出向者 PE(恒久的施設)・海外送金及び増値税改革について 目次

出向者 PE(恒久的施設)・海外送金及び増値税改革について
デロイト・トゥシュ・トーマツ北京事務所
目次
一、「出向者 PE(恒久的施設)及び海外送金について」 ............................................ 2
二、「増値税改革について」 ......................................................................................... 5
1
一、 出向者 PE(恒久的施設)及び海外送金について
非居住者企業が中国に人員を派遣し、中国国内の子会社或いは関連会社に比較的長
期にわたって役務を提供する場合で、その派遣者が引き続き非居住者企業に雇用され
る場合には、その非居住者企業に中国における恒久的施設の認定リスクが生じること
になる。本項では、2013 年に発布された出向者 PE 判定の新規定及び新海外送金規定
を説明する。
1.
出向者 PE 判定の新規定
『非居住者企業派遣者の中国国内における役務提供に対する企業所得税課税に係
る問題に関する公告』(国家税務総局公告 2013 年第 19 号)
19 号公告は、非居住者企業からの派遣者の中国における活動が、どのような場合に
中国において機構、場所或いは恒久的施設を構成することになるかについて説明し、
人員派遣に関わる恒久的施設の認定リスクを判断する上で有用なものと言える。
19 号公告では、派遣者の真の雇用主が派遣元である非居住者企業なのか(この場合、
中国国内で恒久的施設を構成する可能性がある)、或いは受入側である中国国内企業
なのかを判断する際、二つの観点から考察を行うとしている。19 号公告においては明
確に言及されていないが(ただし、公告とは別途に公布された解釈には関連の説明が
ある)、国家税務総局は、非居住者企業が人員派遣に関して下記の基本要素及び 5 つ
の参考要素のいずれか 1 つを満たす場合、当該非居住者企業は中国国内に国内税法上
の機構、場所を有するものと判断できると考えている。

基本要素:
派遣元である非居住者企業が派遣者の業務の結果に対して一部或いは全ての責任
及びリスクを負い、通常、派遣者の業績評価を行う。

5 つの参考要素:
1) 受入側である中国国内企業が派遣元である非居住者企業に対して、管理費或いは
サービス費の性質を有する費用を支払う。
2) 中国国内企業が非居住者企業に支払う金額が、非居住者企業が派遣者に支払う給
与、社会保険料及びその他の費用の金額を超える。
3) 中国国内企業により支払われた金額の一部を非居住者企業が留保する。
4) 非居住者企業が負担する派遣者の給与の全額について、中国で個人所得税を納付
していない。
5) 非居住者企業が派遣者の人数、職務資格、報酬基準及び中国国内での勤務地を決
定する。
さらに 19 号公告では、非居住者企業が事業を行う機構、場所が比較的に固定的で
恒久的なものである場合には、租税条約上の恒久的施設を構成するものと規定してい
る。
2.
新海外送金規定
2
『サービス貿易等項目の対外支払税務届出の関連問題に関する公告』(国家税務総
局、国家外貨管理局公告 2013 年第 40 号)
40 号公告により、現行の対外送金前に税務証明を申請・取得する手続きに代わり、
税務当局への届出制度に変更された。また、当該税務届出が要求される送金金額は、
現行の 1 件当たり 3 万米ドル相当超から 5 万ドル超に引き上げられた。
40 号公告では、1 件当たり 5 万米ドル相当超の対外送金の内、対外支払に係る税務
届出が要求される取引及び税務届出を不要とする取引について、下記の通り定めてい
る。
 税務届出が必要とされる主な対外支払
 海外機構或いは個人が中国国内から取得したサービス貿易収入(注)
 海外個人の中国国内における賃金報酬、海外機構或いは個人が中国国内か
ら取得した配当、利息、保証料及び資本移転以外の贈与、賠償金、税収、
偶発的所得等の収益や経常移転収入
 海外機構或いは個人が中国国内から取得したファイナンスリースのリース
料、不動産の譲渡収入、持分譲渡収益などの合法所得
注:サービス貿易収入には輸送、観光、通信、建築据付及び役務請負、保険サ
ービス、金融サービス、コンピューター及び情報サービス、専有権利使用及び
フランチャイズ(中国語:専用権利使用和特許)、スポーツ文化及び娯楽サー
ビス、その他商業サービス、行政サービス等を含む。
 税務届出を不要とする主な対外支払
 国内機構の海外において発生した出張旅費、会議、商品展示売上高など各
種費用
 国内機構の海外代表機構における事務経費、及び国内機構が海外での請負
工事により立替する工事費用
 国内機構で発生した海外における輸出入貿易手数料、保険料、賠償金
 輸入貿易取引において海外機構が取得した国際輸送費用
 輸送或いは遠洋漁業に従事する国内機構が、海外において発生した修理、
燃料、港湾諸費用など各種費用
 保険に関わる保険料、保険金等の関連費用
 国内旅行社が従事する海外旅行業務における団体費用、及び代理予約、宿
泊や交通などの代理手続き等の関連費用
 外為指定銀行或いは財務公司自身の、借款など海外からの融資項目におけ
る利息
 国内個人の海外留学、観光、親族訪問など個人的な外貨使用ほか
3.
