KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL メタセコイアのパルプ化に関する研究 : (第1報)硫酸塩蒸 解について 越島, 哲夫; 北尾, 弘一郎; 舘, 勇 木材研究 : 京都大學木材研究所報告 (1954), 13: 150-156 1954-11 http://hdl.handle.net/2433/52773 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University メタセ コイアのノミ 1 ) レプ化 に関す る研 究 (第 1穀 ) 硫 越 島 哲 夫 ・北 酸 塩 蒸 解 に つ い て 尾 弘 一 郎 ・舗 勇 (木材 化学第 1研 究室 ) Te t s uo,Kos H川MA,K( li c hi r ( 'Kr rAOandI s amuTAcHr:St udi e s onPul pi ng o fl We i as e quo i agl ypi os i r ob o i dc s .i . On 血eKT a f tPul pi ng 三 木茂 博 士 に よっ て化石 か ら発 見 され て以 来, 化石 植 物 として 有 者 に な っ た メ タ セ コ イ ア ( Mel as e q uoi agl yPi os t r ob o i de sHueiCheng)は極 め て生長 の速 い樹 硬 として も知 られ てい る。 近 縁 植物 としてほ レッ ドウ ッ ド, ヌマ スギ, コウ ヨウザ ン等 があ る。 邦 国の琳 炭 田の 中 メタセ コ イ アを主要 な原料 用種 とす る ものが 各地 に分布 してい る こ とが認 め られ てい る。 従っ て 当時 邦 国 では メ タセ コイア 挽 林 が繁茂 していた こ とが考 え られ,現 在 もそ の生 育条 件 に適 してい る と云 われ る。 パル7 , 0 用原 木 として桓 々の偶樫 が検討 され てい る班兼 生育 の旺盛 な この樹種 がノミ ルプ原料 として の有 肝 性を もつ か否 かを検 討す る事 は 興味 が あ る。 しか し発 見地 であ る中 国の 四 川省か ら苗 木或 は <の点 で不 明な事柄 が 多い こ と。 手 許 にあ る試料 が 少い 樫 として我 国に移 され て以 来 椅 日が残 く程 } こ と.。 蒸解 実験 に用 いた材 が若 い こ と。等 の為 に本 報 では 容積 葦 ,繊維 長 , クラフ ト法 におけ る蒸 解 の難 易,及 び凡 そ の強度 性 貫 をパ ルプ用原木 として常 用され てい る7 カマ ツ並 に難 縁植 物 た る ス ギ と比較 しつつ 報告 す るに 止め る。 試 料 並 び に実 験 方 法 一 昨 年三木 博士 よ り寄 贈 された もの と本 牛京都大学 演 習林 よ り譲 り受 け た ものを試 料 とした。 三 0隼,檀 径 20 c m であっ て心材 が 可成 りよ く発達 して居 り, 木 棺士 よ り寄贈 を受けた ものは 樹 令 4 3c m で淡紅 色に着 色 し其 他種 々の点 で外観 は スギ に よ く似 てい る。 演 習林 に生 育 した そ の直 径 1 士 よ り贈 られた戒材 は 少量 であっ た為 に化学分析 ,容積 琵 及び繊維 長 の 測 定に のみ使 用 しパ ルプ化 .譲渡 された 幼 材 は 風乾 1 kg であった の で毎 回絶 乾 20 0 g をF仇 、 て蒸解 竿験 試 験 は幼 材 を 甘いた, を行 った 。最高 温 励 ま 1 6 5 ℃.硝 化 I r [ , i ・ I は2 5 % 'L T :一 ・ 足 し目的 に応 じて 蒸解 時 聞及 び仝 アル カ リ畳 を変 1容 頁琉製 オ ー トク レーブ内に約 31 i容蓋 つ き鉄 製 円筒 型 容器 を挿 入 し, こ 化 せ しめた。蒸解 は 4 の中 にチ ップ及び薬液 を 入れ た 。 加熱 は檀 按 ガ ス/ト ナーで行 い蒸僻 終 了後 排 気,斬 韓放冷後 水 中 に急冷 した 。パ ルプは 水洗後 フ J y L 越鳥 ・北尾 ・舘 : メタセ コイアJ _ )パルプ化 に闇す る研究 倍量 に迄 水 分 を 除 き , 細 か くほ ぐ して 密 閉 容 器 内 に ラ ッ トス ク リー ンに て 刺 を 選 別 した も の を 約 4/ ・ に せ しめ て 後 そ の -克 蚤 を 採 っ て 水 分 を 測 定 す る こ とに よ り絶 乾 麓 畳 を 求 め , 放 置 して 八 分 を 均 一 抄 紙 時 の 準 備 を す る と共 に 過 マ ン カ㍉/酸 カ リ価 )の 測 定 用 試 料 と した 。 