日米研究インスティテュート(USJI) 2014 年度事業計画書 1.事業実施方針 …………………………2 2.研究活動 (1)研究テーマ …………………………2 (2)研究プロジェクト …………………………3 (3)研究成果発信 …………………………3 (4)ネットワークおよびデータベース構築 …………………………5 3.コミュニティ形成 …………………………5 4.人材育成 (1)若手研究者の研究プロジェクトへの受入 …………………………5 (2)共同授業・学生勉強会 …………………………6 (3) インターンシップ …………………………6 (4) Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) Presidential Fellows Program への日本人学生の派遣 …………………………6 (5) Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施 …………………………6 (6)連携大学研究者、賛同団体関係者の USJI ワシントン D.C.本部の 施設利用 …………………………6 5.法人・個人からの寄付募集 …………………………7 6.運営体制強化 …………………………7 7.年度スケジュール …………………………7 U.S.-Japan Research Institute 1 1.事業実施方針 設立 6 年目を迎え、USJI のミッションである「研究活動」、 「人材育成」 「コミュニティ形成」、を 推進します。 研究活動については、引き続き「環境・エネルギー」、「安全保障」、「地域協力・統合」という 3 つのテーマを中心に、日米を基軸とするグローバルな課題解決、政策提言に繋がる研究活動、成果 発信を行います。具体的には以下の活動を予定しています。 1)連携大学の研究者を中心とする政府関係者、産業界等との研究プロジェクトの構成と政策提言 2)時節に応じた、政策提言の発信 3)日米関係のタイムリーなテーマによる成果発信(USJI WEEK、セミナー、日本におけるシンポジ ウムの開催) 4)米国議会関係者への積極的な情報発信(Japan 101) 人材育成では、CSPC 主催の Presidential Fellows Program への日本人学生派遣、TWC と共催の BTG(Building the TOMODACHI Generation)プログラムの実施などの活動を通じ、次世代の日米関係 を担う人材の育成に貢献します。また、USJI のワシントン DC オフィスにおいてインターンを積極的 に受入れます。 コミュニティ形成についても、5 年間で構築してきたワシントン D.C.近辺の政府機関、シンクタ ンク、企業、大学等との関係を強化し、知日層・親日層を拡充・育成させることを目指します。 USJI の活動基盤を安定化させるための寄付募集、助成金獲得については課題が残っていますが、 日米の新たな関係の構築が期待される中において、産官学の各々の特徴を発揮できる USJI の役割は 大きくなっていくと考えています。 2.研究活動 (1)研究テーマ 政府機関、民間財団等からの外部資金や企業等からの寄付に応じ、以下の 3 つの主な課題とする 研究活動を行います。この他にも「TPP・FTA」、 「高等教育」、 「高齢化社会」や「東日本大震災にお ける復興・防災・減災」等の社会情勢に即したテーマについては、セミナーを中心に情報を発信し ます。 1)環境・エネルギー 2)安全保障 3)地域協力・統合 2 (2)研究プロジェクト 以下の研究プロジェクトを構成します。年度の途中に研究プロジェクトが追加で構成されること もあります。 1)地域協力・統合 研究テーマ:東アジア共同体と日米関係 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 代表研究者:大賀哲(九州大学) 2)その他(日米の政治、経済、社会、教育、医療、宗教等) 研究テーマ:顎顔面頭蓋分子発生生物学を基盤とした歯科•口腔医学トランスレーショナルリ サーチ 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 代表研究者:高橋一郎(九州大学) 研究テーマ:日米市民社会の比較研究 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 代表研究者:辻中豊(筑波大学) 研究テーマ:日本病からの再生 -Can Japan Come Back?