弊所のコメント
派遣者の活動が中国において恒久的施設を構成するか否かを判断する際に重要と
なる事項の一つは、その派遣者の真の雇用主は誰かという点である。19 号公告では、
3
この判断をする際にも「形式より実質を重視する」というアプローチを採用し、二つ
の観点からテストするという基準を示している。真の雇用主を判断する際の基本要素
は、派遣者個人と派遣元である非居住者企業の関係、即ち両者の間になお実質的な雇
用関係が存在するか否かを重点的に考察するものである。一方、5 つの参考要素は、
派遣元である非居住者企業が人員派遣によって利益を得ているか否かを判断するた
めに、非居住者企業と中国国内企業の間の財務的な取り決めに着目したものである。
19 号公告は、クロスボーダーの人員派遣に係わる恒久的施設の認定リスクを判断する
上で有用なガイドラインを提供するものである。
なお、出向者に係わる立替金事項を含むサービス貿易等における対外送金において、
これまで実務的には税務当局への説明が不十分、或いは税務当局の理解が得られない
ことなどにより、免税証明(或いは税務証明)が取得できずに対外送金ができないと
のトラブル、特に立替送金ができないケースは往々にして見られた。原因の一つとし
ては、立替送金における外貨管理上の実務運用に地域差が生じている点が挙げられる。
すなわち上海市など、地方法規を制定し比較的容易に送金可能な地域もあったが、多
くの地域では外貨管理局が立替送金自体を容認しないとの保守的な見解を取ること
に起因する。これに加えて、税務の観点から問題が発生する事例も見受けられる。具
体的には、税務当局が当該送金を立替金ではなく日本本社など非居住者による役務提
供の対価と判断し、PE 認定による課税の是非が争点となることにより、送金手続き
がストップする事例がある。また税務当局が PE 認定はしないものの立替金とは看做
さず、役務提供の対価として営業税の課税を送金の前提と主張する事例も見られる。
また、非居住者による役務サービスの提供期間が 6 ヶ月以内、且つ技術・ノウハウ
の提供がない単なる技術指導など、PE を構成しない役務サービスの対価であれば、
本来は事業所得に該当するので、企業所得税が発生しないと考えられる。しかし実務
的には、税務当局が当該送金をロイヤリティー送金と看做し、企業所得税の源泉課税
を主張するなどのケースも見受けられる。
このような税務当局からの質疑を回避する為に、実務的には 1 件当たりの送金金額
を 3 万米ドル相当以下に分割し、免税証明或いは税務証明の取得を要しない形で送金
する事例も見られる。一方、税務当局側は、このような企業による意図的な税務証明
の取得回避を予防すべく、同一項目による 3 万ドル以下の送金を 1 ヶ月一回のみに制
限する地域も見られる。
40 号公告が規定通りに運用された場合には、事前審査から事前届出への変更により、
当該状況の改善が期待されていた。しかしながら実務運用においては、依然として当
局による審査が継続している地域が数多くみられる。税務当局の審査のポイントとし
ては、19 号公告にて規定された真の雇用者の判定である。納税者に一連の資料の提出
を要求した上で出向者 PE に該当するかを判断し、最終判断を待って始めて送金許可
が下りる実務運用になっている地域が多い。さらに、税務当局の判断は必ずしも一貫
性がなく、同じ内容の資料を複数のエリアの税務局に提出したものの、ある地域では
免税での送金が許可され、別の地域では出向者 PE に該当すると判断されたケースも
存在する。
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二、「増値税改革について」
2012 年 1 月 1 日より、交通運輸業及び一部の現代的サービス業において営業税を増
値税への改正が上海で実施され、2012 年 8 月 1 日よりその試行対象地域を北京等 8 省
(直轄市)に順次拡大された。2013 年 4 月 10 日、国務院は国務院常務会議を開催し、
増値税改革の試験対象地区を全国に拡大する旨を決定し、且つ新たなサービスが増値
税改革の試験対象に収めることも同時に決定した。2013 年 5 月 24 日、『交通運輸業