パ ル プ の 全 収 量 を 求 め る為 , 00c c 容 ス テ ン レ ス スチ ー ル製 オ ー トク レ ー ブ を ) 甘い絶 乾 5 0gを 当該 条 件 に 合 わ せ て 蒸 煮 し 別に 5 た も の を 粕 を 選 別 せ ず に ヌ ツチ エ に 布 を敷 い た も の で 硫 過洗 碑 , 十分 脱 水 後 乾 燥 して 全 収 量 を 求 め を 行 っ た もの は 蒸 解 後 排 気 せ ず 放 冷 せ しだ)た 。 ビ ー P , J J-ほ 試 験 用 小 型 ビ ー タ ーを 用 い , 叩 解 蛙 を シ ョ ッパ - リー グ ラ ー 叩解 度 測 定 器 で 元 水 運 と して 表 わ した 。 叩解 後 標 準 の 方 法 1) に 従 っ て 抄 紙 した もの を 6 59 も ' 相加 l F f i i 度の デ シ ケ - ク ー内 に --・夜 放 置 後 強 度 試 験 を 行 っ た 。 試 験 結 果 の 表 示 は 次 式 に 従 比破裂鹿(形) 破裂強 さ (kg/cmP)×100 W 裂 噺長 ( km. ) 旦L7 1 l j i哩 比引裂 度 ( % )日華 堅 旦 捧呈通 塾 7 一 一 一 担 旦 生 型 匝 坦 旦×1 00 引裂 枚 数 ×W W 坪 畳 g/me 実 験 結 果 並 び に考 案 気 乾 比 琵及び繊 維 長 気 乾 比 葦 と繊 維 長 を 第 1表 に 示 した 。 I Tabl e1 .Spe ci f i cGr avi t yandFi berLengt hofMet ase quoi a Spe ci f i c Ⅹ gr a g v / i 三 y m・ 昌 Met ase qt 1 0i a ( gr owl l ) Met ase quoi a ( young) i a Cr ypt c l nl e r J aponi c a Pi l luS del l Si f l or a 0. 44 Fi b` ∋ rl el l gt h l l lnュ L 1 2.1 28 】 sx Mi n. L 0・865 1 1・5 75 0・655 l l5 00 0・ 435 1. l 1 o・ 9 75 1. 0 5 8 】 Max. ・ 表 よ りメク ー L ,コ イ ア の 気 乾比 重 は 7 カ マ ツ, スギ よ り軽 く叉 エ ゾマ ツ 9 5 0 ( 0. 49)? ) ト ドマ ツ( 0. 49) ' 2 ) よ り軽 い 平 均 繊 維 長 は 戒 材 で は ス ギ よ り長 くア カ マ ツ よ E , )幾 分 短 い 程 度 で あ る ,3 -・ 方 幼 材 の繊 維 長 は 殆 ん 7 / 1られ るL , つ仮 導 管 の 長 さ と棉 令 ヨ この 間 ビ ス ギ と間 置 嬢 とな っ て お り戒 材 の そ れ との'間 に 相当 の 差 が - 木 に は "Sani o の法 則 2) ' 'と よば れ 材 研 尭 第1 3号 (昭 29) る 説 が あ る 。 これ に よれ ば 仮導 管 の 長 さは 勉 か ら外 周 に 向 っ て 隼 脊 と共 に 増 加 す る が 或 る一・ 定 年 令 以 降 は 略 一 定 の長 さ を 保 持 す る と云 うC .こ の 値 に 到 る樹 令 は 樹 種 に よっ て 興 りフ カ マ ツで は 成長 良 好 な 時約25年 附 道 と云 わ れ る警 セ コ イ ア に 関 す る こ の種 の 報 文 は 末 だ 見 られ な い が 柑 令 5牛 の 幼 材 か ら 得 られ た 繊 維 長 を メ タ ー ヒ コ イ ア固有 の繊 維 長 と考 え る事 は 合理 的 で は な い と思 わ れ る 。 化学 分析 Tabl e2.Che mi c alAnal ysi sofMet ase quoi a Me t as uoia ( grow ll) e q sa pw r ' od AI c. benz.ext r .? , ( ; 1. 72 Hotwat ere xt r.( ) / , 3 0・99 【 【 H Met ase quoi a i ea r t w ood I 。ens i f l or a 1. 6 0 11. 8 2133 ( youl l g) Pi nus F O・ 5 7 ( 七一Ce l l ul ose ク , ' ;I / / ) Pent os an % 7. 08 わ) Mannan ∼ C ' ) 6. 55 I 3 2. 8 Li gni l lf ? , , ( il t ) 【 j F 6. 1 0 1 6 . 6 r 3 2. 3 . 