P11 スイッチング電源回路ノウハウ(回路説明) ブロックで、 回路を把握 ①入力フィルタ 発振周波数に よりL・Cを決定 する。 重要なのは実 装配置と方向 ③全波整流平滑/突入電流防止回路 雷サージ耐量等要注意、 突入電流防止回路は、電源仕様・要領等 で回路決定。 ⑥(クランプ)スナバ回路 ノイズ対策で、重要な部分 であるが、ノイズと発熱( 損失)を左右する重要な 回路。 ⑦半波整流平滑回路 同定格電流のダイオード でも、ノイズ・効率が変化 フライバック方式では、 コンデンサのリップル電流 要注意。 ⑨出力フィルタ 特に“不要輻射”で 問題が無ければ、 ノーマルモードの フィルタでよい。 また、負荷によって は削除。 ②Yキャパシタ 実装配置や パターンレイア ウトにより、期 待するノイズ減 衰が違ってくる。 大きくしても効 果が得られず、 漏洩電流が大 きくなることは 要注意! Copyright © by CKS ④メインSW回路 スィッチングスピード調整 過電流設定を実施する。 パターン設計で性能・ノイズ ・信頼性を大きく作用する。 ⑤メインSW用Vcc電圧 DiodeA側の抵抗で出力Reg.改善 平滑Cの容量による起動時間注意 ⑧定電圧回路 位相合せ・応答性を調整 1 ①入力フィルタ 入力フィルタを2段等にして強化しても、図1のように入力近くにSW素子やSW-TRANS を配置していると、意味が無い(図1) ②Yキャパシタ 漏洩電流は、次計算式でまずは理論計算で! I=V/|Z|=V×2πf・C V:AC入力電圧 f:商用周波数(50Hz/60Hz) C:コンデンサ容量 ③全波整流平滑・突入電流防止回路 ダイオードブリッジによっては、雷サージ等に弱いものあり、 ノイズ・サージ耐量が選定ポイント ④メインSW回路 スイッチングOFFスピードとONスピードを調整して、効率・ノイズ対策を 両立させることが設計の大きなポイント ⑤メインSW用Vcc電圧 図1 入力 トランスの補助巻き線電圧を含めて、起動時間・ 低温起動・出力レギュレーション等設定注意ポイント ⑥スナバ回路 急激な電圧上昇(スパイクノイズ・リンギング電圧)を抑える回路 であるが、損失を増大する悪影響もあり設定要注意 ⑦半波整流平滑回路 選定するダイオードでノイズや効率に影響 フライバック公式の場合は、使用する電解コンのリップル電流定格を注意 ⑧定電圧回路 位相補正は、パターン配線等に大きく依存・リファレンス波形で安定性確認 過度応答を対策するための応答性の補正等を行う回路 ⑨出力フィルタ 負荷により、不要輻射を改善する場合は、コモンモードチョークが効果を発揮するが、 リップル電圧低減であれば、ノーマルモードで十分 ただし、定電圧回路との結線注意! 2 Copyright © by CKS 2014
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