及び一部の現代的サービス業において営業税に代えて増値税を徴収する試験税務政
策の全国における展開に関する通知』(財税[2013]37 号)が発布され、2013 年 8 月 1
日より増値税改革を全国で試行することを明確にした。2013 年 12 月 12 日付けで、
『営
業税を増値税への改革試験対象に鉄道運輸業および郵政事業を追加することに関す
る通知』(財税[2013]106 号)を公布し、2014 年 1 月 1 日から鉄道運輸業と郵政業を
増値税改革試験の対象範囲とすることになった。本項では、増値税改革試験の最新動
向を焦点を当て、増値税改革試験対象範囲の拡大及び最新優遇政策を説明する。
1.
増値税改革試験の対象範囲の拡大
『営業税を増値税への改革試験対象に鉄道運輸業および郵政事業を追加することに
関する通知』(財税[2013]106 号)
106 号通達により、2014 年 1 月 1 日から鉄道運輸業と郵政業を増値税改革試験の対
象範囲とすることになった。新しく増値税課税範囲に組み入れられる項目は下記の通
りである。
課税サービス (税率)
交通運輸業 陸上運輸サービス(11%)
サービス
航空運輸サービス(11%)
郵政業サー 一般郵政サービス(11%)
ビス
特殊郵政サービス(11%)
その他の郵政サービス
(11%)
一部の現代 研究開発及び技術サービス
サービス業 (6%)
情報技術サービス(6%)
追加する項目
鉄道運輸サービス
スペースランチャー発射サービス
中国郵政集団会社及びそのグループ会社
が従事する郵便送達、郵政為替、切手発
行、郵政商品販売、郵政代理等
技術コンサルティングサービス-技術テ
スト、技術トレーニングサービス
業務工程管理サービス-監査管理、税務
管理、内部情報集約・管理・使用
文化創意サービス(6%)
設計サービス-ネットゲーム設計
物流補助サービス(6%)
 航空サービス-航空トレーニングサ
ービス
 貨物旅客運輸ターミナルサービス-
貨物包装整理、鉄路関連サービス等
 集配サービス
鑑定証明コンサルティング コンサルティングサービス-翻訳サービ
サービス(6%)
ス
2.
増値税改革に関する優遇政策
(1)『営業税から増値税への改革試験における海外向け課税サービスの増値税免税
管理弁法(試行)』に関する公告(国家税務総局公告 2013 年第 52 号)
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52 号通達は、増値税改革試験の納税者が以下の海外向けサービスを提供する場合、
増値税免税政策を適用すると規定している。
 工事、鉱物資源が国外にある工事探査、調査サービス
 会議展覧会地が国外にある会議展覧サービス(当該会議展覧会のために提供す
るアレンジサービスを含む)
 保管地が国外にある倉庫保管サービス
 目的物を国外で使用する有形動産リースサービス
 国外で提供するラジオ、映画、テレビ番組(作品)の配給、放映サービス
 国際(香港、マカオ、台湾を含む、以下同じ)運輸サービス(関連する経営許
可証を取得していない場合)
 簡易課税方式が適用される以下の課税サービス
a. 国際運輸サービス
b. 国外企業に提供する研究開発及び設計サービス(国内の不動産について提供する
設計サービスを含まない)
 国外企業に提供する以下の課税サービス
a. 技術譲渡サービス、技術コンサルティングサービス、契約エネルギー管理サービ
ス(契約目的物が国内にある場合を含まない)、ソフトウェアサービス、回路設計及
びテストサービス、情報システムサービス、業務プロセス管理サービス、商標著作権
譲渡サービス、知的財産権サービス、物流補助サービス(倉庫管理サービスを含まな
い)、鑑定コンサルティングサービス(国内の不動産について提供する鑑定コンサル
ティングサービス及びサービスの提供時に貨物実体が国内にある鑑定コンサルティ
ングサービスを含まない)、ラジオ、映画、テレビ番組(作品)の製作サービス、遠
洋運輸の定期用船、航海用船サービス、航空運輸のウェットリースサービス
b. 広告投入地が国外である広告サービス