9 ・ 88 i __ I _ _ ‥ _川 . __ 一 一 _ __ __ F 2 6. 4 4. 70 29. 8 ll. 9 Al lval uesar eexpr es sedonovendr ybasi s. a) . De t er mi ne don hol oc el l ul ose. 1 ) ) .TappiSt al l dardMet hod, C1 .r l aggl und' smet hod. 成柳 こつ い て は 辺 材 と心 材 に 分け て 測 定 した 。比 較 の 為 に幼 材 とフ カ マ ツの 分析 値 を 示 した 。未 か ら心 材 部 の 7 ′ しコ ホ ′ し, ベ ン ゾ - ノ レ紬r 明勿が 異 常 に 多 いことL ,ア カ マ ツ に鮫 べ 成 材 , 幼 材 の 別 な く, リグ ニ ンが 多 い こ と。 及び 幼 材 の ベ ン トボ ン と して 足長 され る物 質 が 多 い こ とが 注 目 され る 。 メ y・ L ,コ イ ア の 近縁 樹 種 で あ る 七 ン べ ′ レセ コ イ ア (Sequoi as empervi r ensEndl . ) の心 細 , 二は 多量 の カ テ コ ホ ル系 の 非結晶性 y ン エ ソ と構造 未 定 の 結晶性 の フェ ノ ー ル性物 質 Sequoyi nが 含 ま れ て い る こ とが 知 られ て い る 。 メ タセ コ イア の 心 材 紬 出 物 も恐 ら く項 似 の 物 質 で あ ろ う と推 察 さ る が 多最 の試 料 が 人手 出来 れ ば これ を 確 認 す る予 定 で あ る O リ) / - ンが ア カ マ ツ よ り多 い こ とは 後 述 蒸 解 及び 酢 I T J : L 試験 幼 材 を 原 木 と して 蒸解 , 抄 紙した 結 果 を 第 3未 , 第 4末 に 示 した 。 ク ラ フ ト恭難 の 際 の 溌 化 度 に 困 して は 多 数 U : H, 軒先 が あ f Jか 冥際 , 蒸 解 条 件 と Lて 用い て い る の ( よ針葉偶 u )場 合2 0-25% か;多 くt gj = 2-33% を ) 机 、 た場 が )もあ る U 全 、 アル カ リ量 に 園 し C も色 々論 議 か あ るか 大体 には3 NaOH とし て209 6で は 過 小 に す ぎ3 0% で は過 大 に 過 ぎ る と され て い る 。 )本 制 険 に於 て は 全 フナル カ i J量 を Na ・ 1 0 -1 52- 題島 ・北岸 ・離 ‥ メタ セ コ イ アのノ 1 ' ルナ化出 損する研究 として2 0%,硫 化 度2 5%,液量 5倍乃至 6倍を 用 いた。 Tabl e3.Cooki l l gCondi t i ol l S.Yi el dsal l dPer mal l g anat eNo. ofPul psf r ( ) m Met ase qu( ) i a al l d Pi 】 1 uS densi f l or a Cooki l 〕 g Condi t i ol l S Ti nle lT( ) t al at m ax. Scr eened弓anat eno. mp・hr. Met as e quoi a no. 1 Pi nusdensi f l or ano. 1 Met ase 1- ≡ ∵ = _ ⊥ . T l._ ⊥ . ー = = . = = ; Pi nusdens 上 i f l or ano. 2 2. 5 t5 0. 5 i43. 2 i 21. 0 20 25 1 65 1:5 L L1 ▲ 一 I I ヽl ‥ L . LL L 、 ▲ q u o i a ; 2 0 t 2 5 1 6 5 :1 : 6 1 0 . 2 --I-l r t _ L -1 --I - l ▼ l 20 ; _ 、 . -_▼ _ _ - LL ト t 25 , 1. 5 2・ 5 . u l 1 2 0 ! 4 .2 4 . 】2 0. 2 9 - 41 2 i ( 8. 60%l i gnl l 、 ) 1 1 5 . 7 48.7 闇. 0 0%l i gni n) 5 1 1 65 L 1: 6 . 0 ・ i ∃ 5 0.4 ; L a) .Expr es se dasNa2 0 N0. 1 と N0. 2 の 2系列 に 分け 各/ Tの場 合 に アカ マ ツを平行 に蒸 煮 した 。実 験条 件及 び結果 は 第 3表 の如 ぐ ごあ る。 表 よ り明 らかな如 く何 れ の場 合 も精 選 パ 7 1 ,イの収貴 に於 て ア カマ ツよ り2 -3% 低 く,過 マ ンガ ン酸 カ リ価 が高 い 結 果 を得 た。