Cテーブル@657 ジャッジ:原田

Spring Seminar 2014 5th チャレンジャーテーブル
担当ジャッジ 原田茉奈(上智)
テーブルメンバーと順位
1 位 原 (上智2年)
2 位 杉山(聖心 2 年)
3 位 加藤(上智 2 年)
4 位 棚橋 (青学 2 年) 、菅 (UT2 年)
6 位 岡本 (wesa 2 年)
7 位 森田(芝工 2 年)
8 位 柏田 (聖心 2 年) 、野村(日大 2 年)
、斉木(高経 2 年)
☆テーブル全体の良かったとこ、次につなげてほしいこと
全体としては、皆、分からないなりに解決しようとする姿が見られ、成長が期待できる
と感じました。
「自分が解決していこう!」という姿勢を持ちながら、基本的な部分の理解
不足を補うと更に良いと思います。以下、議論のアウトラインです。
☆テーブル全体の総評、流れ
岡本君の、unusual なオピシで進みました。C/C はレイプを犯し、かつ死刑を宣告された
者という定義で、TG は V/F でした。ASQ に入る前、Mandate について Q が出て、テーブ
ル全体に疑問が生まれました。オプレがレイプ犯を含んだにも関わらず、mandate は一般
的なオピシと同じものであったからだと思います。なぜ TG を限定しているのかの意図が分
からず、議論に参加する姿勢が薄れた人もいたように見えました。また、時間がかかった
部分は 2 つ、×NFC の加藤さんのロジックと、原君の×practicability の部分でした。2 つ
とも、ロジックの詰め方が難しく、発表する側も曖昧になっていました。コンパリエリア
に入りましたが、とりあえず T/P or not を決めよう、とオピシ全体についてや、今までの
議論に疑問が残っていたにも関わらず、無理やり進んだことは否めません。
それぞれの局面に対するコメント
① Mandate に関する疑問 OP はコアがあるなら、エフェクトを提示しましょう
まず、議論の基盤として OP のアイディアを把握することが難しかったと思います。
岡本君は、V/F をレイプされた犠牲者の家族にした理由を、
「遺族の辛さが大きいか
ら、理解しやすいから」と述べていました。しかし、ここで皆が疑問に思ったことは
「Mandate 一緒なら TG も一般的なものでいいじゃん」というものでした。なので、
APA の中で UQ を提示してあげるべきだったと思います。尚、パンツも、RSN を聞
いて詰めるなどして、UQ を引き出してあげることができたと思います。
② 定義に関する Q
Rape に関して DNA の定義づけについて、質問が飛び交いました。ですが、この議
論はのちに使われませんでした。①に付随して、レイプや DNA にこだわる理由やコ
アを提示する、もしくは引き出すことが必要だったと思います!
③ NFC のロジックを正しく理解しましょう!
NFC のロジックでは、
Claim)This Harm →○shd touch
Data) This Harm →○room to m/s/b
Warrant)○room to m/s/b→○touch です。
○room と to m/s/b を略して書くことで、room の意味がテーブル内でずれが生じま
した。その結果、岡本君が流すために使ったロジックのずれに、誰も気づかず進みま
した。基本的な内容でも、定着するまで略さず描きましょう。
④ ×practicability でできること
Practicability は TP することが政府としてできるかどうかです。
(○power to T/P)
Workability は、その Plan を通し、AD を得られるか否かです。
原君が出したロジックは、J/C の strict examination が無くなる→false charge が増
えるという内容だったので、出すなら、workability です。
また、ここで棚橋君は、原君のアイディアをくみ取り、DA だと流そうとしました。
しかし、流すことができなかった理由としては、
「DA に流れる理由」を伝えていなか
ったからだと思います。相手に納得して、他のところで話してもらう為には、「別の
永亜で話すべき理由」を言ってあげるべきです。
≪個人総評≫
原(上智大学 2 年)