(2)『営業税から増値税への改革試験における海外向け課税サービスの増値税免税
管理に関する公告』(北京市国家税務局公告 2013 年第 22 号)
上記 52 号通達に基づき、北京市国家税局は 22 号通達を発布し、北京市の増値税免
税申請手続きについて下記の通り更に明確にした。
 役務受取側が国外に所在する証明として提出すべき資料を明確にした。
 所轄税務局は納税者に提出された免税届出申告に対して、即時の審理を経て、
即時に受理決定を下す。
 すでに(自己判断などによって)免税申告をしていた納税者は 2014 年 3 月 31
日(当日を含む)までに免税届出手続を行い、2012 年 9 月 1 日まで遡って免税
ステータスの精算が必要。
 納税者は海外向け課税サービスを提供する場合、月次に『海外向けクロスボー
ダーサービスの提供による役務代金受取明細表』を記録し、税務局の審査に備
えることが義務付けられる。
(3)「増値税ゼロ税率課税対象サービスの税還付(免除)の管理弁法」の印刷・配
布に関する公告(国家税務総局公告 2014 年第 11 号)
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鉄道運輸業と郵政業を増値税改革試験の対象範囲に組み入れることに伴い、11 号通
達が発布され、元の増値税改革試験に適用するゼロ税率課税対象サービスの税還付
(免除)の規定と比べ、下記の点を追加・補充した。




3.
鉄道運輸方式で提供する国際運輸サービスと香港・マカオ・台灣運輸サービス
の増値税ゼロ税率適用の管理規定を増加した。
航空運輸サービスの増値税ゼロ税率適用の管理規定を増加した。
タイマーチャーター、ウエットリースなどの方式で交通機関を賃借して、提供
する国際運輸、香港・マカオ・台湾運送サービスの増値税ゼロ税率適用の管理
規定を明確した。
対外貿易企業より海外へ提供する研究開発サービスまたは設計サービスの増
値税ゼロ税率適用の管理規定を補充した。
弊所のコメント
鉄道運輸業と郵政業を増値税改革試験に組み入れることにした 106 号通達は、中国
の増値税改革が新たな段階に入ったことを示している。それによって、増値税課税サ
ービスの範囲を追加する他、ある元規定の不明確の所なども明確にした。例えば、セ
ール&リースサービスの売上高を計算する時、賃借人より発行する発票を以て、賃借
人より取得した有形動産代金・元金を控除できること、オフショア・アウトソーシン
グサービスに対する免税措置の適用期間は 2018 年 12 月 31 日まで延長されること、
映画放映サービス等が簡易税額計算方法の適用を追加することなど。
増値税改革において、増値税免税政策とゼロ税率政策が最も注目されている。増値
税免税政策について、増値税免税政策の適用対象となる海外向けの課税サービス範囲
は 2012 年の上海試験段階に既に発表されたが、具体的な管理方法が明示されておら
ず、多数の納税者は実務上、免税政策を享受できていなかった。52 号通達の公布によ
って、実務操作にて法的なガイダンスが出た形になり、それに基づき、北京市国家税
局は 22 号通達を制定し、
海外向けの課税サービスの増値税免税申請を受理し始めた。
増値税ゼロ税率政策に関して、増値税ゼロ税率の適用範囲が 106 通達には規定され
ているが、11 号通達はそれに基づき、ゼロ税率課税対象サービスの税還付(免除)に
対して、どのように課税収入を確認するか、ゼロ税率適用の申請にどの資料を提出す
べきかなどが規定されている。また、11 号通達により、増値税ゼロ税率を適用するサ
ービスを提供し、且つ会計上に収入に計上する日付を準すると規定されているため、
増値税ゼロ税率の適用を申請する予定がある場合、コンプライアンスを保証するため、
その収入計上の時間についても留意しなければならない。
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本報告書におけるコメントは一般的な参考のためにのみ貴社に提供するものであり、
その(全部または一部の)内容は弊所の意見を表すものではありません。
弊所のコメントは以下の事項のみに依拠するものです。
a.