得 られ た パ ルプは ア カマ ツパ ルプに較 べ 黒味 をおび 多 くの点 で スギパ ルプに似 てい る。 此 処 に用 いた メタセ コ イアは前 述 の如 く櫨 令 5年 の幼 材 で相 当量 の節 を持 っ てい る。 従 っ て上記 の結果 をそ の まま メタセ コイアの蒸解 に対 す る挙 動 と看 なす事 は 出来 な く幼 材 として のど 桂性が多分 に影響 してい る とせ h C , まな らな いO 1及び N0. 2 の蒸解 に よ り得 られ たパ J L , 1ほ蒸解鹿 に於 てその葺か ない の で これ等 を 上 述 の No. 合 して抄 紙 しそ の紙 の強度試 験 を行 った 。比較 の為 , ア カマ ツを原料 とした市販 クラフ ト くル プ よ り同一条 件 で抄紙 した紙 の強 度 を 示す 。 Tabl e4.Pape rSt r engt hPr ope r t i e sofMet as e quoi aKr af tPul psand Commer ci alKr af tPul ps Met ase quoi a no. 2 Met ase quoi a no. 2 Comme r c i al kr af tpul pA Comme r ci a1 kr af tpul p良 Fr ee 芸. s s Fol di ng endur anc e ( Schoppe r) 6 9Or1400 0 8 1 ∠ . 4 73 E620 . M et asequoi a l l O . 2 B -a e 簿 t / mJ Br eaki ng l engt h km. 74. 3 . 75 0 79. 5 r 70 0 i 5. 54 5. 66 11 0 0 0 6. 05 6. 95 t [ 15 2 1 300 上表 よ りメタセ コイア ク ラフ トパ ル/ ' は市 販 7 カマ ック ラフ トパルプに比 して比 引裂度 に於 て梢 劣 るが其 他 の性質 は それ等 に略 匹適す る( 二又 了 カマ ツの硬 硬 な繊維 と対, t 榊 勺に柔 軟 な繊維 を もち叩 -- 1 53-- 木 材 研 究 窮1 3 号 ( 昭29) 解 に よっ て グ ラ シ ン化 す る 傾 向 が 著 しい 。 幼 材 として の性 質 につ い て の 検 討 闇 令 5! [ 1 の メ タ セ コ イ ア を 蒸 解 , 抄 紙 した 結 果 ア カ マ ツ に 較 べ 蒸 解 度 が 低 く和 が 多 く, 精 選 パ ル プ収 量 が 循 少 くそ の 強 度 性 質 に つ い て は 比 引 裂 度 が 敗 分劣 る結 果 を 得 た が 之 等 の 性 質 が 材 が 若 い 為 に 生じた もJI )か 或 は , メ タ t,コ イア 固有 の もの か を 知 る 為 に ス ギ , ア カ マ ツの幼 材 並 に 戚 材 と比 較 実 験 した 。 ス ギ , ア カ マ ツの 幼 材 と して は 生 育 旺 盛 な , 夫 々13年, 1 6年 の 樹 令 の もの を ) 二 机 、 ,戚材 と して ほ 各 / 々40年 ,60年 Jj材 を 選 ん だ 。 可 及 的 完 全 に 離 解 し得 るノミル プ を 得 る為 に他 の 条 件 は 第 3 表 と同 一 と し全 ア ル カ リ量 を Naコ 0 と して 25% に 上 げ 同 時 に ア ル カ リ消費 量 を 求 め た c Ta bl e5 .Pu】 pYi el ds ,Pe I ・ mal l g al l at eNo.al l dCol l S umpt i ol lOfChe nl i c al s( ) f t heYoungandGr ownWoodsunde rt heSamePul pi ngCondi t i ons a s t quoi ano. 3 Me te Cr ypt ome r i a] 1pOni t a ( youl l g) Crypt ome r i aj aponi c a ( gr own) ns i f l ( ) r a Pi l l uSde ( young) Pi l l uSde ns i f l or a ( gr owl l ) pe r m: , n o ヲ anat e Hcf O1 : S h t : m zl i ' c t :ごai 1 6 ・ 5 1 r 4l. 6 : 4 5 ・7 p. = 458 . ; 1 8・ 7 45・2 : -: H 456 . ll, 1 4. 