分野別 医療機器 新技術説明会 医用画像診断支援のための 血管仮想操作および可視化技術の開発 近畿大学 生物理工学部 システム生命科学科 講師 篠原 寿広 教授 中迫 昇 立命館大学 情報理工学部 メディア情報学科 特任助教 中山 雅人 研究背景 • 脳血管疾患 – 代表的な死因の一つ – 日本では第4位(人口10万に対し、1.2万人*) – 日本では死亡率、罹患率は低下 – 発症すれば、QOL (Quality of life)が著しく低下 – 早期発見、予防が特に重要 *平成24年度人口動態統計 血管診断の従来技術とその問題点 • 脳血管疾患診断のための可視化技術 – Maximum intensity projection (MIP) – Volume Rendering (VR) • 病変部の自動抽出 – Computer aided diagnosis (CAD) 血管診断の従来技術とその問題点 • 脳血管疾患診断のための可視化技術 – Maximum intensity projection (MIP) • 処理が軽いが、奥行き情報が欠如している 脳血管MIP画像 (Magnetic resonance angiography) 血管診断の従来技術とその問題点 • 脳血管疾患診断のための可視化技術 – Volume Rendering (VR) • 立体的だが、見づらく、死角も生じやすい 脳血管VR画像 (Computed tomography angiography) 血管診断の従来技術とその問題点 • 脳血管疾患診断のための可視化技術 – Maximum intensity projection (MIP) – Volume Rendering (VR) • 病変部の自動抽出 – Computer aided diagnosis (CAD) • 最終的には医師の診断が必要 見落とし防止には役立つが、医師の負担軽減には ならない 新技術の特徴・従来技術との比較 • 死角の問題 – 仮想血管操作技術を開発 • 見づらい問題 – Head-mounted display (HMD)を用いて、頭部 位置を考慮した新しい可視化技術を開発 あたかも目の前に脳血管があるかのように診断可能 あたかも目の前に脳血管があるかのように診断可能 医師の負担を軽減 仮想血管操作技術 • 要素技術 – 血管の位置、径情報の取得 – 3次元ポインティングシステム 仮想血管操作技術 • 血管の位置、径情報の取得 – 血管追跡により取得 計算領域 血管追跡開始点 血管追跡 仮想血管操作技術 • 血管の位置、径情報の取得 – 血管追跡により取得 血管追跡 仮想血管操作技術 • 血管の位置、径情報の取得 – 血管追跡により取得 脳血管 血管追跡 元の血管 元の血管 追跡血管 追跡血管 仮想血管操作技術 • 3次元ポインティングシステム Webカメラ 血管操作用デバイス(割り箸) 3Dモニタ A デバイス位置姿勢認識用マーカ(紙) 基準座標定義用マーカ(紙) B O S T 3次元ポインティングシステム概要 仮想血管操作技術 • 仮想血管操作システム 試作例 仮想血管操作技術 • 仮想血管操作システム 血管仮想操作後 血管仮想操作前 実験の様子 新技術の特徴・従来技術との比較 • 死角の問題 – 仮想血管操作技術を開発 • 見づらい問題 – Head-mounted display (HMD)を用いて、頭部 位置を考慮した可視化技術を開発 あたかも目の前に脳血管があるかのように診断可能 あたかも目の前に脳血管があるかのように診断可能 診断の負担を軽減 仮想血管操作技術 • 3次元ポインティングシステム Webカメラ 血管操作用デバイス(割り箸) 3Dモニタ A デバイス位置姿勢認識用マーカ(紙) 基準座標定義用マーカ(紙) B O S T 3次元ポインティングシステム概要 可視化技術 • HMDによる頭部位置を考慮した可視化 システム 頭部位置姿勢認識用マーカ HMD 座標定義兼血管操作用デバイス Webカメラ デバイス位置姿勢認識用マーカ 血管可視化システム概要 可視化技術 • HMDによる頭部位置を考慮した可視化 システム 頭部位置姿勢認識用マーカ Webカメラ 基準座標定義用マーカ 試作例 HMD内の映像 可視化技術 • HMDによる頭部位置を考慮した可視化 システム 実験の様子 HMD内の映像 想定される用途 • • • • 脳血管疾患診断支援 医師-医師間のコミュニケーションツール 医師-患者間のコミュニケーションツール インターベンション治療支援 その他 • 線状構造物(織編物)の解析 実用化へ向けた課題 • それぞれの要素技術は確立したものの、 それらを十分に組み合わせられていない • 十分な症例数を用いて有効性の検証が必要 企業への期待 • 実用化へ向けた取り組み – 実用化のノウハウ – 大学では取り組みにくい課題 • レンダリング処理の高速化 • インターフェイスの充実 企業と共同で取り組みたい 本技術に関する知的財産権 発明の名称 : 画像処理システム生物理工学部 出願番号 : 特願2013-168872 : 近畿大学 出願人 : 篠原寿広、中迫昇、中山雅人 発明者 白石卓人、池崎健太 お問い合わせ先 近畿大学 生物理工学部研究支援・推進センター 科学技術コーディネーター 鈴木 義彦 TEL 0736-77-3888 E-mail [email protected]
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