- 研究期間:2014 年 4 月~2015 年 3 月 研究代表者:中逵啓示(立命館大学) (3)研究成果発信 日米の政策提言や日本のプレゼンス向上に寄与するスキームを構築します。具体的には、新アメ リカ安全保障センター(CNAS)、戦略国際問題研究所(CSIS)、ブルッキングス研究所等の米国シンク タンク等と連携して研究発信を行うことにより、日米両政府への発信力を高めます。 高等教育機関としての役割としては、国際交流基金日米センター(CGP)、日米文化教育交流会議 (CULCON)、米日カウンシル(USJC)等との連携を深め、日米の文化・教育に関係する諸課題の解決に 向けた活動を行います。 賛同団体を中心とする民間企業に対しては、日米関係のタイムリーなテーマについて日米双方の 専門家が課題を提供し、参加者と議論を深めるラウンドテーブル等を開催し、産学間の研究コミュ ニケーションを発展させます。 1)USJI ウィーク 研究プロジェクト等の USJI の研究成果を発表するとともに、 米国内における USJI の認知度 を高めるため、ワシントン D.C.において約 1 週間続けて連続イベントを開催します。今年度 は 9 月、2 月に各 1 週間の連続イベントを予定しています。USJI ウィーク時には、ワシントン 3 D.C.近辺に在住している日本からの留学生、研究者と米国の学生、研究者が交流できる場を提 供し、コミュニティ形成や人材育成にも繋げます。 頻度:年 2 回(2014 年 9 月、2015 年 2 月) 場所:ワシントン D.C. 対象:日米の政府機関、シンクタンク、企業、大学の研究者、関係者、学生等 〇2014 年 9 月 USJI Week 【全体テーマ】Issues and Challenges for Current Japan: U.S. - Japan Relation and Globalized World 【開催予定セミナー】 ・東日本旅客鉄道株式会社 清野智会長セミナー ・日系米国人セミナー(U.S.-Japan Council との共催) ・ジョセフ・ナイセミナー(予定) ・九州大学高橋一郎教授セミナー(USJI プロジェクト報告) 2)USJI セミナー これまで USJI が構築してきたワシントン D.C.でのネットワークを活用し、日米の政治家、 政府機関関係者、シンクタンク、企業、大学の研究者関係者によるセミナーを開催します。タ イムリーなテーマを設定し、参加者とのディスカッションも行います。 頻度:適宜(月 1 回程度) 場所:ワシントン D.C. 対象:日米の政府機関、シンクタンク、企業、大学の研究者、関係者、学生等 3)日本におけるシンポジウムの実施 2013 年度に引き続き、日本においてもシンポジウムを実施します。 時期:2014 年 12 月頃を想定 場所:京都 4)Japan 101 シリーズセミナーの実施 共催:The National Bureau of Asian Research (NBR), US-Asia Institute (USAI) 対象:米国議会関係者 概要:ワシントン D.C.に本部を構える NPO の US-Asia Institute、全米アジア研究機構(NBR) と共催し、日本に関する知識の少ない米国議会関係者を対象とし、日本の各分野の第一 線で活躍する研究者、実務家等による日本理解のための入門講座「A Capitol Hill Forum on Japan (Japan 101 Seminar Series Pre-event)」実施します。 次回予定:2014 年 6 月 9 日(月)15:00-16:30 浦田秀次郎教授(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科) 4 5)USJI ニューズレター ワシントン D.C.近辺で開催されるカーネギー国際平和財団、戦略国際問題研究所(CSIS)、 ブルッキングス研究所等が主催するセミナー等に参加し、 メディア等からは得られない情報を 賛同団体関係者、 日米政府関係者に発信します。 USJI イベントや、USJI が US-Asia Institute、 全米アジア研究機構(NBR)等と共催するイベントのサマリーも発信します。 頻度:月 2 回程度 対象:賛同団体、日米の政府機関の関係者 6)USJI リサーチレポート 連携大学の教員による最新の研究内容を USJI データベース登録者に発信します。 