ＩＤＲ通信ＩＤＲ通信 2014/1１月号発行日：毎月 20 日編集人：一般社団法人流通問題研究協会専務理事橋本佳往連絡先：TEL 03（3436）1686 VOL.５０第 6 回ＢＰＰ会のご案内平成 26 年も押し詰まってまいりましたが、今年も恒例のＢＰＰ（Business Plan Present）忘年パーティを開催いたします。今年は講演スピーカーとして、今話題の「バンクーバー朝日」の著者であるテッド・Ｙ・フルモト氏（古本喜庸氏）をお迎えします。朝日軍の創立・活躍の話から当時の強烈な差別に対抗する人権問題までを 2002 年大リーグの始球式イベントの動画映像や朝日軍の貴重な写真画像を交えて語っていただきます。年末のお忙しい時期ではありますが、是非ともご参加をいただきたいと思います。また、同時開催としまして玉生会長の家に伝わる古文書展も開催いたします。 ◆日時平成 26 年 12 月 19 日(金) ・講演会：15:30～16:45 機械振興会館 6D-4 会議室「バンクーバー朝日－日系人野球チームの奇跡」テッド・Ｙ・フルモト(古本喜庸)氏・懇親会：17:00～18:30 ・参加費：5,000 円 5階倶楽部ロビー ◆同時開催「玉生家に伝わる古文書展」平成 26 年 12 月 18 日(木) 13:00～17:00 12 月 19 日(金) 11:00～15:00 機械振興会館 5 階 5S-4 号会議室第 33 回流通問題アカデミーのご案内 ■第 33 回流通問題アカデミー■ 『地域密着の商いが市場をつくる』－超高齢化社会でのマーケティング－ ●日時 2014 年 12 月 3 日（水） 14:00～17:00 ●会場機械振興会館 6 階 6D-4 会議室 ●講演Ⅰ（14:15～15:30）「地域に根ざした狭小商圏型ドラッグストアの展開」－地域住民のための安心・安全なサービスの提供－株式会社ｻﾝｷｭｰﾄﾞﾗｯｸﾞ代表取締役社長平野健二氏 ●講演Ⅱ（15:45～17:00）「ふるさとが元気になる」－地域絶品づくりのすすめ－株式会社ｹｰｽﾞﾏｰｹﾃｨﾝｸﾞ代表取締役吉川京二氏 ●参加費会員 10,000 円、一般 15,000 円（税込）超高齢化社会が急速に進行する中で、日常流通の主役は CVS、ﾄﾞﾗｯｸﾞｽﾄｱ、そしてネットに変わりつつあります。限りなく生活に寄った流通がﾘｰﾃﾞｨﾝｸﾞﾊﾟﾜｰを果たさねばならない時がきました。IDR がかねてから取り組んできた地域専門店の活動と地域意欲ﾒｰｶｰの取組みをテーマに、第 33 回流通問題アカデミーを開催いたします。玉生会長・今月の視点 ≪アマゾンの快進撃≫ アマゾンの快進撃が止まりません。昨年、延べ床面積 6 万坪の「小田原フルフィルメントセンター」が稼働してから、物流サービスレベルが上がり、更に売上を伸ばしています。これに対抗して、楽天を初め日本のネット通販も物流機能の強化に乗り出しています。アマゾンはもともと本の通信販売でしたから、全てのアイテムを揃えることを戦略としています。ウォルマートのようにアイテムを絞り大量に仕入れ大量に販売する戦略とは正反対です。従って、アマゾンはメーカーとの直取りには必ずしも熱心ではなく、卸売業を使って多種類の商品の調達を行っています。パッケージ商品が多い日用品雑貨、化粧品、ペット用品、飲料などの卸店はアマゾンに対する売上を大きく伸ばしています。今、セブン＆アイ・ホールディングスがネットで発注した商品をセブンイレブンの店頭で受け取ることができるサービスを始めています。セブンイレブンの物流センターは 1〜2 万坪規模で、アマゾンのそれと比べるとかなり小さいですが、もともとＣＶＳは 3 千アイテムぐらいの扱いしかないため、それで十分でした。今後、アイテムを増やそうとすればそれなりの対応が必要になると考えられますが、消費者にとっては好きな時間に受け取れるなど利便性は高いと思われます。日本のネット通販とＣＶＳの対アマゾン戦略を見守る必要があります。アマゾンは日本での納税義務はないと主張し、わずかな納税しかしていないため、日本の流通業に対して、かなりの優位性を持っています。日本人としては、アマゾンに対抗する日本勢にがんばってもらいたいと思います。（会長玉生弘昌）