1 I a) .Ba se donove ndr ywoods Co oki l l gC Ondi t i ol l S:Tot alche mi c al sasNa, 0 257 , ( ' Sul phi di t y 259 , , ' ' Max.t e mp. 1 65 0 c cooki ngt n1 i e Ti meat1 6 5o C. 4. 0hr s . 2. 0hr s. Mat e r i al:l i quorr at i o 1:6 この 条 l L f = T で は メ タ セ コ イア は 都 合 よ く蒸解 され て い る事 が 第 5表 か らわ か る 。 そ の 蒸 傾 度 は 了 カ マ ツ と ス ギ J_ 仲 間 に あ っ て 幼 材 , 成材 に よ る差 は 僅 少 で あ る こ とか ら 同 一条 件 下 で の 蒸 解 の 進 行 程 度 は 樹 種 に よ る こ とが わ か る O即 ち メ タL ,コ イアJ)蒸 解 J湖 易 は スギ とrカ マ ツの 中 間 程 度 で あ る と云 え よ り 。 ア ル カ リ消 費 量 か ら もそ J/ lI 頃が み られ な い こ と もな い が そ J 3 , 差 は確 実 に は 認 め 難 い O 収 量 に 関 して は 幼 材 と成 材 叫 釦こ 7-9 % の 差 が あ る。 幼 材 叫 蟻 二 が 少 い と云 う事 実 は 右 閏氏 り ) の l ニノ キ瑚 射 現 寸に つ い て J: , 学 齢 結 果 に も元 され て い る , そ れ に よれ ば NaOH :Na・ l S が 75 :25 の 場 合 , 企 ア ル カ リが NaOH と し て 25%ノ で 収 量 33-35% , 末 蒸解 物 1. 6-2. 4' , ' I ;(対 原 木 ), 金 一 ノ 7 ル, カ リ3 5O , ( / , 'で l 購 ; 二3 4-36%' , 末蒸解 物 8. 0-1 4. 09 6で お っ た と云 上 ∴ 二叫 軸 圧 L材 J: , : 生 育状 態 に も 越島 ・北尾 ・舘 : メタセ コ 1 'I -のパルプ化に関す る研究 妖 る と思 わ れ るが生 活 細 胞 中 の プ ル/ カ リ可 溶 性 物 質 の 影 響 が 材 が若 い 程 大 きい 為 と推 察 され る C征 っ て 之等 の 実 験 結 果 か ら考 え て第 3表 及 び 第 5表 か ら メ タセ コ イアJI , l 柾 吊二 を 論 ず る事 は , r I l J . 来 ない と 思 わ れ る。 第 5表 に得 た ,:) レソ を I J ' I紙 しそ の 強 度 性質 を測 定 した 結 果 を 弟 6表 に 示 す 。 Tabl e6.PaperSt r el l gt hPr ope r t i e sofPul psi nTabl e5. Basi s 1 Fr eene s s Br e aki ng i Bur st i Fol di l l g l engt h ;endur ance f ac t or e , ' ) k m M e t n o . 3 ase quoi a 870 Cr y p t o me r i a j apOni ca ( young) 7 00 7. 25 7. 75 Te ar f ac t or % 1 9 7, 4 Cr yp t o me r i a J apOl l i c a ( gr ow ll\) Pi l l uSdel l S i fl or a ( young) ト pi 。t l SdeI Si f l 。r a ∃ 1 ( gr owl l ) 72. 9 7 00 【 6. 9 0 6.1 5 71. 7 7 00 。 6. 9 8 6. 9 0 1 860 メ タ セ コ [ア No ・ 3ほ他 に比 し比 破 裂 度 と裂 断長 に於 て良 好 な結 果 を 表 す が 比 引 裂 度 に於 で 劣っ て い る事 は 第 4表 と同様 な 傾 向 を 示 す 。 一 一 一 」 投に 引 裂 き強 さは繊 維 長 に よっ て投 も 大 きい影 響 を 受 け るが 破 裂 強 さや裂 断長 は 左 程 影 響 を 受 け ず む しろ 叩解 度 に よ る事 が 大 き い 4) とされ て い る。 。 第 1表 か ら試 料 と した幼 材 J r l繊 維 長 は 成 材 よ り蝕 、こ とが判 っ た が恐 ら くこの 傾 向 は他 の樹 種 に Mt つ い て も程 度 J J茅 は あ っ て も存 在 す る と思 わ れ る 。第 6表 に 見 る如 くスギ , ア カ マ ツ共 に幼 材 J 引 裂 由 土成 材 J )それ に較 べ て 小 さい 。 一 方 比 破 裂 度 と裂 断長 に 関 して は 成材 と幼 材 Jl間 に羊 を認 め 難 い 。 