頻度:月 1 回 対象:USJI データベース登録者(日米の政府機関、シンクタンク、企業、大学の研究者、 関係者、学生および USJI イベント参加者等) (4)ネットワークおよびデータベース構築 米国の政府機関、シンクタンク、企業、大学等に USJI の活動内容を広報し、理解を得るととも に人的ネットワークを構築します。ワシントン D.C.で開催されるセミナー等に参加し、出演者、 参加者とコミュニケーションを図ります。さらには、USJI イベントにおいて他団体の専門家に出 演依頼する機会等も活用し、ワシントン D.C.におけるネットワークを拡充します。 日本においては、連携大学の研究者、関係者等が保持している研究者に関する情報をデータベー ス化し、情報の蓄積・共有を図ります。 3.コミュニティ形成 日米の政策提言や日本のプレゼンス向上に寄与するコミュニティを形成させるため、USJI ウィー ク時(2013 年 9 月・2014 年 2 月)に Social Networking Reception を開催し、日米関係を専門とす る若手研究者や日米関係に興味を持つ学生、日本企業の現地法人の社員等に交流や議論の場を提供 します。 その他には、USJI ワシントン D.C.本部の会議室を開放し、ミーティング、ラウンドテーブル等の 様々な交流に寄与します。今年度は主に以下の開放する予定です。 1)和新会 対象:賛同団体を中心とする公官庁、日本企業の若手 概要:政治、経済、社会、教育等の各分野において各人が政策を提言する場を設け、米国人の 日本研究者等との意見交換を実施します。 2)Japan Policy Workshop(JPW) 対象:日本の公官庁からワシントン D.C.の団体への出向者、日本の大学からワシントン D.C. 5 の大学への留学生を中心とする日本の政策に興味を持つ有志 概要:日本が抱える様々な課題について政策担当者(公官庁関係者)からレクチャーを受け、 現状の問題点・今後の方向性について自由闊達な議論を行います。 4.人材育成 (1)若手研究者の研究プロジェクトへの受入 USJI 研究プロジェクトに日米の大学、シンクタンク、企業の若手研究者を受け入れ、第一線の 研究者と研究する機会を提供することにより、日米の政策提言や日本のプレゼンス向上に寄与する 人材を育成します。 (2)共同授業・学生勉強会 ワシントン D.C.近辺の大学(ジョージタウン大学、ジョージ・ワシントン大学、アメリカン大 学等)と連携し、日本からの研究者と米国の研究者がともに共同授業を実施します。シンクタンク の研究者、日本企業の現地法人の社員、USJI の連携大学の研究者等を講師とする学生勉強会も実 施し、学生が第一線の研究者とディスカッションできる場を提供します。 (3)インターンシップ 日米関係に興味を持つ米国の大学の学生を中心とし、今年度は USJI ワシントン D.C.本部で学生 を受け入れます。主な業務は以下を予定しています。 ・USJI イベントの運営サポート、サマリー作成 ・USJI ホームページ、パンフレット等の英語添削 ・他団体開催イベントのサマリー作成 ・USJI ワシントン D.C.本部の運営サポート (4)Center for the Study of the Presidency and Congress (CSPC) Presidential Fellows Program への日本人学生の派遣 2011 年度より、CSPC が主催する International Presidential Fellows に日本人学生枠 2 名を、 USJI が連携大学から選考を行い、派遣を行っています。2014 年度についても、秋プログラム 2014 年 10 月 19 日~ 25 日、春プログラム 2015 年 3 月 21 日~27 日にワシントン D.C.で開催される当 該プログラムへの派遣を継続して行います。派遣人数はこれまで 2 名でしたが 2014 年から 3 名に なります。この機会を活用し、米国人エリート学生と対等に議論できる日本人学生の育成を行いま す。プログラム参加者による報告会を開催し、日本企業関係者等にその結果などをフィードバック します。 (5)Building the TOMODACHI Generation (BTG)の実施 2013 年度に開始した、米国大使館と米日カウンシル(USJC)が進める、TOMODACHI プロジェクトと 積極的に連携を行い、震災復興、東北地域の人財育成のみならず、幅広く日米関係の将来を構築す る人財育成、知の交流を継続して進めていきます。 6 ワシントン D.C.に本部を置くワシントンセンター(TWC)と共催して両国の次世代リーダー育成を 目的に、東北地方の復興支援活動の中に市民社会参加のモデルを構築し、今後のグローバルリーダ ーとして活躍できる人材育成のための研修プログラム(2015 年 2 月~3 月の 2 週間程度)を実施し ます。