14 Gp/w (×10-8 S・sec/cm2) 囲気中 10 分間 300oC で行った。異なるゲー 10 105 Vg=-0.41V Ni 12 -2 -1 6 D it, fast: 2.0×10 cm eV 4 tit, fast: 9.0×10-8 s び Fig.2 の挿入図に示す。Ni 電極の場合は Dit, slow: 7.2×1011 cm-2eV-1 -6 2 tit, slow: 4.3×10 s Vg=-0.41V の曲線に注目し、界面に近いとこ 0 10 102 103 104 Frequency(Hz) 105 Fig.2 Conductance of Ni gate sample Ⓒ 2014 年 応用物理学会 14-110 106 106
© Copyright 2024 ExpyDoc