イレギュラーなオピシでしたが、その場でアイディアを考え、テーブル内で最もアイディ
アを出してくれました。よってテーブル 1 位をつけさせていただきました。相手の意見で
も、自分の意見でも、曖昧な場合はロジックを使って提示してくれました。ただ、注意し
てほしいのは、ロジックの使い方とディバイドの使い方です。ディバイド表示が分かりず
らい、もしくは、ディバイドになっていないチャートが見受けられたので、気を付けまし
ょう。
杉山(聖心 2 年)
議論全体を把握し、的確なサマカンやカンファメを入れてくれました。介入量は少なかっ
たですが、議論を次に進める為に大きく貢献してくれました。杉山さんのチャートのおか
げで practicability のごちゃりは消えました。×NFC のロジックも、分かりやすく、かつ
一貫したアイディアでした。1 位の原君との差は介入量です。自分のアイディアをもっとテ
ーブルに提供しましょう。議論全体を把握する力はあると思うので、テーブルをコントロ
ールしながらアイディアを言えるようになれば、活躍するディスカッサントになれるので
はないでしょうか。
加藤(青学 2 年)
×NFC のロジックで、新たな論点を提示してくれたことを評価し 3 位にさせていただきま
した。介入量は少なかったですが、のちに、原君のアイディアにも引用され、テーブル全
体のアイディアの大きな要素になりました。OP に×NFC を流されましたが、○room の定
義が加藤さんと岡本君でずれていました。正しくロジックを理解することは、「論理性」に
大きく影響するので、相手の意見も逃さないように聞くこと。また、自分のどこに反論さ
れているのか把握することで、アイディアが深まることになるので、相手のだした ロジ
ックに敏感になりましょう。
棚橋(青学 2 年) 菅(UT2 年)
2 人は、序盤から Q をしたり、先に進めようと多数発言してくれました。一人ひとりの意
見を、みっちり詰める姿勢は良い姿勢であるとかんがえます。2 人に気を付けてほしいこと
は、相手の意見をどこまで詰めれば、次の話に行けるのかを理解し Q をすることです。後
者の Q をする視点が欠けていたと感じ 4 位にさせていただきました。他者のアイディアの
矛盾点や疑問点に気付く力は持っていると思うので、次に進める力を付けると、更に議論
に貢献できると思います。
岡本(wesa2 年)
オプレお疲れ様でした。オプレとして AD 立論まですることができましたが、議論の基盤
として SQ の定義が曖昧であった為、この順位にさせていただきました。イレギュラーなオ
ピシにする際は、それを選んだ理由を、エフェクトを付け示してあげるとパンツも理解し
やすいと思います。また、議論の途中で熱くなってしまい、態度が荒くなる時がありまし
た。まず、自分の意見が論理的であるか考えましょう。次に相手がなぜ納得しないのか、
の理由を考え、頭ごなしに言わないようにしましょう。
森田(芝工 2 年)
議論の序盤は、プロシを引くなど、議論に参加する姿勢が見られました。また、OP の TG
や CC の定義が曖昧でエフェクトが見えないと、いち早く気付いたのは森田君でした。しか
し、その曖昧さを明らかにすることができず介入量が減ってしまった為、この順位にさせ
ていただきました。一定して介入する姿勢を持ちましょう。また、今回のような疑問やダ
ウトにいち早く気付いたら、APA や先でどんな状況になるかを明確に提示してあげましょ
う。
柏田 (聖心 2 年)
野村(日大 2 年)
斉木(高経 2 年)
3 人は、今回の議論で発言が見られなかった為この順位にさせていただきました。5 回目の
DIS で疲れもあったと思いますが、3 人のアイディアを聞くことができなかったことが残念
です。どんなアイディアでも良いので、テーブルに自分のアイディアを提示しましょう。
最終的にテーブルを振り返った際に言いたいこと
プロソルの基本的な要素を押さえましょう。具体的にはロジックや、エリアごとの V/P、タ
スクを把握することです。論理的に自信をもって発言することができると思います!冒頭
にも伝えましたが、どんどんトライする姿勢、一つ一つの疑問を解決しようとする姿勢は、
大事です。頭ごなしに結論だけ伝えるのではなく、理由を付けて話すことを心がけましょ
う!
何か質問があれば [email protected] まで!