プログラムの成果報告は、ワシントンで開催される USJI Week の中で行うとともに、支援団 体にも集まりいただき在日アメリカ大使館でも行います。 (6)KAKEHASHI Project –The Bridge for Tomorrow-若手研究者派遣事業 2014 年度より USJI が日本政府(外務省)と国際交流基金が進めている、青少年交流を通じて日本 の強みや魅力等の日本ブランドや日本的な「価値」に関する理解と関心を深めるための同プロジェ クトに協力し、若手研究者のワシントン D.C.への派遣、または米国の若手研究者の日本での受入れ を行っています。USJI 連携大学からは 2014 年度は外交・安全保障、経済、環境・エネルギー等分野 を専門としている若手研究者(35 歳以下)10 数名が派遣予定です。 期間: 2014 年 9 月上旬、9 泊 10 日 場所: 米国ワシントン D.C.及び米国主要都市の政府機関、大使館、シンクタンク等 (7)連携大学研究者、賛同団体関係者の USJI ワシントン D.C.本部の施設利用 連携大学の研究者および賛同団体の関係者に USJI ワシントン D.C.本部を開放します。ワシント ン D.C.における研究拠点を提供することにより、特に若手研究者のワシントン D.C.での研究活動 を支援します。 5.法人・個人からの寄付募集 日米の両国において、USJI の活動に賛同していただける法人、個人を募集します。米国より 501(c)(3)免税非営利公益法人に承認されたことにより、米国企業(日本企業の現地法人を含む)に 対しても寄付を募集します。日本からの寄付については、国際交流基金を通すことにより免税措置 を受けます。 研究プロジェクトや各セミナーについては、政府機関、民間財団等の外部資金に申請し、助成金 を得られるよう努めます。 6.運営体制強化 2012 年 4 月に新たに 3 大学(九州大学、筑波大学、同志社大学)が運営に加わり、今年度は 8 大 学による運営の 3 年目にあたります。 複数の連携大学から USJI ワシントン D.C.本部に職員を出向さ せることにより、今年度はこれまでに構築してきた 8 大学による連携を拡充させます。日本におい ては、各連携大学が主体的に、研究活動サポート、情報周知、寄付募集などに取り組みます。 7 7.年度スケジュール カテゴリ 2014 内容 4 5 6 研究プロジェクト ティ形成 10 11 月 1 回程度 USJI Newsletter 月 2 回程度 1 2 3 月1回 和新会 月 1 回程度 Japan Policy Workshop 年 2 回程度 A Capitol Hill Forum on Japan 年 15-20 回程度 月 1 回程度 インターン受入 随時 CSPC Presidential Fellows Program ○ TWC BTG ○ ○ KAKEHASHI Project(派遣) ○ アドバイザリーボード MTG 会議運営 12 ○ USJI セミナー 共同授業・学生勉強会 人材育成 9 ○ USJI Universities Research Report コミュニ 8 年間を通じて活動 USJI ウィーク 研究活動 7 2015 年 1 回程度 Annual MTG ○ 理事会 ○ 運営懇談会 ○ 年 2 回程度 以上 8 名称:U.S.-Japan Research Institute(英語) 日米研究インスティテュート日本語(日本語) USJI(略称) 団体資格:501(c)(3)免税非営利公益法人(米国 NPO) 設立日:2009 年 4 月 14 日 ホームページ:http://www.us-jpri.org/en/(英語) http://www.us-jpri.org/(日本語) メールアドレス:[email protected] 所在地:1901 Pennsylvania Avenue NW, Suite 801, Washington, DC(ワシントン D.C.本部) 〒169-8050 東京都新宿区戸塚町 1-104 早稲田大学総長室経営企画課内(日本オフィス) 連絡先:202-452-6142(ワシントン D.C.本部電話番号) 03-5286-8740(日本オフィス電話番号) 03-5286-8385(日本オフィスファックス番号) 9
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