従 っ て比 破 裂 度 と裂 断長 に 関 して は メ タセ コ イア成 材 の 値 と) <差 な い と考 え られ るが 比 引裂 廟 こつ い て は 本実 験 結 果 か らそ の値 を論 詰 す る こ とは 汁J . 来 な いO 括 総 製 紙 用 ノミル ノ原 木 と して J Jメ タL ・コ イアJ J侶三 質を ア カI Vツ及 ひ ス: 1 t iと比 較 検 討 して 次 J 邦 吉巣 を 得 た 一 、 繊 維 長 は ス辛 よ り長 くア カ マ ツに健 か に劣 る程 度 で あ る 。 気 乾 比 嘉 は ア カ マ ツ, スギ の 何 れ よ り小 で あ る 。 ア カ マ ツに較 べ リグニ ン含量 が 精 多 い為 に 同一 -・ 条 件 T で 蒸解 す る場合 フ'カ マ ソよ り過 マ ンガ ン酸 カ リ佃J j高 い パ ル プ が 得 られ るが そ の 値 は スギ よ り低 い 。 )抄 紙した 紙J)I_'剣空試 験 J j結 果 , 比 破 裂 度 胸 こ裂 断長 は 良 好 であ っ / こ, J ク ラ ソ トノこルゾ よ E j試 料 を賜 本 実験 J つfニ大阪 甘 大教 授 三 木茂 博 士 ,育 人演 上げ ま寸, : . 一 一1 55-- 習 林木 削 り所長 北 に 上 閏教 授 に厚 く御 礼 申 木 材 研 究 第1 3 号 ( 昭2 9) Re s ume The pr oper t i es of Me i as e quo i agl yPl os i r ob oi de sHue lCheng (I) as pul pwoodwas s t udi ed i n compar i s on wi t h Pi nus dens i fl ora Si eb .ei Zuc c.(I I ) and Cr ypi omeri a japoni caD.Don. (I I I) . Ther e s ul t soft heexpe r i ment swe r easf ol l ows . Thes pec i f i cgr avi t y ofli sl owe rt han each Ofot he r s. Themeanf i be rl engt hi sabout 3. 4mm whi ch l i e sbet we en I I and I I I .Thel i gni ncont ent sar es omewhathi ghe rt han t hat ofI I ,t heper manganat enumberoft hekr af tpul p al ehi ghe rt han t hat of l l and l owe r t han t hato fI H. Thebur s t i ng s t l engt h andt het ens i l es t r engt ho fMet as equoi aar egood. 猷 文 1l ・ The Se c on d Re po r to ft hePul pEv al u a t i o nCo mmi t t e et ot h eTe ch n i c alSe c t i onoft hePa pe r M*e r ' sAs s o c i a t i o n,p.7 6( 1 91 2) 2) 谷文彦 ;木材工芸 3) 幡克美 ;H林誌 3 2 ,1( 1 9 5 0) 1 9 4 9) , 4) G.J a y me;Pr oc e e d i ng o fAus t r al i a l lPul pa 1 dPa pe rl l l d u s t r yTe c hl l i c a lAs s o c i a t i o l 13,( M.St e i T I S C hl l e i d e r ,H.Kr o s su.L.I mg r und;Pa pi e r f a br .3 4 ,1 7 7( 1 9 3 6) lf i g g l u nd, .Sv e ns kPa ppe巴t i d n・i 7 ,6 5 1( 1 9 5 3) 5) S.E.l 9 ,No・ll,1( 1 9 3 7) 6) 石 田仲 彦 ;臼林誌 1 ′ 7) C.Ku l l g r e n;Pa pi e r f a br .2 4 ,Nr2 ,2 0( 1 9 2 6) 8) R H.Wi l e s, ・Pa pe rTr a deJ .9 8 ,No. 1 ] ,3 4( 1 9 3 4) -1 56_-
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