弊所が本報告書において言及または引用する資料、書類、事実及び仮定。
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b.
弊所が入手した全ての資料は正確、真実、完全且つ有効であるという仮定(独
立の確認は行わない)。
c.
本報告書は特定の中国大陸の税務問題及び税務上の影響のみを含み、その他の
課税関係は考慮しないという理解。
d.
本報告書を発行する時点で有効な関連法律、法規及び解釈(“権威法規”)。こ
れらの権威法規は改正され、かつ遡及的な効力を有する可能性があります。
弊所は、本報告書における分析または何らかの事項に影響を与える可能性が
ある変更またはその他の状況の変化を貴社に通知する義務を負いません。本
報告書の発行日以降に行われる権威法規の何らかの変更は、本報告書におけ
るコメントの有効性に影響を与える可能性があります。
e.
本報告書は中国の税務機関または裁判所に対して拘束力を有するものではな
く、税務機関または裁判所が弊所のコメントに同意するということに関する
何らかの声明、保証または担保とみなしてはならないという貴社の理解。
f.
本約定業務に関わる全てのサービスは貴社の参考及び内部使用のためにのみ
供するものであり、契約当事者である貴社を除き、徳勤華永会計師事務所有
限公司]( “徳勤華永” 或いは“弊所”)は他のいかなる個人または当事者(“第三
者”)とも契約関係を有しません。本約定業務のサービスはいかなる第三者の
明示的または暗示的な利益を意味するものでもありません。貴社を除き、第
三者はいかなる形式または目的によっても、 “徳勤華永”の成果物、アドバイ
ス、コメント、報告書または他のサービスに依存する権利を有しません。
g.
弊所はいかなる第三者に対するいかなる義務も責任も負いません(過失による
責任を含むが、それに限らない)。いずれかの第三者が弊所の報告書に依存
する場合、貴社は、(弊所の同意があるか否かに関わらず)第三者への報告
書の開示により生じた第三者による賠償請求または責任の影響から、“徳勤華
永” 、その関連機構及び人員を保護し、かつ訴訟費用及びその他の費用を補償
するものとします。
h.
(1)本報告書に記述される取引が米国内国歳入法(第 6011 条及び第 6111 条)
及び米国内国歳入庁(IRS)の機密租税回避計画に関するガイドライン(或い
は他の税務当局の類似する法律またはガイドライン)に関わるか、または (2)
貴社または貴社の関連機構が米国証券取引委員会(SEC)の登録会社であり、
“徳勤華永” 或いはその関連機構が貴社または貴社の関連機構の監査人である
場合で、本報告書に記述される取引がマーケティング、プランニングまたは
意見の表明に関わり、取引における税務処理に有利なもので、米国公開会社
会計監視委員会(PCAOB)の職業倫理及び独立性規則の第 3522 (a) 条及び第
3501 (c)(i)条の適用を受ける場合、本報告書に記述される取引の税務処理或い
は税務構成の開示は制約または制限を受けません。よって、貴社及び貴社の
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従業員、代表或いは代理人はいかなる者に対しても、いかなる制限も受ける
ことなく、本報告書に記述される取引構成、課税関係、及びその取引構成と
課税関係について弊所が提供する可能性のあるいかなる形式の資料(アドバ
イス或いはその他の税務分析を含む)も開示することができます。ただし、
貴社がいかなる者に対しても、いかなる制限も受けることなく、本報告書で
提供されるアドバイスの全ての内容と取引に関する状況に関して討論、開示
する権限を与えられているとしても、弊所は、本免責事項の上述の条項、特
に条項 f 及び g は継続適用されることを改めて表明します。疑義を避けるため、
本メモは本約定業務の受益者である貴社が使用するためにのみ供するもので
あり、本約定業務の条項に別途許可がある場合を除き、貴社が弊所の事前の
書面による同意がを得ない限り、本メモを如何なる第三者に開示することは
できません。貴社が如何なる第三者に本メモの内容の全部または一部を開示
する場合、徳勤華永または如何なるその他の徳勤華永の関連機構(法律で認め
る上限を限度とする)は、貴社以外の者に対して如何なる義務も責任も負わず、
貴社以外の者は自ら本メモに頼ることによるリスクを負うものとします。
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